JP2000131406A - 差動トランス、磁気的センサ及び磁気的検知装置 - Google Patents

差動トランス、磁気的センサ及び磁気的検知装置

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JP2000131406A
JP2000131406A JP29888698A JP29888698A JP2000131406A JP 2000131406 A JP2000131406 A JP 2000131406A JP 29888698 A JP29888698 A JP 29888698A JP 29888698 A JP29888698 A JP 29888698A JP 2000131406 A JP2000131406 A JP 2000131406A
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Japan
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coil
magnetic
differential transformer
insulating
substrate
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JP29888698A
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Toru Takekado
徹 竹門
Takehiro Imai
健裕 今井
Kenichi Kawabata
賢一 川畑
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型、薄型で、磁気的センサ及び磁気的検知装
置を構成するのに適した差動トランスを提供する。 【解決手段】 第1、第2のコイル31、32は絶縁性
磁性基板1の一面11側に、平面状に、かつ、渦巻き状
に巻回されている。第3、第4のコイル33、34は絶
縁性磁性基板1の他面12側に、平面状に、かつ、渦巻
き状に巻回されている。第1、第2のコイル31、32
から選ばれた1つのコイルと、第3、第4のコイル3
3、34から選ばれた1つのコイルとは、コイル電流に
よって発生する磁束が、コイル巻回面で見て、互いに逆
方向となるように、直列に接続される。他の2つのコイ
ルは、コイル電流によって発生する磁束が、コイル巻回
面で見て、互いに同方向となるように、直列に接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動トランス、磁
気的センサ及び磁気的検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の磁性トナー残量セン
サ等に用いられる磁気的センサとしては、いわゆる差動
トランスが知られている。従来のこの種の差動トランス
は、駆動コイル、検知コイル及び基準コイルの3個のコ
イルを備える。これらの各コイルは、検知コイル近傍に
被検知物である磁性体が存在するとき、駆動コイルと検
知コイルとの間の磁気結合は変化するが、駆動コイルと
基準コイルとの間の磁気結合は、殆ど変化しない関係と
なるように配置する。具体的には、同一の棒状コアの中
間部に駆動コイルを配置し、その両側に基準コイル及び
検知コイルを配置する。このようなコイル配置は、例え
ば、特開昭62ー270982号公報等に開示されてい
る。
【0003】上記構成において、駆動コイルを交流電源
で駆動したとき、検知コイルに発生する誘起電圧を、基
準コイルの誘起電圧と比較することにより、検知コイル
近傍の磁性体の存在を検知することができる。
【0004】ところで、パソコン等と組み合わされて用
いられる個人用レーザービームプリンタの普及等に見ら
れるように、当該磁気的センサの組み込まれる機器は益
々小型化されつつある。従って、プリンタ等に用いられ
る磁気的センサとしても、小型化、薄型化が強く求めら
れることは当然のことである。
【0005】ところが、従来、磁気的センサとして用い
られていた差動トランスは、同一の棒状コアの中間部に
駆動コイルを配置し、その両側に基準コイル及び検知コ
イルを配置する構造となっているので、検知コイルと基
準コイルが磁気的に分離されない。このため、小型化、
薄型化された場合、検知コイル近傍に存在する被検知物
である磁性体が、基準コイルと駆動コイルの間の磁気結
合にも影響を与え、検知感度を低下させるという問題を
生じる。
【0006】この問題は、検知コイル及び基準コイル間
の間隔を大きくしたり、あるいは、検知コイル及び基準
コイルの磁気回路を別々に構成する等の手段をとること
により、回避することが可能であるが、そうすると、小
型化及び薄型化の要請に応えることができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小
型、かつ、薄型の差動トランス及び磁気的センサを提供
することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、小型化、薄型
化を図りつつ、検知磁気回路と基準磁気回路とを確実に
分離でき、感度の高い磁気的センサを提供することであ
る。
【0009】本発明のもう一つの課題は、外部擾乱によ
る影響を受けにくく、動作の安定した差動トランス及び
磁気的センサを提供することである。
【0010】本発明の更にもう一つの課題は、上述した
磁気的センサを用いた磁気的検知装置を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る差動トランスは、 絶縁性磁性基板
と、第1のコイルと、第2のコイルと、第3のコイル
と、第4のコイルとを含む。前記第1のコイル及び前記
第2のコイルは、前記絶縁性磁性基板の一面側に、平面
状に、かつ、渦巻き状に巻回されている。前記第3のコ
イル及び前記第4のコイルは、前記絶縁性磁性基板の他
面側に、平面状に、かつ、渦巻き状に巻回されている。
【0012】前記第1のコイル及び前記第2のコイルか
ら選ばれた1つのコイルと、前記第3のコイル及び前記
第4のコイルから選ばれた1つのコイルとは、コイル電
流によって発生する磁束が、コイル巻回面で見て、互い
に逆方向となるように、直列に接続されている。他の2
つのコイルは、コイル電流によって発生する磁束が、コ
イル巻回面で見て、互いに同方向となるように、直列に
接続されている。
【0013】上述したように、本発明に係る差動トラン
スにおいて、第1のコイル及び第2のコイルは、絶縁性
磁性基板の一面上に、平面上に、かつ、うず巻き状に巻
回されれており、第3のコイル及び第4のコイルは、絶
縁性磁性基板の他面上に、平面上に、かつ、うず巻き状
に巻回されている。この構成によれば、小型、かつ、薄
型の差動トランスを得ることができる。
【0014】しかも、各コイルは同一の絶縁性磁性基板
上にあるため、温度等の外部擾乱による誘起電圧の変化
は検知、基準両出力に同じに現れる。このため、動作が
安定する。
【0015】第1のコイル及び前記第2のコイルは、絶
縁性磁性基板の一面側に設けられている。第3のコイル
及び第4のコイルは、前記絶縁性磁性基板の他面側に設
けられている。第1のコイル及び第2のコイルから選ば
れた1つのコイルと、第3のコイル及び第4のコイルか
ら選ばれた1つのコイルとは、コイル電流によって発生
する磁束が、コイル巻回面で見て、互いに逆方向となる
ように、直列に接続されている。
【0016】説明の簡単化のために、第1のコイル及び
第2のコイルから第2のコイルを選び、第3のコイル及
び第4のコイルから第3のコイルを選んだ場合について
説明する。この場合は、第2のコイル、及び、第3のコ
イルは、コイル電流によって発生する磁束が、コイル巻
回面で見て、互いに逆方向となるように、直列に接続さ
れている。従って、第2のコイル及び第3のコイルにコ
イル電流を流した時に発生する磁束が、コイル巻回面で
見て、互いに逆向きになる。
【0017】第1のコイル及び第2のコイルは、絶縁性
磁性基板の一面側に巻回されており、第3のコイル及び
第4のコイルは絶縁性磁性基板の他面側に巻回されてい
る。即ち、第1のコイル及び第2のコイルと、第3のコ
イル及び第4のコイルとの間には、絶縁性磁性基板が配
置されている。従って、第2のコイルを励磁することに
よって発生し、かつ、絶縁性磁性基板内を、第1のコイ
ルの巻き軸と直交する方向に通った磁束は、第1のコイ
ルと鎖交し、第1のコイルに誘起電圧を生じさせる。
【0018】同様の磁気回路は、第3のコイルと、第4
のコイルとの間でも形成される。即ち、第3のコイルを
励磁することによって発生した磁束は、絶縁性磁性基板
内を通った後、第2のコイルに発生する磁束とは逆向き
に流れて第4のコイルと鎖交し、第4のコイルに誘起電
圧を生じさせる。
【0019】選ばれなかった他のコイル、即ち、第1の
コイル及び第4のコイルは、コイル電流によって発生す
る磁束が、コイル巻回面で見て、互いに同方向となるよ
うに、直列に接続されている。しかも、第2のコイルに
発生して第1のコイルと鎖交する磁束と、第3のコイル
に発生して第4のコイルと鎖交する磁束は、互いに逆向
きである。このため、第1のコイルに誘起する誘起電圧
と、第4のコイルに誘起する誘起電圧とが逆位相にな
り、第1のコイル及び第4のコイルを直列に接続した回
路の両端からは、両誘起電圧の差動出力が得られる。即
ち、差動トランスとしての動作が確保される。
【0020】差動トランスは、可逆性があるから、第1
のコイル及び第4のコイルを励磁した場合も、第2のコ
イル及び第3のコイルを直列に接続した回路の両端か
ら、差動出力が得られる。
【0021】本発明に係る磁気的センサは、上述した差
動トランスによって構成される。この場合、第1のコイ
ル及び前記第2のコイルから選ばれた1つのコイルと、
第3のコイル及び第4のコイルから選ばれた1つのコイ
ルは、励磁巻線を構成し、他の2つのコイルは、出力巻
線を構成する。説明の簡単化のために、第1のコイル及
