JP2000130765A - 電子レンジ及びその検査方法 - Google Patents

電子レンジ及びその検査方法

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JP2000130765A
JP2000130765A JP10305454A JP30545498A JP2000130765A JP 2000130765 A JP2000130765 A JP 2000130765A JP 10305454 A JP10305454 A JP 10305454A JP 30545498 A JP30545498 A JP 30545498A JP 2000130765 A JP2000130765 A JP 2000130765A
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humidity sensor
microwave oven
level
inspection
signal
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Takashi Hosono
隆司 細野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、調理法が自動化された電子レンジの湿度
センサをその生産工程において検査するとき、作業者が
湿度センサに直接蒸気を噴霧したり、又、水などの被加
熱物となる負荷を加熱して、その湿度センサが感知する
データを測定していた。 【解決手段】本発明では、被加熱物のない無負荷の状態
で電子レンジ31に加熱の動作をさせ、それによって湿
度センサが感知するデータを電子レンジ31の表示部に
表示させ、この表示部に表示されたデータをCCDカメ
ラ25で読み取るとともに、この読み取った画像を画像
認識判定検査部27で画像解析してその結果を表示部2
8に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理の仕上がりを
検出するための湿度センサを有する電子レンジと、前記
湿度センサが正常に動作を行っているか否かを判定する
ための電子レンジの検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子レンジにおいて、その調理法
の自動化が普及されている。このように調理法が自動化
された従来使用されている電子レンジの内部構造図を図
6に示す。図6に示す電子レンジは、被加熱物4を受け
皿に載せて収納する加熱室5と、マイクロ波を発振する
マグネトロン1と、マグネトロン1から発振したマイク
ロ波を加熱室5に給電するために通す導波管2と、被加
熱物4を加熱したときに発生する蒸気を排気するための
排気ダクト10及び排気口11と、排気ダクト10内の
蒸気から湿度を測定する湿度センサ13とを備えてい
る。
【0003】該湿度センサ13の構造について、図4及
び図5を参照にして説明する。湿度センサ13は、加熱
室5からの蒸気に触れないように密閉された密閉サーミ
スタ14と外気と触れることができるように小さな穴1
6が設けられた開放サーミスタ15が均熱板23で結合
され、さらにマイクロ波によるノイズの影響を軽減する
ために金網26でシールドされる。このような湿度セン
サ13については、特公平3−72893号公報等に公
開されている。
【0004】又、図1に、上記のような電子レンジの内
部の回路構成図を示す。該電子レンジは、ACアダプタ
19に1次側コイルL12aが接続された低圧トランス
12及び1次側コイルL3aが接続された高圧トランス
3と、1次側コイルL3aと1次側コイルL12aの間
に接続されたリレー21と、高圧トランス3の2次側に
接続されたマイクロ波源29と、低圧トランス12の2
次側に接続される整流回路30と、使用者が操作を行う
ための操作パネル7と、操作パネル7と信号の入出力を
行うマイクロコンピュータ6と、湿度センサ13内のサ
ーミスタ14,15が抵抗R1,R2として抵抗R3,
R4とともに構成されるブリッジ回路20と、該ブリッ
ジ回路20に接続するとともに該ブリッジ回路20の平
衡を調整するラダー抵抗切換部18と、前記ブリッジ回
路20からの送出される電圧値を増幅するとともにマイ
クロコンピュータ6に出力する直流増幅器17と、ブリ
ッジ回路20に接続されるRSとを有する。
【0005】このような電子レンジの動作について説明
する。まず、ACアダプタ19から入力される図3
(a)のような波形を描く交流電圧を、前記ACアダプ
タ19に1次側コイルL3aが接続された高圧トランス
3において高電圧に変換してマグネトロン1を有するマ
イクロ波源29に供給するとともに、前記ACアダプタ
19に1次側コイルL12aが接続された低圧トランス
