JP2000130107A - ガスタービン併設式複合サイクル発電設備 - Google Patents

ガスタービン併設式複合サイクル発電設備

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JP2000130107A
JP2000130107A JP10304262A JP30426298A JP2000130107A JP 2000130107 A JP2000130107 A JP 2000130107A JP 10304262 A JP10304262 A JP 10304262A JP 30426298 A JP30426298 A JP 30426298A JP 2000130107 A JP2000130107 A JP 2000130107A
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hrsg
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main steam
steam
pressure
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JP10304262A
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English (en)
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Yutaka Ariyoshi
裕 有吉
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存火力発電設備の一部装置構成の取り替え
による更新と、最適な統括制御システムとを確立して、
経年火力発電設備の有効利用による出力増加、および熱
効率の向上と、設備運用の柔軟性向上とを図る。 【解決手段】 燃焼ボイラ20とHRSG排熱回収ボイ
ラ70への各給水流量をそれぞれに制御する給水流量制
御手段(90〜93)と、HRSG排熱回収ボイラ70
からのHRSG主蒸気の温度を制御するHRSG主蒸気
温度制御手段(94〜96)、およびHRSG主蒸気の
圧力を制御するHRSG主蒸気圧力制御手段(97,9
8)と、ガスタービン排気をHRSG排熱回収ボイラ7
0側または大気側へ選択的に切り替えるHRSG排熱回
収ボイラバイパス切り替え手段(97)とを設け、これ
らの各制御を統括的に行い得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン発電
システムにガスタービン発電システムを併設させた排熱
利用による複合サイクル発電設備に係り、さらに詳しく
は、経年火力発電設備を有効に活用することで、その熱
効率向上および運用の柔軟性向上を図るようにしたガス
タービン併設式複合サイクル発電設備の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般的に利用されている各種
の火力発電設備とガスタービン発電設備とのそれぞれの
代表例について次に説明する。
【0003】〔A.再生再熱型の蒸気タービン発電プラ
ント〕従来の再生再熱型による蒸気タービン発電プラン
トにおいて、その蒸気サイクルは、燃焼ボイラ、同軸に
発電機を結合した蒸気タービン、復水器、低圧給水加熱
器、脱気器および高圧給水加熱器と、これらの各機器装
置類を接続する配管装置などによって構成される。ま
た、その再生再熱サイクルについては、燃焼ボイラの内
部で発生させた燃焼ガスエネルギーの有効利用と高い熱
効率での運用を図るため、ボイラ内部に再熱器を配して
高圧蒸気タービンの出口主蒸気温度を高めるとか、さら
には、蒸気タービンから抽出した蒸気によって燃焼ボイ
ラの入口給水温度を高めることで実現している。
【0004】この場合、蒸気タービン発電プラントの基
本サイクルは、周知のように、燃焼ボイラ内での燃料の
燃焼によって燃焼ガスエネルギーを発生させた後、ま
ず、該燃焼ガスエネルギーにより、給水を加熱して一旦
高温高圧の蒸気エネルギーに変換し、ついで、該蒸気エ
ネルギーにより、蒸気タービンを回転駆動させることで
機械エネルギーに変換し、該機械エネルギーにより、蒸
気タービンと同軸の蒸気タービン発電機で電気エネルギ
ーに変換して発電作用を得るのである。
【0005】上記従来の再生再熱型蒸気タービン発電プ
ラントシステムの概要構成を図11に簡略化して示す。
【0006】この図11に示す装置構成において、本再
生再熱型の蒸気タービン発電プラントでは、燃焼ボイラ
101内で燃料供給管120から供給される燃料を燃焼
して高温高圧の蒸気を発生させる。該高温高圧の蒸気
は、まず、高圧主蒸気管102を通して初段の高圧蒸気
タービン103に導かれ、該タービン103内で膨張さ
せる。ついで、膨張後の蒸気は、低温再熱管104から
再度燃焼ボイラ101に還流させて再加熱した後に、高
温再熱管105を通して次段の中圧蒸気タービン106
に導かれ、同様に該タービン106内で再膨張させる。
さらに、再膨張後の蒸気は、クロスオーバー管107を
通して最終段の低圧蒸気タービン108に導かれ、ここ
でも同様に該タービン108内で再々膨張させる。
【0007】この場合、各段相当の高圧蒸気タービン1
03、中圧蒸気タービン106、および低圧蒸気タービ
ン108は、同軸上で順次一連に結合されており、それ
ぞれの各膨張に伴うタービン回転作動に伴い、同軸の蒸
気タービン発電機109を駆動させて所期の発電作用を
得る。
【0008】また、このときの再生再熱システムとし
て、各段の蒸気タービン103,106,108でのそ
れぞれの仕事を終えた蒸気は、最終段の低圧蒸気タービ
ン108を経てから復水器110で冷却されて復水とな
る。該復水器110に溜められた復水は、引続き、復水
ポンプ111によって一旦低圧給水加熱器群112に給
水され、該低圧給水加熱器群112では、各低圧抽気管
118を通して個々の加熱器に導かれるタービン抽気と
の熱交換で復水の温度が高められる。
【0009】低圧給水加熱器群112で温度が高められ
た復水は、さらに、低圧給水管113を通して脱気器1
14に給送され、該脱気器114によって復水中の溶存
酸素が脱気された後に、給水ポンプ115によって主給
水管116から高圧給水加熱器群117に給水される。
該高圧給水加熱器群117では、各高圧抽気管119を
通して個々の加熱器に導かれるタービン抽気との熱交換
で給水の温度がより一層高められ、その後、燃焼ボイラ
101内に給水されることによって、該燃焼ボイラ10
1で再度燃焼熱を吸収し、所要の高温高圧の蒸気を得る
もので、以上の操作が繰り返して行われる。
【0010】〔B.ガスタービン発電プラントのシンプ
ルサイクルシステム〕従来のガスタービン発電プラント
でのシンプルサイクルシステムの概要構成を図12に簡
略化して示す。
【0011】この図12に示す装置構成において、燃焼
用の空気は、大気中から図示省略したフィルターを通し
て空気圧縮機121に取り込まれ、該空気圧縮機121
によって圧縮されるとともに、燃料供給管125から供
給する燃料と燃焼器122内で混合して燃焼される。こ
のときの燃焼ガスは、ガスタービン123内で膨張され
て機械エネルギーを生じ、該機械エネルギーは、一方に
おいて、空気圧縮機121を回転駆動させるとともに、
他方では、同軸のガスタービン発電機124を回転駆動
させることで電気エネルギーに変換される。すなわち、
このようにして所期の発電作用を得る。
【0012】また、ガスタービン123内での仕事を終
えた排ガスは、その後、排気ダクト126から煙突12
7に導かれて大気中に放出される。
【0013】〔C.再生再熱型コンバインド発電プラン
ト〕蒸気タービンにガスタービンを併設させた従来の再
生再熱型コンバインド発電プラントに関しては、現在、
次の各方式に基づいたそれぞれの実績がある。
【0014】《C−a.排気再燃式複合サイクル発電シ
ステム》この場合の排気再燃式複合サイクル発電システ
ムの概要構成を図13に簡略化して示す。
【0015】この図13に示す装置構成おいて、排気再
燃式複合サイクル発電システムは、汽力発電設備用のボ
イラー給気系に対し、上記と同様なガスタービン発電ユ
ニット130を配した上で、ガスタービン排ガスを燃焼
ボイラ141に導入することにより、燃焼空気の代替え
とし、このガスタービン発電プラント130を一種の押
し込み通風機(FDF)として利用できるようにする。
【0016】すなわち、ここでは、まず、空気圧縮機1
