JP2000136888A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000136888A
JP2000136888A JP10326179A JP32617998A JP2000136888A JP 2000136888 A JP2000136888 A JP 2000136888A JP 10326179 A JP10326179 A JP 10326179A JP 32617998 A JP32617998 A JP 32617998A JP 2000136888 A JP2000136888 A JP 2000136888A
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JP
Japan
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plunger
extension bar
solenoid
core
bobbin
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Application number
JP10326179A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Yasuda
智宏 安田
Kenro Takahashi
建郎 高橋
Masahito Yamaguchi
雅人 山口
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御特性の低下を防止することができる電磁
弁を提供する。 【解決手段】 電磁弁1のケーシング11にノズル12
の基端部とソレノイド13を収容し、ソレノイド13を
ボビン14とコイル15により構成する。ボビン14内
側のプランジャー収容室16にプランジャー17を収容
し、プランジャー17の側面に、上方空間19と下方空
間20を連通する縦溝18を形成する。ボビン14をヨ
ーク33とコア32と共に樹脂により一体成形する。コ
ア32の中心部に挿通孔54を設け、挿通孔54の周囲
部に吸引面55を形成する。ノズル12に、プランジャ
ー17の延出バー21が挿入される弁室81と入力ポー
ト82とドレンポート83を形成する。延出バー21
に、弁室81と上方空間19を連通する連通孔91を形
成し、連通孔91と縦溝18,・・・とにより、弁室8
1内のオイルを下方空間20へ導入させる導入経路94
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
自動変速機における油圧回路に用いられる電磁弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の自動変速機等における油
圧回路には、図3に示すような電磁弁201が用いられ
ていた。
【0003】この電磁弁201を構成するケーシング2
02内には、下方へ突出し、油圧回路のブロックに設け
られた挿入穴へ挿入されるノズル203の基端部と、該
ノズル203上に配設されたソレノイド204とが収容
されており、該ソレノイド204は、ボビン205と、
該ボビン205に巻かれたコイル206とにより構成さ
れている。前記ボビン205内部のプランジャー収容室
207には、側部に縦溝208,・・・が形成されたプ
ランジャー209が移動自在に収容されており、該プラ
ンジャー209には、上端側及び下端側へ延出した延出
バー210が設けられている。前記ボビン205の上端
部には、前記ケーシング202と共に磁気回路を構成す
る磁路構成部材211が設けられており、前記ボビン2
05の下端部には、コア212が内嵌されている。
【0004】前記磁路構成部材211は、前記プランジ
ャー209が移動自在に内嵌する筒状のヨーク221
と、該ヨーク221に内嵌される内嵌部材222とによ
り構成されており、該内嵌部材222は、上端部にて側
方へ突出した鍔部223が、前記ボビン205の上端面
に、Oリング224を介して面接された状態で固定され
ている。前記コア212は、前記ボビン205に没入さ
れた没入部225と、該没入部225より電磁弁201
の中心へ向けて突出した突出部226とからなり、該突
出部226の中心には、挿通孔227が設けられてい
る。前記没入部225の上端部には、上方へ向かうに従
って、その外形寸法が縮径するテーパー部228が形成
されており、磁束が先端部に集中するように構成されて
いる。そして、前記突出部226の上端面は、前記プラ
ンジャー209を吸引する吸引面229を形成してい
る。
【0005】前記挿通孔227には、前記プランジャー
209より下方へ延出した前記延出バー210が挿通す
るとともに、該延出バー210を周囲より支持する下部
軸受け231が内嵌されている。また、前記内嵌部材2
22の中心部には、凹部232が設けられており、該凹
