JP2000136436A - 合成繊維の製造方法、および合成繊維布帛の製造方法 - Google Patents

合成繊維の製造方法、および合成繊維布帛の製造方法

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JP2000136436A JP10313192A JP31319298A JP2000136436A JP 2000136436 A JP2000136436 A JP 2000136436A JP 10313192 A JP10313192 A JP 10313192A JP 31319298 A JP31319298 A JP 31319298A JP 2000136436 A JP2000136436 A JP 2000136436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気や水の清浄化用フィルターなどの素材に
好適に使用できる合成繊維およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 合成繊維1の表面に活性炭2を露出させ
て成る。この合成繊維1は、例えば、未凝固の溶融状態
にある紡出繊維5を、微粉末状の活性炭を浮遊分散させ
てあるクーリングチムニー4内に通すことにより前記紡
出繊維5の表面に前記活性炭を埋め込むことにより簡単
に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気や水の清浄化
用フィルターなどの素材に好適に使用できるようにした
合成繊維、合成繊維の製造方法、および合成繊維布帛の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維を素材として空気や水の
清浄化用フィルターなどを作ること、またこれらフィル
ターと活性炭とを併用して水や空気の清浄効果を高める
ことはよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、空気や水の
清浄化にあたりフィルターと活性炭とを併用する場合
は、両者を適宜組み合わせて使用する必要がある。
【0004】本発明の目的は、合成繊維それ自体に活性
炭による吸着能を賦与することにより空気や水の清浄化
用フィルター等の素材として好適に使用できる合成繊
維、合成繊維の製造方法、および合成繊維布帛の製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の合成繊維は、繊
維表面に活性炭を露出させていることに特徴を有するも
のである。
【0006】本発明の合成繊維の製造方法は、未凝固の
溶融状態にある紡出繊維を、微粉末状の活性炭を浮遊分
散させてある雰囲気内に通すことにより前記紡出繊維の
表面に前記活性炭を付着させることに特徴を有するもの
である。
【0007】本発明の合成繊維の製造方法は、活性炭を
含有させた溶融ポリマーを紡出延伸して繊維に成形した
後、この繊維の表面を苛性ソーダで溶解除去して前記活
性炭を前記繊維の表面に露出させることに特徴を有する
ものである。
【0008】本発明の合成繊維布帛の製造方法は、活性
炭を含有させた溶融ポリマーを繊維に成形した後、この
繊維を編織物もしくは不織布等の布帛にして苛性ソーダ
で前記繊維の表面を溶解除去することにより前記活性炭
を前記繊維の表面に露出させることに特徴を有するもの
である。
【0009】
【作用】活性炭が表面に露出している上記合成繊維は、
脱臭、脱塩素などの吸着能力を発揮し、したがって、例
えば、空気や水の清浄化用フィルターなどの素材に好適
に用いられる。
【0010】未凝固の溶融状態にある紡出繊維を、微粉
末状の活性炭を浮遊分散させてある雰囲気内に通して前
記紡出繊維の表面に前記活性炭を付着させる、という上
記合成繊維の製造方法によれば、活性炭が繊維表面に強
く付着し易く、上記した吸着能力を有する合成繊維を溶
融紡糸による成形と同時に簡単かつ能率よく製造するこ
とができる。
【0011】活性炭を含有させた溶融ポリマーを紡出延
伸して繊維に成形した後、この繊維の表面を苛性ソーダ
で溶解除去して前記活性炭を前記繊維の表面に露出させ
る、という上記合成繊維の製造方法によれば、繊維内に
埋入している活性炭も繊維表面によく露出させることが
でき、繊維表面への活性炭の露出量を増大することがで
きる。
【0012】活性炭を含有させた溶融ポリマーを繊維に
成形した後、この繊維を編織物もしくは不織布等の布帛
にして苛性ソーダで前記繊維の表面を溶解除去すること
により前記活性炭を前記繊維の表面に露出させる、とい
う上記合成繊維布帛の製造方法によれば、繊維内に埋入
している活性炭も繊維表面に露出させることができると
ともに、布帛加工前の当該繊維の搬送時や布帛加工時に
活性炭が繊維表面からこすれ等で脱落して減少するとい
うことが無くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る合成繊維は、図1に
示すごとく繊維1の表面に粉状や粒状などの活性炭2を
露出させて成るものである。合成繊維としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンなどの溶融紡糸によって成形される繊維であ
る。
【0014】このような合成繊維は、図2に示すごとく