12において低電圧に変換して整流回路30に供給す
る。
【0006】マイクロ波源29に電力が供給されると、
高圧トランス3の2次側コイルL3bの両端に直列に接
続されたコンデンサC1及びダイオードD1によって、
このコンデンサC1とダイオードD1の接続点にかかる
電圧波形が図3(b)のようになる。よって、マグネト
ロン1のアノード・カソード間にかかるMG電圧も図3
(b)のようになるので、ACアダプタ19から供給さ
れる交流電圧が負になったとき、高圧トランス3の2次
側コイルL3cに接続されたカソードと接地されたアノ
ードとの間で放電が起こり、マグネトロン1からマイク
ロ波が放出される。
【0007】又、低圧トランス12の2次側コイルL1
2bに接続された整流回路30は、マイクロコンピュー
タ6、ブリッジ回路20、及びリレー21内のコイルL
21に供給するための直流電圧Vを出力するとともに、
マイクロコンピュータ6に入力する図3(d)のような
INT信号を出力する。このINT信号は、図3(d)
から明らかなように、前記ACアダプタ19から供給さ
れる交流電圧が正の時High、前記交流電圧が負の時
Lowの状態となる。
【0008】ここで、マイクロコンピュータ6と信号の
入出力を行う操作パネル7のキー入力部9より加熱する
ように使用者がキー入力を行ったとき、湿度センサ13
内のサーミスタ14,15のそれぞれの抵抗となる抵抗
R1,R2及び抵抗R3,R4で構成されたブリッジ回
路20が平衡になるようにマイクロコンピュータ6によ
って、複数の抵抗及びトランジスタで構成されたラダー
抵抗切換部18内のラダー抵抗が切り換えられてブリッ
ジ回路20の調整が行われる。その後、マイクロコンピ
ュータ6よりHighの信号がリレー21のコイルL2
1にコレクタが接続されたNPN型トランジスタTr1
のベースに送出され、該トランジスタTr1が導通する
とともに、リレー21が動作を行い、高圧トランス3に
電流が流れてマイクロ波源29よりマイクロ波が送出さ
れる。
【0009】このようにマイクロ波が送出されて被加熱
物4が加熱されると被加熱物4から蒸気が発生し、この
蒸気を湿度センサ13にて検知する。湿度センサ13で
蒸気が検知されると、ブリッジ回路20の平衡が崩れ、
ブリッジ回路20に現れる電位差が直流増幅器17に入
力されるとともに、該直流増幅器17では入力されたブ
ロック回路20に生じる電位差を略200倍に増幅し
て、マイクロコンピュータ6に送出する。このとき直流
増幅器17に入力される信号は、マグネトロン1が動作
を行うと、その出力されるマイクロ波に影響を受けて図
3(c)のようなノイズを付した波形となるため、マイ
クロコンピュータ6では、図3(d)のようなINT信
号に同期した安定な状態にある信号を読み取る。そし
て、マイクロコンピュータ6で読み取った信号のレベル
が予め定めた閾値に到達しとき、トランジスタTr1に
Lowの信号を出力して、リレー21をOFFする。こ
のようにして、加熱が停止して調理が終了する。
【0010】このような自動調理を行う電子レンジにお
いて、生産工程で行われるその湿度センサ13の動作や
回路等の検査について以下に説明する。一つの検査方法
は、水をしみ込ませた不織布や規定量の水を入れたビー
カーなどの疑似負荷を電子レンジの加熱室5内に設置し
た後、マグネトロン1を動作させて疑似負荷の加熱を行
い、該疑似負荷より発生した蒸気を湿度センサ13が感
知して電子レンジの加熱動作を停止させた時間が規定時
間の範囲内の時間であるか否かを検査することによっ
て、電子レンジが正常に動作を行うか否かの検査を行
う。
【0011】又、上記とは別の検査方法では、湿度セン
サ13に蒸気を直接噴霧し、このときに感知した蒸気量
を操作パネル7上の表示部8に表示させ、その蒸気量を
表した数値によって、湿度センサ13が正常に動作を行
っているか否かの検査を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、生産工
程時に電子レンジに実際に加熱動作を行わせて湿度セン
サ13の動作の検査を行ったとき、被加熱物となる疑似
負荷の蒸気によって加熱室5が汚れるので、検査後この
汚れた加熱室5の清掃作業が必要となるとともにこの清
掃作業を行うための作業員も必要となる。又、疑似負荷
が蒸気を発生するまで加熱する必要があり、その検査時
間も長くなる。更に、判定を検査員の目視のみに頼る検
査となるので、誤判定を行う恐れがある。
【0013】一方、湿度センサ13に蒸気を直接噴霧し
て検査を行ったとき、湿度センサ13に蒸気を噴霧する
作業員が必要となるとともに、電子レンジの大きさや湿
度センサ13の取り付け位置などにより噴霧する位置や
蒸気量を変化させる必要があり手間がかかる。又、湿度
センサ13が取り付けられてある排気ダクト10が電装
部に近いとき、噴霧する蒸気が電装部に当たる可能性が
