JP2000130603A - シール装置及びそれを備えた水車 - Google Patents

シール装置及びそれを備えた水車

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JP2000130603A
JP2000130603A JP10310712A JP31071298A JP2000130603A JP 2000130603 A JP2000130603 A JP 2000130603A JP 10310712 A JP10310712 A JP 10310712A JP 31071298 A JP31071298 A JP 31071298A JP 2000130603 A JP2000130603 A JP 2000130603A
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runner
casing
sealing device
annular
peripheral surface
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JP10310712A
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Akihiro Kawaguchi
昭博 川口
Yutaka Ozawa
豊 小澤
Tanehiro Shinohara
種宏 篠原
Kazunori Sakakibara
積徳 榊原
Kazuyoshi Miyagawa
和芳 宮川
Yoshihiro Iwasaki
純弘 岩崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Mechanical Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Hydraulic Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水車等の竪軸回転のランナとケーシングの間
のシール装置において、ランナの振動があってもシール
性能を高く維持できるシール装置と、同シール装置を備
えた水車を提供すること。 【解決手段】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
シール装置において、環状のシール部材の大径部をケー
シングの下カバーの内周面に取付け、同大径部の上方へ
向かって内径側へ折り曲げた形状でつながる同環状のシ
ール部材の小径部を形成し、同小径部にランナ外周面に
向かうラビリンス形状を設けてなることを特徴とするシ
ール装置等とそれを備えた水車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水車等のランナと
ケーシングの間のシール装置、および同シール装置を備
えた水車に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来の水車の竪軸回転のラン
ナとケーシングの間のシール装置を、フランシス水車を
例に示し説明する。なお、対象とした水車の全体的構造
は特定のものではなく、従来の公知のものであってよ
く、説明を省略する。
【0003】図14(a)はフランシス水車の従来の一
例の縦断面図であり、ケーシング1に導かれる圧力水
は、ステーベーン2、ガイドベーン3を経てランナ4に
至り、ランナ4を回転させる。このランナ4とケーシン
グ1の下カバー5の間には、シール装置6が設けられて
いる。
【0004】本発明は、このシール装置6に係るもので
あり、図14(b)に、図14(a)の従来のシール装
置6とその周辺を拡大して示す。図14(a),(b)
におけるシール装置6は、ランナ4の外周に設けた2段
ステップ状の形状の突起41と下カバー5に取付けられ
たシール部材7で構成されている。このシール装置6の
シール部を介して流出する圧力水はランナ4に駆動力を
与えず、水車の効率を低下させることになるため、図1
5に別の従来例を示すように、さらにくし歯状の溝を多
段設けた構造のシール装置6として、シール装置6のシ
ール性能向上を図っているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
シール装置6においては、しかしながら、ランナ4は緊
急停止時に半径方向に大きく振れているため、下カバー
5に取付けられるシール部材7との接触を回避するため
比較的大きいすきまを備える必要がある。シール装置6
のシール性能はこのすきまの大きさに左右されるので、
このことは水車の効率を損う原因の一つになっていた。
【0006】本発明は、以上のような従来装置の問題を
解決し、水車等の竪軸回転のランナとケーシングの間の
シール装置において、ランナの振動があってもシール性
能を高く維持できるシール装置と、同シール装置を備え
た水車を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は上記の課
題を解決するためになされたものであって、請求項1の
発明は、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール
装置において、環状のシール部材の大径部をケーシング
の下カバーの内周面に取付け、同大径部の上方へ向かっ
て内径側へ折り曲げた形状でつながる同環状のシール部
材の小径部を形成し、同小径部にランナ外周面に向かう
ラビリンス形状を設けてなることを特徴とするシール装
置を提供するものである。
【0008】すなわち請求項1の発明によれば、シール
部材のラビリンス部とランナの組み立て時のすきまを大
きくしても、運転中は水圧によるシール部材の変形です
きまが狭くなり、シール性能を高く維持できる。
