JP2000130824A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JP2000130824A
JP2000130824A JP10301168A JP30116898A JP2000130824A JP 2000130824 A JP2000130824 A JP 2000130824A JP 10301168 A JP10301168 A JP 10301168A JP 30116898 A JP30116898 A JP 30116898A JP 2000130824 A JP2000130824 A JP 2000130824A
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synchronous motor
power supply
compressor
commercial power
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Shigeo Takada
茂生 高田
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Mitsubishi Electric Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/021Inverters therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列接続された圧縮機のうち、商用電源で駆
動される同期型モータの起動、停止を簡易に行うこと。 【解決手段】 商用電源ACと、商用電源ACの出力を
もとに所望のインバータ出力を生成するインバータ回路
INVと、圧縮機1A,1Bが用いる各同期型モータに
対する電源としての商用電源とインバータ出力とを切り
替えるスイッチ5A〜5Cと、商用電源ACの位相を検
出する電源位相検出部18と、インバータ出力の位相を
電源位相検出部18が検出した位相に調整するインバー
タ出力位相調整部19と、同期型モータに対する電源を
商用電源出力によって駆動する場合、当該同期型モータ
の起動および停止をインバータ出力によって行い、イン
バータ出力位相調整部19によって調整されたインバー
タ出力が少なくとも商用電源出力の位相に一致した後に
スイッチ5A〜5Cの切替を行う電源切替制御部24と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の制御
装置に関し、特に同期型モータを用いて圧縮機を運転す
る空気調和機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特にビル用途等での複数室内
機対応の空気調和機では、圧縮機を複数台並列接続した
構成としている。このような圧縮機を複数台並列接続し
た空気調和機では、例えば、図10に示すように、圧縮
機1A,1Bのうち、圧縮機1Aは誘導型モータを用い
て駆動し、圧縮機1Bは誘導型モータまたは同期型モー
タを用いて駆動される。
【0003】図10において、並列接続された圧縮機1
A,1Bによって圧縮された冷媒26は冷媒配管27を
介して凝縮器2に送られ、凝縮器2によって凝縮された
冷媒26は、並列接続された蒸発器4A,4Bにそれぞ
れ対応して直前に直列接続された絞り弁3A,3Bに連
通し、その後冷媒は、この絞り弁3A,3Bを介して蒸
発器4A,4Bに送り込まれ、蒸発され、再び並列接続
された圧縮機1A,1Bに循環する。
【0004】圧縮機1Aは上述したように誘導型モータ
によって駆動され、その電源は商用電源ACがスイッチ
5Aを介してそのまま用いられる。一方、圧縮機1B
は、インバータ回路INVを介して出力されるインバー
タ出力によって制御される誘導型モータまたは同期型モ
ータによって駆動され、可変速制御がなされる。すなわ
ち、インバータ回路INVは、整流器6を介して商用電
源ACを整流し、直流リアクトル7および直流平滑コン
デンサ8からなる平滑回路によって整流された電気エネ
ルギーを平滑する。この平滑された直流出力は、トラン
ジスタあるいはIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトラ
ンジスタ)等のパワー半導体デバイス等によって実現さ
れる逆変換器9によって所望のインバータ出力を生成す
る。
【0005】この生成されたインバータ出力は、圧縮機
1Bの誘導型モータまたは同期型モータに加えられ、イ
ンバータ出力に対応した可変速制御がなされる。このイ
ンバータ出力は、図示しない制御部からの制御指示によ
って出力電圧設定部20に対する出力電圧値および出力
周波数設定部21に対する出力周波数値が設定され、P
WM演算部22は、これらの出力電圧値および出力周波
数値に従ってPWM(パルス幅変調)信号を生成する。
PWM信号のパルス幅は出力電圧値に応じて変化し、繰
り返し周波数は出力周波数値に応じて変化し、誘導型モ
ータまたは同期型モータの速度が制御される。逆変換器
演算部23は、PWM演算部22から出力されたPWM
信号に従い、逆変換器9に対応したゲート信号を逆変換
器9に印加し、所望のインバータ出力が得られる。
【0006】この図10に示す従来の空気調和機では、
図11に示すように、誘導型モータによって駆動される
圧縮機1Aの固定圧縮能力LAと、インバータ出力で制
御される誘導型モータまたは同期型モータによって駆動
される圧縮機1Bの可変圧縮能力LBとを組み合わせる
ことによって、無段階の大容量の空気調和機の制御を可
能としている。すなわち、必要空調能力が比較的小さな
範囲では、圧縮機1Aを停止し、圧縮機1Bのみを用い
て誘導型モータまたは同期型モータを可変速(周波数)
制御することによって空調能力を調整し、必要空調能力
が比較的大きな範囲では、圧縮機1Aを駆動させるとと
もに圧縮機1Bをも駆動させて、必要空調能力(曲線L
L)を達成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同期型モー
タを用いると誘導型モータを用いる場合に比して高効率
で周波数制御によって当該同期型モータを可変速制御す
ることができ、この結果同期型モータを用いた圧縮機の
圧縮能力をも周波数によって可変制御することができる
ことから、必要空調能力に対応した必要最小限の圧縮を
行えば良く、非常に効率的な空気調和機の制御を達成で
きることになる。
【0008】このため、近年、家庭用の小型空気調和機
等のように圧縮機が1台構成の小容量の場合には、同期
型モータを用いた圧縮機が盛んに用いられ、この同期型
モータをインバータ制御するものが増大している。
【0009】しかし、大容量の空気調和機を、この同期
型モータを用いてインバータ制御する場合で圧縮機を1
台構成によって実現しようとすると、永久磁石型および
リアクタンストルク使用型の高効率の同期型モータの制
作が困難であるという問題点があった。
【0010】一方、大容量の空気調和機を、図10に示
すように複数の圧縮機を並列接続し、これらの圧縮機を
全て同期型モータで駆動しようとしても、商用電源AC
を用いて同期型モータを起動させることは困難である。
なお、同期型モータの起動方法としては、一般に誘導巻
線を付加して誘導機として起動させる等の方法が知られ
ているが、この方法では、同期型モータの大型化、複雑
化を免れない。
【0011】また、この場合、圧縮機を並列接続させる
場合で、図10に示すように一部の圧縮機のみを誘導型
モータで駆動させる場合も考えられるが、誘導モータを
