JP2000130013A - 車窓用挟込防止装置 - Google Patents

車窓用挟込防止装置

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JP2000130013A
JP2000130013A JP10300943A JP30094398A JP2000130013A JP 2000130013 A JP2000130013 A JP 2000130013A JP 10300943 A JP10300943 A JP 10300943A JP 30094398 A JP30094398 A JP 30094398A JP 2000130013 A JP2000130013 A JP 2000130013A
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Yasuyo Matsumoto
安世 松本
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AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検知精度を向上するとともに、腕等が挟まれ
たときの痛みを減らす。 【解決手段】 ウェザーストリップ1の長手方向に有弾
性の導光路形成部材2を埋設し、異物の当接によりウェ
ザーストリップ1が変形したときに同時に導光路形成部
材2が変形し、その内部進行光の光量の変化により異物
を検出する。導光路形成部材2が有弾性であることで異
物の挟み込み検知圧力を低くして検知精度を向上すると
ともに、腕等が挟まれたときの痛みを減らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の自動窓開
閉機構において挟込みを防止するための車窓用挟込防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】所定の
操作入力に応対して車両のドアやルーフ等の窓枠部に設
けられた窓ガラス等の開閉部材を自動的に開閉する自動
窓開閉機構において、開閉部材の閉塞駆動電流を流して
いるにも拘らず異物の挟込みがあって閉塞動作が停止す
ると、負荷の増大によりモータの駆動電流が急激に増大
することを利用して、この駆動電流の変化を検知するこ
とにより、異物の挟込みを検出する方法があった(従来
例1)。
【0003】しかしながら、この従来例1においては、
窓が頂上部に到達する付近では、異物がない状態で正常
な動作を行っても、窓の最上部がウェザーストリップに
当接するなどしてモータの駆動電流が急激に増大するこ
とから、窓を閉め切る少し手前では異物の検出を行わな
いようにしていた。その結果、窓を閉め切る少し手前で
異物が挟み込まれた場合の異物検出が不可能となってい
た。
【0004】また、単なる摩擦抵抗による誤検知を防止
すべく、検知圧力を高く設定する必要があったため、腕
等の身体が異物として挟まれたときには、かなり圧力が
加えられなければ異物の検知ができないことになり、相
当な痛みを覚える結果となっていた。
【0005】このような課題を解決する方法として、例
えば特開昭59−128009号公報のように、窓枠近
傍に石英製またはアクリル製の光ファイバを敷設する方
式がある(従来例2)。
【0006】しかしながら、この従来例2では、石英や
アクリル自身の変形が少なく、その結果、検知感度は必
ずしも高いとは言えなかった。
【0007】その他に、チューブ内に液体を封止し、こ
の液体を導光路として使用する方法も開示されている
(特開昭58−2662号公報:従来例3)。
【0008】しかしながら、この従来例3では、チュー
ブ内に液体を封止しなければならないため、製造工程が
複雑となり、製品のコストアップを招いていた。また、
液体として例えば水を封止した場合、氷点下での使用時
にはチューブ内の水が凍ってしまうことがあるが、この
ときには、光が散乱されて実質的に使用できなくなって
しまう。さらに、チューブ内に液体を封止した場合、車
載環境の変化に対して物性の変化の少ない材質の液体を
使用することが好ましいが、例えば−40℃〜100℃
において、柔軟チューブは結晶化度が小さく、液体によ