溶融紡糸するに際し、溶融ポリマーを紡糸口金3の小さ
な穴から押し出し引っ張って、クーリングチムニー4内
に通して冷たい空気で冷却して紡出繊維5にするが、そ
の際クーリングチムニー4内に吹き込まれる空気に微粉
末状の活性炭を浮遊分散させておき、このクーリングチ
ムニー4内に紡糸口金3から紡出される未凝固状態の前
記紡出繊維6を通すことによってその繊維表面に活性炭
2が付着する合成繊維を得ることができる。合成繊維と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどの繊維で、溶融紡糸法に
よって製造可能なものに適用できる。
【0015】他の製造方法としては、粉粒状の活性炭を
含有させた溶融ポリマーを繊維に成形した後、この繊維
の表面を苛性ソーダで溶解除去して前記活性炭を前記繊
維の表面に露出させることによっても製造することがで
きる。この方法はポリエチレンテレフタレート繊維に用
いることができる。
【0016】苛性ソーダで表面処理できる合成繊維とし
ては長繊維に限らず、短繊維でも可能である。また、苛
性ソーダ処理は、繊維状態で実施する以外に、粉粒状の
活性炭を含有させた溶融ポリマーを繊維にした後、この
繊維を編織物もしくは不織布などの布帛にしたうえで苛
性ソーダで前記繊維の表面を溶解除去することにより前
記活性炭を前記繊維の表面に露出させることによっても
製造できる。
【0017】合成繊維としては、図3に示すごとく溶融
紡糸を芯鞘方式のコンジュゲート紡糸で実施して活性炭
2入りの芯部1aとこれの外周に同じく活性炭2入りの
鞘部1bとを一体に成形し、この後苛性ソーダで鞘部1
bの表面を溶かして活性炭2を鞘部1bの表面に露出さ
せることもできる。この場合は芯部1aを構成するポリ
マー中に含有の活性炭を、鞘部1bに含有する活性炭の
含有量よりも少なくしても活性炭による空気や水の浄化
の効果は十分である。
【0018】上記のように活性炭を表面に露出した合成
繊維は、特に空気や水の清浄用フイルターなどの素材と
して好適に使用できるが、その他に同じような目的の用
途をも予測するものである。
【0019】(実施例1)平均粒5μm の活性炭を、図
2に示すごとくクーリングチムニー4に吹き込む空気の
中に浮遊分散させて、この活性炭の浮遊する空気を紡糸
口金3から紡出される未凝固状態の紡出繊維5に吹きつ
けて1000m /min の速度でポリエチレンテレフタレ
ート糸500D−24Fを紡糸して、巻き取る。この巻
き取られたポリエチレンテレフタレート糸を約4.5倍
に延伸して110D−24Fのポリエチレンテレフタレ
ート繊維を製造した。なお、110D−24Fとは、2
4本の単繊維からなる110デニールの糸のことを意味
する。
【0020】このように製造されたポリエチレンテレフ
タレート繊維の表面に付着している活性炭の量は3.8
重量%であり、見掛けはポリエチレンテレフタレート繊
維の表面が殆ど活性炭で被覆されているように真黒であ
った。
【0021】刺激臭のあるアセトアルデヒドに対する吸
着能力を、上記実施例1により得られた110D−24
Fのポリエチレンテレフタレート繊維と、活性炭を含有
しない市販のポリエチレンテレフタレート繊維とを比較
してテストした。この結果、図4に示すごとく上記実施
例により得られた110D−24Fのポリエチレンテレ
フタレート繊維が吸着能の高いことを確認できた。
【0022】(実施例2)5重量%の微粉末の活性炭を
含有するポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し
て、通常の溶融紡糸延伸法によって200D−10Fの
ポリエチレンテレフタレート繊維を製造した。このポリ
エチレンテレフタレート繊維をかせ状に保持し、20%
苛性ソーダ溶液でポリエチレンテレフタレート繊維の表
面を溶解処理して図1に示すごとく活性炭2をポリエチ
レンテレフタレート繊維1の表面に露出させた。
【0023】
【発明の効果】本発明の合成繊維によれば、表面に活性
炭を露出させているので、とくに空気や水の清浄化用フ
ィルターなどの素材に好適に使用できる。本発明の製造
方法によれば、そのような合成繊維も簡単かつ能率よく
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成繊維の一部を拡大して示す斜視図
である。
【図2】本発明の合成繊維の製造方法を実施できる溶融
紡糸装置の概略図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す合成繊維の一部を拡
大して示す斜視図である。
【図4】実施例1のテスト結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 合成繊維 2 活性炭 3 紡糸口金 4 クーリングチムニー 5 紡出繊維
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月6日(1999.12.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 合成繊維の製造方法、および合成繊維
布帛の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気や水の清浄化
