JPH10104934A - 磁気的センサ - Google Patents

磁気的センサ

Info

Publication number
JPH10104934A
JPH10104934A JP25702496A JP25702496A JPH10104934A JP H10104934 A JPH10104934 A JP H10104934A JP 25702496 A JP25702496 A JP 25702496A JP 25702496 A JP25702496 A JP 25702496A JP H10104934 A JPH10104934 A JP H10104934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic
insulating
substrate
magnetic substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25702496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Imai
健裕 今井
Kenichi Kawabata
賢一 川畑
Masashi Goto
真史 後藤
Shiro Nakagawa
士郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP25702496A priority Critical patent/JPH10104934A/ja
Publication of JPH10104934A publication Critical patent/JPH10104934A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化、薄型化を図りつつ、検知磁気回路と基
準磁気回路とを確実に分離できる感度の高い磁気的セン
サを提供する。 【解決手段】 第1のコイル21は絶縁性磁性基板1の
一面上に、第2のコイル22は絶縁性磁性基板1の他面
上において、第1のコイル21とほぼ対向する位置に、
第3のコイル23は絶縁性磁性基板1の一面上におい
て、第1のコイル21の側方に、更に、第4のコイル2
4は絶縁性磁性基板1の他面上において第2のコイル2
2の側方に、それぞれ渦巻き状に設けられている。第1
のコイル21及び第2のコイル22は、コイル電流によ
って発生する磁束φ1、φ2が互いに逆向きなるよう
に、直列に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、磁性トナ
ーの残量検知に用いられる磁気的センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の磁性トナー残量セン
サ等に用いられる磁気的センサとしては、いわゆる差動
トランスが知られている。従来のこの種の差動トランス
は、駆動コイル、検知コイル及び基準コイルの3個のコ
イルを備える。これらの各コイルは、検知コイル近傍に
被検知物である磁性体が存在するとき、駆動コイルと検
知コイルとの間の磁気結合は変化するが、駆動コイルと
基準コイルとの間の磁気結合は、殆ど変化しない関係と
なるように配置する。具体的には、同一の棒状コアの中
間部に駆動コイルを配置し、その両側に基準コイル及び
検知コイルを配置する。このようなコイル配置は、例え
ば、特開昭62ー270982号公報、特公平7ー81689号公報等に
開示されている。
【0003】上記構成において、駆動コイルを交流電源
で駆動したとき、検知コイルに発生する誘起電圧を、基
準コイルの誘起電圧と比較することにより、検知コイル
近傍の磁性体の存在を検知することができる。
【0004】ところで、パソコン等と組み合わされて用
いられる個人用レーザービームプリンタの普及等に見ら
れるように、当該磁気的センサの組み込まれる機器は益
々小型化されつつある。従って、プリンタ等に用いられ
る磁気的センサとしても、小型化、薄型化が強く求めら
れることは当然のことである。
【0005】ところが、従来、磁気的センサとして用い
られていた差動トランスは、同一の棒状コアの中間部に
駆動コイルを配置し、その両側に基準コイル及び検知コ
イルを配置する構造となっているので、検知コイルと基
準コイルが磁気的に分離されない。このため、小型化、
薄型化された場合、検知コイル近傍に存在する被検知物
である磁性体が、基準コイルと駆動コイルの間の磁気結
合にも影響を与え、検知感度を低下させるという問題を
生じる。
【0006】この問題は、検知コイル及び基準コイル間
の間隔を大きくしたり、あるいは、検知コイル及び基準
コイルの磁気回路を別々に構成する等の手段をとること
により、回避することが可能であるが、そうすると、小
型化及び薄型化の要請に応えることができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小
型、かつ、薄型の磁気的センサを提供することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、小型化、薄型
化を図りつつ、検知磁気回路と基準磁気回路とを確実に
