JP2000136145A - 樽材抽出物 - Google Patents

樽材抽出物

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JP2000136145A
JP2000136145A JP10344816A JP34481698A JP2000136145A JP 2000136145 A JP2000136145 A JP 2000136145A JP 10344816 A JP10344816 A JP 10344816A JP 34481698 A JP34481698 A JP 34481698A JP 2000136145 A JP2000136145 A JP 2000136145A
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barrel
extract
ige
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antiallergic
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Keiichi Nakagawa
圭一 中川
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Nikka Whisky Distilling Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は洋酒の貯蔵等に用いられる樽材の抽
出物を用いた抗アレルギー剤、抗菌剤ならびに抗酸化剤
を提供する。 【解決手段】 酒類の貯蔵等に用いられる樽材から抽出
されてなる樽材抽出物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樽材から抽出された
樽材抽出物を有効成分として含有する抗アレルギー剤、
抗菌剤ならびに抗酸化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の二次代謝産物として知られている
ポリフェノールは植物界に広く多種多様に存在してい
る。これらの内のある物質は多様な生理活性を示すこと
が明らかになっている。これまでにも茶が含有するカテ
キンを有効成分として、抗菌、抗酸化、抗癌、抗アレル
ギー、消臭、抗ウイルス、血中コレステロール抑制等の
生理機能を有することが示されている。(特開昭63−
214183号、特開平2−6499号、特開平4−1
78320号)
【0003】特開平7−285876号にはリンゴ、ナ
シまたはモモの未熟果の抽出物に含有されるポリフェノ
ールが抗酸化、血圧降下、抗変異原性、抗アレルギー、
抗う蝕、消臭等の機能を持つことも報告されている。
【0004】しかしながら、これまでに樽材のような木
材からの抽出物が多様な機能性を示すという科学的な報
告はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように例えば茶や
未熟果実が多様な生理機能を有することが明らかになっ
ているが、本発明者はより経済的、かつ効率良く機能性
物質を製造する方法を検討し、原材料の検索を行なっ
た。その結果、樽材からの抽出物が、抗アレルギー、抗
酸化、抗菌の生理機能を有することを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【0006】
【問題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
樽材から抽出された樽材抽出物を有効成分として含有す
ることを特徴とする抗アレルギー剤が提供される。
【0007】また、本発明によれば樽材から抽出された
樽材抽出物を有効成分として含有することを特徴とする
抗菌剤が提供される。さらにまた、樽材から抽出された
樽材抽出物を有効成分とすることを特徴とする抗酸化剤
が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明における樽材とは樽を形成するために用い
られるすべての材木を言う。一般に樽材として用いられ
る植物としては、漬物や日本酒に用いられる杉、さらに
ウイスキーやブランデーのオーク(Oak)等が知られ
ている。オークとはQuercus属の植物であり、日
本産ではぶな属こなら科およびみずなら科の樹木に相当
する。海外産としては、アメリカに分布して主としてウ
イスキー樽に用いられるホワイトオーク(Quercu
salba、Quercus macrocarpa)
やヨーロッパに分布して主としてブランデー樽に用いら
れるリムザンオーク(Quercus robur、Q
uercus pendunculata)等が知られ