31で圧縮した燃焼用空気と、燃料供給管135から供
給する燃料とを燃焼器132内で混合して燃焼させ、か
つガスタービン133内での燃焼ガスの膨張により、発
電機134を回転駆動させて所期の発電作用を得る。つ
いで、排ガスをガスタービン排気ダクト136で燃焼ボ
イラ141に送り込むことにより、燃焼ボイラ141で
は、別の燃料供給管160から供給する燃料と混合して
再燃焼させる。
【0017】燃焼ボイラ141内での燃料の燃焼によっ
て発生した高温高圧の蒸気は、上記した再生再熱型蒸気
タービン発電プラントの場合とほぼ同様に、まず、高圧
主蒸気管142を通して初段の高圧蒸気タービン143
に導かれ、該タービン143内で膨張させる。ついで、
膨張後の蒸気は、低温再熱管144を通して再度燃焼ボ
イラ141に還流されることで再加熱された後、高温再
熱管145を通して次段の中圧蒸気タービン146に導
かれ、該タービン146内で再膨張させる。ひきつづ
き、再膨張後の蒸気は、クロスオーバー管147を通し
て低圧蒸気タービン148に導かれ、該タービン148
内で再々膨張させる。すなわち、これらの各膨張に伴う
タービン回転によって蒸気タービン発電機149が駆動
され、ここでも所期の発電作用を得る。
【0018】この場合、各蒸気タービン143,14
6,148での仕事を終えた蒸気は、復水器150で冷
却されて復水となり、かつ復水ポンプ151によって低
圧給水加熱器群152と、それに、低温ガス加熱器入口
給水管166を経てボイラ排気ダクト161の後段側に
介在されたガス/復水加熱器165とにそれぞれ給水さ
れる。
【0019】低圧給水加熱器群152では、各低圧抽気
管158を通して個々の加熱器に導かれるタービン抽気
との熱交換で復水の温度を高めた後に、該高められた温
度の復水が低圧給水管153を通して脱気器154に給
送される。また、ガス/復水加熱器165でも、ボイラ
排気ダクト161を通るボイラ排熱の一部が回収されて
同様に復水の温度を高めた後に、これが低温ガス加熱器
出口給水管167を通して低圧給水管153に合流す
る。
【0020】脱気器154によっては、復水中の溶存酸
素が脱気され、脱気後の復水は、給水ポンプ155で主
給水管156を通して高圧給水加熱器群157と、高温
ガス加熱器入口給水管163を経てボイラ排気ダクト1
61の前段側に介在されたガス/給水加熱器162とに
それぞれ給水される。
【0021】一方の高圧給水加熱器群157では、各高
圧抽気管159を通して個々の加熱器に導かれるタービ
ン抽気との熱交換で給水の温度が高められ、かつ他方の
ガス/給水加熱器162でも、ボイラ排気ダクト161
を通るボイラ排熱の一部が回収されて同様に給水の温度
が高められる。その後、このように温度が高められた各
給水は、合流して燃焼ボイラ141に給水されることに
より、再度燃料の燃焼熱を吸収し、所要の高温高圧の蒸
気を得て上記の操作が同様に繰り返される。
【0022】なお、ガス/給水加熱器162およびガス
/復水加熱器165を経た燃焼ガスは、煙突168に導
かれて大気中に放出される。
【0023】《C−b.排熱回収式複合サイクル発電シ
ステム》この場合の排熱回収式の複合サイクル発電シス
テムは、蒸気タービン発電プラントの給水系に排熱回収
ボイラを設置するとともに、熱源にガスタービンの排気
熱を利用できるようにしたものであり、ここでは、ガス
タービンおよび蒸気タービンと発電機とを同軸上に配し
た発電プラントの構成が、一軸型複合発電プラントと称
され、また、ガスタービンと蒸気タービンとが別置さ
れ、かつその各々にそれぞれ発電機を配した発電プラン
トの構成が、多軸型複合発電プラントと称されている。
【0024】これらの排熱回収式を採用した一軸型およ
び多軸型の各複合サイクル発電プラントについて次に述
べる。
【0025】〈排熱回収式による一軸型複合サイクル発
電プラント〉この場合の排熱回収式の一軸型複合サイク
ル発電プラントは、ガスタービンおよび蒸気タービンと
これらに共通の発電機とを同軸上で連結してユニット構
成とした上で、ガスタービンからの排ガスのもつ熱エネ
ルギーを回収する排熱回収ボイラにより、蒸気サイクル
を循環する給水との熱交換を行わせるとともに、この排
熱回収ボイラで発生させた蒸気を蒸気タービン内に導く
ことによって、ガスタービンでのガスサイクルと蒸気タ
ービンでの蒸気サイクルとを排熱回収ボイラを中心にし
て複合させた構成である。
【0026】このように構成される排熱回収式一軸型複
合サイクル発電プラントの利点として挙げられるのは、
運転軸数の選択によって中間負荷帯での熱効率を著るし
く向上させ得ること、それに迅速な起動運転が可能なこ
となどである。
【0027】〈排熱回収式による多軸型複合サイクル発
電プラント〉この場合の排熱回収式の多軸型複合サイク
ル発電プラントは、基本的には上記一軸型複合発電プラ
ントの場合と同様に、ガスタービンユニットでのガスサ
イクルと、蒸気タービンユニットでの蒸気サイクルとを
排熱回収ボイラを中心にして複合させた構成ではある
が、ガスタービンに対しては対応するガスタービン発電
機を、蒸気タービンに対しても対応する蒸気タービン発
電機をそれぞれ各別に連結させてユニット構成とするこ
とで、これらのガスタービンと蒸気タービンとが同軸上
にはない点が特徴である。
【0028】この場合、通常の態様では、ガスタービン
の出力に比較して蒸気タービンの方の出力が大きいこと
から、ガスタービンの数台に対して蒸気タービンの1台
という組み合せが一般的に用いられる。
【0029】上記構成の排熱回収式多軸型複合発電プラ
ントの利点としては、定格負荷運転における熱効率が高
い点と、ガスタービンを蒸気タービンとは別に運転する
ことができるため、運用面での柔軟性に優れることであ
り、また、建設時にあって、これらのガスタービンユニ
ットと蒸気タービンユニットとを別々に据え付け得るこ
となどである。
【0030】ここで、この排熱回収式の多軸型複合サイ
クル発電システムとして、ガスタービンユニットと蒸気
タービンユニットとを各1組づつ用いた場合の概要構成
を図14に簡略化して示す。
【0031】この図14に示す装置構成おいて、1組の
ガスタービンユニット170は、ガスタービン171お
よび空気圧縮機172とガスタービン発電機173とを
同軸上で結合し、かつ燃料供給管175から供給する燃
料と、空気圧縮機172で圧縮した空気とを混合して燃
焼させる燃焼器174を設ける。
【0032】この場合は、燃焼器174で発生した燃焼
ガスをガスタービン171に給送するようにしており、
その排ガスは、排気ダクト176を経て排熱回収ボイラ
190で排熱回収された後に、出口ダクト177から図
示しない煙突に導かれて大気中に放出される。
【0033】また、1組の蒸気タービンユニット180
は、高圧蒸気タービン181、中圧蒸気タービン182
および低圧蒸気タービン183と蒸気タービン発電機1
84とを同軸上で結合して構成し、排熱回収ボイラ(H
RSG)190からの高温高圧蒸気によって駆動され
る。
【0034】HRSG排熱回収ボイラ190は、HRS
G過熱器190A、HRSG再熱器190B、HRSG
高圧蒸発器190CおよびHRSG高圧ドラム190
D、HRSG高圧節炭器190E、HRSG低圧蒸発器
190FおよびHRSG低圧ドラム190G、HRSG
低圧節炭器190HおよびHRSG節炭器190Iを順
次一連に有して構成し、ガスタービンユニット170か
ら排出される排熱を回収する。
【0035】ここで、ガスタービンユニット170側で
は、空気圧縮機172で圧縮した燃焼用空気と、燃料供
給管175から供給する燃料とを燃焼器174内で混合
して燃焼させ、かつガスタービン171内での燃焼ガス
の膨張により、空気圧縮機172を駆動させるととも
に、ガスタービン発電機173を駆動させることによっ
て所期の発電作用を得る。
【0036】一方、蒸気タービンユニット180側で
は、HRSG高圧ドラム190Dで発生させた高圧蒸気
が、まず、HRSG過熱器190Aでガスタービン排熱
と熱交換された後、高圧主蒸気管201を通して初段の
高圧蒸気タービン181に導かれ、該タービン181内
で膨張する。ついで、膨張後の蒸気は、低温再熱管20
2からHRSG再熱器190Bに導かれて再加熱された
後、高温再熱管203を通して次段の中圧蒸気タービン
182に導かれ、該タービン182内で再膨張する。引
き続き、再膨張後の蒸気は、クロスオーバー管204を
通して低圧蒸気タービン183に導かれ、該タービン1
83内で再々膨張する。これらの各膨張に伴うタービン
