JP2000135652A - 工作機械の制御装置 - Google Patents

工作機械の制御装置

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JP2000135652A
JP2000135652A JP10311025A JP31102598A JP2000135652A JP 2000135652 A JP2000135652 A JP 2000135652A JP 10311025 A JP10311025 A JP 10311025A JP 31102598 A JP31102598 A JP 31102598A JP 2000135652 A JP2000135652 A JP 2000135652A
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tool
speed
machining
blow
ratio
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JP10311025A
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Iwao Sakoguchi
巌 砂古口
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対話型NC装置と呼ばれる工作機械の制御装
置において、対話型NC装置の長所を損なうことなく、
加工時間の短縮を可能にする。 【解決手段】 図6に示す工具情報テーブルは、工具毎
に、先端角、小径、小径長などのパラメータが格納され
たデータベースとなっている。これらパラメータの一つ
である周速オーバライドは、別のデータベースにおいて
同種の工具一般に対して登録されている周速の標準値に
対する、その工具で実際に稼働して良い最大周速の割合
を表している。このように工具毎に、周速などの値のオ
ーバライドが設定されているため、標準値よりも大きな
速度で稼働可能な工具については、オーバライドの値を
大きく設定することにより、加工時間の短縮が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工プログラム内
で指定された加工に応じて、データベースを参照し、工
作機械に対する制御指令を自動的に生成する制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】こうした制御装置は、対話型NC装置と
呼ばれ、加工プログラムで、加工順、加工位置、最終形
状、等を記述しておくと、予めデータベースに登録され
ている工具情報、工具パターン情報、切削条件情報など
を参照しながら、工作機械を構成するXYZ軸、主軸、
ATC、クーラント等の制御指令を自動的に生成する。
【0003】具体的には主軸の工具交換、および回転
数、XYZ軸移動に関する位置/速度の指令、クーラン
トバルブON/OFF等の工作機械を構成する各部装置
の詳細な指令を、加工プログラムに記述された平易な加
工指定情報を元に順次自動生成する。これによって、加
工プログラムの記述内容を簡素化し、容易に作成できる
と共に、プログラム作成者の負担を軽減する効果があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、対話型
NC装置では、前述のような効果の反面、工作機械を構
成する各部装置の指令内容が画一的になり、細かい指定
ができないという短所があった。
【0005】例えば、ドリルによる穴加工において、ド
リルの形状及び外径が同じであってもその材質によって
は、従来のドリルに比べ、より高速な切削に対応可能な
ものがある。しかしながら、対話型NC装置では、「ド
リル」という分類からデータベースを参照し、主軸回転
数、Z軸送り速度を一意に生成していた。その結果、本
来高速な加工が可能な工具を使用していながら、その工
具毎に主軸回転数、Z軸送り速度を指定することができ
ないため、従来の工具による主軸回転数、Z軸送り速度
で加工していた。この結果、加工時間の短縮ができなか
った。
【0006】また、工具の中には高圧クーラントに対応
した工具と対応していない工具がある。高圧クーラント
とは、工具の内部にクーラント液を通すための穴が空い
た工具を主軸を付けた際に、クーラント液を流す方式で
ある。この工具を主軸から取り外す際には、クーラント
が通っていた穴に空気を通し、この穴内に残存するクー
ラント液を吹き飛ばす(これを水切りブローと言う)。
水切りブローに必要な時間は、工具によって異なるの
で、これが短くて済む工具については、ブロー時間を短
縮するのが加工能率上、適切である。しかしながら、従
来の水切りブローは一定時間、行なわれており、このブ
ロー時間は、長時間必要な工具に合わせられていた。
【0007】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、請求項1に記載の工作機械の制御
装置は、対話型NC装置の長所を損なうことなく、加工
時間の短縮を可能にすることを目的とする。また請求項
2に記載の本発明は、請求項1に係るデータベースに登
録するデータの一態様及びこれを有効に活用する方法を
