JP2000129765A - ケーブル鞘管の支持構造 - Google Patents

ケーブル鞘管の支持構造

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JP2000129765A
JP2000129765A JP30704398A JP30704398A JP2000129765A JP 2000129765 A JP2000129765 A JP 2000129765A JP 30704398 A JP30704398 A JP 30704398A JP 30704398 A JP30704398 A JP 30704398A JP 2000129765 A JP2000129765 A JP 2000129765A
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pipe
cable sheath
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cable
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Toshiyuki Ishiyasu
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/46Processes or apparatus adapted for installing or repairing optical fibres or optical cables
    • G02B6/50Underground or underwater installation; Installation through tubing, conduits or ducts
    • G02B6/508Fixation devices in ducts for drawing cables

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】下水管内に小さな占有面積によってケーブル鞘
管を支持することができ、しかも、現場での作業性に優
れている。 【解決手段】合成樹脂製の下水管10の上部内周面に
は、複数の合成樹脂製の鞘管支持具20が管軸方向に適
当な間隔をあけて、それぞれ融着されている。各鞘管支
持具20には、下水管10の管軸方向に沿ってケーブル
鞘管30が挿通して支持されている。施工現場では、接
続すべき一対の下水管10同士を接合する場合には、各
下水管10内に保持されたケーブル鞘管30同士が相互
に接合された後に、各下水管10同士が相互に接合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーケー
ブル等のケーブルが挿通されるケーブル鞘管を下水管内
に支持するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設される下水管路は、通常の通
水断面積が、内部空間の断面積に対して小さく、下水管
路の上部には、通常の通水には使用されない大きな空間
が存在している。最近では、このような空間内に光ファ
イバーケーブルを敷設して、光ファイバーケーブルによ
る情報ネットワークを構築することが提案されている。
このような光ファイバーケーブルによる情報ネットワー
クによって、下水処理施設等における制御装置と、汚水
槽に設けられたポンプ等とが接続され、ポンプ等を集中
制御および集中管理することが可能になる。
【0003】下水管の上部内に光ファイバーケーブルを
敷設するためには、例えば、特開昭60−157589
号公報に開示されているように、内部が仕切壁によって
仕切られた仕切り壁付き管が下水管として使用される。
このような仕切り壁付き管を下水管として使用する場合
には、各仕切り壁付き管における仕切り壁にて仕切られ
た内部空間内を光ファイバーケーブルが挿通される。
【0004】また、実開昭62−125183号公報に
は、下水管の上部における内周面側または外周面側に、
管軸方向に沿ってケーブル収納部を隔壁によって形成し
た下水管が開示されている。このような下水管を使用し
て下水管路を構築する場合も、各下水管のケーブル収納
部内に光ファイバーケーブルが挿通される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の仕切り壁付き管
を下水管として使用する場合には、配管現場にて、各仕
切り壁付き管同士が順次、接続されるが、マンホールの
設置箇所等においては、下水管である仕切り壁付き管を
適当な長さに切断する必要がある。このために、施工現
場にて、仕切り壁付き管を切断用工具にて、適当な長さ
に切断されるが、この場合、施工現場で使用される切断
用工具では、管の中心側部分の切断が容易ではなく、そ
のために、仕切り壁に段切れ、斜め切れ等が発生するお