回転によって蒸気タービン発電機184を駆動すること
により、ここでも所期の発電作用を得る。
【0037】各蒸気タービン181,182,183で
の仕事を終えた蒸気は、復水器210で冷却されて復水
となり、かつ低圧給水ポンプ211で低圧給水管205
を通して脱気器212に給水される。脱気器212で
は、HRSG低圧ドラム190Gで発生され、脱気器蒸
気管206を通して導かれる低圧蒸気により、給水中の
溶存酸素分の除去と熱交換とがなされた後、高圧給水ポ
ンプ213および低圧給水ポンプ214により、高圧給
水管206および低圧給水管207を介して排熱回収ボ
イラ190の各部に給水される。
【0038】〔D.ガスタービン併設式複合サイクル発
電プラント〕従来のガスタービン併設式による複合サイ
クル発電プラントは、概括的に、蒸気タービンシステム
に対してガスタービンシステムを併設するとともに、該
ガスタービンシステムの排気系にHRSG排熱回収ボイ
ラを設置させて構成し、蒸気サイクル系の給水を一部分
岐して排熱回収ボイラで再加熱させ、該再加熱して発生
させた蒸気を蒸気タービンシステムの蒸気サイクル系に
戻すようにしたものである。
【0039】なお、詳細については後述するが、本発明
は、ここでのガスタービン併設式複合サイクル発電プラ
ントに対して適用する。
【0040】本ガスタービン併設式複合サイクル発電プ
ラントの概要構成を図1に簡略化して示す。
【0041】この図1に示す装置構成おいて、本ガスタ
ービン併設式複合サイクル発電プラントは、蒸気タービ
ンシステム側に1組の蒸気タービンユニット10と燃焼
ボイラ20とを設けるとともに、ガスタービンシステム
側に1組のガスタービンユニット50と、該ガスタービ
ンユニット50からの排ガスの排熱を回収するHRSG
排熱回収ボイラ70とを設ける。
【0042】蒸気タービンシステム側の蒸気タービンユ
ニット10は、高圧蒸気タービン11、中圧蒸気タービ
ン12および低圧蒸気タービン13と蒸気タービン発電
機14とを同軸上で結合させて構成する。この構成にお
いては、燃焼ボイラ20および後述するHRSG排熱回
収ボイラ70で発生させた主蒸気をそれぞれの各タービ
ン11〜13内で膨張させることにより、蒸気タービン
発電機14を回転駆動させて所期通りの発電を行う。
【0043】ガスタービンシステム側のガスタービンユ
ニット50は、ガスタービン51および空気圧縮機52
とガスタービン発電機53とを同軸上で結合させ、かつ
ガスタービン燃焼器54を配して構成する。この構成に
おいては、ガスタービン燃料供給管55からガスタービ
ン燃料制御弁56を介して供給する燃料と、空気圧縮機
52で圧縮させた空気とをガスタービン燃焼器54内で
混合して燃焼させ、かつ該燃焼によって発生した燃焼ガ
スをガスタービン51内で膨張させることにより、空気
圧縮機52を回転駆動して吸入空気を圧縮するととも
に、ガスタービン発電機53を回転駆動させて所期通り
の発電を行う。
【0044】HRSG排熱回収ボイラ70については、
HRSG過熱器70Aと、HRSGドラム70Bと、H
RSG蒸発器70Cと、それに、HRSG節炭器70D
とを順次一連に配して構成する。この構成の場合、ガス
タービン51から排出される排ガスは、ガスタービン排
気ダクト57からHRSGバイパスダンパ58を介する
ことにより、HRSG排熱回収ボイラ70に導いて排熱
回収を可能にさせた上で、HRSG排気ダクト71から
HRSG仕切り弁72を介して取り出され、その後、煙
突83から大気中に放出される。
【0045】この場合、蒸気タービンシステム側では、
ボイラ燃料供給管21からボイラ燃料制御弁22を介し
て供給する燃料を燃焼ボイラ20で燃焼させることによ
り、ボイラ内部の給水を加熱して高温高圧の蒸気を発生
する。発生した高温高圧の蒸気は、高圧主蒸気管23か
ら取り出されるとともに、HRSG排熱回収ボイラ70
のHRSG過熱器70AからHRSG主蒸気管74を通
して取り出される再加熱した蒸気と混合させ、かつ主蒸
気塞止弁24、主蒸気加減弁25を順次に経た上で、高
圧蒸気タービン11に導かれて膨張する。また、膨張後
の蒸気は、一方で低温再熱蒸気管26から燃焼ボイラ2
0に還流して再加熱された後に、高温再熱蒸気管27か
ら再熱蒸気塞止弁28、再熱蒸気加減弁29を順次に経
た上で、中圧蒸気タービン12に導かれて再膨張する。
さらに、再膨張後の蒸気は、クロスオーバー管30から
低圧蒸気タービン13に導かれて再々膨張する。これら
の各膨張に伴うタービン回転によって蒸気タービン発電
機14が駆動され、所期の発電作用を得る。
【0046】ひきつづき、各蒸気タービン11〜13で
の仕事を終えた蒸気は、復水器31で冷却されて復水と
なり、低圧給水ポンプ32によって低圧給水加熱器群3
3に給送される。該低圧給水加熱器群33では、各低圧
抽気管34から個々の加熱器に導かれるタービン抽気と
の熱交換によって復水温度が高められた後に、低圧給水
管35を通して脱気器36に給送される。
【0047】脱気器36においては、高圧抽気管43a
からのタービン抽気の導入による熱交換のもとで復水中
の溶存酸素が脱気され、かつ脱気後の復水は、一方で、
主給水ポンプ37により、主給水管38から主給水流量
調節弁39を経て高圧給水加熱器群40に給送され、他
方では、HRSG給水ポンプ41により、HRSG給水
管42を通してHRSG排熱回収ボイラ70に給送され
る。
【0048】高圧給水加熱器群40への給水は、ここで
も各高圧抽気管43bから個々の加熱器に導かれるター
ビン抽気との熱交換によって給水温度を高めた後に、燃
焼ボイラ20に給送されて再度燃焼熱を吸収し、先に述
べたのと同様に、所要の高温高圧の蒸気を発生する。
【0049】HRSG排熱回収ボイラ70への給水は、
HRSGの低温部でガスタービン排熱と熱交換された後
に、その一部がHRSG出口プレボイラ給水管75から
HRSGプレボイラ給水調節弁76を介して高圧給水加
熱器群40の出口側に合流する。残りの他部は、一方
で、HRSG給水調節弁77を経てHRSGの高温部で
ガスタービン排熱と熱交換された後、先に述べたよう
に、HRSG蒸気管74からHRSG蒸気管減温器80
を通して蒸気タービン高圧主蒸気管23内の高温高圧蒸
気に合流する。また、他方においては、HRSG蒸気管
減温水管78からHRSG蒸気管減温調節弁79を介す
ることでHRSG蒸気管減温器80に合流して高温高圧
蒸気を減温調節する。なお、HRSG蒸気管74を通し
た再熱蒸気の一部は、HRSG主蒸気バイパス管81か
らHRSG主蒸気バイパス圧力制御弁82を介して復水
器31に供給されるようになっている。
【0050】このように、本ガスタービン併設式複合サ
イクル発電プラントでは、ガスタービンサイクルの排熱
を有効利用して蒸気タービンプラントでの熱効率の向上
を行わせるのである。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来の各
排熱利用システムを採用した複合サイクル発電プラント
の現状について検討する。
【0052】現存する各種の排熱活用システム形式によ
る複合サイクル発電プラントについては、その建設・稼
働以来、既に30年程度を経過している施設が多く、こ
のために設備自体の各装置構成の老朽化は不可避であ
り、たとえば、タービン単機の発電容量自体を取り上げ
てみても、中小容量の場合が殆んどである。また、対応
する技術分野での開発が進められた結果による最近の大
容量発電プラントに比較するとき、設置面積に占める発
電能力もまた当然のことながら極めて低く、これらの改
善を必要とするという要望および課題がある。
【0053】このような従来の要望および課題に応える
ための改善策としては、現存の複合サイクル発電設備を
単純に最新設備に取り替えることが考えられるのである
が、設備自体の全取り替えによる改善は、必然的に該当
改善設備の発電停止を伴う点に鑑み、たとえ過渡的では
あるにもせよ、現行で必要とされている総発電能力、ひ
いては、総需要電力量を低下させることを意味してお
り、この結果、需要電力の給電不足に陥るのを恐れるあ
まり容易には踏み切れないでいる。
【0054】また、これに加えて、電源立地上の諸問題
も潜在し、発電所用地の新規な入手が非常に困難である
ことから、現時点では、既存設備の所要更新部分に関し
て、個々の各装置ならびに部品単位による交換を行うこ
とで、発電停止期間を最小限に留めた状態での既設発電
所としての延命策を講じているのが実情である。
【0055】したがって、上記のような実質的な現状把
握の面からは、一方で、既存設備の他設備への流用、も