用いる以上、効率化の向上には限界がある。
【0012】さらに、並列接続された全ての圧縮機に対
して同期型モータを用いてインバータ制御する場合に
は、各同期型モータに対して各別にインバータ制御装置
を設ける必要があり、制御装置の大型化、複雑化を招く
という問題点があった。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、商用電源で駆動される同期型モータの起動、停止
を簡易に行うことができ、特に同期型モータを用いて駆
動される並列接続された複数の圧縮機が使用される空気
調和機における当該商用電源で駆動される同期型モータ
の起動、停止を簡易に行うことができる空気調和機の制
御装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、同期型モータで駆動される1以上の圧
縮機とこれらの圧縮機による圧縮によって冷媒を凝縮す
る凝縮器と冷媒の流通を制限する絞り弁と前記凝縮器に
よって凝縮された冷媒を蒸発させる蒸発器とが冷媒配管
によって連通される空気調和機の制御装置において、商
用電源と、前記商用電源の出力をもとに所望のインバー
タ出力を生成するインバータ制御手段と、前記1以上の
圧縮機が用いる各同期型モータに対する電源としての前
記商用電源による商用電源出力と前記インバータ制御手
段によるインバータ出力とを切り替える切替手段と、前
記商用電源の位相を検出する位相検出手段と、前記イン
バータ制御手段が生成するインバータ出力の位相を前記
位相検出手段が検出した位相に調整する位相調整手段
と、前記同期型モータに対する電源を商用電源出力によ
って駆動する場合、当該同期型モータの起動および停止
を前記インバータ出力によって行い、前記位相調整手段
によって調整された前記インバータ出力が少なくとも前
記商用電源出力の位相に一致した後に前記切替手段の切
替を行う制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】この発明では、制御手段が、同期型モータ
に対する電源を商用電源出力によって駆動する場合、こ
の同期型モータを起動および停止をインバータ出力によ
って行い、このインバータ出力と商用電源出力との切替
を少なくともインバータ出力の位相と商用電源出力との
位相が一致した後に行うようにしている。特に、複数の
圧縮機が用いる同期型モータに対する出力切替を行う場
合、1つのインバータ制御手段を構成するのみでよい。
【0016】また、インバータ制御手段は、少なくとも
1台の圧縮機に対する可変速運転を行うことができ、商
用電源駆動による圧縮機の固定速運転とを重ね合わせる
ことにより、連続的な空調能力制御が可能となる。
【0017】さらに、1台の圧縮機の構成である場合、
この圧縮機に対してインバータ出力と商用電源出力とを
切り替えることができるので、この切替を行った場合
は、固定速運転を実現し、この切替を行わずにインバー
タ出力のみで圧縮機を駆動させる場合には、可変速運転
が実現される。
【0018】つぎの発明は、前記商用電源出力端と前記
インバータ出力端との間に交流リアクトルをさらに設
け、前記制御手段は、前記切替手段による前記商用電源
出力と前記インバータ出力との切替時に少なくとも当該
商用電源出力と当該インバータ出力とが同時に出力する
期間を設けることを特徴とする。
【0019】この発明では、商用電源出力とインバータ
出力とが同時に出力される期間を設けて切り替えられ、
この切替時に交流リアクトルが電源間の環流電流を抑制
する。
【0020】つぎの発明は、前記制御手段が、商用電源
出力を用いる前記同期型モータを起動する場合、当該同
期型モータに対するインバータ出力をほぼ零の周波数か
ら起動時間経過に伴って周波数を高くし、前記位相調整
手段によって当該インバータ出力の位相と前記商用電源
出力の位相とを一致させた後に、当該同期型モータに対
する電源を前記インバータ出力から前記商用電源出力に
切り替えることを特徴とする。
【0021】この発明では、同期型モータを用いた圧縮
機を起動する際、常に変化幅に上限を持たせ、インバー
タ出力を時間経過に伴って徐々に同期型モータの回転を
増速して、不安定な過渡現象を抑制する。
【0022】つぎの発明は、前記凝縮器と前記絞り弁と
前記蒸発器とをバイパスするバイパス管と、前記バイパ
ス管内を流れる冷媒の流通を制限するバイパス弁とをさ
らに具備し、前記制御手段は、前記同期型モータの起動
時に前記バイパス弁を開にし、当該同期型モータを用い
る圧縮機に対する流路抵抗を低減させることを特徴とす
る。
【0023】この発明では、同期型モータを用いた圧縮
機を起動する際、バイパス管を開にして冷凍サイクル上
の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モータに対す
る負荷を軽減して、起動時における同期型モータの同期
はずれを抑制する。
【0024】つぎの発明は、前記制御手段が、前記同期
型モータの起動時に前記絞り弁の開度を通常運転時に比
して大きくすることを特徴とする。
【0025】この発明では、同期型モータの起動時に、
絞り弁の開度を通常運転時に比して大きくし、冷凍サイ
クル上の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モータ
に対する負荷を軽減して、起動時における同期型モータ
の同期はずれを抑制する。
【0026】つぎの発明は、前記制御手段が、商用電源
出力を用いる前記同期型モータを停止する場合、前記位
相調整手段によって当該商用電源出力の位相と前記イン
バータ出力との位相とを一致させた後に、当該同期型モ
ータに対する電源を前記商用電源出力から前記インバー
タ出力に切り替え、その後当該同期型モータに対するイ
ンバータ出力を時間経過に伴って当該一致した周波数か
らほぼ零の周波数まで低下させて、当該インバータ出力
をオフにすることを特徴とする。
【0027】この発明では、同期型モータを用いた圧縮
機を停止する際、常に変化幅の上限を持たせ、インバー
タ出力を時間経過に伴って徐々に同期型モータの回転を
減速して不安定な過渡現象を抑制する。
【0028】つぎの発明は、前記凝縮器と前記絞り弁と
前記蒸発器とをバイパスするバイパス管と、前記バイパ
ス管内を流れる冷媒の流通を制限するバイパス弁とをさ
らに具備し、前記制御手段は、前記同期型モータの停止
時に前記バイパス弁を開にし、当該同期型モータを用い
る圧縮機に対する流路抵抗を低減させることを特徴とす
る。
【0029】この発明では、同期型モータを用いた圧縮
機を停止する際、バイパス管を開にして冷凍サイクル上
の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モータに対す
る負荷を軽減して、停止時における同期型モータの同期
はずれを抑制する。
【0030】つぎの発明は、前記制御手段が、前記同期
型モータの停止時に前記絞り弁の開度を通常運転時に比
して大きくすることを特徴とする。
【0031】この発明では、同期型モータの停止時に、
絞り弁の開度を通常運転時に比して大きくし、冷凍サイ
クル上の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モータ
に対する負荷を軽減して、停止時における同期型モータ
の同期はずれを抑制する。
【0032】つぎの発明は、前記制御手段が、前記同期
型モータの起動時または停止時における前記絞り弁の開
度の大きさを所定の変化率で変化させることを特徴とす
る。
