JP2000132920A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP2000132920A
JP2000132920A JP30463998A JP30463998A JP2000132920A JP 2000132920 A JP2000132920 A JP 2000132920A JP 30463998 A JP30463998 A JP 30463998A JP 30463998 A JP30463998 A JP 30463998A JP 2000132920 A JP2000132920 A JP 2000132920A
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正治 松本
Takashi Katayama
崇 片山
Masahiro Sueyoshi
雅弘 末吉
Shuji Miyasaka
修二 宮阪
Takashi Fujita
剛史 藤田
Akihisa Kawamura
明久 川村
Kazutada Abe
一任 阿部
Kosuke Nishio
孝祐 西尾
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号に適応した処理を自動的に行うこと
が可能な信号処理装置を提供する。 【解決手段】 信号処理装置1は、PCM符号化された
複数の信号S1〜S3を受け取り、複数の信号S1〜S3
サンプリング周波数f1〜f3を取得する取得手段16、
17、18と、複数の信号S1〜S3のサンプリング周波
数f1〜f3と所定のサンプリング周波数fpとを比較す
ることにより、複数の制御信号C1〜C3を生成する制御
信号生成手段19と、複数の制御信号C1〜C3に従っ
て、複数の信号S1〜S3のサンプリング周波数f1〜f3
のうち少なくとも1つを変換する周波数変換手段20、
21、22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PCM符号化され
た複数の信号に対して信号処理を行う信号処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像、音響分野において、音楽や
映画を家庭で楽しむために映像を大画面に表示したり臨
場感のある音声を再生することが望まれている。映像と
音声とを記録可能な記録媒体として、DVDなどの光デ
ィスクが開発されている。
【0003】このような記録媒体には、所定の方式に従
ってPCM符号化された信号が記録される。
【0004】図18は、PCM符号化された信号を記録
するために使用される従来の信号処理装置400の構成
を示す。
【0005】端子401を介して、96KHzのサンプ
リング周波数を有する信号S1が入力される。信号S
1は、遅延回路404によって遅延される。遅延回路4
04による遅延時間t1は、遅延時間設定回路407に
よって設定される。遅延回路404から遅延時間t1
け遅延された信号S1’が出力される。
【0006】端子402を介して、48KHzのサンプ
リング周波数を有する信号S2が入力される。信号S
2は、アップサンプリングFIRフィルタ405によっ
て48KHzの2倍の96KHzのサンプリング周波数
を有する信号S2’に変換される。
【0007】端子403を介して、48KHzのサンプ
リング周波数を有する信号S3が入力される。信号S
3は、アップサンプリングFIRフィルタ406によっ
て48KHzの2倍の96KHzのサンプリング周波数
を有する信号S3’に変換される。
【0008】このようにして、同一のサンプリング周波
数(96KHz)を有する信号S1’と信号S2’と信号
3’とが記録回路408によって記録される。
【0009】遅延時間設定回路407によって設定され
る遅延時間t1は、アップサンプリングFIRフィルタ
405、406による周波数変換において発生する遅延
時間と等しくなるように予め決定される。これは、信号
1’と信号S2’と信号S3’との間の時間的な同期を
保証するためである。
【0010】図19は、PCM符号化された信号を記録
するために使用される従来の信号処理装置500の構成
を示す。
【0011】端子501を介して、24ビットのビット
幅を有する信号S1が入力される。信号S1は、遅延回路
504によって遅延される。遅延回路504による遅延
時間t2は、遅延時間設定回路507によって設定され
る。遅延回路504から遅延時間t2だけ遅延された信
号S1’が出力される。
【0012】端子502を介して、16ビットのビット
幅を有する信号S2が入力される。信号S2は、ビット幅
変換回路505によって24ビットのビット幅を有する
信号S2’に変換される。
【0013】端子503を介して、16ビットのビット
幅を有する信号S3が入力される。信号S3は、ビット幅
変換回路506によって24ビットのビット幅を有する
信号S3’に変換される。
【0014】このようにして、同一のビット幅(24ビ
ット)を有する信号S1’と信号S2’と信号S3’とが
記録回路508によって記録される。
【0015】遅延時間設定回路507によって設定され
る遅延時間t2は、ビット幅変換回路505、506に
よるビット幅変換において発生する遅延時間と等しくな
るように予め決定される。これは、信号S1’と信号
2’と信号S3’との間の時間的な同期を保証するため
である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号処理装置400によれば、信号S1、S2およびS3
のサンプリング周波数がそれぞれ96KHz、48KH
zおよび48KHzの場合にのみ同一のサンプリング周
波数を有する信号S1’、S2’およびS3’が出力さ
れ、それ以外の場合には同一のサンプリング周波数を有
する信号S1’、S2’およびS3’は出力されない。さ
らに、信号S1、S2およびS3のサンプリング周波数が
信号処理装置400に入力される以前に既知であること
が周波数変換の前提条件とされる。すなわち、信号
1、S2およびS3のサンプリング周波数が知られてい
ない場合には信号処理装置400を使用することができ
ないという課題があった。
【0017】同様に、従来の信号処理装置500によれ
ば、信号S1、S2およびS3のビット幅がそれぞれ24
ビット、16ビットおよび16ビットの場合にのみ同一
のビット幅を有する信号S1’、S2’およびS3’が出
力され、それ以外の場合には同一のビット幅を有する信