り膨潤しやすく、物性の安定度が低いという欠点があ
る。さらにまた、チューブの素材によっては劣化が進行
するため、長期に渡る使用が困難な場合が多い。
【0009】そこで、この発明は、窓閉成位置近傍での
挟み込み検知が可能であり、耐久性に優れ、また自動車
パワーウインドウの挟み込み検知圧力を低くすること
で、挟み込み検知精度を向上するとともに、腕等が挟ま
れたときに殆ど痛みを覚えることなく検知可能となる車
窓用挟込防止装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、車両のドアやルーフ等の窓枠
部内において所定の駆動回路により自動的に開閉駆動さ
れる開閉部材の閉塞動作中に、当該開閉部材と前記窓枠
部との間で何等かの異物が挟み込まれたとき、当該異物
の当接を検知して前記開閉部材の閉塞動作を少なくとも
停止する車窓用挟込防止装置であって、前記窓部等に配
設された有弾性のウェザーストリップの頂部で、当該ウ
ェザーストリップの長手方向に沿って埋設されて、前記
ウェザーストリップが前記異物の当接により変形したと
きに同様に変形する弾性を有し、且つ前記ウェザースト
リップよりも屈折率の高い透明な線状の導光路形成部材
と、前記駆動回路による前記開閉部材の閉塞動作中に、
前記窓枠部または前記開閉部材の縁部の一端で前記導光
路形成部材の一端に光を進入させる発光素子と、前記導
光路形成部材の他端からの出射光の光量を検出する受光
素子と、前記受光素子で検知された光量レベルが所定の
基準レベル未満であるか否かを比較判断する光量レベル
比較手段と、前記光量レベル比較手段での比較結果に基
づき前記受光素子で検知された光の光量レベルが所定の
基準レベル未満である場合に前記ウェザーストリップに
異物が当接したものとして前記駆動回路に少なくとも閉
塞動作の停止指令を与える指令部とを備え、前記導光路
形成部材は、前記ウェザーストリップが前記異物の当接
により変形したときに同様に変形する有弾性の透明な導
光線を少なくとも有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一の実施の形態
に係る挟込防止装置、図2は挟込防止装置が組込まれる
自動窓開閉機構をそれぞれ示している。
【0012】この実施の形態に係る車窓用挟込防止装置
は、自動車の各ドア3の窓枠部5に取り付けられたウェ
ザーストリップ1内に、このウェザーストリップ1より
高屈折率の弾性を有する導光路形成部材2を設置し、こ
の導光路形成部材2が異物の当接によって押しつぶされ
たときに、その内部を透過する光の光量の低下を検知す
ることで、異物の当接(挟み込み)を検出するものであ
る。
【0013】本実施形態における自動窓開閉機構は、図
1および図2に示されるように、自動車の各ドア3の窓
枠部5に開閉(昇降)自在に設けられた窓ガラス(開閉
部材)7と、この窓ガラス7を昇降させて開閉するモー
タ9と、モータ9の動力に基づいて窓ガラス7を開閉す
る開閉機構11と、窓ガラス7の開放動作および閉塞動
作を指示する操作入力を受付ける操作スイッチ13,1
5と、窓ガラス7の上縁端部への異物の当接を検知する
異物検知装置16と、異物検知装置16からの検知信号
に基づいて異物の当接の有無を判断しつつ、操作スイッ
チ13,15を通じて入力される操作入力に従って駆動
回路17を通じてモータ9を駆動制御し、窓ガラス7の
開閉を行う指令部18とを備えている。このうち、異物
検知装置16と指令部18とによって挟込防止装置が構
成される。
【0014】開閉機構11は、図2に示されるように、
ドア3内に上下方向に沿ってレール11aが延設され、
ここにスライダ11bが上下方向に摺動可能に保持さ
れ、このスライダ11bにワイヤ11cが連結され、こ
のワイヤ11cがレール11aの上下端に配設されたプ
ーリ11dに巻回されてモータ9等からなる駆動部11
eに連結され、モータ9が駆動されたときにワイヤ11
cを介してスライダ11bが上下に移動されるようにな
っている。このスライダ11bには窓ガラス7の下端が
固定されており、スライダ11bと共に上下移動された
ときに窓枠部5により形成される窓空間が開閉される。