【0033】この発明では、同期型モータを用いた圧縮
機を起動または停止する際、常に変化幅の上限を持た
せ、インバータ出力の時間経過に伴って徐々に絞り弁の
開度の大きさを所定の変化率で変化させて、不安定な過
渡現象を抑制する。
【0034】つぎの発明は、前記制御手段が、前記同期
型モータの起動時または停止時に、前記凝縮器および前
記蒸発器に備えられた各送風機の風量を所定の変化率で
変化させることを特徴とする。
【0035】この発明では、同期型モータを用いた圧縮
機を起動または停止する際、常に変化幅の上限を持た
せ、インバータ出力の時間経過に伴って徐々に凝縮器お
よび蒸発器に備えられた送風機の風量を所定の変化率で
変化させて、不安定な過渡現象を抑制する。
【0036】つぎの発明は、前記制御手段が、前記同期
型モータの起動あるいは停止を行う場合、各同期型モー
タ毎に行うことを特徴とする。
【0037】この発明では、各同期型モータのインバー
タ出力と商用電源出力との切替を含む制御が個別に行わ
れ、段階的に電源出力切替が実現される。
【0038】つぎの発明は、各圧縮機のうちの少なくと
も1機の同期型モータが、インバータ出力による周波数
制御によって可変速制御されることを特徴とする。
【0039】この発明では、少なくとも1機の同期型モ
ータが可変速制御され、この1機の同期型モータを用い
る圧縮機の可変空調能力と、他の商用電源出力で駆動さ
れる圧縮機の固定空調能力とを組み合わせると、所望の
必要空調能力の出力を連続的に実現することができる。
【0040】つぎの発明は、前記圧縮機毎の運転状態を
確認する運転状態確認手段をさらに具備し、前記制御手
段は、各圧縮機に対応する運転状態確認手段が、当該圧
縮機が運転停止であると確認した場合には、前記当該圧
縮機の同期用モータに対する全ての電源供給をオフにす
ることを特徴とする。
【0041】この発明では、同期はずれが生じた場合
に、一旦圧縮機を停止状態にし、再起動等のつぎのステ
ップの準備を整える。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にか
かる空気調和機の制御装置の好適な実施の形態について
詳細に説明する。
【0043】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1にかかる空気調和機の制御装置の構成を示す図であ
る。図1において、この空気調和機における並列接続さ
れた圧縮機1A,1Bは、ともに同期型モータによって
駆動される圧縮機である。ここで、圧縮機1Aは、商用
電源ACの出力によって駆動され、圧縮機1Bは、イン
バータ回路INVの出力によって駆動される。
【0044】並列接続された圧縮機1A,1Bによって
圧縮された冷媒26は冷媒配管27を介して凝縮器2に
送られ、凝縮器2によって凝縮された冷媒26は、並列
接続された蒸発器4A,4Bにそれぞれ対応して直前に
直列接続された絞り弁3A,3Bに連通し、その後冷媒
は、この絞り弁3A,3Bを介して蒸発器4A,4Bに
送り込まれ、蒸発され、再び並列接続された圧縮機1
A,1Bに循環する。
【0045】バイパス管28は、凝縮器2と絞り弁3
A,3Bと蒸発器4A,4Bとをバイパスする短絡管で
あり、バイパス管28上のバイパス弁11によってバイ
パスされる冷媒の流通が制限される。
【0046】バイパス弁11は、バイパス弁開度制御部
14によってその開度、すなわち開き具合が制御され、
開度が小さければ冷媒の流通が制限されることになる。
逆に、バイパス弁11の開度が大きい場合には、圧縮機
1A,1Bによって圧縮された冷媒は凝縮器2、絞り弁
3A,3B、および蒸発器4A,4Bをほとんど流通す
ることなく、単にこのバイパス弁11を通過するのみで
あるので、圧縮器1A,1Bにかかる負荷が軽減される
ことになる。
【0047】凝縮器2には、凝縮器用の送風機12が備
えられ、この風量調節は、凝縮器用送風機風量制御部1
5によって行われる。絞り弁3A,3Bは、それぞれ対
応する蒸発器4A,4Bへの冷媒の流量を制限する弁で
あり、絞り弁開度制御部16によってその開度が制御さ
れる。蒸発器4A,4Bには、それぞれ蒸発器用の送風
機13A,13Bが備えられ、この風量調節は、蒸発器
用送風機風量制御部17によって行われる。
【0048】電源切替制御部24は、商用電源ACから
の商用電源出力を圧縮機1Aの同期用モータに供給する
スイッチ5A、インバータ回路INVからのインバータ
出力を交流リアクトル10を介して圧縮機1Aの同期用
モータに供給するスイッチ5B、およびインバータ回路
INVからのインバータ出力を圧縮機1Bに供給するス
イッチ5Cをそれぞれオン、オフする制御を行う。な
お、交流リアクトル10は、スイッチ3Aの出力端と圧
縮機1Aとの間の接続点P1と、スイッチ5Bの出力端
との間に接続され、スイッチ5Aとスイッチ5Bとが共
にオンとなる状態での電圧差によって、それぞれ過大な
電流が電源間を環流するのを防止している。
【0049】インバータ回路INVは、整流器6を介し
て商用電源ACを整流し、直流リアクトル7および直流
平滑コンデンサ8からなる平滑回路によって整流された
電気エネルギーを平滑する。この平滑された直流出力
は、トランジスタあるいはIGBT(絶縁ゲート型バイ
ポーラトランジスタ)等のパワー半導体デバイス等によ
って実現される逆変換器9によって所望のインバータ出
力を生成する。この生成されたインバータ出力は、スイ
ッチ5Cを介して圧縮機1Bの同期型モータに加えられ
て、インバータ出力に対応した可変速制御がなされ、ま
たはスイッチ5Bおよび交流リアクトル10を介して圧
縮機1Aの同期型モータに加えられて、圧縮機1Aの起
動、停止がなされる。
【0050】このインバータ回路INVでは、図示しな
い電源切替制御部24からの制御指示によって出力電圧
設定部20に対する出力電圧値および出力周波数設定部
21に対する出力周波数値が設定され、PWM演算部2
2は、これらの出力電圧値および出力周波数値に従って
PWM(パルス幅変調)信号を生成する。PWM信号の
パルス幅は出力電圧値に応じて変化し、繰り返し周波数
は出力周波数値に応じて変化し、同期型モータの速度が
制御される。逆変換器演算部23は、PWM演算部22
から出力されたPWM信号に従い、逆変換器9に対応し
たゲート信号を逆変換器9に印加し、所望のインバータ
出力が得られる。
【0051】電源位相検出部18は、商用電源ACの位
相を検出し、インバータ出力位相調整部19は、電源位
相検出部18の検出位相をPWM演算部22が生成する
PWM信号のインバータ位相に一致させる調整を行う。
このインバータ出力位相調整部19の調整結果は電源切
替制御部24に通知される。
【0052】一方、圧縮機1A,1Bには、それぞれ運
転確認部25A,25Bが接続され、各運転確認部25
A,25Bは、各圧縮機1A,1Bの運転状態、すなわ
ち各圧縮機1A,1Bが運転中か、停止中かを検出し、
その検出結果は電源切替制御部24に通知される。
【0053】なお、制御部Cは、電源切替制御部24、
バイパス弁開度制御部14、凝縮器用送風機風量制御部
15、絞り弁開度制御部16、および蒸発器用送風機風
量制御部17の全体制御を行う。この際、制御部Cは、
操作部30からの入力指示に基づいた制御も行う。
【0054】電源切替制御部24は、上述したようにス
イッチ5A〜5Cのオン、オフ制御を行うが、特に圧縮
機1Aの同期型モータの起動制御を行う。その概要は、
まず、スイッチ5Bをオンし、インバータ回路INVか
らのインバータ出力を圧縮機1Aに接続し、ほぼ零に近
