JP2000133928A - 半田付け装置 - Google Patents

半田付け装置

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JP2000133928A
JP2000133928A JP10300877A JP30087798A JP2000133928A JP 2000133928 A JP2000133928 A JP 2000133928A JP 10300877 A JP10300877 A JP 10300877A JP 30087798 A JP30087798 A JP 30087798A JP 2000133928 A JP2000133928 A JP 2000133928A
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soldering
cooling
atmosphere
inert gas
gas supply
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JP10300877A
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Akira Okumura
陽 奥村
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】不活性ガスを用いて配線基板の半田付けを行う
装置の、不活性ガス供給ノズルがフラックスミストで閉
塞することを防止する。 【解決手段】不活性ガス雰囲気のもとで基板を前段から
後段へ搬送しながら半田付けする半田付け装置におい
て、基板が半田付け処理なされた領域よりも後段に配設
され、前記不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段4
2,43と、不活性ガス供給手段よりも前段であって且
つ前記基板が半田付けなされた領域よりも後段に配設さ
れ、前記不活性ガス雰囲気を冷却する冷却手段44とを
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不活性ガス雰囲気
を用いる半田付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板の半田付け処理では、
プリント配線基板上の配線パターンにクリーム半田(微
粒の半田とフラックスとを混練したペースト状の半田)
を介して電子部品を搭載し、これらを高温の炉内雰囲気
や熱輻射を用い例えば約220°Cに加熱して半田付け
するリフロー半田付け装置が用いられる。或いは、プリ
ント配線基板上の配線パターンに電子部品を搭載し、プ
リント配線基板にフラックスを塗布した後、これらを例
えば約240°Cに保たれた溶融した半田浴に浸漬して
半田付けするフロー半田付け装置が用いられる。これら
の半田付け装置を用いて、プリント配線基板の半田付け
処理が終わると、プリント配線基板上に残留したフラッ
クス等の雑夾物を除去する必要があり、次に洗浄処理が
行われる。このフラックス等の雑夾物の洗浄には、以前
は例えばフロン系の洗浄液等が用いられていたが、近年
環境破壊物質(例えばフロン系の物質)の使用規制が行
われた後は、フラックス材質を水洗浄等で除去可能な成
分(或いは洗浄不要な成分)に変えるとともに、窒素等
の不活性ガスを用いた雰囲気を用いるようにして半田付
け処理を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの窒素等の不活
性ガスの炉内への供給は、図5のリフロー半田付け装置
に示した窒素ガス供給ノズル42、43の位置から吹き
込むようにしている。なお、窒素ガス供給ノズル42、
43には例えば12mm直径、1.6mm厚の鋼管にノ
ズル開口(例えば孔径2mm、間隔d=15mm)が設
けられている。ところが、窒素ガス供給ノズル42、4
3に、ミスト状のフラックス(配線基板2が加熱され、
半田が溶融する過程で一旦蒸発したフラックスが、窒素
ガス供給ノズル42、43側で冷却されて生じる微粒
子)が付着するため、窒素ガス供給ノズル42、43に
設けられたノズル開口の孔が数週間の使用経過の後にそ
の孔の幾つかが閉塞するという問題を生じている。この
ミスト状のフラックスの付着や開口孔の閉塞は、前段側
(半田を溶融させる炉側)に位置する窒素ガス供給ノズ
ル42に顕著に生じる現象であって、後段側の窒素ガス
供給ノズル43での発生程度は軽微である。そのため、
ミスト状のフラックスの付着に対しては、数週間毎に設
