JP2000131605A - 対物光学系 - Google Patents

対物光学系

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JP2000131605A
JP2000131605A JP10304391A JP30439198A JP2000131605A JP 2000131605 A JP2000131605 A JP 2000131605A JP 10304391 A JP10304391 A JP 10304391A JP 30439198 A JP30439198 A JP 30439198A JP 2000131605 A JP2000131605 A JP 2000131605A
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JP
Japan
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lens
optical system
objective
objective optical
objective lens
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JP10304391A
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English (en)
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Wataru Kubo
渉 久保
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高NA化のために用いられる対物レンズを小
型・薄型化しつつ、十分な諸収差の補正を行って広いイ
メージサークルを確保すると共に、軸上色収差も十分に
補正された、光情報記録再生ヘッドのための対物光学系
を提供すること。 【解決手段】 入射された平行光束を光情報記録媒体
(2)の記録面上に収束させる、光情報記録再生ヘッド
用の対物光学系であって、前記平行光束入射側から順
に、両凸の第1の対物レンズ(10)、光束入射側の面
が凸面、記録媒体側の面がほぼ平面の第2の対物レンズ
(11)を有し、第2の対物レンズの屈折率をn3、記
録面の保護層の屈折率をn5として、条件、 1.45≦(n3+n5)/2≦1.70 を満足する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光情報記録再生
ヘッドに用いられる対物光学系に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】光情報記録再生装置に
用いられる光情報記録再生ヘッドは、一般にレーザダイ
オードから射出されたレーザビームを光学系を介して光
ディスクに照射する構成となっている。レーザダイオー
ドから射出されるビームは断面が楕円状の発散光であ
り、これをレーザダイオードの前方に配置したコリメー
トレンズにより平行光に変換し、さらに、ビーム整形プ
リズムによりビームの断面形状を円形にした後に、対物
レンズにより光ディスク上に収束させている。
【0003】近時、面記録密度の高密度化が進んでいる
が、光ディスクなどの記録媒体上でのビームスポットサ
イズを小さくするための方策として、対物レンズの開口
数(NA)を大きくする方法が考えられる。
【0004】対物レンズの開口数を大きくする手段とし
て、通常の対物レンズと光学記録媒体との間にほぼ半球
状の凸レンズを第2の対物レンズとして配置した2群2
枚構成とした対物光学系が、例えば特開平8−3154
04号や特開平9−251645号に示されている。
【0005】しかし、これらの従来例においては、各々
の対物レンズの偏心や傾きを考慮しているため、軸上で
のコマ収差や非点収差の補正が十分に為されておらず、
イメージサークルも比較的小さい。さらに、レンズ系の
全長も長く、特に第2の対物レンズである半球レンズが
比較的厚いものであり、ファインアクチュエータの全高
が高くなり、重くなるため不要な高次共振などが発生し
やすいという問題もあった。
【0006】また、光源として用いられるレーザダイオ
ードは、出力パワーの変化に伴う温度変化により発振波
長が急激に変化する特性がある。このため軸上色収差が