【0009】(2)また、請求項2の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、環
状のシール部材の小径部をランナの下端部の外周面に取
付け、同小径部の上方へ向かって外径側へ折り曲げた形
状でつながる同環状のシール部材の大径部を形成し、同
大径部にケーシングの下カバーの内周面に向かうラビリ
ンス形状を設けてなることを特徴とするシール装置を提
供するものである。
【0010】すなわち請求項2の発明によれば、シール
部材のラビリンス部とケーシングの下カバーの組み立て
時のすきまを大きくしても、運転中は水圧によるシール
部材の変形ですきまが狭くなり、シール性能を高く維持
できる。
【0011】(3)また、請求項3の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、環
状のシール部材の上端部をランナ外周面に取付け、同環
状のシール部材の上部に全周にわたるストレート部を、
下部に全周にわたる外側に向けた突起部を設け、同突起
部がケーシングの下カバーに全周にわたり当接するよう
に配列し、ケーシングの下カバーの前記ストレート部に
向きあう部分をラビリンス形状に、前記突起部に向きあ
う部分をストレート形状に形成してなることを特徴とす
るシール装置を提供するものである。
【0012】すなわち請求項3の発明によれば、前記突
起部がケーシングの下カバーに当接するとシール部材の
ストレート部とケーシングの下カバーのラビリンス形状
との間の水圧が高くなりシール部材を内径側へ変形し突
起部でのすきまが拡大し高圧水が流れるため、シール部
材のストレート部とケーシングの下カバーのラビリンス
形状との間の水圧が低くなり変形がもどり突起部が再び
ケーシングの下カバーに当接しようとする。その結果、
すきまがバランス点で保持され、シール性能を高く維持
できる。
【0013】(4)また、請求項4の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、環
状のシール部材の上端部をケーシングの下カバーの内周
面に取付け、同環状のシール部材の上部に全周にわたる
ストレート部を、下部に全周にわたる内側に向けた突起
部を設け、同突起部がランナに全周にわたり当接するよ
うに配列れ、ランナの前記ストレート部に向きあう部分
をラビリンス形状に、前記突起部に向きあう部分をスト
レート形状に形成してなることを特徴とするシール装置
を提供するものである。
【0014】すなわち請求項4の発明によれば、前記突
起部がランナに当接するとシール部材のストレート部と
ランナのラビリンス形状との間の水圧が高くなりシール
部材を外径側へ変形し突起部でのすきまが拡大し高圧水
が流れるため、シール部材のストレート部とランナのラ
ビリンス形状との間の水圧が低くなり変形がもどり突起
部が再びランナに当接しようとする。その結果、すきま
がバランス点で保持され、シール性能を高く維持でき
る。
【0015】(5)また、請求項5の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、ケ
ーシング側に連通する孔を備える中空部を有し、ランナ
に向き合う面を有する弾性体で形成された環状のシール
部材をケーシングの下カバーの内周面に取付け、ランナ
の同環状のシール部材に向き合う部分にラビリンス部を
形成してなることを特徴とするシール装置を提供するも
のである。
【0016】すなわち請求項5の発明によれば、弾性体
で形成された環状のシール部材がラビリンスとの間でシ
ールが効くとシール部材に働く水圧がシール部材の膨張
を抑制し、その結果シール部のすきまが大きくなるとシ
ール部材に働く水圧が小さくなりシール部材は膨張しよ
うとしてバランスするすきまが保持され、シール性能を
高く維持できる。
【0017】(6)また、請求項6の発明は、請求項5
に記載のシール装置において、前記ラビリンス部はラビ
リンスの径が上部から下部へと順次大きく形成されてな
ることを特徴とするシール装置を提供するものである。
【0018】すなわち請求項6の発明によれば、ラビリ
ンスの径が上部から下部へと順次大きく形成されている
ので、シール部材の膨張のバランス作用がより良好に得
られバランスするすきまが保持され、シール性能を高く
維持できる。
【0019】(7)また、請求項7の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、環
状のフローティングリングがランナを内周面で囲繞する
ようにケーシングの下カバーの内周の円環状溝内に設置
され、同環状のフローティングリングの内周面の上部に
ケーシング側と連通する複数個の部分円弧状の溝を有す
る軸受部が設けられ、同内周面の下部には平坦なシール
部が設けられ、前記軸受部と前記シール部との間に挟ま
れた同内周面に円周溝が設けられてなることを特徴とす
るシール装置を提供するものである。
【0020】すなわち請求項7の発明によれば、ランナ
が回転すると部分円弧状の溝動圧軸受作用をして環状の
フローティングリングがランナとのすきまを保持でき、
また、ランナが軸揺れしても環状のフローティングリン
グは追随するのでシール部とランナのすきまを小さくで
き、シール性能を高く維持できる。
【0021】(8)また、請求項8の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、環
状のフローティングリングがランナを内周面で囲繞する
ようにケーシングの下カバーの内周の円環状溝内に設置
され、同環状のフローティングリングの内周面を平坦な
面とするとともに、ケーシング側と連通する複数個の部
分溝が同内周面の全周にわたって断続的に設けられてな
ることを特徴とするシール装置を提供するものである。
【0022】すなわち請求項8の発明によれば、ランナ
と環状のフローティングリングのすきまが狭まった方に
はケーシング側からの高圧水の効果が大きくなりすきま