び第2のコイルから第2のコイルを選び、第3のコイル
及び第4のコイルから第3のコイルを選び、これらのコ
イルを励磁巻線とした場合について説明する。この場
合、第1のコイル、及び、第4のコイルは出力巻線とな
る。第1のコイル及び第4のコイルのうちの一方は検出
コイルとして用いられ、他方は基準コイルとして用いら
れる。第1のコイル及び第4のコイルのうちの何れを検
出コイルとし、基準コイルとするかは、コイル配置及び
構造による。
【0022】第1のコイルの誘起電圧及び第4のコイル
の誘起電圧は、これらを含む前述の磁気回路の特性に依
存する。従って、磁気回路の一方に、検知対象物を存在
させることにより、第1のコイルの誘起電圧と、第4の
コイルの誘起電圧とに差を持たせ、その差から、検知対
象物を検知することができる。
【0023】この場合、検知対象物の存在しない磁気回
路は基準磁気回路となり、検知対象物の存在する磁気回
路は検知磁気回路を構成する。本発明において、第1の
コイルは絶縁性磁性基板の一面側に配置されており、第
4のコイルは絶縁性磁性基板の他面側に配置されてい
る。従って、第1のコイルを含む磁気回路と、第4のコ
イルを含む磁気回路は、絶縁性磁性基板を共用し、その
両面側に分離された独立した回路と見ることができる。
このため、薄型化した場合でも、第1のコイルを巡る磁
気回路と、第4のコイルを巡る磁気回路との間の相互干
渉を小さくし、高感度で磁気的検知を行うことができ
る。
【0024】しかも、第1のコイル〜第4のコイルが同
一の絶縁性磁性基板上に形成されているため、温度等の
外部擾乱による誘起電圧の変化が、検知、基準両出力に
同じに現れる。このため、擾乱による誘起電圧の変化が
相殺され、検知動作には影響を与えず、非常に安定した
動作を確保することができる。
【0025】上記とは異なって、第2のコイルと第3の
コイルとによって出力巻線を構成し、第1のコイル及び
第4のコイルによって励磁巻線を構成してもよい。更
に、第2のコイルと第4のコイルによって出力巻線を構
成し、第1のコイル及び第3のコイルによって励磁巻線
を構成してもよいし、第2のコイルと第4のコイルによ
って励磁巻線を構成し、第1のコイル及び第3のコイル
によって出力巻線を構成してもよい。本発明は、これら
の具体的な組み合わせ構造を開示する。本発明は更に上
記磁気的センサを用いた磁気的検知装置を開示する。
【0026】本発明の更に具体的な特徴及び利点は、図
面を参照して更に具体的に説明する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る磁気的センサ
の分解斜視図、図2は図1に示した磁気的センサの断面
図、図3は図2に示した磁気的センサの電気回路図であ
る。図示された磁気的センサは、絶縁性磁性基板1と、
第1のコイル31と、第2のコイル32と、第3のコイ
ル33と、第4のコイル34とを含む。実施例に示す絶
縁性磁性基板1は板状である。絶縁性磁性基板1は、磁
性粉と合成樹脂とを混合した複合磁性組成物で構成する
ことができる。複合磁性組成物に含まれる磁性粉として
は、Ni−Zn系フェライト粉、Mn−MgーZn系フ
ェライト粉等のフェライト粉、及び、他の磁性粉を用い
ることができる。合成樹脂としては、熱硬化性樹脂、例
えばエポキシ樹脂を用いることができる。上記とは異な
って、絶縁性磁性基板1は、例えばNi−Zn系フェラ
イトまたはMn−MgーZn系フェライト等のフェライ
ト磁性材料によって構成してもよい。
【0028】第1のコイル31は、絶縁基板21の一面
211をコイル巻回面として、平面状に、かつ、うず巻
き状に形成されている。第1のコイル31は、一面21
1の側から見て、時計方向に巻いてある。第1のコイル
31は、外側コイル端末311が、絶縁基板21の隅部
に設けられた外部接続用端子41に接続されており、巻
き半径を次第に縮小するうず巻き状パターンになってい
る。うず巻きパターンの内端は内側コイル端末312と
なっている。
【0029】第2のコイル32は、絶縁性磁性基板1の
一面11をコイル巻回面として、平面状に、かつ、うず
巻き状に設けられている。絶縁基板21は、第1のコイ
ル31を設けた一面211とは反対側の他面212の側
が、絶縁性磁性基板1の一面11に対向するようにし
て、絶縁性磁性基板1の一面11に重ね合わされ、例え
ば、接着等の手段によって接合されている。
【0030】第3のコイル33は、絶縁基板23の一面
231をコイル巻回面として、一面231の上に、平面
状に、かつ、うず巻き状に形成され、絶縁基板23の一
面231を、絶縁性磁性基板1の他面12の側に、例え
ば、接着等の手段によって重ね合わせてある。 第3の
コイル33は、絶縁基板23の一面231の側から見
て、時計方向に巻かれており、第2のコイル32と同一
方向に巻いてある。第3のコイル33は、外側コイル端
末331が、絶縁基板23の隅部に設けられた外部接続
用端子43に接続され、巻き半径を次第に縮小するうず
巻き状パターンになっている。うず巻きパターンの内端
はコイル端末332となっている。