しくは相互流用などによって設備の更新を図るようにす
ること、それに、更新に際しては、発電能力を可能な限
り大きくし、かつ熱効率についても可及的に高くしたい
ことなどのニーズがクローズアップされ、これに合わせ
た既設発電所のリフレッシュ更新が強く要望されてい
る。さらに、他方では、発電設備自体の大幅な改造が、
時間的な制約と、多額の投下資金とを必要とすることか
ら、更新ならびに改造部分自体が少なければ少ないほど
好ましいものとされる。
【0056】この結果、改善対象の既設発電所として
は、稼働中の複合サイクル発電プラントの老朽化に伴
い、プラント全体の取り替えによる新設か、プラントの
所要該当部分の一部取り替えによる設備の更新かのいず
れかの選択が問題点になるものであった。
【0057】上記の実情に鑑み、複合サイクル発電プラ
ントでの所要該当部分の一部取り替えによる更新を選択
した場合の適応性は、次の表1に示す通りである。
【表1】 この表1から明らかなように、新設および既設ともに複
合サイクル発電プラントの設置に際しては、特に問題点
は見当たらないのであるが、複合サイクル発電プラント
では、先にも詳述したように、数種類に亘るそれぞれの
各システム構成があるため、諸般の事情を考慮して最も
適当したシステム構成を選定することになる。
【0058】また、複合サイクル発電プラントを新設す
る場合での各種方式によるシステム構成、つまり、排気
再燃式、排熱回収式およびガスタービン併設式の各シス
テム構成の一般的な比較を次の表2に示す。
【0059】
【表2】 新規に複合サイクル発電プラントを建設する場合には、
立地条件や経済的な問題などを十分に考慮して最適な方
式による設備構成が選択されるが、表2から明らかなよ
うに、建設期間および投資金額を除いて、性能面では、
排熱回収式の複合サイクル発電プラントに優位性があ
り、かつこの排熱回収式複合サイクル発電プラントの場
合には、長期的な見方からすると、投資金額の回収もま
た可能であるものと言える。
【0060】さらに、既存発電設備にガスタービンを追
設して複合サイクル発電プラントを構成する場合での各
種リフレッシュ方式の比較を次の表3に示す。
【0061】
【表3】 既存発電設備に対する複合サイクル発電プラントへの変
更については、改造範囲が広くて多くの困難を伴うこと
が予測されるが、既設汽力発電所への影響や、該発電所
構内の遊休地の有効利用などの点で比較すると、表3か
ら明らかなように、ガスタービン併設式の複合サイクル
発電プラントに際立った優位性があるものと言うことが
できる。
【0062】すなわち、ガスタービン併設式複合サイク
ル発電プラントにおいては、既設発電所への比較的少な
い投下資金、および短い建設期間による改造によって設
備自体の発電性能の向上(出力増加)が可能である。
【0063】本発明は、以上詳述した従来の課題に応え
るためになされたもので、その目的とするところは、既
存設備の一部装置の取り替えおよび所要機器類の付加に
よる装置構成の更新と、その最適な統括制御システムと
を確立して、経年火力発電設備の有効利用による出力増
加、および熱効率の向上と、設備運用の柔軟性向上とを
効果的に図り得るようにしたガスタービン併設式複合サ
イクル発電設備を提供することである。
【0064】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明においては、先に述べたように、既設発電プ
ラントの有効活用と、該既設発電プラントに与える影響
(改造など)範囲が少ないという点から、発明対象とし
て、上記図1に示すガスタービン併設式複合サイクル発
電プラントを選択し、その設備内容を新規に補完すると
ともに、設備全体の統括制御を行い得るようにしたもの
である。
【0065】すなわち、本発明においては、基本的に、
蒸気タービンシステムに対してガスタービンシステムを
併設させ、かつ該ガスタービンシステムの排気系にHR
SG排熱回収ボイラを設置して構成し、蒸気サイクル系
の給水を一部分岐してHRSG排熱回収ボイラで再加熱
させ、かつ該再加熱によって得る蒸気を蒸気タービンシ
ステムの蒸気サイクル系に戻すようにし、併せて、該プ
ラント構成を統括的に制御できるようにしたものであ
る。したがって、ここでは、既設の発電所に与える影響
が可及的に低減されるとともに、比較的少ない投資額、
および比較的短い建設期間によってシステム全体の出力
増加を容易に実現させ得るのである。
【0066】本発明に係る請求項1に記載の発明は、燃
焼ボイラからの主蒸気によって蒸気タービンを駆動さ
せ、該駆動後の主蒸気を復水器で復水した後、かつ低圧
給水加熱器、脱気器、高圧給水加熱器を経て燃焼ボイラ
に還流させる蒸気サイクルの再生再熱型蒸気タービン発
電プラントに対し、ガスタービンシンプルサイクル発電
プラントを併設させるとともに、該ガスタービンの排気
系にHRSG排熱回収ボイラを配置させて構成し、前記
蒸気サイクル系の脱気器を経て給水手段で給送される主
給水の一部を分岐して、前記HRSG排熱回収ボイラで
再加熱してから前記高圧給水加熱器を経た主給水に合流
させ、かつ該HRSG排熱回収ボイラで発生するHRS
G主蒸気を前記燃焼ボイラの主蒸気に合流させるガスタ
ービン併設式複合サイクル発電設備であって、前記燃焼
ボイラへの主給水流量を制御する主給水流量制御手段、
および該燃焼ボイラへの主給水に合流する前記再加熱さ
れたHRSG給水流量を制御するHRSG給水流量制御
手段と、前記HRSG排熱回収ボイラのHRSGドラム
からのHRSG主蒸気の温度を制御するHRSG主蒸気
温度制御手段、およびHRSG主蒸気の圧力を制御する
HRSG主蒸気圧力制御手段と、前記ガスタービン排気
をHRSG排熱回収ボイラ側または大気側へ選択的に切
り替えるHRSG排熱回収ボイラバイパス切り替え手段
とを備え、これらの各制御を統括的に行い得るようにし
たことを特徴としている。
【0067】本請求項1のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、再生再熱型蒸気タービン発電プラン
トにあって、ガスタービンシンプルサイクル発電プラン
トとタービン排気系にHRSG排熱回収ボイラとを併設
させた構成で、主給水流量制御手段による燃焼ボイラへ
の主給水流量の制御、およびHRSG給水流量制御手段
による燃焼ボイラへの主給水に合流する再加熱されたH
RSG給水流量の制御と、HRSG主蒸気温度制御手段
によるHRSG排熱回収ボイラのHRSGドラムから燃
焼ボイラの主蒸気に合流するHRSG主蒸気の温度制
御、およびHRSG主蒸気圧力制御手段による該HRS
G主蒸気の圧力制御と、HRSG排熱回収ボイラバイパ
ス切り替え手段によるガスタービン排気のHRSG排熱
回収ボイラ側または大気側への選択的な切り替え制御と
を統括的に行うことにより、経年火力発電設備を有効利
用した上で、該設備への僅かな所要機器類の付加による
装置の改善で、設備全体の統括制御システムが確立さ
れ、これによって設備の出力増加、および熱効率の向上
と、設備運用の面での柔軟性向上とを効果的に図り得る
のである。
【0068】本発明に係る請求項2に記載の発明は、請
求項1のガスタービン併設式複合サイクル発電設備にお
いて、前記給水手段が、分岐される主給水の一部を主給
水管を経て前記統括制御による流量調節のもとで前記高
圧給水加熱器に給送する主給水ポンプと、分岐される主
給水の他部をHRSG給水管を経て前記統括制御による
流量調節のもとで前記HRSG排熱回収ボイラに給送す
るHRSG給水ポンプとの各別に独立した給水ポンプ手
段であることを特徴としている。
【0069】本請求項2のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、分岐される主給水の一部の高圧給水
加熱器への給送が、統括制御による流量調節のもとで主
給水ポンプによって行われるとともに、分岐される主給
水の他部のHRSG排熱回収ボイラへの給送が、同様に
統括制御による流量調節のもとでHRSG給水ポンプに
よって行われる。
【0070】本発明に係る請求項3に記載の発明は、請
求項1のガスタービン併設式複合サイクル発電設備にお
いて、前記給水手段が、主給水の一部を主給水管を経て
前記高圧給水加熱器へ、他部をHRSG給水管を経て前
記HRSG排熱回収ボイラへそれぞれに統括的な流量調
節のもとで給送する共通の給水ポンプ手段であることを
特徴としている。
【0071】本請求項3のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、分岐される主給水の一部の高圧給水
