JPH11101698A - 車窓用異物検知素子 - Google Patents

車窓用異物検知素子

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JPH11101698A
JPH11101698A JP9261601A JP26160197A JPH11101698A JP H11101698 A JPH11101698 A JP H11101698A JP 9261601 A JP9261601 A JP 9261601A JP 26160197 A JP26160197 A JP 26160197A JP H11101698 A JPH11101698 A JP H11101698A
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JP
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foreign matter
detecting element
layer
window
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JP9261601A
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Yasuyo Matsumoto
安世 松本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車窓用異物検知素子において異物検知精度を
上げる。 【解決手段】 線状の内部導体51と、その周囲を被覆
する圧電層52と、そのさらに周囲に配置される外部導
体層53とを断面視同心円状に形成配置する。異物検知
素子21について下側からの押圧力だけでなく、いずれ
の方向に加えられた押圧力をも確実に検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の窓部等にお
いて異物の挟込みを検知する車窓用異物検知素子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】所定の操作入力に応対して車両のドアや
ルーフ等の窓枠部に設けられた窓ガラス等の開閉部材を
自動的に開閉する自動窓開閉機構において、窓枠部の内
周部分やその内周部分に面する開閉部材の外周部分に感
圧式の異物検知素子を取付け、手や頭部などの挟込みを
防止するようにした車窓用異物検知装置が公知である
(従来例1)。
【0003】この挟込防止装に用いられる従来の感圧式
異物検知素子は、図6の如く、固定側電極部材101
と、その固定側電極部材101に対して近接離反変位可
能に配設される移動側電極部材102と、固定側電極部
材101から離反する方向に移動側電極部材102を付
勢する弾性側壁103を有するゴム製の収納体104と
を備えており、その異物からの所定の押圧力が異物検知
素子に加わると、その押圧力を受けて移動側電極部材1
02が固定側電極部材101に向けて近接変位すること
で、両電極部材101,102が互いに電気的に導通す
ることにより異物を検知するようになっている。
【0004】あるいは、開閉部材の閉塞駆動電流を流し
ているにも拘らず異物の挟込みがあって閉塞動作が停止
すると、負荷の増大によりモータの駆動電流が急激に増
大することを利用して、この駆動電流の変化を検知する
ことにより、異物の挟込みを検出する方法もあった(従
来例2)。
【0005】さらに、モータの回転軸周りに光学式エン
コーダを取付け、モータの回転数を検知することで異物
の挟込み時の動作障害を検出する方法(従来例3)や、
開閉部材に取付けられた光学式障害物検知装置を使用す
る方法もあった(従来例4)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のような感圧
式異物検知素子では、構造上、下側から加わった応力を
電気信号に変換するのには適しているが、斜め方向や横
方向から加わった応力を速やかに検知するのには適して
おらず、異物の当接方向によっては確実に検知すること
が困難であった。
【0007】また、従来例1のような感圧式異物検知素
子では、車両の搭載後に長期間両電極部材101,10
2が接続されない状態が続くと、両電極部材101,1
02の表面が酸化したり、あるいは腐食したりして表面
に絶縁層が生じたり、表面に汚れ等が付着することがあ
る。このように両電極部材101,102の表面に絶縁
層が生じたり、その表面に汚れ等が付着した場合、両電
極部材101,102が互いに当接しても電気的に導通