【0015】そして、一方の操作スイッチ13は、図1
の如く、窓ガラス7の開放動作を指示するためのもので
あり、他方の操作スイッチ15は窓ガラス7の閉塞動作
を指示するためのものであり、これらの操作スイッチ1
3,15は、押圧操作等の所定のスイッチ操作が継続し
て行われている間、窓ガラス7の開放動作または閉塞動
作が行われるようになっている。
【0016】異物検知装置16は、窓ガラス7の上縁部
のウェザーストリップ1においてその前下端部を始点P
1とし且つ後下端部を終点P2とするよう内蔵された導
光路形成部材2と、指令部18が窓ガラス7の閉塞指令
を行っている間に導光路形成部材2に所定光量の光を注
入する発光素子23と、導光路形成部材2の終点P2に
おいて導光路形成部材2内での光の光量を検知する受光
素子24と、発光素子23の発光駆動を行う発光駆動部
25と、受光素子24で検知された光の光量レベルが所
定の基準レベル未満であるか否かを比較判断する光量レ
ベル比較部(光量レベル比較手段)26とを備える。
【0017】導光路形成部材2は、図3に示されるよう
に、歪みによる僅かな変形に対しても感度良くセンシン
グできるように、導光路となるコア2a(導光線)とし
て一般に市販された光ファイバに使用されている石英、
PMMAのような硬質素材を使用せずに、ゴムの如き有
弾性部材を使用している。また、コア2aの屈折率はウ
ェザーストリップ1よりも高く設定されている。具体的
には、導光路となるコア2aとしては、例えば、ビニリ
デンフルオライド・ヘキサフルオロプロピレン・テトラ
フルオロエチレンの共重合体を使用し、直径5mm程度
に形成している。また、コア2aの周囲は、ウェザース
トリップ1と同材質の弾性を有するクラッド部2bで被
覆されている。具体的に、クラッド部2bとしては、ウ
ェザーストリップと同じEPDMを使用し、直径9mm
程度に形成している。このコア2aとクラッド部2bは
2層押し出し成形により同時に形成される。
【0018】図3は導光路形成部材2の取付け部の構成
を示す断面図である。図3に示されるように、ドア3の
窓枠部5には例えばEPDM製のウェザーストリップ1
が設置されており、このウェザーストリップ1には、窓
ガラス7の上縁部7aが嵌り込む溝1aが形成されてい
るとともに、ウェザーストリップ1自体の変形を許して
弾力性を高めるべく、内部に複数の変形孔1bが形成さ
れている。そして、導光路形成部材2は、このウェザー
ストリップ1の頂部1c(最下端部付近)内に埋込まれ
ている。これにより、図4の如く、導光路形成部材2
は、窓ガラス7の閉塞時に、この窓ガラス7の上縁部7
aとウェザーストリップ1の間に異物Obが挟まれる
と、その押圧力により、ウェザーストリップ1の頂部1
cの変形に伴って一緒に狭められ、これにより光の透過
量を減少させるようになっている。
【0019】発光素子23としては例えば一般的な赤外
線LED等が使用され、受光素子24としては例えばフ
ォトトランジスタ等が使用される。
【0020】光量レベル比較部26は、受光素子24で
検知した光の光量レベルについて、ROM等の記憶装置
27に予め記憶された所定の基準レベルと比較し、光量
レベルが所定の基準レベル以上であれば、導光路形成部
材2のコア2aの径が正常状態であり、故に異物Obの
当接がないものと判断する一方、光量レベルが基準レベ
ルに満たないときには、導光路形成部材2のコア2aの
径が異物Obの当接により狭められているものと判断す
る。なお、この基準レベルは、受光素子24での検知誤
差に応じた余裕度を考慮して設定されるものである。
【0021】指令部18は、操作スイッチ15からの窓
ガラス7の閉塞動作を指示する信号が入力されると、こ
れに応答して光量レベル比較部26による比較判断動作
を開始し、光量レベル比較部26からの信号に基づいて
異物Obの当接があったと判断された場合に窓ガラス7
の閉塞動作を停止しその後に窓ガラス7を所定距離だけ
または全開状態に至るまで自動的に開放動作させる機能
と、操作スイッチ13,15からの入力信号に基づいて
駆動回路17を通じてモータ9を駆動制御し窓ガラス7
の開閉を行う機能とを有している。
【0022】なお、上記した光量レベル比較部26、記