【0031】第4のコイル34は、絶縁基板24の一面
241をコイル巻回面として、一面241の上に、平面
状に、かつ、うず巻き状に形成されている。第4のコイ
ル34は、絶縁基板24の一面241の側から見て、反
時計方向に巻かれている。即ち、第4のコイル34は、
第1のコイル31とは、コイル巻回面で見た巻き方向が
逆である。第4のコイル34は、外側コイル端末341
が、絶縁基板24の隅部に設けられた外部接続用端子4
4に接続され、巻き半径を次第に縮小するうず巻き状パ
ターンになっている。うず巻きパターンの内端は、コイ
ル端末342となっている。絶縁基板24は、第4のコ
イル34を設けた一面241の側を、絶縁基板23の他
面232に対向するようにして、他面232に重ね合わ
せ、例えば、接着等の手段によって接合してある。
【0032】図2を参照すると明らかなように、絶縁性
磁性基板1には、厚さ方向に貫通するスルーホール導体
52が設けられており、スルーホール導体52によっ
て、第2のコイル32の内側コイル端末322と、第3
のコイル33の内側コイル端末332とを、互いに導通
させてある。
【0033】上記構成により、第2のコイル32の外側
コイル端末321から流れ込んだ電流は、第2のコイル
32を時計方向に周り、内側コイル端末322に至る。
そして、第2のコイル32の内側コイル端末322か
ら、第3のコイル33の内側コイル端末332に流れ
る。電流は、第3のコイル33では、反時計方向に周り
ながら流れる。即ち、第2のコイル32及び第3のコイ
ル33は差動接続されている。
【0034】次に、図2を参照すると明らかなように、
絶縁性磁性基板1には、厚さ方向に貫通するスルーホー
ル導体51が設けられており、スルーホール導体51に
よって、第1のコイル31の内側コイル端末312と、
第4のコイル34の内側コイル端末342とを、互いに
導通させてある。
【0035】上記構成により、第1のコイル31の外側
コイル端末311から流れ込んだ電流は、第1のコイル
31を時計方向に周り、内側コイル端末312に至る。
そして、第1のコイル31の内側コイル端末312から
第4のコイル33の内側コイル端末342に流れる。電
流は、第4のコイル34でも、時計方向に周りながら流
れる。従って、図4に示すように、第1のコイル31及
び第4のコイル34では、コイル電流によって発生する
磁束が、コイル巻回面で見て、互いに同方向となる。即
ち、第1のコイル31及び第4のコイル34は誘起電圧
が同極性となるように直列に接続されている。
【0036】実施例において、絶縁基板21、23、2
4及び絶縁性磁性基板1は、外形が互いにほぼ同形の四
角形状であり、4つの隅部に設けられた切欠部に外部接
続用端子41〜44が設けられている。外部接続用端子
41〜44は、絶縁基板21、23、24及び絶縁性磁
性基板1を積層した状態で、連続するように形成され
る。第1のコイル31の外側コイル端末311は外部接
続用端子41に接続され、第2のコイル32の外側コイ
ル端末321は外部接続用端子42に接続され、第3の
コイル33の外側コイル端末331は外部接続用端子4
3に接続され、更に、第4のコイル34の外側コイル端
末341は外部接続用端子44に接続されている。
【0037】絶縁基板21〜24としては、エポキシ樹
脂等用いることができる。第1のコイル31〜第4のコ
イル34、及び、スルーホール導体51、52は、銅メ
ッキ膜で構成することができる。第1のコイル31〜第
4のコイル34の銅メッキ厚は、例えば30μm程度で
ある。第1のコイル31〜第4のコイル34の巻き数
は、用途に応じて選定される。磁気的センサとしての用
途では、例えば10ターン以下でよい場合が多い。ま
た、第1のコイル31〜第4のコイル34の巻き数は、
印加される電圧と、必要される出力電圧等に応じて選定
されるもので、互いに同じであってもよいし、少なくと
も1つのコイルの巻き数が、他のコイルの巻き数と異な
っていてもよい。
【0038】上述した差動トランスにおいて、第1のコ
イル31〜第4のコイル34は絶縁性磁性基板1の両面
上に、平面上に、かつ、うず巻き状に設けられているか
ら、小型、かつ、薄型の差動トランスを得ることができ
る。
【0039】しかも、第1のコイル31〜第4のコイル
34が同一の絶縁性磁性基板1の上にあるため、温度等
の外部擾乱による誘起電圧の変化は、第1のコイル31
〜第4のコイル34に同じに現れ、相殺されて検知動作
には影響を与えない。このため、動作が非常に安定であ
る。
【0040】差動トランスとして動作させる場合、第2
のコイル32及び第3のコイル33を励磁巻線として用
い、第1のコイル31及び第4のコイル34を出力巻線
として用いてもよいし、第1のコイル31及び第4のコ
イル34を励磁巻線として用い、第2のコイル32及び
第3のコイル33とを出力巻線として用いてもよい。
【0041】図3は第2のコイル32及び第3のコイル
33を励磁巻線として用い、第1のコイル31及び第4
のコイル33を出力巻線として用いる場合を示してい
