JP2000131349A - 分流器 - Google Patents

分流器

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JP2000131349A
JP2000131349A JP10304522A JP30452298A JP2000131349A JP 2000131349 A JP2000131349 A JP 2000131349A JP 10304522 A JP10304522 A JP 10304522A JP 30452298 A JP30452298 A JP 30452298A JP 2000131349 A JP2000131349 A JP 2000131349A
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JP10304522A
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Inventor
Naritoshi Hoshino
就俊 星野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電によるジュール熱を発生しにくくする。 【解決手段】 互いに対向する両対向部の電流方向が頂
点部3aを境に逆方向になる断面略U字型の電路3 を有し
た分流器であって、所定の抵抗値を有した金属材料から
なり2箇所の電圧信号が取り出される電流検出部1 と、
電流検出部1 の両端部にそれぞれ接続される両端子板2
a,2b と、を備えた構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分流器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分流器として、実開昭5
8−56976号のマイクロフイルムにより開示された
ものが存在する。このものは、図12に示すように、互い
に対向する両対向部の電流方向が頂点部A1を境に逆方向
になる断面略U字型の電路A を有した分流器であって、
所定の抵抗値を有した金属材料からなり2箇所の電圧信
号が取り出される電流検出部B を備えている。詳しく
は、この電流検出部B は、その両端部から互いに遠ざか
る方向へ延設された延設部B1でもって、端子板C をそれ
ぞれ構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の分流器
にあっては、端子板C は、所定の抵抗値を有した金属材
料からなる電流検出部B の両端部から互いに遠ざかる方
向へ延設された延設部B1でもって構成されているから、
通電によって、所定の抵抗値に基づくジュール熱が発生
するようになり、この分流器に近接して電気部品を配設
する場合に、このジュール熱により電気部品に支障をき
たす恐れがある。
【0004】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、通電によってジュール
熱の発生しにくい分流器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、互いに対向する両対向
部の電流方向が頂点部を境に逆方向になる断面略U字型
の電路を有した分流器であって、所定の抵抗値を有した
金属材料からなり2箇所の電圧信号が取り出される電流
検出部と、電流検出部の両端部にそれぞれ接続される両
端子板と、を備えた構成としている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記電流検出部と前記端子板との双方の接
続部分を互いに係止する係止手段が設けられた構成とし
ている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明において、前記電路は、互
いを接合して前記頂点部となる接合部がそれぞれ設けら
れた両接合部材を有した構成としている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記接合部の少なくとも一方は、互いを係
合する係合部が設けられた構成としている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の発明において、前記電路は、前
記電流検出部を成すよう互いを接合して前記頂点部とな
る接合部がそれぞれ設けられた両接合部材のみからなる
構成としている。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記接合部の少なくとも一方は、互いを係
合する係合部が設けられた構成としている。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項5又は請求
項6のいずれかに記載の発明において、前記電流検出部
は、互いに対向する両対向部の前記電圧信号が取り出さ