分離でき、感度の高い磁気的センサを提供することであ
る。
【0009】本発明のもう一つの課題は、外部擾乱によ
る影響を受けにくく、動作の安定した磁気的センサを提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る磁気的センサは、絶縁性磁性基板
と、第1のコイルと、第2のコイルと、第3のコイル
と、第4のコイルとを含む。前記第1のコイルは、前記
絶縁性磁性基板の一面上に渦巻き状に設けられている。
前記第2のコイルは、前記絶縁性磁性基板の他面上にお
いて、前記第1のコイルとほぼ対向する位置に渦巻き状
に設けられている。前記第3のコイルは、前記絶縁性磁
性基板の一面上において、前記第1のコイルの側方に渦
巻き状に設けられている。前記第4のコイルは、前記絶
縁性磁性基板の他面上において、前記第2のコイルの側
方に渦巻き状に設けられている。
【0011】前記第1のコイル及び前記第2のコイル
は、コイル電流によって発生する磁束が互いに逆向きな
るように、直列に接続されている。
【0012】上述した本発明に係る磁気的センサは、基
本的には、差動トランスとして動作する。この場合、差
動トランスの巻線を構成する第1のコイル及び第3のコ
イルは、絶縁性磁性基板の一面上にうず巻き状に設けら
れており、第2のコイル及び第4のコイルは、絶縁性磁
性基板の他面上にうず巻き状に設けられている。この構
成によれば、小型、かつ、薄型の差動トランス型磁気的
センサを得ることができる。
【0013】しかも、各コイルは同一の絶縁性磁性基板
上にあるため、温度等の外部擾乱による誘起電圧の変化
は検知、基準両出力に同じに現れ、相殺されて検知動作
には影響を与えない。このため、動作が非常に安定であ
る。
【0014】第1のコイルは絶縁性磁性基板の一面上に
設けられ、第2のコイルは絶縁性磁性基板の他面上にお
いて、第1のコイルとほぼ対向する位置に設けられてい
る。これらの第1のコイル及び第2のコイルは、コイル
電流によって発生する磁束が互いに逆向きなるように、
直列に接続されている。従って、第1のコイル及び第2
のコイルにコイル電流を流した時に発生する磁束が、互
いに逆向きになり、絶縁性磁性基板内において、第1の
コイル及び第2のコイルの巻き軸と直交する方向に向き
を変える。
【0015】第3のコイルは絶縁性磁性基板の一面上に
おいて、第1のコイルの側方に渦巻き状に設けられてい
る。従って、第1のコイルを励磁することによって発生
し、かつ、絶縁性磁性基板内を、第1のコイルの巻き軸
と直交する方向に通った磁束は、第3のコイルと鎖交
し、誘起電圧を生じさせる。第1のコイルに生じた磁束
は、絶縁性磁性基板を通って第3のコイルと鎖交した
後、絶縁性磁性基板の外部空間を通り、第1のコイルに
戻る磁気回路を形成する。
【0016】同様の磁気回路は、第2のコイルと第4の
コイルとの間でも形成される。即ち、第4のコイルは絶
縁性磁性基板の一面上において、第2のコイルの側方に
渦巻き状に設けられている。従って、第2のコイルを励
磁することによって発生し、かつ、絶縁性磁性基板内
を、第2のコイルの巻き軸と直交する方向に通った磁束
は、第4のコイルと鎖交し、誘起電圧を生じさせる。第
2のコイルに生じた磁束は、絶縁性磁性基板を通って第
4のコイルと鎖交した後、絶縁性磁性基板の外部空間を
通り、第2のコイルに戻る磁気回路を形成する。
【0017】第3のコイルに誘起する電圧及び第4のコ
イルに誘起する電圧は、これらを含む前述の磁気回路の
特性に依存する。従って、磁気回路の一方に、検知対象
物を存在させることにより、第3のコイルの誘起電圧
と、第4のコイルの誘起電圧とに差を持たせ、その差か
ら、検知対象物を検知することができる。
【0018】この場合、検知対象物の存在しない磁気回
路は基準磁気回路となり、検知対象物の存在する磁気回
路は検知磁気回路を構成する。これらの2つの磁気回路
は、実質的に、磁気的に独立した回路と見ることができ
る。従って、本発明によれば、小型化、薄型化を図りつ
つ、検知磁気回路と基準磁気回路とを分離した、感度の
高い磁気的センサを実現できる。
【0019】しかも、第1のコイル〜第4のコイルが同
一の絶縁性磁性基板上に形成されているため、温度等の
外部擾乱による誘起電圧の変化が、検知、基準両出力に
同じに現れる。このため、擾乱による誘起電圧の変化が
相殺され、検知動作には影響を与えず、非常に安定した
動作を確保することができる。
【0020】本発明の更に具体的な特徴及び利点は、図
面を参照して更に具体的に説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る磁気的センサ
の平面図、図2は図1の2ー2線に添った断面図、図3
は図1に示した磁気的センサの背面図、図4は図1〜図
3に示した磁気的センサの電気回路図である。図示する
ように、本発明に係る磁気的センサは、絶縁性磁性基板
1と、第1のコイル21と、第2のコイル22と、第3
のコイル23と、第4のコイル24とを含む。実施例に
示す絶縁性磁性基板1は、板状である。第1のコイル2
1は、絶縁性磁性基板1の一面11上に渦巻き状に設け
られている。第2のコイル22は、絶縁性磁性基板1の