あり安全性に欠ける。更に、湿度センサ13の不良判定
で、動作を行わないか否かの判定はできるが、外的なノ
イズの影響を受けその感知レベルが上昇しても、その湿
度センサ13を不良と判断できないので、別途影響され
るノイズレベルを確認するための検査が必要となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電子レ
ンジは、被加熱物が加熱される加熱室と、該加熱室にマ
イクロ波を給電する高周波加熱手段と、密閉型温度セン
サと非密閉型温度センサより構成されるとともに前記高
周波加熱手段で加熱された被加熱物から発生する蒸気を
検知することによって湿度を測定する湿度センサと、該
湿度センサの信号を読み取りその信号のレベルに応じて
加熱手段を制御する制御部と、該制御部に調理条件を入
力する入力手段と、前記制御部の指示に従って加熱時間
などを表示する表示手段とを有する電子レンジにおい
て、前記湿度センサが正常に動作しているか否かの検査
を行うための湿度センサ検査モードと通常動作を行うた
めの通常動作モードを有し、前記入力手段に備えられた
キーのうち所定のキーについて所定の操作を行うことに
よって、通常動作モードから湿度センサ検査モードに変
更し、このように湿度センサ検査モードに変更したと
き、前記加熱室に被加熱物のない無負荷状態で前記高周
波加熱手段を所定時間動作させた後、それによって変化
する前記湿度センサが出力する信号のレベルを前記制御
部で検知することを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の電子レンジは、請求項1
に記載の電子レンジにおいて、前記所定のキーについて
の所定の操作は、前記キーを続けて所定回数操作するこ
とであることを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の電子レンジは、請求項1
又は請求項2に記載の電子レンジにおいて、前記湿度セ
ンサ検査モードにおいて前記制御部で検知した前記湿度
センサが出力する信号のレベルを前記表示手段に送出す
るとともに、該表示手段にその信号のレベルを表示する
ことを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の電子レンジは、請求項1
又は請求項2に記載の電子レンジにおいて、前記制御部
が、湿度センサが正常に動作しているか否かの判定を行
うために、該湿度センサが出力する信号のレベルと比較
するための基準となる良否判定レベルとそのレベルに応
じた判定結果信号とを予め記憶し、前記良否判定レベル
には、下限となる第1の閾値と上限となる第2の閾値が
あり、前記湿度センサが出力する信号のレベルが、第1
の閾値以下であるときと、第1の閾値より大きく第2の
閾値未満であるときと、第2の閾値以上であるときの3
つの状態を、前記良否判定レベルを用いて前記制御部で
判定し、前記制御部で判定した前記3つの状態に応じた
前記判定結果信号を前記表示手段に送出するとともに、
該表示手段に送出された判定結果信号を表す記号を該表
示手段に表示することを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の電子レンジの検査方法
は、請求項3に記載の電子レンジを用いた電子レンジの
検査方法において、前記所定のキーについての所定の操
作を行うことによって、該電子レンジを前記湿度センサ
検査モードにし、該電子レンジの前記加熱室に被加熱物
を配置しない無負荷状態で、前記高周波加熱手段を所定
の時間動作させたときの前記湿度センサが出力する信号
のレベルを前記制御部によって検知し、該制御部によっ
て検知した前記信号のレベルを表示手段に送出するとと
もに、該表示手段によって該信号のレベルを表示し、前
記電子レンジの表示手段に表示された前記信号のレベル
をCCDカメラによって読み取り、該CCDカメラによ
って読み取った画像を画像認識判定検査部で画像解析を
行って認識した信号のレベルを予め該画像認識判定検査
部に記憶した前記湿度センサが正常に動作を行っている
か否かを判定するための基準である良否判定レベルと比
較することによって、前記湿度センサが正常に動作を行
っているか否かを判定することを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の電子レンジの検査方法
は、請求項5に記載の電子レンジの検査方法において、
前記良否判定レベルに下限となる第1の閾値と上限とな
る第2の閾値があり、前記湿度センサが出力する信号の
レベルが、第1の閾値以下であるときと、第1の閾値よ
り大きく第2の閾値未満であるときと、第2の閾値以上
であるときの3つの状態によって前記湿度センサの状態