ている。樽材抽出物を製造する原料としては、これらど
の植物からなる樽材でもよいが、好ましくはオーク材
が、特に好ましくはホワイトオーク材が用いられる。
【0009】抽出方法としては、原材料である樽材をそ
のまま、あるいは破砕し、エタノールやメタノール等の
アルコールを20〜100%、好ましくは約50%含む
水溶液に常温あるいは加温下、浸漬する方法をあげるこ
とができる。材料となる樽材は生のまま用いてもよい
し、乾燥させた後に用いてもよい。また、加熱して表面
を焦がしてから用いてもよい。浸漬する際に加温する場
合には、蒸発するアルコールを還流させてもよい。浸漬
する時間も温度によって異なるために特に限定はされな
いが、数時間から数年浸漬することが好ましく、特に好
ましくは室温で半年以上浸漬するとよい。
【0010】製造したアルコール抽出液はこのまま用い
ても良いが、さらに減圧蒸留等によりアルコールを留去
した後に蒸留水に溶解し抽出水溶液として用いてもよ
い。さらに、アルコール抽出液あるいは抽出水溶液を一
般に用いられている方法、例えば蒸留、限外ろ過等によ
って濃縮して用いてもよいし、濃縮乾固して固体乾燥物
として用いてもよい。
【0011】アレルギー反応はアレルゲンの侵入により
産生されたIgEが肥満細胞上のIgEレセプターへ結
合することが引き金になって、これらの細胞よりヒスタ
ミン等の化学伝達物質が遊離してくることによって引き
起こされる。したがって、IgEのIgEレセプターへ
の結合を阻害することができれば、化学伝達物質の遊離
を阻止することにつながり、アレルギー症状の根本的な
解決に結びつく可能性がある(日医雑誌、第114巻、
第9号(1995)日本医師学会)。
【0012】樽材抽出物は、IgEのIgEレセプター
への結合を阻害する活性を有しており、抗アレルギー剤
として医薬に用いることができるほか、食品に添加して
抗アレルギー作用を有する食品を製造することもでき
る。
【0013】さらに樽材抽出物は強い抗菌作用を有する
ために、食品に添加すると腐敗の抑制機能が働き、また
特に食中毒菌の生育を阻害し、食中毒の発生を未然に抑
えることができる。さらに、化粧品に添加すれば抗菌作
用を付与することができ、傷口の化膿止めとして医薬品
に用いることもできる。
【0014】さらにまた、樽剤抽出物は抗酸化能を有す
るために食品等に添加すると、酸化防止効果により食品
の品質保持に有用である。また、医薬品として用いれ
ば、活性酸素の消去等の効果により成人病の予防等に有
用である。
【0015】このように、製造された樽材抽出物は抗ア
レルギー、抗菌、抗酸化機能剤として医薬品に用いるこ
とができる。樽材抽出物を含有する医薬品は、公知の方
法により、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ
剤等の経口剤、座剤、軟膏、噴霧剤、注射剤等の非経口
剤とすることができる。
【0016】また、樽材抽出物を、そのまま飲料を含む
食品一般として、あるいは、食品一般に添加して、抗ア
レルギー、抗菌、抗酸化機能を有する食品として好適に
用いることができる。具体例としては、アルコール飲
料、炭酸飲料、果実飲料、乳酸菌飲料、コーヒー、紅
茶、アイスクリーム、飴、ガム、菓子、パン、麺類等に
用いることができる。また、一般に市販されているウイ
スキーやブランデーは本発明で言う樽材抽出物に相当す
る。
【0017】さらに、また、樽材抽出物を化粧品に添加
して用いることもできる。添加される化粧品としては、
石鹸、洗顔料、クリーム、乳液、化粧水、パウダー、香
水、口紅等の皮膚化粧品や浴用化粧品、さらにはシャン
プー、リンス等の毛髪用化粧品ならびに歯みがき等を挙
げることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。
【0019】(実施例1)樽材として用いられるホワイ
トオーク、リムザンオークより樽剤抽出物を調製した。
まず、これらの樽材をかんなを用いて削り、その削りか
すをさらに電動フードプロセッサーで粉砕した。粉末に
した樽材を65%のエタノールに浸漬し、37℃で24
時間抽出した。次に濾過により抽出液を分離し、ロータ
リーエバポレーターで加熱濃縮した後、凍結乾燥して固
形乾燥物を調製した。
【0020】(実施例2)樽剤抽出物であるウイスキー
やブランデーより固形乾燥物を調製した。ウイスキー、
またはブランデーをロータリーエバポレーターで加熱濃
縮した後、凍結乾燥して固形乾燥物を調製した。
【0021】(実施例3)実施例1において作成した樽
材固形乾燥物のIgE−IgEレセプター阻害活性を調
べた。市販の96穴タイタープレートにIgEレセプタ
ー蛋白質を固着させ最終濃度が0.01%(w/v)と
なるように調製した試料と最終濃度が0.4mg/ml