号S1’、S2’およびS3’は出力されない。さらに、
信号S1、S2およびS3のビット幅が信号処理装置50
0に入力される以前に既知であることがビット幅変換の
前提条件とされる。すなわち、信号S1、S2およびS3
のビット幅が知られていない場合には信号処理装置50
0を使用することができないという課題があった。
【0018】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、サンプリング周波数やビット幅などの入力信号
のパラメータを検出することにより、入力信号に適応し
た処理を自動的に行うことが可能な信号処理装置を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の信号処理装置
は、PCM符号化された複数の信号を受け取り、前記複
数の信号のそれぞれのサンプリング周波数を取得する取
得手段と、前記複数の信号のそれぞれのサンプリング周
波数と所定のサンプリング周波数とを比較することによ
り、複数の制御信号を生成する制御信号生成手段と、前
記複数の制御信号に従って、前記複数の信号のうち少な
くとも1つのサンプリング周波数を変換する周波数変換
手段とを備えており、これにより、上記目的が達成され
る。
【0020】前記信号処理装置は、前記複数の信号のサ
ンプリング周波数の最大値を取得する最大値取得手段を
さらに備えており、前記所定のサンプリング周波数とし
て、前記最大値が使用されてもよい。
【0021】前記信号処理装置は、前記複数の信号のサ
ンプリング周波数の最小値を取得する最小値取得手段を
さらに備えており、前記所定のサンプリング周波数とし
て、前記最小値が使用されてもよい。
【0022】前記信号処理装置は、任意のサンプリング
周波数を設定する設定手段をさらに備えており、前記所
定のサンプリング周波数として、前記設定手段によって
設定されたサンプリング周波数が使用されてもよい。
【0023】前記信号処理装置は、前記複数の信号のそ
れぞれを遅延させる遅延手段をさらに備えており、前記
遅延手段による遅延時間は、前記取得手段によってサン
プリング周波数の取得が開始されてから前記周波数変換
手段に前記複数の制御信号が伝達されるまでの時間に基
づいて予め設定されてもよい。
【0024】前記遅延手段の遅延時間は、前記取得手段
によって取得されたサンプリング周波数に基づいて可変
に制御されてもよい。
【0025】前記周波数変換手段は、周波数変換器と、
第1遅延回路と、前記複数の制御信号のうちの1つによ
って制御される第1スイッチであって、前記複数の信号
のうちの1つを前記周波数変換器および前記第1遅延回
路の一方に選択的に入力する第1スイッチと、前記複数
の制御信号のうちの1つによって制御される第2スイッ
チであって、前記周波数変換器の出力および前記第1遅
延回路の出力の一方を選択的に出力する第2スイッチと
を備え、前記周波数変換器は、前記入力された信号のサ
ンプリング周波数を所定のサンプリング周波数に変換
し、前記第1遅延回路は、前記周波数変換器による周波
数変換に必要な時間だけ前記入力された信号を遅延させ
てもよい。
【0026】前記周波数変換手段は、前記周波数変換器
と前記第2スイッチとの間に第2遅延回路をさらに備え
ていてもよい。
【0027】前記第1遅延回路の遅延時間は、前記取得
手段によって取得されたサンプリング周波数と前記周波
数変換器の性能とに基づいて可変に制御されてもよい。
【0028】本発明の他の信号処理装置は、PCM符号
化された複数の信号を受け取り、前記複数の信号のそれ
ぞれのビット幅を取得する取得手段と、前記複数の信号
のそれぞれのビット幅と所定のビット幅とを比較するこ
とにより、複数の制御信号を生成する制御信号生成手段
と、前記複数の制御信号に従って、前記複数の信号のう
ち少なくとも1つのビット幅を変換するビット幅変換手
段とを備えており、これにより、上記目的が達成され
る。
【0029】前記信号処理装置は、前記複数の信号のビ
ット幅の最大値を取得する最大値取得手段をさらに備え
ており、前記所定のビット幅として、前記最大値が使用
されてもよい。
【0030】前記信号処理装置は、前記複数の信号のビ
ット幅の最小値を取得する最小値取得手段をさらに備え
ており、前記所定のビット幅として、前記最小値が使用
されてもよい。
【0031】前記信号処理装置は、任意のビット幅を設
定する設定手段をさらに備えており、前記所定のビット
幅として、前記設定手段によって設定されたビット幅が
使用されてもよい。
【0032】前記信号処理装置は、前記複数の信号のそ
れぞれを遅延させる遅延手段をさらに備えており、前記
遅延手段による遅延時間は、前記取得手段によってビッ
ト幅の取得が開始されてから前記ビット幅変換手段に前
記複数の制御信号が伝達されるまでの時間に基づいて予
め設定されてもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の信号処理装置1の構成を示す。複数の信号が予
めPCM(Pulse Code Modulatio
n)符号化される。信号処理装置1は、PCM符号化さ
れた複数の信号を受け取り、その複数の信号が同一のサ
ンプリング周波数を有するようにその複数の信号のサン
プリング周波数のうち少なくとも1つを変換する。PC
M符号された複数の信号は、例えば、左(L)チャンネ
ルに対応する信号、中央(C)チャンネルに対応する信
号および右(R)チャンネルに対応する信号の少なくと
も1つを含む。
【0035】PCM符号化された信号S1、S2およびS
3が、端子11、12および13を介して信号処理装置
1にそれぞれ入力される。信号処理装置1は、周波数取
得回路16〜18と、制御信号生成回路19と、周波数
変換回路20〜22とを含んでいる。
【0036】周波数取得回路16は、信号S1のサンプ
リング周波数f1を取得する。周波数取得回路17は、
信号S2のサンプリング周波数f2を取得する。周波数取
得回路18は、信号S3のサンプリング周波数f3を取得
する。信号S1のサンプリング周波数f1と信号S2のサ
ンプリング周波数f2と信号S3のサンプリング周波数f
3とは、制御信号生成回路19に出力される。
【0037】制御信号生成回路19は、信号S1のサン
プリング周波数f1と所定のサンプリング周波数fpとを
比較することにより制御信号C1を生成し、信号S2のサ
ンプリング周波数f2と所定のサンプリング周波数fp
を比較することにより制御信号C2を生成し、信号S3