せず、異物を検知できないことがあり、信頼性が保てな
いという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、従来例1の有する問題
点に鑑み、あらゆる方向からの応力を速やかに検知でき
るとともに、長期の使用においても信頼性を保てる車窓
用異物検知素子を提供することを目的とする。
【0009】また、従来例2において、モータ(負荷)
に流れる駆動電流は、図7のように挟込みによる駆動停
止時以外に、通常はモータ(負荷)の始動期間Tstr
にもいわゆるラッシュ電流として急激に増大する。した
がって、この時点では、モータの駆動電流の増大を挟込
みと認識しないように予めプログラムしておく必要があ
るが、そうすると、モータ(負荷)の始動期間Tstr
中に異物の挟込みがあった場合にこのことを検出するこ
とができなくなってしまう。
【0010】そこで、本発明は、従来例2の有する問題
点に鑑み、モータ(負荷)の始動期間Tstr中に異物
の挟込みがあった場合でもこのことを検出できる車窓用
異物検知素子を提供することをも目的とする。
【0011】さらに、従来例3のようにモータ回転軸の
回転数を検出する場合、一定の回転がキャンセルされた
旨を検知しなければならないが、そのためには、判断に
十分な程度の所定期間以上、モータが停止し続けた旨を
検出することになるので、身体の一部を挟み込んだ場合
には、上記所定期間だけ待ってから開閉部材の閉塞動作
を停止せざるを得ず、その結果、身体に多大な苦痛を伴
うことがある。
【0012】そこで、本発明は、従来例3の挟込防止装
置の有する問題点に鑑み、可及的に迅速に挟込みを判断
し得る車窓用異物検知素子を提供することをも目的とす
る。
【0013】また、従来例4の場合、光学検出方式にな
るため、昼夜の別等による光量差により受光量検知の判
定が困難になることがあった。また、受光部等に汚れが
発生した場合に、検出精度が大きく劣化するおそれもあ
った。
【0014】そこで、本発明は、従来例4のような光学
検出方式の挟込防止装置の有する問題点に鑑み、外部環
境の光量の変化や汚れの影響を受けることのない車窓用
異物検知素子を提供することをも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、車両の窓部等において異物の挟込みを
検知するものであって、線状の内部導体と、前記内部導
体に断面視同心円状に配置されてその周囲を被覆する圧
電層と、前記圧電層のさらに周囲で前記内部導体及び前
記圧電層と断面視同心円状に配置される外部導体層とを
備えるものである。
【0016】そして、前記圧電層は、外部圧力により圧
電効果を示す絶縁樹脂からなるものである。
【0017】また、自動車の窓ガラスが全閉状態となっ
た際に当該窓ガラスの縁端部が埋没される窓枠部の溝に
隣接して突出された頂部に配設されたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】この車窓用異物検知素子は、車両
の窓部等において異物の挟込みを検知するものであっ
て、特に断面円形に形成することで、車窓においてあら
ゆる方向から加わった応力を確実に検知できるものであ
る。以下、この車窓用異物検知素子及びこれが適用され
る挟込防止装置について詳述する。
【0019】図1は本発明の一実施形態に係る挟込防止
装置を有した車両のドアの自動窓開閉機構構成を示す図
であり、図2は図1の自動窓開閉機構の全体のブロック
図である。
【0020】本実施形態に係る挟込防止装置が適用され
た自動窓開閉機構は、ドア3の窓枠部5に開閉自在に設
けられた窓ガラス(開閉部材)7と、モータ9と、モー
タ9の動力に基づいて窓ガラス7を開閉する開閉機構1
1と、窓ガラス7の開放動作および閉塞動作を指示する
操作入力を受付ける操作スイッチ(入力受付手段)13
および15と、窓ガラス7の上縁部7b(閉塞方向下流
側端部)に面する窓枠部5の内周部に配設された異物検
知素子(感圧素子)21と、異物検知素子21からの信
号に基づいて異物の有無を判断しつつ、操作スイッチ1
3,15を通じて入力される操作入力に従い、図示しな
い駆動回路を通じてモータ9を駆動制御し、窓ガラス7
の開閉を行う制御部23とを備えている。このうち、異
物検知素子21および制御部23に含まれる後述する挟
込判定部(挟込判定手段)23aとによって挟込防止装
置が構成されるようになっている。
【0021】図3は異物検知素子21の取付け部の構成
を示す断面図であり、図4はその要部を拡大した一部破
断斜視図である。図3に示されるように、ドア3の窓枠
部5の内周部には、窓ガラス7の上縁部7bが嵌り込む