い周波数をもった低速のインバータ出力によって起動さ
せ、その後、インバータ出力位相調整部19から商用電
源の位相とインバータ出力の位相とが一致した通知を受
けると、スイッチ5Aをオンにする。そして、この商用
電源出力とインバータ出力とが同時に圧縮機1Aに印加
されているタイミングを得た後、スイッチ5Bをオフに
して、インバータ出力を切断し、商用電源出力のみで圧
縮機1Aの同期型モータを定速駆動させる。
【0055】この図1に示す空気調和機では、図11に
示したように、圧縮機1Aの固定圧縮能力LAと、圧縮
機1Bの可変圧縮能力LBとを組み合わせることによっ
て、無段階の大容量の空気調和機の制御を可能としてい
る。すなわち、必要空調能力が比較的小さな範囲では、
圧縮機1Aを停止し、圧縮機1Bのみを用いて同期型モ
ータを可変速(周波数)制御することによって空調能力
を調整し、必要空調能力が比較的大きな範囲では、圧縮
機1Aを駆動させるとともに圧縮機1Bをも駆動させ
て、必要空調能力(曲線LL)を達成している。
【0056】ここで、図2に示すように、電源切替制御
部24は、3つのスイッチ5A〜5Cを有しているた
め、各スイッチのオン、オフ状態によって8つの状態パ
ターンが考えられる。
【0057】図2において、まず、スイッチ5A〜5C
の全てがオフのとき、圧縮機1A,1Bはともに停止状
態である。スイッチ5Bのみがオンのときは、圧縮機1
Aが起動状態である。スイッチ5Aおよび5Bがオンの
ときは、圧縮機1Aの起動状態から運転状態への切替時
期である。スイッチ5Aのみがオンのときは、圧縮機1
Aのみが運転状態である。すなわち、圧縮機1Aが商用
電源出力によって駆動されている状態であり、固定速運
転状態である。スイッチ5A,5Cがオンのときは、圧
縮機1A,1Bがともに運転状態である。スイッチ5C
のみがオンのときは、圧縮機1Bのみが運転状態であ
り、このときは、可変速運転状態である。
【0058】ここまでの状態パターンが通常使われるパ
ターンであるが、つぎのような状態パターンも可能であ
る。すなわち、スイッチ5B、5Cをオン状態にした場
合である。この場合は、商用電源の周波数以上で高速に
同時に2つの圧縮機1A,1Bをインバータ出力によっ
て制御することになる。また、スイッチ5A〜5Cの全
てをオン状態にした場合である。この場合は、商用電源
の周波数で同時に2つの圧縮機1A,1Bをインバータ
出力と商用電源出力とによって固定速運転する場合であ
る。但し、これら後者の状態パターンは、同じインバー
タ出力を圧縮機1A,1Bともに出力しなければならな
いので、インバータ回路INVの容量が大きいことが必
要である。
【0059】このように実施の形態1では、インバータ
回路INVからのインバータ出力を圧縮機1Bおよび圧
縮機1Aに切替出力するようにしているので、圧縮機1
台分の容量をもつインバータ回路INV1台を備えるの
みで複数台の同期型モータを用いた圧縮機を商用電源駆
動用として用いることができる。
【0060】また、インバータ出力と商用電源との間に
交流リアクトル10を設けているので、インバータ出力
と商用電源出力との切替時に電源間の環流電流を防止す
ることができるとともに、切替時にインバータ出力と商
用電源出力とをともに用いる重なり時間を設けることが
できるので、安定した運転を可能とする。
【0061】さらに、インバータ回路INVは最終的に
は1台の圧縮機、ここでは圧縮機1Bを可変速運転する
ことができるので、連続的な空調能力制御が可能とな
り、効率的な運転ができる。
【0062】実施の形態2.つぎに、図3のフローチャ
ートを参照して、図1に示す空気調和機の制御装置に対
応した実施の形態2にかかる圧縮機1Aの起動処理につ
いて説明する。
【0063】図3において、まず制御部Cは、圧縮機1
Aを起動するかを判断する(ステップS1)。圧縮機1
Aを起動しない場合は、制御部Cの制御のもとに電源切
替制御部24が出力周波数fを0に設定し(ステップS
2)、ステップS1に戻る。
【0064】一方、ステップS1で圧縮機1Aを起動す
る場合、電源切替制御部24は、スイッチ5Bをオンに
し(ステップS3)、さらに、制御部Cは、バイパス弁
開度制御部14を介してバイパス弁11を開にする(ス
テップS4)。さらに、制御部Cは、絞り弁開度制御部
16を介して絞り弁3A,3Bの開度を最大にする(ス
テップS5)。さらに、電源切替制御部24は、設定周
波数fに所定値の増分周波数Δfを加え、この増分周波
数Δfを加えた周波数を出力周波数fに設定する(ステ
ップS6)。
【0065】その後、電源切替制御部24は、ステップ
S6で設定した出力周波数fが商用電源ACの周波数、
例えば50Hzあるいは60Hzと同じであるか否かを
判断し(ステップS7)、同じでない場合は、所定時間
経過した後にステップS7に戻る(ステップS8)。
【0066】一方、ステップS7で、出力周波数fと商
用電源ACの周波数とが同じである場合、電源切替制御
部24は、さらにインバータ出力位相調整部19に対し
て、PWM演算部22が生成したPWM信号の位相を、
電源位相検出部18が検出した検出位相に一致させる調
整を行わせる(ステップS9)。
【0067】その後さらに、このインバータ出力位相調
整部19からの通知をもとに、電源切替制御部24は、
PWM演算部22が出力した位相と電源位相検出部18
が検出した検出位相とが同じであるか否かを判断する
(ステップS10)。位相が一致していない場合には、
所定時間経過した後、ステップS10に戻る(ステップ
S11)。
【0068】一方、ステップS10で位相が一致したと
判断した場合、電源切替制御部24は、スイッチ5Aを
オンにする(ステップS12)。さらに、所定時間が経
過したか否かを判断し(ステップS13)、所定時間が
経過しない場合は、ステップS13に移行して、所定時
間が経過するまで判断処理を繰り返す。この所定時間が
商用電源出力とインバータ出力とがともに圧縮機1Aに
印加されるタイミング期間である。
【0069】ステップS13で所定時間経過した後、電
源切替制御部24は、スイッチ5Bをオフにし(ステッ
プS14)、制御部Cは、バイパス弁開度制御部14を
介してバイパス弁を開にし(ステップS15)、さら
に、絞り弁開度制御部16を介して絞り弁3A,3Bを
通常運転時の開度に設定し(ステップS16)、本処理
を終了する。
【0070】この実施の形態2では、パイパス弁開度制
御部14および絞り弁開度制御部16の制御によって、
商用電源駆動用の圧縮機1Aを起動する際に空気調和機
の冷凍サイクル上の負荷を低減し、同期型モータの同期
はずれの発生を起こしにくくし、安定してインバータ出
力から商用電源出力に切り替えることができる。
【0071】また、実施の形態2では、圧縮機の起動時
負荷を軽減することができるため、インバータ回路IN
Vのインバータ容量を商用電源駆動の圧縮機の定格容量
に比して小さく抑えることができる。
【0072】なお、バイパス弁11の開閉を徐々に行う
ことにより、冷媒の流通に生じる過渡現象が抑制される
ため、上述した効果が増すことになるのは言うまでもな
い。また、インバータ出力周波数を商用電源周波数以下
で運転継続して、圧縮機を可変速制御できることも言う
までもない。
【0073】実施の形態3.つぎに、図4に示すフロー
チャートを参照して、実施の形態3にかかる圧縮機1A
の停止処理について説明する。
【0074】図4において、まず、制御部Cは、圧縮機
1Aの運転を停止するか否かを判断する(ステップS2
1)。停止しない場合は、本処理を終了する。一方、圧