れた構成としている。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記電流検出部は、互いに対向する両対向
部に前記電流方向の直交方向に立設部がそれぞれ立設さ
れ、その両立設部に電圧信号取り出し用の信号線がそれ
ぞれ接続された構成としている。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記電流検出部は、絶縁性を有した絶縁部
材により埋め込まれた構成としている。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記絶縁部材は、前記両端子板を固着し
た構成としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1に基
づいて以下に説明する。この分流器は、電流検出部1 、
両端子板2a,2b を備えている。
【0016】電流検出部1 は、所定の抵抗値を有した金
属材料により、互いに対向する両対向部分の電流方向が
頂点部3aを境に逆方向になる断面略U字型の電路3 をな
すよう折曲されてなり、両端部にL型の端子板2a,2b が
それぞれ接続されている。この電流検出部1 は、両端子
板2a,2b との接続部分よりも少し中央部寄りの2箇所1
a,1b に、電圧信号を取り出す信号線4 がスポット溶接
等で接続されている。
【0017】次に、このものの動作を説明する。両端子
板2a,2b 間に電線(図示せず)を接続して通電すると、
電流検出部1 は、信号線4 の両接続部分1a,1b の間で、
通電電流に比例した電圧降下が生じる。このとき、電流
検出部1 における両対向部分を流れる電流は、互いに逆
方向であるため、通電により発生する磁界を互いに打ち
消し合うようになり、電流検出部1 における両接続部分
1a,1b の間に生じるインダクタンスが小さくなる。
【0018】かかる分流器にあっては、両端子板2a,2b
は、電流検出部1 の両端部にそれぞれ接続されるもので
あって、所定の抵抗値を有した金属材料からなる電流検
出部1 とは別部材であるから、通電しても、従来例ほど
ジュール熱が発熱しにくくなり、ひいては、本分流器に
近接して電気部品を配設する場合でも、ジュール熱によ
り電気部品に支障をきたすようなことがなくなる。
【0019】次に、本発明の第2実施形態を図2に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付し、第1実施形態と異
なるところのみ記す。第1実施形態では、電路3 は、電
流検出部1 のみからなるが、本実施形態では、電流検出
部1 及び一方端子板2aの一部からなる構成となってい
る。
【0020】詳しくは、電流検出部1 は、直線型に形成
され、他方端子板2bに設けられた係止部2cに係止する係
止部1cが設けられている。この係止部1cは、他方端子板
2bの係止部2cと共に、互いを係止する係止手段5 を構成
している。
【0021】一方端子板2aは、短片及び長片によりL字
型に形成され、その長片の先端部に電流検出部1 が接続
されることにより接合されて、長片及び電流検出部1 で
もって、接合部分が頂点部3aとなったU字型の電路3 が
構成される。言い換えれば、一方端子板2a及び電流検出
部1 のそれぞれは、互いを接合して頂点部3aとなる接合
部6aを設けた接合部材6 となっており、それらの接合部
材6,6 でもって、電路3 が構成される。また、これらの
接合部材6,6 となっている電流検出部1 及び一方端子板
2aの接合部6aには、互いを係合する係合部1d,2d がそれ
ぞれ設けられている。
【0022】かかる分流器にあっては、第1実施形態の
効果に加えて、係止手段5 により電流検出部1 と他方端
子板2bとの双方の接続部分を互いに係止することでもっ
て、接続の際の位置決めがやり易くなる。
【0023】また、一般に、両対向部の間に、ある程度
の間隙を有するように曲げ加工しないと、U字型に形成
するのは困難であるが、電路3 は、接合して頂点部3aと
なる接合部がそれぞれ設けられた両接合部材6,6 からな
るために、曲げ加工しなくてもよくなり、両対向部の間
の間隙を小さくできる。よって、両対向部を流れる電流
により形成される磁界は、互いによる影響が大きくなっ
て、打ち消され易くなるので、電流検出部1 のインダク
タンスをより小さくすることができる。
【0024】また、係合部1d,2d が設けられた接合部6
a,6a は、互いを係合することでもって、係合の際の位
置決めがやり易くなる。
【0025】次に、本発明の第3実施形態を図3に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付し、第1実施形態と異
なるところのみ記す。第1実施形態では、電路3 となる
電流検出部1 は、所定の抵抗値を有した一つの部材から
なるが、本実施形態では、所定の抵抗値を有するととも
に、接合して頂点部3aとなる接合部6a,6a がそれぞれ設
けられた両接合部材6,6 からなる構成になっている。