る。第2のコイル32の外側コイル端末321(または
外部接続用端子42)と、第3のコイル33の外側コイ
ル端末331(または外部接続用端子43)との間に
は、交流電圧Vinが供給される。第2のコイル32を
励磁することによって発生した磁束φ2は、第1のコイ
ル31と鎖交し、誘起電圧V1を生じさせる磁気回路M
1を形成する。
【0042】同様の磁気回路は、第3のコイル33と第
4のコイル34との間でも形成される。即ち、第3のコ
イル33を励磁することによって発生した磁束φ3は、
第4のコイル34と鎖交し、誘起電圧V4を生じさせる
磁気回路M2を形成する。
【0043】第2のコイル32及び第3のコイル33
は、コイル電流の方向が、互いに逆方向となるように、
直列に接続されている(図1参照)ので、第1のコイル
31の誘起電圧V1、及び、第4のコイル34の誘起電
圧V4は、出力端子となる外側コイル端末311、34
1で見て、極性が逆である。従って、外側コイル端末3
11と外側コイル端末341との間には、第1のコイル
31の誘起電圧V1と、第4のコイル34の誘起電圧V
4との差電圧V0=(V1−V4)が現れる。
【0044】図4は第1のコイル31及び第4のコイル
34を励磁巻線として用い、第2のコイル32及び第3
のコイル33を出力巻線として用いる場合を示してい
る。第1のコイル31の外側コイル端末311(または
外部接続用端子41)と、第4のコイル34の外側コイ
ル端末341(または外部接続用端子44)との間に
は、交流電圧Vinが供給される。図4に示すように、
第1のコイル31及び第4のコイル34にコイル電流I
C1を流した時に発生する磁束φ1、φ4は、コイル巻
回面で見て、互いに同方向になる。第1のコイル31を
励磁することによって発生した磁束φ1は、第2のコイ
ル32と鎖交し、誘起電圧V2を生じさせる。第1のコ
イル31に生じた磁束φ1は、絶縁性磁性基板1を通
り、更に、第2のコイル32と鎖交した後、外部空間を
通り、第1のコイル31に戻る磁気回路M1を形成す
る。
【0045】同様の磁気回路は、第4のコイル34と第
3のコイル33との間でも形成される。即ち、第4のコ
イル34を励磁することによって発生した磁束φ4は、
第3のコイル33と鎖交し、誘起電圧V3を生じさせ
る。第4のコイル34に生じた磁束φ4は、絶縁性磁性
基板1を通り、更に、第3のコイル33と鎖交した後、
外部空間を通り、第4のコイル34に戻る磁気回路M2
を形成する。
【0046】第2のコイル32及び第3のコイル33
は、コイル電流の方向が、互いに逆方向となるように、
直列に接続されているので、第2のコイル32の誘起電
圧V2、及び、第3のコイル33の誘起電圧V3は、外
側コイル端末321、331で見て、極性が逆である。
従って、外側コイル端末321と外側コイル端末331
との間には、第2のコイル32の誘起電圧V2と第3の
コイル33の誘起電圧V3との差電圧V0=(V3−V
2)が現れる。
【0047】図5は本発明に係る差動トランスの更に別
の実施例を示す斜視図、図6はその電気的等価回路図で
ある。図5、6において、図1〜図4に示された構成部
分と同一の構成部分については同一の参照符号を付して
ある。図1〜図4の実施例と異なって、 第3のコイル
33は、絶縁基板23の一面231の側から見て、反時
計方向に巻かれており、第2のコイル32と逆方向に巻
かれている。第2のコイル32及び第3のコイル33
は、コイル電流IC2によって発生する磁束φ2、φ3
が互いに同方向(図6参照)となるように、直列に接続
されている。
【0048】第4のコイル34も、図1〜図4の実施例
と異なって、絶縁基板24の一面241の側から見て、
時計方向に巻かれている。即ち、第4のコイル34は、
第1のコイル31と同一の巻き方向を有する。
【0049】図6の回路図において、図3の回路図と異
なる点は、第4のコイル34の極性、及び、第3のコイ
ル33の極性が、図3の場合と逆になっていることであ
る。この場合も、図3、4で説明したような差動特性が
得られることは明らかである。
【0050】図7は本発明に係る差動トランスの別の例
を示す断面図である。図において、図1〜図6に示され
た構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符
号を付してある。この実施例の特徴は、第3のコイル3
3を絶縁性磁性基板1の他面12上に形成するととも
に、第4のコイル34を絶縁基板23の両面231、2
32のうち、絶縁性磁性基板1と対向する面231とは
反対側の面232に形成したことである。図1、2、5
に示された絶縁基板24は省略されている。
【0051】図8は本発明に係る差動トランスの更に別
の実施例を示す電気回路図である。この実施例の特徴
は、第1のコイル31及び第3のコイル33が同極性で
直列に接続され、第2のコイル32及び第4のコイル3
4が差動接続されていることである。
【0052】図9は本発明に係る差動トランスの更に別
の実施例を示す電気回路図である。図3、4、6に図示