サンプリング周波数f3と所定のサンプリング周波数fp
とを比較することにより制御信号C3を生成する。所定
のサンプリング周波数fpは、例えば、制御信号生成回
路19内のメモリ19aに予め格納されている。制御信
号C1は、周波数変換回路20に出力される。制御信号
2は、周波数変換回路21に出力される。制御信号C3
は、周波数変換回路22に出力される。
【0038】周波数変換回路20は、制御信号C1に従
って、信号S1のサンプリング周波数f1を変換する。変
換された信号S1は、信号S1’として記録回路8に出力
される。周波数変換回路21は、制御信号C2に従っ
て、信号S2のサンプリング周波数f2を変換する。変換
された信号S2は、信号S2’として記録回路8に出力さ
れる。周波数変換回路22は、制御信号C3に従って、
信号S3のサンプリング周波数f3を変換する。変換され
た信号S3は、信号S3’として記録回路8に出力され
る。信号S1’と信号S2’と信号S3’とは、同一のサ
ンプリング周波数を有している。
【0039】記録回路8は、信号S1’と信号S2’と信
号S3’とを所定のフォーマットに従って記録回路8内
のメモリ(図示せず)に記録する。あるいは、記録回路
8は、これらの信号をDVDなどの記録媒体に記録する
ようにしてもよい。
【0040】以下、図1を参照しながら、信号処理装置
1の動作を説明する。以下の説明では、信号S1のサン
プリング周波数f1は96KHzであり、信号S2のサン
プリング周波数f2は48KHzであり、信号S3のサン
プリング周波数f3は48KHzであると仮定する。こ
の場合、周波数取得回路16によって取得される値は9
6KHzであり、周波数取得回路17によって取得され
る値は48KHzであり、周波数取得回路18によって
取得される値は48KHzである。
【0041】例えば、PCM符号化された信号がIEC
958の規格に従って伝送される場合には、伝送される
べきデータ以外にその伝送されるべきデータの属性を示
す属性データ(ステータスビット)を伝送することがで
きる。PCM符号化された信号のサンプリング周波数
は、その属性データ(ステータスビット)に記述され
る。従って、属性データ(ステータスビット)を参照す
ることにより、周波数取得回路16〜18は、信号S1
〜S3のサンプリング周波数を取得することができる。
【0042】あるいは、PCM符号化された信号に含ま
れる3種類の信号(データ信号、ビットクロック信号、
LRクロック信号)のうち、LRクロック信号のビット
幅を測定することにより、信号S1〜S3のサンプリング
周波数を取得するようにしてもよい。ただし、IEC9
58の規格に従ってデータ信号として交互に伝送される
L信号とR信号とのうちの一方のみ(例えば、L信号の
み)を使用することが前提となる。
【0043】なお、PCM符号化された信号のサンプリ
ング周波数を取得する方法は、上述した方法に限定され
ない。周波数取得回路16〜18は、任意の方法に従っ
て信号S1〜S3のサンプリング周波数を取得し得る。
【0044】制御信号生成回路19内のメモリ19aに
は、所定の値(例えば、96KHz)が予め格納されて
いる。以下の説明では、制御信号生成回路19内のメモ
リ19aに格納されている値は、96KHzであると仮
定する。
【0045】制御信号生成回路19は、周波数取得回路
16によって取得された値96KHzと所定の値96K
Hzとを比較する。周波数取得回路16によって取得さ
れた値は所定の値に等しいため、制御信号生成回路19
は、「周波数変換する必要なし」ということを示す制御
信号C1を周波数変換回路20に出力する。
【0046】周波数変換回路20は、「周波数変換する
必要なし」ということを示す制御信号C1を受け取った
場合には、信号S1のサンプリング周波数f1を変換する
ことなく、信号S1を信号S1’として記録回路8に出力
する。
【0047】さらに、制御信号生成回路19は、周波数
取得回路17によって取得された値48KHzと所定の
値96KHzとを比較し、「2倍の周波数にアップサン
プリングする必要あり」ということを示す制御信号C2
を周波数変換回路21に出力する。周波数変換回路21
は、「2倍の周波数にアップサンプリングする必要あ
り」ということを示す制御信号C2を受け取った場合に
は、信号S2のサンプリング周波数f2を(2×f2)に
変換し、変換された信号S2を信号S2’として記録回路
8に出力する。
【0048】さらに、制御信号生成回路19は、周波数
取得回路18によって取得された値48KHzと所定の
値96KHzとを比較し、「2倍の周波数にアップサン
プリングする必要あり」ということを示す制御信号C3
を周波数変換回路22に出力する。周波数変換回路22
は、「2倍の周波数にアップサンプリングする必要あ
り」ということを示す制御信号C3を受け取った場合に
は、信号S3のサンプリング周波数f3を(2×f3)に
変換し、変換された信号S3を信号S3’として記録回路
8に出力する。
【0049】このようにして、信号S1’と信号S2’と
信号S3’とが共通のサンプリング周波数(98KH
z)を有するように、信号S1と信号S2と信号S3のう
ちの少なくとも1つが変換される。
【0050】図2は、周波数変換回路20の構成を示
す。周波数変換回路21および22は、周波数変換回路
20の構成と同様の構成を有している。
【0051】周波数変換回路20は、制御信号C1によ
って制御されるスイッチ20a、20eと、導線20b
と、2倍アップサンプリングコンバータ20cと、1/
2ダウンサンプリングコンバータ20dとを含む。
【0052】制御信号C1は、例えば、値「0」、
「1」および「2」のいずれかをとる。制御信号C1
値が「0」であることは、「周波数変換する必要なし」
ということを示す。制御信号C1の値が「1」であるこ
とは、「2倍の周波数にアップサンプリングする必要あ
り」ということを示す。制御信号C1の値が「2」であ
ることは、「1/2倍の周波数にダウンサンプリングす
る必要あり」ということを示す。
【0053】制御信号C1の値が「0」である場合に
は、スイッチ20aは接点210と接点212とが電気
的に接続されるように制御され、スイッチ20eは接点
220と接点222とが電気的に接続されるように制御
される。その結果、信号S1は、導線20bを通過す
る。その結果、信号S1のサンプリング周波数f1が変換
されることなく、信号S1がそのまま周波数変換回路2
0から出力される。
【0054】制御信号C1の値が「1」である場合に
