JP2000131201A - 着弾衝撃実験可能な遠心力載荷装置 - Google Patents

着弾衝撃実験可能な遠心力載荷装置

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JP2000131201A
JP2000131201A JP10303930A JP30393098A JP2000131201A JP 2000131201 A JP2000131201 A JP 2000131201A JP 10303930 A JP10303930 A JP 10303930A JP 30393098 A JP30393098 A JP 30393098A JP 2000131201 A JP2000131201 A JP 2000131201A
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flying object
muzzle
centrifugal force
gas
pressurized chamber
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JP10303930A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Haraguchi
哲朗 原口
Seiki Onishi
清貴 大西
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Nippon Steel and Sumikin Kansai Industries Ltd
Original Assignee
Sumikin Kansai Industries Co Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着弾衝撃実験が可能な遠心力載荷装置を開発
する。 【解決手段】 遠心力載荷装置のアーム3に飛翔体10
(モデル弾)をガス圧にて射出する装置8を取り付け、
該飛翔体10を、遠心力付加時の外方へ略水平に傾斜し
たスウィングプラットホーム4a上の実験土槽6に向け
て撃ち込むようにする。上記の射出装置8は、飛翔体1
0をサボー18に装着して装填するとともに、銃口11
先端部にサボー受け22と、ガス抜き孔25を設けて、
銃口11内の噴射ガスをブロックし、実験土槽6の土
6’が吹き飛ばないように構成する。また、飛翔体10
の射出速度を光学的手段により計測可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤の強度実験を
室内規模で実現する遠心力載荷装置に係り、特に該装置
にモデル弾の射出装置を組み込んで着弾衝撃実験を可能
とした遠心力載荷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤の強度実験を室内規模で実現する装
置として、従来より遠心力載荷装置が使用されている。
この遠心力載荷装置は、図9に示すように、架台1に支
持された鉛直な回転軸2と、回転軸2によって中央部が
支持された水平なアーム3と、アーム3の回転中心位置
から等距離の位置に対称的に取り付けられた一対のスウ
ィングプラットホーム4a,4bとを備えている。スウ
ィングプラットホーム4a,4bは、いずれもアーム3
に直角な水平軸5によって揺動自在に吊り下げてある。
【0003】実験に際しては、上記スウィングプラット
ホームの一方4aに、実際の地盤を所定の尺度に縮尺し
た実験土槽6を載せ、他方4にダミーのウエイトを載せ
る。この状態で、架台1内の駆動装置により回転軸2を
回転させる。すると、アーム3が水平回転し、その遠心
力によりスウィングプラットホーム4a,4bが外方へ
ほぼ直角に傾き、やがて実験土槽6内の土6’に所定の
遠心力が付加される。この状態で、実験土槽6内に生じ
る現象をデータ信号として回転系外部(地上側)に取り
出すことにより、地盤強度のモデル実験が行われるので
ある。なお、回転側と外部とのデータ信号のやり取り
は、回転軸2に取り付けてあるスリップリングを介して
行うようになっている。
【0004】このような遠心力載荷装置によれば、地盤