備を停止してメンテナンスし、洗浄して対応している
が、窒素ガス供給ノズル42、43の個々のノズル開口
孔までは日常点検できない装置内に位置しているので、
ノズルの閉塞を完全に避けることは不可能である。この
ように一部のノズルの孔に閉塞が生じると、吹き込みガ
スの炉幅方向の分布が不均一になり、ひいては配線基板
の冷却がガス流の少ない部分で冷却速度が遅くなり、半
田の凝固変態速度が緩やかとなるため、その部分の半田
の金属組織が粗粒化(半田強度が弱くなる)し、半田接
合品質が不安定化となるという弊害をもたらしている。
【0004】なお、フロー半田付け装置の場合も、同様
にミスト状のフラックスの付着の問題が生じているが、
説明は重複するので省略する。
【0005】本発明は、このような問題を解決すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するため、不活性ガス雰囲気のもとで基板を前段から後
段へ搬送しながら半田付けする半田付け装置において、
前記基板が半田付け処理なされた領域よりも後段に配設
され、前記不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段
と、前記不活性ガス供給手段と前記基板が半田付け処理
なされた領域との間に配設され、前記不活性ガス雰囲気
を冷却する冷却手段とを有することを特徴とする。
【0007】また、前記冷却手段は伝熱性を有する管状
部材からなり、該管状部材内に不活性ガスを導入して前
記不活性ガス供給手段へ送出するものであることを特徴
とする。
【0008】また、前記管状部材にフィンが設けられて
なることを特徴とする。
【0009】また、前記冷却手段における冷却強度を設
定する冷却強度設定手段を設け、前記冷却強度設定手段
が設定した該冷却強度が、半田付け直後の半田部を通常
よりも急な冷却速度で冷却するよう設定されてなること
を特徴とする。
【0010】また、前記冷却強度設定手段は前記不活性
ガスを所定温度に冷却する熱変換器であって前記冷却し
た不活性ガスを前記冷却手段へ送出するもであることを
特徴とする。
【0011】また、前記冷却手段における管状部材は、
前記不活性ガス供給手段と前記冷却強度設定手段との間
で、脱着可能な接続ジョイントを介して連結されてなる
ことを特徴とする。
【0012】また、前記不活性ガス雰囲気が窒素ガスで
あることを特徴とする。
【0013】また、前記基板に予め設けられた半田を溶
融して半田付け処理するリフロー手段または前記基板に
半田を付着して半田付けするフロー手段を備えてなるこ
とを特徴とする。
【0014】
【実施例】次に、本発明の1実施例であるリフロー半田
付け装置を説明する。図1は、本発明の雰囲気冷却手段
を有するリフロー半田付け装置を説明する説明図で、
(A)リフロー半田付け装置の断面図により構成を説明
する。
【0015】1は、基板上の配線パターンに電子部品を
クリーム半田を介して装着した配線基板2のリフロー半
田付け処理を行うためのリフロー半田付け装置であり、
加熱部7、入側シール部3、出側シール部4、熱交換器
5、雰囲気冷却部44等から構成されている。
【0016】2は、図示されていない基板上の配線パタ
ーンの半田付け位置にペースト状のクリーム半田を塗布
し、電子部品をクリーム半田を介して装着した配線基板
であり、リフロー半田付け装置1により半田付け処理さ
れて電子部品が基板上の配線パターンに半田接続され
る。なお、クリーム半田は、微粒子状の半田合金と、半
田の濡れ性を確かにするためのロジン等のフラックスと
をペースト状にしたものである。3は、リフロー半田付
け装置1の装入口IN側に、配線基板2を搬送する搬送
装置9のための開口を挟んで上部と下部とに分かれて設
けられた入側シール部で、その大きさが例えば、高さ2
50mm(搬送装置9のための開口高さ=50mm+上
部または下部のシール板31の高さ各100mm)、幅
600mm、搬送方向の長さ800mmであり、内部に
はリフロー半田付け装置1の外周の大気と装置内の雰囲
気8との通気をシールするシール板31が設けられてい
る。32は、入側シール部3の上部に設けられたダクト
で、図示されていない排気ファンによって装置内の雰囲
気8の余剰ガスが排気(装置内の雰囲気8の気化したフ
ラックスを少しでも排気するため、酸素濃度が設定レベ
ルになるように排気量を設定)される。4は、リフロー
半田付け装置1の排出口OUT側に、配線基板2を搬送
する搬送装置9のための開口を挟んで上部と下部とに分
かれて設けられた出側シール部で、その大きさが例え
ば、高さ250mm(搬送装置9のための開口高さ=5
