JP2000129616A - 連続橋梁状構造物の破損防止構造 - Google Patents

連続橋梁状構造物の破損防止構造

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JP2000129616A JP10304045A JP30404598A JP2000129616A JP 2000129616 A JP2000129616 A JP 2000129616A JP 10304045 A JP10304045 A JP 10304045A JP 30404598 A JP30404598 A JP 30404598A JP 2000129616 A JP2000129616 A JP 2000129616A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続橋梁状構造物の耐震性を簡易、安価に向
上させるための連続橋梁状構造物の破損防止構造を提供
する。 【解決手段】 所定の遊間部Yを維持しつつ連続配置さ
れた複数の上部構造部5、5を備えた連続橋梁状構造物
の破損防止構造である。隣接する上部構造部5、5を構
成する床版端面間の遊間部及び主桁端面間の遊間部のう
ちの少なくとも一方に充填配置され、弾性小片(ゴム製
チップ等)及びバインダー(一液性バインダー等)の混
合物を硬化させて構成される弾性緩衝部71を備える。
また、上部構造部5、5の間に配置される伸縮継手が、
同様な混合物を充填硬化させて構成される弾性止水部を
備えてもよい。更に、上部構造部5、5を支える下部構
造部の載置面の幅員方向に沿った両脇部より、所定の調
整間隙をおいて堰部材を突出させ、この調整間隙を上記
の様な混合物で充填してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続橋梁状構造物
の破損防止構造に関し、連続橋梁状構造物の耐震性を簡
易、且つ安価に向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】土木構造物、建築構造物には、同種の構
成部材、単位構造物を多数連続的に並べて構成されるも
のが多い。かかる連続構造物として、鉄道橋、道路橋、
連続梁状の歩道橋等の連続橋梁状構造物(以下、「連続
橋梁」という。)等を例示できる。かかる連続橋梁状構
造物(以下、「連続橋梁」という。)は、図2(a)若
しくは(b)に示す様な上部構造部5を、図3に示す様
に、支間方向に遊間部Yを維持しながら並べて構成され
ることが多い。この遊間部Yは、主に、上部構造部5を
構成する床版51、主桁52の温度変化等に伴う伸縮に
対応するためのものである。そして、図4に示す様に、
隣接する上部構造部5、5の間には、所定の伸縮継手6
が配置されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の連続構造物
が、的確な設計、施工を経て構築されるものであれば、
必要な耐震性を備えるものと考えられるが、これらに更
なる改良を加え、より一層の耐震性の向上を図ることが
重要と考えられる。特に、「阪神淡路大震災」等の様な
超大型地震の際にも、十二分に耐え得る耐震性を確保す
ることが、この種の連続構造物では重要と考えられる。
【0004】即ち、上記「連続橋梁」では、図4に示す
遊間部Yの大部分が、空隙のままであるため、超大型地
震等に伴い上部構造部5、5が大きく振動すると、隣接
する床版51同士、主桁52同士が衝突したり、伸縮継
手6が隣接し合う上部構造部5、5に挟まれて破損する
可能性がある。一方、隣接する主桁52、52の間
に、チェーンを掛け渡したり、隣接する上部構造部
5、5の対向する箇所に固定穴を設け、各穴の間に、ゴ
ムパッキング付きのPC鋼棒を掛け渡すことも行われて
いるが、これらの工法を用いるだけでは、超大型地震等
の際等に、それ程、大きな効果を期待できない。
【0005】また、上部構造部5を支える橋脚の載置面
は、通常、幅員方向を開放した状態としている。従っ
て、超大型地震等の際に、上部構造部5が幅員方向に大
きく移動して、この載置面より脱落する可能性がある。
この様に、連続橋梁の更なる補強を行い、超大型地震等
にも、十分に耐えられる連続橋梁を得ることが重要と考
えられる。
【0006】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、連続橋梁の耐震性を簡易、且つ安価に向上させ
るための連続橋梁の破損防止構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意、研究を重ねた結果、上記の「連
続橋梁」の空隙のままの部分等に、予め、施工現場外で