提案するものである。
【0008】また更に、請求項3に記載の本発明は、被
加工物の材質に応じて最適な速度で加工することを可能
にすることを目的としている。請求項4に記載の本発明
は、ある工具について運転しうる最適加工速度の標準加
工速度に対する割合(詳しくは後述)の設定作業を、短
時間で行なえるようにすることを目的としている。
【0009】そして請求項5に記載の本発明は、現在主
軸についている工具による加工が終了した際に、その工
具が高圧クーラントに対応したものであれば、適切な時
間だけ水切りブローを行なうことにより、加工全体の所
要時間を短縮することを目的としている。
【0010】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の制御装置の好適な態様を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の
工作機械の制御装置は、加工プログラム中で指定された
工程名を、少なくとも複数の工程名と該各工程に使用す
る工具と該各工具の標準加工速度とが格納された第1デ
ータベース、から参照することにより、該工程に用いる
工具、及び該工具の標準加工速度を設定し、前記加工プ
ログラム中で指定された座標に対して加工を行なうため
のモーション指令を生成する工作機械の制御装置におい
て、複数の工具と、該各工具において、運転しうる最適
加工速度の前記標準加工速度に対する割合が格納された
工具情報テーブルと、該工具情報テーブルに格納された
前記割合を設定するための割合設定手段と、前記加工プ
ログラム中で指定された工程名に基づき、前記第1デー
タベースから工具および該工具の標準加工速度を設定し
た後、更に前記工具情報テーブルから前記工具に対応す
る前記割合を参照して最適加工速度を算出し、該工程に
用いる工具を最適加工速度で前記座標に対して加工を行
なうためのモーション指令を生成するモーション指令生
成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】この工作機械の制御装置(以下、単に制御
装置とも言う)においては、第1データベースと工具情
報テーブルとを参照することによりモーション指令を生
成して行く。第1データベースには、工程名と、その工
程に使用する工具と、その工具の標準加工速度とが格納
されている。例えば、工程名として「穴」を参照する
と、これに対応する工具名として「ドリル」が格納され
ており、更にこの「ドリル」の標準加工速度として「周
速15m/分」が格納されている。なお、一つの工程が
複数の副次的な工程(小工程という)から成る場合に
は、工程に含まれる小工程を格納し、かつ各小工程に対
して工具と標準加工速度とを格納するとよい。例えば、
「穴」に対する小工程として「センタ穴」と「狭義の
穴」が対応され、「センタ穴」に対しては「センタドリ
ル」が格納され、これに対して標準加工速度が「11m
/分」が格納されていても良い。
【0013】一方、工具情報テーブルには、工具と、そ
の工具において運転しうる最適加工速度の、標準加工速
度に対する割合(以下「割合」と言えば、これを指すも
のとする)が格納されている。例えば、「ドリル」の標
準加工速度が「周速11m/分」、最適加工速度が「周
速13.2m/分」であれば、割合は13.2÷11=
1.2であるから、工具情報テーブルには「ドリル」に
対応して1.2(もしくは120%)が格納される。一
般に、加工プログラムにおいて平易な指定が可能な対話
型NC装置とはいえ、その工程を施す座標は指定する必
要がある。また「穴」工程の場合には、穴の径、深さ等
の指定も必要である。特に重要なのは穴の径であり、従
って、「穴」工程の場合には、同じ「ドリル」でも呼び
径毎に「径3mmのドリル」「径5mmのドリル」等と
複数の工具が用意され、これらに対してそれぞれ割合が
設定されている。
【0014】ここで加工プログラム中で工程として「径
3mmの穴」が指定されていた場合(ただし「径3m
m」は、工程名としてではなく、座標などと共にこの工
程に必要なパラメータの一つとして与えられる場合が多
い)を想定すると、モーション指令生成手段は、次のよ
うにしてモーション指令を生成する。
【0015】まず加工プログラム中の「径3mmの穴」
という工程名に対応して、第1データベースを参照し、
「ドリル」および「周速11m/分」を得る。そして工
具情報テーブルを参照して「径3mmのドリル」の周速
に関する最適加工速度の標準加工速度に対する割合
「1.2」を得る。この割合1.2と周速11m/分と
から、最適加工速度(ここでは最適な周速)を11×
1.2=13.2[m/分]のように算出する。そして
この工程「穴」に用いる工具「ドリル」を最適加工速度
「13.2m/分」で座標に対して加工を行なうための
モーション指令を生成する。
【0016】なお、工具情報テーブルに格納される「割
合」は、割合設定手段を用いて変更することができる。
例えば、この例ではドリルの周速に関する割合は1.2
であったが、これを1.3に設定したり1.1に設定し
たりすることが可能である。つまりこの制御装置は、同
類の任意の工具(例えば、ドリル、タップ、…)におい
て問題なく加工を行なえる標準加工速度を第1データベ