縮機1Aの運転を停止する場合、制御部Cは、バイパス
弁開度制御部14を介してバイパス弁11を開にする
(ステップS22)。さらに、制御部Cは、絞り弁開度
制御部16を介して絞り弁3A,3Bの開度を最大にす
る(ステップS23)。その後、出力周波数fを商用電
源の周波数に設定する(ステップS24)。そして、イ
ンバータ出力位相調整部19に対して、PWM演算部2
2の出力位相を、電源位相検出部18が検出した検出位
相に一致させる調整を行わせる(ステップS25)。
【0075】その後、PWM演算部22の出力位相と電
源位相検出部18が検出した検出位相とが一致したか否
かを判断し(ステップS26)、一致しない場合は、所
定時時間経過した後(ステップS27)、ステップS2
5に移行する。
【0076】一方、出力位相と検出位相とが一致した場
合、電源切替制御部24はスイッチ5Bをオンにし(ス
テップS28)、さらに所定時間が経過したか否かを判
断する(ステップS29)。所定時間が経過しない場合
は、所定時間が経過するまで、この判断を繰り返す。こ
の所定時間とは、インバータ出力と商用電源出力とがと
もに印加される時間である。
【0077】そして、所定時間が経過した場合、電源切
替制御部24はスイッチ5Aをオフし(ステップS3
0)、現在の出力周波数fから所定値の減少周波数分Δ
fを減じた値を新たな出力周波数fとして設定する(ス
テップS31)。
【0078】その後、現在の出力周波数fが最小の出力
周波数fminに等しいか否かを判断し(ステップS3
2)、現在の出力周波数fが最小の出力周波数fminに
等しくない場合は所定時間経過するまで(ステップS3
3)、ステップS32の判断処理を繰り返し、現在の出
力周波数fが最小の出力周波数fminに等しい場合、電
源切替制御部24は現在の出力周波数fを零に設定する
(ステップS34)。
【0079】その後、電源切替制御部24はスイッチ5
Bをオフにし(ステップS35)、制御部Cはバイパス
弁開度制御部14を介してバイパス弁11を閉にする
(ステップS36)。さらに、制御部Cは絞り弁開度制
御部16を介して絞り弁3A,3Bを通常運転時の開度
に制御し(ステップS37)、本処理を終了する。
【0080】この実施の形態3では、商用電源駆動の圧
縮機1Aを商用電源出力の駆動からインバータ出力の駆
動に切り替え、インバータ出力の駆動後は徐々に出力周
波数を低下させて同期型モータを停止させるようにして
いるので、停止時における過渡現象を抑制し、安全な運
転停止を行うことができる。
【0081】また、この運転停止時に、バイパス弁11
や絞り弁3A,3Bの開度を適切に制御して冷媒26の
負荷を軽減するようにしているので、同期型モータの同
期はずれを抑制することができるとともに、インバータ
回路INVのインバータ容量の低減を図ることができ
る。
【0082】なお、バイパス弁11の開閉を徐々に行う
ことによっても停止時における過渡現象が抑制され、一
層、安全な運転停止を実現することができる。さらに、
インバータ出力の出力周波数を商用電源周波数以下で運
転継続して、圧縮機1Aあるいは圧縮機1Bに対しても
可変速制御できることは言うまでもない。
【0083】実施の形態4.つぎに、図4のフローチャ
ートを参照して、実施の形態4にかかる冷却サイクル制
御における絞り弁制御処理について説明する。図4にお
いて、まず、制御部Cは空気調和機が現在、運転状態か
否かを判断する(ステップS41)。
【0084】ステップ41で運転状態でないと判断され
た場合、さらに絞り弁3A,3Bの開度が最小値である
か否かを判断する(ステップS41)。絞り弁3A,3
Bの開度が最小値である場合にはステップ57に移行し
て所定時間の経過を待ち、その後、ステップS41に移
行する。一方、絞り弁3A,3Bの開度が最小値でない
場合は、現在の絞り弁3A,3Bの開度から所定値分の
開度を減じる(ステップS43)。
【0085】その後、さらにこの減じられた絞り弁3
A,3Bの開度が最小値以下であるか否かを判断し(ス
テップS44)、最小値以下でない場合はステップS5
7に移行して所定時間の経過を待ち、その後ステップS
41に移行し、最小値以下である場合は、この絞り弁3
A,3Bの開度を最小値として設定し(ステップS4
5)、その後ステップS57に移行して所定時間の経過
を待ち、さらにステップS41に移行して処理を繰り返
す。
【0086】一方、ステップS41で運転状態であると
判断された場合、さらに圧縮機1A,1Bが起動あるい
は停止の過渡状態であるか否かを判断する(ステップS
46)。圧縮機1A,1Bが起動あるいは停止の過渡状
態である場合は、さらに現在の絞り弁3A,3Bの開度
に所定値分の開度を加える(ステップS47)。その
後、さらにこの所定値分の開度が加えられた絞り弁3
A,3Bの開度が最大値以上であるか否かを判断する
(ステップS48)。
【0087】絞り弁3A,3Bの開度が最大値以上でな
い場合はステップS57に移行して所定時間の経過を待
ち、その後ステップS41に移行し、最大値以上である
場合は、この絞り弁3A,3Bの開度を最大値として設
定し(ステップS49)、その後ステップS57に移行
して所定時間の経過を待ち、さらにステップS41に移
行して処理を繰り返す。
【0088】ステップS46で圧縮機1A,1Bが起動
あるいは停止の過渡状態でないと判断された場合、さら
に現在の絞り弁3A,3Bの開度が所定開度より小さい
か否かを判断する(ステップS50)。所定開度より小
さい場合は、さらに現在の絞り弁3A,3Bの開度に所
定値分の開度を加える(ステップS51)。
【0089】その後、さらにこの所定値分の開度が加え
られた絞り弁3A,3Bの開度が所定開度より大きいか
否かを判断する(ステップS52)。絞り弁3A,3B
の開度が所定開度より大きくない場合はステップS57
に移行して所定時間の経過を待ち、その後ステップS4
1に移行し、所定開度より大きい場合は、この絞り弁3
A,3Bの開度を所定開度として設定し(ステップS5
3)、その後ステップS57に移行して所定時間の経過
を待ち、さらにステップS41に移行して処理を繰り返
す。
【0090】一方、ステップS50で現在の絞り弁3
A,3Bの開度が所定開度より小さくない場合には、現
在の絞り弁3A,3Bの開度から所定値分の開度を減じ
る(ステップS54)。その後、さらにこの減じられた
絞り弁3A,3Bの開度が所定開度より小さいか否かを
判断し(ステップS55)、所定開度より小さくない場
合はステップS57に移行して所定時間の経過を待ち、
その後ステップS41に移行し、所定開度より小さい場
合は、この絞り弁3A,3Bの開度を所定開度として設
定し(ステップS56)、その後ステップS57に移行
して所定時間の経過を待ち、さらにステップS41に移
行して処理を繰り返す。
【0091】この実施の形態4では、絞り弁3A,3B
の開度制御に際し、常に開度の変化幅に上限を持たせ、
徐々に開度を変化するように制御することで、冷凍サイ
クル上の過渡現象に効果的に抑制し、負荷の急変による
同期モータの同期はずれを抑制することができる。
【0092】実施の形態5.つぎに図6のフローチャー
トを参照して、実施の形態5にかかる冷凍サイクル制御
における凝縮器用および蒸発器用の送風機制御処理につ
いて説明する。
【0093】図6において、まず、制御部Cは空気調和
機が現在、運転状態か否かを判断する(ステップS6
1)。ステップ61で運転状態でないと判断された場
合、さらに凝縮器用の送風機12および蒸発器用の送風
