JP2000135757A - 熱可塑性樹脂製多層シート及びその製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂製多層シート及びその製造法

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JP2000135757A
JP2000135757A JP10311099A JP31109998A JP2000135757A JP 2000135757 A JP2000135757 A JP 2000135757A JP 10311099 A JP10311099 A JP 10311099A JP 31109998 A JP31109998 A JP 31109998A JP 2000135757 A JP2000135757 A JP 2000135757A
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resin
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JP10311099A
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English (en)
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Takayuki Tasaka
隆幸 田坂
Kazumasa Makihata
和正 巻幡
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Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明樹脂層とその下に配した不透明着色樹脂層
の重ね合せにより意匠性を発現している熱可塑性樹脂製
多層シートにおいて、そのシートを粉砕して同様のシー
ト製造に再使用しても、透明樹脂層側から見た色調の変
化が起こらないようにする。 【解決手段】透明樹脂層と着色不透明樹脂層とベース樹
脂層を共押出成形により一体化すると共に、共押出後の
熱い状態にある着色不透明樹脂層に透明樹脂層をラミネ
ートする。共押出に際しては、既に製造された熱可塑性
樹脂製多層シートの粉砕物をベース樹脂層を構成する樹
脂の一部ないし全部として再使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾のための模様
印刷を施された透明樹脂層を表面に設けた熱可塑性樹脂
製多層シート及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】表面に模様印刷を施した熱可塑性樹脂製
シートとして、部分的に模様印刷がほどこされた透明樹
脂層を着色不透明のベース樹脂層に貼り合わせ、透明樹
脂層の印刷模様と透明樹脂層を透して見えるベース樹脂
層の色の組合せにより意匠性を高めたものが提案されて
いる。このようなシートの製造法としては、着色不透明
の熱可塑性樹脂製シート(ベース樹脂層)の片面又は両
面に、模様印刷が部分的に施された透明樹脂フィルム
(透明樹脂層)を熱プレスによってラミネートする技術
がある。また、前記ベース樹脂層を連続して押出成形し
ながら、まだ熱い状態のベース樹脂層の片面又は両面に
前記透明樹脂層を連続的にラミネートし効率よく生産す
る技術もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記後者の連続ラミネ
ートの技術においては、若干幅広に製造したシートの両
側部を裁断して除去し、所定幅寸法の製品を完成する。
このような裁断片や押出成形初期の調整ロス材を粉砕
し、ベース樹脂層を構成する樹脂に当該粉砕物を混合し
て再利用することがしばしば行なわれている。この技術
では、透明樹脂層の模様印刷インクも一緒に混合されて
しまうので、ベース樹脂層の色調が新しい原材料だけを
使用する場合とは異なったものになってしまう。透明樹
脂層の印刷模様と透明樹脂層を透して見えるベース樹脂
層の色の組合せにより意匠性を発現するので、ベース樹
脂層の色調が変化するのはよくない。本発明が解決しよ
うとする課題は、ベース樹脂層を構成する樹脂に上記シ
ートの粉砕物を添加して再利用する場合にも、色調変化
のほとんどない熱可塑性樹脂製多層シートを提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱可塑性樹
脂製多層シートは、装飾のための樹脂層とベース樹脂層
とからなる。さらに、前記装飾のための樹脂層は、模様
印刷が部分的に施された透明樹脂層1と透明樹脂層1の
