JP2000136077A - エレベータのガイドレール用給油装置 - Google Patents

エレベータのガイドレール用給油装置

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JP2000136077A
JP2000136077A JP10308793A JP30879398A JP2000136077A JP 2000136077 A JP2000136077 A JP 2000136077A JP 10308793 A JP10308793 A JP 10308793A JP 30879398 A JP30879398 A JP 30879398A JP 2000136077 A JP2000136077 A JP 2000136077A
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oil supply
oil
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guide rail
supply amount
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JP10308793A
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Mamoru Matsuoka
守 松岡
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度の変化に伴う給油量の変更または可
変作業を行う必要のないエレベータのガイドレール用給
油装置を提供すること。 【解決手段】 給油部材12の途中に周囲温度に応じて
給油量を可変する機構13を設け、夏季、冬季に関係な
く給油量を適量に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータのガイド
レール用給油装置に係り、特に四季に対応して適量の油
をガイドレールに供給するのに好適な構造のエレベータ
のガイドレール用給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、床1、スリング2、
クロスヘッド3、乗かご室4からなる昇降体は、前後左
右、すなわち、水平方向の安定をはかるため、4個のガ
イドシュー5により、ガイドレール7に案内されて走行
するようになっている。そして昇降体の走行をスムーズ
に行なわせ、かつ、ガイドレール7の防錆のため、ガイ
ドシュー5の上部にガイドレール用給油装置6が設置さ
れている。
【0003】このガイドレール給油装置6は、ケースと
カバーによりなり、ケースは油が入れてある油槽部と給
油部とからなり、油槽部内の油は、フェルト等の繊維質
よりなる含侵性の給油部材を用いて毛細管現象により給
油部に運ばれ、給油部からガイドレール7に供給され
る。ガイドレールに供給された油は、蒸発や垂れ落ちな
どによって消費されるが、その消費量は微小である。し
たがって、給油部材から給油する油も微量でよいが、周
知の如く油は温度変化により粘性が著しく変化し、それ
により給油量が変化し、ガイドレール7に供給される油
量も変化する。そのため、従来の給油装置では、日本の
ように夏と冬とで温度差が大きい場合、冬を基準にして
ガイドレール7に供給される油量が適量になるように給
油部材を構成すると、夏には供給過剰となって、余分の
油がガイドレール7から垂れ落ちて、ガイドシュー5、
クロスヘッド3、乗かご天井8を汚し、最悪の場合は、
マンホール部(図示せず)の隙間から乗かご室4内に落
ちることがある。また、夏を基準におくと、冬に油の給
油不足を生じ、振動、騒音が激しくなったり、ガイドレ
ールに錆が生じたりする。このような問題点を解決する
ため、季節に合わせて、給油量を調整する絞り機構を給
油部材に設けたものが特開昭53−147347号公報
に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものにおい
ては、絞り機構がボルトと蝶ナットによって構成され、
季節に合わせて蝶ナットを締め上げたり、緩めたりして
給油量を調節している。
【0005】この従来のものにおいては、絞り機構を調
節する作業を夏季に入る前、冬季に入る前の少なくとも
年2回、行う必要がある。
【0006】本発明の目的は、上記のような給油量の変
更作業を行う必要がないエレベータのガイドレール用給
油装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エレベータ
の昇降体に取付けられ、該昇降体の昇降を案内するガイ
ドレールの摺動面に油を供給するものであって、該給油
装置の油槽部と給油部の間に設けた給油の媒体となる含
侵性の給油部材に前記油槽部から給油部への給油量の調
整手段を有するエレベータのガイドレール用給油装置お
いて、前記調整手段を周囲温度に応じて給油量を可変す
る機構を含んだ構成としたことにより達成される。
【0008】上記のように周囲温度に応じて給油量を可
変する機構を含んでいるので、夏季のように温度が高い
ときは、給油部材が締め付けられて、毛細管作用が制限
されて給油量が過剰となるのを抑制し、冬季のように温
度が低いときは、給油部材の挟みが緩められて、毛細管
作用が充分に発揮されて給油量が不足するのを補うこと
ができ、季節、温度に影響されずに常に適量の給油を行
うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態を図1
〜図4により説明する。
【0010】本発明の一実施形態に係る給油装置6は、
ケース9とカバー10とからなりケース9は、油11が
入れてある油槽部9a、給油部9bとからなり、油槽部
9aの油11は、フェルト等の繊維質よりなる含侵性の
給油部材12を用いて毛細管作用により給油部9bに運
ばれ、給油部9bからガイドレール7に塗布給油され
る。給油部材12の途中には、給油量可変機構13が取
付けられている。この給油量可変機構13は図3、図4
に示すように、給油部材12を挟む2枚の給油量絞りプ
レート13A、13Bと、板状バイメタル13C、プレ
ート13D、各プレート13A、13B、13D、板状
バイメタル13Cを保持するボルト・ナット13Eおよ
び圧縮ばね13Fから構成されている。
【0011】板状バイメタル13Cは、熱膨張係数の異
なる2種類の金属を張り合わせたもので、夏場(高温と
なる季節)は図4のように湾曲し、冬場(低温となる季
節)は図3のように平らになるようにしたものである。
【0012】夏場は、図4のように板状バイメタル13
Cが湾曲して給油量絞りプレート13A、13Bの間隔
を狭め、給油部材12の厚さを小さくして給油量が過剰
になるのを抑制する。
【0013】冬場は、図3のように板状バイメタル13
Cが平らになり、給油量絞りプレート13A、13Bの
間隔は夏場に比べて広くなり、給油部材12の厚さが増
して粘度が高くなっても必要な給油量が確保される。
【0014】中間の季節(春、秋)には、図3、図4の
中間となり、周囲温度に応じて適正な給油量が維持され
る。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、季節
毎、あるいは周囲温度の変化があっても給油量の調節可
変作業は行う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】低温時期における給油量可変機構の断面図であ
る。
【図4】高温時期における給油量可変機構の断面図であ
る。
【図5】給油装置の取付け位置等を示す概略図である。
【符号の説明】
9 ケース 12 給油部材 13 給油量可変機構 13C 板状バイメタル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの昇降体に取付けられ、該昇
    降体の昇降を案内するガイドレールの摺動面に油を供給
    するものであって、該給油装置の油槽部と給油部の間に
    設けた給油の媒体となる含侵性の給油部材に前記油槽部
    から給油部への給油量の調整手段を有するエレベータの
    ガイドレール用給油装置おいて、前記調整手段を周囲温
    度に応じて給油量を可変する機構を含んだ構成としたこ
    とを特徴とするエレベータのガイドレール用給油装置。
  2. 【請求項2】 給油量を可変する機構はバイメタルで構
    成したことを特徴とする請求項1記載のエレベータのガ
    イドレール用給油装置。
JP10308793A 1998-10-29 1998-10-29 エレベータのガイドレール用給油装置 Pending JP2000136077A (ja)

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