部232には、前記プランジャー209より上方へ延出
した延出バー210を周囲より支持する上部軸受け23
3が内嵌されている。そして、前記コア212の突出部
226には、前記コア212を境とした上方及び下方を
連通する導入孔234,・・・が設けられており、上方
のプランジャー収容室207は、前記導入孔234,・
・・を介して、前記コア212下部の前記ノズル203
に形成された弁室235に連通されている。これによ
り、前記プランジャー209の上下動に伴い、制御され
るオイルが、前記導入孔234,・・・を介して前記プ
ランジャー収容室207と前記弁室235とを通流でき
るように構成されている。
【0006】そして、前記ノズル203には、前記プラ
ンジャー209より延出した延出バー210が挿入され
た前記弁室235と、該弁室235より下方へ延出した
入力ポート241と、前記弁室235より右側方へ延出
したドレンポート242とが形成されており、前記入力
ポート241には、内径寸法が小径となる小径穴243
が前記弁室235近傍に形成され、前記弁室235側の
前記小径穴243の周囲部は、前記延出バー210が離
着座する弁座部244を構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁弁201にあっては、プランジャー209を吸引する
コア212の吸引面229に、当該コア212を境とし
た上方及び下方を連通する導入孔234,・・・が設け
られており、プランジャー209の上下動に伴い、制御
されるオイルが前記導入孔234,・・・を介して前記
プランジャー収容室207内へ流入するように構成され
ている。すなわち、前記導入孔234,・・・を介して
流入するオイルは、図中矢示Cに示すように、前記プラ
ンジャー209を吸引するための磁力が集中する前記コ
ア212の吸引面229と、磁束が集中する前記コア2
12のテーパー部228の内周面との角部を通過するよ
うに構成されており、この角部には、前記オイルに含ま
れる鉄粉等のコンタミが滞留するとともに付着しやすか
った。これにより、フリクションが増大し、前記プラン
ジャー209の動きが悪化してしまう。
【0008】図4は、前記電磁弁201のソレノイド2
04に加えられるソレノイド電流と、入力ポート241
に加えられた入力ポート圧の変化を示す図であり、前記
コア212の吸引面229及び前記テーパー部228の
内周面からなる角部に鉄粉等のコンタミが侵入する前の
コンタミ侵入前特性251と、侵入後のコンタミ侵入後
特性252とが示されている。この図から明らかなよう
に、コンタミ侵入後においては、ソレノイド電流と入力
ポート圧とのヒステリシスが増大し、入力ポート241
における圧力の制御性が著しく低下してしまう。
【0009】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、制御特性の低下を防止することが
できる電磁弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1の電磁弁にあっては、ソレノイドの
ボビンの内側に、プランジャーを上下動可能に収容する
プランジャー収容室が形成され、前記プランジャーの作
動に伴い該プランジャーの上方に形成される上方空間と
下方に形成される下方空間とを連通する溝部が前記プラ
ンジャーの側部に設けられるとともに、前記ボビンの下
端部に前記プランジャーの下端面を吸引する吸引面を有
したコアが設けられ、該コアにより前記プランジャー収
容室と区画された弁室が当該コアの下部に形成される一
方、該コアに、前記プランジャーより延出した延出バー
が挿通する挿通孔が設けられ、該挿通孔を挿通した前記
延出バーが前記弁室に連通した入力ポートを開閉する電
磁弁において、前記延出バーに、前記弁室と前記上方空
間とを連通する連通孔を形成し、該連通孔と前記プラン
ジャー側部の前記溝部とにより、前記弁室に流入した流
体を前記上方空間より前記下方空間へ導入させる導入経
路を形成した。
【0011】すなわち、プランジャーより延出した延出
バーには、制御する流体が流入される弁室と、前記プラ
ンジャーの作動に伴い該プランジャーの上方に形成され
る上方空間とを連通する連通孔が形成されており、前記
弁室に流入した流体を、前記プランジャーの下部に形成
される下方空間へ導入させる導入経路は、前記連通孔と
前記プランジャーの側部に形成された溝部とにより形成
されている。このため、前記弁室に流入された流体は、
前記連通孔と前記溝部とを介して、前記プランジャーの
下端面を吸引するコアが設けられた前記下部空間へ導入
される。
【0012】そして、前記導入経路を形成する前記連通
孔は、プランジャーより下方に設けられた弁室へ延出す
る延出バーに設けられており、前記弁室内の流体は、上
下に延在する前記連通孔を介して前記下方空間へ導入さ
れる。
【0013】また、請求項2の電磁弁においては、前記
ボビンに、前記ソレノイドにより励磁されるとともに、