存在するレンズでは瞬間的にフォーカスサーボが追従せ
ず、デフォーカスが発生し、光記録の信頼性が低下す
る。このため、軸上色収差の補正について十分に考慮す
る必要がある。
【0007】また、上記の従来例のように構成された対
物光学系を用いて、異なる厚さの記録媒体の保護層に対
応する場合、記録面上でのスポットサイズを十分に小さ
くして高解像度を実現するためにはフォーカスサーボが
必要となる。第2の対物レンズの位置を制御するための
アクチュエータの大きさや推力は、第2の対物レンズの
サイズや重さにより制限を受ける。上記の従来例におい
ては、その厚みが比較的大きく、従ってフォーカシング
のための対物光学系を駆動するためのアクチュエータに
対し負担となることが考えられる。
【0008】しかも、近年は光記録再生装置の小型化・
薄型化が進んでおり、光路短縮のため、対物光学系の全
長を縮小することが重要な課題となっている。特に、第
2の対物レンズの小型化・軽量化は上記アクチュエータ
の負担を減らし、サーボ機構ならびに装置全体の小型化
・薄型化に寄与する。
【0009】この発明は、上記の事情に鑑み、高NA化
のために第1の対物レンズおよび第2の対物レンズを備
える構成であって、第2の対物レンズを小型・薄型化し
つつ、十分な諸収差の補正を行って広いイメージサーク
ルを確保すると共に、軸上色収差も十分に補正された、
光情報記録再生ヘッドのための対物光学系を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の対物光学系は、入射された平行光束を光情
報記録媒体の記録面上に収束させる、光情報記録再生ヘ
ッド用の対物光学系であって、前記平行光束入射側から
順に正のパワーを有する第1レンズ、および正のパワー
を有する第2レンズを有し、前記第1レンズは両凸レン
ズ、前記第2レンズは光束入射側の面が凸面、前記記録
媒体側の面がほぼ平面として形成され、前記第2レンズ
の屈折率をn3、前記記録媒体の記録面保護層の屈折率
をn5として、数1に示す条件式を満足することを特徴
としている(請求項1)。
【0011】また、前記対物光学系全系の焦点距離を
f、前記第2のレンズの前記光束入射側の面の曲率をr
3、前記第2のレンズの光軸上のレンズ厚をd3とし
て、数2に示す条件式を満足する構成とすることが好ま
しい(請求項2)。
【0012】さらに、前記第2レンズの光束入射側の面
に入射する最大開口高さにおけるメリジオナル面内光線
の方向余弦をsinθ3、前記第2レンズの記録媒体側の面
に入射する最大開口高さにおけるメリジオナル面内光線
の方向余弦をsinθ4、前記対物光学系全系の開口数をN
Aとして、数3に示す条件式を満足する構成とする事が
好ましい(請求項3)。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る光ディスク記
録再生装置の概要を説明する。
【0014】図1は光ディスク装置の全体概要図、図2
は光ディスク装置の光学系及びヘッド部を拡大して示す
斜視図である。図3は図2の光学系およびヘッド部の上
面図、図4は側面図である。
【0015】ディスクドライブ装置1には光ディスク2
がスピンドルモータ45の回転軸45xに装着される。
光ディスク2の情報を再生または記録するためにキャリ
ッジ40が光ディスク2の記録面に対して平行に、かつ
光ディスク2の半径方向に移動可能に取り付けられてい
る。このキャリッジ40は光ディスク2の半径方向と平
行な方向に延びる一対のガイドレール42A、42Bに
摺動可能に支持されている。キャリッジ40は、一対の
コイル41A、41Bと磁石46A、46B(図3参
照)により構成されるリニアモーターにより、ガイドレ
ール42にガイドされつつ、光ディスク2の半径方向に
移動する。
【0016】キャリッジ40の光ディスク2に対向する
先端には、光学素子を搭載した対物ユニット6が搭載さ
れている。また、ディスクドライブ装置1のベースフレ
ーム(図示省略)には、光源ユニットおよび受光ユニッ
トを備えた光源モジュール7が設けられている。光源モ
ジュール7は、キャリッジ40の移動方向に沿って平行
光束を射出するように配置されている。キャリッジ40
の光源モジュール側の側面には開口40Hが形成されて
おり、光源モジュール7から出射された平行光束が開口
40Hを透過し、キャリッジ40の先端部に設けられた