を広げようとし、逆にランナと環状のフローティングリ
ングのすきまが広がった方にはケーシング側からの高圧
水の効果が小さくなりすきまが狭まろうとして環状のフ
ローティングリングはランナと同心を保持しようとする
ので、ランナとのすきまを小さくでき、シール性能を高
く維持できる。
【0023】(9)また、請求項9の発明は、竪軸回転
のランナとケーシングとの間のシール装置において、ケ
ーシングの下カバーの下端部の内周側にランナの回転軸
方向で上方に向けて開く環状溝を設け、同環状溝内に同
回転軸方向に移動可能なシールリングを上方に付勢する
弾性体を介して設置するとともに、ランナの外周面に同
回転軸に垂直な下向きの環状平面を形成し、前記シール
リングの上端面を同環状平面に当接せしめてなることを
特徴とするシール装置を提供するものである。
【0024】すなわち請求項9の発明によれば、シール
リングの上端面が弾性体により直接ランナの環状平面に
当接せしめられているので、ランナの軸揺れがあっても
当接面はずれるだけで、リーク量がほぼ零のシール性能
を維持できる。
【0025】(10)また、請求項10の発明は、竪軸
回転のランナとケーシングとの間のシール装置におい
て、ケーシングの下カバーの下端部の内周側にランナの
回転軸方向で上方に向けて開く環状溝を設け、同環状溝
内に同回転軸方向に移動可能なシールリングを設置する
とともに、ランナの外周面に同回転軸に垂直な下向きの
環状平面を形成し、前記シールリングの上端面をステッ
プ状ないしテーパ状に形成し前記環状平面に当接せしめ
てなることを特徴とするシール装置を提供するものであ
る。
【0026】すなわち請求項10の発明によれば、シー
ルリングの上端面が静圧により直接ランナの環状平面に
当接せしめられているので、すきまを小さくでき、ラン
ナの軸揺れに対してもリーク量がほぼ零のシール性能を
維持できる。
【0027】(11)また、請求項11の発明は、請求
項9又は請求項10に記載のシール装置において、前記
環状溝の内周側縁とランナの外周面との間にラビリンス
部を設けてなることを特徴とするシール装置を提供する
ものである。
【0028】すなわち請求項11の発明によれば、請求
項9又は請求項10の発明の特徴に加え、環状溝の内周
側縁とランナの外周面との間のラビリンス部のシール効
果が加わり、シール性能をより高く維持できる。
【0029】(12)また、請求項12の発明は、請求
項1ないし請求項11のいずれかに記載のシール装置
を、竪軸回転のランナとケーシングとの間に備えてなる
ことを特徴とする水車を提供するものである。
【0030】すなわち請求項12の発明によれば、請求
項1ないし請求項11のいずれかに記載のシール装置に
より、水車において竪軸回転のランナとケーシングの間
のシール性能を高く維持することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1にもとづき、本発明の実施の
第1形態に係る水車の竪軸回転のランナ部とケーシング
の間のシール装置を説明する。図1(a)は同シール装
置6と水車のその近傍の縦断面図であり、図1(b)は
(a)中A部を拡大して示すシール装置の作用説明図で
ある。また図1において、従来例の図14と同一機能部
品については、同一符号を付して説明を省略するが、こ
のことは図2以下の実施態様を示す図において同様とす
る。
【0032】実施の第1形態においてはシール装置6
は、下カバー5の下端側に環状のシール部材71の下部
の大径部71aが取付けられ、シール部材71は上方向
途中で内径側へ折り曲げた断面形状をしており、ランナ
4に接近するシール部材71の上部の小径部71bはラ
ンナ4の外周面に向けてラビリンス形状を有するシール
構造となっている。
【0033】シール部材71の外周側へは、図1(b)
に示すようにケーシング1から導かれる圧力水の水圧8
(高圧側)が負荷され、ラビリンス形状部を含む内周側
は低圧の圧力が作用する。シール部材71は、高圧の水
圧8が作用すると図1(b)中、2点鎖線で示すように
内径側へ変形する。変形する量は、シール部材71の厚
みにより変えることが出来る。この作用を利用すること
で、シール部材71の小径部71bのラビリンス部とラ
ンナ4の組立時すきまを大きくしていても、運転中は、
シール部材71の変形ですきまが狭くなりシール性能が
向上する。なお、71’はランナ4の、シール部材71
に面した側に取り付けられるシール用摺動部材である。
【0034】次に、図2にもとづき、本発明の実施の第
2形態に係る水車の竪軸回転のランナ部とケーシングの
間のシール装置を説明する。図2(a)は同シール装置
6と水車のその近傍の縦断面図であり、図2(b)は
(a)中B部を拡大して示すシール装置の作用説明図で
ある。
【0035】実施の第2形態において、シール装置6
は、環状のシール部材72の下部の小径部72aをラン
ナ4に取付ける構造としたもので、シール部材72は上
方向途中で外径側へ折り曲げた断面形状をしており、下
カバー5内面に取付けたシール用摺動部材72’に接す
るシール部材72の上部の大径部72bは下カバー5の
内周面に向けてラビリンス形状を有するシール構造とな
っている。
【0036】本実施の形態においては、シール部材72
をランナ4側に取付け、シール用摺動部材72’を下カ
バー5側に取付けたので、シール部材72の内周側に高
圧の水圧8が負荷され、かつ、ランナ4の回転による遠
心力作用でシール部材72は、図中2点鎖線で示すよう
外径側へ変形し、ラビリンス部と下カバー5とのすきま
は小さくなり、前述の実施の第1形態と同様の作用効果
を生じる。すなわち、シール部材72の大径部72bの
ラビリンス部と下カバー5の組立時すきまを大きくして
いても、運転中は、シール部材72の変形ですきまが狭
くなりシール性能が向上する。
【0037】図3および図4にもとづき、本発明の実施