他面12上において、第1のコイル21とほぼ対向する
位置に渦巻き状に設けられている。第3のコイル23
は、絶縁性磁性基板1の一面11上において、第1のコ
イル21の側方に渦巻き状に設けられている。第4のコ
イル24は、絶縁性磁性基板1の他面12上において、
第2のコイル22の側方に渦巻き状に設けられている。
【0022】第1のコイル21及び第2のコイル22
は、コイル電流Icによって発生する磁束φ1、φ2が
互いに逆向きなるように、直列に接続されている。
【0023】上述した本発明に係る磁気的センサは、基
本的には、差動トランスとして動作する。この場合、差
動トランスの巻線を構成する第1のコイル21及び第3
のコイル23は、絶縁性磁性基板1の一面11上にうず
巻き状に設けられており、第2のコイル22及び第4の
コイル24は、絶縁性磁性基板1の他面12上にうず巻
き状に設けられている。この構成によれば、小型、か
つ、薄型の差動トランス型磁気的センサを得ることがで
きる。
【0024】第1のコイル21は絶縁性磁性基板1の一
面11上に設けられ、第2のコイル22は絶縁性磁性基
板1の他面12上において、第1のコイル21とほぼ対
向する位置に設けられている。これらの第1のコイル2
1及び第2のコイル22は、コイル電流Icによって発
生する磁束φ1、φ2が互いに逆向きなるように、直列
に接続されている。
【0025】図5は本発明に係る磁気的センサの動作を
説明する図である。図5に示すように、第1のコイル2
1及び第2のコイル22にコイル電流Icを流した時に
発生する磁束φ1、φ2は互いに逆向きになり、絶縁性
磁性基板1内において、第1のコイル21及び第2のコ
イル22の巻き軸O1と直交する方向a1に向きを変え
る。
【0026】第3のコイル23は絶縁性磁性基板1の一
面11上において、第1のコイル21の側方に渦巻き状
に設けられている。従って、第1のコイル21を励磁す
ることによって発生し、かつ、絶縁性磁性基板1内を、
第1のコイル21の巻き軸O1と直交する方向a1に通
った磁束φ1は、第3のコイル23と鎖交し、誘起電圧
V3を生じさせる。第1のコイル21に生じた磁束φ1
は、絶縁性磁性基板1を通って第3のコイル23と鎖交
した後、絶縁性磁性基板1の外部空間を通り、第1のコ
イル21に戻る磁気回路M1を形成する。
【0027】同様の磁気回路は、第2のコイル22と第
4のコイル24との間でも形成される。即ち、第4のコ
イル24は絶縁性磁性基板1の一面11上において、第
2のコイル22の側方に渦巻き状に設けられている。従
って、第2のコイル22を励磁することによって発生
し、かつ、絶縁性磁性基板1内を、第2のコイル22の
巻き軸O1と直交する方向a1に通った磁束φ2は、第
4のコイル24と鎖交し、誘起電圧V4を生じさせる。
第2のコイル22に生じた磁束φ2は、絶縁性磁性基板
1を通って第4のコイル24と鎖交した後、絶縁性磁性
基板1の外部空間を通り、第2のコイル22に戻る磁気
回路M2を形成する。
【0028】第3のコイル23の誘起電圧V3及び第4
のコイル24の誘起電圧V4は、磁気回路M1、M2の
磁気特性に依存する。従って、磁気回路M1、M2の一
方に、検知対象物3を存在させることにより、第3のコ
イル23の誘起電圧V3と、第4のコイル24の誘起電
圧V4とに差を持たせ、その差(V3〜V4)から、検
知対象物3を検知することができる。検知対象物3は、
一般には磁性体である。
【0029】この場合、検知対象物3の存在しない磁気
回路M1が基準磁気回路となり、検知対象物3の存在す
る磁気回路M2が検知磁気回路となる。これらの2つの
磁気回路M1、M2は、実質的に、磁気的に独立した回
路と見ることができる。従って、本発明によれば、小型
化、薄型化を図りつつ、検知磁気回路M2と基準磁気回
路M1とを分離し、検知感度を高めた磁気的センサを実
現できる。
【0030】しかも、第1のコイル21〜第4のコイル
24が同一の絶縁性磁性基板1上に形成されているた
め、温度等の外部擾乱による誘起電圧の変化が、検知、
基準両出力に同じに現れる。このため、外部擾乱による
誘起電圧の変化が相殺され、検知動作には影響を与え
ず、非常に安定した動作を確保することができる。
【0031】実施例において、絶縁性磁性基板1は薄い
板状に形成され、その一面11に、メッキ等の手法で、
第1のコイル21及び第3のコイル23を平面状に形成
してある。絶縁性磁性基板1の他面12にも、同様の手
法により、第2のコイル22及び第4のコイル24を平
面状に形成してある。第1のコイル21及び第2のコイ
ル22は、絶縁性磁性基板1の一面11(または他面1
2)からみて巻き方向が逆になっている。第1のコイル
21の内側端子211及び第2のコイル22の内側端子221
はスルーホール4で電気的に互いに接続されている。第
3のコイル23及び第4のコイル24は、絶縁性磁性基
板1の一面11(または他面12)からみて、巻き方向
が同一方向にある。第3のコイル23の内側端子231及
び第4のコイル24の内側端子241をスルーホール5で
接続されている。
【0032】図5を参照すると、外側端子212、222は交
流電源eで駆動される。コイル21、22で発生した磁