強度に関する種々のモデル実験、例えば実験土槽6に振
動板を取り付けておき、遠心力を付加した実験土槽に振
動を与えて地盤の流動化現象を観測したり、あるいは実
験土槽6に火薬玉を仕掛けておいて、遠心力付加時に爆
発させ、地盤が受ける衝撃を観測するといったモデル実
験が可能であり、貴重な観測データを収集することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の遠心力載荷装置では、砲弾等の高速飛翔体が地
盤に激突した際に生じる衝撃やクレーター等を観測する
実験、いわゆる着弾衝撃実験を実施することが不可能で
あった。すなわち、高速で回転する遠心力付加時の実験
土槽6に向けて、モデル弾を射出するような装置が全く
開発されていなかったからである。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、従来不可能であった着弾衝撃実
験の実施を可能とした遠心力載荷装置の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の遠心力載荷装置は、水平回転アームの先端部に吊り
下がるスウィングプラットホームに実験土槽を載せ、上
記アームの回転により実験土槽に所定の遠心力を付加し
て土槽内の現象を観測する遠心力載荷装置の上記アーム
部に、遠心力を付加した状態の実験土槽の土表面に向け
てモデル弾である飛翔体を射出する装置を組み込んでな
る。
【0008】上記の飛翔体を射出する装置は、銃口内に
装填する球状の飛翔体をガス圧で射出するガス銃であっ
て、圧縮ガスは、銃口に連続して形成され、内部に銃口
とガスルートをガス圧にて閉塞するピストンを備える第
1加圧室と、該第1加圧室の周囲に同心で形成され、上
記ガスルートを介して第1加圧室と連通する第2加圧室
とに充填され、第1加圧室内の圧縮ガスを外部へ抜く
と、ピストンが後退して銃口とガスルートが開放され、
第2加圧室の圧縮ガスがガスルートを介して第1加圧室
から銃口内に噴出し、飛翔体が射出されるように構成さ
れる。
【0009】また、飛翔体を射出する装置は、外周が銃
口の内面に密着する円柱状をなし、その一端面側の中心
部に飛翔体を装着する穴を備え、反対面側がすり鉢状に
凹むガス受圧面に形成された樹脂製サボーに飛翔体を装
着して銃口内に装填し、かつ銃口の先端部を、中心に飛
翔体のみを通過させる貫通孔を備えた板状のサボー受け
で閉塞するとともに、該銃口の先端部周囲に複数のガス
抜き孔を設けた構造とする。
【0010】さらに、飛翔体を射出する装置には、飛翔
体の射出速度を検出する装置を設ける。この飛翔体の射
出速度を検出する装置には、銃口を挟んで対峙する一対
の発光側レンズと受光側レンズとよりなる飛翔体検出セ
ンサーの2組を、銃身の中央部に所定の距離を置いて取
り付け、該各センサーの発光側レンズと地上側に設置し
たレーザー光源とを、それぞれ途中に光ロータリージョ
イントを介して光ファイバーケーブルで接続するととも
に、上記各センサーの受光側レンズと地上側に設置した
タイムカウンターとを、それぞれ途中に光ロータリージ
ョイントを介して光ファイバーケーブルで接続すること
により、上記一方のセンサーが飛翔体を検出するとタイ
ムカウントを開始し、他方のセンサーが飛翔体を検出す
るとタイムカウントを停止して、そのカウント数を速度
演算器に入力するように構成したものを使用する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した遠心力
載荷装置の一例であり、1は架台、2は架台に支持され
た鉛直な回転軸、3は回転軸により中央部が支持された
水平な回転アーム、4a,4bは回転アームの回転中心
から等距離位置にあって、回転アーム3に直角な水平軸
5により揺動自在に吊り下げられた懸一対のスウィング
プラットホーム、6は一方のスウィングプラットホーム
4aに載置された実験土槽を示している。
【0012】回転アーム3には、実験土槽6を載せる一
方のスウィングプラットホーム4aの近傍で回転軸2寄
りの位置に、前記水平軸5と平行な梁7が設けられ、こ
の梁7に飛翔体の射出装置8が、その銃身9を上記アー
ム3と平行なほぼ水平な角度に固定して取り付けてあ
