JP2000130498A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2000130498A
JP2000130498A JP10311270A JP31127098A JP2000130498A JP 2000130498 A JP2000130498 A JP 2000130498A JP 10311270 A JP10311270 A JP 10311270A JP 31127098 A JP31127098 A JP 31127098A JP 2000130498 A JP2000130498 A JP 2000130498A
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vibration
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Koji Fukui
宏治 福井
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は構造物の水平2方向の振動を効果的
に制振できることを課題とする。 【解決手段】 制振装置11は、水平2方向制振用の第
1、第2の動吸振器13,14を有し、制御装置15か
らの制御信号により第1、第2の動吸振器13,14が
制振動作してビル12のX,Y方向の振動を制振する。
2台の動吸振器13,14は、ビル12の屋上12aに
固定された同一ベース18に設置されている。また、動
吸振器13,14で駆動される第1、第2の付加質量1
6,17は、夫々上方からみると傾斜面16a,17a
を長辺とする相似形状の直角三角形に形成されている。
そして、付加質量16,17は、傾斜面16a,17a
が対向する向きに設けられており、夫々X,Y方向に移
動可能に設けられている。付加質量16,17は、四角
形のベース18の平面上をX,Y方向に移動可能に設け
られているにも拘わらず、互いに干渉しないように移動
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制振装置に係り、特
に構造物の2方向の振動を効率よく制振するよう構成さ
れた制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビル等の構造物においては地震あ
るいは風圧等による振動を制振するための制振装置が設
けられている。この種の制振装置では、主にビルの質量
に応じた所定の重量を有する付加質量をビルの振動状態
に応じて駆動させる動吸振器をビルの屋上に設置し、付
加質量が振動方向に移動してビルの振動を制振するよう
に構成されている。
【0003】一般的な動吸振器としては、付加質量が振
動方向に移動されるように付加質量をリニアベアリング
等により摺動自在に支持するとともに、付加質量に螺合
するボールネジ等の伝達機構をモータ等により駆動し、
付加質量が水平方向に往復動されるよう構成されてい
る。この種の制振装置では、ビルの変位及び速度などの
振動状態を検出するセンサからの出力値の大きさに応じ
た制御量を演算する制御装置からの駆動信号により動吸
振器のモータが駆動制御され、付加質量が移動すること
によりビルの振動を制振するようになっている。
【0004】また、構造物の振動方向が水平2方向
(X,Y方向)である場合、2方向の振動を制振するた
め、2台の動吸振器を設置していた。例えば、2台の動
吸振器は、夫々ビルの屋上に互いに直交するX,Y方向
の振動を制振する向きに設置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制振装置においては、2台の動吸振器を別々に設置
するため、設置スペースが2倍必要となるばかりか、ビ
ルの屋上に設置される他の設備機器と干渉しないように
設置しなければならないので、設置場所が制限されてし
まうことが多い。
【0006】また、従来は、2台の動吸振器を交差させ
るように重ね合わせた構成とすることにより設置スペー
スの省スペース化を図ることが考えられているが、2台
の動吸振器を縦方向に重ね合わせた構成では、例えば下
方に位置する動吸振器のメンテナンス作業を行なう際に
上方に位置する動吸振器が邪魔になり、メンテナンス作
業に手間がかかるといった問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決した制振
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、構造物の第1の振動方向に対し所定角度
の傾斜面を有する第1の付加質量を第1の振動方向に移
動させて第1の振動方向の振動を制振する第1の動吸振