前記プランジャーが移動自在に内嵌される筒状のヨーク
を設け、前記導入経路に、前記ソレノイドにより励磁さ
れる励磁領域を形成した。
【0014】すなわち、前記弁室内の流体は、ソレノイ
ドにより励磁される筒状のヨークによって形成された励
磁領域を通過して前記下方空間へ導入される。
【0015】さらに、請求項3の電磁弁では、前記延出
バーに、前記連通孔を通過する流体を濾過するフィルタ
ーを設けた。
【0016】これにより、前記弁室内の流体は、前記延
出バーに設けられたフィルターを介して前記下方空間へ
導入される。
【0017】
【実施の形態】以下、本発明の一の実施の形態を図面に
したがって説明する。図1は、本実施の形態にかかるノ
ーマリーオープン型の電磁弁1を示すものであり、該電
磁弁1は、従来例と同様に自動車の自動変速機における
油圧回路に用いられている。
【0018】この電磁弁1を構成する円筒状のケーシン
グ11内には、下方へ突出し、油圧回路のブロックに設
けられた挿入穴へ挿入されるノズル12の基端部と、該
ノズル12上に配設されたソレノイド13とが収容され
ており、該ソレノイド13は、ボビン14と、該ボビン
14に巻かれたコイル15とにより構成されている。前
記ボビン14の内側には、プランジャー収容室16が形
成されており、該プランジャー収容室16には、磁性体
が円柱状に形成されてなるプランジャー17が上下動可
能に収容されている。該プランジャー17の側面には、
溝部としての縦溝18が等間隔をおいて複数箇所に形成
されており、これら縦溝18,・・・によって、当該プ
ランジャー17の作動に伴い、該プランジャー17の上
方に形成される上方空間19と下方に形成される下方空
間20とが連通されるように構成されている。そして、
前記プランジャー17には、上端側及び下端側へ延出し
た非磁性体からなる延出バー21が内嵌した状態で固定
されている。
【0019】前記ボビン14の上端部には、前記ケーシ
ング11と共に磁気回路を構成する磁路構成部材31が
設けられており、前記ボビン14の下端部には、磁性体
からなるコア32が内嵌されている。前記磁路構成部材
31は、前記プランジャー17が移動自在に内嵌される
磁性体が筒状に形成されたヨーク33と、該ヨーク33
の上端部に内嵌された磁性体からなる内嵌部材34とに
より構成されており、該内嵌部材34は、前記ヨーク3
3に内嵌される内嵌部35と、該内嵌部35の外周部よ
り側方へ突出し、前記ボビン14の上端面に面接される
鍔部36とにより一体形成されている。
【0020】また、前記ボビン14は、前記ヨーク33
及び前記コア32と共に樹脂によって一体成形されてお
り、前記ヨーク33と前記コア32との間に設定された
間隙には、前記樹脂が充填されてなる充填部41が形成
され、前記ヨーク33と前記コア32との間隙寸法を維
持できるように構成されている。このボビン14の上端
面には、前記ヨーク33の外周部に沿った環状の取付溝
42が形成されており、該取付溝42には、シール部材
としてのOリング43が配設されている。そして、前記
内嵌部材34は、前記ケーシング11の上縁がカシメら
れることによって前記鍔部36の周縁部が固定されてお
り、前記ボビン14の上端面に設けられた前記Oリング
43が、前記内嵌部材34の鍔部36に圧接されるよう
に構成されている。
【0021】前記コア32は、前記ボビン14の内壁面
に没入された没入部51と、該没入部51より電磁弁1
における中心線Cへ向けて突出した突出部52とからな
り、前記没入部51の上端部には、上方へ向かうに従っ
て、その外形寸法が縮径するテーパー部53が形成さ
れ、磁束が先端部に集中するように構成されている。前
記突出部52の中心部には、挿通孔54が設けられてい
るとともに、該挿通孔54の周囲部は、前記プランジャ
ー17の下端面を吸引する吸引面55を形成している。
前記挿通孔54には、前記プランジャー17より下方へ
延出した前記延出バー21が挿通されるとともに、該延
出バー21を周囲より上下動自在に支持する下部軸受け
56が、内嵌された状態で固定されている。
【0022】また、前記内嵌部材34の前記内嵌部35
における中心部には、凹部61が設けられており、該凹
部61には、前記プランジャー17より上方へ延出した
前記延出バー21が挿入されるとともに、該延出バー2
1を周囲より上下動可能に支持する上部軸受け62が、
内嵌された状態で固定されている。これにより、前記プ
ランジャー17は、該プランジャー17より上方及び下
方へ延出した前記延出バー21が、前記上部軸受け62
及び前記下部軸受け56によって支持されることによ
り、作動時の横ぶれが防止されるように構成されてい
る。
【0023】前記コア32の前記テーパー部53におけ
る内径寸法と、前記ヨーク33の内径寸法と、前記充填
部41における内径寸法とは一致するように設定されて
おり、前記プランジャー17が摺接する前記ボビン14