片面に一体化された着色不透明樹脂層2からなってい
る。そして、前記装飾のための樹脂層は、着色不透明樹
脂層2がベース樹脂層3に一体化されている。ここで、
ベース樹脂層3を構成する樹脂は、前記各層を構成する
樹脂の混合物を含むことを特徴とする。装飾のための樹
脂層がベース樹脂層3の両側に一体化された構成にして
もよい。装飾のための樹脂層がベース樹脂層3の両側に
一体化された構成において、片側の透明樹脂層が省略さ
れて構成にしてもよい。
【0005】このような熱可塑性樹脂製多層シートの製
造は、透明樹脂層を除く各樹脂層を共押出成形により一
体化すると共に、共押出後の熱い状態にある着色不透明
樹脂層に透明樹脂層をラミネートして製造することがで
きる。前記共押出に際しては、ベース樹脂層を構成する
樹脂に、既に製造された熱可塑性樹脂製多層シートの粉
砕物、又は前記粉砕物と新しい原材料樹脂の混合物を使
用する。
【0006】上記ベース樹脂層を構成する樹脂に使用す
る粉砕物は、既に製造された熱可塑性樹脂製多層シート
の両側部裁断片や押出成形初期の調整ロス材を粉砕した
ものである。着色不透明樹脂層には、所定の色に着色さ
れた新しい原材料樹脂を用いる。透明樹脂層を透して見
える着色不透明樹脂層には新しい原材料樹脂を用いるこ
とにより、着色不透明樹脂層を一定の色調を保つことが
できる。一方、ベース樹脂層を構成する樹脂に裁断片や
ロス材の粉砕物を使用する結果、ベース樹脂層の色調は
変化することになるが、ベース樹脂層は透明樹脂層を透
して見ることはできないので外観上差し支えない。裁断
片やロス材を問題なく再利用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る熱可塑性樹脂製多層
シートは、着色不透明樹脂層とベース樹脂層を共押出成
形し、まだ熱い状態の着色不透明樹脂層に透明樹脂層を
ラミネートすることにより効率よく製造できる。透明樹
脂層は、透明樹脂フィルムに部分的に模様(例えば、木
目模様の線画)印刷を施したものである。透明樹脂層の
模様印刷面を内側にして、着色不透明樹脂層にラミネー
トする。着色不透明樹脂層には、所定の色(例えば、透
明樹脂層の木目模様の線画と重ね合わせて木質感を出せ
るような茶系統)に着色した新しい原材料樹脂を使用す
る。ベース樹脂層には、既に製造された熱可塑性樹脂製
多層シートの両側部裁断片や押出成形初期の調整ロス材
の粉砕物を単独で又は前記の新しい原材料樹脂と混合し
て使用する。
【0008】従って、ベース樹脂層には、透明樹脂層を
構成する樹脂成分と着色不透明樹脂層を構成する樹脂成
分が含まれることになる。両樹脂成分は、均一に分散す
るよう、互いに相溶性のある樹脂を選択する。また、透
明樹脂層は、着色不透明樹脂層にラミネートされる。ラ
ミネートの接着強度を確保する観点からも、両樹脂成分
は、互いの相溶性が必要である。
【0009】
【実施例】比較例1、実施例1,2 透明樹脂層として、片面に黒色で木目模様の線画を印刷
したポリメチルメタクリレートフィルムを用意した。ま
た、着色不透明樹脂層を構成するために、茶系統に着色
された新しいABS樹脂を用意した。このABS樹脂
は、都合によっては、ベース樹脂層にも一部使用する。
ベース樹脂層とその両面に配する着色不透明樹脂層を共
押出成形して一体化し、共押出直後のまだ熱い状態にあ
る片一方側の着色不透明樹脂層に、印刷面を内側にした
透明樹脂層をラミネートした。このように、共押出とラ
ミネートの技術を併用して熱可塑性樹脂製4層シートを
製造した。共押出に際しては、既に製造した熱可塑性樹
脂製4層シートの粉砕物を、ベース樹脂層を構成する樹
脂の一部ないし全部に使用した。表1には、各例におい
てベース樹脂層に使用した粉砕物の配合割合(重量%)
を示した。粉砕物の配合割合100重量%以外の例で
は、そのほかの樹脂として、着色不透明樹脂層に用いる
新しいABS樹脂を使用した。
【0010】ベース樹脂層に新しいABS樹脂だけを使
用した例(比較例1)を基準として、各例におけるシー
ト表面の色調を測定した結果を、表1に併せて示す。
【0011】
【表1】
【0012】比較例2、実施例3,4 上記実施例と同じポリメチルメタクリレートフィルム
(透明樹脂層)とABS樹脂(着色不透明樹脂層)を使
用し、ベース樹脂層とその片面に配する着色不透明樹脂
層を共押出成形して一体化し、共押出直後のまだ熱い状
態にある着色不透明樹脂層に、印刷面を内側にした透明
樹脂層をラミネートした。このように、共押出とラミネ
ートの技術を併用して熱可塑性樹脂製3層シートを製造
した。共押出に際しては、既に製造した熱可塑性樹脂製
3層シートの粉砕物を、ベース樹脂層を構成する樹脂の