る。
【0013】この射出装置8は、アーム3が高速で回転
する遠心力場において、想像線で示すように、スウィン
グプラットホーム4aとともに外方へほぼ直角に傾斜す
る実験土槽6の土6’表面に対して、垂直な方向からモ
デル弾である飛翔体10をガス圧にて撃ち込むものであ
り、図2〜図5に示すような構造となっている。
【0014】すなわち、飛翔体の射出装置8は、内部を
銃口11が貫通する所定長さの銃身9と、圧縮ガスを充
填しておくシリンダー12とで構成されており、銃身9
は、その後部が、シリンダー12の内部を密閉する円盤
型ハッチ13の前面中央部に固着してある。ハッチ13
には、固着された銃身9の銃口11とシリンダー12内
部とを連通する連通孔14が設けてある。この連通孔1
4は、銃口11と同径に形成してあり、ここに後述する
サボー18に装着した飛翔体10が装填される。このた
め、ハッチ13は、フック15によってシリンダー12
に着脱可能に固定してあり、飛翔体10を装填する場合
には、シリンダー12の前面より取り外せるようになっ
ている。また、シリンダー12より取り外したハッチ1
3は、銃身9とともに、一端部がシリンダー12に固着
してある水平基盤16上をガイド17に沿って軸方向前
後にスライドするようにしてあり、飛翔体10の上記装
填操作が容易に行えるようになっている。
【0015】飛翔体10は、直径7mm程度の鋼球でで
きており、これがサボー18に装着されて、前記ハッチ
13の通連孔14内に装填される。サボー18は、図6
に示すように、横方向に長い円柱状の樹脂体でできてお
り、その一端面中央部に、飛翔体10を装着する(指に
て押し込む)ための穴19を設け、反対面側をすり鉢状
に凹むガス受圧面20に形成したものである。図示例で
は、サボー18の外径Tは、これを装填する上記連通孔
14および銃口11の径(16mm)内に密着する大き
さの16.1mmに形成してあり、胴長さWは20mm
程度に形成してある。
【0016】前記銃身9の銃口11は、その先端部が、
中心部に飛翔体10のみを通過させる貫通孔21を備え
た板状のサボー受け22で閉塞してある。図示例のサボ
ー受け22は、その内面側の貫通孔21周囲に沿って楔
状に突出する突起23を設けている。この突起23は、
サボー18が衝突した際に、該サボーの飛翔体装着穴1
9周囲にくい込んでサボーを固定し、銃口11内への跳
ね返りを防止するものである。サボー受け22は、ボル
ト24で銃身9先端部に着脱可能に取り付けてあり、こ
れを外すことによって、サボー受け22に受け止められ
たサボー18を銃口11内より取り出せるようになって
いる。また、銃身9の先端部には、銃口11の周囲に貫
通する複数のガス抜き孔25が設けてあり、飛翔体10
の射出にともなう銃口11内のガスが銃口11周囲へ分
散排気されるようになっている。
【0017】シリンダー12は,ピストン26を備えた
第1加圧室27と、その周囲に同心に形成された第2加
圧室33との二重室構造になっている。
【0018】第1加圧室27は、軸が銃口11および連
通孔14の軸延長線Z上に一致する円筒状に形成してあ
る。この第1加圧室27のハッチ13と接する前面壁2
7a中央部には、ハッチの連通孔14に連続するガス噴
射口28が設けてあり、反対側の後面壁27b部には、
シリンダー12外部に通じる給気口29と排気口30、
それに加圧ゲージ口31が設けてある。また、第1加圧
室27の周面壁27cには、ガス噴射口28の至近部
に、第2加圧室33に通じる複数のガスルート32が設
けてある。
【0019】第1加圧室27のピストン26は、第1加
圧室27内に給気口29からガスを供給すると、その圧
力によってガス噴射口28およびガスルート32を同時
に閉塞する方向に前進移動し、該加圧室27内のガスを
排気口30から排出すると、ガスルート32を介する第
2加圧室33内の充填ガスの圧力により、ガスルート3
2およびガス噴射口28を開放する方向へ後退移動する
ように設けられている。
【0020】第1加圧室27の周囲に形成された第2加
圧室33は、シリンダー12の外郭を形成する前面壁1
2a、後面壁12b、周面壁12cによって密閉されて
おり、その周面壁12c部に、給気口34と加圧ゲージ