になるようにしたヒトIgEを加えて室温で30分間イ
ンキュベーションした後、洗浄した。次に西洋ワサビパ
ーオキシダーゼが結合した抗ヒトIgE抗体を添加して
インキュベーションした後洗浄し、常法どおり西洋ワサ
ビパーオキシダーゼの基質としてオルトフェニレンジア
ミン二塩酸を用いて発色させた。発色後の各穴の吸光度
をプレートリーダーで測定し、得られた値からIgE−
IgEレセプター阻害活性を算出した。ヒトIgEを添
加しなかった場合の吸光度を発色率0%、試料を添加し
なかった場合の吸光度を発色率100%として各試料の
発色率を算出し、各試料の発色率を100から差し引い
た値をIgE−IgEレセプター阻害活性(%)とし
た。
【0022】結果を図1に示す。各種の材木と強いIg
E−IgEレセプター阻害活性を有することがすでに明
らかになっているバラの抽出物(特開平10−7235
8号)について同様の方法で測定したIgE−IgEレ
セプター阻害活性の値も併記する。
【0023】バラの抽出物には予想どおり強い阻害活性
が観察された。一方、通常樽材として用いられることの
ない各種の材木にはほとんど阻害活性が認められず、特
に松、竹、モミ、桐、ヒバにはまったく阻害活性が観察
されなかったのに対して、ウイスキーやブランデー等、
洋酒の樽材として用いられるホワイトオークとリムザン
オークの抽出物には極めて強い阻害活性が認められた。
【0024】(実施例4)樽剤抽出物であるウイスキー
やブランデーより実施例2に示した方法で調製した固形
乾燥物のIgE−IgEレセプター阻害活性を実施例3
と同様の方法で調べた。固形乾燥物を最終濃度を0.1
%(w/v)になるように添加した場合の結果を図2に
示す。通常樽に貯蔵しない酒類の固形乾燥物を用いた場
合の結果も併記した。
【0025】通常樽に詰めて熟成させるという工程のな
い焼酎由来の固形乾燥物がIgE−IgEレセプター阻
害活性をまったく示さなかったのに比べて、樽剤抽出物
であるウイスキーやブランデーより調製した固形乾燥物
が、極めて強いIgE−IgEレセプター阻害活性を有
することが示された。
【0026】(実施例5)樽剤抽出物であるウイスキー
とブランデーより実施例2に示した方法で調製した固形
乾燥物のヒスタミン遊離抑制作用について調べた。常法
により、ヒト末梢血より分離した好塩基球に乳酸処理と
洗浄を行ない、IgEレセプターに結合したヒトIgE
を除去した。次にTBS−HSAに溶解した固形乾燥物
を0.01%、0.1%(w/v)になるように加えた
後、濃度が1mg/mlになるように新たにヒトIgE
を加えて室温で1時間感作を行なった。TBS−HSA
で洗浄した後、抗ヒトIgEを濃度3mg/mlになる
ように添加し、37℃で40分間保温した。保温後、上
清を過塩素酸で処理し、HPLCでヒスタミン量を測定
した。ヒスタミン遊離抑制率(%)は以下のようにして
算出した。 {1−(SR−C)/(R−C)}×100
【0027】上式においてCは未処理の細胞から遊離さ
れるヒスタミンの量を、Rは試料を添加せずにヒトIg
Eおよび抗ヒトIgE抗体で処理した場合に遊離したヒ
スタミンの量を、またSRは試料を加えた場合に遊離し
たヒスタミンの量を表している。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1よりウイスキーおよびブランデーはヒ
ト末梢血より分離した好塩基球からのヒスタミンの遊離
を顕著に阻害することがわかる。特に抑制効果はウイス
キーにおいて著しいことも示された。
【0030】(実施例6)樽剤抽出物であるウイスキー
やブランデーより調製した固形乾燥物の細菌に対する生
育阻害活性を調べた。対象とする細菌としては、バチル
ス・セレウス(Bacillus cereus JC
M2152)、黄色ブドウ球菌(Staphyloco
ccus aureus JCM2179)、サルモネ
ラ(Salmonella choleraesuis
JCM1652)、大腸菌(Escherichia
coli JCM1649)および緑膿菌(Pseu
domonas aeruginosa IFO126
89)を理化学研究所微生物系統保存施設(JCM)、
財団法人発酵研究所(IFO)より購入して用いた。最
終濃度が0.2%(w/v)になるように調製した固形
乾燥物をそれぞれの細菌の寒天平板培地に添加して培養
し、添加しなかった寒天平板培地との生育の違いを観察
した。
【0031】結果を表2に示す。表中、−は抗菌活性が
ないことを、±は弱い抗菌活性を有していることを、+
は強い抗菌活性があることを、さらに++は極めて強い
抗菌活性があることを示している。また、通常樽に貯蔵
しない酒類の固形乾燥物を用いた場合の結果も併記し
た。これまでに明らかにされてきたように白ワインが強