用フィルターなどの素材に好適に使用できるようにし
成繊維の製造方法および合成繊維布帛の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維を素材として空気や水の
清浄化用フィルターなどを作ること、またこれらフィル
ターと活性炭とを併用して水や空気の清浄効果を高める
ことはよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、空気や水の
清浄化にあたりフィルターと活性炭とを併用する場合
は、両者を適宜組み合わせて使用する必要がある。
【0004】本発明の目的は、合成繊維それ自体に活性
炭による吸着能を賦与することにより空気や水の清浄化
用フィルター等の素材として好適に使用できる合成繊維
の製造方法、および合成繊維布帛の製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の合成繊維の製造
方法は、未凝固の溶融状態にある紡出繊維を、微粉末状
の活性炭を浮遊分散させてある雰囲気内に通すことによ
り前記紡出繊維の表面に前記活性炭を付着させることに
特徴を有するものである。
【0006】本発明の合成繊維の製造方法は、活性炭を
含有させた溶融ポリマーを紡出延伸して繊維に成形した
後、この繊維の表面を苛性ソーダで溶解除去して前記活
性炭を前記繊維の表面に露出させることに特徴を有する
ものである。
【0007】本発明の合成繊維布帛の製造方法は、活性
炭を含有させた溶融ポリマーを繊維に成形した後、この
繊維を編織物もしくは不織布等の布帛にして苛性ソーダ
で前記繊維の表面を溶解除去することにより前記活性炭
を前記繊維の表面に露出させることに特徴を有するもの
である。
【0008】
【作用】本発明によって製造される合成繊維は活性炭が
表面に露出している。この合成繊維は、脱臭、脱塩素な
どの吸着能力を発揮し、したがって、例えば、空気や水
の清浄化用フィルターなどの素材に好適に用いられる。
【0009】未凝固の溶融状態にある紡出繊維を、微粉
末状の活性炭を浮遊分散させてある雰囲気内に通して前
記紡出繊維の表面に前記活性炭を付着させる、という上
記合成繊維の製造方法によれば、活性炭が繊維表面に強
く付着し易く、上記した吸着能力を有する合成繊維を溶
融紡糸による成形と同時に簡単かつ能率よく製造するこ
とができる。
【0010】活性炭を含有させた溶融ポリマーを紡出延
伸して繊維に成形した後、この繊維の表面を苛性ソーダ
で溶解除去して前記活性炭を前記繊維の表面に露出させ
る、という上記合成繊維の製造方法によれば、繊維内に
埋入している活性炭も繊維表面によく露出させることが
でき、繊維表面への活性炭の露出量を増大することがで
きる。
【0011】活性炭を含有させた溶融ポリマーを繊維に
成形した後、この繊維を編織物もしくは不織布等の布帛
にして苛性ソーダで前記繊維の表面を溶解除去すること
により前記活性炭を前記繊維の表面に露出させる、とい
う上記合成繊維布帛の製造方法によれば、繊維内に埋入
している活性炭も繊維表面に露出させることができると
ともに、布帛加工前の当該繊維の搬送時や布帛加工時に
活性炭が繊維表面からこすれ等で脱落して減少するとい
うことが無くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によって製造される合成繊
維は、図1に示すごとく繊維1の表面に粉状や粒状など
の活性炭2を露出させて成るものである。合成繊維とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなどの溶融紡糸によって成形さ
れる繊維である。
【0013】このような合成繊維は、図2に示すごとく
溶融紡糸するに際し、溶融ポリマーを紡糸口金3の小さ
な穴から押し出し引っ張って、クーリングチムニー4内
に通して冷たい空気で冷却して紡出繊維5にするが、そ
の際クーリングチムニー4内に吹き込まれる空気に微粉
末状の活性炭を浮遊分散させておき、このクーリングチ
ムニー4内に紡糸口金3から紡出される未凝固状態の前
記紡出繊維6を通すことによってその繊維表面に活性炭
2が付着する合成繊維を得ることができる。合成繊維と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどの繊維で、溶融紡糸法に
よって製造可能なものに適用できる。
【0014】他の製造方法としては、粉粒状の活性炭を
含有させた溶融ポリマーを繊維に成形した後、この繊維
の表面を苛性ソーダで溶解除去して前記活性炭を前記繊
維の表面に露出させることによっても製造することがで
きる。この方法はポリエチレンテレフタレート繊維に用
いることができる。
【0015】苛性ソーダで表面処理できる合成繊維とし
ては長繊維に限らず、短繊維でも可能である。また、苛
性ソーダ処理は、繊維状態で実施する以外に、粉粒状の
活性炭を含有させた溶融ポリマーを繊維にした後、この
繊維を編織物もしくは不織布などの布帛にしたうえで苛
性ソーダで前記繊維の表面を溶解除去することにより前
記活性炭を前記繊維の表面に露出させることによっても
製造できる。
【0016】合成繊維としては、図3に示すごとく溶融
紡糸を芯鞘方式のコンジュゲート紡糸で実施して活性炭
2入りの芯部1aとこれの外周に同じく活性炭2入りの
鞘部1bとを一体に成形し、この後苛性ソーダで鞘部1