は、スイッチ20aは接点210と接点214とが電気
的に接続されるように制御され、スイッチ20eは接点
220と接点224とが電気的に接続されるように制御
される。その結果、信号S1は、2倍アップサンプリン
グコンバータ20cを通過する。その結果、信号S1
サンプリング周波数f1が2倍にアップサンプリングさ
れる。その結果、信号S1のサンプリング周波数f1の2
倍のサンプリング周波数を有する信号S1’が周波数変
換回路20から出力される。
【0055】制御信号C1の値が「2」である場合に
は、スイッチ20aは接点210と接点216とが電気
的に接続されるように制御され、スイッチ20eは接点
220と接点226とが電気的に接続されるように制御
される。その結果、信号S1は、1/2倍ダウンサンプ
リングコンバータ20dを通過する。その結果、信号S
1のサンプリング周波数f1が1/2倍にダウンサンプリ
ングされる。その結果、信号S1のサンプリング周波数
1の1/2倍のサンプリング周波数を有する信号S1
が周波数変換回路20から出力される。
【0056】図3は、図2に示される2倍アップサンプ
リングコンバータ20cの構成を示す。2倍アップサン
プリングコンバータ20cは、加算器232とFIRフ
ィルタ234とを含んでいる。
【0057】加算器232は、入力信号に値「0」を有
するデータを挿入する。例えば、信号(A,B,C,
D,E)が加算器232に入力された場合には、信号
(A,0,B,0,C,0,D,0,E,0)が加算器
232から出力される。ここで、A〜EのそれぞれはP
CM符号化されたデータを示す。このように、信号
(A,B,C,D,E)に値「0」を有するデータを挿
入することにより、入力信号のサンプリング周波数は2
倍になる。
【0058】FIRフィルタ234は、入力信号のサン
プリング周波数をカットオフ周波数Fcとして有するロ
ーパスフィルタである。カットオフ周波数Fcは、例え
ば、48KHzである。FIRフィルタ234は、値
「0」を有するデータを挿入することにより発生するカ
ットオフ周波数Fc以上の周波数を有するエアリアジン
グ信号を削除するために設けられている。
【0059】図4は、図2に示される1/2倍ダウンサ
ンプリングコンバータ20dの構成を示す。1/2倍ダ
ウンサンプリングコンバータ20dは、間引き演算器2
42とFIRフィルタ244とを含んでいる。
【0060】間引き演算器242は、入力信号から所定
の間隔でデータを間引く。例えば、信号(A,B,C,
D,E)が間引き演算器242に入力された場合には、
信号(A,C,E)が間引き演算器242から出力され
る。ここで、A〜EのそれぞれはPCM符号化されたデ
ータを示す。このように、信号(A,B,C,D,E)
から所定の間隔でデータを間引くことにより、入力信号
のサンプリング周波数は1/2倍になる。
【0061】FIRフィルタ244は、入力信号のサン
プリング周波数の1/2をカットオフ周波数Fcとして
有するローパスフィルタである。カットオフ周波数Fc
は、例えば、48KHzである。FIRフィルタ244
は、データを間引くことにより発生するカットオフ周波
数Fc以上の周波数を有するエアリアジング信号を削除
するために設けられている。
【0062】なお、図2〜図4に示される例では、アッ
プサンプリングまたはダウンサンプリングのための倍数
は2であるとした。しかし、アップサンプリングまたは
ダウンサンプリングのための倍数は2には限定されな
い。加算器232(図3)によって挿入される「0」の
割合を変化させることにより、任意の倍数のアップサン
プリングを行うことができる。また、間引き演算器24
2(図4)によって間引きされるデータの割合を変化さ
せることにより、任意の倍数のダウンサンプリングを行
うことができる。
【0063】図5は、周波数変換回路20の他の構成を
示す。図5に示される周波数変換回路20では、接点2
12と接点222との間に遅延回路20fが設けられて
いる。「周波数変換する必要なし」ということを示す制
御信号C1が周波数変換回路20に入力された場合に
は、スイッチ20aは接点210と接点212とが電気
的に接続されるように制御され、スイッチ20eは接点
220と接点222とが電気的に接続されるように制御
される。その結果、信号S1は、遅延回路20fを通過
する。これにより、信号S1は、遅延回路20fの遅延
量に相当する時間だけ遅延する。
【0064】遅延回路20fの遅延量は、2倍アップサ
ンプリングコンバータ20cおよび1/2倍ダウンサン
プリングコンバータ20dによる周波数変換によって生
じる遅延量に等しくなるように予め設定されている。こ
れにより、周波数変換を行う場合と周波数変換を行わな
い場合との信号の時間ずれを補正することが可能にな
る。
【0065】周波数変換回路21および22にも、遅延
回路20fと同一の遅延回路が設けられている。これに
より、周波数変換回路20、21および22からそれぞ
れ出力される信号の同期を合わせることが可能になる。
【0066】図6は、周波数変換回路20の他の構成を
示す。図6に示される周波数変換回路20では、接点2
12と接点222との間に遅延回路20fが設けられて
いることに加えて、2倍アップサンプリングコンバータ
20cと接点224との間に遅延回路20gが設けら
れ、1/2倍ダウンサンプリングコンバータ20dと接
点226との間に遅延回路20hが設けられている。
【0067】遅延回路20gの遅延量と遅延回路20h
の遅延量とは、2倍アップサンプリングコンバータ20
cによる周波数変換に要する時間と1/2倍ダウンサン
プリングコンバータ20dによる周波数変換に要する時
間との差を吸収するように予め設定される。これによ
り、異なる種類の周波数変換を行うことによる信号の時
間ずれを補正することが可能になる。
【0068】周波数変換回路21および22にも、遅延
回路20f、20gおよび20hと同一の遅延回路が設
けられている。これにより、周波数変換回路20、21
および22からそれぞれ出力される信号の同期を合わせ
ることが可能になる。
【0069】図7は、周波数変換回路20の他の構成を
示す。図7に示される周波数変換回路20では、接点2
12と接点222との間に遅延回路20fが設けられて
いる。
【0070】遅延回路20fの遅延量は、周波数取得回
路16によって取得される信号S1のサンプリング周波
数f1と2倍アップサンプリングコンバータ20cの性
能(例えば、2倍アップサンプリングコンバータ20c
のタップ数)と1/2倍ダウンサンプリングコンバータ