憶装置27及び指令部18は一般的なマイクロコンピュ
ータチップMCが使用されたものであり、所定のソフト
ウェアプログラムに従って動作する機能要素として構成
されている。
【0023】次に、上記した構成の車窓用挟込防止装置
における自動窓開閉動作を図5のフローチャートに沿っ
て説明する。
【0024】まず、図5中のステップS1においていず
れかの操作スイッチ13,15に対するスイッチ操作が
行われ、窓ガラス7の開放動作または閉塞動作のための
操作入力があると、ステップS2において、ステップS
1で入力された操作入力が窓ガラス7の閉塞動作を指示
するものであるか否かが判断される。ここで、判断結果
が肯定的である場合には、ステップS3にて窓ガラス7
の閉塞動作が開始されるとともに、ステップS5以降に
おいて異物検知装置16による異物Ob検知動作が開始
される。
【0025】すなわち、ステップS5において、図6の
ように発光素子23により導光路形成部材2の始点P1
から光を注入する。この光は、導光路形成部材2におい
て、コア2aとクラッド部2bとの界面で屈折率の差に
より全反射を繰り返しながらコア2a内を進行し、終点
P2から受光素子24に向けて出射される。
【0026】このときに、異物Obの挟込みが有る場合
には、図7のように異物Obがウェザーストリップ1の
頂部1cに当接し、その押圧力によりウェザーストリッ
プ1全体が押さえつけられて変形する。これとともに、
内部の導光路形成部材2のコア2aも狭められ、全反射
して進行していた導光路(コア2a)中の光の一部また
は全てが系外に逃げ出す。このため、終点P2での出射
光量は大幅に低減し、その結果、受光素子24で検知し
た光の光量レベルは低く現れる。
【0027】受光素子24からの出力は、光量レベル比
較部26によって所定の基準レベルと比較される。ここ
で、受光素子24からの光量レベルが基準レベルより低
いと判断した場合には、異物Obを挟み込んだものとし
て、光量レベル比較部26はその旨を指令部18に伝達
する。そして、指令部18から駆動回路17に閉塞動作
停止指令が出力され、ステップS6に進み、窓ガラス7
の閉塞動作が停止され、その後に図5のフローチャート
では図示を省略しているが、窓ガラス7の開放動作を所
定距離だけまたは全開状態に至るまで自動的に行う。
【0028】一方、ステップS5において、光量レベル
比較部26によって、受光素子24で検知した光量レベ
ルが基準レベル以上であると判断された場合には、導光
路形成部材2内のコア2aの径が正常な状態を維持して
いると判断でき、故に異物Obの当接がないものと判断
する。このように、異物Obの挟込みがないと判断した
場合には、ステップS7において、操作スイッチ15で
のスイッチ操作が継続されているか否かが判断される。
このときに操作スイッチ15のスイッチ操作が継続され
ていないと判断したら、ステップS6に進み閉塞動作が
停止される。一方、ステップS7において、操作スイッ
チ15のスイッチ操作が継続されている場合には、ステ
ップS8において、全閉時の負荷の増大によるモータ9
の電流値増加等を検知することにより、窓ガラス7が全
閉されたか否かが判断される。全閉されたものと判断さ
れた場合にはステップS6に進み、閉塞動作が停止され
る。一方、ステップS8において全閉されていないと判
断された場合には、上述したステップS5,S7,S8
の動作を繰返すことになる。
【0029】一方、上述したステップS2において、そ
の判断結果が否定的である場合、すなわち開放動作が指
示されたものと判断した場合には、ステップS4におい
て窓ガラス7の開放動作が開始される。そしてステップ
S9において、操作スイッチ13へのスイッチ操作が継
続されているか否かが判断され、継続されていないと判
断した場合にはステップS6に進み開放動作が停止され
る。一方、ステップS9において継続されていると判断
した場合には、ステップS10において、全開時の負荷
の増大によるモータ9の電流値増加等を検知することに
より、窓ガラス7が全開されたか否かが判断される。こ
のステップS10において、全開されたと判断した場合
には、ステップS6に進み、開放動作が停止される。一
方、全開されていないと判断した場合には、ステップS