0mm+上部または下部のシール板31の高さ各100
mm)、幅600mm、搬送方向の長さ=800mmで
あり、内部にはリフロー半田付け装置1の外周の大気と
装置内の雰囲気8との通気をシールするシール板41と
窒素ガス供給ノズル42、43とが設けられている。
【0017】42、43は、加熱部7に隣接して出側シ
ール部4内に、搬送装置9を挟んで上部と下部とにそれ
ぞれ設けられた窒素ガス供給ノズルであって、窒素ガス
を装置内に供給する。窒素ガス供給ノズル42、43
は、図2に示すように、片端が閉ざされ、他端が脱着容
易な接続ジョイントJ2、J3を有し側面に複数のノズ
ル孔47が設けられた鋼管(管状部材)で形成され、さ
らに接続ジョイントJ2、J3を介してヘッダー管48
2側の接続管492、493に接続されている。また、
窒素ガス供給ノズル42、43である鋼管は、例えば、
直径12mm、厚1.6mm、長さ700mmで、鋼管
にはノズル孔47(孔径2mm、間隔d=15mm)が
設けられており、ノズル孔47を経由して窒素ガスが装
置内に供給される。
【0018】44は、加熱部7の終端付近と窒素ガス供
給ノズル42との間に配設され、出側シール部4に隣接
した装置内の雰囲気8内に、搬送装置9を挟んで上部と
下部とにそれぞれ設けられた装置内の雰囲気8を冷却す
る雰囲気冷却部であって、図2に示すように、両端に脱
着容易な接続ジョイントJ1、J4が設けられた銅管
(例えば、直径12mm、厚1.6mm、長さ600m
m)で形成され、さらに接続ジョイントJ1、J4を介
してヘッダー管481側の接続管491およびヘッダー
管482側の接続管494に接続されている。また、脱
着容易な接続ジョイントJ1、J4を有する銅管である
雰囲気冷却部44、および接続ジョイントJ2、J3を
有する鋼管である窒素ガス供給ノズル42、43は、メ
ンテナンス時期(数週間毎に行う)に取り外され、付着
したフラックスを洗浄溶液で除去した後、再組み立てさ
れる。なお、雰囲気冷却部44は、雰囲気8との伝熱性
をよくするため、銅管としたが、更に伝熱性をよくする
ため銅管に代えてフィン付き銅管を用いてもよい。
【0019】5は、ヒートポンプ式の冷却装置からなる
熱交換器で、外部に設けられた窒素ガス配管45から供
給された窒素ガス(例えば圧力2kg/cm2 、純度9
9.99%、流量10Nm3 /h)を所定の温度、例え
ば5°Cに冷却し、窒素ガスを配管経路46を経て雰囲
気冷却部44に供給する。配管経路46は、図2に示す
ように、熱交換器5に接続されたヘッダー管481およ
び接続管491を介して、雰囲気冷却部44に冷却され
た窒素ガスを送るライン(矢印はガス流の方向を示す)
であって、搬送装置9を挟んだ上部と下部とのそれぞれ
に設けられた雰囲気冷却部44に接続されている。
【0020】6は、例えば電熱シース式等の抵抗電熱体
からなるパネルヒータで、抵抗電熱体が通電されると例
えば300°Cに加熱され、モータファン61による雰
囲気8の攪拌作用をうけて配線基板2を加熱し、配線基
板2が(B)の温度変化曲線aに例示した所望の温度上
昇となるように調整される。7は、配線基板2を加熱す
るクローズドな空間(例えば、高さ=800mm、幅=
600mm、搬送方向の長さ=3000mm)を鋼板で
形成した加熱部で、配線基板2を搬送する搬送装置9の
上下の空間にパネルヒータ6、モータファン61が配置
されており、雰囲気8等を介してパネルヒータ6からの
熱が配線基板2に伝熱される。従って、加熱部7が半田
付け処理を行う1手段であり、加熱部7の終端付近にて
半田が溶融し、半田付け処理がなされたものとなる。8
は、窒素ガス供給ノズル42、43から供給された窒素
ガスからなる雰囲気である。雰囲気8は、その気圧が大
気圧より正圧(例えば20mmaq)とされ、入側シー
ル部3、出側シール部4から搬送装置9の上下の開口か
ら侵入する空気からの侵入酸素は雰囲気8中の酸素濃度
が0.02%以下に保たれるよう、雰囲気8の気圧とダ
クト32に排気量が調整されている。なお、雰囲気8の
気流は、加熱部7では配線基板2の搬送方向の逆方向に
流れ、入側シール部3を経てダクト32に吸引され、排
気される。9は、チェインコンベアとキャリッジ・レー
ル等からなる配線基板2を前段から後段へ搬送する搬送
装置9であって、矢印で示したT方向に連続的に配線基
板2を移動する。配線基板2は、搬送装置9に装入口I
Nの位置で装荷され、入側シール部3を経た後、加熱部
7(配線基板2の半田付け処理を行う)を通過し、出側
シール部4を経て、最後に排出口OUTに到り、搬送装
置9から脱荷される。