20dの性能(例えば、1/2倍ダウンサンプリングコ
ンバータ20dのタップ数)とに応じて可変に制御され
る。これにより、入力信号のサンプリング周波数とフィ
ルタ回路の規模とに応じて遅延回路20fの遅延量を自
動的に決定することが可能になる。
【0071】周波数変換回路21および22にも、遅延
回路20fと同一の遅延回路が設けられている。
【0072】図8は、図1に示される信号処理装置1の
構成の変形例を示す。図8に示される信号処理装置1
は、図1に示される構成に加えて、最大値取得回路24
を含む。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要
素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0073】最大値取得回路24は、信号S1、S2およ
びS3のサンプリング周波数のうちの最大値Maxを取
得する。例えば、信号S1のサンプリング周波数f1が9
6KHzであり、信号S2のサンプリング周波数f2が4
8KHzであり、信号S3のサンプリング周波数f3が4
8KHzである場合には、最大値取得回路24は最大値
Maxとして96KHzを取得し、その最大値Maxを
制御信号生成回路19に出力する。
【0074】制御信号生成回路19は、その最大値Ma
xを所定のサンプリング周波数fpとして制御信号生成
回路19内のメモリ19aに格納する。制御信号生成回
路19によるサンプリング周波数f1〜f3と所定のサン
プリング周波数fpとの比較および制御信号C1〜C3
生成は、図1を参照して上述したとおりである。
【0075】図9は、図1に示される信号処理装置1の
構成の変形例を示す。図9に示される信号処理装置1
は、図1に示される構成に加えて、最小値取得回路25
を含む。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要
素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0076】最小値取得回路25は、信号S1、S2およ
びS3のサンプリング周波数のうちの最小値Minを取
得する。例えば、信号S1のサンプリング周波数f1が9
6KHzであり、信号S2のサンプリング周波数f2が4
8KHzであり、信号S3のサンプリング周波数f3が4
8KHzである場合には、最小値取得回路25は最小値
Minとして48KHzを取得し、その最小値Minを
制御信号生成回路19に出力する。
【0077】制御信号生成回路19は、その最小値Mi
nを所定のサンプリング周波数fpとして制御信号生成
回路19内のメモリ19aに格納する。
【0078】制御信号生成回路19は、サンプリング周
波数f1〜f3と所定のサンプリング周波数fpとを比較
することにより、「1/2倍の周波数にダウンサンプリ
ングする必要あり」ということを示す制御信号C1
「周波数変換する必要なし」ということを示す制御信号
2と「周波数変換する必要なし」ということを示す制
御信号C3とを生成する。
【0079】周波数変換回路20は、制御信号C1に従
って、信号S1のサンプリング周波数f1を1/2にダウ
ンサンプリングする。周波数変換回路21は、制御信号
2に従って、信号S2のサンプリング周波数f2を変換
することなく信号S2を出力する。周波数変換回路22
は、制御信号C3に従って、信号S3のサンプリング周波
数f3を変換することなく信号S3を出力する。
【0080】なお、上述した最大値Maxまたは最小値
Minの代わりに、所定のサンプリング周波数fpとし
て任意の値を使用してもよい。
【0081】図10は、図1に示される信号処理装置1
の構成の他の変形例を示す。図10に示される信号処理
装置1は、図1に示される構成に加えて、設定回路26
を含む。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要
素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0082】設定回路26は、任意の値を設定し、その
設定した値を制御信号生成回路19に出力する。
【0083】制御信号生成回路19は、その設定回路2
6によって設定された値を所定のサンプリング周波数f
pとして制御信号生成回路19内のメモリ19aに格納
する。
【0084】図11は、図1に示される信号処理装置1
の構成の他の変形例を示す。図11に示される信号処理
装置1は、図1に示される構成に加えて、遅延回路2
9、30および31を含む。なお、図1に示される構成
要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その
説明を省略する。
【0085】遅延回路29、30および31は、信号S
1、S2およびS3をそれぞれ遅延させる。遅延回路2
9、30および31における遅延量は、周波数取得回路
16、17および18がサンプリング周波数の取得を開
始してから周波数変換回路20、21および22に制御
信号が伝達されるまでの時間に基づいて予め設定され
る。
【0086】これにより、入力信号S1〜S3と周波数変
換回路20〜22から出力される出力信号S1’〜S3
との同期を合わせることが可能になる。その結果、入力
信号S1〜S3の先頭から適切な周波数変換が行われた信
号を得ることができる。
【0087】図12は、図11に示される信号処理装置
1の構成の他の変形例を示す。遅延回路29、30およ
び31には、周波数取得回路16、17および18によ
って取得されたサンプリング周波数f1、f2およびf3
がそれぞれ入力される。
【0088】遅延回路29、30および31における遅
延量は、サンプリング周波数f1、f2およびf3に基づ
いて決定される。例えば、遅延回路29、30および3
1がPCM符号化された信号を1サンプルずつ記憶する
ことにより遅延を実現する場合には、遅延時間は、サン
プル数で制御することになる。遅延時間は、信号のサン
プリング周波数とサンプル数との対応で(遅延時間=サ
ンプル数/サンプリング周波数)決定される。
【0089】これにより、入力信号S1〜S3と周波数変
換回路20〜22から出力される出力信号S1’〜S3
との同期を合わせることが可能になる。その結果、入力
信号S1〜S3の先頭から適切な周波数変換が行われた信
号を得ることができる。
【0090】(実施の形態2)図13は、本発明の実施
の形態2の信号処理装置2の構成を示す。信号処理装置