器と、前記構造物の第1の振動方向に対し所定角度の傾
斜面を有する第2の付加質量を第2の振動方向に移動さ
せて第2の振動方向の振動を制振する第2の動吸振器
と、からなり、前記第1、第2の付加質量は、前記傾斜
面が互いに対向する向きで近接又は離間するように駆動
されることを特徴とするものである。
【0009】従って、請求項1記載の発明によれば、第
1、第2の動吸振器により駆動される第1、第2の付加
質量が傾斜面が互いに対向する向きで近接又は離間する
ように移動するため、異なる水平2方向の振動を効果的
に制振することができると共に、第1、第2の付加質量
を同一平面上に設置しているにも拘わらずコンパクトな
構成とすることができ、設置スペースの省スペース化を
図ることができる。また、第1、第2の動吸振器のメン
テナンス作業が容易に行なえる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1記載の制振装置であって、前記第1、第2の付加質量
は、夫々前記傾斜面を長辺とする相似形状の直角三角形
に形成されたことを特徴とするものである。従って、請
求項2記載の発明によれば、第1、第2の付加質量の夫
々傾斜面を長辺とする相似形状の直角三角形に形成され
ているので、第1、第2の付加質量を交差する方向に移
動させるときに互いに干渉しないように配置することが
でき、且つコンパクトな構成とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明になる制振装置の一
実施例を示す正面図である。また、図2は制振装置がビ
ルの屋上に設置された状態を示す左側面図である。ま
た、図3は制振装置がビルの屋上に設置された状態を示
す平面図である。
【0012】図1乃至図3に示されるように、制振装置
11は、大略、構造物としてのビル12の屋上12aに
設置された水平2方向制振用(X,Y方向制振用)の第
1、第2の動吸振器13,14と、第1、第2の動吸振
器13,14を駆動制御する制御装置15とから構成さ
れている。ビル12の屋上12aに固定されたベース1
8上には、X方向の振動を制振する第1の動吸振器13
と、Y方向の振動を制振する第2の動吸振器14とが設
けられている。そして、第1、第2の動吸振器13,1
4は、制御装置15からの制御信号により制振動作して
ビル12の水平2方向(X,Y方向)の振動を制振す
る。
【0013】このように2台の動吸振器13,14は、
効率良く制振力をビル12の屋上12aに伝達するた
め、上下位置に重ねるのではなくビル12の屋上12a
に固定された同一ベース18に設置されており、メンテ
ナンス作業が容易に行なえるように取り付けられてい
る。また、動吸振器13,14で駆動される第1、第2
の付加質量16,17は、夫々上方からみると傾斜面1
6a,17aを長辺とする相似形状の直角三角形に形成
されている。すなわち、第1、第2の付加質量16,1
7は、夫々同一形状とされており、且つ傾斜面16a,
17aが互いに対向する向きで組み合わされて四角形の
設置スペース内に収まるように設けられている。そし
て、付加質量16,17は、直角三角形の傾斜面16
a,17aが対向した状態でX,Y方向に移動可能に設
けられている。
【0014】このように付加質量16,17は、平面形
状が傾斜面16a,17aを長辺とする相似形状の直角
三角形に形成されているため、四角形に形成された同一
ベース18の平面上をX,Y方向に移動可能に設けられ
ているにも拘わらず、互いに干渉しないように移動する
ことができる。よって、制振装置11では、従来のよう
に2台の動吸振器13,14を別々に設置する構成のも
のよりもコンパクトな構成となっており、ベース18の
設置スペースも省スペース化されている。
【0015】ここで、上記動吸振器13,14の構成に
ついて説明する。図4はX,Y方向の動吸振器13,1
4の平面図である。また、図5は図4中V−V線に沿う
縦断面図である。図4及び図5に示されるように、第1
の動吸振器13と第2の動吸振器14とは、上方からみ
ると正方形に形成されたベース18の平面18aの対角
線Aを境界線として設けられている。そして、動吸振器
13の付加質量16は、移動方向(X方向)に対し、4
5°の角度で傾斜した長辺部分に傾斜面16aが形成さ
れている。また、動吸振器14の付加質量17は、移動
方向(Y方向)に対し、45°の角度で傾斜した長辺部
分に傾斜面17aが形成されている。
【0016】付加質量16の傾斜面16aと付加質量1
7の傾斜面17aとは、互いに四角形の上記ベース18
に収容されるようにベース18の対角線Aを境界線とし
て対向するように取り付けられている。そのため、ベー
ス18の対角線Aより左側の三角形状の領域18Aに