作製された弾性充填物、弾性シート状物、金属板等の詰
め物を配置すれば良いのではないかと考えた。しかしな
がら、この工法では、この詰め物自体の作製コストが高
くなり易い。また、一の連続橋梁において、詰め物を配
置すべき全ての箇所の形状、大きさ等が統一されている
ことは稀であると共に、実際の施工現場の状況は千差万
別である。従って、この工法を用いた場合、形状、大き
さ等の異なる幾通りもの詰め物を準備した上で、施工の
際に、ある程度の手直しが必要となり、施工上の手間及
びコストが大きくなり易い。そして、本発明者らは、こ
れらの欠点を解決するために、更に鋭意研究を重ね、本
第1〜6発明を完成したのである。
【0008】即ち、本第1発明の連続橋梁の破損防止構
造(以下、「破損防止構造」という。)は、所定の遊間
部を維持しつつ連続配置された複数の上部構造部を備え
た連続橋梁状構造物の破損防止構造であって、互いに隣
接し合う上部構造部を構成する床版端面間の遊間部及び
主桁端面間の遊間部のうちの少なくとも一方に充填配置
され、所定の弾性小片及び所定のバインダーの混合物を
硬化させて構成される弾性緩衝部を備えることを特徴と
する。
【0009】本発明では、上記の如く、床版端面間の遊
間部及び主桁端面間の遊間部のうちの少なくとも一方
に、弾性の優れた「弾性緩衝部」が充填配置される。従
って、超大型地震等に伴い上部構造部が大きく振動した
場合に、連続橋梁の支間方向に隣接する床版同士や、主
桁同士が、直接、衝突すること等が防止される。しか
も、また、この「弾性緩衝部」は現場施工により形成で
きる。即ち、この「弾性緩衝部」は、目的の「遊間部」
内に「混合物」を充填し、硬化させるだけで、各「遊間
部」にフィットしたものとなる。従って、高い施工性、
低い施工コストの下で、高い耐震性を備えた破損防止構
造とできる。
【0010】また、上記「弾性緩衝部」は、弾性に優
れ、変形容易なものであるため、この弾性緩衝部が存在
することで、各遊間部の本来の機能(床版及び主桁の伸
縮を相殺する機能)を損なうことはない。上記「上部構
造部」とは、連続橋梁のうちで、橋台、橋脚等の下部構
造部により各端部側等を支えられる部分をいう。例え
ば、床版、主桁、横構等を備えたものを例示できる。
【0011】上記「弾性小片」の材質は種々選択される
が、本第6発明に示す「ゴム製チップ」が特に好適に用
いられる。この「ゴム製チップ」としては、ウレタンゴ
ム、SBR、NBR、CR、EPM、EPDM、FPM
等の合成ゴムのチップや、天然ゴムのチップの他に、合
成ゴムのチップと天然ゴムのチップとの混合物等を例示
できる。また、この「チップ」としては、古タイヤ(ブ
チルゴム製等)、自動車部品の廃物(EPDM、ポリウ
レタン使用品の廃物等)や、各種樹脂成形品の製造仮定
で生ずる廃材(ポリウレタンの廃材等)を適宜、粉砕し
て利用したものでもよい。尚、廃材の粉砕物の利用は、
省資源、リサイクルの点で好ましい。
【0012】また、上記「弾性小片」の形状を、平面円
形状、平面正多角形等の対称性の高いものとしてもよい
が、対称性の低いものとすることもできる。後者の例と
して、長手寸法と横手寸法とが一致しない略ひじき形状
のものが挙げられる。この形状の場合、「弾性緩衝部」
を構成する各弾性小片同士が、互いに絡み合い易くな
り、「弾性緩衝部」の賦形性、弾性がより一層、向上す
る。また、上記「弾性小片」を、カールの掛かった状態
としてもよい。かかる場合にも、各弾性小片同士が互い
に絡み合い易くなり、賦形性、弾性のより一層の向上が
図られる。
【0013】上記「バインダー」の材質、組成等は、種
々選択されるが、例えば、ウレタン系のバインダー、ス
チレン−ブタジエンゴム系のバインダー、ニトリルゴム
系のバインダー、クロロプレンゴム系のバインダー、ビ
ニルピリジンゴム系のバインダー等のゴム系のバインダ
ーや、その他の液状ゴムからなるバインダーの様に、弾
性に富んだものを用いることが望ましい。また、一液性
のバインダーでも、二液性のバインダーでもよいが、一
液性のバインダーを用いた場合、作業性が特に良好とな
る。また、硬化時間も、作業時間等を考慮して、適宜、
選択できる。
【0014】更に、上記「混合物」中の「弾性小片」
と、「バインダー」の混合割合も種々選択できる。但
し、「弾性小片」100重量部(以下、「部」とい
う。)に対するバインターの投入量は、10〜30部程
度(特に、好ましくは、15〜25部)にすることが好
ましい。このバインターの混合量が、10部未満であれ
ば、「弾性緩衝部」の賦形性が低くなり、30部を越え
ると、「弾性緩衝部」等の弾性が十分に確保されない恐
れがあるからである。
【0015】また、「弾性小片」と、「バインダー」と