溝41aを有するウエザーストリップ41が設けられて
おり、異物検知素子21は、そのウエザーストリップ4
1の溝41aの両側の頂部41b,41c内に埋込まれ
ている。
【0022】異物検知素子21は、図4の如く、第1の
電極となる芯線(内部導体)51と、この芯線51に同
心円状に配置されてその周囲を被覆する圧電層52と、
この圧電層52のさらに周囲で芯線51及び圧電層52
と同心円状に配置される第2の電極としての外部導体層
53と、外部導体層53のさらに外周を覆うウレタンゴ
ム製等の絶縁被覆層54とを備えて構成されている。
【0023】ここで、圧電層52は、例えばビニリデン
フルオライドをモノマ単位とするホモポリマまたはコポ
リマ等の絶縁高分子材料であり、圧縮されると電圧が発
生するものである。
【0024】そして、芯線51及び外部導体層53は、
圧電層52に圧力が加わると圧電層52間で電圧が発生
し、この電圧を後述する制御部23の挟込判定部23a
にて検出することによって、異物検知素子21に加わる
押圧力の有無、即ち異物の有無を検出できるようになっ
ている。
【0025】かかる異物検知素子21は、ウエザースト
リップ41の頂部41bの挟込みが発生するおそれがあ
る全領域に帯状に配設されている。
【0026】次に、開閉機構11について詳述すると、
ドア3内には図1に示されるように、上下方向に沿って
レール11aが延設され、ここにスライダ11bが上下
方向に摺動可能に保持され、このスライダ11bにワイ
ヤ11cが連結され、このワイヤ11cがレール11a
の上下端に配設されたプーリ11dに巻回されてモータ
9等からなる駆動部11eに連結され、モータ9が駆動
されたときにワイヤ11cを介してスライダ11bが上
下に移動されるようになっている。このスライダ11b
には窓ガラス7の下端が固定されており、スライダ11
bと共に上下にスライド移動されたときに窓枠部5によ
り形成される窓空間が開閉される。
【0027】操作スイッチ13は、窓ガラス7の開放動
作を指示するためのものであり、操作スイッチ15は窓
ガラス7の閉塞動作を指示するためのものであり、ここ
では基本的に押圧操作等の所定のスイッチ操作が継続し
て行われている間だけ、窓ガラス7の開放動作または閉
塞動作が行われるようになっているが、操作スイッチ1
3,15への所定のスイッチ操作が行われると窓ガラス
7が自動的に全開または全閉するようにしてもよい。
【0028】制御部23は、異物検知素子21からの信
号に基づいて異物の有無を判定する挟込判定部23a
と、操作スイッチ13,15からの入力信号に基づいて
モータ9を駆動制御し、窓ガラス7の開閉を行う開閉制
御部(開閉制御手段)23bとを備えている。
【0029】挟込判定部23aは、操作スイッチ15か
らの窓ガラス7の閉塞動作を指示する信号が入力される
と、これに応答し、異物検知素子21を通じた挟込判定
動作を開始する。
【0030】次に、上記構成の車窓用異物検知素子の利
用方法について説明する。図5は、制御部23の窓ガラ
ス7の開閉時の制御を示すフローチャートである。ステ
ップS1で、操作スイッチ13または15に対するスイ
ッチ操作が行われ、窓ガラス7の開放動作または閉塞動
作を指示する操作入力があると、ステップS2に進み、
ステップS1で入力された操作入力が窓ガラス7の閉塞
動作を指示するものであるか否かが判断され、判断結果
が肯定的である場合には、ステップS3にて窓ガラス7
の閉塞動作が開始されるとともに挟込判定部23aによ
る判定動作が開始される。一方、判断結果が否定的であ
る場合には、ステップS4にて窓ガラス7の開放動作が
開始される。
【0031】ステップS5では、前述した挟込判定部2
3aによる挟込判定が行われる。すなわち、ウエザース
トリップ41の頂部41b,41cに異物が当接してい
ないときには、異物検知素子21の圧電層52は自然状
態のままであるため、芯線51と外部導体層53とは圧
電層52を隔てて同心円状に離間しており、ほぼ絶縁性
が保たれた状態となっている。一方、ウエザーストリッ
プ41の頂部41b,41cに異物からの応力が加えら
れたときには、圧電層52に電位差が生じる。この電位
差を挟込判定部23aにより判定することで、異物の有
無を判定できる。
【0032】この際、異物検知素子21は、芯線51、
圧電層52及び外部導体層53を同心円状に配置してい
るので、いずれの方向からの押圧力をも確実に検知する
ことができる。
【0033】このように挟込判定部23aによって異物
が存在するか否かが判断され、異物が存在する場合に
は、挟込判定部23aから開閉制御部23bに閉塞動作
停止指令が出力され、ステップS6に進み、窓ガラス7