の内壁面が、凹凸の無い滑らかな曲面となるように構成
されている。また、前記コア32の下端部には、電磁弁
1を固定するブラケット71が左方へ突出した状態で一
体形成されるとともに、前記ソレノイド13のコイル1
5に接続された端子72が延出するターミナル部73が
右方へ突出した状態で一体形成されている。
【0024】また、前記コア32の下部に設けられた前
記ノズル12には、前記プランジャー17より下方に延
出した前記延出バー21が挿入される弁室81と、該弁
室81より前記中心線Cに沿って下方へ延出した入力ポ
ート82と、前記弁室81より右側方へ延出したドレン
ポート83とが形成されている。前記入力ポート82に
は、内径寸法が小径となる小径穴84が前記弁室81近
傍に形成されており、前記弁室81側の前記小径穴84
の周囲部は、前記延出バー21の下端が離着座する弁座
部85を構成している。
【0025】これにより、前記電磁弁1は、前記ノズル
12が下方へ向くように固定した状態で使用されるよう
に構成されており、前記入力ポート82に加えられた油
圧を前記延出バー21が受け、図1中矢示A側に示すよ
うに、延出バー21及びプランジャー17が上方へ押し
上げられ、前記小径穴84が開口することによって、前
記入力ポート82の油圧を前記弁室81を介して前記ド
レンポート83より逃がすように構成されている。ま
た、前記ソレノイド13のコイル15が通電された際に
は、図1中矢示B側に示すように、前記プランジャー1
7の下端面が前記コア32の吸引面55に吸引されるこ
とによって、前記小径穴84が前記延出バー21の下端
により閉鎖され、前記入力ポート82からの油圧の入力
が阻止されるように構成されている。
【0026】そして、前記延出バー21には、該延出バ
ー21の上端に開口した上下に延在する連通孔91が、
中心線Cに沿って形成されており、前記プランジャー1
7より上方へ突出した上端部には、前記連通孔91を前
記上方空間19に連通する側方へ開口した上横穴92が
形成されている。前記プランジャー17より下方へ突出
した下端部には、前記連通孔91を前記弁室81に連通
する側方へ開口した下横穴93が形成されている。これ
により、前記弁室81と前記上方空間19とは、前記連
通孔91によって連通されており、該連通孔91と前記
プランジャー17の縦溝18,・・・とによって、前記
弁室81に流入したオイルを前記上方空間19を介して
前記下方空間20へ導入させる導入経路94が形成され
ている。この導入経路94を形成する前記プランジャー
17の縦溝18,・・・に対向する前記ヨーク33は、
前記ソレノイド13により励磁される磁性体により形成
されており、この筒状のヨーク33によって前記導入経
路94には、励磁領域95が形成されている。
【0027】また、前記延出バー21の前記下横穴93
の周囲部には、図2にも示すように、フィルター部材1
01が外嵌された状態固定されており、該フィルター部
材101は、前記下横穴93の上部に配設された上部リ
ング102と、前記下横穴93の下部に配設された下部
リング103と、両リング102,103の間にて前記
延出バー21を包囲するように配設されたメッシュ状の
フィルター104とにより構成されている。これによ
り、前記連通孔91を通過するオイルが濾過されるよう
に構成されている。
【0028】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、本実施の形態にかかる電磁弁1を自動車の自動変速
機における油圧回路に用いて油圧の制御を行う際には、
前記電磁弁1より下方へ突出したノズル12を油圧回路
が形成されたブロックに挿入する。このとき、前記電磁
弁1は、プランジャー17の自重により、該プランジャ
ー17より延出した延出バー21が入力ポート82の小
径穴84を閉鎖するように、前記ノズル12を下方へ向
けて取り付けられる。そして、油圧回路が作動され、前
記入力ポート82から油圧が入力された際には、前記延
出バー21が、前記油圧を受け、前記プランジャー17
と共に上方へ移動するとともに、前記入力ポートより入
力された油圧が、弁室81を介して、ドレンポート83
より逃がされるように構成されている。
【0029】このとき、前記プランジャー17より延出
した前記延出バー21には、制御するオイルが流入され
る弁室81と、前記プランジャー17の上方に形成され
た上方空間19とを連通する連通孔91が形成されてお
り、前記弁室81に流入したオイルを、前記プランジャ
ー17の下方に形成された下方空間20へ導入させる導
入経路94は、前記延出バー21に形成された下横穴9
3、前記連通孔91及び上横穴92と、前記上方空間1
9と、前記プランジャー17の側面に形成された縦溝1
8,・・・とにより形成されている。これにより、前記
弁室81に流入されたオイルを、前記導入経路94を介
して、前記プランジャー17の下端面を吸引するコア3