の第3形態に係る水車の竪軸回転のランナ部とケーシン
グの間のシール装置を説明する。図3は同シール装置と
水車のその近傍の縦断面図であり、図4(a)は図3中
C部の拡大図であり、図4(b),(c)はシール装置
の作用説明図である。
【0038】実施の第3形態において、シール装置6
は、環状のシール部材73の上端部をランナ4に取付け
た保持台74に押え金具75で保持したものである。環
状のシール部材73の上部には全周にわたるストレート
部73a、下部には全周にわたる外径側に向けた断面コ
の字状の突起部73bが設けられ、突起部73bがケー
シングの下カバー5に全周にわたり当接するように配列
され、ケーシングの下カバー5がストレート部73bに
向きあう部分はラビリンス形状51に、突起部73bに
向きあう部分はストレート形状52に形成されている。
【0039】シール部材73のストレート部73aと下
カバー5のラビリンス形状51との間は第1のシール部
61aを形成し、シール部材73の突起部73bと下カ
バー5のストレート形状52との間は第2のシール部6
1bを形成している。
【0040】そして、組立時には、第1のシール部61
aのすきまh1 はh1 >0とし、コの字形状の突起部7
3bがストレート形状52と当接する面による第2のシ
ール部61bのすきまh2 はh2 ≒0となるようにして
いる。
【0041】本実施の形態においては、シール部材73
の外径側に高圧の水圧8が作用すると、第2のシール部
61bのすきまh2 がh2 ≒0のとき、第1のシール部
61bのほぼ全域に一定の高圧の水圧8が作用する(図
4(b))。この作用で、シール部材73は、内径側へ
変形し、この結果、第2のシール部のすきまh2 は拡大
してh2 >0となり、高圧水がシール部材73の外径側
を流れる(図4(c))。流れが生じると第1のシール
部61aのラビリンス部51で圧力損失が生じるため、
シール部材73の外径側に作用する水圧8は相対的に小
さくなる。するとシール部材73は外径側へ復元しよう
とするため、その結果、シール部材73の剛性との兼ね
合いで、第2のシール部のすきまh2 は0よりやや大き
いバランス点ですきまを保持し作動することとなる。
【0042】なお、実施の第3形態においてシール部材
73は、下カバー5に上端を保持して取付け、シール部
材73の上部のストレート部73aに対向するランナ4
側にラビリンス形状51を設け第1のシール部61aと
し、シール部材73の下部に断面コの字状の突起部73
bを設けてランナ4側のストレート形状52との間を第
2のシール部61bとしてもよい。
【0043】また、上記コの字形状の突起部73bは、
コの字形の形状に限定されるものではなく、シール部材
73の下方において相対するストレート形状52の部分
と全周にわたって当接する面を有して第2のシール部6
1bを形成する突起部であればよい。
【0044】図5にもとづき、本発明の実施の第4形態
に係る水車の竪軸回転のランナ部とケーシングの間のシ
ール装置を説明する。図5(a)は同シール装置と水車
のその近傍の縦断面図であり、図5(b)は同図(a)
中D部を拡大して示すシール装置の作用説明図である。
【0045】実施の第4形態において、シール装置6
は、ランナ4に設けられたラビリンス部75を有し、好
ましくは同ラビリンス部75の上部の径は下部の径より
小さくする。そして、これに対向する下カバー5にゴム
等の弾性体よりなる環状のシール部材74が取付けら
れ、シール装置6が構成されている。この弾性体よりな
るシール部材74は、ランナ4のラビリンス部75に向
きあう面を有し、内部には中空部76を有しており、こ
の中空部76には高圧の水圧が導入されるように穴77
が設けられている。
【0046】ラビリンス部75は、この部分のシールが
効くと、ラビリンス部75とシール部材76の間には高
圧の水圧8が作用するが、弾性体であるシール部材74
の中空部76に作用している高圧と、ほぼ等しくなり、
このシール部材74の膨張が抑制される。ラビリンス部
75の下側、すなわち下流側を、上側より順次大径とす
ると、この作用はより確実となる。
【0047】この結果、ラビリンス部75のシール部の
すきまがやや大きくなり、シールの効きが悪くなると、
ラビリンス部75での圧損が大きくなり、シール部材7
4へ外側から作用する圧力が小さくなり、シール部材7
4は膨張しようとする。
【0048】以上の結果、上記の両方の状態の中間でバ
ランスするよう作用するため、ラビリンス部75の下側
のすきまが0よりやや大きいすきまを保持し作動するこ
ととなる。
【0049】図6および図7にもとづき、本発明の実施
の第5形態に係る水車の竪軸回転のランナ部とケーシン
グの間のシール装置を説明する。図6は同シール装置と
水車のその近傍の縦断面図であり、図7(a)は図6中
E−E矢視の拡大図であり、図7(b)は図7(a)中
F−F矢視図である。
【0050】実施の第5形態において、シール装置6
は、ランナ4に対向するシール部材として下カバー5に
環状のフローティングリング81を、その内周面でラン
ナ4を囲繞するように設置している。下カバー5の内周
下端には、フローティングリング81の下端部が接する
側板82を取付けて円環状溝を形成している。フローテ
ィングリング81の内周面には、部分円弧状の溝83を
複数個有する軸受部84及びシール部85が円周溝86
を挟んで設けられている。又、下端部は、側板82との
接面のシールをするため突起87を設けている。
【0051】以上のような、本実施の形態において、フ
ローティングリング81の内周面に部分円弧状の溝83
を設けていることで、ランナ4が回転するとこの部分が
動圧軸受作用をする。このため、フローティングリング
81は、ランナ4と接することなく、すきまを保持した
状態で作動する。また、ランナ4が軸振れしてもフロー
ティングリング81はフローティン機能を有しているの