は、付加質量16が移動可能に設けられ、ベース18の
対角線Aより右側の三角形状の領域18Bには、付加質
量16が移動可能に設けられている。
【0017】また、付加質量16,17は、夫々底部に
3個にボールベアリング19,20が取り付けられてい
る。このボールベアリング19,20は、夫々低摩擦で
回転するボールがベース18の平面18aに接した状態
で転動する構造であり、付加質量16,17のX,Y方
向への移動を容易にしている。また、ボールベアリング
19,20は、付加質量16,17の底部のうちベース
18の側壁18c,18dに近接する側に2個配置さ
れ、反対側の角部に1個配置されている。このように付
加質量16,17の底部は、3個のボールベアリング1
9,20により滑動可能に支持されている。そのため、
付加質量16,17は、4点支持とするよりも水平状態
に安定的に支持され、制振動作時の移動がスムーズに行
なえる。
【0018】第1の動吸振器13のACサーボモータ
(以下「モータ」と言う)21は、ベース18の側壁1
8eに取り付けられたモータ支持部22のフランジ22
aに支持されている。また、モータ支持部22の内部に
は、モータ21の回転駆動力が伝達されるカップリング
23が設けられている。モータ支持部22により覆われ
た軸受ケース24は、ベース18の側壁18eに支持さ
れており、軸受ケース24の内部に軸受25が収容され
ている。軸受25は、ボールねじ26の基端側端部を回
転自在に軸承している。また、ボールねじ26の先端側
端部は、付加質量16のX方向に延在するネジ孔27に
挿入されためねじ部28に螺合して貫通している。
【0019】モータ21の出力軸21aは、カップリン
グ23を介して軸受32に軸承されたボールねじ26に
結合されている。従って、モータ21の回転駆動力は、
出力軸21aに結合されたカップリング23を介してボ
ールねじ26に伝達される。そして、付加質量16はボ
ールねじ26の回転によりベース18の平面18a上を
X方向へ移動する。
【0020】また、第2の動吸振器14は、上記第1の
動吸振器13と同一構成であり、ベース18の側壁18
fには、ACサーボモータ(以下「モータ」と言う)2
9ががモータ支持部30のフランジ30aに取り付けら
れている。また、モータ支持部30の内部には、モータ
29の回転駆動力が伝達されるカップリング31が設け
られている。
【0021】モータ支持部30により覆われた軸受ケー
ス32は、ベース18の側壁18fに支持されており、
軸受ケース32の内部に軸受33が収容されている。軸
受33は、ボールねじ34の基端側端部を回転自在に軸
承している。また、ボールねじ34の先端側端部は、付
加質量17のY方向に延在するネジ孔35に挿入された
めねじ部36に螺合して貫通している。
【0022】モータ29の出力軸29aはカップリング
31を介して軸受32に軸承されたボールねじ34に結
合されている。従って、モータ29の回転駆動力は、出
力軸29aに結合されたカップリング31を介してボー
ルねじ34に伝達される。そして、付加質量17はボー
ルねじ34の回転によりベース18の平面18a上をY
方向へ移動する。
【0023】制御装置15は、例えば風圧又は地震発生
によりビル12が振動すると、振動方向(X,Y方向)
の振幅、加速度の大きさに応じた制御量を演算して動吸
振器13,14のモータ21,29へ駆動信号を出力す
る。そして、モータ21,29は、制御装置15からの
駆動信号の供給によりボールねじ26を回転させて付加
質量16をX方向に移動させ、あるいはボールねじ34
を回転させて付加質量17をY方向に移動させる。この
とき、X,Y方向に移動する付加質量16,17の慣性
力の反作用によりビル12のX,Y方向の振動が制振さ
れる。
【0024】また、図1乃至図3に示されるように、ビ
ル12のY方向の壁面の奇数階及び屋上には、地震ある
いは風圧によるX方向の振動状態を変位、速度、あるい
は加速度により検出するX方向振動状態検出センサ(以
下単に「センサ」という)35(351 〜355 )が設
置されている。また、ビル12には、X方向の壁面の奇
数階及び屋上には、Y方向の振動状態を変位、速度、あ
るいは加速度により検出するY方向振動状態検出センサ
(以下単に「センサ」という)36(361 〜365
が設置されている。
【0025】尚、これらのセンサ35,36は、ビル1
2が一方向へ移動すると正の検出信号を出力し、ビル1
2が他方向へ移動すると負の検出信号を出力するように
なっている。そのため、制御装置15は、各センサ3
5,36から出力された信号によりビル12の各振動方
向(X,Y方向)毎の変位、速度、あるいは加速度が検
出される。
【0026】さらに、各動吸振器13,14は、各付加