を混合攪拌する前に、バインダーの接着性の向上を意図
して、「弾性小片」を所定の「表面処理剤」と共に混合
攪拌することもできる。このときの「表面処理剤」の混
合量は、「弾性小片」100部に対して、2〜8部(特
に、好ましくは、3〜7部)程度にすることが好まし
い。この「表面処理剤」の混合量が、2部未満であれ
ば、「表面処理剤」を混合する効果が小さく、8部を越
えると、かえって接着性が悪くなる恐れがあるからであ
る。
【0016】本第2発明の破損防止構造は、所定の遊間
部を維持しつつ連続配置された複数の上部構造部を備
え、且つ互いに隣接し合う上部構造部間に、所定の伸縮
継手を掛け渡した破損防止構造であって、上記伸縮継手
が、互いに隣接し合う上部構造部を構成する一対の床版
のそれぞれに各一端側が取着されながら、該隣接し合う
上部構造部の伸縮移動に応じて、各他端側を互いに近接
離間させられる一対のフェースプレートと、該一対のフ
ェースプレートの下方に充填配置され、所定の弾性小片
及び所定のバインダーの混合物を硬化させて構成される
弾性止水部を備えることを特徴とする。
【0017】本第2発明は、以下の観点よりなされたも
のである。即ち、連続橋梁の隣接する上部構造部の間に
は、図4に示す様な伸縮継手6が配置されることが多
い。そして、この伸縮継手6は、一対のフェースプレー
ト62、62と、その下方に配置されるバックアッププ
レート63とを備え、これらに挟された空間623に、
樹脂原料、液状ゴム等を用いて構成されるシール材65
が配置される。そして、このシール材65は、主に、連
続橋梁の路面54上に存在する水が、連続橋梁の下方に
向けて漏れ出すことを防止する作用を発揮する。
【0018】ところで、伸縮継手6は、施工現場外で、
予め、フェースプレート62、62、バックアップブレ
ート63及びシール材65等の各種構成部品を組付けて
から、施工現場に配置するのが一般的である。これは、
シール材65の形成を現場施工で行うのが困難であるか
らである。即ち、現場施工の場合、空間623内に向
かって、液状の樹脂若しくはゴム等を流し込んだり、
空間623内に向かって、予め、賦形された樹脂発泡体
の小片を押し込むことが必要となる。そして、の場合
には、少々の目張り等を行っても、液状の樹脂等が硬化
するまでの間、多量の樹脂が連続橋梁の下方側へと、無
駄に流れ出すことが多いからである。また、の場合に
は、各フェースプレート62、62間に形成された余り
広くない隙間L、若しくは伸縮継手6の側方より、発泡
樹片等を押し込むことが必要となるため、作業性が低い
と共に、良好な仕上がり状態を得ることが困難であるか
らである。
【0019】しかしながら、時間の経過に伴いシール材
65が劣化すれば、その取り替えを行う必要があり、そ
の際、上記若しくはに示す面倒な作業が行われてい
るのが実情である。しかも、この作業の前工程として、
空間623に向け、水撃を加え、劣化したシール材65
を大まかに除去した後に、空間623に向けてサンドブ
ラス等を施し、この除去作業の仕上げを行うことが必要
である。従って、シール材65の交換には、大きな手間
と費用とを費やしているのが実情である。また、従来の
シール材65は、十分な弾性を備えているとは言い難い
ため、超大型地震等の際に、フェースプレート62、6
2同士が衝突して、伸縮継手6に破損を生ずる恐れがあ
る。
【0020】これに対し、本第2発明では、シール材6
5と同位置に配置される弾性止水部が、上記の様な混合
物を硬化させて構成される。従って、十分な弾性を備え
ることとなり、超大型地震等の際の伸縮継手6の破損を
有効に防止できる。また、混合物を構成する弾性小片及
びバインダーが絡みついた状態とされているため、弾性
止水部の形成を、現場施工により効率良く行える。この
様な状態の混合物を、上記空間623内に流し込んだ場
合に、連続橋梁の下方へと流れ出す混合物の量は少な
く、しかも、比較的短時間で、この混合物は硬化するか
らである。これに加え、弾性止水部を現場施工で形成で
きるため、この弾性止水部を現場の状況にフットさせる
ことが容易である。従って、高い作業性の下、低い作業
コストで、仕上がり状態の良く、しかも、耐震性の高い
連続橋梁が得られる。
【0021】本第3発明では、本第2発明の弾性止水部
が、上記一対のフェースプレートの上方から注入され、
該一対のフェースプレートの上記各他端側の間に形成さ
れる隙間を通過して、該一対のフェースプレートの下方
に到達させた上記混合物を、該一対のフェースプレート
の下方で硬化させて構成される。本第3発明の「弾性止
水部」は、特に効率的に形成できる。例えば、タンクロ
ーリー車のタンク内に、「弾性小片」及び「バインダ