で追随するため、シール部85とランナ4間のすきまを
小さくすることが出来、シール性を向上することができ
る。
【0052】図8,図9および図10にもとづき、本発
明の実施の第6形態に係る水車の竪軸回転のランナ部と
ケーシングの間のシール装置を説明する。図8は同シー
ル装置と水車のその近傍の縦断面図であり、図9(a)
は図8中G−G矢視の拡大図であり、図9(b)は図9
(a)中H−H矢視図である。図10は本実施の形態の
シール装置の作用説明図である。
【0053】実施の第6形態において、前述の実施の第
5形態と異なる点は、フローティングリング91の内周
面を平坦な面とするとともに部分溝92を複数個全周に
わたり設け、その部分溝92に高圧水が連通する孔93
を設けたフローティングリング91であることである。
【0054】このため図10(a),(b)に作用図を
示すように、すきまが狭まった方は、孔93より部分溝
92に供給される高圧水の水圧8の効果が大きく図10
(a)に示すような圧力分布となり、圧力分布の積分値
が大きくなる。反対側のすきまの広い方は孔93より部
分溝92に供給される高圧水の水圧8の効果が小さくな
り、図10(b)に示すような圧力分布となり、圧力分
布の積分値が小さくなる。
【0055】従って、すきまが狭まる方は広くなる方向
へフローティングリング91は移動することで、ランナ
4に対し、同芯を保持しようとする。すなわち、前述の
実施の第5形態と同様の作用をすることになる。
【0056】図11,図12および図13にもとづき、
本発明の実施の第7形態に係る水車の竪軸回転のランナ
部とケーシングの間のシール装置を説明する。図11は
同シール装置と水車のその近傍の縦断面図であり、図1
2,図13は、その応用、変形例である。なお図13
(b)は図13(a)中、I部の拡大詳細図である。
【0057】図11において、シール装置6は、下カバ
ー5に固定され下カバー5の下端部の内周側にランナ4
の回転軸方向で上方に向けて開く環状溝を形成するイン
サート101と、同環状溝内にインサート101に対し
ランナの回転軸方向に移動可能な様にリテーナ102、
シール部材103よりなるシールリングとを備え、シー
ル部材103の端面(シール面)104が接する部分の
ランナ4はランナの回転軸に垂直な環状平面の形状にし
たものである。
【0058】105はバネであり、上記シールリングの
端面104が上記環状平面に当接するように付勢するも
のである。106,107はOリングである。
【0059】図12に示すシール装置6は、図11に示
すものと異なる点として、シール部材103’のシール
面をステップ状に加工し、静圧シールとしたものであ
る。108は、シール部材103’を保持するためのホ
ルダである。
【0060】図13に示すシール装置6は、図12に示
すものと異なる点として、シール部材103''のシール
面をテーパ状に加工し静圧シールとし、かつ、インサー
ト101’により形成された環状溝の内周側縁の内周面
108に相手側ランナ4の外周面と共にラビリンス状の
加工を施したものである。
【0061】なお、図11に示すシール装置において同
様に、図13に示すようにインサート101にランナ4
側と共にラビリンス状の加工を施してもよい。
【0062】実施の第7形態は以上のような構成によ
り、図11に示すものでは、シール部材103の端面1
04が直接ランナ4の環状平面に当接しているため、ラ
ンナ4の軸振れがあっても当接面はずれるだけでリーク
量はほぼ0となる。
【0063】図12に示すものは、シール部材103’
が静圧シールとなっているのでこの部分のすきまは小さ
い値で保持可能であり、リーク量も少ない値になる。
【0064】また図13に示すものは、図11又は図1
2に示すものおいてラビリンスを加えたことにより、よ
りシール性が向上するものである。
【0065】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発
明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてもよ
いことは言うまでもない。
【0066】例えば、上記実施の形態は全て水車として
説明したが、前述の水車と同様にランナとケーシングの
間のシールを要する流体機械一般に適用できるものであ
る。
【0067】
【発明の効果】(1)以上、請求項1の発明によれば、
シール装置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間の
シール装置において、環状のシール部材の大径部をケー
シングの下カバーの内周面に取付け、同大径部の上方へ
向かって内径側へ折り曲げた形状でつながる同環状のシ
ール部材の小径部を形成し、同小径部にランナ外周面に
向かうラビリンス形状を設けてなるように構成したの
で、シール部材のラビリンス部とランナの組み立て時の
すきまを大きくしても、運転中は水圧によるシール部材
の変形ですきまが狭くなり、ランナの振動等があって
も、シール性能を高く維持できる。
【0068】(2)また、請求項2の発明によれば、シ
ール装置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシ
ール装置において、環状のシール部材の小径部をランナ
の下端部の外周面に取付け、同小径部の上方へ向かって
外径側へ折り曲げた形状でつながる同環状のシール部材
の大径部を形成し、同大径部にケーシングの下カバーの
内周面に向かうラビリンス形状を設けてなるように構成
したので、シール部材のラビリンス部とケーシングの下
カバーの組み立て時のすきまを大きくしても、運転中は
水圧によるシール部材の変形ですきまが狭くなり、ラン
ナの振動等があっても、シール性能を高く維持できる。
【0069】(3)請求項3の発明によれば、シール装
置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール装