束φ1、φ2の一部は、それぞれ、第3のコイル23及
び第4のコイル24に位相が逆の電圧V3、V4を発生
させる。実施例の場合、第3のコイル23及び第4のコ
イル24の内側端子231、241をスルーホール5で接続し
てあるので、被検知物3が存在しない場合、誘起電圧V
3、V4が互いに打ち消しあい、外側端子232ー242間に
は電圧は現れない。
【0033】他面12を検出面として、磁性体を含む被
検知物3を近付けると、磁気回路M2の磁気効率が上が
り、第2のコイル22から生じる磁束φ2の多くの部分
は、第4のコイル24を通過し、大きな電圧V4を発生
させる。
【0034】ここで、基準面となる一面11側と、検知
面となる他面12側とは絶縁性磁性基板1で磁気的に遮
断され、検知面12の近傍の被検知物3の存在が、基準
面11に影響を与えない。これは本発明の重要な効果の
一つである。これにより、非常に感度の高いセンサを構
成できる。
【0035】しかも、第1のコイル21〜第4のコイル
24が同一の絶縁性磁性基板1上にあるため、温度等の
外部擾乱による誘起電圧の変化が、検知出力及び基準出
力の両者に同じに現れ、相殺される。このため、検知動
作が外部擾乱による影響を受けなくなり、非常に安定し
た動作特性が得られる。また、各コイル21〜24はメ
ッキ等のバッチ処理で構成できるため、巻線工程など費
用や時間のかかる工程がなく、非常に安価である。
【0036】絶縁性磁性基板1は、磁性粉と合成樹脂と
を混合した複合組成物を用いて形成することができる。
絶縁性磁性基板1をかかる複合組成物によって構成する
と、駆動用交流電源や出力検出のための回路を、絶縁性
磁性基板1の上に設け、全体の構成を簡素化すると共
に、小型化することができる。そのような複合組成物の
具体例は、MnーMgーZn系フェライト粉を、例えば、70重
量%含むエポキシ系複合プラスチック材料である。フェ
ライト粉の含有量は、絶縁性磁性基板1に要求される磁
気特性、物性的特性等を考慮して、選定される。フェラ
イト粉に限らず、他の磁性粉を用いてもよい。
【0037】更に、絶縁性磁性基板1は可撓性を有する
ことが望ましい。可撓性を有する絶縁性磁性基板1は、
上述した複合組成物を用いて容易に得ることができる。
絶縁性磁性基板1が可撓性を有すると、トナー容器が平
らでなくても、磁気的センサを容器に密着させることが
でき、トナー容器の外側から十分検知することができ
る。
【0038】図6は本発明に係る磁気的センサを用いた
磁気的検知装置の電気回路図である。図示された磁気的
検知装置は、磁性トナー残量を検知するトナー濃度検知
装置として用いるのに好適なものである。
【0039】磁性トナー残量検知に適した構成として、
磁気的センサの絶縁性磁性基板1は、Ni-Zn系フェライ
ト粉を70重量%含むエポキシ系プラスチック板で、大
きさは10mm×20mm、厚さ1mmとした。この絶縁性磁
性基板1の比透磁率は約10である。
【0040】絶縁性磁性基板1の両面11、12に4個
の巻数6ターン、大きさ8mm角の第1のコイル21〜第
4のコイル24を銅メッキで構成した。銅メッキ厚は3
0μmとした。第1のコイル21及び第2のコイル22
は互いに逆向きに巻かれ、内側端子はスルーホール4で
接続した。第3のコイル23及び第4のコイル24は、
互いに同方向に巻かれ、内側端子231、241はスルーホー
ル5で接続した。これらの構造については、既に、図1
〜図5を参照して詳細に説明した。
【0041】第1のコイル21及び第2のコイル22の
外側端子212、222は、発振回路6のインダクタンスとし
て働かせ、インバータ61、同調コンデンサ62、63
とともにコルピッツ型発振回路を構成している。第3の
コイル23及び第4のコイル24の外側端子232、242
は、出力回路7のコンデンサ71とともに共振回路を構
成し、検知信号の振幅を増大させる。
【0042】共振回路の後段において、ダイオード7
2、コンデンサ73で整流し、シュミットトリガ75で
オン、オフ信号に変換して検知面近傍の被検知物3の存
在を出力する。なお、抵抗74は整流コンデンサ73の
電荷を放電するためのものである。
【0043】実施例では、他面12を検知面として説明
したが、一面11及び他面12は対称であるから、どち
らを検知面としてもよい。また、両面とも薄い保護膜
(図示しない)で覆ってある。本実施例では、磁性トナ
ーの有無を厚さ2mmのトナー容器の外側から検知でき
た。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。 (a)小型、かつ、薄型の磁気的センサを提供すること
ができる。 (b)小型化、薄型化を図りつつ、検知磁気回路と基準
磁気回路とを確実に分離でき、感度の高い磁気的センサ
を提供することができる。 (c)外部擾乱による影響を受けにくく、動作の安定し
た磁気的センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気的センサの平面図である。
【図2】図1の2ー2線に添った断面図である。
【図3】図1に示した磁気的センサの背面図である。
【図4】図1〜図3に示した磁気的センサの電気回路図