ースに登録しておき、更に加工速度を大きくできる工具
については、そうでない工具よりも工具情報テーブルの
割合を高くすることにより、加工時間の短縮を図れるよ
うにされている。
【0017】従って、請求項1に記載の工作機械の制御
装置によれば、工具毎に加工速度の設定が可能であるた
め、加工速度が標準加工速度に束縛されることがない。
従って、加工速度を大きく取れる工具については割合を
大きく設定しておくことにより、加工時間の短縮を行な
うことができる。
【0018】しかも、割合設定手段により、割合を変更
することができるので、試行錯誤などにより割合を徐々
に大きくし、加工時間の更なる短縮を図ることも可能で
ある。なお、標準加工速度にて加工したいときには、割
合を1.0にするだけでよいため、その工具の標準加工
速度をいちいち覚えておく必要がない。また、強度が未
知の工具については、割合を0.8等と小さく設定して
試験的に加工をし、工具や被工作物の様子を見る、とい
ったことも可能である。
【0019】そして従来の対話型NC装置と同様、加工
プログラム中の平易な記述に基づいてモーション指令が
生成されて行くので、加工プログラムの作成負担が少な
い、という、従来の利点も存続させることができる。な
お、第1データベース中で工程名、工具、標準加工速度
が一まとめに管理されているかのように説明したが、幾
つかの副テーブルに分離されていても良い。例えば、工
程名・工具間の対応関係が格納された副テーブルと、工
具・標準加工速度間の対応関係が格納された副テーブル
とから第1データベースを構成しても良い。また、標準
加工速度として、ドリルにおける周速を挙げたが、これ
以外の加工速度を設定しても良いし、同時に複数の加工
速度を設定しても良い。その例が請求項2である。
【0020】すなわち、請求項2に記載の本発明は、請
求項1に記載の工作機械の制御装置において、前記第1
データベースが、前記工具に対応する前記標準加工速度
として、該工具の標準周速および標準送り速度が格納さ
れたものであり、前記工具情報テーブルが、前記工具の
前記最適加工速度として、前記標準周速に対する最適周
速の割合、及び前記標準送り速度に対する最適送り速度
の割合が格納されたものであり、前記割合設定手段が、
少なくとも、前記標準周速に対する最適周速の割合、及
び前記標準送り速度に対する最適送り速度の割合の双方
を独立して設定可能なものであることを特徴とする。
【0021】つまり、工具の標準加工速度として、周速
と送り速度の2種類が第1データベースに登録されてお
り、更に割合が、これらについて互いに独立に工具情報
テーブルに格納されている。そして割合設定手段によ
り、これらの割合をそれぞれ独立に変更可能にされてい
る。
【0022】従って、請求項2に記載の工作機械の制御
装置によれば、前記説明した周速に加え、送り速度につ
いても工具毎に最適な速度に設定することにより、向上
させることができる。なお、第1データベースの全ての
工具について、その標準加工速度として、周速と送り速
度の双方が登録されている必要はない。送り速度の必要
のない工具(タップなど)は、周速のみを登録しておけ
ばよい。
【0023】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の工作機械の制御装置において、前記第1デ
ータベースが、複数の工具とその標準加工速度とを、被
工作物の材質毎に格納したもの、であり、前記モーショ
ン指令生成手段が、前記加工プログラム中で指定された
工程名および被工作物の材質に基づき、前記第1データ
ベースから工具および該工具の標準加工速度を設定した
後、更に前記工具情報テーブルから最適加工速度を算出
し、該工程に用いる工具を最適加工速度で前記座標に対
して加工を行なうためのモーション指令を生成するも
の、であることを特徴とする。
【0024】つまり、この制御装置は、加工プログラム
中にて、被工作物の材質を指定し、この材質に応じた加
工を行なうことができる工作機械に対応したものであ
る。そして前記のように第1データベースには被工作物
の材質(以下、単に材質と言う)毎に、工具と標準加工
速度とが格納されている(これは「少なくとも工具と標
準加工速度とについては…」という意味である。従って
更に、工程名も被工作物の材質毎に格納されていても構
わない)。
【0025】この制御装置において、快削性に富んだ材
質については、高い標準加工速度を登録すれば、更に加
工に要する時間を縮めることができる。従って、請求項
3に記載の工作機械の制御装置によれば、工具の違いに
加え、材質の違いによっても、加工速度の適正化を行な
うことができる。
【0026】なお、この記載には反するが、材質の違い
を第1データベースに反映させるのではなく、工具情報
テーブルに反映させるようにしても良い。すなわち、工
具情報テーブル内の、工具と割合とを、材質毎に格納す
るようにしてもよい。このようにしてもほぼ同等の効果
を奏することができる。
【0027】請求項4に記載の本発明では、請求項1か
ら3にいずれか記載の工作機械の制御装置において、前
記割合設定手段が、前記割合を設定する際に、該割合の
具体的な数値が指定されなかった場合には、該割合とし
て1を前記工具情報テーブルに格納するものであること
を特徴とする。