置において、環状のシール部材の上端部をランナ外周面
に取付け、同環状のシール部材の上部に全周にわたるス
トレート部を、下部に全周にわたる外側に向けた突起部
を設け、同突起部がケーシングの下カバーに全周にわた
り当接するように配列し、ケーシングの下カバーの前記
ストレート部に向きあう部分をラビリンス形状に、前記
突起部に向きあう部分をストレート形状に形成してなる
ように構成したので、前記突起部がケーシングの下カバ
ーに当接するとシール部材のストレート部とケーシング
の下カバーのラビリンス形状との間の水圧が高くなりシ
ール部材を内径側へ変形し突起部でのすきまが拡大し高
圧水が流れるため、シール部材のストレート部とケーシ
ングの下カバーのラビリンス形状との間の水圧が低くな
り変形がもどり突起部が再びケーシングの下カバーに当
接しようとする。その結果、すきまがバランス点で保持
され、ランナの振動等があっても、シール性能を高く維
持できる。
【0070】(4)請求項4の発明によれば、シール装
置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール装
置において、環状のシール部材の上端部をケーシングの
下カバーの内周面に取付け、同環状のシール部材の上部
に全周にわたるストレート部を、下部に全周にわたる内
側に向けた突起部を設け、同突起部がランナに全周にわ
たり当接するように配列れ、ランナの前記ストレート部
に向きあう部分をラビリンス形状に、前記突起部に向き
あう部分をストレート形状に形成してなるように構成し
たので、前記突起部がランナに当接するとシール部材の
ストレート部とランナのラビリンス形状との間の水圧が
高くなりシール部材を外径側へ変形し突起部でのすきま
が拡大し高圧水が流れるため、シール部材のストレート
部とランナのラビリンス形状との間の水圧が低くなり変
形がもどり突起部が再びランナに当接しようとする。そ
の結果、すきまがバランス点で保持され、ランナの振動
等があっても、シール性能を高く維持できる。
【0071】(5)請求項5の発明によれば、シール装
置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール装
置において、ケーシング側に連通する孔を備える中空部
を有し、ランナに向き合う面を有する弾性体で形成され
た環状のシール部材をケーシングの下カバーの内周面に
取付け、ランナの同環状のシール部材に向き合う部分に
ラビリンス部を形成してなるように構成したので、弾性
体で形成された環状のシール部材がラビリンスとの間で
シールが効くとシール部材に働く水圧がシール部材の膨
張を抑制し、その結果シール部のすきまが大きくなると
シール部材に働く水圧が小さくなりシール部材は膨張し
ようとしてバランスするすきまが保持され、ランナの振
動等があっても、シール性能を高く維持できる。
【0072】(6)請求項6の発明によれば、シール装
置を、請求項5に記載のシール装置において、前記ラビ
リンス部はラビリンスの径が上部から下部へと順次大き
く形成されてなるように構成したので、ラビリンスの径
が上部から下部へと順次大きく形成されているので、シ
ール部材の膨張のバランス作用がより良好に得られバラ
ンスするすきまが保持され、ランナの振動等があって
も、シール性能を高く維持できる。
【0073】(7)請求項7の発明によれば、シール装
置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール装
置において、環状のフローティングリングがランナを内
周面で囲繞するようにケーシングの下カバーの内周の円
環状溝内に設置され、同環状のフローティングリングの
内周面の上部にケーシング側と連通する複数個の部分円
弧状の溝を有する軸受部が設けられ、同内周面の下部に
は平坦なシール部が設けられ、前記軸受部と前記シール
部との間に挟まれた同内周面に円周溝が設けられてなる
ように構成したので、ランナが回転すると部分円弧状の
溝動圧軸受作用をして環状のフローティングリングがラ
ンナとのすきまを保持でき、また、ランナが軸揺れして
も環状のフローティングリングは追随するのでシール部
とランナのすきまを小さくでき、ランナの振動等があっ
ても、シール性能を高く維持できる。
【0074】(8)請求項8の発明によれば、シール装
置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール装
置において、環状のフローティングリングがランナを内
周面で囲繞するようにケーシングの下カバーの内周の円
環状溝内に設置され、同環状のフローティングリングの
内周面を平坦な面とするとともに、ケーシング側と連通
する複数個の部分溝が同内周面の全周にわたって断続的
に設けられてなるように構成したので、ランナと環状の
フローティングリングのすきまが狭まった方にはケーシ
ング側からの高圧水の効果が大きくなりすきまを広げよ
うとし、逆にランナと環状のフローティングリングのす
きまが広がった方にはケーシング側からの高圧水の効果
が小さくなりすきまが狭まろうとして環状のフローティ
ングリングはランナと同心を保持しようとすることによ
り、ランナとのすきまを小さくでき、ランナの振動等が
あっても、シール性能を高く維持できる。
【0075】(9)請求項9の発明によれば、シール装
置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシール装
置において、ケーシングの下カバーの下端部の内周側に
ランナの回転軸方向で上方に向けて開く環状溝を設け、
同環状溝内に同回転軸方向に移動可能なシールリングを
上方に付勢する弾性体を介して設置するとともに、ラン
ナの外周面に同回転軸に垂直な下向きの環状平面を形成
し、前記シールリングの上端面を同環状平面に当接せし
めてなるように構成したので、シールリングの上端面が