ー」を投入し、混合攪拌を行って、混合物を得る。そし
て、タンクローリー車のルズル若しくはパイプより、こ
の混合物を、図4に示す「余り広くない隙間L」を介
し、空間623内に流し込み、硬化させれば、「弾性止
水部」を得ることができる。
【0022】本第4発明では、本第3発明の上記混合物
により、互いに隣接し合う上部構造部を構成する床版端
面間の遊間部及び主桁端面間の遊間部のうちの少なくと
も床版端面間の遊間部を充填して、上記弾性止水部の下
方に弾性緩衝部を形成している。本第4発明によれば、
本第3発明の作用と共に、本第1発明等の作用を得るこ
とができる。
【0023】本第5発明の破損防止構造は、所定の下部
構造部と、該下部構造部の載置面に配置された支承部材
を介して両端部側が支持されながら多数連続配置された
上部構造部と、を備える破損防止構造であって、上記載
置面の幅員方向に沿った両脇部より、上記上部構造部の
下方側との間に、所定の調整間隙をおいて堰部材を突出
させると共に、所定の弾性小片及び所定のバインダーの
混合物を硬化して構成される弾性充填部により、該調整
間隙を充填したことを特徴とする。
【0024】本第5発明によると、上部構造部の幅員方
向に沿った両脇に、調整間隙を挟んだ状態で「堰部材」
が配置され、しかも、調整間隙の内部に弾性の高い「弾
性充填部」が配置される。そして、この「堰部材」及び
「弾性充填部」が、上部構造部の幅員方向への移動を抑
制する。上記本第2〜5発明における「弾性小片」及び
「バインダー」に関する具体的な内容は、上記第1発明
と同様である。本第6発明では、上記第1〜5発明にお
ける上記弾性小片が、所定のゴム製チップで構成され、
且つ上記バインダーが一液性のバインダーとされてい
る。即ち、本第1〜5発明における「弾性小片」及び
「バインダー」の好適な例を示すものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 (1)実施の形態1 本形態では、図1に示す様な破損防止構造Aについて述
べる。本破損防止構造Aは、多数連続配置される上部構
造部5、5と、隣接する上部構造部5、5間に配置され
た多数の伸縮継手6と、隣接する上部構造部5、5間に
配置された多数の弾性緩衝部71と、ストッパー72と
を備えている。
【0026】このうち、上部構造部(PC構造若しくは
RC構造)5は、図2(a)に示す様に、略平面矩形状
の床版(支間方向の幅;約30〜200m程度)51
と、床版51の裏面と一体とされながら、支間方向に延
びる3本の主桁52と、床版51の支間方向に沿った両
端縁側より、上方に突出する地覆部53と、床版51の
上面に配置された舗装54とを備えている。但し、図2
(b)に示す様に、主桁52を鋼桁とした上部構造部5
を用いてもよい。また、図2(a)及び(b)の適所
に、横桁、縦桁、対傾構等の他の部材が配置されていて
もよい。
【0027】また、床版51の幅員方向に沿った端部
は、図1に示す様に、段差状に切り欠かれ、段差部51
2とされている。また、連続橋梁を構成する各上部構造
部5の支間方向に沿う両端側は、所定の橋脚の載置面の
上に、所定の支承(シュー)を介しながら支持されてい
る(図示しない。)。そして、各上部構造部5は、図3
に示す様に、隣接する他の上部構造部5との間に、所定
の遊間部Yを維持しながら連続配置されている。このと
き、隣接配置される床版51の段差部512は、この遊
間部Yを挟み、略連続した状態とされる。尚、隣接する
主桁52、52の間に、チェーンを掛け渡したり、隣接
する上部構造部5、5の対向する箇所に固定穴を設け、
各穴の間に、ゴムパッキング付きのPD鋼棒を掛け渡す
等してもよい。
【0028】上記伸縮継手6は、床版51の幅員方向に
沿った幅と略同様な長手幅を備えており、図1及び4に
示す様に、鏡面対称な状態に配置される一対の基体部6
1、61と、各基体部61、61の各上方に配置される
一対のフェースプレート62、62と、各基体部61、
61の間に掛け渡されたバックアッププレート63と、
バックアッププレート63及びフェースプレート62、
62間の空間623を充填するシール材65と、流水樋
66とを備えている。このうち、基体部61は、上下方
向に配置されるリブ611と、このリブ611の上端に
溶接固定された上方フランジ612と、このリブ611
の下端に溶接固定された下方フランジ613とを備えて
いる。また、基体部61及び上下のフランジ612、6
13が構成する略コの字状の内壁には、所定の間隔をお
いて、補助リブ(図示を省略する。)が溶接固定されて
いる。
【0029】上記各フェースプレート62、62は、各
基体部61、61の上方フランジ612、612の上