2は、PCM符号化された複数の信号を受け取り、その
複数の信号が同一の量子化ビット幅を有するようにその
複数の信号のビット幅のうち少なくとも1つを変換す
る。
【0091】PCM符号化された信号S1、S2およびS
3が、端子111、112および113を介して信号処
理装置2にそれぞれ入力される。信号処理装置2は、ビ
ット幅取得回路116〜118と、制御信号生成回路1
19と、ビット幅変換回路120〜122とを含んでい
る。
【0092】ビット幅取得回路116は、信号S1のビ
ット幅w1を取得する。ビット幅取得回路117は、信
号S2のビット幅w2を取得する。ビット幅取得回路11
8は、信号S3のビット幅w3を取得する。信号S1のビ
ット幅w1と信号S2のビット幅w2と信号S3のビット幅
3とは、制御信号生成回路119に出力される。
【0093】制御信号生成回路119は、信号S1のビ
ット幅w1と所定のビット幅wpとを比較することにより
制御信号C1を生成し、信号S2のビット幅w2と所定の
ビット幅wpとを比較することにより制御信号C2を生成
し、信号S3のビット幅w3と所定のビット幅wpとを比
較することにより制御信号C3を生成する。所定のビッ
ト幅wpは、例えば、制御信号生成回路119内のメモ
リ119aに予め格納されている。制御信号C1は、ビ
ット幅変換回路120に出力される。制御信号C2は、
ビット幅変換回路121に出力される。制御信号C
3は、ビット幅変換回路122に出力される。
【0094】ビット幅変換回路120は、制御信号C1
に従って、信号S1のビット幅w1を変換する。変換され
た信号S1は、信号S1’として記録回路108に出力さ
れる。ビット幅変換回路121は、制御信号C2に従っ
て、信号S2のビット幅w2を変換する。変換された信号
2は、信号S2’として記録回路108に出力される。
ビット幅変換回路122は、制御信号C3に従って、信
号S3のビット幅w3を変換する。変換された信号S
3は、信号S3’として記録回路108に出力される。信
号S1’と信号S2’と信号S3’とは、同一のビット幅
を有している。
【0095】記録回路108は、信号S1’と信号S2
と信号S3’とを所定のフォーマットに従って記録回路
108内のメモリ(図示せず)に記録する。あるいは、
記録回路108は、これらの信号をDVDなどの記録媒
体に記録するようにしてもよい。
【0096】以下、図13を参照しながら、信号処理装
置2の動作を説明する。以下の説明では、信号S1のビ
ット幅w1は24ビットであり、信号S2のビット幅w2
は16ビットであり、信号S3のビット幅w3は16ビッ
トであると仮定する。この場合、ビット幅取得回路11
6によって取得される値は24ビットであり、ビット幅
取得回路117によって取得される値は16ビットであ
り、ビット幅取得回路118によって取得される値は1
6ビットである。
【0097】例えば、PCM符号化された信号がIEC
958の規格に従って伝送される場合には、伝送される
べきデータ以外にその伝送されるべきデータの属性を示
す属性データ(ステータスビット)を伝送することがで
きる。PCM符号化された信号のビット幅は、その属性
データ(ステータスビット)に記述される。従って、属
性データ(ステータスビット)を参照することにより、
ビット幅取得回路116〜118は、信号S1〜S3のビ
ット幅を取得することができる。
【0098】あるいは、PCM符号化された信号のビッ
ト幅は、例えば、固定長のデータの先頭から連続する”
0”または”1”の数を検出することによって取得され
得る。例えば、24ビット固定長のデータの列が伝送さ
れると仮定する。この場合、その固定長データの先頭か
ら8ビットが連続して”0”(または、その固定長デー
タの先頭から8ビットが連続して”1”)である場合に
は、PCM符号化された信号のビット幅は16(=24
−8)ビットであると判定される。その固定長データの
先頭から4ビットが連続して”0”(または、その固定
長データの先頭から4ビットが連続して”1”)である
場合には、PCM符号化された信号のビット幅は20
(=24−4)ビットであると判定される。その固定長
データの先頭から”0”または”1”が連続しない場合
には、PCM符号化された信号のビット幅は24(=2
4−0)ビットであると判定される。
【0099】なお、PCM符号化された信号のビット幅
を取得する方法は、上述した方法に限定されない。ビッ
ト幅取得回路116〜118は、任意の方法に従って信
号S 1〜S3のビット幅を取得し得る。
【0100】制御信号生成回路119内のメモリ119
aには、所定の値(例えば、24ビット)が予め格納さ
れている。以下の説明では、制御信号生成回路119内
のメモリ119aに格納されている値は、24ビットで
あると仮定する。
【0101】制御信号生成回路119は、ビット幅取得
回路116によって取得された値24ビットと所定の値
24ビットとを比較する。ビット幅取得回路116によ
って取得された値は所定の値に等しいため、制御信号生
成回路119は、「ビット幅変換する必要なし」という
ことを示す制御信号C1をビット幅変換回路120に出
力する。
【0102】ビット幅変換回路120は、「ビット幅変
換する必要なし」ということを示す制御信号C1を受け
取った場合には、信号S1のビット幅w1を変換すること
なく、信号S1を信号S1’として記録回路108に出力
する。
【0103】さらに、制御信号生成回路119は、ビッ
ト幅取得回路117によって取得された値16ビットと
所定の値24ビットとを比較し、「24ビットにビット
幅変換する必要あり」ということを示す制御信号C2
ビット幅変換回路121に出力する。ビット幅変換回路
121は、「24ビットにビット幅変換する必要あり」
ということを示す制御信号C2を受け取った場合には、
信号S2のビット幅w2を24ビットに変換し、変換され
た信号S2を信号S2’として記録回路108に出力す
る。
【0104】ビット幅が16ビットである信号S2から
ビット幅が24ビットである信号S2’への変換は、例
えば、16ビットのデータの最下位ビットに8個の”
0”を追加することによってなされる。
【0105】さらに、制御信号生成回路119は、ビッ
ト幅取得回路118によって取得された値16ビットと
所定の値24ビットとを比較し、「24ビットにビット
幅変換する必要あり」ということを示す制御信号C3
ビット幅変換回路122に出力する。ビット幅変換回路
122は、「24ビットにビット幅変換する必要あり」