い抗菌活性を有することが再確認されたが、ウイスキー
もこれらの細菌に対して生育阻害活性を有していること
が示された。特に、ウイスキーはバチルス・セレウス菌
や黄色ブドウ球菌の生育を強く阻害し、これらの細菌に
対する強い抗菌活性を有することが示された。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例7)実施例1において作成した樽
材抽出固形乾燥物の細菌に対する生育阻害活性を実施例
6と同様にして調べた。対象となる細菌としては、バチ
ルス・セレウス(Bacillus cereus J
CM2152)、黄色ブドウ球菌(Staphyloc
occus aureus JCM2179)、サルモ
ネラ(Salmonella choleraesui
s JCM1652)を用いた。最終濃度が0.2%
(w/v)になるように調製した固形乾燥物をそれぞれ
の細菌の寒天平板培地に添加して培養し、添加しなかっ
た寒天平板培地との生育の違いを観察した。
【0034】
【表3】 結果を表3に示す。ホワイトオークより製造した抽出物
には強い抗菌活性があることが示された。この活性は、
特にバチルス・セレウス菌とサルモネラ菌に対して効果
的であることも明らかになった。
【0035】(実施例8)樽剤抽出物であるウイスキー
やブランデーより調製した固形乾燥物の抗酸化能につい
て調べた。4%リノール酸を含むエタノール溶液5m
l、pH7のリン酸緩衝液を4mlと試料水溶液1ml
を密栓試験管中で充分に撹拌後、50℃で遮光保存し
た。同時に試料のかわりにエタノールを加えたものと強
い抗酸化能を持つことが知られているビタミンCを添加
したものを同じ条件下で保存した。保存期間中、7日目
と10日目に反応液を採取し、生成したリノール酸由来
の過酸化物をロダン鉄法(イソチオシアネート法)で定
量した。
【0036】7日目と10日目の生成過酸化脂質量を測
定した結果(吸光度500nm値)を図3に示す。50
0nmの吸光度が生成過酸化脂質量を示しているので吸
光度値が低ければ低いほど抗酸化活性が強いということ
になる。通常樽に貯蔵しない酒類の固形乾燥物を用いた
場合の結果も併記している。1%の濃度で添加したビタ
ミンCが強い抗酸化能を示しているが、ウイスキー、ブ
ランデーも赤ワインに次いでかなり強い抗酸化力を示し
ていることが分かる。
【0037】(実施例9)実施例1において作成した樽
材固形乾燥物の抗酸化能を実施例7と同様にして調べ
た。樽材固形乾燥物は100ppmの濃度で反応系に添
加し、試料のかわりにエタノールを加えたもの、および
強い抗酸化能を持つことが知られているクローブ抽出物
を添加したものを同じ条件下で保存した。保存期間中、
5日目に生成したリノール酸由来の過酸化物を定量し
た。
【0038】結果を図4に示す。樽材抽出物の中でも、
ホワイトオーク抽出物を添加した場合に特に過酸化脂質
の生成量が少なくなっていることがわかる。このことか
ら、ホワイトオーク抽出物に強い抗酸化能が存在するこ
とが明らかになった。
【0039】
【発明の効果】本発明により樽材抽出物が抗アレルギー
作用を有し、医薬品、食品、化粧品等に好適に用いるこ
とができ、これらに抗アレルギー能を付与することがで
きることが明らかになった。さらに、抗菌作用、抗酸化
作用を有することも判明し、樽剤抽出物を化膿止め等の
医薬品、あるいは食品の酸化防止、腐敗防止、食中毒防
止に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樽材抽出物のIgEとIgEレセプターの阻害
活性を示すグラフである。
【図2】樽材抽出物であるウイスキーやブランデーのI
gEとIgEレセプターの阻害活性を示すグラフであ
る。
【図3】樽材抽出物であるウイスキーやブランデーの抗
酸化作用を示すグラフである。
【図4】樽材抽出物の抗酸化作用を示すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樽材から抽出された樽材抽出物を有効成分
    とすることを特徴とする抗アレルギー剤。
  2. 【請求項2】樽材がオーク材であることを特徴とする請
    求項1記載の抗アレルギー剤。
  3. 【請求項3】樽材から抽出された樽材抽出物を有効成分
    とすることを特徴とする抗菌剤。
  4. 【請求項4】樽材がオーク材であることを特徴とする請
    求項3記載の抗菌剤。
  5. 【請求項5】樽材から抽出された樽材抽出物を有効成分
    とすることを特徴とする抗酸化剤。
  6. 【請求項6】樽材がオーク材であることを特徴とする請
    求項5記載の抗酸化剤。
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