立ち上げミラー31に入射して、対物レンズ系10へと
導かれるようになっている。
【0017】対物ユニット6は、図4に示すように、キ
ャリッジ40の上面に形成された支持部43に一端が植
設された複数の支持ワイア44の他端により保持されて
おり、光ディスク2に対向して配置されている。
【0018】対物ユニット6は、図4に拡大して示すよ
うに、第1の対物レンズ10,第2の対物レンズ11、
第1および第2の対物レンズ10、11を保持するレン
ズ枠12、該レンズ枠12の外周に設けられたフォーカ
スコイル13、第2の対物レンズ11の光ディスク側に
設けられた磁気コイル14から構成されており、光学ユ
ニット6はさらに永久磁石15により囲まれている。
【0019】光源モジュール7から出射された平行光束
は開口40Hを介して立ち上げミラー31に入射し、こ
こで反射されて第1の対物レンズ10に入射する。
【0020】立ち上げミラー31により第1の対物レン
ズ10に入射したレーザ光束は、第1の対物レンズ10
および第2の対物レンズの屈折作用により、光ディスク
2の情報記録面上に収束され、ビームスポットが形成さ
れる(図4参照)。
【0021】光ディスク2に面した第2の対物レンズ1
1の周囲には、光磁気記録方式で記録するための磁気コ
イル14が設けられており、情報記録時には必要な磁界
を光ディスク2の記録面上に印加出来るようになってい
る。この収束光と磁気コイル14により、光ディスク2
への記録、および記録された情報の再生が可能となる。
なお、図中のコイルは一層であるが、多層巻でも良く、
階段状の形状としても良い。また、永久磁石15および
フォーカスコイル13は、対物レンズの焦点制御に用い
られるもので、後述するフォーカシングエラー信号に基
づき、図示せぬ駆動回路によりフォーカスコイル13に
流れる電流を制御することにより、対物レンズの焦点制
御(フォーカスサーボ)を行っている。同様に、MO用
コイル14にも支持ワイヤ44を通して電流が供給さ
れ、図示せぬ駆動回路によりその電流を制御して記録、
再生を行う。
【0022】次に、光源モジュール7および光源モジュ
ール7から対物レンズユニット6へ導かれる光束につい
て説明する。上述のように、キャリッジ40は先端部に
対物レンズユニット6を搭載し、両端にはリニアモータ
ーコイル41A、41Bが設けられている。図3に示す
ように、リニアモーターコイル41A、41Bを貫通し
てリニアモーター磁石46A、46Bが、キャリッジ4
0の進行方向即ち光ディスクの半径方向)と平行な方向
に延設されており、リニアモーターコイル41A、41
Bに電流を流して駆動することにより、キャリッジ40
はガイドレール42に沿って(即ち、トラックと直交す
る方向に)摺動する。
【0023】光ディスク装置のベースフレーム上に搭載
された光源モジュール7には半導体レーザ18、コリメ
ートレンズ20、複合プリズムアッセイ21、レーザパ
ワーモニターセンサ22、サーボ&データセンサ24、
偏向ミラー26が配置されている。半導体レーザ18か
ら射出された発散光束状態のレーザ光束は、コリメート
レンズ20によって平行光束に変換される。この平行光
束の断面形状は半導体レーザ18の特性から長円状であ
り、光ビームを光ディスク2上に微小に絞り込むには都
合が悪いため略円形断面に変換する必要がある。このた
めコリメートレンズ20から出射された断面が長円状の
平行光束を、複合プリズムアッセイ21に入射させるこ
とにより平行光束の断面形状を整形する。
【0024】複合プリズムアッセイ21の入射面21a
は入射光軸に対して所定の斜面を形成しており、入射光
を屈折させることにより平行光束の断面形状を長円形状
から略円形形状に整形することが出来る。整形されたレ
ーザ光束は複合プリズムアッセイ21内を進み第1のハ
ーフミラー面21bに入射する。第1のハーフミラー面
21bは光ディスク2から得られた情報を、サーボ&デ
ータセンサ24に導くために設けられているが、光束の
往路においては半導体レーザ18から出射されたレーザ
の出力パワーを検出するためのレーザパワーモニターセ
ンサ22へ光束を分離する役目を果たす。
【0025】レーザパワーモニターセンサ22は受光し
た光の強度に比例した電流を出力する。図示せぬレーザ
パワーコントロール回路にレーザパワーモニターセンサ
22の出力を帰還させることにより半導体レーザ18の
出力をサーボ制御し安定化させることが出来る。第1の