ということを示す制御信号C3を受け取った場合には、
信号S3のビット幅w3を24ビットに変換し、変換され
た信号S3を信号S3’として記録回路108に出力す
る。
【0106】ビット幅が16ビットである信号S3から
ビット幅が24ビットである信号S3’への変換は、例
えば、16ビットのデータの最下位ビットに8個の”
0”を追加することによってなされる。
【0107】このようにして、信号S1’と信号S2’と
信号S3’とが共通のビット幅(24ビット)を有する
ように、信号S1と信号S2と信号S3のそれぞれが変換
される。
【0108】なお、ビット幅が24ビットである信号か
らビット幅が16ビットである信号への変換は、例え
ば、24ビットのデータの下位8ビットを切り捨てるこ
とによってなされる。あるいは、24ビットのデータの
下位7ビットを切り捨て17ビット目を四捨五入して1
6ビット目に反映させるようにしてもよい。
【0109】図14〜図17は、図13に示される信号
処理装置2の構成の変形例を示す。なお、図14〜図1
7において、図13に示される構成要素と同一の構成要
素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0110】図14に示される信号処理装置2は、信号
1〜信号S3のビット幅の最大値Maxを取得し、その
最大値Maxを制御信号生成回路119に出力する最大
値取得回路124を含む。最大値Maxは、所定のビッ
ト幅wpとして制御信号生成回路119内のメモリ11
9aに格納される。
【0111】図15に示される信号処理装置2は、信号
1〜信号S3のビット幅の最小値Minを取得し、その
最小値Minを制御信号生成回路119に出力する最小
値取得回路125を含む。最小値Minは、所定のビッ
ト幅wpとして制御信号生成回路119内のメモリ11
9aに格納される。
【0112】図16に示される信号処理装置2は、任意
のビット幅のデータを設定する設定回路126を含む。
設定回路126によって設定されたデータのビット幅
は、所定のビット幅wpとして制御信号生成回路119
内のメモリ119aに格納される。
【0113】図17に示される信号処理装置2は、遅延
回路129、130および131を含む。遅延回路12
9、130および131は、信号S1、S2およびS3
それぞれ遅延させる。遅延回路129、130および1
31における遅延量は、ビット幅取得回路116、11
7および118がサンプリング周波数の取得を開始して
からビット幅変換回路120、121および122に制
御信号が伝達されるまでの時間に基づいて予め設定され
る。
【0114】これにより、入力信号S1〜S3とビット幅
変換回路120〜122から出力される出力信号S1
〜S3’との同期を合わせることが可能になる。その結
果、入力信号S1〜S3の先頭から適切なビット幅変換が
行われた信号を得ることができる。
【0115】なお、周波数取得回路16、17および1
8によって取得されたサンプリング周波数f1、f2およ
びf3は、サンプリング周波数を示す数値(例えば、9
6KHz、48KHz)の形式で制御信号生成回路19
に伝達されてもよいし、その数値に対応するコード(例
えば、1、2)の形式で制御信号生成回路19に伝達さ
れてもよい。ビット幅取得回路116、117および1
18から制御信号生成回路119への伝達形式について
も同様である。
【0116】また、上述した実施の形態では、主として
ハードウェアによって構成される回路の例を説明した
が、そのような回路をソフトウェアによって実現するこ
ともできる。ソフトウェアは、例えば、DSP(Dig
ital Signal Processor)によっ
て実行される。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、サンプリング周波数や
ビット幅などの入力信号のパラメータを検出することに
より、入力信号に適応した処理を自動的に行うことが可
能な信号処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の信号処理装置1の構成
を示す図である。
【図2】図1に示される周波数変換回路20の構成を示
す図である。
【図3】図2に示される2倍アップサンプリングコンバ
ータ20cの構成を示す図である。
【図4】図2に示される1/2倍ダウンサンプリングコ
ンバータ20dの構成を示す図である。
【図5】周波数変換回路20の他の構成を示す図であ
る。
【図6】周波数変換回路20の他の構成を示す図であ
る。
【図7】周波数変換回路20の他の構成を示す図であ
る。
【図8】図1に示される信号処理装置1の構成の変形例
を示す図である。
【図9】図1に示される信号処理装置1の構成の他の変
形例を示す図である。
【図10】図1に示される信号処理装置1の構成の他の
変形例を示す図である。
【図11】図1に示される信号処理装置1の構成の他の
変形例を示す図である。
【図12】図1に示される信号処理装置1の構成の他の
変形例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態2の信号処理装置2の構
成を示す図である。
【図14】図13に示される信号処理装置2の構成の変
形例を示す図である。
【図15】図13に示される信号処理装置2の構成の他
の変形例を示す図である。
【図16】図13に示される信号処理装置2の構成の他
の変形例を示す図である。
【図17】図13に示される信号処理装置2の構成の他
の変形例を示す図である。
【図18】従来の信号処理装置400の構成を示す図で
ある。