に、それぞれ固定されている。そして、一対のフェース
プレート62、62の互いに対向する端縁部は、凹凸の
反転し合う略櫛形状とされている。また、この対向し合
う端縁部の間には、ジグザグ状の経路を描く隙間Lが形
成されている。
【0030】更に、バックアッププレート(樹脂若しく
はゴム製)63は、略受け皿状の外形を備えており、上
記一対のリブ611、611の互いに対向する面に掛け
渡されている。また、上記シール材65は、液状の樹脂
若しくはゴムを、上記空間623内で、硬化させたもの
である。更に、流水樋(金属製、ゴム製若しくは樹脂
製)66は、舗装54より到達する雨水等を、床版51
の幅員方向に向かって流しながら排出するためのもので
ある。
【0031】そして、この伸縮継手6は、隣接する上部
構造部5、5に対し、図1及び4に示す様に、各基体部
61、61が各段差部512、512に納まり、且つ各
フェースプレート62、62の上面が、上記舗装54の
上面と略面一となる様に配置される。更に、各基体部6
1、61の後方には、所定のコンクリト、アスファルト
等の充填材68、68が納められる。
【0032】上記弾性緩衝部71は、図1に示す様に、
隣接配置される上部構造部5、5の間に形成される遊間
部Yを充填している。但し、床版51、51間の遊間部
及び主桁52、52間の遊間部のうちの一方にのみ、配
置してもよい。そして、この弾性緩衝部71は、図5
(a)に示す様に、円柱状〔直径;約1mmφ、長さ;
1〜3mm〕のゴム製チップ(タイヤの廃材のチップ)
711と、各チップ711間の3次元的な結合及び各チ
ップ711間の空隙の充填を行う一液性のウレタンバイ
ンダー(商品名;「エラストコート ED1210」、
ポリウレタン化成社製、粘度;3600〜4600cp
s、NDO含有量;7.8〜9.0%)712と、で構
成されている。
【0033】但し、上記ゴム製チップ711を、角柱状
等の他の外形を備えたものとしても良いし、ゴム製チッ
プ711が、図5(b)に示す様に、カールの掛けられ
たものであってもよい。また、ゴム製チップ711のサ
イズ、構成原料等は、本第1発明等の目的を達成できる
範囲で種々選択できる。更に、バインダー712の種類
はここに示すものに限定されない。また、上記遊間部Y
の表面と、弾性緩衝部71との境界に、所定のプライマ
ー層を形成してもよい。このプライマー層は、弾性緩衝
部71の遊間部Yに対する定着を、より強固にするため
のものである。
【0034】上記ストッパー72は、ゴム若しくは樹脂
を用いて成形された略樋形状のものである。このストッ
パー72は、遊間部Yに挿入された「弾性緩衝部71の
原料(後述する混合物)」が、下方に向かって漏れだす
ことを防止するものである。但し、このストッパー72
は、この原料が硬化すれば不要となるため、簡易なもの
で足りる。また、この原料の粘り気の程度によっては、
このストッパー72の配置を省略してもよい。
【0035】次に、以上の様に構成される破損防止構造
Aの施工例について述べる。先ず、施工現場に所定数の
橋脚を配置し、各橋脚の載置面に所望の支承を配置す
る。次いで、各上部構造部5、5を連続配置し、連続橋
梁を構築する。但し、予め、構築された連続橋梁であっ
てもよい。次いで、約100部の上記ゴム製チップ71
1が収納されたミキシングタンク若しくはタンクローリ
ー車のタンク等の内に、約20部の上記バインダー71
2を投入して、所定の時間(例えば、4〜6分間)攪拌
する。この攪拌により、ゴム製チップ711の表面に、
バインダー712がまぶされた状態となり混合物が作成
される。
【0036】但し、ゴム製チップ711及びバインダー
712の重量比、攪拌時間等は種々、選択できる。ま
た、バインダー712を投入する前の段階で、バケツ内
等に所定の表面処理剤〔例えば、「エラストコート E
D1410(ポリウレタン化成社製)」と称されるもの
を5部程度〕が投入され、所定時間(例えば、3〜5
分)、攪拌されていてもよい。更に、上記バインダー7
12と共に、顔料、促進剤等を投入してもよい。特に、
冬季における施工の際には、促進剤を投入することが望
ましい。
【0037】次いで、図6に示す様に、遊間部Yの下方
側にストッパー72を取着した後に、上記ミキシングタ
ンクに接続されたホースH等を用いて、遊間部Yの内部
に、上記混合物を流し込む。更に、伸縮継手6の配置を
行うと共に、混合物が硬化するのを待って、本破損防止
構造Aを完成する。尚、上記プライマー層を形成する場
合には、「混合物を流し込み」の前に、遊間部Yの表面
に対して、所定のプライマー液(ゴム系の接着剤等)が
塗布されることとなる。
【0038】以上の様に、本破損防止構造Aでは、隣り