を判定することを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の電子レンジの検査方法
は、請求項4に記載の電子レンジを用いた電子レンジの
検査方法において、前記所定のキーについての所定の操
作を行うことによって、該電子レンジを前記湿度センサ
検査モードにし、該電子レンジの前記加熱室に被加熱物
を配置しない無負荷状態で、前記高周波加熱手段を所定
の時間動作させたときの前記湿度センサが出力する信号
のレベルを前記良否判定レベルと比較することによっ
て、前記湿度センサの状態を制御部によって判定し、該
制御部によって判定した結果である前記判定結果信号を
表示手段に送出するとともに、該表示手段によって前記
湿度センサの状態を示す記号を表示し、前記電子レンジ
の表示手段に表示された記号をCCDカメラによって読
み取り、該CCDカメラによって読み取った画像を画像
認識判定検査部で画像解析を行うとともにその記号によ
り湿度センサが正常に動作を行っているか否かを判定す
ることを特徴とする。
【0021】請求項8に記載の電子レンジの検査方法
は、密閉型温度センサと非密閉型温度センサより成る電
子レンジの内部の湿度を検出する湿度センサが正常に動
作するか否かを検査する電子レンジの検査方法におい
て、加熱室に被加熱物のない無負荷状態で電子レンジに
加熱動作を行わせ、そのときの前記湿度センサの出力に
基づいて該湿度センサが正常に動作を行っているか否か
を判定することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】第1の実施形態について、図面を
参照にして説明する。本実施形態で使用する電子レンジ
の構成及び通常調理時の加熱動作については従来のもの
と同様なので、その構造及び通常調理時の加熱動作の詳
細な説明については省略する。よって、以下に、生産工
程において湿度センサ13の検査を行うときの検査モー
ド時の動作について説明する。図2は、検査モード時の
電子レンジ及び検査用機器の関係及び検査用機器の構成
を示した図である。
【0023】まず、作業者24が、コンベア22を流れ
てきた電子レンジ31の操作パネル7(図1)のキー入
力部9(図1)に設けられた特定のキーを複数回押すな
どといった特殊操作を行って、マイクロコンピュータ6
(図1)が検査モードとなるように操作する。このよう
に、マイクロコンピュータ6が検査モードとなったと
き、マイクロコンピュータ6内のメモリ(不図示)に記
憶してる検査用のプログラムを呼び出しこのプログラム
を実行する。
【0024】次に、作業者24によって、キー入力部9
に設けられた加熱用のキーが操作されて、電子レンジ3
1は被加熱物を加熱室5(図6)に有さない無負荷の状
態で1分間マイクロ波による加熱動作を行う。ところ
で、図4,5のように湿度センサ13が温度を感知する
サーミスタ14,15で構成されているので、湿度セン
サ13は周囲の温度に反応し、その出力レベルが変化す
る特性を持っている。よって、マグネトロン1より発生
するマイクロ波を加熱室5内の金属に反射させて1分間
該加熱室5内の温度上昇を行い、湿度センサ13の出力
レベルを変化させる。この変化した出力レベルを直流増
幅器17(図1)で増幅した後、マイクロコンピュータ
6で読み取りそのレベルを逐次記憶する。1分間の加熱
が終了すると、マイクロコンピュータ6内に記憶した出
力レベルのうち、最大のものを表示部8(図1)に表示
する。
【0025】このように1分間の加熱と湿度センサ13
の出力レベルの表示部8への表示が行われるとと同時
に、電子レンジ31はコンベア22によって、表示部8
がCCDカメラ25の前に位置するように運ばれる。こ
のCCDカメラ25によって、表示部8に表示されるデ
ータの値を読み取られるとともに、この読み取られたデ
ータの値が画像認識判定検査部27に送出される。画像
認識判定検査部27では、CCDカメラ25より送出さ
れたデータの値が、予め記憶させた規格の数値である1
〜30の範囲内にあるか否かを判定する。
【0026】CCDカメラ25で読み取ったデータのそ
れぞれの数値に対する判定結果について説明する。その
判定結果は、(1)前記データの数値が0であるとき、
(2)前記データの数値が1〜30の範囲内にあると
き、(3)前記データの数値が31以上のときの3つの
状態である。判定結果の下限の閾値である数値は、電子
レンジの種類の違いにかかわらず一定であり0としてい
るのに対して、判定結果の上限の閾値である数値は、予
め実験によって数台の電子レンジにおいてその値を確認
して決定される(本実施形態では、上限の閾値を31と
する。)。
【0027】(1)データの数値が0のとき このとき、湿度センサ13が断線、短絡などして壊れて
いるか、該湿度センサ13の周辺回路に半田不良などの
不具合があると考えられる。又、湿度センサ13に付属