口35とが設けてある。
【0021】なお、第1加圧室27の給気口29、排気
口30、加圧ゲージ口31および第2加圧室33の給気
口34、加圧ゲージ口35は、いずれもシリンダー12
外部において、図8に示すように、半導体リレー(SS
R)により開閉操作される電磁弁(SOL)に接続して
ある。そして、その操作信号は、遠心力載荷装置の回転
軸2に取り付けたスリップリング36を介して地上側に
設置したコントローラからスイッチ操作で送れるように
なっている。
【0022】また、図示例の射出装置8には、銃身9の
ほぼ中央部に、銃身を軸直交方向に貫通する2個の小孔
37、38が一定間隔L(50mm)で設けてあり、そ
れぞれ図7に示すように、飛翔体10の射出速度を検出
するセンサー39、40を取り付けるようになってい
る。これらのセンサー39、40は、いずれも銃口11
を介して対峙する一対の発光側レンズ39a,40aと
受光側レンズ39b,40bとよりなり、受光の遮断に
よって飛翔体10を検出するものである。前記一方の小
孔37には、その両側にセンサー39の発光側レンズ3
9aと受光側レンズ39bが臨ませてあり、他方の小孔
38には、その両側にセンサー40の発光側レンズ40
aと受光側レンズ40bが臨ませてある。
【0023】上記各センサー39、40の発光側レンズ
39a,40aは、図8に示すように、遠心力載荷装置
の回転軸2に取り付けた無接点の光ロータリージョイン
ト(日立電線株式会社製:型番EH3782543)4
1を介して地上側に設置したレーザー光源42と光ファ
イバーケーブル43で接続してあり、受光側レンズ39
b、40bは、同じく光ロータリージョイント41を介
して地上側に設置したタイムカウンター44と光ファイ
バーケーブル43で接続してある。タイムカウンター4
4は、銃身9のハッチ13側の小孔37に臨むセンサー
39が飛翔体10を検出すると、タイムカウントを開始
し、他方のセンサー40が飛翔体10を検出すると、タ
イムカウントを停止して、そのカウント数を速度演算器
45に出力するものである。速度演算器45は、センサ
ー39、40の検出間距離L(50mm)を貯蔵してお
り、タイムカウンター44からの入力で飛翔体10の射
出速度を演算し、その演算結果をデジタルで表示するよ
うになっている。
【0024】なお、図示例においては、上記各センサー
39、40は、銃身9の中央部に上方より嵌め込むカセ
ット式のセンサーボックス46に、予め一定の検出間隔
L(50mm)を置いて取り付けてあり、このセンサー
ボックス46を銃身9に嵌着すると、自動的に銃身9の
小孔37、38の両側に、各センサー39、40の発光
側レンズ39a,40aと受光側レンズ39b,40b
が臨むようになっている。また、タイムカウンター44
は、100MHzという超高速水晶発振子の発生するク
ロックパルスを用いて高精度のタイムカウントを行うも
のである。
【0025】上記構成よりなる遠心力載荷装置により着
弾衝撃実験を行うには、まず遠心力載荷装置の一方のス
ウィングプラットホーム4aに所定の尺度に縮尺した実
験土槽6を載せ、他方のスウィングプラットホーム4b
にダミーのウエイトを載せる。
【0026】次いで、飛翔体射出装置8のハッチ13を
開き、その連通孔14内に、サボー18に装着した飛翔
体10を装填する。一方、該射出装置8のシリンダー1
2には、その内部の第1加圧室27と第2加圧室33と
に、それぞれ給気口27、34を介して圧縮ガスを供給
する。そして、各加圧室27、33の加圧ゲージ口3
1、35からの信号により、第1加圧室27と第2加圧
室33のガス圧が所定の同一圧力に達したところで、両
室への圧縮ガスの供給を停止する。次いで、ハッチ13
を閉じ、フック15でシリンダー12に固定した後、射
出速度検出装置のレーザー光源42をONにして、各セ
ンサー39、40の発光側レンズ39a,40aと受光
側レンズ39b,40bの光軸の一致を確認する。
【0027】このような事前の準備が完了したなら、遠
心力載荷装置の回転軸2を駆動し、アーム3を水平回転
させる。アーム3の回転が高速化するにしたがって、実
験土槽6を載置したスウィングプラットホーム4aは遠