ハーフミラー面21bを透過し複合プリズムアッセイ2
1から出射された略円形断面形状を持ったレーザ光束1
3は偏向ミラー26によりキャリッジ40に向けて進行
方向が変えられる。この偏向ミラー26は光ディスク2
の記録面に平行な軸を回動中心とするガルバノモーター
27に取り付けられており、レーザ光束13を光ディス
ク2の記録面に垂直な方向に微小角度振ることが出来る
ようになっている。なお、図示は省略するが偏向ミラー
26の回転角度を検出する偏向ミラー位置検出センサが
設けられており、偏向ミラー26の回転量は正確に制御
されている。
【0026】以上の構成により、光ディスク2の内周/
外周に渡るアクセス動作は、リニアモータコイル41
A、41Bとリニアモータ磁石44A、44Bとからな
るリニアモータによりキャリッジ40を光ディスク2の
半径方向に移動させて行い、極微小なトラッキング制御
を偏向ミラー26を回動させて行っている。
【0027】前述のように、偏向ミラー26により反射
されたレーザ光束13は、キャリッジ40に設けられた
開口40Hを経て、立ち上げミラー31で反射された
後、対物レンズユニット6に至る。
【0028】光ディスク2から反射されて戻ってきた復
路のレーザ光束13は、往路と逆に進み、偏向ミラー2
6により反射されて、複合プリズムアッセイ21に入射
する。復路のレーザ光束は、第1のハーフミラー面21
bで反射され、反射面21cに向かう。
【0029】反射面21cで反射されたレーザ光束はウ
ォラストンプリズム31により偏光分離され、ホログラ
ム板32、集光レンズ33を介して、サーボ&データセ
ンサ24に収束される。サーボ&データセンサ24はウ
ォラストンプリズム32により偏光分離された偏光ビー
ムを受光することにより、トラッキングエラー信号およ
びフォーカシングエラー信号を出力すると共に、光ディ
スク2に記録されているデータ情報を読み取りデータ信
号を出力する。なお、厳密にはトラッキングエラー信
号、フォーカシングエラー信号およびデータ信号は図示
せぬヘッドアンプ回路によって生成され、制御回路また
は情報処理回路に送られる。
【0030】本実施の形態のディスクドライブ装置1に
おいては、光ディスク2上の集光ビームが所定のトラッ
クから僅かにずれた場合、偏向ミラー26を僅かに回転
させることにより第1の対物レンズ10に入射するレー
ザ光束の入射角を傾けて、光ディスク2上の焦点を移動
させトラッキングの調整を行っている。また、フォーカ
シングエラー信号に基づき、フォーカスコイルの電流を
制御することにより、対物レンズユニット6を光ディス
ク2の記録面と直交する方向に移動させてフォーカシン
グの調整を行っている。
【0031】対物光学系は、例えば、図5に示すように
構成される。対物光学系は、第1の対物レンズ10、第
2の対物レンズ11を有する。ただし計算上は、光ディ
スク2の保護層2Aも光学系の要素として考慮してい
る。
【0032】第1の対物レンズ10の光源側(図中左
側)の面をr1、光ディスク2側の面をr2、第2の対
物レンズ11の光源側の面をr3、光ディスク側の面を
r4、保護層2Aの光源側の面をr5、記録面側をr6
とする。d1〜d5は光軸上のレンズ厚もしくは面間隔
である。
【0033】第1の対物レンズ10の面r1、r2は共
に回転対称の非球面、第2の対物レンズ11の面r3は
球面として形成されている。面r4、r5、r6は平面
である。
【0034】非球面は、光軸と非球面との交点における
接平面からのサグ量として、数4に示す式で表される。
【数4】
【0035】数4において、X(Y)は、光軸からの高
さYにおけるサグ量、Cは非球面の光軸との交点におけ
る曲率(1/r1または1/r2)、Kは円錐係数、A
4〜A12は4、6、8、10、12次の項の非球面係
数である。なお、各実施例では12次までの係数を用い
ているが、更に高次の係数まで用いても良い。
【0036】本実施の形態においては、第2の対物レン
ズ(半球レンズ)11の屈折率をn3、保護層20Aの
屈折率をn5として、数1の条件、すなわち、 1.45≦(n3+n5)/2≦1.70 を満たすよう屈折率が設定されている。すなわち、第2
の対物レンズ11と保護層20Aの屈折率の平均値の範
囲を規定している。この屈折率の平均値が大きいと第2
の対物レンズ11の球面上でのメリディオナル光線とサ
ジタル光線の収差バランス補正が不完全となる。数1の