【0021】次に、本発明の1実施例のリフロー半田付
け装置における雰囲気冷却部44の作用について説明す
る。図1(B)は、配線基板2の温度変化を、装置内位
置(入側シール部3、加熱部7、および出側シール部4
の長さ方向の位置)と配線基板2の温度の関係を示す説
明図であり、所望の昇温速度で加熱し昇温した温度カー
ブaと、加熱部7の終端に配置した雰囲気冷却部44に
より冷却を早めた場合の温度カーブbと、雰囲気冷却部
44を用いない場合の温度カーブcとを示している。な
お、mzはクリーム半田が溶融する溶融温度範囲であ
る。つまり、温度カーブより高い溶融温度範囲mzで
は、半田が溶融して合金化作用などの接続作用を生じて
おり、その時間は所定の長さになるようパネルヒータ6
による加熱が調整されている。なお、リフロー半田付け
装置1では、配線基板2の周囲の雰囲気8の温度に追従
して配線基板2の温度が変化するものである。また、配
線基板2の温度が溶融温度帯より下がり始めると、錫、
鉛等の合金である半田から錫、鉛共晶組織等の結晶が析
出し始める。この結晶の粒度は、急冷する程小さくなる
ことが知られており、また、粒度が小さいほど半田接続
部の半田合金の強度が高くなり望ましい状態である。と
ころが、常温の窒素ガスを窒素ガス供給ノズル42、4
3から吹き出す(雰囲気冷却部44を有しない)従来の
リフロー半田付け装置では配線基板2の冷却が緩やかな
温度カーブcとなるため、望ましい半田接続強度にまで
高めることができなかったが、本発明の1実施例である
熱交換器5(窒素ガスの温度水準を調節可能)を用い温
度水準を下げた窒素ガスを窒素ガス供給ノズル42、4
3から吹き出すリフロー半田付け装置1では、雰囲気冷
却部44による雰囲気8の冷却と相まって、配線基板2
の雰囲気冷却部44と窒素ガス供給ノズル42、43の
位置における冷却が強められるため、配線基板2の温度
は温度カーブbとなるので、所望の半田接続強度を容易
に実現することができる。
【0022】また、加熱部7における雰囲気8の窒素ガ
ス中には加熱中に蒸発したフラックスが蒸気の形で含ま
れていて、従来この雰囲気8が漏洩したガスが、窒素ガ
ス供給ノズル42、43の位置において冷却をうけ、冷
却された雰囲気8中にフラックスのミストを析出し、こ
のミストが窒素ガス供給ノズル42、43に付着して窒
素ガス供給ノズル42、43に設けられたノズル孔47
を閉塞する不都合が生じることがあった。ところが、本
発明の1実施例であるリフロー半田付け装置では、加熱
部7の終端付近に雰囲気冷却部44を設けて雰囲気8を
冷却し、併せて雰囲気冷却部44による冷却能力を熱交
換器5が調整した窒素ガス温度により制御することによ
り、予め雰囲気8中のフラックス・ミストを雰囲気冷却
部44の位置において析出させ、雰囲気冷却部44の表
面に付着させて取り除くことができるようにしたので、
その分フラックスミストは窒素ガス供給ノズル42、4
3には集中せず、窒素ガス供給ノズル42、43に設け
られたノズル孔47の閉塞を抑制することができる。な
お、雰囲気冷却部44を銅管で形成した場合にも、ミス
トをこの銅管上に付着させて除去できるが、雰囲気冷却
部44をフィン付き銅管で形成することで、更に除去効
果を高めることができる。
【0023】また、雰囲気冷却部44、窒素ガス供給ノ
ズル42、43の端部の接続ジョイントJ1、J2、J
3、J4は、図3を用いて示したように出側シール部4
の横幅側の外部において接続され、更に、接続ジョイン
トJ1、J2、J3、J4の継ぎ手機構に食い込み式管
継ぎ手機構(例えば、接続ジョイントJ2について説明
すると、図3に示すように接続管492の管端に環状突
起J21を設け、接続管492を内挿したナットJ22
の内面が環状突起J21に接触面J24において密接さ
せてガスをシールする形状とし、ナットJ22を締める
ことによってそのシール作用が生じる継ぎ手機構とした
もの)を用いたので、雰囲気冷却部44、窒素ガス供給
ノズル42、43の脱着が容易となり、メンテナンスの
作業性が改善される。
【0024】次に、本発明の第2の実施例であるフロー
半田付け装置を図4を用いて説明する。なお、図1に示
した実施例と同様の部分は同一符号を付し説明を省略す
る。
【0025】本図に示すように、4は、フロー半田付け
装置11の排出口OUT側に、配線基板21を搬送する
搬送装置9のための開口を挟んで上部と下部とに分かれ
て設けられた出側シール部で、その大きさが例えば、高
さ250mm(搬送装置9のための開口高さ=50mm
+上部または下部のシール板31の高さ各100m
m)、幅600mm、搬送方向の長さ800mmであ