心力により外周側へほぼ直角に傾き、実験土槽6の土
6’表面が、飛翔体射出装置8の銃身9に対して垂直に
対峙するようになる。そうして、この実験土槽6に所定
の遠心加速度が付加されたところで、上記射出装置8の
シリンダー12第1加圧室27の排気口30を地上から
の遠隔操作により開き、第1加圧室27内の充填ガスを
外部へ排出する。すると、第1加圧室27内のピストン
26が、ガス噴射口28とガスルート32を開放し、第
2加圧室33内の充填ガスがガスルート32を経て第1
加圧室27に入り、ガス噴射口28から連通口14内に
噴射される。これにより、連通口14内に装填された飛
翔体10が、サボー18の受圧面20に上記噴射ガスを
受けて、銃口11内へ勢いよく射出される。
【0028】銃口11内にサボー18とともに射出され
た飛翔体10が、センサー39の発光側,受光側両レン
ズ39a,39b間を通過し、その光軸を遮ると、検出
信号が地上側にあるタイムカウンター44に出力され
て、自動的にタイムカウントが開始される。続いて、飛
翔体10が、センサー40の発光側,受光側両レンズ4
0a,40b間を通過し、その光軸を遮ると、検出信号
がタイムカウンター44に出力されて、タイムカウント
が自動的に停止する。このカウント数に基づいて速度演
算器45が、飛翔体10の射出速度を瞬時にデジタル表
示する。
【0029】上記の如くサボー18とともに銃口11内
に射出された飛翔体10は、銃口11の先端部におい
て、飛翔体10のみがサボー受け22の貫通孔21を通
過し、空中を飛翔して、実験土槽6の土6’表面に衝突
する。一方、サボー18は、サボー受け22に受け止め
られて、銃711内に留まる。また、銃口11内の噴射
ガスは、銃口先端部の複数のガス抜き孔25から銃身9
周囲へ分散排気される。したがって、実験土槽6の土
6’が、銃口11からの噴射ガスで吹き飛ばされるとい
った悪影響がなく、純粋に飛翔体10の衝突によっての
み生じるクレーター47を観測することができる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明の遠心力
載荷装置は、高速回転する遠心力場の実験土槽にモデル
弾を撃ち込む飛翔体射出装置を搭載しているから、従来
の遠心力載荷装置では不可能であった着弾衝撃実験を実
施することができ、貴重な観測データを得ることができ
る。
【0031】また、飛翔体射出装置は、圧縮ガスを充填
するシリンダーが同心の二重室構造となっているから、
コンパクトであり、遠心力載荷装置のアーム下という限
られたスペースに有効に取り付けることができる。しか
も、強力なガス噴射力が得られ、飛翔体を超高速度で射
出することができる。
【0032】また、上記の飛翔体射出装置は、飛翔体の
射出とともに銃口内に噴射されるガスを、銃口の先端部
においてサボーでブロックし、かつ銃口周囲へ分散排気
する構造となっているから、実験土槽の土を噴射ガスが
吹き飛ばすといったことがない。したがって、純粋に飛
翔体の衝突のみにより生じるクレーターを実験土槽に形
成することができ、精度の高い実験を可能とする。
【0033】さらに、上記の飛翔体射出装置に搭載して
ある光学式の射出速度検出装置によれば、超高速(30
0m/sec程度)で射出される飛翔体の速度を瞬時に
計測することができ、しかもその計測精度は、遠心力場
におけるノイズや風害等に何ら影響されず、極めて高精
度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠心力載荷装置を模式的に示す図で、
(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。
【図2】本発明に係る飛翔体射出装置を説明する縦断正
面図である。
【図3】下半分を断面で示す図2の平面図である。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】本発明に係るサボーを説明する縦断正面図であ
る。
【図7】本発明に係る飛翔体射出速度検出装置のセンサ
ーを説明する要部縦断平面図である。
【図8】飛翔体射出装置の接続系統を説明する図であ
る。
【図9】従来の一般的な遠心力載荷装置を説明する正面