【0026】かかる分流器にあっては、第1実施形態の
効果に加えて、第2実施形態のように、電路は、互いを
接合して頂点部3aとなる接合部6a,6a がそれぞれ設けら
れた両接合部材6,6 を有してなるために、曲げ加工しな
くてもよくなり、両対向部の間の間隙を小さくできる。
よって、両対向部を流れる電流により形成される磁界
は、互いによる影響が大きくなって、打ち消され易くな
るので、電流検出部1 のインダクタンスを小さくするこ
とができる。
【0027】次に、本発明の第4実施形態を図4に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付し、第3実施形態と異
なるところのみ記す。第4実施形態は、基本的には、第
3実施形態と同様であるが、電流検出部1 は、両端子板
2a,2b にそれぞれ設けられた係止部2c,2c に係止する係
止部1c,1c がそれぞれ設けられ、これらの係止部1c,2c
によって、互いを係止する係止手段5 を構成している。
また、電流検出部1 をなす両接合部材6,6 の接合部6a,6
a には、互いを係合する係合部1d,1d がそれぞれ設けら
れた構成となっている。
【0028】かかる分流器にあっては、第3実施形態の
効果に加えて、第2実施形態と同様に、係止手段5 によ
り電流検出部1 と他方端子板2bとの双方の接続部分を互
いに係止することでもって、接続の際の位置決めがやり
易くなり、さらに、係合部1d,2d が設けられた接合部6
a,6a は、互いを係合することでもって、係合の際の位
置決めがやり易くなる。
【0029】次に、本発明の第5実施形態を図5に基づ
いて以下に説明する。なお、第4実施形態と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付し、第4実施形態と異
なるところのみ記す。第5実施形態は、基本的には、第
4実施形態と同様であるが、電圧信号取り出し用の信号
線4 が、互いに対向する対向部にそれぞれ接続された構
成となっている。
【0030】かかる分流器にあっては、第4実施形態の
効果に加えて、電流検出部1 に通電されても、互いに対
向する両対向部の間の温度差は小さいので、電圧信号を
取り出すための信号線4 の両接続部分1a,1b の間で熱起
電力の差も小さくなり、熱起電力に基づく誤差が電圧信
号に発生しにくくなる。
【0031】次に、本発明の第6実施形態を図6及び図
7に基づいて以下に説明する。なお、第5実施形態と同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第5実施
形態と異なるところのみ記す。第6実施形態では、電圧
信号取り出し用の信号線4 は、互いに対向する対向部
に、それぞれ接続されているのに対し、本実施形態で
は、電流検出部1 における互いに対向する両対向部に電
流方向の直交方向へ切り起こしにより立設された立設部
1eに、それぞれ接続された構成となっている。
【0032】かかる分流器にあっては、第5実施形態の
効果に加えて、電圧信号取り出し用の信号線4 が電流検
出部1 に直接接続されると、接続位置が電流方向に沿っ
て僅かにずれても電圧信号に誤差が発生することとなる
が、電流方向の直交方向に立設されて電流が流れない立
設部1eに接続されているのであるから、接続位置が立設
方向に沿ってずれても、電圧信号に誤差が発生しなくな
る。
【0033】次に、本発明の第7実施形態を図8に基づ
いて以下に説明する。なお、第6実施形態と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付し、第6実施形態と異
なるところのみ記す。第7実施形態では、基本的には、
第6実施形態と同様であるが、電流検出部1 は、絶縁性
を有した、例えばシリコン系の絶縁部材7 により埋め込
まれた構成になっている。詳しくは、この絶縁部材7 に
より、両端子板2a,2bが固着されている。
【0034】かかる分流器にあっては、第6実施形態の
効果に加えて、絶縁性を有した絶縁部材7 により埋め込
まれた電流検出部1 は、絶縁部材7 による熱伝導でもっ
て、互いに対向する両対向部の間の温度差がより小さく
なるので、電流検出部1 に通電されても、互いに対向す
る両対向部の間の温度差が小さくなり、電圧信号を取り
出すための信号線4 の両接続部分1a,1b 間で、信号線4
と電流検出部1 との接触による熱起電力の差が小さくな
り、熱起電力に基づく誤差が電圧信号に発生しにくくな
る。
【0035】また、両端子板2a,2b は、絶縁部材7 によ
り固着されるから、電流が流れることによるローレンツ
力によって、互いの間隔が拡がるようなことがなくな
る。
【0036】なお、第2実施形態では、一方端子板2a及
び電流検出部1 がいずれも、前述した接合部6aを設けた
接合部材6 となっているが、図9に示すように、電流検
出部1 のみが、前述した接合部6aを設けた接合部材6 と
されていても、図10に示すように、一方端子板2aのみ