機13A,13Bによる風量(以下「風量」という)が
最小値に等しいか否かを判断する(ステップS61)。
風量が最小値である場合にはステップ77に移行して所
定時間の経過を待ち、その後、ステップS61に移行す
る。
【0094】一方、風量が最小値でない場合は、現在の
風量から所定値分の風量を減じる(ステップS63)。
その後、さらにこの減じられた風量が最小値以下である
か否かを判断し(ステップS64)、最小値以下でない
場合はステップS77に移行して所定時間の経過を待
ち、その後ステップS61に移行し、最小値以下である
場合は、この風量を最小値として設定し(ステップS6
5)、その後ステップS77に移行して所定時間の経過
を待ち、さらにステップS61に移行して処理を繰り返
す。
【0095】一方、ステップS61で運転状態であると
判断された場合、さらに圧縮機1A,1Bが起動あるい
は停止の過渡状態であるか否かを判断する(ステップS
66)。圧縮機1A,1Bが起動あるいは停止の過渡状
態である場合は、さらに現在の風量に所定値分の風量を
加える(ステップS67)。その後、さらにこの所定値
分の風量が加えられた風量が最大値以上であるか否かを
判断する(ステップS68)。風量が最大値以上でない
場合はステップS77に移行して所定時間の経過を待
ち、その後ステップS61に移行し、最大値以上である
場合は、この風量を最大値として設定し(ステップS6
9)、その後ステップS77に移行して所定時間の経過
を待ち、さらにステップS61に移行して処理を繰り返
す。
【0096】ステップS66で圧縮機1A,1Bが起動
あるいは停止の過渡状態でないと判断された場合、さら
に現在の風量が所定値より小さいか否かを判断する(ス
テップS70)。所定値より小さい場合は、さらに現在
の風量に所定値分の風量を加える(ステップS71)。
【0097】その後、さらにこの所定値分の風量が加え
られた風量が所定値より大きいか否かを判断する(ステ
ップS72)。風量が所定値より大きくない場合はステ
ップS77に移行して所定時間の経過を待ち、その後ス
テップS61に移行し、所定値より大きい場合は、この
風量を所定値として設定し(ステップS73)、その後
ステップS77に移行して所定時間の経過を待ち、さら
にステップS61に移行して処理を繰り返す。
【0098】一方、ステップS70で現在の風量が所定
値より小さくない場合には、現在の風量から所定値分の
風量を減じる(ステップS74)。その後、さらにこの
減じられた風量が所定値より小さいか否かを判断し(ス
テップS75)、所定値より小さくない場合はステップ
S77に移行して所定時間の経過を待ち、その後ステッ
プS61に移行し、所定値より小さい場合は、この風量
を所定値として設定し(ステップS76)、その後ステ
ップS77に移行して所定時間の経過を待ち、さらにス
テップS61に移行して処理を繰り返す。
【0099】実施の形態5では、実施の形態4と同様
に、凝縮器用の送風機12および蒸発器用の送風機13
A,13Bによる風量制御に際し、常に風量の変化幅に
上限を持たせ、徐々に風量を変化するように制御するこ
とで、冷凍サイクル上の過渡現象に効果的に抑制し、負
荷の急変による同期モータの同期はずれを抑制すること
ができる。
【0100】実施の形態6/7.つぎに、図7のフロー
チャートを参照して、実施の形態6にかかる同期モータ
の同期はずれに対するリカバリー処理について説明す
る。
【0101】図7において、まず電源切替制御部42
は、スイッチ5Aがオンであるか否かを判断する(ステ
ップS81)。スイッチ5Aがオンでない場合はステッ
プS84に移行する。スイッチ5Aがオンである場合、
電源切替制御部42は運転確認部25Aの確認結果をも
とに、圧縮機1Aが運転を停止しているか否かをさらに
判断する(ステップS82)。圧縮機1Aが運転を停止
していない場合、すなわち運転している場合はステップ
S84に移行し、運転を停止している場合は、スイッチ
5Aをオフにした(ステップS85)後に、ステップS
84に移行する。
【0102】ステップS84において、電源切替制御部
42は、スイッチ5Cがオンであるか否かを判断し、ス
イッチ5Cがオンでない場合は本処理を終了する。スイ
ッチ5Cがオンでない場合、さらに電源切替制御部42
は運転確認部25Bの確認結果をもとに、圧縮機1Bが
運転を停止しているか否かを判断する(ステップS8
5)。圧縮機1Bが運転を停止していない場合、本処理
を終了する。圧縮機1Bが運転を停止している場合は、
スイッチ5Cをオフにした(ステップS86)後、さら
に出力電圧部20に対する出力電圧を0Vに設定すると
ともに、出力周波数設定部21に対する出力周波数を0
Hzに設定し(ステップS87)、本処理を終了する。
【0103】この実施の形態6では、予期せぬ事態の発
生によって同期モータが同期はずれを起こしてしまった
場合にも、同期はずれを検知し、圧縮機1A,1Bを停
止状態にする制御を行うようにしているので、安全確実
なリカバリーが可能となり、再起動のための準備を確実
に行うことができる。
【0104】なお、上述した実施の形態では、その一例
として圧縮機1A,1Bの2台とし、それぞれ同期型モ
ータによって駆動され、主として圧縮機1Aが商用電源
出力によって駆動される圧縮機として機能し、圧縮機1
Bがインバータ出力によって駆動される圧縮機として説
明したが、例えば図8に示す実施の形態7のように、圧
縮機を3台以上並列接続した構成としてもよい。
【0105】この場合、圧縮機1A〜1Cは全て同期型
モータによって駆動され、圧縮機1A,1Cが主として
商用電源出力によって駆動される圧縮機として機能し、
圧縮機1Bがインバータ出力によって駆動される圧縮機
として基本的に機能するようにすれば、一つのインバー
タ回路INVによって、全ての圧縮機1A〜1Cを容易
に駆動することができる。
【0106】この場合、増加された圧縮機1Cに伴っ
て、スイッチ5D,5Eを増設するとともに、交流リア
クトル10に対応した交流リアクトル10’を設ける必
要がある。また、電源切替制御部42は、スイッチ5
D,5Eに対するオン、オフ制御および切替制御をも行
う必要がある。この制御は、図2で示された制御テーブ
ルと同じように、2の5乗すなわち32通りの切替状態
が存在する。
【0107】特に負荷状態が変化が大きく変化する大き
な空気調和機においては、このような商用電源出力によ
る圧縮機1A,1Cおよびこれに伴う構成をさらに付加
することにより、大きな空調能力を連続的に持たせるこ
とができる。もちろん、圧縮機1A,1C等の複数の商
用電源駆動圧縮機の起動、停止等の制御は、上述した圧
縮機1Aに対する制御と同じであり、各別に制御しても
よいし、同時に制御してもよい。なお、各圧縮機を各別
に制御する方が段階的な制御となり、容易である。もち
ろん、インバータ回路INVを可能な限り複数設けても
よいのは言うまでもない。
【0108】実施の形態8.さらに、図9は、実施の形
態8にかかる、1台の圧縮機1Aをインバータ回路IN
Vを用いて起動、停止制御を行う空気調和機の主要構成
部分を示す図である。図9に示すように、1台の圧縮機
1Aに対してもインバータ回路INVからのインバータ
出力を用いて圧縮機1Aの起動、停止を行うことができ
る。
【0109】この実施の形態8では、1台の圧縮機に対
してインバータ出力を用いて可変速制御を行うこともで
きるし、固定速制御をも行うことができることになる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、制御