【0028】こうすると、割合のデフォルト値として1
(100%でも同じ)が工具情報テーブルに格納される
ことになるので、標準加工速度で加工をして良い場合に
は、短時間で割合の設定を行なうことができる。請求項
5に記載の本発明は、前述の工作機械の制御装置を応用
し、高圧クーラントに対応した工具を主軸から外す際
に、自動的に水切りブローを行なうようにしたものであ
る。
【0029】すなわち、請求項5に記載の本発明は、加
工プログラム中で指定された工程名を、少なくとも複数
の工程名と該各工程に使用する工具とが格納された第2
データベース、から参照することにより、該工程に用い
る工具を設定し、前記加工プログラム中で指定された座
標に対して加工を行なうためのモーション指令を生成す
る工作機械の制御装置において、複数の工具と該各工具
による加工が終了した際に、該工具に残存するクーラン
ト液を吹き飛ばすために行なうブローの時間とが格納さ
れたブロー情報テーブルと、前記加工プログラム中で指
定された工程名に基づき、前記第2データベースから工
具を設定して加工を行なうためのモーション指令を生成
し、更にブロー情報テーブルから前記工具に対応する前
記ブローの時間を参照して、前記工具の使用を終了する
際に該ブローの時間だけ工作機械の備えるブロー用バル
ブを開くモーション指令、を生成するブロー指令生成手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】この制御装置においては、水切りブローが
必要な工具については、その工具による加工を終了する
際(主に工具交換の際)に、ブロー情報テーブル内に、
その工具に対応して格納されているブローの時間だけブ
ロー用バルブを開く、モーション指令がブロー指令生成
手段によって生成される。
【0031】従って、ブロー時間が短くて済む工具につ
いては、ブローの時間を小さくしておくことにより、加
工全体の所要時間が短縮される。なお、通常の加工に関
わるモーション指令は、加工プログラム中に指定された
工程名を第2データベースから参照して、この工程名に
対応して格納されている工具に基づき生成される。
【0032】従って、請求項5に記載の制御装置によれ
ば、現在主軸についている工具による加工が終了した際
に、高圧クーラントに対応した工具については、適切な
時間だけ水切りブローを行なうので、加工全体の所要時
間を短縮することができる。なお、請求項5に記載の制
御装置は、請求項1から4に記載の制御装置を引用して
いないが、これらの請求項に記載の制御装置に、請求項
5の態様を適用しても、もちろん構わない。例えば、請
求項1に記載の第1データベースは、工程名と工具とが
格納されているので、第2データベースの要件を満たし
ている。そこで第1データベースを第2データベースと
して流用し、工具情報テーブルに格納されている工具に
対応させてブローの時間を格納することにより工具情報
テーブルをブロー情報テーブルとして流用し、ブロー指
令生成手段に相当する処理を行なえば、請求項1に記載
の発明の効果、および請求項5に記載の発明の効果の双
方を奏する制御装置となる(詳しくは後述の[発明の実
施の形態]を参照)。
【0033】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の工作機械の制御装置において、前記第2データベー
スが、前記ブローが不要な工具については、前記ブロー
の時間として0が格納されたものであり、前記ブロー指
令生成手段が、前記ブロー情報テーブル中の工具の内、
前記ブローの時間が0になっている工具については、該
工具の使用を終了する際に前記ブロー用バルブを開くモ
ーション指令を生成しないものであることを特徴とす
る。
【0034】この制御装置によれば、各工具について、
水切りブローが必要か不要かを示す情報を、第2データ
ベースなどに改めて格納する必要がないので、第2デー
タベースの内容や、工具交換時の処理をシンプルにする
ことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。まず、図1は本発明を適用
した工作機械10の外観図である。工作機械10は、切
削屑の飛散を防止するためのスプラッシュガード12の
内側にワーク(図示しない)を載置するためのXYテー
ブル14、ドリルやタップ等の工具を保持した工具マガ
ジン16、工作機械本体28等が配置されている。また
スプラッシュガード12には、工作機械10の運転状況
等を表示するためのディスプレイ20、工作機械10に
指令を与えるための種々のボタン類やフロッピーディス
ク(登録商標)ドライブ等を備えた操作盤22、ワーク
の入出やメンテナンスのためのワーク交換口24、メン
テナンス時等に用いられる点検ハッチ26等が設けられ
ている。
【0036】工作機械10の内部構成の概略を図2に示
す。工作機械10の内部は、CPU30と、CPU30
が解読・実行する基本的なプログラムが予め格納された
ROM32と、プログラムで使用するワークエリア等の
各種データストレージ機能を備えたRAM34と、CP
U30によって生成されたモーション指令を実行するN
C制御部36と、大量データを記憶保持可能なデータス
トレージで加工プログラム、工具情報テーブル、工具パ