それがある。その結果、切断された管を管継手等に接続
すると、止水性が損なわれるという問題がある。このよ
うな問題を回避するためには、特殊な切断用工具等が必
要になるが、大型の切断用工具では狭い作業現場におい
て使用することが容易でなく、作業性が著しく損なわれ
るおそれがある。
【0006】後者の下水管を使用する場合も同様の問題
がある。また、後者の下水管は、押出成形によって成形
すると、成形時における管内周面の隔壁を形成する溶融
樹脂の流れの調整が容易ではなく、隔壁が湾曲すること
によってケーブル収納部が変形するおそれもある。
【0007】また、下水管の内部を、下水管とは別体に
なった仕切り板によって仕切って、下水管の内部に鞘管
収納部を形成し、その鞘管収納部内にケーブル鞘管を挿
入して光ファイバーケーブルを敷設する方法も提案され
ている。しかし、この場合には、仕切り板にて仕切られ
る部分の断面積が大きくなり、下水管の流下能力が低下
するおそれがある。しかも、この場合には、下水管路の
全体にわたって仕切り板を設けなければならず、そのた
めに材料費が大きくなり、経済性が損なわれるおそれも
ある。
【0008】内部にケーブルが挿通される鞘管を、下水
管内の上部に適当な鞘管支持具によって支持することも
考えられている。しかしながら、鞘管支持具を下水管内
に取り付けるために、下水管に貫通孔等を設けなければ
ならず、作業性が悪く、また、下水管の水密性が低下す
るおそれもある。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、下水管内において、小さな占有面
積によってケーブル鞘管を支持することができ、しか
も、現場での施工性に優れたケーブル鞘管の支持構造を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル鞘管の
支持構造は、内部にケーブルが挿通されるケーブル鞘管
を、下水管内の上部に管軸方向に沿って支持するための
ケーブル鞘管の支持構造であって、合成樹脂製の下水管
の内周面に、ケーブル鞘管を保持する複数の合成樹脂製
の鞘管支持具が、下水管の管頂部において管軸方向に適
当な間隔をあけて融着されており、各鞘管支持具によっ
てケーブル鞘管が支持されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明のケーブル鞘管の支持構造
が設けられた下水管路の一例を示す一部破断側面図、図
2は、その下水管路の要部を拡大して示す縦断面図であ
る。本発明のケーブル鞘管の支持構造では、光ファイバ
ーケーブル(図示せず)が内部を挿通するケーブル鞘管
30が、合成樹脂製の下水管10の上部に、管軸方向に
一定の間隔をあけて融着された複数の合成樹脂製の鞘管
支持具20によって、下水管10の頂部に管軸方向に沿
った状態で支持されている。各鞘管支持具20は、下水
管10の内周面にそれぞれ融着されている。
【0013】下水管10は、例えば、呼び径200m
m、長さが4.15mの硬質塩化ビニル管によって構成
されている。下水管10の一方の端部は、挿し口部12
になっており、下水管10の他方の端部には、他の下水
管10の挿し口部12が挿入される大径の受け口部11
が設けられている。
【0014】図2は、その下水管10の受け口部11お
よびその周辺部を拡大して示す一部破断側面図である。
この受け口部11における開口端面寄りの位置には、外
周に突出した溝部11aが形成されており、この溝部1
1a内に受け口部11内に挿入される他の下水管10の
挿し口部12を水密状態で保持するゴム輪(図示せず)
が全周にわたって嵌入されるようになっている。下水管
10は、例えば、受け口部12を除いた長さが4mに形
成されている。
【0015】光ファイバーケーブルが挿通されるケーブ
ル鞘管30は、例えば、内径が28mm、外径が34m
mの硬質塩化ビニル管によって構成されている。ケーブ
ル鞘管30の一方の端部は、挿し口部32(図1参照)
になっており、ケーブル鞘管30の他方の端部には、他
のケーブル鞘管30の挿し口部32が挿入される受け口
部31が嵌合状態で設けられている。この受け口部31
は、先端部の外周面が先端側になるにつれて順次縮径し
たテーパー面31aになっている。ケーブル鞘管30
は、下水管10の全長よりも若干短く、受け口部31
が、下水管10の受け口部11における内奥部内に配置
されている。
【0016】下水管10の受け口部11に挿入される他
の下水管10の挿し口部12は、その上部内周面が、ケ
ーブル鞘管30の受け口部31におけるテーパー面32
aに案内されて、ケーブル鞘管30の受け口部31と下
水管10の受け口部11の内周面との間に進入するよう
になっている。
【0017】ケーブル鞘管30は、下水管10における
挿し口部12の開口端面から0.7m離れた位置に設け
られた鞘管支持具20と、この鞘管支持具20から1.