である。
【図5】本発明に係る磁気的センサの動作を説明する図
である。
【図6】本発明に係る磁気的センサを用いた磁気的検知
装置の電気回路図である。
【符号の説明】
1 絶縁磁性基板 21 第1のコイル 22 第2のコイル 23 第3のコイル 24 第4のコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 士郎 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性磁性基板と、第1のコイルと、第
    2のコイルと、第3のコイルと、第4のコイルとを含む
    磁気的センサであって、 前記第1のコイルは、前記絶縁性磁性基板の一面上に渦
    巻き状に設けられており、 前記第2のコイルは、前記絶縁性磁性基板の他面上にお
    いて、前記第1のコイルとほぼ対向する位置に渦巻き状
    に設けられており、 前記第3のコイルは、前記絶縁性磁性基板の一面上にお
    いて、前記第1のコイルの側方に渦巻き状に設けられて
    おり、 前記第4のコイルは、前記絶縁性磁性基板の他面上にお
    いて、前記第2のコイルの側方に渦巻き状に設けられて
    おり、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、コイル電流
    によって発生する磁束が互いに逆向きなるように、直列
    に接続されている磁気的センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された磁気的センサであ
    って、 前記第3のコイル及び前記第4のコイルは、互いの誘起
    電圧の和電圧を取り出すように接続されている磁気的セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された磁気的センサであ
    って、 前記第2のコイル及び前記第4のコイルの設けられてい
    る前記絶縁性磁性基板の前記他面側が、検知側となる磁
    気的センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された磁気的検知装置で
    あって、 前記絶縁性磁性基板は、磁性粉と合成樹脂とを混合した
    複合組成物でなる磁気的検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された磁気的検知装置で
    あって、 前記絶縁性磁性基板は、可撓性を有する磁気的検知装
    置。
  6. 【請求項6】 磁気的センサを含む磁気的検知装置であ
    って、 前記磁気的センサは、請求項1乃至5の何れかに記載さ
    れたものでなる磁気的検知装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された磁気的検知装置で
    あって、 トナー濃度検出のために用いられる磁気的検知装置。
JP25702496A 1996-09-27 1996-09-27 磁気的センサ Withdrawn JPH10104934A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25702496A JPH10104934A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 磁気的センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25702496A JPH10104934A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 磁気的センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10104934A true JPH10104934A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17300686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25702496A Withdrawn JPH10104934A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 磁気的センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10104934A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101887227A (zh) * 2009-05-15 2010-11-17 柯尼卡美能达商用科技株式会社 调色剂浓度传感器以及调色剂浓度控制方法
JP2013101103A (ja) * 2011-10-20 2013-05-23 Kyocera Document Solutions Inc 差動トランス式磁気センサー
JP2013222003A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Kyocera Document Solutions Inc 差動トランス式磁気センサー及び画像形成装置