の閉塞動作が停止されるとともに、所定の距離だけ窓ガ
ラス7が開放される。一方、異物が存在しない場合に
は、ステップS7に進む。
【0034】ステップS7では、操作スイッチ15への
スイッチ操作が継続されているか否かが判断され、継続
されている場合にはステップS8に進み、継続されてい
ない場合にはステップS6に進み閉塞動作が停止され
る。ステップS8では、全閉時の負荷の増大によるモー
タ9の過電流等を検知することにより、窓ガラス7が全
閉されたか否かが判断され、全閉された場合にはステッ
プS6に進み、閉塞動作が停止され、全閉されていない
場合にはステップS5に戻り、異物の存在を検知する
か、操作スイッチ15へのスイッチ操作が解除される
か、あるいは窓ガラス7が全閉されるまで、ステップS
5,S7,S8が繰り返される。
【0035】一方、ステップS4で窓ガラス7の開放動
作が開始されると、ステップS9に進み、操作スイッチ
13へのスイッチ操作が継続されているか否かが判断さ
れ、継続されている場合にはステップS10に進む一
方、継続されていない場合にはステップS6に進み開放
動作が停止される。ステップS10では、全開時の負荷
の増大によるモータ9の過電流等を検知することによ
り、窓ガラス7が全開されたか否かが判断され、全開さ
れた場合にはステップS6に進み、開放動作が停止さ
れ、全開されていない場合にはステップS9に戻り、操
作スイッチ13へのスイッチ操作が解除されるか、ある
いは窓ガラス7が全開されるまで、ステップS9,S1
0が繰り返される。
【0036】以上のように、本実施形態によれば、異物
検知素子21についていずれの方向に加えられた押圧力
をも検知するようにしているので、主として下側からの
押圧力のみを検知できる従来例1に比べて、異物検知精
度が飛躍的に向上する。
【0037】また、異物検知素子21として、圧電層5
2の内外両側に芯線51及び外部導体層53を密着配置
した構造を採用しているので、従来例1のようにこれら
の境界面において電極の表面が酸化したり、あるいは腐
食したりする心配がいらず、故に長期の使用においても
信頼性を保つことが可能となる。
【0038】また、異物検知素子21の芯線51及び外
部導体層53間の電位差を判別することで異物の挟込み
を判断するようにしているので、モータ(負荷)の始動
期間におけるラッシュ電流の影響を一切受けずに異物の
挟込みを検出でき、したがって、従来例2で問題となっ
ていた始動期間の直後の挟込みをも即座に検出すること
ができる。同様に、従来例3のように長期間に亘ってモ
ータの回転キャンセルを検出する場合に比べて、迅速な
挟込み判断を行うことができる。
【0039】さらに、異物検知素子21の変形により異
物の挟込みを検出することで、従来例3や従来例4のよ
うな光学検出方式で問題となっていた外部環境の光量の
変化や汚れの影響をなくすことができる。
【0040】なお、本実施形態では、異物検知素子21
をウエザーストリップ41の両頂部41b,41cに配
設するようにしたが、配設位置はこれに限定するもので
はなく、ウエザーストリップ41の内側および外側のう
ち一方の頂部41b,41c、のみや、ドア3が設けら
れる車体の搭乗口61の内周部における窓ガラス7の上
縁部7bに沿った部分61aのうちのいずれかの位置に
配設すれば同様な効果が得られる。
【0041】あるいは、異物検知素子21を窓枠側(固
定側)ではなく窓ガラス7(開閉部材)側に設ければ、
移動側の窓ガラス7の上縁端に異物が当接するだけで異
物の存在を検出できる。したがって、窓枠と窓ガラス7
とで異物を挟み込む以前においても、異物の検出を行う
ことが可能になるので、頭や手等の身体に痛みを感じる
以前に、あるいは器物の挟込みによる当該器物の損傷が
おこる以前に、これらの異物を検出して挟込みを未然に
防止することができる。
【0042】また、本実施形態では、本発明に係る車窓
用異物検知素子を自動窓開閉機構に適用したが、自動的
に開閉される開閉部材が光透過性の材料で形成されるサ
ンルーフの開閉機構に適用してもよい。
【0043】さらにまた、異物検知素子21が埋込まれ
たウエザーストリップ41が絶縁体から構成されること
が多いため、ウエザーストリップ41自体が異物検知素
子21の保護部材として機能する場合は、異物検知素子
21において絶縁被覆層54は省略しても差支えない。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、線状の内部導体と、その周囲を被覆する圧電層
と、そのさらに周囲に配置される外部導体層とを断面視
同心円状に形成配置しているので、異物検知素子につい