加熱器への給送と、分岐される主給水の他部のHRSG
排熱回収ボイラへの給送とが、統括制御による流量調節
のもとで共通の給水ポンプによって行われる。
【0072】本発明に係る請求項4に記載の発明は、請
求項1および2、または請求項1および3の何れかのガ
スタービン併設式複合サイクル発電設備において、前記
主給水管の管路には、主給水流量を調節する主給水流量
調節弁、および主給水流量を検出する主給水流量計が設
けられており、この態様で、前記主給水流量制御手段
は、前記主給水流量計による検出流量に対応して、あら
かじめ設定されている主給水流量指令値の範囲内に主給
水流量を維持すべく前記主給水流量調節弁の開度を調整
する手段であることを特徴としている。
【0073】本請求項4のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、分岐される主給水の一部の高圧給水
加熱器への給送流量が、主給水流量計による主給水の検
出流量に基づいた主給水流量調節弁の開度調整により、
あらかじめ設定されている主給水流量指令値の範囲内に
維持される。
【0074】本発明に係る請求項5に記載の発明は、請
求項1および2、または請求項1および3の何れかのガ
スタービン併設式複合サイクル発電設備において、前記
HRSG排熱回収ボイラからの再加熱された給水が給送
されるHRSG出口プレボイラ給水管の管路には、HR
SGプレボイラ給水流量を調節するHRSGプレボイラ
給水流量調節弁、およびHRSGプレボイラ給水流量を
検出するHRSGプレボイラ給水流量計が設けられてお
り、この態様で、前記HRSG給水流量制御手段は、前
記HRSGプレボイラ給水流量計による検出流量に対応
して、あらかじめ設定されているHRSG給水流量指令
値の範囲内にHRSG給水流量を維持すべく前記HRS
Gプレボイラ給水流量調節弁の開度を調整する手段であ
ることを特徴としている。
【0075】本請求項5のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、分岐される主給水の他部のHRSG
排熱回収ボイラへの給送流量が、HRSGプレボイラ給
水流量計によるHRSG給水の検出流量に基づいたHR
SGプレボイラ給水流量調節弁の開度調整により、あら
かじめ設定されているHRSG主給水流量指令値の範囲
内に維持される。
【0076】本発明に係る請求項6に記載の発明は、請
求項1および2、または請求項1および3の何れかのガ
スタービン併設式複合サイクル発電設備において、前記
HRSGドラムからのHRSG主蒸気が給送されるHR
SG主蒸気管の管路には、HRSG主蒸気流量を検出す
るHRSG主蒸気流量検出器、該HRSG主蒸気流量検
出器の後流側でHRSG主蒸気を減温するHRSG主蒸
気管減温器、および該HRSG主蒸気管減温器の後流側
で減温されたHRSG主蒸気温度を検出するHRSG主
蒸気温度検出器が設けられ、また、前記HRSG主蒸気
管減温器には、HRSG主蒸気管減温水管からHRSG
主蒸気管減温調節弁を介して減温水を供給し得るように
させてあり、この態様で、前記HRSG主蒸気温度制御
手段は、前記HRSG主蒸気流量検出器による検出流
量、および前記HRSG主蒸気温度検出器による検出温
度に対応して、あらかじめ設定されているHRSG主蒸
気温度指令値の範囲内にHRSG主蒸気温度を維持すべ
く前記HRSG主蒸気管減温調節弁の開度を調整する手
段であることを特徴としている。
【0077】本請求項6のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、燃焼ボイラの主蒸気に合流するHR
SG主蒸気の温度が、HRSG主蒸気流量検出器による
検出流量、およびHRSG主蒸気温度検出器による検出
温度に基づいたHRSG主蒸気管減温調節弁の開度調整
により、あらかじめ設定されているHRSG主蒸気温度
指令値の範囲内に維持される。
【0078】本発明に係る請求項7に記載の発明は、請
求項1および2、または請求項1および3の何れかのガ
スタービン併設式複合サイクル発電設備において、前記
HRSGドラムからHRSG主蒸気が給送されるHRS
G主蒸気管の管路には、HRSG主蒸気圧力を検出する
HRSG主蒸気圧力検出器が設けられ、かつ該HRSG
主蒸気管から前記復水器に分岐したHRSG主蒸気バイ
パス管の管路には、復水される蒸気の圧力を調節するH
RSG主蒸気バイパス調節弁が設けられており、この態
様で、前記HRSG主蒸気圧力制御手段は、前記HRS
G主蒸気圧力検出器による検出圧力に対応して、あらか
じめ設定されているHRSG主蒸気圧力指令値の範囲内
にHRSG主蒸気圧力を維持すべく前記HRSG主蒸気
バイパス調節弁の開度を調整する手段であることを特徴
としている。
【0079】本請求項7のガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備では、燃焼ボイラの主蒸気に合流するHR
SG主蒸気の圧力が、HRSG主蒸気圧力検出器による
検出圧力に基づいたHRSG主蒸気バイパス調節弁の開
度調整により、あらかじめ設定されているHRSG主蒸
気圧力指令値の範囲内に維持される。
【0080】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスタービン
併設式複合サイクル発電設備の実施形態につき、上記図
1の装置構成を援用するとともに、図2ないし図10を
参照して詳細に説明する。
【0081】本発明の実施形態においては、先にも述べ
たように、既設発電プラントの有効利用と、該既設発電
プラントに与える影響の範囲が少ないということから、
図1に示すガスタービン併設式複合サイクル発電プラン
トを選択し、その設備内容を新規に補完するとともに、
設備全体の統括制御を行い得るようにすることで、設備
自体の有効かつ効果的な運用の柔軟性を図ることによ
り、既設発電所での発電性能(出力)の増加と熱効率の
向上とを得られるようにしたものである。
【0082】本実施形態を適用するガスタービン併設式
複合サイクル発電プラントについては、上記図1に示す
通りに、ガスタービンユニットと蒸気タービンユニット
とを各1組づつ用いた構成に加えて、図2ないし図10
に示す所要の関連機器類等を補完し、設備全体の統括制
御を図るようにしている。なお、実施形態として示す図
2ないし図10の構成において、援用する図1の構成と
同一符号は同一または相当部分を示している。
【0083】まず、上記援用する図1のガスタービン併
設式複合サイクル発電プラントの運転時における起動操
作の手順、ならびに一例による異常発生時での対応操作
の手順の概略について述べる。
【0084】ここで、同上装置起動のための前提条件と
して、たとえば、装置全体の各回転部分相応の軸受冷却
装置部および制御用空気圧縮部などは、既に運転作動さ
せてあるものとし、この状態で本発電プラント各部の起
動操作については、概略的にそれぞれ次の順序で行われ
る。
【0085】(a) 複合サイクル発電プラントの起動操作
(時系列的に記載.停止操作は逆手順) (a1)蒸気タービンの起動 海水供給系(冷却系)の起動 循環水ポンプの起動 復水ポンプ(低圧給水ポンプ)の起動 グランド蒸気供給系の起動 復水器真空ホンプの起動 グランド排風機の起動 補助蒸気供給系の起動 (a2)復水器真空度の確保 給水ポンプの起動 プレボイラのクリーンアップ完了 燃焼ボイラへの通水 (a3)燃焼ボイラの点火 昇温・昇圧開始 (a4)HRSGバイパス系風道の使用確認 (a5)HRSG給水ポンプの起動 (a6)HRSGバイパス切替え部の使用確認 バイパス系→HRSG系の切替え (a7)ガスタービンの起動 ボイラ統括制御(給水制御、燃料制御、主蒸気温度制
御)* HRSG蒸気管圧力制御(バイパス管設定値=主蒸気圧
力+α)* HRSG蒸気管蒸気温度制御(設定値=主蒸気温度)* HRSG給水流量制御* (a8)定格運転/負荷変化 以上の各過程がプラント各部の起動操作である。
【0086】上記起動操作の手順において、(a7)の操作
過程での末尾に*印を付した各過程は、本実施形態によ
るガスタービン併設式複合サイクル発電プラントを安全
かつ高性能に運転するために必要とされる新たに付加さ
れた制御システムであって、従来システムには無い機能
であり、したがって、上記図1に示した従来構成に対し
ても、その統括制御装置の機能として追加(詳細につい
ては次項以下に記述する)されることになる。
【0087】(b) 異常発生時の操作(時系列的に記載.