手段が、同期型モータに対する電源を商用電源出力によ
って駆動する場合、この同期型モータを起動および停止
をインバータ出力によって行い、このインバータ出力と
商用電源出力との切替を少なくともインバータ出力の位
相と商用電源出力との位相が一致した後に行うようにし
ており、特に、複数の圧縮機が用いる同期型モータに対
する出力切替を行う場合、1つのインバータ制御手段を
構成するのみでよいので全体的に簡易な構成とした空気
調和機の制御装置が実現できるという効果を奏する。
【0111】また、インバータ制御手段は、少なくとも
1台の圧縮機に対する可変速運転を行うことができ、商
用電源駆動による圧縮機の固定速運転とを重ね合わせる
ことにより、連続的な空調能力制御が可能となるので、
空気調和機の運転が広いレンジで効率的に行うことがで
きるという効果を奏する。
【0112】さらに、1台の圧縮機の構成である場合、
この圧縮機に対してインバータ出力と商用電源出力とを
切り替えることができるので、この切替を行った場合
は、固定速運転を実現し、この切替を行わずにインバー
タ出力のみで圧縮機を駆動させる場合には、可変速運転
が実現されるので、柔軟な空気調和機の運転が実現でき
るという効果を奏する。
【0113】つぎの発明では、商用電源出力とインバー
タ出力とが同時に出力される期間を設けて切り替えら
れ、この切替時に交流リアクトルが電源間の環流電流を
抑制するようにしているので、連続的かつ安定した運転
が実現されるという効果を奏する。
【0114】つぎの発明では、同期型モータを用いた圧
縮機を起動する際、常に変化幅に上限を持たせ、インバ
ータ出力を時間経過に伴って徐々に同期型モータの回転
を増速して、不安定な過渡現象を抑制するようにしてい
るので、同期型モータの同期はずれを効果的に抑制する
ことができるという効果を奏する。
【0115】つぎの発明では、同期型モータを用いた圧
縮機を起動する際、バイパス管を開にして冷凍サイクル
上の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モータに対
する負荷を軽減して、起動時における同期型モータの同
期はずれを抑制するようにしているので、圧縮機の定格
容量に比してインバータ制御手段のインバータ容量を小
さくすることができ、装置全体の小型軽量化を促進する
ことができる効果を奏する。
【0116】つぎの発明では、同期型モータの起動時
に、絞り弁の開度を通常運転時に比して大きくし、冷凍
サイクル上の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モ
ータに対する負荷を軽減して、起動時における同期型モ
ータの同期はずれを抑制することができるので、圧縮機
の定格容量に比してインバータ制御手段のインバータ容
量を小さくすることができ、装置全体の小型軽量化を促
進することができる。
【0117】つぎの発明では、同期型モータを用いた圧
縮機を停止する際、常に変化幅の上限を持たせ、インバ
ータ出力を時間経過に伴って徐々に同期型モータの回転
を減速して不安定な過渡現象を抑制するようにしている
ので、同期型モータの同期はずれを効果的に抑制するこ
とができるという効果を奏する。
【0118】つぎの発明では、同期型モータを用いた圧
縮機を停止する際、バイパス管を開にして冷凍サイクル
上の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モータに対
する負荷を軽減して、停止時における同期型モータの同
期はずれを抑制するようにしているので、圧縮機の定格
容量に比してインバータ制御手段のインバータ容量を小
さくすることができ、装置全体の小型軽量化を促進する
ことができるという効果を奏する。
【0119】つぎの発明では、同期型モータの停止時
に、絞り弁の開度を通常運転時に比して大きくし、冷凍
サイクル上の負荷を低減し、ひいては圧縮機の同期型モ
ータに対する負荷を軽減して、停止時における同期型モ
ータの同期はずれを抑制するようにしているので、圧縮
機の定格容量に比してインバータ制御手段のインバータ
容量を小さくすることができ、装置全体の小型軽量化を
促進することができるという効果を奏する。
【0120】つぎの発明では、同期型モータを用いた圧
縮機を起動または停止する際、常に変化幅の上限を持た
せ、インバータ出力の時間経過に伴って徐々に絞り弁の
開度の大きさを所定の変化率で変化させて、不安定な過
渡現象を抑制するようにしているので、同期型モータの
同期はずれを効果的に抑制することができるという効果
を奏する。
【0121】つぎの発明では、同期型モータを用いた圧
縮機を起動または停止する際、常に変化幅の上限を持た
せ、インバータ出力の時間経過に伴って徐々に凝縮器お
よび蒸発器に備えられた送風機の風量を所定の変化率で
変化させて、不安定な過渡現象を抑制するようにしてい
るので、同期型モータの同期はずれを効果的に抑制する
ことができるという効果を奏する。
【0122】つぎの発明では、各同期型モータのインバ
ータ出力と商用電源出力との切替を含む制御が個別に行
われ、段階的に電源出力切替が実現されるので、確実な
電源切替制御がなされるという効果を奏する。
【0123】つぎの発明では、少なくとも1機の同期型
モータが可変速制御され、この1機の同期型モータを用
いる圧縮機の可変空調能力と、他の商用電源出力で駆動
される圧縮機の固定空調能力とを組み合わせると、所望
の必要空調能力の出力を連続的に実現することができる
ようにしているので、広いレンジに渡って効率的な圧縮
機制御を実現できるという効果を奏する。
【0124】つぎの発明では、同期はずれが生じた場合
に、一旦圧縮機を停止状態にし、再起動等のつぎのステ
ップの準備を整えるようにしているので、圧縮機の同期
はずれに対して迅速な対応が可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる空気調和機の
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 電源切替制御部24によるスイッチ5A〜5
Cの状態と圧縮機1A,1Bの動作状態との関係を示す
テーブルである。
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる商用電源出力
駆動の圧縮機1Aの起動処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】 本発明の実施の形態3にかかる商用電源出力
駆動の圧縮機1Aの停止処理手順を示すフローチャート
である。
【図5】 本発明の実施の形態4にかかる冷凍サイクル
制御における絞り弁制御処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】 本発明の実施の形態5にかかる冷凍サイクル
制御における凝縮器用および蒸発器用の送風機制御処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態6にかかる同期モータの
同期はずれに対するリカバリー処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】 本発明の実施の形態7にかかる3台以上の圧
縮機を制御する場合における空気調和機の制御装置での
具体的な主要構成部分を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態8にかかる1台の圧縮機
を制御する場合における空気調和機の制御装置での具体
器な主要構成部分を示す図である。