図である。
【符号の説明】
6 実験土槽 8 飛翔体射出装置 9 銃身 10 飛翔体 11 銃口 12 シリンダー 13 ハッチ 14 連通孔 18 サボー 19 飛翔体の装着穴 20 ガス受圧面 21 貫通孔 22 サボー受け 25 ガス抜き孔 26 ピストン 27 第1加圧室 28 ガス噴射孔 30 排気口 32 ガスルート 33 第2加圧室 37,38 小孔 39,40 センサー 39a,40a 発光側レンズ 39b,40b 受光側レンズ 41 光ロータリージョイント 42 レーザー光源 43 光ファイバーケーブル 44 タイムカウンター 45 速度演算器 46 センサーボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D043 AA01 AA09 AB08 BA10 BB04 BC03 2G061 AA13 AA20 AB04 BA01 CA06 CB03 DA01 DA19 EA10 EB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平回転アームの先端部に吊り下がるス
    ウィングプラットホームに実験土槽を載せ、上記アーム
    の回転により実験土槽に所定の遠心力を付加して土槽内
    の現象を観察する遠心力載荷装置の上記アーム部に、遠
    心力を付加した状態の実験土槽の土表面に向けてモデル
    弾である飛翔体を射出する装置を組み込んでなる着弾衝
    撃実験可能な遠心力載荷装置。
  2. 【請求項2】 飛翔体を射出する装置は、銃口内に装填
    する球状の飛翔体をガス圧で射出するガス銃であって、
    圧縮ガスは、銃口に連続して形成され、内部に銃口とガ
    スルートをガス圧にて閉塞するピストンを備える第1加
    圧室と、該第1加圧室の周囲に同心で形成され、上記ガ
    スルートを介して第1加圧室と連通する第2加圧室とに
    充填され、第1加圧室の圧縮ガスを外部へ抜くと、ピス
    トンが後退して銃口とガスルートが開放され、第2加圧
    室の圧縮ガスがガスルートを介して第1加圧室から銃口
    内に噴出し、飛翔体が射出されるように構成したもので
    ある請求項1に記載の着弾衝撃実験可能な遠心力載荷装
    置。
  3. 【請求項3】 飛翔体を射出する装置は、外周が銃口の
    内面に密着する円柱状をなし、その一端面側の中心部に
    飛翔体を装着する穴を備え、反対面側がすり鉢状に凹む
    ガス受圧面に形成された樹脂製サボーに飛翔体を装着し
    て銃口内に装填し、かつ銃口の先端部を、中心に飛翔体
    のみを通過させる貫通孔を備えた板状のサボー受けで閉
    塞するとともに、該銃口の先端部周囲に複数のガス抜き
    孔を設けたものである請求項1又は2に記載の着弾衝撃
    実験可能な遠心力載荷装置。
  4. 【請求項4】 飛翔体を射出する装置には、飛翔体の射
    出速度を検出する装置が設けられている請求項1、2又
    は3に記載の着弾衝撃実験可能な遠心力載荷装置。
  5. 【請求項5】 飛翔体の射出速度を検出する装置は、銃
    口を挟んで対峙する一対の発光側レンズと受光側レンズ
    とよりなる飛翔体検出センサーの2組を、銃身の中央部
    に所定の距離を置いて取り付け、該各センサーの発光側
    レンズと地上側に設置したレーザー光源とを、それぞれ
    途中に光ロータリージョイントを介して光ファイバーケ
    ーブルで接続するとともに、上記各センサーの受光側レ
    ンズと地上側に設置したタイムカウンターとを、それぞ
    れ途中に光ロータリージョイントを介して光ファイバー
    ケーブルで接続することにより、上記一方のセンサーが
    飛翔体を検出するとタイムカウントを開始し、他方のセ
    ンサーが飛翔体を検出するとタイムカウントを停止し
    て、そのカウント数を速度演算器に入力するように構成
    したものである請求項1、2、3又は4に記載の着弾衝
    撃実験可能な遠心力載荷装置。
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