【図19】従来の信号処理装置500の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 信号処理装置 2 信号処理装置 8 記録回路 11、12、13 端子 16、17、18 周波数取得回路 19 制御信号生成回路 20、21、22 周波数変換回路 24 最大値取得回路 25 最小値取得回路 26 設定回路 29、30、31 遅延回路 108 記録回路 111、112、113 端子 116、117、118 ビット幅取得回路 119 制御信号生成回路 120、121、122 ビット幅変換回路 124 最大値取得回路 125 最小値取得回路 126 設定回路 129、130、131 遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末吉 雅弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮阪 修二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤田 剛史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川村 明久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 阿部 一任 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西尾 孝祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB07 DE14 DE44 GM17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PCM符号化された複数の信号を受け取
    り、前記複数の信号のそれぞれのサンプリング周波数を
    取得する取得手段と、 前記複数の信号のそれぞれのサンプリング周波数と所定
    のサンプリング周波数とを比較することにより、複数の
    制御信号を生成する制御信号生成手段と、 前記複数の制御信号に従って、前記複数の信号のうち少
    なくとも1つのサンプリング周波数を変換する周波数変
    換手段とを備えた信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理装置は、前記複数の信号の
    サンプリング周波数の最大値を取得する最大値取得手段
    をさらに備えており、 前記所定のサンプリング周波数として、前記最大値が使
    用される、請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理装置は、前記複数の信号の
    サンプリング周波数の最小値を取得する最小値取得手段
    をさらに備えており、 前記所定のサンプリング周波数として、前記最小値が使
    用される、請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理装置は、任意のサンプリン
    グ周波数を設定する設定手段をさらに備えており、 前記所定のサンプリング周波数として、前記設定手段に
    よって設定されたサンプリング周波数が使用される、請
    求項1に記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理装置は、 前記複数の信号のそれぞれを遅延させる遅延手段をさら
    に備えており、 前記遅延手段による遅延時間は、前記取得手段によって
    サンプリング周波数の取得が開始されてから前記周波数
    変換手段に前記複数の制御信号が伝達されるまでの時間
    に基づいて予め設定される、請求項1に記載の信号処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延手段の遅延時間は、前記取得手
    段によって取得されたサンプリング周波数に基づいて可
    変に制御される、請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記周波数変換手段は、 周波数変換器と、 第1遅延回路と、 前記複数の制御信号のうちの1つによって制御される第
    1スイッチであって、前記複数の信号のうちの1つを前
    記周波数変換器および前記第1遅延回路の一方に選択的
    に入力する第1スイッチと、 前記複数の制御信号のうちの1つによって制御される第
    2スイッチであって、前記周波数変換器の出力および前
    記第1遅延回路の出力の一方を選択的に出力する第2ス
    イッチとを備え、 前記周波数変換器は、前記入力された信号のサンプリン
    グ周波数を所定のサンプリング周波数に変換し、前記第
    1遅延回路は、前記周波数変換器による周波数変換に必
    要な時間だけ前記入力された信号を遅延させる、請求項
    1に記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記周波数変換手段は、前記周波数変換
    器と前記第2スイッチとの間に第2遅延回路をさらに備
    えている、請求項7に記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第1遅延回路の遅延時間は、前記取
    得手段によって取得されたサンプリング周波数と前記周
    波数変換器の性能とに基づいて可変に制御される、請求
    項7に記載の信号処理装置。
  10. 【請求項10】 PCM符号化された複数の信号を受け
    取り、前記複数の信号のそれぞれのビット幅を取得する
    取得手段と、 前記複数の信号のそれぞれのビット幅と所定のビット幅
    とを比較することにより、複数の制御信号を生成する制
    御信号生成手段と、 前記複数の制御信号に従って、前記複数の信号のうち少
    なくとも1つのビット幅を変換するビット幅変換手段と
    を備えた信号処理装置。
  11. 【請求項11】 前記信号処理装置は、前記複数の信号
    のビット幅の最大値を取得する最大値取得手段をさらに
    備えており、 前記所定のビット幅として、前記最大値が使用される、
    請求項10に記載の信号処理装置。
  12. 【請求項12】 前記信号処理装置は、前記複数の信号
    のビット幅の最小値を取得する最小値取得手段をさらに
    備えており、 前記所定のビット幅として、前記最小値が使用される、
    請求項10に記載の信号処理装置。
  13. 【請求項13】 前記信号処理装置は、任意のビット幅
    を設定する設定手段をさらに備えており、 前記所定のビット幅として、前記設定手段によって設定
    されたビット幅が使用される、請求項10に記載の信号
    処理装置。
  14. 【請求項14】 前記信号処理装置は、 前記複数の信号のそれぞれを遅延させる遅延手段をさら
    に備えており、 前記遅延手段による遅延時間は、前記取得手段によって
    ビット幅の取得が開始されてから前記ビット幅変換手段
    に前記複数の制御信号が伝達されるまでの時間に基づい
    て予め設定される、請求項10に記載の信号処理装置。
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