された実施例と異なる点は、第1のコイル31及び第3
のコイル33が差動接続され、第2のコイル32及び第
4のコイル34が同極性で直列に接続されていることで
ある。
【0053】図10は本発明に係る差動トランスを磁気
的センサとして用いた磁気的検知装置の電気回路図、図
11は図10に示された磁気的検知装置の磁気的センサ
部分を抜き出して示す電気回路図である。図示された磁
気的検知装置は、磁性トナー残量を検知するトナー濃度
検知装置として用いるのに好適なものである。
【0054】磁気的センサを構成する差動トランスは、
図1〜図9に示した何れのタイプのものであってもよ
い。図10は、図1、2に示した差動トランスを用い、
第2のコイル32及び第3のコイル33を励磁巻線と
し、第1のコイル31及び第4のコイル34を出力巻線
とした例を示している。第4のコイル34は、トナー6
と向き合う検知コイルとして用いられている。第1のコ
イル31は基準コイルとして用いられる。
【0055】磁性トナー残量検知に適した構成として、
磁気的センサの絶縁性磁性基板1は、Ni−Zn系フェ
ライト粉を70重量%含み、残部をエポキシ系樹脂とし
た複合組成物によって構成した。大きさは6.26mm×
6.26mm×1.5mmとした。この絶縁性磁性基板1の
比透磁率は約10である。
【0056】絶縁性磁性基板1の両面11、12に、巻
数9ターン、大きさ6.26mm角の第2のコイル32、
及び、第3のコイル33を、銅メッキで構成した。その
上に、エポキシ樹脂系絶縁基板21、23を、プレス加
圧によって形成した。エポキシ樹脂系絶縁基板21、2
2の上に、第1のコイル31及び第4のコイル34を、
銅メッキによって形成した。
【0057】第2のコイル32及び第3のコイル33
は、発振回路7のインダクタンスとして用いられ、イン
バータ71及び同調コンデンサ72、73とともに、コ
ルピッツ型発振回路を構成している。第1のコイル31
及び第4のコイル34は、出力回路8のコンデンサ81
とともに共振回路を構成し、検知信号の振幅を増大させ
る。
【0058】共振回路の後段において、ダイオード8
2、コンデンサ83で整流し、シュミットトリガ85で
オン、オフ信号に変換して検知面近傍の被検知物6の存
在を出力する。なお、抵抗84は整流コンデンサ83の
電荷を放電するためのものである。
【0059】この場合、第1のコイル31、及び、第2
のコイル32を含む磁気回路M1が、被検知物6の存在
しない基準磁気回路となり、第3のコイル33及び第4
のコイル34を含む磁気回路M2が、被検知物6の存在
する検知磁気回路となる。これらの2つの磁気回路M
1、M2は、実質的に、磁気的に独立した回路と見るこ
とができる。従って、本発明によれば、小型化、薄型化
を図りつつ、検知磁気回路M2と基準磁気回路M1とを
明確に分離し、検知感度を高めた磁気的センサを実現で
きる。
【0060】しかも、第1のコイル31〜第4のコイル
34が、その磁気回路の一部として、絶縁性磁性基板1
を共用している(図1、2参照)ため、温度等の外部擾
乱による誘起電圧の変化が、検知、基準両出力に同じに
現れる。このため、外部擾乱による誘起電圧の変化が相
殺され、検知動作には影響を与えず、非常に安定した動
作を確保することができる。
【0061】図11を参照すると、外部接続用端子4
2、43は交流電源Vinで駆動される。第2のコイル
32で発生した磁束φ2、及び、第3のコイル33で発
生した磁束φ3の一部は、それぞれ、第1のコイル31
及び第4のコイル34に、位相が逆の電圧V1、V4を
発生させる。被検知物6が存在しない場合、誘起電圧V
1、V4が互いに打ち消しあい、外部接続用端子41ー
44間には電圧は現れない。
【0062】第4のコイル34に磁性体を含む被検知物
6を近付けると、磁気回路M2の磁気効率が上がり、第
3のコイル33から生じる磁束φ3の多くの部分は、第
4のコイル34を通過し、大きな電圧V4を発生させ
る。
【0063】ここで、基準コイルとなる第1のコイル3
1側と、検知コイルとなる第4のコイル34とは絶縁性
磁性基板1で磁気的に遮断され、第4のコイル34の近
傍の被検知物6の存在が、基準コイルとなる第1のコイ
ル31に影響を与えない。これは本発明の重要な効果の
一つである。これにより、非常に感度の高いセンサを構
成できる。
【0064】しかも、第1のコイル31〜第4のコイル
34が同一の絶縁性磁性基板1上にあるため、温度等の
外部擾乱による誘起電圧の変化が、検知出力及び基準出
力の両者に同じに現れ、相殺される。このため、検知動
作が外部擾乱による影響を受けなくなり、非常に安定し
た動作特性が得られる。また、各コイル21〜24はメ
ッキ等のバッチ処理で構成できるため、巻線工程など費
用や時間のかかる工程がなく、非常に安価である。
【0065】実施例では、第1のコイル31を基準コイ
ルとし、第4のコイル34を検知コイルとした例を説明
したが、第1のコイル31を検知コイルとし、第4のコ
イル34を基準コイルとしてもよい。また、第1のコイ