一部ないし全部に使用した。表2には、各例においてベ
ース樹脂層に使用した粉砕物の配合割合(重量%)を示
した。粉砕物の配合割合100重量%以外の例では、そ
のほかの樹脂として、着色不透明樹脂層に用いる新しい
ABS樹脂を使用した。
【0013】ベース樹脂層に新しいABS樹脂だけを使
用した例(比較例2)を基準として、各例における透明
樹脂層側シート表面の色調を測定した結果を、表1に併
せて示す。
【0014】
【表1】
【0015】従来例1〜3 上記実施例と同じポリメチルメタクリレートフィルム
(透明樹脂層)とABS樹脂(着色不透明樹脂層)を使
用し、ベース樹脂層を押出成形して、押出直後のまだ熱
い状態にあるベース樹脂層に、印刷面を内側にした透明
樹脂層をラミネートした。このように、押出とラミネー
トの技術を併用して熱可塑性樹脂製2層シートを製造し
た。押出に際しては、既に製造した熱可塑性樹脂製2層
シートの粉砕物を、ベース樹脂層を構成する樹脂の一部
ないし全部に使用した。表3には、各例においてベース
樹脂層に使用した粉砕物の配合割合(重量%)を示し
た。
【0016】ベース樹脂層に新しいABS樹脂だけを使
用した例(従来例1)を基準として、各例における透明
樹脂層側シート表面の色調を測定した結果を、表3に併
せて示す。
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】各例の比較から明らかなように、本発明
においては、既に製造した多層シートの粉砕物を使用し
ているにも拘わらず、透明樹脂層側から見たシート表面
の色調が、前記粉砕物を使用しない場合と遜色ない良好
な結果となった。既に製造された多層シートの廃材を、
製品外観に悪影響を与えることなく次の製品製造に再使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る熱可塑性樹脂製4層シー
トの層構成を概念的に示したものである。
【図2】本発明の他の実施例に係る熱可塑性樹脂製3層
シートの層構成を概念的に示したものである。
【符号の説明】
1 透明樹脂層 2 着色不透明樹脂層 3 ベース樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK25 AK74 BA03 BA04 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10D BA15 BA27 CA13B EA051 EH112 EH202 EH232 HB01 HB31A HB31D JB16A JB16B JB16C JB16D JL10B JL16 JN01A JN01D JN02B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装飾のための樹脂層とベース樹脂層からな
    る熱可塑性樹脂製多層シートにおいて、 前記装飾のための樹脂層は、模様印刷が部分的に施され
    た透明樹脂層と、透明樹脂層の片面に一体化された着色
    不透明樹脂層からなり、着色不透明樹脂層側にベース樹
    脂層が一体化されており、 前記ベース樹脂層を構成する樹脂は、前記各層を構成す
    る樹脂の混合物を含むことを特徴とする熱可塑性樹脂製
    多層シート。
  2. 【請求項2】装飾のための樹脂層が、ベース樹脂層の両
    側に一体化されていることを特徴とする請求項1記載の
    熱可塑性樹脂製多層シート。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂製多層
    シートの製造法であって、透明樹脂層を除く各樹脂層を
    共押出により一体化すると共に、共押出後の熱い状態に
    ある着色不透明樹脂層に透明樹脂層をラミネートし、前
    記共押出に際してはベース樹脂層を構成する樹脂に前記
    熱可塑性樹脂製多層シートの粉砕物を使用することを特
    徴とする熱可塑性樹脂製多層シートの製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006058301A2 (en) * 2004-11-29 2006-06-01 Avery Dennison Corporation Coextruded multilayer colored films
JP2008265242A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Fp Corp シート体およびシート体から形成された合成樹脂容器ならびにそれらの製造方法

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