合う床版51、51の間及び隣り合う主桁52、52の
間に、弾性の高い弾性緩衝部71が充填配置される。従
って、連続橋梁が大きく揺れても、床版51、51同士
や、隣接する主桁52、52同士が直接、衝突すること
が防止される。このため、本破損防止構造Aを利用した
連続橋梁は、超大型地震に対応できる耐震性を備えるこ
ととなる。また、この弾性緩衝部71の形成を、現場施
工により、効率良く、しかも、低いコストで行える。こ
れ加え、弾性緩衝部71の形状は、個々の遊間部Yの大
きさ、形状に十分にフィットしたものとなる。従って、
本継手構造Aを用いれば、高い施工性、低い施工コスト
の下で、耐震性を備えた連続橋梁が得られる。
【0039】(2)実施の形態2 本形態では、図7を用いて示される破損防止構造Bにつ
いて述べる。本破損防止構造Bは、以下の点で、上記破
損防止構造Aと異なっている。即ち、構造的な面では、
(a)上記シール材65の代わりに、実施の形態1と同
様な混合物で構成された弾性止水部65bを備える点
と、(b)弾性緩衝部71及びストッパー72を備えな
い点とが異なっている。また、施工の面では、実施の形
態1のシール材65が、施工現場外で形成され、予め、
伸縮継手6に組み込まれているのに対し、本形態の弾性
止水部65bは、現場施工により形成される点が異なっ
ている。
【0040】次に、本破損防止構造Bの一施工例を説明
する。先ず、「上記シール材65を備えない伸縮継手6
b」を連続橋梁に組み込む。このとき、所定のタンクロ
ーリー車のタンク内で、弾性止水部65bを構成するこ
ととなる混合物を作成しておく。次いで、タンクローリ
ー車のホースHの先端部を、伸縮継手6bのフェースプ
レート62b、62b間の間隙Lに向ける。そして、こ
のホースHの先端部より、上記混合物を、空間623b
に向けて連続的に投入する。そして、混合物が、この空
間623bを充填し、硬化すれば、本破損防止構造Bが
完成する。
【0041】上記弾性止水部65bを構成する混合物
は、弾性小片及びバインダーが絡みついているため、バ
ックアッププレート63bの下方側に、流れ出し難い。
これに加え、比較的短時間で硬化する。また、流動状態
(若しくは、半流動状態)の混合物を用いるため、フェ
ースプレート62b、62b間に形成される余り広くな
い隙間Lを通じて、空間623b内に容易に投入でき
る。従って、弾性止水部65bの形成を、現場施工によ
り効率良く、しかも、安価に行える。
【0042】また、弾性止水部65bが、混合物を硬化
させて形成されるため、上記空間623bの形状に、フ
ットしたものとなり易い。更に、弾性止水部65bの弾
性が高いため、これを用いた連続橋梁の耐震性を向上さ
せられる。また、弾性止水部65bが、時間の経過に伴
い劣化した場合には、この弾性止水部65bを除去した
後に、新たな弾性止水部65bを形成することとなる。
この新たな弾性止水部65bの形成も、上記と同様に容
易、且つ安価に行うことができる。
【0043】尚、本破損防止構造Bでは、上記破損防止
構造Aの弾性緩衝部71等の配置を省略しているが、こ
れらを備えた破損防止構造としてもよい。即ち、破損防
止構造B及び破損防止構造Aの有用な性能を兼ね備えた
ものとしてもよい。また、本破損防止構造Bに配置され
る伸縮継手6bから、バックアッププレート63b及び
流水樋66bのうちの少なくとも一方を排除することも
できる。
【0044】(3)実施の形態3 本形態では、図8に示す様な破損防止構造Cについて述
べる。本破損防止構造Eは、以下の点で、上記破損防止
構造Aと異なっている。即ち構造的な面では、(a)伸
縮継手6cより、バックアッププレート63と、シール
材65と、流水樋66とが排除されている点と、(b)
実施の形態1の弾性緩衝部71と同様な弾性緩衝部71
c、及び実施の形態2の弾性止水部65bと同様な弾性
止水部65cを一体的に形成した点とが異なっている。
【0045】次に、この破損防止構造Cの一施工例を示
す。先ず、実施の形態1と同様に、連続橋梁の遊間部Y
の所定の箇所に、ストッパー72cを取着する。次い
で、所定のホースH等を用いて、フェースプレート62
c、62cの隙間Lより、弾性緩衝部71c及び弾性止
水部65cとなる混合物を流し込む。そして、この混合
物が硬化すれば破損防止構造Cは完成する。
【0046】以上の破損防止構造Cでは、破損防止構造
A及び破損防止構造Bの機能を兼ね備えるため、更に高
い耐震性能を備える。また、本破損防止構造Cでは、伸
縮継手6cの構造が簡略化されると共に、弾性緩衝部7
1c及び弾性止水部65cが同時に形成でき、しかも、
この形成作業を現場施工で行える。従って、本破損防止
構造Cを用いれば、より高性能な連続橋梁を、より高い