ル31、及び、第4のコイル34とも、薄い保護膜(図
示しない)で覆ってある。本実施例では、磁性トナーの
有無を厚さ2mmのトナー容器の外側から検知できた。
【0066】図12は磁気的センサの駆動方法の別の例
を示している。この実施例では、図1、2に示した差動
トランスを用い、第2のコイル32及び第3のコイル3
3を出力巻線とし、第1のコイル31及び第4のコイル
34を励磁巻線とした例を示している。第3のコイル3
3がトナー6と向き合う検知コイルとして用いられてい
る。第2のコイル32は基準コイルとして用いられてい
る。
【0067】図13は磁気的センサの駆動方法の更に別
の例を示している。この実施例では、図5、6に示した
差動トランスを用い、第2のコイル32及び第3のコイ
ル33を励磁巻線とし、第1のコイル31及び第4のコ
イル34を出力巻線とした例を示している。第4のコイ
ル34がトナー6と向き合う検知コイルとして用いら
れ、第1のコイル31が基準コイルとして用いられてい
る。これとは逆に、第1のコイル31をトナー6と向き
合う検知コイルとして用い、第4のコイル34を基準コ
イルとして用いてもよい。
【0068】図14は磁気的センサの駆動方法の更に別
の例を示している。この実施例は、図8に示した差動ト
ランスを用いた磁気的センサを示している。第2のコイ
ル32及び第4のコイル34が励磁巻線として用いら
れ、第1のコイル31及び第3のコイル33が出力巻線
として用いられている。第1のコイル31及び第3のコ
イル33のうち、第1のコイル31が検出コイルとして
用いられ、第3のコイル33が基準コイルとして用いら
れている。
【0069】図15は磁気的センサの駆動方法の更に別
の例を示している。この実施例は、図8に示した差動ト
ランスを用いた磁気的センサを示している。第1のコイ
ル31及び第3のコイル33が励磁巻線として用いら
れ、第2のコイル32及び第4のコイル34が出力巻線
として用いられている。第2のコイル32及び第4のコ
イル34のうち、第4のコイル34が検出コイルとして
用いられ、第2のコイル32が基準コイルとして用いら
れている。
【0070】図16は磁気的センサの駆動方法の更に別
の例を示している。この実施例は、図9に示した差動ト
ランスを用いた磁気的センサを示している。第2のコイ
ル32及び第4のコイル34が励磁巻線として用いら
れ、第1のコイル31及び第3のコイル33が出力巻線
として用いられている。第1のコイル31及び第3のコ
イル33のうち、第1のコイル31が検出コイルとして
用いられ、第3のコイル33が基準コイルとして用いら
れている。
【0071】図17は磁気的センサの駆動方法の更に別
の例を示している。この実施例は、図9に示した差動ト
ランスを用いた磁気的センサを示している。第1のコイ
ル31及び第3のコイル33が励磁巻線として用いら
れ、第2のコイル32及び第4のコイル34が出力巻線
として用いられている。第2のコイル32及び第4のコ
イル34のうち、第4のコイル34が検出コイルとして
用いられ、第2のコイル32が基準コイルとして用いら
れている。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。 (a)小型、かつ、薄型の差動トランス、及び、磁気的
センサを提供することができる。 (b)小型化、薄型化を図りつつ、検知磁気回路と基準
磁気回路とを確実に分離でき、感度の高い磁気的センサ
及び磁気的検知装置を提供することができる。 (c)外部擾乱による影響を受けにくく、動作の安定し
た差動トランス、磁気的センサ及び磁気的検知装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る差動トランスの分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した差動トランスの断面図である。
【図3】図1、2に示した差動トランスの一つの使用状
態における動作を説明する回路図である。
【図4】図1、2に示した差動トランスの他の使用状態
における動作を説明する回路図である。
【図5】本発明に係る差動トランスの別の実施例を示す
分解斜視図である。
【図6】図5に示した差動トランスの電気回路図であ
る。
【図7】本発明に係る差動トランスの更に別の実施例を
示す断面図である。
【図8】本発明に係る差動トランスの更に別の実施例を
示す電気回路図である。
【図9】本発明に係る差動トランスの更に別の実施例を
示す電気回路図である。
【図10】本発明に係る差動トランスを磁気的センサと
して用いた磁気的検知装置の電気回路図である。
【図11】図10に示された磁気的検知装置の磁気的セ
ンサ部分を抜き出して示す電気回路図である。
【図12】図10に示された磁気的検知装置における磁
気的センサの別の駆動方法を示す電気回路図である。
【図13】図10に示された磁気的検知装置における磁
気的センサの更に別の駆動方法を示す電気回路図であ
る。
【図14】図10に示された磁気的検知装置における磁