蒸気タービン系MFTトリップを例とし、所内単独運転
の場合) MFTトリップ HRSG給水ポンプの停止 HRSGバイパス切替え部の起動 HRSG系→バイパス系への切替え HRSG主蒸気管塞止弁の閉弁 以上の各過程が蒸気タービン系MFTトリップの場合の
対応操作である。
【0088】上記複合サイクル発電プラントの運転に際
しては、既設燃焼ボイラで発生させる蒸気、およびHR
SG排熱回収ボイラで発生させる蒸気のそれぞれに関し
て、これらの各発生蒸気の圧力、温度、流量の相互協調
と、プレボイラ系でのHRSG排熱回収ボイラに対する
給水流量の協調との統括された運転制御が技術的課題に
なることが明らかであり、これらの各課題を効果的に解
決する手段が本発明の骨子である。
【0089】次に、本ガスタービン併設式複合サイクル
発電プラントの統括制御および各部の制御概念につい
て、その個々の技術内容をそれぞれに明らかにするた
め、以下に項分けして詳細に説明する。
【0090】(1) 《本ガスタービン併設式複合サイクル
発電プラントの統括制御概念》 図2ないし図4は本実施形態を適用したガスタービン併
設式複合サイクル発電プラントにおけるユニットマスタ
と、ボイラ・タービンマスタ部、ガスタービンマスタ部
および関連制御機器との統括制御概念を系統的に示す説
明図である。これらの図2ないし図4の各図において、
図中の左方端部には、本実施形態設備における各制御項
目または各設定項目を示してあり、右方端部には、制御
される各該当部を示してある。
【0091】本実施形態の複合サイクル発電プラント
は、先にも述べ、かつ図1に示す構成からも明らかなよ
うに、1組づつの蒸気タービンユニット10とガスター
ビンユニット50とを有しており、発電機設備が蒸気タ
ービン発電機14とガスタービン発電機53との複数構
成であることから、本設備全体の統括制御は、次のよう
に行われる。
【0092】これらの図2ないし図4を参照して、本ガ
スタービン併設式複合サイクル発電プラントに対する給
電要求指令は、ユニットマスタ1000から、蒸気ター
ビンシステム側のボイラ・タービンマスタ部1001
と、ガスタービンシステム側のガスタービンマスタ部1
002とに出力され、該出力指令を受けたボイラ・ター
ビンマスタ部1001では、これを蒸気タービンプラン
トの統括制御として該蒸気タービンプラントの運転制御
を行い、また、ガスタービンマスタ部1002では、こ
れをガスタービンプラントの燃料制御としてガスタービ
ンプラントの運転制御を行う。
【0093】すなわち、蒸気タービンプラント側の燃焼
ボイラ20にあっては、上記給電指令に対応して、主蒸
気の圧力・温度を司る燃料流量制御と、主蒸気の流量を
司る給水流量制御と、主蒸気の温度を定格温度に維持す
るための主蒸気温度制御との3種類の基本制御手段によ
り、蒸気タービンプラントでの統括制御として、要求さ
れる定格の圧力・温度・流量を維持するように相互に協
調された統括制御が行われる。また、ガスタービンプラ
ント側にあっては、上記給電指令に対応して、発電機出
力と指令値との比較、速度などの修正を行うことによ
り、その燃料流量制御が行われる。
【0094】(2) 《主給水流量およびHRSG給水流量
の制御》 図5は燃焼ボイラへの主給水流量制御および排熱回収ボ
イラ(HRSG)への給水流量制御の概念を示す説明図
であり、また、図6は同上各流量制御の対象構成部を取
り出して示す部分ブロック図である。
【0095】この図6を参照して、本蒸気タービンプラ
ントの場合、タービン飲み込み蒸気流量は、通常運転
中、要求負荷に見合ったボイラ・タービンマスタ部10
01からの給水流量信号を受けることで、主給水ポンプ
37の下流側に設けられる主給水流量調節弁39によっ
て制御される。
【0096】ここで、本実施形態による発電設備の構成
においては、プラントでの熱効率を改善するために、低
圧給水加熱器群33で再加熱されて脱気器36を経た給
水系が、燃焼ボイラ系と排熱回収ボイラ系との2系列に
分けられている。つまり、脱気器36からの出口側給水
については、主給水ポンプ37(燃焼ボイラ系)側とH
RSG給水ポンプ41(排熱回収ボイラ系)側とに分流
されるようになっている。
【0097】一方の主給水ポンプ37から送出される給
水は、主給水管38の主給水流量調節弁39によって流
量制御されるとともに、管路中の主給水流量計90によ
って流量検出された後、高圧給水加熱器群40に給送さ
れ、かつ該高圧給水加熱器群40を経て加熱された給水
が、その後流側でHRSG出口プレボイラ給水管75か
らの給水を合流して燃焼ボイラ20に給送される。な
お、20aは燃焼ボイラ20のボイラドラムである。
【0098】他方、HRSG給水ポンプ41によって送
出される給水は、HRSG給水管42からHRSG排熱
回収ボイラ70に給送され、該HRSG排熱回収ボイラ
70のHRSG低温部において排熱との熱交換で再加熱
された後、HRSGプレボイラ給水調節弁76とHRS
G給水調節弁77とから取り出される。
【0099】HRSGプレボイラ給水調節弁76を経た
給水は、HRSG出口プレボイラ給水管75の管路中に
設けられたHRSGプレボイラ給水流量計91によって
流量検出された後、前記したように、燃焼ボイラ20の
入口側で高圧給水加熱器群40を経た給水と合流される
が、この合流された給水は、燃焼ボイラ20での燃焼の
制御要素として扱われる。
【0100】また、HRSG給水調節弁77を経た給水
は、管路中に設けられたHRSG給水流量計92によっ
て流量検出され、かつHRSGドラム70Bで熱交換さ
れて高温高圧の蒸気を発生し、この高温高圧の蒸気は、
HRSG主蒸気管74の管路中に設けられたHRSG主
蒸気流量計93によって流量検出されるとともに、燃焼
ボイラ20の高圧主蒸気管23からの主蒸気と合流して
蒸気タービンに給送される。
【0101】上記図6の構成における実際の給水流量制
御の態様につき、図5を参照して述べる。
【0102】燃焼ボイラ20への主給水流量は、ボイラ
出口蒸気流量と(主給水流量調節弁39の通過給水流量
+HRSGプレボイラ給水流量)の差とボイラドラム2
0aの水位とを比較することにより、このボイラドラム
水位設定との差によって該主給水流量調節弁39の開度
が決められる。また、HRSG給水流量についても、同
様に、HRSG出口蒸気流量とHRSG給水流量調節弁
77の通過給水流量の差と、HRSGドラム70Bの水
位とを比較することにより、このHRSGドラム水位設
定との差によって該HRSG給水流量調節弁77の開度
が決められる。
【0103】この場合、HRSG排熱回収ボイラ70内
での発生蒸気は、ガスタービン51の排気熱量とHRS
G側の伝熱面積によって一義的に決められる。つまり、
発生蒸気の圧力・温度・流量は、該ガスタービン51か
らの排熱、入熱と伝熱管仕様と伝熱面積とによって決め
られ、該ガスタービン51からの排熱の入熱に対応して
相対的に変動する。また、HRSGプレボイラ給水は、
HRSG排熱回収ボイラ70で熱交換されて温度上昇す
るが、高圧給水加熱機群40出口との合流点での圧力が
一致するようにHRSGプレボイラ給水調節弁76によ
って調節される。
【0104】以上のことから、主給水流量調節弁39
は、要求主蒸気流量(出力制御指令値)からHRSG出
口蒸気流量とHRSGプレボイラ給水流量を引いた流量
に制御されるようにボイラ・タービンマスタ部1001
の制御信号によって制御される。さらに、HRSG蒸気
管減温器80が使用されている場合には、この減温水流
量をも差し引くことになる(詳細については次のHRS
G主蒸気温度制御の項で説明)。
【0105】また、給水ポンプが1台のみで高圧給水加
熱器群40とHRSG排熱回収ボイラ70とに給水する
場合には、負荷変動等の過渡的な流量変動に対してHR
SG側への流量の応答遅れが生ずることから、本実施形
態では、主給水とHRSG給水とにそれぞれ独立した各
別の給水ポンプを用いる場合(図示した主給水ポンプ3
7とHRSG給水ポンプ41)と、共通の給水ポンプを
用いる場合(不図示)との双方を対象とする。
【0106】〈独立した各別の給水ポンプを用いる場
合〉燃焼ボイラ側では、給水流量指令値の信号を受けて
主給水流量調節弁39の開度調整を行い、HRSG側で
は、ガスタービン51の負荷に見合った発生蒸気流量に
対応するようにHRSGプレボイラ給水調節弁76の働
きで流量が制限される。
【0107】この場合の給水流量指令値は、次式(1) に
よって算出される。
【0108】 給水流量指令値=主蒸気流量−HRSG出口蒸気流量−HRSGプレボイラ 給水流量−HRSGスプレ流量 ‥‥(1) 〈共通の給水ポンプを用いる場合〉この場合の主給水流
量調節弁39に対する給水流量指令値は、上記各別の給
水ポンプを用いる場合と全く同様に、次式(2) によって
算出される。
【0109】 給水流量指令値=主蒸気流量−HRSG出口蒸気流量−HRSGプレボイラ 給水流量−HRSGスプレ流量 ‥‥(2) (3) 《HRSG主蒸気温度制御》近年、ガスタービンプ
ラントの技術開発はめざましい発展を遂げており、この
結果、燃焼ガスの高温化がより一層進んでいるが、これ
に伴いガスタービン出口排気ガスの温度も上昇されて現
在では約600℃にも達しており、今後の開発状況によ
っては、さらなる温度上昇が見込まれる。
【0110】一方、中小容量の蒸気タービンプラントで
は、ドラムボイラが主流をなしており、主蒸気温度で約
538℃、再熱蒸気温度で約566℃が一般的である。
【0111】すなわち、上記プラントの統括制御による