2が設けられた下方空間20へ導入させることができる
ので、前記プランジャー17を吸引するコア32の吸引
面55に連通孔が設けられ、この連通孔より流入したオ
イルが、前記プランジャー17を吸引するための磁力が
集中する前記コア32の吸引面55と内周面との角部に
直接流入される従来の電磁弁と比較して、この角部への
前記オイルに含まれた鉄粉等のコンタミの滞留及び付着
を減少させることができる。
【0030】そして、前記導入経路94を形成する前記
連通孔91は、プランジャー17より下方に設けられた
弁室81へ延出する延出バー21に設けられており、前
記弁室81内のオイルは、使用状態において、上下方向
に延在する前記連通孔21及び前記上方空間19を介し
て、前記下方空間20へ導入される。このため、前記オ
イルに含まれるコンタミには、前記連通孔91を通過す
る過程にて自重が生じるので、前記コンタミを、前記上
方空間19へ達するまでの間において自由落下させるこ
とができる。これにより、前記角部への前記コンタミの
滞留及び付着を大幅に減少させることができるので、前
記コンタミの付着に起因した前記コア32と前記プラン
ジャー17とのフリクションの増大を防止することがで
き、前記プランジャー17の作動性の向上が図れるとと
もに、制御特性を向上させることができる。
【0031】また、前記弁室81のオイルが通過する前
記導入経路94には、前記ソレノイド13により励磁さ
れる筒状のヨーク33によって、前記コア32における
前記角部より広面積の励磁領域95が形成されるので、
該励磁領域95を通過するオイルに含まれた鉄粉などの
コンタミを、この励磁領域95にて吸着することができ
る。これにより、前記コンタミの前記角部への侵入を阻
止することができるので、前記フリクションをさらに減
少させ、制御特性のさらなる向上を図ることができる。
【0032】さらに、前記弁室81と前記連通孔91と
を連通する前記延出バー21の下横穴93の周囲部に
は、図2に示したように、フィルター104を備えたフ
ィルター部材101が設けられており、この下横穴93
を介して連通孔91へ流入されるオイルに含まれた前記
コンタミを、前記フィルター104により濾過すること
ができる。これにより、前記コンタミの前記角部への侵
入を阻止することができるので、前記フリクションによ
る制御特性の悪化を防止することができる。
【0033】そして、前記フィルター104は、上下に
移動される前記延出バー21の側面に沿って設けられて
いるので、前記フィルター104により濾過され、該フ
ィルター104の外面に付着されたコンタミの落下を促
進させることができる。これにより、前記フィルター1
04の目詰まりを防止することができる。
【0034】一方、前記オイルが通流する前記連通孔9
1は、図1に示したように、前記延出バー21の上端に
開口するように形成されており、前記内嵌部材34の凹
部61に内嵌されるとともに、前記延出バー21を支持
する上部軸受け62によって前記プランジャー収容室1
6と隔てられた上部空間111へも、前記オイルを通流
させることができる。これにより、前記延出バー21の
上端が閉鎖されることによって前記上部空間111が密
室となり、前記延出バー21の上下方向への移動を妨げ
る方向に力が生じてしまう場合と比較して、前記延出バ
ー21及び前記プランジャー17の作動性を高めること
ができる。
【0035】なお、本実施の形態においては、前記ソレ
ノイド13のボビン14は、該ボビン14の上端部に配
置されたヨーク33と、前記ボビン14の下端部に配置
されたコア32と共に樹脂により一体成形され、前記ヨ
ーク33と前記コア32との間における気密性が確保さ
れている。また、前記ボビン14の上端に内嵌された内
嵌部材34の鍔部36が、前記ヨーク33を包囲するO
リング43に圧接されることにより、前記ボビン14の
上端部の気密性が確保されている。このため、前記導入
経路94途中における前記ボビン14上端からのオイル
の流出、及び前記ヨーク33と前記コア32との間から
のオイルの流出を防止することができるので、両部位か
らオイルが流出してしまい、オイルに含まれるコンタミ
の侵入が促されてしまう場合と比較して、コンタミの侵
入に起因した前記フリクションによる制御特性の悪化を
確実に防止することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
電磁弁にあっては、弁室に流入された流体を、プランジ
ャーより延出する延出バーに設けられた連通孔と、前記
プランジャーの側部に形成された溝部とからなる導入経
路を介して、前記プランジャーの下端面を吸引するコア
が設けられた下部空間へ導入させることができる。した
がって、プランジャーを吸引するコアの吸引面に連通孔
が設けられ、該連通孔より流入した流体が、前記プラン
ジャーを吸引するための磁力が集中する前記コアの吸引
面と内周面との角部に直接流入される従来の電磁弁と比