するコネクタの挿入不良や、湿度センサ13が構成する
ブリッジ回路20(図1)の出力のばらつきが大きくラ
ダー抵抗切換部18(図1)による調節が不可能である
ということも考えられる。これらのことが原因となっ
て、湿度センサ13が動作せず、加熱室5内を温度上昇
させても反応しないためその出力データの数値が0とな
り、画像認識判定検査部27において湿度センサ不良と
判断される。
【0028】(3)データの数値が31以上のとき このとき、高圧トランス3(図1)の1次側コイルL3
aの巻線が逆巻になっているか、又は、1次側コイルL
3aの配線が逆配線になっているかといった高圧トラン
ス3の配線の誤りが考えられる。即ち、マイクロ波源2
9に通常とは逆位相の交流電圧がかかるので、図3
(d)のINT信号がHighとなるときに湿度センサ
13からの出力データを読み取ると同時にマグネトロン
1(図1)が動作を行う。よって、マグネトロン1より
発生するマイクロ波によって影響を受けた湿度センサ1
3の出力データを表示したこととなるので、通常状態の
出力データにノイズが重畳した値が表示され、画像認識
判定検査部27において誤動作と判断される。
【0029】(2)データの出力が1〜30の範囲内に
あるとき このとき、画像認識判定検査部27において、湿度セン
サ13が動作を行っているとともにその出力データにマ
イクロ波によるノイズが重畳したデータでないものとさ
れるために、電子レンジ31が正常に動作していると判
断される。
【0030】尚、上述した3つの状態を判別するための
規格の数値である判断基準及びその判別結果が画像認識
判定検査部27のメモリ(不図示)内に記憶され、これ
を基に上記のような3つの状態の結果を判別し、結果を
表示部28に表示する。この結果に応じて(1)、
(3)のような状態のとき、不良品としてラインアウト
するとともにそれぞれの不良原因に応じたメンテナンス
を行い、又、(2)のように電子レンジ31が良品と判
断されたときは、次の工程に進む。
【0031】第2の実施形態について、図面を参照にし
て説明する。本実施形態に使用する電子レンジの構成及
び通常調理時の加熱動作については第1の実施形態にお
ける電子レンジと同様なので、その構造及び通常調理時
の加熱動作の詳細な説明については省略する。又、本実
施形態で使用するシステムの構成及び良品・不良品の判
別基準についても第1の実施形態のものと同様である。
よって、その詳細な説明について省略し、第1の実施形
態との相違点について述べる。
【0032】上述した第1の実施形態では、(1)、
(2)、(3)の3つの状態を判別するための規格の数
値である判断基準及びその判別結果が画像認識判定検査
部27のメモリ(不図示)内に記憶され、これを基に上
記のような3つの状態の結果を判別を行っていたが、本
実施形態では、前記3つの状態を判別するための規格の
数値及び前記3つの状態に応じた判別結果信号が電子レ
ンジに設けられたマイクロコンピュータ6内のメモリ
(不図示)に予め記憶される。
【0033】即ち、湿度センサ13からの出力データが
0のとき表示部8における表示内容が0、湿度センサ1
3からの出力データが1〜30の範囲内のとき表示部8
における表示内容が1、出力データが31以上のとき表
示部8における表示内容が2といった図7のようなテー
ブルがマイクロコンピュータ6内の前記メモリに記憶さ
れている。このようにマイクロコンピュータ6内に記憶
することで、第1の実施形態のように1分間無負荷の状
態で加熱動作を行った後、湿度センサ13の出力データ
が(1)の状態のとき表示部8に0が、(2)の状態の
とき表示部8に1が、(3)の状態のとき表示部8に2
が、それぞれ表示される。
【0034】このようにして、表示部8にそれぞれの状
態を表す数値が表示されると、第1の実施形態と同様
に、CCDカメラ25にてその数値が読み取られ、読み
とった数値の画像データを画像認識判定検査部27で画
像解析するとともに、その画像解析によって認識した数
字に応じたそれぞれの状態を表示部28に表示する。
【0035】
【発明の効果】本発明の電子レンジによると、予め湿度
センサ検査モードと通常モードを有しているので、この
電子レンジの生産工程において、簡単な操作で湿度セン
サが正常に動作するか否かを測定するための湿度センサ
検査モードに移行することができ、湿度センサの検査時
の作業の効率化を図ることができる。
【0036】請求項3に記載の電子レンジによると、湿
度センサ検査モードにおいて、湿度センサが検知した値
が表示手段に表示されるので、湿度センサが正常に動作
しているか否かを簡単に判定することができる。
【0037】請求項4に記載の電子レンジによると、該
電子レンジの制御部に予め湿度センサが正常に動作して
いるか否かの判定を行うための基準となる良否判定レベ
ルとそのレベルに応じた判定結果信号とが記憶されてい