り、内部にはフロー半田付け装置11の外周の大気と装
置内の雰囲気82との通気をシールするシール板41と
窒素ガス供給ノズル42、43とが設けられている。4
2、43は、半田付け室81に隣接して出側シール部4
内に、搬送装置9を挟んで上部と下部とにそれぞれ設け
られた窒素ガス供給ノズルであって、その詳細は図1で
説明した窒素ガス供給ノズル42、43と同様である。
【0026】9は、チェインコンベアを有するキャリッ
ジ・レール等からなる配線基板21を搬送する搬送装置
で、連続的に移動するキャリッジ・レール等の上に装入
口INで配線基板21が装荷され、配線基板2は移動し
ながら余熱部71を経て、半田付け室81に入りフロー
半田付け槽を通過しながら半田付けが行われ、出側シー
ル部4を経て排出口OUTで集荷される。
【0027】21は、図示されていない基板上の配線パ
ターンの半田付け位置に、フラックスを塗布した上で、
電子部品を装着した配線基板であり、フロー半田付け装
置11により半田付け処理されて電子部品が基板上の配
線パターンに半田接続される。32は、入側シール部3
の上部に設けられ、装置内の雰囲気8の余剰ガスを排気
するダクトで、装置内の雰囲気8の気圧を適正な正圧に
保つように排気量が設定されている。
【0028】61は、例えば電熱シース式等の抵抗電熱
体からなるパネルヒータで、抵抗電熱体が通電されると
例えば300°Cに加熱され、配線基板21の半田付け
面を所定の温度(例えば100°C)に余熱する。71
は、配線基板2を余熱する空間(例えば、高さ=800
mm、幅=600mm、搬送方向の長さ=3000m
m)をガラス扉や鋼板で形成した余熱室で、配線基板2
1を搬送する搬送装置9の下部空間にパネルヒータ61
が配置され配線基板21が余熱される。72は、余熱室
の雰囲気である。雰囲気72は、窒素ガス供給ノズル4
2、43から、半田付け室81を経由して流入した窒素
ガスと、搬送装置9の挿入口IN側から侵入する空気と
の混合気であって、その中に配線基板21が余熱されて
蒸発したフラックス成分が含まれている。73は、余熱
室71の上部に設けられたダクトであって、図示されて
いない排気ファンによって雰囲気72を排気する。
【0029】81は、フロー半田付け槽84と、配線基
板21を搬送する搬送装置9とを収容する空間を鋼板で
形成した半田付け室であって、窒素ガスの雰囲気82の
下でフロー半田付け槽84により半田付け処理が行われ
る。半田付け室81の上面の空間は、例えば上面がフロ
ー半田付け装置11の上部(配線基板21の搬送装置9
の位置)から高さ150mm、幅600mm、搬送方向
の長さ800mmとされている。82は、窒素ガス供給
ノズル42、43から供給された窒素ガスからなる半田
付け室81の雰囲気である。雰囲気82は、その気圧が
大気圧より正圧(例えば20mmaq)とされ、出側シ
ール部4から搬送装置9の上下の開口から侵入する空気
からの侵入酸素は雰囲気8中の酸素濃度が0.02%以
下に保たれるよう、雰囲気82の気圧とダクト83の排
気量とが調整されている。また、配線基板21のフラッ
クス塗布位置をフロー半田付け槽84の溶融半田の噴流
が洗うように半田付け処理する際に、フラックス成分が
蒸発するので、雰囲気82にはフラックスの蒸気が含ま
れている。なお、雰囲気82のガスは半田付け室81で
は配線基板2の搬送方向の逆方向に流れ、一部はダクト
83をへて排気され、残りはダクト73の吸引力をうけ
余熱室71へ入りダクト73から排気される。83は、
半田付け室81の上部に設けられたダクトで、ダクト8
3を経由して雰囲気82の一部が排気される。84は、
半田を溶融加熱する加熱槽と、加熱槽内に設けられ溶融
した半田を流動させるポンプ駆動装置と、噴流を配線基
板21の通過位置に噴き出すノズルからなる噴流式のフ
ロー半田付け槽であって、電熱加熱によって溶融した半
田(例えば245°C)がポンプ駆動されて噴流半田を
形成し、配線基板21の半田付け面を噴流で洗うように
半田付け処理される。
【0030】11は、基板上の配線パターンに電子部品
を装着した配線基板21のフロー半田付け処理を行うた
めのフロー半田付け装置であり、余熱部71、半田付け
室81、出側シール部4、熱交換器5、雰囲気冷却部4
4等から構成されている。
【0031】次に、フロー半田付け装置における雰囲気
冷却部44の作用について説明する。
【0032】まず、配線基板21の半田付け面が溶融し
た半田(例えば245°C)噴流で洗うようにして半田
付け処理され、半田接続位置に付着した半田は配線基板
21(例えば温度100°C)と周囲の雰囲気82(例