3m離れた位置に設けられた鞘管支持具20と、この鞘
管支持具20から1.3m離れた位置に設けられた鞘管
支持具20との3つによって、下水管10の上部に、下
水管10の管軸方向に沿った状態で支持されている。
【0018】図3は、下水管10の縦断面図、図4は、
鞘管支持具20の正面図、図5は、その鞘管支持具20
の側面図である。この鞘管支持具20は、ケーブル鞘管
30を保持するべくケーブル鞘管30の下部外周面に嵌
合される半円筒状をした支持本体部21と、下水管10
の上部内周面に突き合わされて融着されるように、この
支持本体部21の上部の開口部の各側縁部に沿ってそれ
ぞれが外側に突出した長板状の一対のフランジ部22と
を有している。各フランジ部22は、支持本体部21の
上部の開口部を挟んで平行に配置されており、支持本体
部21が各フランジ部22の長手方向の中央部におい
て、下方に突出するように設けられている。各フランジ
部22の上面は、下水管10の内周面に沿うように、そ
れぞれ、内側から外側になるにつれて、順次、下側に位
置するように傾斜している。
【0019】このような鞘管支持具20は、支持本体部
21と各フランジ部22とが、硬質塩化ビニルを射出成
形することによって、一体的に成形されている。そし
て、各フランジ部22の上面が、下水管10の内周面に
突き合わされて、下水管10の内周面にそれぞれ融着さ
れている。
【0020】各鞘管支持具20は、例えば、図6および
図7に示す融着機50によって、下水管10の内周面に
融着されるようになっている。この融着機50は、左右
各4つの車輪52によって下水管10内を走行し得るよ
うになった融着機本体51と、融着機本体51上にて鞘
管支持具20を所定の状態で保持する鞘管支持具ホルダ
ー53と、鞘管支持具ホルダー53にて保持された鞘管
支持具20および下水管10の内周面を加熱する加熱板
54とを有している。
【0021】鞘管支持具ホルダー53は、融着機本体5
1の中央部における後部寄りの位置にて上下方向へのス
ライド可能な状態で垂直に配置されたスライド軸53a
と、このスライド軸53aの上端部に鞘管支持具20の
支持本体部21が嵌入された状態で保持するホルダー本
体部53bとを有している。ホルダー本体部53bに
は、鞘管支持具20が嵌入される半円筒状の内部空間が
設けられており、その半円筒状の内部空間を挟んで配置
された各側壁部の上端面には、鞘管支持具20の各フラ
ンジ部22が支持されるようになっている。
【0022】鞘管支持具ホルダー53の左右の各側方に
は、それぞれが上下方向へのスライド可能、および前後
方向へのスライド可能な状態で、融着機本体51上に垂
直に配置された支持軸55がそれぞれ設けられており、
各支持軸55の上端部間に、加熱板54が架設状態で設
けられている。加熱板54は、下水管10の内周面に沿
って湾曲した状態になっている。加熱板54の上部の外
周部は、下水管10の内周面を加熱する下水管加熱部5
4aになっており、また、加熱板54の下部の内周部
が、鞘管支持具20の各フランジ部22上面を加熱する
鞘管支持具加熱部54bになっている。
【0023】このような構成の融着機50は、鞘管支持
具ホルダー53のホルダー本体部53b内に鞘管支持具
20を保持した状態で、各車輪52によって、下水管1
0内を走行される。そして、下水管10内における鞘管
支持具20を取り付けるべき所定の位置にまで走行する
と、加熱板54が、鞘管支持具20を取り付けるべき下
水管10内周面に対向するように、融着機本体51の走
行が停止される。このような状態になると、加熱板54
の下水管加熱部54aおよび鞘管支持具加熱部54bが
それぞれ加熱される。そして、一対の支持軸55が同期
して上方にスライドされて、加熱板54が上方にスライ
ドされ、加熱板54の上部外周面に設けられた下水管加
熱部54aが、下水管10の内周面の所定位置に圧接さ
れる。これにより、加熱状態になった下水管加熱部54
aが圧接された下水管10の内周面が溶融される。