気的センサの更に別の駆動方法を示す電気回路図であ
る。
【図15】図10に示された磁気的検知装置における磁
気的センサの更に別の駆動方法を示す電気回路図であ
る。
【図16】図10に示された磁気的検知装置における磁
気的センサの更に別の駆動方法を示す電気回路図であ
る。
【図17】図10に示された磁気的検知装置における磁
気的センサの更に別の駆動方法を示す電気回路図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁磁性基板 31 第1のコイル 32 第2のコイル 33 第3のコイル 34 第4のコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川畑 賢一 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA08 AB07 AC09 AD04 AD05 BA02 2G053 AA29 AB07 BA05 DB01 2H077 DA52 DA54

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性磁性基板と、第1のコイルと、第
    2のコイルと、第3のコイルと、第4のコイルとを含む
    差動トランスであって、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記絶縁性
    磁性基板の一面側に、平面状に、かつ、渦巻き状に巻回
    されており、 前記第3のコイル及び前記第4のコイルは、前記絶縁性
    磁性基板の他面側に、平面状に、かつ、渦巻き状に巻回
    されており、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルから選ばれた1
    つのコイルと、前記第3のコイル及び前記第4のコイル
    から選ばれた1つのコイルとは、コイル電流によって発
    生する磁束が、コイル巻回面で見て、互いに逆方向とな
    るように、直列に接続されており、 他の2つのコイルは、コイル電流によって発生する磁束
    が、コイル巻回面で見て、互いに同方向となるように、
    直列に接続されている差動トランス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された差動トランスであ
    って、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルから選ばれた1
    つのコイルと、前記第3のコイル及び前記第4のコイル
    から選ばれた1つのコイルは、励磁巻線を構成し、 前記他の2つのコイルは、出力巻線を構成する差動トラ
    ンス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    差動トランスであって、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルから選ばれた1
    つのコイルと、前記第3のコイル及び前記第4のコイル
    から選ばれた1つのコイルとは、前記絶縁性磁性基板を
    貫通する貫通導体によって互いに接続されており、 前記他の2つのコイルは、前記絶縁性磁性基板を貫通す
    る他の貫通導体によって互いに接続されている差動トラ
    ンス。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された差
    動トランスであって、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、電気絶縁し
    て、巻き軸方向に互いに重ねられており、 前記第3のコイル及び前記第4のコイルは、電気絶縁し
    て、巻き軸方向に重ねられている差動トランス。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された差
    動トランスであって、 前記絶縁性磁性基板は、磁性粉と合成樹脂とを混合した
    複合組成物でなる差動トランス。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れかに記載された差
    動トランスであって、 前記絶縁性磁性基板は、フェライト磁性材料でなる差動
    トランス。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載された差
    動トランスを含む磁気的センサ。
  8. 【請求項8】 磁気的センサと、信号処理回路とを含む
    磁気的検知装置であって、 前記磁気的センサは、請求項7に記載された磁気的セン
    サでなり、 前記信号処理回路は、前記磁気的センサを駆動し、か
    つ、前記磁気的センサから供給される信号を処理する磁
    気的検知装置。
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