施工性、より低い施工コストで、構築できる。
【0047】(4)実施の形態4 本形態では、図9に示す様な破損防止構造Dについて述
べる。本破損防止構造Dは、連続配置された多数の橋脚
8dと、この橋脚8dにより、支間方向に沿った各端部
側を支持されつつ、連続配置された多数の上部構造部5
dとを備える。尚、上部構造部5dの各端部側と、橋脚
8dとの間には、所定の支承が配置されているが、図9
ではその図示を省略している。
【0048】このうち、橋脚8dは、略T字状とされた
橋脚本体81dと、橋脚本体81dの載置面における幅
員方向に沿う両脇部から、上方に突出する堰体82d、
82dとを備えている。また、上部構造部5dは、実施
の形態1の上部構造部5と同様のものである。そして、
上部構造部5dの両脇の各主桁52d1、52d2と、各
堰体82d、82dとの間には、所定幅の調整間隙部
S、Sが形成されている。更に、この調整間隙部S、S
には、実施の形態1と同様な混合物を用いて構成された
弾性充填部55d、55dが形成されている。
【0049】次に、本破損防止構造Fにおける弾性充填
部55d、55dの形成方法の一例を、図10(a)及
び(b)を用いて説明する。尚、図10(a)及び
(b)は、互いに隣接する2つの上部構造部5d、5d
が、一の橋脚8dにより支持される場合を示している。
但し、一の橋脚8dにより、一の上部構造部5dのみが
支持されていてもよい。先ず、図10(a)に示す様
に、調整間隙部S、Sの支間方向に沿った両脇に、枠板
V、Vを配置する。次いで、調整間隙部S、Sに、弾性
充填部55d、55dとなる混合物を挿入し、硬化さ
せ、図10(b)に示す様に、枠板V、Vを取り外せ
ば、本破損防止構造Dを完成する。但し、混合物の粘り
気が十分な場合には、この様な枠板V、Vを、敢えて用
いる必要はない。
【0050】本破損防止構造Dによると、橋脚8dに堰
体82d、82dが配置され、しかも、調整間隙部S、
Sに対し、弾性に富んだ弾性充填部55d、55dが充
填配置される。従って、上部構造部5dが、幅員方向を
大きく移動しようとしても、この堰体82d、82d及
び弾性充填部55d、55dが、これを抑制しようとす
る。しかも、弾性充填部55d、55dの形成は、現場
施工により行うことができる。
【0051】以上の様に、本破損防止構造Dを用いれ
ば、連続橋梁の耐震性を、簡易、且つ安価に向上させら
れる。尚、本破損防止構造Dが、破損防止構造A〜Cの
少なくとも、いずれかの耐震構造を合わせ持ってもよ
い。この場合、より一層、耐震性の高い連続橋梁が得ら
れる。また、上記上部構造部5dの支間方向に沿った中
間部を、所定の橋脚により支持する場合にも、本第5発
明を適用することができる。
【0052】尚、本発明においては、上記具体的な実施
の形態に示すもに限らず、目的、用途に応じて本発明の
範囲内で種々変更した別の実施の形態、変形的な形態、
別の実施例、変形例とすることができる。即ち、実施の
形態1〜4の破損防止構造A〜Dは、道路橋等の他に、
鉄道橋、連続梁状の歩道橋等の各種の連続橋梁について
適用できる。また、本第1〜6発明の変形例として、混
合物の代わりに、粘性の高い液状ゴムを利用したものを
例示できる。
【0053】
【発明の効果】以上の様に、本第1〜6発明の破損防止
構造によれば、連続橋梁の耐震性を簡易、且つ安価に向
上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の破損防止構造Aの一部縦断面図
である。
【図2】(a)は実施の形態1の破損防止構造Aを構成
する上部構造部の概略的な説明図、(b)は実施の形態
1の破損防止構造Aを構成する上部構造部の変形例に係
わる概略的な説明図である。
【図3】実施の形態1の破損防止構造Aの概略的な平面
図である。
【図4】実施の形態1で述べた連続橋梁に用いられる伸
縮部材6及び従来から用いられている伸縮部材6を説明
するための概略的な一部斜視図である。
【図5】(a)は実施の形態1の弾性緩衝部711の概
略的な縦断面図、(b)は実施の形態1の変形例に係わ
る弾性緩衝部711の概略的な縦断面図である。
【図6】実施の形態1の破損防止構造Aの施工方法を示
す一部縦断面図である。
【図7】実施の形態2の破損防止構造Bを説明するため
の一部斜視図である。
【図8】実施の形態3の破損防止構造Cを説明するため
の一部縦断面図である。
【図9】実施の形態4の破損防止構造Dを説明するため
の一部縦断面図である。
【図10】(a)は実施の形態4の破損防止構造Dの弾
性充填部55dの形成方法を示す一部横断面図、(b)
は実施の形態4の破損防止構造Dの弾性充填部55dの