弾性体により直接ランナの環状平面に当接せしめられて
いることにより、ランナの振動等があってもリーク量が
ほぼ零のシール性能を維持できる。
【0076】(10)請求項10の発明によれば、シー
ル装置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間のシー
ル装置において、ケーシングの下カバーの下端部の内周
側にランナの回転軸方向で上方に向けて開く環状溝を設
け、同環状溝内に同回転軸方向に移動可能なシールリン
グを設置するとともに、ランナの外周面に同回転軸に垂
直な下向きの環状平面を形成し、前記シールリングの上
端面をステップ状ないしテーパ状に形成し前記環状平面
に当接せしめてなるように構成したので、シールリング
の上端面が静圧により直接ランナの環状平面に当接せし
められていることによりすきまを小さくでき、ランナの
振動等があっても、リーク量がほぼ零のシール性能を維
持できる。
【0077】(11)請求項11の発明によれば、シー
ル装置を、請求項9又は請求項10に記載のシール装置
において、前記環状溝の内周側縁とランナの外周面との
間にラビリンス部を設けてなるように構成したので、請
求項9又は請求項10の発明の特徴に加え、環状溝の内
周側縁とランナの外周面との間のラビリンス部のシール
効果が加わり、シール性能をより高く維持できる。
【0078】(12)請求項12の発明によれば、水車
において、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載
のシール装置を、竪軸回転のランナとケーシングとの間
に設けてなるように構成したので、請求項1ないし請求
項11のいずれかに記載のシール装置により、水車にお
いて竪軸回転のランナとケーシングの間のシール性能を
高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る水車のシール装
置の説明図であり、(a)はシール装置と水車のその近
傍の縦断面図、(b)は(a)中A部を拡大して示すシ
ール装置の作用説明図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る水車のシール装
置の説明図であり、(a)はシール装置と水車のその近
傍の縦断面図、(b)は(a)中B部を拡大して示すシ
ール装置の作用説明図である。
【図3】本発明の実施の第3形態に係る水車のシール装
置の説明図であり、シール装置と水車のその近傍の縦断
面図である。
【図4】(a)は図3中C部の拡大図であり、(b)お
よび(c)は(a)に示すシール装置の作用説明図であ
る。
【図5】本発明の実施の第4形態に係る水車のシール装
置の説明図であり、(a)はシール装置と水車のその近
傍の縦断面図、(b)は(a)中D部を拡大して示すシ
ール装置の作用説明図である。
【図6】本発明の実施の第5形態に係る水車のシール装
置の説明図であり、シール装置と水車のその近傍の縦断
面図である。
【図7】(a)は図6中、E−E矢視図であり、(b)
は(a)中、F−F矢視図である。
【図8】本発明の実施の第6形態に係る水車のシール装
置の説明図であり、シール装置と水車のその近傍の縦断
面図である。
【図9】(a)は図8中、G−G矢視図であり、(b)
は(a)中、H−H矢視図である。
【図10】本発明の実施の第6形態に係るシール装置の
作用説明図である。
【図11】本発明の実施の第7形態に係る水車のシール
装置の説明図であり、シール装置と水車のその近傍の縦
断面図である。
【図12】本発明の実施の第7形態に係る応用・変形例
の水車のシール装置の説明図であり、シール装置と水車
のその近傍の縦断面図である。
【図13】本発明の実施の第7形態に係る水車のシール
装置の別の応用・変形例の説明図であり、(a)はシー
ル装置と水車のその近傍の縦断面図、(b)は(a)中
I部の拡大図である。
【図14】(a)はフランシス水車の従来の一例の縦断
面図であり、(b)は(a)中の従来のシール装置とそ
の周辺の拡大説明図である。
【図15】従来のシール装置の別の例の説明図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ステーベーン 3 ガイドベーン 4 ランナ 5 下カバー 6 シール装置 7 シール部材 71 シール部材 72 シール部材 73 シール部材 74 シール部材 81 フローティングリング 91 フローティングリング 101 インサート 102 リテーナ 103 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 種宏 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 榊原 積徳 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 宮川 和芳 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 岩崎 純弘 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3H072 AA06 AA27 BB27 CC58 CC69 3J041 AA02 BA04 BC03 DA10 3J042 AA05 AA16 BA01 CA10 DA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、環状のシール部材の大径部をケー
    シングの下カバーの内周面に取付け、同大径部の上方へ
    向かって内径側へ折り曲げた形状でつながる同環状のシ
    ール部材の小径部を形成し、同小径部にランナ外周面に
    向かうラビリンス形状を設けてなることを特徴とするシ
    ール装置。