ターンテーブル、切削条件テーブル(いずれも詳しくは
後述)等を記憶保持するバッテリーバックアップRAM
38とを、主要部として構成されている。
【0037】CPU30は、ROM32、及びRAM3
に記憶されたプログラムを読み込んで実行し、加工プロ
グラムのデコード、モーション指令の生成、ディスプレ
イ20、操作盤22を経由したユーザインタフェース処
理などの工作機械全体の制御を行なう。
【0038】NC制御部36には、主軸サーボアンプ4
0、X軸サーボアンプ42、Y軸サーボアンプ44、Z
軸サーボアンプ46等が接続されており、これら各サー
ボアンプにはそれぞれモータM及びエンコーダEが接続
されている。サーボアンプ40〜46は、NC制御部3
6の位置指令と、エンコーダEからフィードバックされ
る単位時間あたりの実際の回転数とから、対応するモー
タMへ供給する電流値をコントロールする。
【0039】そしてNC制御部36は、CPU30から
のモーション指令内容を各軸毎のより細かい位置指令に
分解し、サーボアンプ40〜46に出力する。また定期
的にエンコーダEからのフィードバック情報を読み出
し、同情報に基づいてサーボアンプ40〜46への位置
指令を出力する。そして、サーボアンプ40〜46から
のモータ負荷を示す電流値情報を読み出して、CPU3
0へ出力する。なお、本図においてはNC制御部36に
は、サーボアンプとして主軸、X軸、Y軸、Z軸用のも
のが、示されているが、これ以外に、工具マガジン16
の回転用のモータ等のサーボアンプなども接続されてい
る。
【0040】高圧クーラントSW51は、CPU30に
よって制御されるスイッチで、これにより高圧クーラン
トのON/OFFを行なう。高圧クーラントとは、主軸
に装着された工具の内部を貫通した穴を経由して、クー
ラント液を切削中に工具先端から出力する方式のクーラ
ントである。高圧クーラントSW51がONされている
間だけ、クーラント液が出力される。
【0041】一方、水切りブローSW53は、水切りブ
ローのON/OFFを行なうスイッチで、これもCPU
30により制御される。水切りブローとは、高圧クーラ
ントに対応した工具を主軸から取り外す際(主に工具交
換時)に、その工具の貫通穴内にエアを通してクーラン
ト液を吹き飛ばす操作を言う。水切りブローは、水切り
ブローSW53がONされている間だけ行なわれる。
【0042】バッテリーバックアップRAM38に記憶
されている加工プログラムについて図3を用いて説明す
る。本図に示す様に、加工プログラムは、ワーク(被工
作物)の材質がS45Cであって、工程1として穴工
程、工程1としてタップ工程、工程1として穴工程を行
なうことを示している。
【0043】そして工程1では、XY座標=(10、1
0)の位置に、径3mm、深さ5mmの穴加工を行なう
ことが指定している。また工程2では、XY座標=
(5、5)の位置に、深さ5mm、M3×0.5のタッ
プ穴を形成することを指定している。これらを、対話型
NC装置ではない工作機械において行なう場合には、使
用する工具を指定し、主軸の回転速度、送り速度、等、
細かいパラメータを指定する必要がある。しかも1つの
工程には通常、複数の工具を用いるため、必要な工具数
にほぼ比例した個数のパラメータを入力する必要があ
る。これに対し工作機械10は、対話型NC装置である
ため、図3に示したような平易な記載で、所望の工程を
行なわせることができる。
【0044】次に、工具パターンテーブルについて図4
を用いて説明する。工具パターンテーブルは、本図に示
す様に工程種類と加工機能と工具種類とが対応づけて格
納されたデータベースとなっている。「工程種類」と
は、図3の加工プログラムにおいて各工程の冒頭、すな
わち「■ 工程1」等と記載されている箇所の右に記載
されている事項に対応するものである。この「工程種
類」にて行なう細かな工程名が「加工機能」に記載され
ている。例えば、本図では、穴加工の場合、加工機能と
してセンタ穴をあけ、次に穴を開ける機能を実施する。
その加工機能に割り当てる工具種類としてセンタ穴にセ
ンタドリルを、穴にドリルを指定している。
【0045】また、タップ加工の場合、加工機能として
センタ穴、タップ下穴、タップ機能を実施し、その加工
機能に割当てる工具としてセンタ穴にセンタドリルを、
穴にドリルを、タップにタップ工具を指定している。次
に、切削条件テーブルについて図5を用いて説明する。
切削条件テーブルは、本図に示す様に、まず材質(詳し
くは、ワークの材質)毎に区分されており、更にそれぞ
れの中に、加工機能と工具種類と周速と送りとが対応づ
けて格納されたデータベースとなっている。ここで、周
速は、正確には周速の標準値であり(送りも同様)例え
ば、工具がセンタドリルであれば、どんなものであって
も、材質がS45Cなら周速を11.0m/分にセット
し、送りを0.06mm/回転に設定すれば、問題なく
(ただし所要時間を除く)加工が行なえることを意味し
ている。ここでSタップ、Pタップの送りが「*」とな
っているのは、タップのピッチによって送りが必然的に
定まるからである。なお、工具パターンテーブルと切削
条件テーブルとを合せたものが、本発明の第1データベ
ースに相当する。また、本発明の第2データベースにも
相当する。
【0046】次に、工具情報テーブルについて図6を用