bの表面を溶かして活性炭2を鞘部1bの表面に露出さ
せることもできる。この場合は芯部1aを構成するポリ
マー中に含有の活性炭を、鞘部1bに含有する活性炭の
含有量よりも少なくしても活性炭による空気や水の浄化
の効果は十分である。
【0017】上記のように活性炭を表面に露出した合成
繊維は、特に空気や水の清浄用フイルターなどの素材と
して好適に使用できるが、その他に同じような目的の用
途をも予測するものである。
【0018】(実施例1)平均粒5μm の活性炭を、図
2に示すごとくクーリングチムニー4に吹き込む空気の
中に浮遊分散させて、この活性炭の浮遊する空気を紡糸
口金3から紡出される未凝固状態の紡出繊維5に吹きつ
けて1000m /min の速度でポリエチレンテレフタレ
ート糸500D−24Fを紡糸して、巻き取る。この巻
き取られたポリエチレンテレフタレート糸を約4.5倍
に延伸して110D−24Fのポリエチレンテレフタレ
ート繊維を製造した。なお、110D−24Fとは、2
4本の単繊維からなる110デニールの糸のことを意味
する。
【0019】このように製造されたポリエチレンテレフ
タレート繊維の表面に付着している活性炭の量は3.8
重量%であり、見掛けはポリエチレンテレフタレート繊
維の表面が殆ど活性炭で被覆されているように真黒であ
った。
【0020】刺激臭のあるアセトアルデヒドに対する吸
着能力を、上記実施例1により得られた110D−24
Fのポリエチレンテレフタレート繊維と、活性炭を含有
しない市販のポリエチレンテレフタレート繊維とを比較
してテストした。この結果、図4に示すごとく上記実施
例により得られた110D−24Fのポリエチレンテレ
フタレート繊維が吸着能の高いことを確認できた。
【0021】(実施例2)5重量%の微粉末の活性炭を
含有するポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し
て、通常の溶融紡糸延伸法によって200D−10Fの
ポリエチレンテレフタレート繊維を製造した。このポリ
エチレンテレフタレート繊維をかせ状に保持し、20%
苛性ソーダ溶液でポリエチレンテレフタレート繊維の表
面を溶解処理して図1に示すごとく活性炭2をポリエチ
レンテレフタレート繊維1の表面に露出させた。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、表面に活性
炭が露出して、とくに空気や水の清浄化用フィルターな
どの素材に好適に使用できる合成繊維簡単かつ能率よ
く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって製造される合成繊維の一部を拡
大して示す斜視図である。
【図2】本発明の合成繊維の製造方法を実施できる溶融
紡糸装置の概略図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す合成繊維の一部を拡
大して示す斜視図である。
【図4】実施例1のテスト結果を示す図表である。
【符号の説明】 1 合成繊維 2 活性炭 3 紡糸口金 4 クーリングチムニー 5 紡出繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 6/62 302 D01F 6/62 302A 11/04 11/04 D06M 11/38 D06M 11/04 E 11/74 5/02 D (72)発明者 豊嶋 賢二 大阪府東大阪市高井田本通7−7−19 ヤ マトヨ産業株式会社内 Fターム(参考) 4D019 AA01 AA03 BA17 BA18 BB02 BB03 BB13 BC05 BC10 BD10 CB06 DA04 4L031 AA18 AA27 AB01 AB31 AB34 BA02 BA11 CA01 CA09 DA00 4L035 BB31 BB51 BB55 BB91 CC20 FF01 JJ03 KK01 KK05 4L038 AA08 BA02 BB02 BB05 DA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維表面に活性炭を露出させていること
    を特徴とする合成繊維。
  2. 【請求項2】 未凝固の溶融状態にある紡出繊維を、微
    粉末状の活性炭を浮遊分散させてある雰囲気内に通すこ
    とにより前記紡出繊維の表面に前記活性炭を付着させる
    ことを特徴とする合成繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 活性炭を含有させた溶融ポリマーを紡出
    延伸して繊維に成形した後、この繊維の表面を苛性ソー
    ダで溶解除去して前記活性炭を前記繊維の表面に露出さ
    せることを特徴とする合成繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】 活性炭を含有させた溶融ポリマーを繊維
    に成形した後、この繊維を編織物もしくは不織布等の布
    帛にして苛性ソーダで前記繊維の表面を溶解除去するこ
    とにより前記活性炭を前記繊維の表面に露出させること
    を特徴とする合成繊維布帛の製造方法。
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