運転操作で述べたように、ガスタービン側が先に起動さ
れた場合には、燃焼ボイラ20の出口側で蒸気タービン
側の起動時の蒸気条件が整う以前に、ガスタービン51
は定格負荷に達することができて、高温・高圧蒸気の発
生が可能であり、従って、ガスタービン排熱を利用した
HRSG排熱ボイラ70で発生する蒸気が、蒸気タービ
ンの主蒸気温度を超えることが十分に予想される。
【0112】蒸気タービン通気時における燃焼ボイラ2
0の出口主蒸気温度は、その実績として冷機状態(コー
ルド状態)で約350℃から約400℃程度、暖機状態
(ウォーム状態)で約400℃から約450℃程度、熱
機状態(ホット状態)で約450℃から約500℃程度
になっており、この結果、HRSG排熱ボイラ70の出
口蒸気温度との間に約50℃から200℃程度の差を生
ずる可能性がある。
【0113】ここで、蒸気タービン側においては、過大
な熱応力に対する構成材料の寿命上の問題として、各蒸
気タービン11〜13の金属表面温度と通過蒸気温度と
の差で生ずる熱応力に運用上の制限を設けるとともに、
各関連機器の定格温度を越える通過蒸気温度に対しても
構成材料の強度上の立場で、その運転に時間的な制限が
加えられている。
【0114】したがって、HRSG排熱ボイラ70の出
口主蒸気温度は、各蒸気タービン11〜13を保護する
観点から、合流するガスタービンプラント側のHRSG
主蒸気温度設定に合わせる必要があり、このために、H
RSG排熱ボイラ70から蒸気タービン高圧主蒸気管2
3へのHRSG主蒸気管74の出口主蒸気温度を計測
し、HRSG蒸気管減温器80によって該HRSG主蒸
気管74内のHRSG主蒸気温度を低減させるようにす
る手段が必要になる。
【0115】図7は蒸気タービンの機械的強度を保護す
る目的でHRSG主蒸気管での主蒸気温度制御の態様を
示す説明図であり、また、図8は同上HRSG主蒸気温
度制御の対象構成部を取り出して示す部分ブロック図で
ある。
【0116】この図8を参照して、HRSG排熱回収ボ
イラ70で発生したHRSG主蒸気は、HRSG主蒸気
管74から蒸気タービンプラントの高圧主蒸気管23に
導かれて、燃焼ボイラ20からの主蒸気に合流した後、
該高圧主蒸気管23の主蒸気塞止弁24、主蒸気加減弁
25を経て高圧蒸気タービン11に供給される。
【0117】ここで、HRSG排熱回収ボイラ70の発
生蒸気は、演算器94によって、あらかじめ設定されて
いる主蒸気温度設定値とHRSG主蒸気温度検出器95
で検出されたHRSG主蒸気温度とを比較し、主蒸気温
度設定値よりも検出されたHRSG主蒸気温度が高いと
きに、HRSG蒸気管減温調節弁79の開度を調節する
ことにより、HRSG蒸気管減温水管78から供給され
る減温水をHRSG蒸気管減温器80に導いて該発生蒸
気の温度を調整する。なお、この場合、HRSG主蒸気
流量検出器96で検出されるHRSG主蒸気流量は、こ
こでの減温水供給制御の先行要素信号として演算器94
に入力され、該制御が主蒸気温度設定値に合うように調
節される。
【0118】また、本HRSG主蒸気温度制御におい
て、HRSGガスダンパ58は、蒸気タービンプラント
の起動を待つ場合、あるいは蒸気タービンプラントの異
常運転時や停止時にあって、過度のHRSG出口給水お
よびHRSG主蒸気供給を行わないようにするためのも
のであり、該HRSGガスダンパ58をバイパス側に切
り替えることで、次のHRSG蒸気配管圧力制御および
HRSGバイパスダンパ開閉制御の項の記載からも明ら
かなように、HRSG排熱回収ボイラ70における熱交
換を制限するようになっている。
【0119】(4) 《HRSG蒸気配管圧力制御およびH
RSGバイパスダンパ開閉制御》 図9はHRSG出口主蒸気圧力制御とHRSGバイパス
ダンパ制御の態様を示す説明図であり、また、図10は
同上各制御の対象部および関連部分を取り出して示す部
分ブロック図である。
【0120】この図10を参照して、HRSGバイパス
ダンパ58は、ガスタービン側と蒸気ガスタービンの通
常運転時あるいは異常運転時におけるシステム隔離用に
設置されている。
【0121】すなわち、ガスタービン53が蒸気タービ
ンプラントの起動を待つ場合、あるいはガスタービン5
3の単独運転時でHRSG排熱回収ボイラ70によるガ
スタービン排気ガスとの熱交換を不要としている場合に
あって、該HRSGバイパスダンパ58をHRSGバイ
パスモード側に切り替えることにより、ガスタービン排
気ガスを煙突83から直接、大気中に放出させるように
する。
【0122】また、蒸気タービンプラントが起動され、
高圧給水系がサービスインされた後に、HRSG給水系
をサービスインした上で、該HRSGバイパスダンパ5
8を大気側からHRSGモード側に切り替えることによ
り、HRSG排熱回収ボイラ70で蒸気を発生させ、こ
のようにしてHRSG蒸気系をサービスインすることが
できる。
【0123】ここで、ガスタービン53の起動時間(起
動指令から定格負荷運転まで)は、蒸気タービンプラン
トの起動時間に比較して非常に短いことが知られてお
り、このためにHRSG側の保護を目的にして、その起
動・停止などに関しては、該HRSG側と大気側との切
り替え、この場合、HRSGバイパスダンパ58の切り
替えが必要になる。また、負荷変動やHRSG出口主蒸
気温度と蒸気タービン主蒸気温度とのマッチングなどの
ためにも、同様にHRSGバイパスダンパ58の切り替
えを必要とする場合がある。
【0124】HRSG側がサービスインされた場合、H
RSG排熱回収ボイラ70で発生するHRSG主蒸気
は、HRSG主蒸気管74に導かれるとともに、その蒸
気条件が整った時点において蒸気タービン側の高圧主蒸
気管23の主蒸気に合流する。ここで、蒸気タービンプ
ラントにおいては、燃焼ボイラ20および高圧蒸気ター
ビン11の設備特性によって蒸気タービン起動時での蒸
気条件から定格蒸気条件に至るまでに昇温・昇圧の過程
がスケジュール化されており、この状態で、先に述べた
如くにガスタービンの起動立ち上がりは非常に早く、そ
の起動過程では、HRSG側での発生HRSG主蒸気圧
力が蒸気タービン側での蒸気圧力を上回ることが予測さ
れる。
【0125】したがって、ここではHRSG主蒸気管7
4から復水器31にHRSG主蒸気バイパス管81およ
びHRSG主蒸気バイパス調節弁82を配するととも
に、HRSG主蒸気圧力を蒸気タービンの主蒸気圧力設
定値に合わせるべく、演算器97によって、主蒸気圧力
設定値と該HRSG主蒸気管74に配したHRSG主蒸
気圧力検出器98で検出されたHRSG主蒸気圧力とを
比較し、主蒸気圧力設定値よりもHRSG主蒸気圧力が
高いときに、HRSG主蒸気バイパス調節弁82の開度
を制御することにより、HRSG出口主蒸気と蒸気ター
ビンの主蒸気との合流を可能にすることができるのであ
る。
【0126】
【発明の効果】以上、実施形態によって詳述したよう
に、本発明の請求項1に記載の発明によれば、燃焼ボイ
ラからの主蒸気によって蒸気タービンを駆動させ、かつ
駆動後の主蒸気を復水器で復水した後に、該復水した主
給水を低圧給水加熱器、脱気器、高圧給水加熱器を経て
燃焼ボイラに還流させる蒸気サイクルの再生再熱型蒸気
タービン発電プラントに対して、ガスタービンシンプル
サイクル発電プラントと、該ガスタービンの排気系にH
RSG排熱回収ボイラとを併設させて構成し、蒸気サイ
クル系の脱気器を経て給水手段で給送される主給水の一
部を分岐した上で、該分岐された給水をHRSG排熱回
収ボイラで再加熱してから、高圧給水加熱器を経て加熱
されている主給水に合流させるとともに、該HRSG排
熱回収ボイラで発生するHRSG主蒸気を燃焼ボイラの
主蒸気に合流させて用いるようにしたガスタービン併設
式複合サイクル発電設備において、主給水流量制御手段
による燃焼ボイラへの主給水流量の制御、およびHRS
G給水流量制御手段による燃焼ボイラへの主給水に合流
する再加熱されたHRSG給水流量の制御と、HRSG
主蒸気温度制御手段によるHRSG排熱回収ボイラのH
RSGドラムから燃焼ボイラの主蒸気に合流するHRS
G主蒸気の温度制御、およびHRSG主蒸気圧力制御手
段による該HRSG主蒸気の圧力制御と、HRSG排熱
回収ボイラバイパス切り替え手段によるガスタービン排
気のHRSG排熱回収ボイラ側または大気側への選択的
な切り替え制御とを統括的に行うようにしたから、経年
火力発電設備の有効利用に合わせ、該設備への僅かな所
要機器類の付加による装置の改善によるのみで、設備全
体の効果的な統括制御システムを容易に確立でき、既設
の発電所に好ましくない影響を与えずに、しかも少ない
投資額および短い建設期間で設備自体の更新が可能にな
り、これによって設備の出力増加および熱効率向上、そ
れに設備運用の面での柔軟性向上を図り得る等の実用上
優れた種々の特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するガスタービン併設式複合サイ
クル発電設備の概要を簡略化して示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態を適用したガスタービン併設
式複合サイクル発電プラントにおける統括制御概念を系
統的に示す前半の説明図。
【図3】同上実施形態によるガスタービン併設式複合サ
イクル発電プラントにおける統括制御概念を系統的に示
す後半の説明図。
【図4】同上実施形態によるガスタービン併設式複合サ
イクル発電プラントにおける統括制御概念を系統的に示
す別の説明図。
【図5】同上実施形態による燃焼ボイラへの主給水流量