いて説明する。工具情報テーブルは、工具毎に、先端
角、小径、小径長などのパラメータが格納されたデータ
ベースとなっている。また、その工具にとって不必要な
パラメータについては、数値の代わりに「*」が登録さ
れている。これらパラメータの一つである周速オーバラ
イドとは、切削条件テーブルに登録された周速に対す
る、その工具で実際に稼働して良い最大の周速の割合を
表している。つまりオーバライドは、本発明の「割合」
に相当する。
【0047】例えば、工具番号02のドリルは、周速オ
ーバライドが120%となっているから、図5に示され
ていた値15m/分(材質がS45Cの場合)よりも更
に20%高い18m/分で回転させても良いことを表し
ている。送りオーバライドは、送りに関する同様の値で
ある。すなわち、工具番号02のドリルは、送りオーバ
ライドが110%となっているから、図5に示されてい
た値0.07mm/回転(材質がS45Cの場合)より
も更に10%高い0.077mm/回転のペースで送っ
て良いことを表している。但し、後述するように、実際
には送りオーバライドは、送りそのものに関してではな
く、送りから算出されたZ軸の送り速度に関するオーバ
ライドとして利用される。
【0048】これらオーバライドの値は、操作盤22か
らのキー操作により、変更可能にされている。こうした
操作を行なう状況における操作盤22が、本発明の割合
設定手段に相当する。なお、オーバライドの値は、デフ
ォルト値としては100%が入るようにされている。す
なわち、数字による具体的なオーバライドの値の入力が
省略された場合には、標準速度で加工するようにされて
いる。
【0049】また、ブロー時間とは、その工具を主軸か
ら取り外す際に、その工具に形成されている貫通穴内に
残存しているクーラント液を吹き飛ばすためのエアを工
具に供給する時間を示している。図6によればセンタド
リルは、主軸から取り外す際に10秒間、エアを供給す
ることになる。工具番号02のドリルや工具番号03の
ドリルのブロー時間がゼロになっているのは、ブローが
必要ないことを表している。
【0050】以上、図4〜図6に示したデータに基づい
て、CPU30が行なう加工パラメータ算出処理を図7
に示す。本処理を実現するプログラムはROM32内に
格納されており、図3に示したような加工プログラムの
工程を解釈・実行するときに起動される。ここでは、図
3に示した加工プログラムの工程1を解釈した場合につ
いて説明する。
【0051】本処理が起動されると、まずステップ(以
下、単にSと記す)31にて、解釈中の工程種類に応じ
て、工具パターンテーブルから工具種類を取得する。工
程1は「穴加工」であるから、図4の工具パターンテー
ブルを参照しその中から「■穴」に対応して登録されて
いる「センタドリル」と「ドリル」を取得する。
【0052】こうして取得した工具に対応する周速と送
りを、切削条件テーブルから取得する(S32)。ここ
で解釈している加工プログラムでは、ワークの材質はS
45Cであったから、図5の切削条件テーブルを参照す
ると、センタドリルの周速は11m/分、送りは0.0
6mm/回転、ドリルの周速は15m/分、送りは0.
07mm/回転となる(以下、ドリルにて代表させて説
明する)。また、送りが登録されていない工具について
は周速のみを取得する。
【0053】次にS33にて主軸の回転数を算出する。
工程1で用いるドリルの場合、図3を参照すると「●穴
径」は3mmであるから、外周は0.003(m)×π
≒0.009425(m)となり、S32で取得した周
速は15m/分であったから主軸の回転数は15/0.
009425≒1592(回転/分)となる。
【0054】そしてS34にてZ軸の送り速度を算出す
る。この算出には、S32で取得した送りと、S33で
算出した回転数とを用いる。S32で取得した送りは
0.07mm/回転であったから、これとS33で算出
した回転数1592(回転/分)とから、Z軸の送り速
度は0.07×1592=111.4(mm/分)とな
る。
【0055】次に、工具情報テーブルを参照して、使用
工具の周速オーバライドと送りオーバライドとを取得す
る(S35)。ここで使用工具は3mmのドリルである
から、図6において工具番号02のドリルの中から周速
オーバライドとして「120%」、送りオーバライドと
して「110%」を取得する。なお、周速オーバライド
が120%になっていると言うことは、このドリルは、
標準的な周速よりも更に20%大きな速度で回転させて
も構わないことを意味している。送りについてもほぼ同
様で、標準値よりも10%大きくできることを意味して
いる。
【0056】続くS36では、周速オーバライドと、S
33で求めた主軸の回転数とから主軸の回転数の最適値
を算出する。ここで「最適値」とは、加工時間を最短に
できる回転数という意味で用いている。周速オーバライ
ドが120%、S33で求めた回転数が1592(回転
/分)であったから、最適値は1.2×1592≒19
10(回転/分)となる。
【0057】そしてS37では、送りオーバライドと、
S34で求めたZ軸の送り速度とからZ軸の送り速度の
最適値を算出する。3mmのドリルの送りオーバライド
は110%、S34で求めたZ軸の送り速度が111.