質量16,17の移動量を測定する変位センサ37,3
8がベース18に設けられており、制御装置15は、変
位センサ37,38より出力された検出信号がフィード
バックされてモータ21,29への制御信号を出力す
る。図6は制御装置15の構成を示すブロック図であ
る。
【0027】図6に示されるように、センサ35,36
により測定されたビル12のX,Y方向の振動状態検出
信号は、夫々増幅器41,42により増幅されてA/D
変換器45でデジタル信号に変換されて制御回路40に
出力される。また、上記ベース18に設けられた変位セ
ンサ37,38により測定された各付加質量16,17
の移動量に応じた検出信号は、夫々増幅器43,44に
より増幅されてA/D変換器45でデジタル信号に変換
されて制御回路40に出力される。
【0028】また、制御回路40は、A/D変換器45
から入力された各センサ35〜38からのデジタル信号
に基づいて振動方向(X,Y方向)毎の制御量を演算す
る。そして、制御回路40の演算結果は、D/A変換器
46によりアナログ信号に変換されてモータ21,29
の第1、第2のドライブ回路47,48に供給される。
さらに、ドライブ回路47,48は、制御回路40で演
算された制御量に応じた駆動信号としての速度指令電圧
を動吸振器13,14のモータ19,29に出力する。
【0029】このようにしてビル12のX,Y方向の振
動は、動吸振器13,14のモータ21,29が駆動制
御されることにより付加質量16,17がX,Y方向に
駆動されて制振される。上記制御回路40において、セ
ンサ35,36からの検出信号に基づいて演算する制御
量の演算方法としては、LQ制御を用いて演算する。
尚、LQ制御は、従来から用いられている周知の技術で
あるので、ここではその説明は省略する。また、制御回
路40では、LQ制御方法に限らず、此れ以外のスカイ
フック制御等の他の制御方法を用いることもできる。
【0030】ここで、上記付加質量16,17の動作位
置について説明する。図7は付加質量16,17が待機
位置にある状態を示す平面図である。図7に示されるよ
うに、制振装置11において、待機状態あるいはメンテ
ナンスを行なう場合、各付加質量16,17は、モータ
21,29側に移動しており、互いに対向する付加質量
16の傾斜面16aと付加質量17の傾斜面17aとが
最大距離Lだけ離れた位置にある。そのため、付加質量
16,17及びボールベアリング19,20のメンテナ
ンス作業が容易に行なえる。
【0031】また、通常、ビル12が振動していないと
きは、付加質量16,17を図7に示す待機位置に停止
させておくことにより、例えば地震発生によりX方向あ
るいはY方向の何れか一方に大きな振動が加えられた場
合でも、付加質量16,17の何れか一方を最大振幅で
移動させて制振動作させることができる。図8は付加質
量16を待機位置に停止させたまま付加質量17を最大
振幅で移動させた状態を示す平面図である。
【0032】図8に示されるように、例えば地震のよる
Y方向の振動が伝播された場合、制御回路40はX方向
制振用の付加質量16を待機位置に停止させたままY方
向制振用の付加質量17を最大振幅で移動させる。その
際、付加質量16の傾斜面16aと付加質量17の傾斜
面17aとが接触しないように制振動作させない付加質
量16を待機位置に退避させておくことができる。
【0033】図9は本発明の変形例を示す平面図であ
る。図9に示されるように、付加質量16は、側壁18
cに対向する側壁16bにガイドローラ51が設けられ
ている。このガイドローラ51は、付加質量16がX方
向に移動する過程で側壁18cを転動しながら付加質量
16の移動方向をガイドする。
【0034】また、付加質量17は、側壁18dに対向
する側壁17bにガイドローラ52が設けられている。
このガイドローラ52は、付加質量17がY方向に移動
する過程で側壁18dを転動しながら付加質量17の移
動方向をガイドする。そのため、ベース18の側壁18
c及び側壁18dは、付加質量16,17の移動をガイ
ドするガイドレールとして機能する。これにより、付加
質量16,17は、上記ボールベアリング19,20に
よりベース18の平面18aに沿って移動すると共に、
ガイドローラ51,52により側壁18c,18dに沿
って移動する。
【0035】従って、付加質量16,17は、ボールベ
アリング19,20とガイドローラ51,52により2
方向から移動位置をガイドされるため、ボールねじ2
6,34に横方向の荷重がかからないように移動位置が
規制される。これにより、付加質量16,17は、ボー
ルベアリング19,20が延在するX,Y方向にスムー
ズに移動することができる。
【0036】尚、上記実施例では、ビル12の制振を行