9に戻り、操作スイッチ13へのスイッチ操作が解除さ
れるか、あるいは窓ガラス7が全開されるまで、ステッ
プS9,S10が繰返される。
【0030】以上のような動作によると、窓の閉時にお
いて、異物検知装置16で異物Obが挟込まれたかどう
かを検出し、挟込みがあった場合には速やかに窓の閉塞
動作を停止させ、さらにその後に自動的に窓ガラス7を
開放することができ、異物Obの挟込み状態を速やかに
解除することができる。
【0031】そして、異物検知装置16において、導光
路形成部材2を窓ガラス7の縁部に沿って設置し、窓ガ
ラス7の閉塞動作時に導光路形成部材2内を光が所定光
量で流れるようにしておき、この導光路形成部材2が異
物Obの当接によって押しつぶされたときに、導光路
(コア2a)の狭小化に伴う光量の低下を検知すること
で、異物Obの当接を検出するようにしているので、従
来例3のように液体を用いずに済み、当該従来例3にお
ける中空チューブの劣化や膨潤を考慮する必要がないた
め、環境変化に対応しやすく、耐久性に優れた車窓用挟
込防止装置を提供できる。
【0032】また、コア2aに弾性を有せしめること
で、自動車パワーウインドウの挟み込み検知圧力を低く
でき、検知精度を向上できるとともに、腕等が挟まれた
ときに殆ど痛みを覚えることなく検知可能となる車窓用
挟込防止装置を提供できる。
【0033】さらに、窓の閉成位置近傍における過電流
の影響を一切受けずに異物Obの挟込みを検出でき、し
たがって、従来例1で問題となっていた始動期間の直後
の挟込みをも即座に検出することができる。
【0034】尚、上記実施の形態では、ドア3の窓枠部
5に対して昇降する窓ガラス7について車窓用挟込防止
装置を適用した例について説明したが、その他、例えば
サンルーフのように自動的に開閉動作する部位について
であれば、どのような部位に車窓用挟込防止装置を適用
してもよいことは言うまでもない。
【0035】また、コア2aの材質としては、上記した
ビニリデンフルオライド・ヘキサフルオロプロピレン・
テトラフルオロエチレンの共重合体に限られず、例え
ば、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、エチレン・プロピレン系共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−αオレフィン
共重合体、スチレン・ブタジエン系共重合体、ポリアミ
ド系エラストマ、ポリウレタン系エラストマ、ポリエス
テル系エラストマ、フッ素系エラストマなどを使用して
も良い。ただし、ウェザーストリップ1及びクラッド部
2bより高屈折率の導光路素材を選定することが条件と
なる。
【0036】さらに、クラッド部2bを省略し、元来の
ウェザーストリップ1内に直接コア2aを埋設し、この
ウェザーストリップ1とコア2aの界面にて光を全反射
させることで、ウェザーストリップ1自体をクラッド部
として兼用させても良いことは勿論である。
【0037】また、導光路形成部材2の設置位置は、挟
み込み防止のためのセンシングを行う領域であれば、図
1及び図2に示した配置に限定されるものではない。図
1及び図2中の点P1,P2において、発光素子23と
受光素子24の配置を入れ替えても良い。また、導光路
形成部材2を図1中の点P2−P3間にも延設して、受
光素子24を点P3に配置するようにしても良い。
【0038】さらに、ウェザーストリップ1内の既存の
変形孔1b内に透明のシリコーンなどの液状樹脂を注入
硬化してもよい。ただし、上述の実施の形態のように、
同時押し出しにより成型する方が、工数削減のために、
より好ましい。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ウェザ
ーストリップより屈折率の高い有弾性の導光路形成部材
をウェザーストリップの長手方向に沿って設置すること
で、この導光路形成部材がコアとなり、ウェザーストリ
ップ自体をクラッド部として擬似的に光ファイバとして
機能するようにし、開閉部材の閉塞動作時に発光素子を
発光して導光路形成部材の一端に光を進入させ、他端か
らの出射光を受光素子で検知して光量の変化を検出し、