【0024】このとき、タイマーによる計時が開始され
るとともに、鞘管支持具ホルダー53のスライド軸53
aが上方にスライドされて、ホルダー本体部53bが上
昇される。これにより、加熱状態になった加熱板54の
鞘管支持具加熱部54bに、鞘管支持具ホルダー53の
ホルダー本体部53bに保持された鞘管支持具20の各
フランジ部22が圧接される。そして、鞘管支持具加熱
部54bに圧接された鞘管支持具20の各フランジ部2
2上面がそれぞれ溶融される。
【0025】その後、予め設定された所定時間が経過し
たことがタイマーによって確認されると、鞘管支持具ホ
ルダー53のスライド軸53aが下降されて、鞘管支持
具20の各フランジ部22が加熱板54の鞘管支持具加
熱部54bから離れた状態とされる。そして、加熱板5
4を支持する各支持軸55が同期して下降されて、加熱
板54の下水管加熱部54aが下水管10内周面から離
れた状態とされる。その後、加熱板54の加熱が停止さ
れるとともに、各支持軸54が同期して前方にスライド
されて、加熱板54は、鞘管支持具ホルダー53に保持
された鞘管支持具20の上方から前方に平行移動され
る。
【0026】このような状態になると、鞘管支持具ホル
ダー53のスライド軸53aが上昇されて、鞘管支持具
ホルダー53に保持された鞘管支持具20の溶融状態に
なった各フランジ部22が、下水管10における溶融状
態になった内周面に圧接される。そして、鞘管支持具2
0の各フランジ部22が下水管10内周面に対して、予
め設定された所定時間にわたって圧接されたことがタイ
マーによって確認されると、鞘管支持具20の各フラン
ジ部22が、下水管10の内周面にそれぞれ融着され
る。
【0027】その後、鞘管支持具ホルダー53のスライ
ド軸53aが下降される。これにより、下水管10内周
面に融着された鞘管支持具20が、鞘管支持具ホルダー
53のホルダー本板部53bから抜け出た状態になり、
鞘管支持具ホルダー53のみが下降する。そして、鞘管
支持具ホルダー53のホルダー本体部53b内に、新た
な鞘管支持具20が保持されると、加熱板54を支持す
る各支持軸55が、後方にスライドされて、鞘管支持具
20が保持された鞘管支持具ホルダー53の上方に配置
される。その後、融着機本体51が下水管10内を所定
の位置にまで走行されると、前述と同様の動作が繰り返
されて、下水管10内周面の所定位置に鞘管支持具20
が融着される。
【0028】このようにして、下水管10の内周面に3
つの鞘管支持具20が取り付けられると、各鞘管支持具
20の支持本体部21内に、1本のケーブル鞘管30が
挿通されて、ケーブル鞘管30が下水管10内にスライ
ド可能に保持される。そして、このような状態で、施工
現場に搬送されて、施工現場にて、複数の下水管10が
軸方向に沿って接合されるとともに、各下水管10内に
保持された各ケーブル鞘管30も軸方向に相互に接合さ
れる。
【0029】下水管10およびケーブル鞘管の接合は、
次のように実施される。まず、一対の下水管10を軸方
向に沿って同様の状態で配置して、一方の下水管10内
に保持されたケーブル鞘管30の挿し口部32外周面に
接着剤を塗布するとともに、他方の下水管10内に保持
されたケーブル鞘管30の受け口部31の内周面に接着
剤を塗布する。そして、各下水管10に対してケーブル
鞘管30をそれぞれスライドさせて、一方のケーブル鞘
管30の受け口部31内に、地方のケーブル鞘管30の
挿し口部32を挿入して、接着剤が硬化するまで、受け
口部31に対する挿し口部32の挿入状態を保持する。
【0030】その後、一方の下水管10の受け口部11
の溝部11a内にゴム輪を装着するとともに、他方の下
水管10の挿し口部12外周面に滑剤を塗布して、その
挿し口部12を他方の下水管10の受け口部11内に下
水管挿入機等を使用して挿入する。この場合、各下水管
10同士が周方向に回動して、各下水管10内にそれぞ
れ保持されて相互に接合された一対のケーブル鞘管30
同士が捩じられないように十分に注意する。このため