えば温度50°C)により冷却され凝固(例えば融点1
80°C)する。さらに、凝固後の冷却速度により錫、
鉛共晶組織等の結晶が析出するが、この結晶の粒度は、
急冷する程小さくなることが知られており、また、粒度
が小さいほど半田接続部の半田合金の強度が高くなり望
ましい状態である。ところが、常温の窒素ガスを窒素ガ
ス供給ノズル42、43から吹き出す(雰囲気冷却部4
4を有しない)従来のフロー半田付け装置では、配線基
板21の冷却が緩やかで、望ましい半田接続強度にまで
高めることができなかったが、本発明の1 実施例である
熱交換器5(窒素ガスの温度水準を調節可能)を用い温
度水準を下げた窒素ガスを窒素ガス供給ノズル42、4
3から吹き出すリフロー半田付け装置1では、雰囲気冷
却部44による雰囲気8の冷却と相まって、配線基板2
の雰囲気冷却部44と窒素ガス供給ノズル42、43の
位置における冷却が強められるため、配線基板2の温度
は温度カーブbとなるので、所望の半田接続強度を容易
に実現することができる。
【0033】また、半田付け室81における雰囲気82
の窒素ガス中には、フラックスが塗布された配線基板2
1の半田付け面が溶融した半田(例えば245°C)噴
流で半田付け処理された際に、蒸発したフラックスが蒸
気の形で含まれていて、従来この雰囲気82が漏洩した
ガスが、窒素ガス供給ノズル42、43の位置において
冷却をうけ、冷却された雰囲気8中にフラックスのミス
トを析出し、このミストが窒素ガス供給ノズル42、4
3に付着して窒素ガス供給ノズル42、43に設けられ
たノズル孔47を閉塞する不都合が生じることがあっ
た。ところが、本発明の1実施例であるフロー半田付け
装置では、半田付け室81の出口直前に雰囲気冷却部4
4を設けて雰囲気82を冷却し、併せて雰囲気冷却部4
4による冷却能力を熱交換器5が調整した窒素ガス温度
により制御することにより、予め雰囲気82中のフラッ
クス・ミストを雰囲気冷却部44の位置において析出さ
せ、雰囲気冷却部44の表面にに付着させて取り除くこ
とができるようにしたので、その分フラックスミストは
窒素ガス供給ノズル42、43には集中せず、窒素ガス
供給ノズル42、43に設けられたノズル孔47の閉塞
を抑制することができる。また、雰囲気冷却部44が銅
管は形成した場合にも、ミストを雰囲気冷却部44であ
る銅管上への付着させて除去できるが、雰囲気冷却部4
4をフィン付き銅管で形成することで、更に除去効果を
高めることができる。
【0034】以上のように、上述した実施例によれば、
雰囲気冷却部44と、窒素ガスの温度水準を下げる熱交
換器5(窒素ガスの温度水準を調節可能)とを備えたリ
フロー半田付け装置1、或いはフロー半田付け装置11
を用いることにより、雰囲気冷却部44と窒素ガス供給
ノズル42、43の位置における冷却が強められるた
め、半田結晶粒度を微細化して配線基板2、或いは配線
基板21の半田接続強度の改善を実現することができ
る。
【0035】また、雰囲気8、或いは雰囲気82の中に
含まれるフラックス蒸気が、雰囲気8、或いは雰囲気8
2から窒素ガス供給ノズル42、43の位置に漏洩した
際に、窒素ガス供給ノズル42、43の上にミストを析
出し、窒素ガス供給ノズル42、43に設けられたノズ
ル孔47を閉塞する不都合が生じることがあったが、本
発明の1実施例であるリフロー半田付け装置1、或いは
フロー半田付け装置11を用いることにより、加熱部
7、或いは半田付け室81の出口直前に雰囲気冷却部4
4を設けて雰囲気8、或いは雰囲気82を冷却し、予め
雰囲気8中のフラックス・ミストを雰囲気冷却部44の
位置において析出させ、雰囲気冷却部44に付着させて
取り除くことができるようにしたので、窒素ガス供給ノ
ズル42、43に設けられたノズル孔47の閉塞を抑制
することができる。従って、ノズル孔47の閉塞対策と
してのメンテナンスを軽減することができると共に、ノ
ズル孔47の閉塞に基づく半田接続強度の不安定化を回
避することができる。また、雰囲気冷却部44に相当す
る冷却手段として窒素ガス供給ノズル42、43とは別
体の独立した冷却部を設けるようにしても良いが、本例
では窒素ガス供給ノズル42、43へ窒素を導く管を流
用しているので、設備を大きくする必要がない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る半田付け装置によれば、雰囲気ガスを冷却する冷却手
段を設けることにより、半田付け後の半田接続部の冷却
を早めることができ、また蒸発したフラックスから析出
するフラックスミストの雰囲気ガス供給手段への付着を