異物の当接によって導光路形成部材が押しつぶされたと
きにその旨を光量の低下により検知することで、異物の
挟込みを検出するようにしているので、導光路形成部材
の弾性変形にて精度良く容易に異物の当接を検出でき、
例えば異物として腕などの身体が挟まれたときにも、あ
まり痛みを感じずに迅速に検出できる。また、チューブ
内に液体を封止していた従来例3に比べて耐久性に優れ
る車窓用挟込防止装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る車窓用挟込防
止装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る車窓用挟込防
止装置が組込まれる自動窓開閉機構を示す図である。
【図3】ウェザーストリップに導光路形成部材が埋設さ
れた状態を示す断面図である。
【図4】異物がウェザーストリップの頂部に当接した状
態を示す図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る車窓用挟込防
止装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】導光路形成部材内での光の進行動作を示す断面
図である。
【図7】異物が当接したときの導光路形成部材内での光
の進行動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ウェザーストリップ 1a 溝 1b 変形孔 1c 頂部 2 導光路形成部材 2a コア 2b クラッド部 3 ドア 5 窓枠部 7 窓ガラス 7a 上縁部 9 モータ 11 開閉機構 13,15 操作スイッチ 16 異物検知装置 17 駆動回路 18 指令部 23 発光素子 24 受光素子 25 発光駆動部 26 光量レベル比較部 27 記憶装置 MC マイクロコンピュータチップ Ob 異物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 安世 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA03 DB03 EA13 EA14 EB01 GA06 GA08 GB06 GC01 GC05 GC06 GD03 GD09 HA01 KA13 KA15 KA16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドアやルーフ等の窓枠部内におい
    て所定の駆動回路により自動的に開閉駆動される開閉部
    材の閉塞動作中に、当該開閉部材と前記窓枠部との間で
    何等かの異物が挟み込まれたとき、当該異物の当接を検
    知して前記開閉部材の閉塞動作を少なくとも停止する車
    窓用挟込防止装置であって、 前記窓部等に配設された有弾性のウェザーストリップの
    頂部で、当該ウェザーストリップの長手方向に沿って埋
    設されて、前記ウェザーストリップが前記異物の当接に
    より変形したときに同様に変形する弾性を有し、且つ前
    記ウェザーストリップよりも屈折率の高い透明な線状の
    導光路形成部材と、 前記駆動回路による前記開閉部材の閉塞動作中に、前記
    窓枠部または前記開閉部材の縁部の一端で前記導光路形
    成部材の一端に光を進入させる発光素子と、 前記導光路形成部材の他端からの出射光の光量を検出す
    る受光素子と、 前記受光素子で検知された光量レベルが所定の基準レベ
    ル未満であるか否かを比較判断する光量レベル比較手段
    と、 前記光量レベル比較手段での比較結果に基づき前記受光
    素子で検知された光の光量レベルが所定の基準レベル未
    満である場合に前記ウェザーストリップに異物が当接し
    たものとして前記駆動回路に少なくとも閉塞動作の停止
    指令を与える指令部とを備える車窓用挟込防止装置。
JP10300943A 1998-10-22 1998-10-22 車窓用挟込防止装置 Pending JP2000130013A (ja)

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