う制振装置を一例として挙げたが、これに限らず上記制
振装置11をビル以外の構造物(例えば橋梁、鉄塔、高
架建築物、スタジアム等)にも適用できるのは勿論であ
る。また、上記実施の形態では、第1の動吸振器13と
第2の動吸振器14とが互いに直交する水平2方向を制
振するように設置されるものとして説明したが、これに
限らず、例えば第1の動吸振器13の制振方向に対して
第2の動吸振器14のの制振方向が90°以外の角度と
なるように所定角度傾斜させて設置させるようにしても
良いのは勿論である。
【0037】また、上記実施の形態では、付加質量1
6,17の平面形状を三角形としたが、これに限らず、
ベース18の境界線Aに沿う傾斜面を有する形状であれ
ば、三角形以外の形状であっても良い。
【0038】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、第1、第2の動吸振器により駆動される第1、第2
の付加質量が傾斜面が互いに対向する向きで近接又は離
間するように移動するため、異なる水平2方向の振動を
効果的に制振することができると共に、第1、第2の付
加質量を同一平面上に設置しているにも拘わらずコンパ
クトな構成とすることができ、設置スペースの省スペー
ス化を図ることができる。また、第1、第2の動吸振器
が同一平面上に設置されているので、第1、第2の動吸
振器を上下に重ね合わせる構成のものよりもメンテナン
ス作業が容易に行うことができる。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、第
1、第2の付加質量の夫々傾斜面を長辺とする相似形状
の直角三角形に形成されているので、第1、第2の付加
質量を交差する方向に移動させるときに互いに干渉しな
いように配置することができ、且つコンパクトな構成と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる制振装置の一実施例の概略構成図
である。
【図2】制振装置がビルの屋上に設置された状態を示す
左側面図である。
【図3】制振装置がビルの屋上に設置された状態を示す
平面図である。
【図4】X,Y方向の動吸振器13,14の平面図であ
る。
【図5】図4中V−V線に沿う縦断面図である。
【図6】制御装置15の構成を示すブロック図である。
【図7】付加質量16,17が待機位置にある状態を示
す平面図である。
【図8】付加質量16を待機位置に停止させたまま付加
質量17を最大振幅で移動させた状態を示す平面図であ
る。
【図9】本発明の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
11 制振装置 12 ビル 13 第1の動吸振器 14 第2の動吸振器 15 制御装置 16,17 付加質量 18 ベース 19,20 ボールベアリング 21,29 モータ 26,34 ボールねじ 35(351 〜355 ) X方向振動状態検出センサ 36(361 〜365 ) Y方向振動状態検出センサ 37,38 変位センサ 40 制御回路 45 A/D変換器 46 D/A変換器 47 第1のドライブ回路 48 第2のドライブ回路 51,52 ガイドローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の第1の振動方向に対し所定角度
    の傾斜面を有する第1の付加質量を第1の振動方向に移
    動させて第1の振動方向の振動を制振する第1の動吸振
    器と、 前記構造物の第1の振動方向に対し所定角度の傾斜面を
    有する第2の付加質量を第2の振動方向に移動させて第
    2の振動方向の振動を制振する第2の動吸振器と、から
    なり、 前記第1、第2の付加質量は、前記傾斜面が互いに対向
    する向きで近接又は離間するように駆動されることを特
    徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の制振装置であって、 前記第1、第2の付加質量は、夫々前記傾斜面を長辺と
    する相似形状の直角三角形に形成されたことを特徴とす
    る制振装置。
JP10311270A 1998-10-30 1998-10-30 制振装置 Pending JP2000130498A (ja)

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CN109356426A (zh) * 2018-11-21 2019-02-19 中交第二航务工程局有限公司 调谐质量阻尼器

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