るので、湿度センサ検査モードにおいて、電子レンジが
自動的に湿度センサが正常に動作しているか否かの判定
を行うことができるとともに、作業者による誤判定が減
少する。
【0038】本発明の電子レンジの検査方法によると、
加熱室に被加熱物のない無負荷状態で所定時間加熱して
検査を行うので、加熱室を汚すことなく検査できるとと
もに、従来のように疑似負荷を加熱して行っていた検査
と比較して、その検査にかかる時間を短縮することがで
きる。
【0039】請求項5に記載の電子レンジの検査方法に
よると、電子レンジの表示手段に表示された湿度センサ
が出力する信号のレベルをCCDカメラで読み取った
後、画像認識判定検査部で画像解析を行うとともに、画
像解析することによって認識した前記信号のレベルを予
め該画像認識判定検査部に記憶した良否判定レベルと比
較することによって、前記湿度センサが正常に動作を行
っているか否かを判定するので、検査作業の自動化を図
ることができるとともに、作業者による誤判定が減少す
る。
【0040】請求項6に記載の電子レンジの検査方法に
よると、湿度センサが正常に動作しているか否かの基準
となる良否判定レベルに上限を設けることによって、そ
の上限以上のレベルの信号が湿度センサから送出された
とき、高周波加熱手段の配線に不具合があることが簡単
に確認することができる。
【0041】請求項7に記載の電子レンジの検査方法に
よると、電子レンジの制御部に記憶する湿度センサが正
常に動作しているか否かの基準となる良否判定レベルに
上限を設けることによって、その上限以上のレベルの信
号が湿度センサから送出されたとき、高周波加熱手段の
配線に不具合があることが簡単に確認することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子レンジの内部の構成を示す概略回路図。
【図2】本発明の検査工程の説明図。
【図3】電子レンジの回路各部の電圧波形を示す図。
【図4】湿度センサの構造図。
【図5】湿度センサの構造図。
【図6】電子レンジの内部の構成を示す概略断面図。
【図7】第2の実施形態で使用する電子レンジのマイク
ロコンピュータに記憶するテーブルの例。
【符号の説明】 1 マグネトロン 2 導波管 3 高圧トランス 4 被加熱物 5 加熱室 6 マイクロコンピュータ 7 操作パネル 8 表示部 9 キー入力部 10 排気ダクト 11 排気口 12 低圧トランス 13 湿度センサ 14 サーミスタ 15 サーミスタ 16 穴 17 直流増幅器 18 ラダー抵抗切換部 19 ACアダプタ 20 ブリッジ回路 21 リレー 22 コンベア 23 均熱板 24 作業者 25 CCDカメラ 26 金網 27 画像認識判定検査部 28 表示部 29 マイクロ波源 30 整流回路 31 電子レンジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物が加熱される加熱室と、該加熱
    室にマイクロ波を給電する高周波加熱手段と、密閉型温
    度センサと非密閉型温度センサより構成されるとともに
    前記高周波加熱手段で加熱された被加熱物から発生する
    蒸気を検知することによって湿度を測定する湿度センサ
    と、該湿度センサの信号を読み取りその信号のレベルに
    応じて加熱手段を制御する制御部と、該制御部に調理条
    件を入力する入力手段と、前記制御部の指示に従って加
    熱時間などを表示する表示手段とを有する電子レンジに
    おいて、 前記湿度センサが正常に動作しているか否かの検査を行
    うための湿度センサ検査モードと通常動作を行うための
    通常動作モードを有し、 前記入力手段に備えられたキーのうち所定のキーについ
    て所定の操作を行うことによって、通常動作モードから
    湿度センサ検査モードに変更し、 このように湿度センサ検査モードに変更したとき、前記
    加熱室に被加熱物のない無負荷状態で前記高周波加熱手
    段を所定時間動作させた後、それによって変化する前記
    湿度センサが出力する信号のレベルを前記制御部で検知
    することを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 前記所定のキーについての所定の操作
    は、前記キーを続けて所定回数操作することであること
    を特徴とする請求項1に記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 前記湿度センサ検査モードにおいて前記
    制御部で検知した前記湿度センサが出力する信号のレベ
    ルを前記表示手段に送出するとともに、該表示手段にそ
    の信号のレベルを表示することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 前記制御部が、湿度センサが正常に動作