【図10】 従来における空気調和機の制御装置の概略
構成を示す図である。
【図11】 複数の圧縮機を用いた空気調和機の制御装
置によって制御される必要空調能力と各圧縮機の動作状
態との関係を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B 圧縮機、2 凝縮器、3A,3B 絞り
弁、4A,4B 蒸発器、5A〜5E スイッチ、6
整流器、7 直流リアクトル、8 直流平滑コンデン
サ、9 逆変換器、10 交流リアクトル、11 バイ
パス弁、12,13A,13B 送風機、14 バイパ
ス弁開度制御部、15 凝縮器用送風機風量制御部、1
6 絞り弁開度制御部、17 蒸発器用送風機風量制御
部、18 電源位相検出部、19 インバータ出力位相
調整部、20 出力電圧設定部、21出力周波数設定
部、22 PWM演算部、23 逆変換器駆動部、24
電源切替制御部、25A,25B 運転確認部、26
冷媒、27 冷媒配管、28バイパス管、30 操作
部、C 制御部、AC 商用電源。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期型モータで駆動される1以上の圧縮
    機とこれらの圧縮機による圧縮によって冷媒を凝縮する
    凝縮器と冷媒の流通を制限する絞り弁と前記凝縮器によ
    って凝縮された冷媒を蒸発させる蒸発器とが冷媒配管に
    よって連通される空気調和機の制御装置において、 商用電源と、 前記商用電源の出力をもとに所望のインバータ出力を生
    成するインバータ制御手段と、 前記1以上の圧縮機が用いる各同期型モータに対する電
    源としての前記商用電源による商用電源出力と前記イン
    バータ制御手段によるインバータ出力とを切り替える切
    替手段と、 前記商用電源の位相を検出する位相検出手段と、 前記インバータ制御手段が生成するインバータ出力の位
    相を前記位相検出手段が検出した位相に調整する位相調
    整手段と、 前記同期型モータに対する電源を商用電源出力によって
    駆動する場合、当該同期型モータの起動および停止を前
    記インバータ出力によって行い、前記位相調整手段によ
    って調整された前記インバータ出力が少なくとも前記商
    用電源出力の位相に一致した後に前記切替手段の切替を
    行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記商用電源出力端と前記インバータ出
    力端との間に交流リアクトルをさらに設け、前記制御手
    段は、前記切替手段による前記商用電源出力と前記イン
    バータ出力との切替時に少なくとも当該商用電源出力と
    当該インバータ出力とが同時に出力する期間を設けるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、商用電源出力を用いる
    前記同期型モータを起動する場合、当該同期型モータに
    対するインバータ出力をほぼ零の周波数から起動時間経
    過に伴って周波数を高くし、前記位相調整手段によって
    当該インバータ出力の位相と前記商用電源出力の位相と
    を一致させた後に、当該同期型モータに対する電源を前
    記インバータ出力から前記商用電源出力に切り替えるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記凝縮器と前記絞り弁と前記蒸発器と
    をバイパスするバイパス管と、前記バイパス管内を流れ
    る冷媒の流通を制限するバイパス弁と、をさらに具備
    し、前記制御手段は、前記同期型モータの起動時に前記
    バイパス弁を開にし、当該同期型モータを用いる圧縮機
    に対する流路抵抗を低減させることを特徴とする請求項
    3に記載の空気調和機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記同期型モータの起
    動時に前記絞り弁の開度を通常運転時に比して大きくす
    ることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、商用電源出力を用いる
    前記同期型モータを停止する場合、前記位相調整手段に
    よって当該商用電源出力の位相と前記インバータ出力と
    の位相とを一致させた後に、当該同期型モータに対する
    電源を前記商用電源出力から前記インバータ出力に切り
    替え、その後当該同期型モータに対するインバータ出力
    を時間経過に伴って当該一致した周波数からほぼ零の周
    波数まで低下させて、当該インバータ出力をオフにする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記凝縮器と前記絞り弁と前記蒸発器と
    をバイパスするバイパス管と、前記バイパス管内を流れ
    る冷媒の流通を制限するバイパス弁と、をさらに具備
    し、前記制御手段は、前記同期型モータの停止時に前記
    バイパス弁を開にし、当該同期型モータを用いる圧縮機
    に対する流路抵抗を低減させることを特徴とする請求項
    6に記載の空気調和機の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記同期型モータの停
    止時に前記絞り弁の開度を通常運転時に比して大きくす
    ることを特徴とする請求項6に記載の空気調和機の制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記同期型モータの起
    動時または停止時における前記絞り弁の開度の大きさを
    所定の変化率で変化させることを特徴とする請求項5ま
    たは8に記載の空気調和機の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記同期型モータの
    起動時または停止時に、前記凝縮器および前記蒸発器に
    備えられた各送風機の風量を所定の変化率で変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    空気調和機の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記同期型モータの
    起動あるいは停止を行う場合、各同期型モータ毎に行う
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載
    の空気調和機の制御装置。
  12. 【請求項12】 各圧縮機のうちの少なくとも1機の同
    期型モータは、インバータ出力による周波数制御によっ
    て可変速制御されることを特徴とする請求項1〜11の
    いずれか一つに記載の空気調和機の制御装置。
  13. 【請求項13】 前記圧縮機毎の運転状態を確認する運
    転状態確認手段をさらに具備し、前記制御手段は、各圧
    縮機に対応する運転状態確認手段が、当該圧縮機が運転
    停止であると確認した場合には、前記当該圧縮機の同期
    用モータに対する全ての電源供給をオフにすることを特
    徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の空気調
    和機の制御装置。
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