4(m/分)であったから、最適値は1.1×111.
4=122.54(m/分)となる。
【0058】こうしてドリルやセンタドリルの主軸回転
数の最適値、およびZ軸の送り速度の最適値が算出され
ると本処理を終了する。なお、この後は、工程に必要な
動作が追加され、更に詳細なモーション指令に分解され
て、NC制御部36に出力される。
【0059】このような加工パラメータ算出処理によれ
ば、工具毎に周速および送りの設定が可能であるため、
これらが切削条件テーブルに格納された標準値に束縛さ
れることがない。従って、周速や送りを大きく取れる工
具については、オーバライドの値を大きく設定しておく
ことにより、加工時間の短縮を行なうことができる。
【0060】しかも、操作盤22により、オーバライド
の値を変更することができるので、試行錯誤などにより
オーバライドを徐々に大きくし、加工時間の更なる短縮
を図ることも可能である。なお、標準値にて加工したい
ときには、オーバライドを100%にするだけでよく、
その工具の標準値をいちいち覚えておく必要がない。ま
た、強度が未知の工具については、割合を80%等と小
さく設定して試験的に加工をし、様子を見るといったこ
とも可能である。
【0061】また、工具パターンテーブルが、ワークの
材質毎に管理されているため、ワークの材質が変った場
合には、それを加工プログラムに記載しておけば、自動
的にその材質・工具にあった回転数およびZ軸の送り速
度で、加工が為される。このため、一層の加工時間短縮
や、材質が変更になった場合に不具合を防止することが
できる。
【0062】そして従来の対話型NC装置と同様、加工
プログラム中の平易な記述に基づいてモーション指令が
生成されて行くので、加工プログラムの作成負担が少な
い、という、従来の利点も存続されている。次に、主軸
に取り付けられた工具を交換する場合にCPU30によ
って実行される、水切りブロー処理について図8を用い
て説明する。なお、ここでは主軸に工具番号01のセン
タドリルが取り付けられているものとする。
【0063】まずS51にて、Z軸を工具交換高さまで
復帰させる指令を発する。S52では、現在主軸につい
ている工具(本図では主軸工具と記載)の水切りブロー
時間設定値を工具情報テーブルから取得する。ここで
は、主軸工具は工具番号01のセンタドリルであるか
ら、ブロー時間として「10秒」(図6参照)が取得さ
れる。
【0064】そしてS53にてブロー時間がゼロか否か
を判定する。ゼロの場合は本処理を終了する。ここでは
ブロー時間は10秒であるから、S54に進んで、高圧
クーラントSW51をOFFするモーション指令を生成
する。すると、加工中に行なわれていた高圧クーラント
が停止される。続くS55で水切りブローSW53をO
Nするモーション指令を生成し、エアを工具の貫通穴に
供給する。そしてS56に移行して、S52で取得した
ブロー時間だけ待ち、S57にて水切りブローSW53
をOFFするモーション指令を生成する。
【0065】この、S55〜S57の処理により、工具
情報テーブルに登録されているブロー時間だけ、水切り
ブローが行なわれる。こうして水切りブローが完了する
と、本処理を終了する。なお、本処理が終了した後は主
軸工具の取り外し、工具マガジン16の回転等を行なう
モーション指令が生成される。
【0066】このような水切りブロー処理によれば、主
軸工具が高圧クーラントに対応した工具であれば、その
工具を主軸から取り外す際に、自動的に適切な時間だけ
水切りブローが行なわれる。しかも、この水切りブロー
時間は工具毎に設定可能であるため、ブロー時間が短く
ても良い工具については、短い値を設定することによ
り、加工全体に要する時間を短縮することができる。ま
た、ブロー時間をゼロにしておくだけで、「水切りブロ
ー不要」を表現することが可能であり、工具情報テーブ
ルの構造を簡素にすることができる。
【0067】なお、図示はしないが、工具情報テーブル
のブロー情報を用いて、その工具が高圧クーラントに対
応した工具か否かの判定も行なわれる。すなわち、任意
の工具を主軸に取り付けた際に、工具情報テーブルを参
照し、その工具のブロー時間がゼロか否かを判定する。
ゼロであれば、高圧クーラントは必要ないことになり、
ゼロでなければ、高圧クーラントSW51をONし、ク
ーラント液が主軸工具の貫通穴に供給される。
【0068】以上、本発明の一実施の形態として、工作
機械10について説明してきたが、本発明はこうした実
施の形態に何等限定されるものではなく様々な態様で実
施しうる。例えば、本発明の第1データベースに相当す
るものとして、工作機械10では工具パターンテーブル
と切削条件テーブルとを用いているが、これらを一つの
テーブルにまとめても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である工作機械10を示
す説明図である。
【図2】 工作機械10の制御装置を示すブロック図で
ある。
【図3】 工作機械10で実行される加工プログラムの
一例である。
【図4】 バッテリーバックアップRAM38に格納さ
れている工具パターンテーブルを示す説明図である。
【図5】 バッテリーバックアップRAM38に格納さ
れている切削条件テーブルを示す説明図である。
【図6】 バッテリーバックアップRAM38に格納さ
れている工具情報テーブルを示す説明図である。
【図7】 CPU30にて実行される加工パラメータ算
出処理を示すフローチャートである。