が、前述した接合部6aを設けた接合部材6 とされていて
も、図11に示すように、一方端子板2a又は電流検出部1
のいずれでもない部材が、前述した接合部6aを設けた接
合部材6 とされていても、両対向部の間の間隙を小さく
でき、電流検出部1 のインダクタンスをより小さくする
ことができる。
【0037】また、第2実施形態では、他方端子板2bと
電流検出部1 との双方の接続部分を係止する係止手段5
が設けられているが、例えば、接続の際の位置決めに支
障がないときは、係止手段5 が設けられなくてもよい。
【0038】また、第2実施形態では、共に接合部材6
となっている電流検出部1 及び一方端子板2aの接合部6
a,6a には、互いに係合する係合部1d,2d がそれぞれ設
けられているが、例えば、接合の際の位置決めに支障が
ないときは、係合部1d,2d が設けられなくてもよい。
【0039】また、第2実施形態及び第4乃至第7実施
形態では、接合部材6 の接合部6aは、いずれも係合部1d
又は係合部2dが設けられているが、いずれか一方にのみ
設けられていても、同様の効果を奏することができる。
【0040】また、第2実施形態及び第4乃至第7実施
形態では、両係止部1c,2c により係止手段5 を構成して
いるが、双方の接続部分を係止するよう端子板2a,2b 又
は電流検出部1 のいずれか一方にのみ係止部を設けて、
この一方にのみ設けた係止部でもって係止手段5 を構成
しても、同様の効果を奏することができる。
【0041】また、第4乃至第7実施形態では、係止手
段5 は、一方端子板2aと電流検出部1 との接続部分に
も、他方端子板2bと電流検出部1 との接続部分にも設け
られているが、いずれか一方にのみ設けられていてもよ
い。
【0042】また、第7実施形態では、絶縁部材7 は、
両端子板2a,2b を固着しているが、例えば、電流値が小
さくて、ローレンツ力により、両端子板2a,2b の間隔が
拡がる恐れのないときは、両端子板2a,2b を固着しなく
てもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、両端子板は、電
流検出部の両端部にそれぞれ接続されるものであって、
所定の抵抗値を有した金属材料からなる電流検出部とは
別部材であるから、通電しても、従来例ほどジュール熱
が発熱しにくくなる。
【0044】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、係止手段により電流検出部と前記端
子板との双方の接続部分を互いに係止することでもっ
て、接続の際の位置決めがやり易くなる。
【0045】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一般に、
両対向部の間に、ある程度の間隙を有するように曲げ加
工しないと、U字型に形成するのは困難であるが、電路
は、互いを接合して頂点部となる接合部がそれぞれ設け
られた両接合部材を有してなるために、曲げ加工しなく
てもよくなり、両対向部の間の間隙を小さくできる。よ
って、両対向部を流れる電流により形成される磁界は、
互いによる影響が大きくなって、打ち消され易くなるの
で、電流検出部のインダクタンスを小さくすることがで
きる。
【0046】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の効果に加えて、係合部が設けられた接合部は、互い
を係合することでもって、係合の際の位置決めがやり易
くなる。
【0047】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一般に、
両対向部の間に、ある程度の間隙を有するように曲げ加
工しないと、U字型に形成するのは困難であるが、電路
は、互いを接合して頂点部となる接合部がそれぞれ設け
られた両接合部材を有してなるために、曲げ加工しなく
てもよくなり、両対向部の間の間隙を小さくできる。よ
って、両対向部を流れる電流により形成される磁界は、
互いによる影響が大きくなって、打ち消され易くなるの
で、電流検出部のインダクタンスを小さくすることがで
きる。また、電路は、電流検出部を成すよう接合された
両接合部材のみからなるのであって、余分な他の部材を
含まないのであるから、小型化することができる。
【0048】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、係合部が設けられた接合部は、互い
を係合することでもって、係合の際の位置決めがやり易
くなる。
【0049】請求項7記載の発明は、請求項5又は請求
項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、電流検出
部に通電されても、互いに対向する両対向部の間の温度
差は小さいので、電圧信号を取り出すための信号線の両
接続部分の間で熱起電力の差も小さくなり、熱起電力に
基づく誤差が電圧信号に発生しにくくなる。