条件を設定することにより、全系の球面収差補正・非点
収差補正効果のバランスを適度に保つことができる。
【0037】第2の対物レンズ11と保護層2Aの屈折
率の平均値が、数1の下限を下回ると球面収差補正不足
となりやすく、第2の対物レンズ11の曲率半径が小さ
くなり、半球レンズの製造が困難になる。また、第2の
対物レンズ11と保護層2Aの屈折率の平均値が数1の
上限を上回ると、非点収差の補正が不足し、軸外入射光
に対する許容範囲(イメージサークル)が狭くなるた
め、トラッキング可能な範囲が狭くなり、高速シーク動
作時にトラッキングエラー信号が小さくなり、実用上使
いにくいレンズになる。
【0038】さらに、本実施の形態においては、数2に
示す条件が満たされることが好ましい。数2に示す2つ
の条件のうち、第1の条件は全系の焦点距離に対する第
2の対物レンズ11の曲率半径の範囲を規定する。第2
の条件は、第2の対物レンズ11の屈折率と曲率半径な
らびに第2の対物レンズ11のレンズ厚の関係を示した
ものである。これらの条件を満たすことにより、球面収
差、コマ収差、非点収差をバランスよく抑えつつ、レン
ズ厚を小さくすることができる。
【0039】数2の第1の条件下で、第2の条件がその
下限値を下回ると、収差性能は良くなるが、第2の対物
レンズ11のレンズ厚が大きくなり、さらに全長の長い
レンズとなる。また、第2の条件がその上限値を上回る
と、第2の対物レンズ11の入射面の曲率半径は比較的
緩くなるが、レンズ厚が不足するため、球面収差、非点
収差、コマ収差の補正が不足し、全系の性能劣化の著し
いレンズとなる。
【0040】また、本発明の対物光学系においては、数
3の条件式が満たされることが好ましい。数3に示す条
件式は、大口径レンズにおける、第2の対物レンズ11
の光源側の面r3に入射する最大開口高さにおけるメリ
ジオナル面内光線の方向余弦と、第2の対物レンズ11
のディスク側の面r4に入射する最大開口高さにおける
メリジオナル面内光線の方向余弦との比と開口数NAと
の関係を規定している。
【0041】数3の条件式がその上限値を上回る場合、
第2の対物レンズ11の入射面での屈折が大きく、球面
収差、コマ収差の発生を補正することができない。ま
た、NAが小さいものとなるため、2枚構成のレンズと
する必要性がない。数3の条件がその下限値を下回る場
合も、第2の対物レンズ11の光源側の面r3における
出射側の屈折角が大きくなり、球面収差、コマ収差の発
生を補正することができない。
【0042】
【実施例1】図5は、実施例1の対物光学系の構成を示
している。各参照符号の意味は上記の通りであり、その
数値構成を表1に示す。
【表1】 表1において、FNOは口径比、Fは焦点距離(mm)、
Wは角度(度)、FBはフランジバック(mm)である。
また、Rnは第n面の曲率半径(mm)、dnは軸上面間
隔(mm)、N(0.680)は波長680nmにおける屈折率、N
Dはd線に対する屈折率、VDはアッベ数である。
【0043】また、面r1およびr2の、数4における
円錐係数Kおよび非球面係数の値を表2に示す。
【表2】 表中のEは、10のべき乗を表しており、例えばE-0
1は10の-1乗を示している。
【0044】図6には、表1および表2の数値構成によ
る図5の対物光学系の諸収差を示す。図6(A)は球面
収差(SA)および正弦条件(SC)、図6(B)は波
長670nm、680nm、690nmについての球面収差により示さ
れる色収差、図6(C)はサジタル像面(S)およびメ
リディオナル像面(M)についての非点収差、図6
(D)は歪曲収差の収差図である。歪曲収差量を示す横
軸の単位は%(パーセント)、他の収差量を示す横軸の
単位はmmである。
【0045】
【実施例2】図7は、実施例2の対物光学系の構成を示
している。各参照符号の意味は上記の通りであり、その
数値構成を表3に示す。
【表3】 表3において、FNOは口径比、Fは焦点距離(mm)、
Wは角度(度)、FBはフランジバック(mm)である。
また、Rnは第n面の曲率半径(mm)、dnは軸上面間
隔(mm)、N(0.680)は波長680nmにおける屈折率、N
Dはd線に対する屈折率、VDはアッベ数である。
【0046】また、面r1およびr2の、数4における
円錐係数Kおよび非球面係数の値を表4に示す。
【表4】
【0047】図8には、表3および表4の数値構成によ