  2. 【請求項2】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、環状のシール部材の小径部をラン
    ナの下端部の外周面に取付け、同小径部の上方へ向かっ
    て外径側へ折り曲げた形状でつながる同環状のシール部
    材の大径部を形成し、同大径部にケーシングの下カバー
    の内周面に向かうラビリンス形状を設けてなることを特
    徴とするシール装置。
  3. 【請求項3】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、環状のシール部材の上端部をラン
    ナ外周面に取付け、同環状のシール部材の上部に全周に
    わたるストレート部を、下部に全周にわたる外側に向け
    た突起部を設け、同突起部がケーシングの下カバーに全
    周にわたり当接するように配列し、ケーシングの下カバ
    ーの前記ストレート部に向きあう部分をラビリンス形状
    に、前記突起部に向きあう部分をストレート形状に形成
    してなることを特徴とするシール装置。
  4. 【請求項4】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、環状のシール部材の上端部をケー
    シングの下カバーの内周面に取付け、同環状のシール部
    材の上部に全周にわたるストレート部を、下部に全周に
    わたる内側に向けた突起部を設け、同突起部がランナに
    全周にわたり当接するように配列れ、ランナの前記スト
    レート部に向きあう部分をラビリンス形状に、前記突起
    部に向きあう部分をストレート形状に形成してなること
    を特徴とするシール装置。
  5. 【請求項5】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、ケーシング側に連通する孔を備え
    る中空部を有し、ランナに向き合う面を有する弾性体で
    形成された環状のシール部材をケーシングの下カバーの
    内周面に取付け、ランナの同環状のシール部材に向き合
    う部分にラビリンス部を形成してなることを特徴とする
    シール装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシール装置において、
    前記ラビリンス部はラビリンスの径が上部から下部へと
    順次大きく形成されてなることを特徴とするシール装
    置。
  7. 【請求項7】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、環状のフローティングリングがラ
    ンナを内周面で囲繞するようにケーシングの下カバーの
    内周の円環状溝内に設置され、同環状のフローティング
    リングの内周面の上部にケーシング側と連通する複数個
    の部分円弧状の溝を有する軸受部が設けられ、同内周面
    の下部には平坦なシール部が設けられ、前記軸受部と前
    記シール部との間に挟まれた同内周面に円周溝が設けら
    れてなることを特徴とするシール装置。
  8. 【請求項8】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、環状のフローティングリングがラ
    ンナを内周面で囲繞するようにケーシングの下カバーの
    内周の円環状溝内に設置され、同環状のフローティング
    リングの内周面を平坦な面とするとともに、ケーシング
    側と連通する複数個の部分溝が同内周面の全周にわたっ
    て断続的に設けられてなることを特徴とするシール装
    置。
  9. 【請求項9】 竪軸回転のランナとケーシングとの間の
    シール装置において、ケーシングの下カバーの下端部の
    内周側にランナの回転軸方向で上方に向けて開く環状溝
    を設け、同環状溝内に同回転軸方向に移動可能なシール
    リングを上方に付勢する弾性体を介して設置するととも
    に、ランナの外周面に同回転軸に垂直な下向きの環状平
    面を形成し、前記シールリングの上端面を同環状平面に
    当接せしめてなることを特徴とするシール装置。
  10. 【請求項10】 竪軸回転のランナとケーシングとの間
    のシール装置において、ケーシングの下カバーの下端部
    の内周側にランナの回転軸方向で上方に向けて開く環状
    溝を設け、同環状溝内に同回転軸方向に移動可能なシー
    ルリングを設置するとともに、ランナの外周面に同回転
    軸に垂直な下向きの環状平面を形成し、前記シールリン
    グの上端面をステップ状ないしテーパ状に形成し前記環
    状平面に当接せしめてなることを特徴とするシール装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10に記載のシー
    ル装置において、前記環状溝の内周側縁とランナの外周
    面との間にラビリンス部を設けてなることを特徴とする
    シール装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    に記載のシール装置を、竪軸回転のランナとケーシング
    との間に備えてなることを特徴とする水車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011157934A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流体機械
JP2013515205A (ja) * 2009-12-22 2013-05-02 ヌオーヴォ ピニォーネ ソシエタ ペル アチオニ 軸方向偏移を伴う摩耗性シール

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