ていずれの方向に加えられた押圧力をも確実に検知で
き、主として下側からの押圧力のみを検知できる従来例
1に比べて、異物検知精度が飛躍的に向上する。
【0045】また、異物検知素子として、圧電層の内外
両側に内部導体及び外部導体層を密着配置した構造を採
用しているので、従来例1のようにこれらの境界面にお
いて電極の表面が酸化したり、あるいは腐食したりする
心配がいらず、故に長期の使用においても信頼性を保つ
ことが可能となる。
【0046】また、異物検知素子の内部導体及び外部導
体層間の電位差を判別することで異物の挟込みを判断で
きるので、モータ(負荷)の始動期間におけるラッシュ
電流の影響を一切受けずに異物の挟込みを検出でき、し
たがって、従来例2で問題となっていた始動期間の直後
の挟込みをも即座に検出することができる。同様に、従
来例3のように長期間に亘ってモータの回転キャンセル
を検出する場合に比べて、迅速な挟込み判断を行うこと
ができる。
【0047】さらに、異物検知素子の圧電層の圧縮変形
により異物の挟込みを検出することで、従来例3や従来
例4のような光学検出方式で問題となっていた外部環境
の光量の変化や汚れの影響をなくすことができる。
【0048】さらにまた、請求項3記載の発明によれ
ば、自動車の窓ガラスが全閉状態となった際に当該窓ガ
ラスの縁端部が埋没される窓枠部の溝に隣接して突出さ
れた頂部に配設されるので、窓ガラスが全閉状態に至る
以前に、当該窓ガラスの閉動作時の後方の頂部において
迅速に異物を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車窓用異物検知素子
が適用された車両のドアの自動窓開閉機構を示す図であ
る。
【図2】図1の自動窓開閉機構の全体のブロック図であ
る。
【図3】異物検知素子の取付け部の構成を示す断面図で
ある。
【図4】図3の異物検知素子及びその取付け部を示す一
部破断斜視図である。
【図5】図1の挟込防止装置に備えられる制御部の窓ガ
ラスの開閉時の制御を示すフローチャートである。
【図6】従来例1の異物検知素子を示す斜視図である。
【図7】従来例2における駆動電流の変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
3 ドア 5 窓枠部 7 窓ガラス 21 異物検知素子 51 芯線(内部導体) 52 圧電層 53 外部導体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓部等において異物の挟込みを検
    知するものであって、 線状の内部導体と、 前記内部導体に断面視同心円状に配置されてその周囲を
    被覆する圧電層と、 前記圧電層のさらに周囲で前記内部導体及び前記圧電層
    と断面視同心円状に配置される外部導体層とを備えるこ
    とを特徴とする車窓用異物検知素子。
  2. 【請求項2】 前記圧電層は、外部圧力により圧電効果
    を示す絶縁樹脂からなることを特徴とする請求項1に記
    載の車窓用異物検知素子。
  3. 【請求項3】 自動車の窓ガラスが全閉状態となった際
    に当該窓ガラスの縁端部が埋没される窓枠部の溝に隣接
    して突出された頂部に配設されたことを特徴とする請求
    項1に記載の車窓用異物検知素子。
JP9261601A 1997-09-26 1997-09-26 車窓用異物検知素子 Pending JPH11101698A (ja)

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JP9261601A JPH11101698A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 車窓用異物検知素子

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001324393A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 感圧センサ、物体検出装置及び開閉装置
JP2002096637A (ja) * 2000-09-25 2002-04-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 開閉装置
JP2004301846A (ja) * 2004-05-06 2004-10-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 物体検出装置

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