る図7の対物光学系の諸収差を示す。図8(A)は球面
収差(SA)および正弦条件(SC)、図8(B)は波
長670nm、680nm、690nmについての球面収差により示さ
れる色収差、図8(C)はサジタル像面(S)およびメ
リディオナル像面(M)についての非点収差、図8
(D)は歪曲収差の収差図である。歪曲収差量を示す横
軸の単位は%(パーセント)、他の収差量を示す横軸の
単位はmmである。
【0048】
【実施例3】図9は、実施例3の対物光学系の構成を示
している。各参照符号の意味は上記の通りであり、その
数値構成を表5に示す。
【表5】 表5において、FNOは口径比、Fは焦点距離(mm)、
Wは角度(度)、FBはフランジバック(mm)である。
また、Rnは第n面の曲率半径(mm)、dnは軸上面間
隔(mm)、N(0.680)は波長680nmにおける屈折率、N
Dはd線に対する屈折率、VDはアッベ数である。
【0049】また、面r1およびr2の、数4における
円錐係数Kおよび非球面係数の値を表6に示す。
【表6】
【0050】図10には、表5および表6の数値構成に
よる図9の対物光学系の諸収差を示す。図10(A)は
球面収差(SA)および正弦条件(SC)、図10
(B)は波長670nm、680nm、690nmについての球面収差
により示される色収差、図10(C)はサジタル像面
(S)およびメリディオナル像面(M)についての非点
収差、図10(D)は歪曲収差の収差図である。歪曲収
差量を示す横軸の単位は%(パーセント)、他の収差量
を示す横軸の単位はmmである。
【0051】
【実施例4】図11は、実施例4の対物光学系の構成を
示している。各参照符号の意味は上記の通りであり、そ
の数値構成を表1に示す。
【表7】 表7において、FNOは口径比、Fは焦点距離(mm)、
Wは角度(度)、FBはフランジバック(mm)である。
また、Rnは第n面の曲率半径(mm)、dnは軸上面間
隔(mm)、N(0.680)は波長680nmにおける屈折率、N
Dはd線に対する屈折率、VDはアッベ数である。
【0052】また、面r1およびr2の、数4における
円錐係数Kおよび非球面係数の値を表8に示す。
【表8】
【0053】図12には、表7および表8の数値構成に
よる図11の対物光学系の諸収差を示す。図12(A)
は球面収差(SA)および正弦条件(SC)、図12
(B)は波長670nm、680nm、690nmについての球面収差
により示される色収差、図12(C)はサジタル像面
(S)およびメリディオナル像面(M)についての非点
収差、図12(D)は歪曲収差の収差図である。歪曲収
差量を示す横軸の単位は%(パーセント)、他の収差量
を示す横軸の単位はmmである。
【0054】各実施例について、数1および2の条件に
対応する値を表9に示す。
【表9】
【0055】表9に示されるように、各実施例1〜4に
おいて、数1および2に示される条件が満たされている
ことがわかる。
【0056】また、各実施例1〜4において、数3の条
件に対応する値を表10に示す。すなわち、第2の対物
レンズ11の光束が入射する面での最大開口高さにおけ
るメリジオナル面内光線の方向余弦をsinθ3、第2の対
物レンズ11の光ディスク側の面に入射する最大開口高
さにおけるメリジオナル面内光線の方向余弦をsinθ4、
対物光学系全系の開口数をNAおよび数3の条件に対応
する値は表12に示す通りであり、各実施例において数
3の条件が満たされていることがわかる。
【表10】
【0057】以上のように、本発明によれば、レンズの
高NAを実現するため、光束入射側から順に、正のパワ
ーを有する両凸レンズである第1の対物レンズと、光束
入射側の面が凸面で光ディスク側の面がほぼ平面として
形成された第2の対物レンズとを備える対物光学系であ
って、第2の対物レンズの小型・薄型化が可能で、しか
も十分な諸収差の補正を行って広いイメージサークルを
確保することができると共に、軸上色収差も十分に補正
された、光情報記録再生ヘッドのための対物光学系を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の光磁気ディスク装置の概略構成を示
す図である。
【図2】実施形態の光磁気ディスク装置の光学系の概略
構成を示す斜視図である。
【図3】図1の光磁気ディスク装置の光学系の上面図で
ある。