    しているか否かの判定を行うために、該湿度センサが出
    力する信号のレベルと比較するための基準となる良否判
    定レベルとそのレベルに応じた判定結果信号とを予め記
    憶し、 前記良否判定レベルには、下限となる第1の閾値と上限
    となる第2の閾値があり、 前記湿度センサが出力する信号のレベルが、第1の閾値
    以下であるときと、第1の閾値より大きく第2の閾値未
    満であるときと、第2の閾値以上であるときの3つの状
    態を、前記良否判定レベルを用いて前記制御部で判定
    し、 前記制御部で判定した前記3つの状態に応じた前記判定
    結果信号を前記表示手段に送出するとともに、該表示手
    段に送出された判定結果信号を表す記号を該表示手段に
    表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に電子
    レンジ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の電子レンジを用いた電
    子レンジの検査方法において、 前記所定のキーについての所定の操作を行うことによっ
    て、該電子レンジを前記湿度センサ検査モードにし、 該電子レンジの前記加熱室に被加熱物を配置しない無負
    荷状態で、前記高周波加熱手段を所定の時間動作させた
    ときの前記湿度センサが出力する信号のレベルを前記制
    御部によって検知し、 該制御部によって検知した前記信号のレベルを表示手段
    に送出するとともに、該表示手段によって該信号のレベ
    ルを表示し、 前記電子レンジの表示手段に表示された前記信号のレベ
    ルをCCDカメラによって読み取り、該CCDカメラに
    よって読み取った画像を画像認識判定検査部で画像解析
    を行って認識した信号のレベルを予め該画像認識判定検
    査部に記憶した前記湿度センサが正常に動作を行ってい
    るか否かを判定するための基準である良否判定レベルと
    比較することによって、前記湿度センサが正常に動作を
    行っているか否かを判定することを特徴とする電子レン
    ジの検査方法。
  6. 【請求項6】 前記良否判定レベルに下限となる第1の
    閾値と上限となる第2の閾値があり、 前記湿度センサが出力する信号のレベルが、第1の閾値
    以下であるときと、第1の閾値より大きく第2の閾値未
    満であるときと、第2の閾値以上であるときの3つの状
    態によって前記湿度センサの状態を判定することを特徴
    とする請求項5に記載の電子レンジの検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の電子レンジを用いた電
    子レンジの検査方法において、 前記所定のキーについての所定の操作を行うことによっ
    て、該電子レンジを前記湿度センサ検査モードにし、 該電子レンジの前記加熱室に被加熱物を配置しない無負
    荷状態で、前記高周波加熱手段を所定の時間動作させた
    ときの前記湿度センサが出力する信号のレベルを前記良
    否判定レベルと比較することによって、前記湿度センサ
    の状態を制御部によって判定し、 該制御部によって判定した結果である前記判定結果信号
    を表示手段に送出するとともに、該表示手段によって前
    記湿度センサの状態を示す記号を表示し、 前記電子レンジの表示手段に表示された記号をCCDカ
    メラによって読み取り、該CCDカメラによって読み取
    った画像を画像認識判定検査部で画像解析を行うととも
    にその記号により湿度センサが正常に動作を行っている
    か否かを判定することを特徴とする電子レンジの検査方
    法。
  8. 【請求項8】 密閉型温度センサと非密閉型温度センサ
    より成る電子レンジの内部の湿度を検出する湿度センサ
    が正常に動作するか否かを検査する電子レンジの検査方
    法において、 加熱室に被加熱物のない無負荷状態で電子レンジに加熱
    動作を行わせ、そのときの前記湿度センサの出力に基づ
    いて該湿度センサが正常に動作を行っているか否かを判
    定することを特徴とする電子レンジの検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004108606A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Toshiba Corp 加熱調理器及び基準温度発生装置

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