形成方法を示す一部横断面図である。
【符号の説明】 A〜D;破損防止構造、5、5d;上部構造部、51;
床版、512;段差部、52、52d1;主桁、6;伸
縮継手、Y;遊間部、61;基体部、611;リブ、6
12;上方フランジ、613;下方フランジ、62;フ
ェースプレート、621;端縁部、623;空間、6
3;バックアッププレート、65;シール材、66;流
水樋、68;充填材、71、71c;弾性緩衝部、71
1;ゴム製チップ、712;一液性のウレタンバインダ
ー、72;ストッパー、65b;弾性止水部、H;ホー
ス、8d;橋脚、81d;橋脚本体、82d;堰体、5
5d;弾性充填部、S;調整間隙部、V;枠板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米本 和枝 愛知県東海市加木屋町北鹿持1−109 Fターム(参考) 2D051 AA07 AG03 AG13 AH02 FA06 FA10 FA12 FA17 FA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊間部を維持しつつ連続配置され
    た複数の上部構造部を備えた連続橋梁状構造物の破損防
    止構造であって、 互いに隣接し合う上部構造部を構成する床版端面間の遊
    間部及び主桁端面間の遊間部のうちの少なくとも一方に
    充填配置され、所定の弾性小片及び所定のバインダーの
    混合物を硬化させて構成される弾性緩衝部を備えること
    を特徴とする連続橋梁状構造物の破損防止構造。
  2. 【請求項2】 所定の遊間部を維持しつつ連続配置され
    た複数の上部構造部を備え、且つ互いに隣接し合う上部
    構造部間に、所定の伸縮継手を掛け渡した連続橋梁状構
    造物の破損防止構造であって、 上記伸縮継手が、互いに隣接し合う上部構造部を構成す
    る一対の床版のそれぞれに各一端側が取着されながら、
    該隣接し合う上部構造部の伸縮移動に応じて、各他端側
    を互いに近接離間させられる一対のフェースプレート
    と、該一対のフェースプレートの下方に充填配置され、
    所定の弾性小片及び所定のバインダーの混合物を硬化さ
    せて構成される弾性止水部を備えることを特徴とする連
    続橋梁状構造物の破損防止構造。
  3. 【請求項3】 上記弾性止水部が、上記一対のフェース
    プレートの上方から注入され、該一対のフェースプレー
    トの上記各他端側の間に形成される隙間を通過して、該
    一対のフェースプレートの下方に到達させた上記混合物
    を、該一対のフェースプレートの下方で硬化させて構成
    される請求項2記載の連続橋梁状構造物の破損防止構
    造。
  4. 【請求項4】 上記混合物により、互いに隣接し合う上
    部構造部を構成する床版端面間の遊間部及び主桁端面間
    の遊間部のうちの少なくとも床版端面間の遊間部を充填
    して、上記弾性止水部の下方に弾性緩衝部を形成した請
    求項3記載の連続橋梁状構造物の破損防止構造。
  5. 【請求項5】 所定の下部構造部と、該下部構造部の載
    置面に配置された支承部材を介して両端部側が支持され
    ながら多数連続配置された上部構造部と、を備える連続
    橋梁状構造物の破損防止構造であって、 上記載置面の幅員方向に沿った両脇部より、上記上部構
    造部の下方側との間に、所定の調整間隙をおいて堰部材
    を突出させると共に、所定の弾性小片及び所定のバイン
    ダーの混合物を硬化して構成される弾性充填部により、
    該調整間隙を充填したことを特徴とする連続橋梁状構造
    物の破損防止構造。
  6. 【請求項6】 上記弾性小片が、所定のゴム製チップで
    構成され、且つ上記バインダーが一液性のバインダーと
    される請求項1乃至5のいずれかに記載の連続橋梁状構
    造物の破損防止構造。
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JP2008505268A (ja) * 2004-07-07 2008-02-21 マゲバ ソシエテ アノニム 架橋装置
KR101036277B1 (ko) 2011-02-18 2011-05-23 오환원 도로와 교량을 포함하는 구조물의 신축이음 방수재 및 이를 이용한 신축이음부 시공 공법
CN108118613A (zh) * 2018-01-03 2018-06-05 河北省高速公路宣大管理处 桥梁伸缩缝及桥梁

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