【図8】 CPU30にて実行される水切りブロー処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】 10…工作機械 16…工具マガジン 20…ディスプレイ 22…操作盤 24…ワーク交換口 36…NC制御部 38…バッテリーバックアップRAM 40…主軸サーボアンプ E…エンコーダ 42…X軸サーボアンプ M…モータ 44…Y軸サーボアンプ 46…Z軸サーボアンプ 51…高圧クーラントSW 53…水切りブローSW

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラム中で指定された工程名
    を、少なくとも複数の工程名と該各工程に使用する工具
    と該各工具の標準加工速度とが格納された第1データベ
    ース、から参照することにより、該工程に用いる工具、
    及び該工具の標準加工速度を設定し、前記加工プログラ
    ム中で指定された座標に対して加工を行なうためのモー
    ション指令を生成する工作機械の制御装置において、 複数の工具と、該各工具において、運転しうる最適加工
    速度の前記標準加工速度に対する割合が格納された工具
    情報テーブルと、 該工具情報テーブルに格納された前記割合を設定するた
    めの割合設定手段と、 前記加工プログラム中で指定された工程名に基づき、前
    記第1データベースから工具および該工具の標準加工速
    度を設定した後、更に前記工具情報テーブルから前記工
    具に対応する前記割合を参照して最適加工速度を算出
    し、該工程に用いる工具を最適加工速度で前記座標に対
    して加工を行なうためのモーション指令を生成するモー
    ション指令生成手段と、 を備えたことを特徴とする工作機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1データベースが、 前記工具に対応する前記標準加工速度として、該工具の
    標準周速および標準送り速度が格納されたものであり、 前記工具情報テーブルが、 前記工具の前記最適加工速度として、前記標準周速に対
    する最適周速の割合、及び前記標準送り速度に対する最
    適送り速度の割合が格納されたものであり、 前記割合設定手段が、 少なくとも、前記標準周速に対する最適周速の割合、及
    び前記標準送り速度に対する最適送り速度の割合の双方
    を独立して設定可能なものであることを特徴とする請求
    項1に記載の工作機械の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1データベースが、 複数の工具とその標準加工速度とを、被工作物の材質毎
    に格納したもの、であり前記モーション指令生成手段
    が、 前記加工プログラム中で指定された工程名および被工作
    物の材質に基づき、前記第1データベースから工具およ
    び該工具の標準加工速度を設定した後、更に前記工具情
    報テーブルから最適加工速度を算出し、該工程に用いる
    工具を最適加工速度で前記座標に対して加工を行なうた
    めのモーション指令を生成するものであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の工作機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記割合設定手段が、 前記割合を設定する際に、該割合の具体的な数値が指定
    されなかった場合には、該割合として1を前記工具情報
    テーブルに格納するものであることを特徴とする請求項
    1から3にいずれか記載の工作機械の制御装置。
  5. 【請求項5】 加工プログラム中で指定された工程名
    を、少なくとも複数の工程名と該各工程に使用する工具
    とが格納された第2データベース、から参照することに
    より、該工程に用いる工具を設定し、前記加工プログラ
    ム中で指定された座標に対して加工を行なうためのモー
    ション指令を生成する工作機械の制御装置において、 複数の工具と、該各工具による加工が終了した際に、該
    工具に残存するクーラント液を吹き飛ばすために行なう
    ブローの時間が格納されたブロー情報テーブルと、 前記加工プログラム中で指定された工程名に基づき、前
    記第2データベースから工具を設定して加工を行なうた
    めのモーション指令を生成し、更にブロー情報テーブル
    から前記工具に対応する前記ブローの時間を参照して、
    前記工具の使用を終了する際に該ブローの時間だけ工作
    機械の備えるブロー用バルブを開くモーション指令、を
    生成するブロー指令生成手段と、 を備えたことを特徴とする工作機械の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第2データベースが、 前記ブローが不要な工具については、前記ブローの時間
    として0が格納されたものであり、 前記ブロー指令生成手段が、 前記ブロー情報テーブル中の工具の内、前記ブローの時
    間が0になっている工具については、該工具の使用を終
    了する際に前記ブロー用バルブを開くモーション指令、
    を生成しないものであることを特徴とする請求項5に記
    載の工作機械の制御装置。
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