較して、この角部への前記流体に含まれた鉄粉等のコン
タミの滞留及び付着を減少させることができる。
【0037】また、前記導入経路を形成する前記連通孔
は、プランジャーより下方に設けられた弁室へ延出する
延出バーに設けられており、前記弁室内の流体は、上下
に延在する前記連通孔及び前記プランジャーの上方空間
を介して前記下方空間へ導入される。このため、前記流
体に含まれるコンタミには、前記連通孔を通過する際に
自重が生じるので、前記コンタミを、前記上方空間へ達
するまでの間において、自由落下させることができる。
これにより、前記角部への前記コンタミの滞留及び付着
を大幅に減少させることができるので、前記コンタミの
付着に起因した前記コアと前記プランジャーとのフリク
ションが増大を防止することができ、前記プランジャー
の作動性の向上が図れるとともに、制御特性を向上させ
ることができる。
【0038】また、請求項2の電磁弁においては、前記
ソレノイドにより励磁される筒状のヨークによって、前
記コアにおける角部より広面積の励磁領域が前記導入経
路に形成されるので、該励磁領域を通過する流体に含ま
れた鉄粉などのコンタミを前記励磁領域に吸着させるこ
とができる。これにより、前記コンタミの前記角部への
侵入を阻止することができるので、前記フリクションの
減少に伴う制御特性のさらなる向上を図ることができ
る。
【0039】さらに、請求項3の電磁弁では、前記延出
バーに、前記連通孔を通過する流体を濾過するフィルタ
ーが設けられているので、前記流体に含まれるコンタミ
を前記フィルターにより濾過することができる。これに
より、前記コンタミの前記角部への侵入を阻止すること
ができるので、前記フリクションによる制御特性の悪化
を防止することができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】同実施の形態の要部を示す拡大図である。
【図3】従来の電磁弁を示す断面図である。
【図4】従来の電磁弁におけるコンタミ侵入前とコンタ
ミ侵入後の制御特性の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 13 ソレノイド 14 ボビン 15 コイル 16 プランジャー収容室 17 プランジャー 18 縦溝(溝部) 19 上方空間 20 下方空間 21 延出バー 32 コア 33 ヨーク 54 挿通孔 55 吸引面 81 弁室 82 入力ポート 83 ドレンポート 91 連通孔 94 導入経路 95 励磁領域 104 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 雅人 神奈川県座間市相武台2丁目215番地 ト ーソク株式会社内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC05 DC17 DD03 EE42 GA07 GA19 GA20 GA22 GC20 KK17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドのボビンの内側に、プランジ
    ャーを上下動可能に収容するプランジャー収容室が形成
    され、前記プランジャーの作動に伴い該プランジャーの
    上方に形成される上方空間と下方に形成される下方空間
    とを連通する溝部が前記プランジャーの側部に設けられ
    るとともに、前記ボビンの下端部に前記プランジャーの
    下端面を吸引する吸引面を有したコアが設けられ、該コ
    アにより前記プランジャー収容室と区画された弁室が当
    該コアの下部に形成される一方、該コアに、前記プラン
    ジャーより延出した延出バーが挿通する挿通孔が設けら
    れ、該挿通孔を挿通した前記延出バーが前記弁室に連通
    した入力ポートを開閉する電磁弁において、 前記延出バーに、前記弁室と前記上方空間とを連通する
    連通孔を形成し、該連通孔と前記プランジャー側部の前
    記溝部とにより、前記弁室に流入した流体を前記上方空
    間から前記下方空間へ導入させる導入経路を形成したこ
    とを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記ボビンに、前記ソレノイドにより励
    磁されるとともに、前記プランジャーが移動自在に内嵌
    される筒状のヨークを設け、前記導入経路に、前記ソレ
    ノイドにより励磁される励磁領域を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記延出バーに、前記連通孔を通過する
    流体を濾過するフィルターを設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載の電磁弁。
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