に、例えば、各下水管10におけるケーブル鞘管30が
保持された管頂部を示す表示を、下水管10の外周面
に、ケーブル鞘管30に沿って連続的に設けておくこと
が好ましい。
【0031】下水管10を施工現場に搬入されて、各下
水管10同士が相互に接合されるまでの間は、下水管1
0内の上部に水平状態で保持されたケーブル鞘管30の
各端部には、例えば、図8に示すキャップ40が装着さ
れる。このキャップ40は、ケーブル鞘管30の一方の
端部内に挿入される円筒状の挿入部41と、ケーブル鞘
管30の端部に挿入部41が挿入された際に、ケーブル
鞘管30から突出した状態になる円錐台形状のキャップ
部42とを有している。挿入部41とキャップ部42と
は、ポリエチレン等の合成樹脂によって一体に成形され
ている。
【0032】挿入部41は、キャップ部42が設けられ
た端部とは反対側の端部の内径が、開口端面から内奥部
側になるにつれて順次大径になったテーパー状になって
いる。内部が中空の円錐台形状をしたキャップ部42の
軸心は、挿入部41の軸心に対して傾斜した状態になっ
ており、その先端面が、挿入部41に対して偏心してい
る。円錐台形状をしたキャップ部42の先端面には、内
部に連通する開口部42cが設けられている。
【0033】挿入部41に隣接したキャップ部42の端
面42bは、挿入部41がケーブル鞘管30の端部に挿
入された際に、ケーブル鞘管30の端面に突き合わされ
るように、挿入部41よりも大径になっている。また、
キャップ部42の外周面には、それぞれが全周にわたっ
た断面三角形状に突出した一対の突出段部42aが、軸
方向に適当な間隔をあけて設けられている。
【0034】このような構成のキャップ40は、ケーブ
ル鞘管30の端部に、挿入部41が挿入されて、挿入部
41に隣接するキャップ部42の端面42bが突き合わ
されることによって、ケーブル鞘管30の端部が、キャ
ップ部42の先端面における小径の開口部d2cを除い
て閉鎖状態となる。従って、工場や倉庫等の保管時、搬
送時、施工現場での保管時等に、下水管10の内部に保
持されたケーブル鞘管30内に、塵埃、砂等が進入する
ことが防止される。
【0035】このようなキャップ40は、下水管10を
施工現場に搬入するまで、下水管10内に保持されたケ
ーブル鞘管30の端部に装着しておき、施工現場におい
て、各下水管10を軸方向に接合する際に、各ケーブル
鞘管30の端部から取り外される。また、下水管10
が、マンホールに取り付けられる場合には、マンホール
に取り付けられるケーブル鞘管30の端部にキャップ4
0を取り付けた状態で、マンホールに固定するようにし
てもよい。この場合には、下水管10が配管された後
に、ケーブル鞘管30内に光ファイバーケーブルを挿通
させるまでの間に、ケーブル鞘管30内に異物が進入す
ることが防止される。
【0036】また、マンホールに接続された下水管10
内に保持されているケーブル鞘管30内に光ファイバー
ケーブルを挿通させて、光ファイバーケーブルの端部を
マンホールに対して一体的に取り付ける場合には、ケー
ブル鞘管30内を挿通した光ファイバーケーブルの端部
を、ケーブル鞘管30の端部に装着されたキャップ40
のキャップ部42内を挿通させて、偏心した先端の開口
部42cから外部に引き出すようにしてもよい。この場
合、光ファイバーケーブルが、キャップ部42の先端の
開口部42cを挿通し得るように、キャップ部42の先
端部を適当な長さにわたって切断し、光ファイバーケー
ブルが通過する先端の開口部42cを防水テープ等によ
ってシールすることによって、ケーブル鞘管30内を水
密状態に保持することができ、マンホール内が満水にな
ってもケーブル鞘管30内への水の浸入を防止すること
ができる。また、ケーブル鞘管30内に鼠が進入するこ
とも防止することができる。
【0037】キャップ部42の先端開口部は、挿入部4
1に対して偏心した状態になっているが、このように偏
心した先端の開口部42c内に光ファイバーケーブルを
挿通させることによって、光ファイバーケーブルをケー