抑制することができ、半田接続強度やメンテナンス性の
改善が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるリフロー半田付け装
置を説明する説明図である。
【図2】雰囲気冷却部と熱交換器を説明する平面図であ
る。
【図3】本発明の1実施例における接続ジョイントを説
明する平面図である。
【図4】本発明の第2実施例であるフロー半田付け装置
を説明する説明図である。
【図5】従来のリフロー半田付け装置を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1・・・・・リフロー半田付け装置 2・・・・・配線基板 3・・・・・入側シール部 4・・・・・出側シール部 5・・・・・熱交換器 6・・・・・パネルヒータ 42、43・窒素ガス供給ノズル 44・・・・雰囲気冷却部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 1/08 320 B23K 1/08 320Z 31/02 310 31/02 310B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガス雰囲気のもとで基板を前段か
    ら後段へ搬送しながら半田付けする半田付け装置におい
    て、 前記基板が半田付け処理なされた領域よりも後段に配設
    され、前記不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段
    と、 前記不活性ガス供給手段と前記基板が半田付け処理なさ
    れた領域との間に配設され、前記不活性ガス雰囲気を冷
    却する冷却手段とを有することを特徴とする半田付け装
    置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は伝熱性を有する管状部材
    からなり、該管状部材内に不活性ガスを導入して前記不
    活性ガス供給手段へ送出するものであることを特徴とす
    る請求項1記載の半田付け装置。
  3. 【請求項3】 前記管状部材にフィンが設けられてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の半田付け装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段における冷却強度を設定す
    る冷却強度設定手段を設け、前記冷却強度設定手段が設
    定した該冷却強度が、半田付け直後の半田部を通常より
    も急な冷却速度で冷却するよう設定されてなることを特
    徴とする請求項1記載の半田付け装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却強度設定手段は前記不活性ガス
    を所定温度に冷却する熱変換器であって前記冷却した不
    活性ガスを前記冷却手段へ送出するもであることを特徴
    とする請求項4記載の半田付け装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却手段における管状部材は、前記
    不活性ガス供給手段と前記冷却強度設定手段との間で、
    脱着可能な接続ジョイントを介して連結されてなること
    を特徴とする請求項2および4記載の半田付け装置。
  7. 【請求項7】 前記不活性ガス雰囲気が窒素ガスである
    ことを特徴とする請求項1記載の半田付け装置。
  8. 【請求項8】 前記基板に予め設けられた半田を溶融し
    て半田付け処理するリフロー手段または前記基板に半田
    を付着して半田付けするフロー手段を備えてなることを
    特徴とする請求項1記載のフロー半田付け装置。
JP10300877A 1998-10-22 1998-10-22 半田付け装置 Withdrawn JP2000133928A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105414694A (zh) * 2015-12-31 2016-03-23 深圳市大创自动化设备有限公司 双通道回流焊炉

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CN105414694A (zh) * 2015-12-31 2016-03-23 深圳市大创自动化设备有限公司 双通道回流焊炉

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