US8994367B2 (en) 2011-10-20 2015-03-31 Kyocera Document Solutions Differential transformer type magnetic sensor
JP2016529506A (ja) * 2013-08-30 2016-09-23 フラウンホーファー ゲゼルシャフト ツア フェルデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ 磁性粒子を備えた試料体積部を分析する方法及び装置
US9453816B2 (en) 2012-10-15 2016-09-27 Kyocera Document Solutions Inc. Differential transformer type magnetic sensor and image forming apparatus
JP2017083620A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及び画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101887227A (zh) * 2009-05-15 2010-11-17 柯尼卡美能达商用科技株式会社 调色剂浓度传感器以及调色剂浓度控制方法
JP2013101103A (ja) * 2011-10-20 2013-05-23 Kyocera Document Solutions Inc 差動トランス式磁気センサー
US8994367B2 (en) 2011-10-20 2015-03-31 Kyocera Document Solutions Differential transformer type magnetic sensor
JP2013222003A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Kyocera Document Solutions Inc 差動トランス式磁気センサー及び画像形成装置
US9453816B2 (en) 2012-10-15 2016-09-27 Kyocera Document Solutions Inc. Differential transformer type magnetic sensor and image forming apparatus
JP2016529506A (ja) * 2013-08-30 2016-09-23 フラウンホーファー ゲゼルシャフト ツア フェルデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ 磁性粒子を備えた試料体積部を分析する方法及び装置
JP2017083620A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970000027B1 (ko) 역학량센서
US4309655A (en) Measuring transformer
JP2001165910A (ja) 磁気センサ
JPH10104934A (ja) 磁気的センサ
JPH11239016A (ja) 減少された電界を伴うアンテナコイル
JPH0559305U (ja) 磁気的検知装置
JP2000131406A (ja) 差動トランス、磁気的センサ及び磁気的検知装置
US6377153B1 (en) Transformer apparatus for use in insulated switching power supply apparatus with reduction of switching noise
JPH06221940A (ja) 磁歪式トルクセンサ
JPH0371067B2 (ja)
EP1018653B1 (en) Magnetic sensor having soft magnetic metallic element formed in zigzag shape
JP2002289940A (ja) 磁気インピーダンス効果センサー
JPH0371068B2 (ja)
JP4460188B2 (ja) 磁気センサー
EP1057136B1 (en) Induction sensor
JPH05172781A (ja) 差動増幅型トナーセンサー
JPH07248676A (ja) トナー濃度検出装置
JPS5896424A (ja) 近接スイツチ
JPH08205432A (ja) 非接触型電力伝送装置
JP2002296239A (ja) トナーセンサーおよび現像装置
JP2020035832A (ja) 交流発生装置
JPH089653Y2 (ja) トナー検知用センサ回路
JP2005030836A (ja) 変位センサおよびこの変位センサを用いたアクチュエータ
JPH01240867A (ja) 電流検出器
JPH0526848A (ja) 差動増幅型トナーセンサー

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202