【図4】図1の光磁気ディスク装置のキャリッジ付近を
示す図である。
【図5】実施例1の対物光学系の構成を示す図である。
【図6】図5の対物光学系の諸収差を示す。(A)は球
面収差および正弦条件、(B)は波長670nm、680nm、69
0nmについての球面収差により示される色収差、(C)
はサジタル像面およびメリディオナル像面についての非
点収差、(D)は歪曲収差の収差図である。
【図7】実施例2の対物光学系の構成を示す図である。
【図8】図7の対物光学系の諸収差を示す。(A)は球
面収差および正弦条件、(B)は波長670nm、680nm、69
0nmについての球面収差により示される色収差、(C)
はサジタル像面およびメリディオナル像面についての非
点収差、(D)は歪曲収差の収差図である。
【図9】実施例3の対物光学系の構成を示す図である。
【図10】図9の対物光学系の諸収差を示す。(A)は
球面収差および正弦条件、(B)は波長670nm、680nm、
690nmについての球面収差により示される色収差、
(C)はサジタル像面およびメリディオナル像面につい
ての非点収差、(D)は歪曲収差の収差図である。
【図11】実施例4の対物光学系の構成を示す図であ
る。
【図12】図11の対物光学系の諸収差を示す。(A)
は球面収差および正弦条件、(B)は波長670nm、680n
m、690nmについての球面収差により示される色収差、
(C)はサジタル像面およびメリディオナル像面につい
ての非点収差、(D)は歪曲収差の収差図である。
【符号の説明】
2 光ディスク 2A 保護層 6 対物レンズユニット 7 光源モジュール 10 第1の対物レンズ 11 第2の対物レンズ 18 レーザダイオード 20 コリメートレンズ 24 データ&サーボセンサ 26 偏向ミラー 40 キャリッジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月17日(1999.5.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 PA02 PA17 PB02 QA02 QA05 QA14 QA21 QA33 QA41 RA05 RA12 RA13 RA42 5D119 AA02 AA08 AA11 AA22 BA01 CA06 EC01 EC03 FA05 JA44 JA52 JB01 JB02 JB03 JB06 MA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された平行光束を光情報記録媒体の
    記録面上に収束させる、光情報記録再生ヘッド用の対物
    光学系であって、 前記平行光束入射側から順に正のパワーを有する第1レ
    ンズ、および正のパワーを有する第2レンズを有し、 前記第1レンズは両凸レンズ、前記第2レンズは光束入
    射側の面が凸面、前記記録媒体側の面がほぼ平面として
    形成され、 前記第2レンズの屈折率をn3、前記光情報記録媒体の
    記録面の保護層の屈折率をn5として、以下に示す条件
    式、 【数1】 を満足することを特徴とする、対物光学系。
  2. 【請求項2】 前記対物光学系の全系の焦点距離をf、
    前記第2のレンズの前記光束入射側の面の曲率をr3、
    前記第2のレンズの光軸上のレンズ厚をd3として、以
    下の条件式、 【数2】 を満足することを特徴とする、請求項1に記載の対物光
    学系。
  3. 【請求項3】 前記第2レンズの光束入射側の面に入射
    する最大開口高さにおけるメリジオナル面内光線の方向
    余弦をsinθ3、前記第2レンズの記録媒体側の面に入射
    する最大開口高さにおけるメリジオナル面内光線の方向
    余弦をsinθ4、前記対物光学系全系の開口数をNAとし
    て、以下の条件式、 【数3】 を満足することを特徴とする、請求項1または請求項2
    に記載の対物光学系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012022107A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Canon Inc ファインダー光学系及びそれを有する撮像装置

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