【0050】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の効果に加えて、電圧信号取り出し用の信号線が電流
検出部に直接接続されると、接続位置が電流方向に沿っ
て僅かにずれても電圧信号に誤差が発生することとなる
が、電流方向の直交方向に立設されて電流が流れない立
設部に接続されているのであるから、接続位置が立設方
向に沿ってずれても、電圧信号に誤差が発生しなくな
る。
【0051】請求項9記載の発明は、請求項7又は請求
項8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、絶縁性を
有した絶縁部材により埋め込まれた電流検出部は、絶縁
部材による熱伝導でもって、互いに対向する両対向部の
間の温度差がより小さくなるので、電流検出部に通電さ
れても、互いに対向する両対向部の間の温度差が小さく
なり、電圧信号を取り出すための信号線の両接続部分の
間で、信号線と電流検出部との接触による熱起電力の差
が小さくなり、熱起電力に基づく誤差が電圧信号に発生
しにくくなる。
【0052】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明の効果に加えて、両端子板は、絶縁部材により固着
されるから、電流が流れることによるローレンツ力によ
って、互いの間隔が拡がるようなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の正面図である。
【図2】本発明の第2実施形態の正面図である。
【図3】本発明の第3実施形態の正面図である。
【図4】本発明の第4実施形態の正面図である。
【図5】本発明の第5実施形態の正面図である。
【図6】本発明の第6実施形態の正面図である。
【図7】同上の側面図である。
【図8】本発明の第7実施形態の正面図である。
【図9】電流検出部のみが接合部材をなしていることを
示す正面図である。
【図10】一方端子板のみが接合部材をなしていることを
示す正面図である。
【図11】電流検出部又は一方端子板のいずれでもないも
のが接合部材をなしていることを示す正面図である。
【図12】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 電流検出部 1d 係合部 1e 立設部 2a 端子板 2b 端子板 2d 係合部 3 電路 3a 頂点部 4 信号線 5 係止手段 6 接合部材 6a 接合部 7 絶縁部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する両対向部の電流方向が頂
    点部を境に逆方向になる断面略U字型の電路を有した分
    流器であって、所定の抵抗値を有した金属材料からなり
    2箇所の電圧信号が取り出される電流検出部と、電流検
    出部の両端部にそれぞれ接続される両端子板と、を備え
    たことを特徴とする分流器。
  2. 【請求項2】 前記電流検出部と前記端子板との双方の
    接続部分を互いに係止する係止手段が設けられたことを
    特徴とする請求項1記載の分流器。
  3. 【請求項3】 前記電路は、互いを接合して前記頂点部
    となる接合部がそれぞれ設けられた両接合部材を有して
    なることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか
    に記載の分流器。
  4. 【請求項4】 前記接合部の少なくとも一方は、互いを
    係合する係合部が設けられたことを特徴とする請求項3
    記載の分流器。
  5. 【請求項5】 前記電路は、前記電流検出部を成すよう
    互いを接合して前記頂点部となる接合部がそれぞれ設け
    られた両接合部材のみからなることを特徴とする請求項
    1又は請求項2のいずれかに記載の分流器。
  6. 【請求項6】 前記接合部の少なくとも一方は、互いを
    係合する係合部が設けられたことを特徴とする請求項5
    記載の分流器。
  7. 【請求項7】 前記電流検出部は、互いに対向する両対
    向部の前記電圧信号が取り出されたことを特徴とする請
    求項5又は請求項6のいずれかに記載の分流器。
  8. 【請求項8】 前記電流検出部は、互いに対向する両対
    向部に前記電流方向の直交方向に立設部がそれぞれ立設
    され、その両立設部に電圧信号取り出し用の信号線がそ
    れぞれ接続されたことを特徴とする請求項7記載の分流
    器。
  9. 【請求項9】 前記電流検出部は、絶縁性を有した絶縁
    部材により埋め込まれたことを特徴とする請求項7又は
    請求項8のいずれかに記載の分流器。
  10. 【請求項10】 前記絶縁部材は、前記両端子板を固着
    したことを特徴とする請求項9記載の分流器。
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