ブル鞘管30内において直線的に配線することができ、
光ファイバーケーブルの通信効率を向上させることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】本発明のケーブル鞘管の支持構造は、こ
のように、下水管の管軸方向に沿って配置されるケーブ
ル鞘管が、管軸方向に適当な間隔をあけて下水管の内周
面に融着された複数の鞘管支持具によって支持されてい
るために、下水管内にてケーブル鞘管の占有面積が小さ
く、下水管の下水の流下能力が低減されるおそれがな
い。しかも、鞘管支持具が、予め下水管に融着されてい
ることにより、施工現場における下水管の配管作業の効
率が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバーケーブル用のケーブル鞘
管の支持構造の実施の形態の一例を示す下水管の一部破
断側面図である。
【図2】その下水管の要部を拡大して示す一部破断側面
図である。
【図3】その下水管の横断面図である。
【図4】その下水管に使用されている鞘管支持具の正面
図である。
【図5】その鞘管支持具の側面図である。
【図6】その鞘管支持具を下水管に取り付けるために使
用される融着機の一例を示す側面図である。
【図7】その融着機の正面図である。
【図8】ケーブル鞘管の端部に装着されるキャップの一
部破断側面図である。
【符号の説明】
10 下水管 11 受け口部 12 挿し口部 20 鞘管支持具 21 支持本体部 22 フランジ部 30 ケーブル鞘管 31 受け口部 32 挿し口部 40 キャップ 41 挿入部 42 キャップ部 50 融着機 51 融着本体部 53 鞘管支持具ホルダー 53a スライド軸 53b ホルダー本体部 54 加熱板 54a 下水管加熱部 54b 鞘管支持具加熱部 55 支持軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にケーブルが挿通されるケーブル鞘
    管を、下水管内の上部に管軸方向に沿って支持するため
    のケーブル鞘管の支持構造であって、 合成樹脂製の下水管の内周面に、ケーブル鞘管を保持す
    る複数の合成樹脂製の鞘管支持具が、下水管の管頂部に
    おいて管軸方向に適当な間隔をあけて融着されており、
    各鞘管支持具によってケーブル鞘管が支持されているこ
    とを特徴とするケーブル鞘管の支持構造。
JP30704398A 1998-10-28 1998-10-28 ケーブル鞘管の支持構造 Pending JP2000129765A (ja)

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JP30704398A JP2000129765A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 ケーブル鞘管の支持構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6460574B2 (en) * 2000-05-16 2002-10-08 Johnston Pipes Limited Sewer pipe structures and their method of construction
JP2013100935A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Yoshika Engineering Kk 熱交換部材及び熱交換部材を敷設するための施工方法
CN105161169A (zh) * 2015-09-25 2015-12-16 苏州国华特种线材有限公司 一种混合电缆
CN113175053A (zh) * 2021-03-27 2021-07-27 慈溪市庵东建筑安装工程有限公司 雨污水管复合式接口及施工方法

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