制御およびHRSG排熱回収ボイラへのHRSG給水流
量制御の態様を示す説明図。
【図6】図5における主給水およびHRSG給水流量制
御の対象部分を取り出して具体的に示す部分ブロック
図。
【図7】同上実施形態によるHRSG主蒸気管でのHR
SG主蒸気温度制御の態様を示す説明図。
【図8】図7におけるHRSG主蒸気管でのHRSG主
蒸気温度制御の対象部分を取り出して具体的に示す部分
ブロック図。
【図9】同上実施形態によるHRSG出口主蒸気圧力と
HRSGバイパスダンパ制御の態様を示す説明図。
【図10】図9におけるHRSG出口主蒸気圧力とHR
SGバイパスダンパ制御の対象部分および関連部分を取
り出して具体的に示す部分ブロック図。
【図11】従来の再生再熱型蒸気タービン発電プラント
システムの概要を簡略化して示すブロック図。
【図12】従来のガスタービン発電プラントでのシンプ
ルサイクルシステムの概要を簡略化して示すブロック
図。
【図13】従来の排気再燃式複合サイクル発電システム
の概要を簡略化して示すブロック図。
【図14】従来の排熱回収式多軸型複合サイクル発電シ
ステムの概要を簡略化して示すブロック図。
【符号の説明】
10…1組の蒸気タービンユニット 11…高圧蒸気
タービン 12…中圧蒸気タービン 13…低圧蒸気
タービン 14…蒸気タービン発電機 20…燃焼ボイ
ラ 21…ボイラ燃料供給管 22…ボイラ燃
料制御弁 23…高圧主蒸気管 24…主蒸気塞
止弁 25…主蒸気加減弁 26…低温再熱
蒸気管 27…高温再熱蒸気管 28…再熱蒸気
塞止弁 29…再熱蒸気加減弁 30…クロスオ
ーバー管 31…復水器 32…低圧給水
ポンプ 33…低圧給水加熱器群 34…低圧抽気
管 35…低圧給水管 36…脱気器 37…主給水ポンプ 38…主給水管 39…主給水流量調節弁 40…高圧給水
加熱器群 41…HRSG給水ポンプ 42…HRSG
給水管 43a,43b…高圧抽気管 50…1組のガ
スタービンユニット 51…ガスタービン 52…空気圧縮
機 53…ガスタービン発電機 54…ガスター
ビン燃焼器 55…ガスタービン燃料供給管 56…ガスター
ビン燃料制御弁 57…ガスタービン排気ダクト 58…HRSG
バイパスダンパ 70…排熱回収ボイラ(HRSG) 70A…HRS
G過熱器 70B…HRSGドラム 70C…HRS
G蒸発器 70D…HRSG節炭器 71…HRSG
排気ダクト 72…HRSG仕切り弁 73…HRSG
バイパスダクト 74…HRSG主蒸気管 75…HRSG
出口プレボイラ給水管 76…HRSGプレボイラ給水調節弁 77…HRSG
給水調節弁 78…HRSG蒸気管減温水管 79…HRSG
蒸気管減温調節弁 80…HRSG蒸気管減温器 81…HRSG
主蒸気バイパス管 82…HRSG主蒸気バイパス調節弁 83…煙突 90…主給水流量計 91…HRSG
プレボイラ給水流量計 92…HRSG給水流量計 93…HRSG
主蒸気流量計 94…演算器 95…HRSG
主蒸気温度検出器 96…HRSG主蒸気流量検出器 97…演算器 98…HRSG主蒸気圧力検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ボイラからの主蒸気によって蒸気タ
    ービンを駆動させ、該駆動後の主蒸気を復水器で復水
    し、かつ低圧給水加熱器、脱気器、高圧給水加熱器を経
    て燃焼ボイラに還流させる蒸気サイクルの再生再熱型蒸
    気タービン発電プラントに対し、ガスタービンシンプル
    サイクル発電プラントを併設させるとともに、該ガスタ
    ービンの排気系にHRSG排熱回収ボイラを配置させて
    構成し、前記蒸気サイクル系の脱気器を経て給水手段で
    給送される主給水の一部を分岐して、前記HRSG排熱
    回収ボイラで再加熱してから前記高圧給水加熱器を経た
    主給水に合流させ、かつ該HRSG排熱回収ボイラで発
    生するHRSG主蒸気を前記燃焼ボイラの主蒸気に合流
    させるガスタービン併設式複合サイクル発電設備であっ
    て、 前記燃焼ボイラへの主給水流量を制御する主給水流量制
    御手段、および該燃焼ボイラへの主給水に合流する前記
    再加熱されたHRSG給水流量を制御するHRSG給水
    流量制御手段と、前記HRSG排熱回収ボイラのHRS
    GドラムからのHRSG主蒸気の温度を制御するHRS
    G主蒸気温度制御手段、およびHRSG主蒸気の圧力を
    制御するHRSG主蒸気圧力制御手段と、前記ガスター
    ビン排気をHRSG排熱回収ボイラ側または大気側へ選
    択的に切り替えるHRSG排熱回収ボイラバイパス切り
    替え手段とを備え、これらの各制御を統括的に行い得る
    ようにしたことを特徴とするガスタービン併設式複合サ
    イクル発電設備。
  2. 【請求項2】 前記給水手段が、分岐される主給水の一
    部を主給水管を経て前記統括制御による流量調節のもと
    で前記高圧給水加熱器に給送する主給水ポンプと、分岐
    される主給水の他部をHRSG給水管を経て前記統括制
    御による流量調節のもとで前記HRSG排熱回収ボイラ
    に給送するHRSG給水ポンプとの各別に独立した給水
    ポンプ手段であることを特徴とする請求項1に記載のガ
    スタービン併設式複合サイクル発電設備。
  3. 【請求項3】 前記給水手段が、主給水の一部を主給水
    管を経て前記高圧給水加熱器へ、他部をHRSG給水管
    を経て前記HRSG排熱回収ボイラへそれぞれに統括的
    な流量調節のもとで給送する共通の給水ポンプ手段であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン併設
    式複合サイクル発電設備。
  4. 【請求項4】 前記主給水管の管路には、主給水流量を
    調節する主給水流量調節弁、および主給水流量を検出す
    る主給水流量計が設けられており、この態様で、前記主
    給水流量制御手段は、前記主給水流量計による検出流量
    に対応して、あらかじめ設定されている主給水流量指令
    値の範囲内に主給水流量を維持すべく前記主給水流量調
    節弁の開度を調整する手段であることを特徴とする請求
    項1および2、または請求項1および3の何れかに記載
    のガスタービン併設式複合サイクル発電設備。
  5. 【請求項5】 前記HRSG排熱回収ボイラからの再加
    熱された給水が給送されるHRSG出口プレボイラ給水
    管の管路には、HRSGプレボイラ給水流量を調節する
    HRSGプレボイラ給水流量調節弁、およびHRSGプ
    レボイラ給水流量を検出するHRSGプレボイラ給水流
    量計が設けられており、この態様で、前記HRSG給水
    流量制御手段は、前記HRSGプレボイラ給水流量計に
    よる検出流量に対応して、あらかじめ設定されているH
    RSG給水流量指令値の範囲内にHRSG給水流量を維
    持すべく前記HRSGプレボイラ給水流量調節弁の開度
    を調整する手段であることを特徴とする請求項1および
    2、または請求項1および3の何れかに記載のガスター
    ビン併設式複合サイクル発電設備。
  6. 【請求項6】 前記HRSGドラムからのHRSG主蒸
    気が給送されるHRSG主蒸気管の管路には、HRSG
    主蒸気流量を検出するHRSG主蒸気流量検出器、該H
    RSG主蒸気流量検出器の後流側でHRSG主蒸気を減
    温するHRSG主蒸気管減温器、および該HRSG主蒸
    気管減温器の後流側で減温されたHRSG主蒸気温度を
    検出するHRSG主蒸気温度検出器が設けられ、また、
    前記HRSG主蒸気管減温器には、HRSG主蒸気管減
    温水管からHRSG主蒸気管減温調節弁を介して減温水
    を供給し得るようにさせてあり、この態様で、前記HR
    SG主蒸気温度制御手段は、前記HRSG主蒸気流量検
    出器による検出流量、および前記HRSG主蒸気温度検
    出器による検出温度に対応して、あらかじめ設定されて
    いるHRSG主蒸気温度指令値の範囲内にHRSG主蒸
    気温度を維持すべく前記HRSG主蒸気管減温調節弁の
    開度を調整する手段であることを特徴とする請求項1お
    よび2、または請求項1および3に記載のガスタービン
    併設式複合サイクル発電設備。
  7. 【請求項7】 前記HRSGドラムからのHRSG主蒸
    気が給送されるHRSG主蒸気管の管路には、HRSG
    主蒸気圧力を検出するHRSG主蒸気圧力検出器が設け
    られ、また、該HRSG主蒸気管から前記復水器に分岐
    したHRSG主蒸気バイパス管の管路には、復水される
    蒸気の圧力を調節するHRSG主蒸気バイパス調節弁が
    設けられており、この態様で、前記HRSG主蒸気圧力
    制御手段は、前記HRSG主蒸気圧力検出器による検出
    圧力に対応して、あらかじめ設定されているHRSG主
    蒸気圧力指令値の範囲内にHRSG主蒸気圧力を維持す
    べく前記HRSG主蒸気バイパス調節弁の開度を調整す
    る手段であることを特徴とする請求項1および2、また
    は請求項1および3に記載のガスタービン併設式複合サ
    イクル発電設備。
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