JP2000129614A - 敷鉄板の連結具及び敷鉄板 - Google Patents

敷鉄板の連結具及び敷鉄板

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JP2000129614A
JP2000129614A JP10305945A JP30594598A JP2000129614A JP 2000129614 A JP2000129614 A JP 2000129614A JP 10305945 A JP10305945 A JP 10305945A JP 30594598 A JP30594598 A JP 30594598A JP 2000129614 A JP2000129614 A JP 2000129614A
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plate
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JP10305945A
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Masaichi Aoki
政一 青木
Hiromi Nishina
広美 仁科
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Fujita Kohan Lease Kk
Nippon Katan Co Ltd
Original Assignee
Fujita Kohan Lease Kk
Nippon Katan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣り合う敷鉄板相互を、その連結側の端部間
に隙間を生じさせないような状態で、充分な連結力をも
って容易に連結させる。 【解決手段】 一対の連通穴20a、20aの一方を隣
り合う一方の敷鉄板1の連結側11の縁部12の長穴1
3に、一対の連通穴20a、20aの他方を隣り合う他
方の敷鉄板1の連結側11の縁部12の長穴13に連通
させるように一対の連通穴20a、20aを備えた連結
プレート20と、軸部21cの直径方向両側に突き出す
突出部21eにより構成された掛合部21dを有し、か
つ、掛合部21dの長さ方向を長穴13の長さ方向に沿
わせる向きで連通穴20aと長穴13とに軸部21cを
差し通した後の捻回により掛合部21dの掛合面21f
を敷鉄板1の長穴13を巡る面部に掛合させて頭部21
aと掛合部21dとで連結プレート20と敷鉄板1との
留め付けをなす連結ピン体21を一組備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工事現場などに
おける車両の出入り口、作業箇所、駐車箇所などの地盤
などの上に並列状態で敷設される敷鉄板を、所定の並列
敷設状態を保つように相互に連結させる連結具および当
該連結具により連結される敷鉄板の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】工事現場などにおける車両の出入り口な
どの地盤などの上に並列状態で敷設される二以上の敷鉄
板における当該並列敷設状態を保つように、かかる二以
上の敷鉄板を相互に連結させる施工が必要に応じて行わ
れている。
【0003】こうした連結施工として、もっとも単純な
ものとして、並列状態に敷設された隣り合う敷鉄板の双
方に亙る長さの鉄板を敷鉄板の上面に添装し、この鉄板
を隣り合う敷鉄板の双方に溶接する手法がある。
【0004】また、こうした溶接によらない方法とし
て、隣り合う敷鉄板の縁部を上下から挟み付ける上部固
定具と下部固定具を備えると共に、両固定具の中央に設
けた貫通孔に差し入れられ下部固定具に螺合される高力
ボルトを備え、さらに、両固定具の鉄板挟持部に鉄板掴
持用凸部を形成させた連結具が開示されている。(特開
平10−131110公報参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記溶接に
よる手法にあっては、敷鉄板の敷設現場での溶接作業を
要するばかりか、敷鉄板の撤去にあたり溶接させた鉄板
を取り除く必要を生じさせる。また、この種の敷鉄板は
工事施工者などに貸与されることが少なくないため、再
度の貸与を考慮してこうした敷鉄板の貸与をなす事業者
側においては溶接痕などの痛みを生じさせることがない
敷鉄板の連結手法が望まれるところであった。
【0006】一方、前記連結具にあっては、隣り合う敷
鉄板の連結側の端部間に前記高力ボルトの寸法分の隙間
を必然的に形成させてしまうものであり、また、前記鉄
板掴持用凸部の敷鉄板の表面への食い付きを連結状態の
担保とするものであるため、その連結力には限界を有す
るものであった。また、部品点数が多く比較的構造が複
雑であり、低廉な供給をなし難いものであった。
【0007】そこでこの発明は、並列状態で敷設された
隣り合う敷鉄板相互を、その連結側の端部間に隙間を生
じさせないような状態で、充分な連結力をもって連結さ
せることができ、しかも、連結作業および連結解除作業
が容易であり、連結にあたり敷鉄板側に痛みを生じさせ
ることがなく、さらには、構造がシンプルで低廉に供給
可能な敷鉄板の連結具および当該連結具により連結され
る敷鉄板の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、敷鉄板の連結具
を、一対の連通穴の一方を、端部を近接させ又は突き合
わせて相互に連結される隣り合う敷鉄板における一方の
敷鉄板の連結側の縁部に開設された長穴に連通させ、か
つ、前記一対の連通穴の他方を、前記相互に連結される
隣り合う敷鉄板における他方の敷鉄板の連結側の縁部に
開設された長穴に連通させるように、前記一対の連通穴
を間隔を開けて備えた連結プレートと、頭部及び軸部を
有し、かつ、この頭部との間に間隔を開けて当該軸部の
直径方向両側に向けて突き出す一対の突出部により構成
されて前記頭部に向けられた側を掛合面とした掛合部を
有し、かつ、この掛合部の長さ方向を前記敷鉄板の長穴
の長さ方向に沿わせる向きで当該掛合部の側から前記連
結プレートの連通穴と当該敷鉄板の長穴とに前記軸部を
差し通した後の当該軸部の捻回により前記掛合部の掛合
面を前記敷鉄板の長穴を巡る面部に掛合させて前記頭部
と当該掛合部とで前記連結プレートと当該敷鉄板との留
め付けをなす連結ピン体を一組備えているものとした。
【0009】かかる構成によれば、連通穴の一方を隣り
合う敷鉄板の一方の長穴に、また、連通穴の他方を隣り
合う敷鉄板の他方の長穴に連通させるように前記連結プ
レートを配した後、この二つの連通穴と長穴とにそれぞ
れ前記連結ピン体の軸部を当該連結ピン体の掛合部の長
さ方向を当該長穴の長さ方向に沿わせる向きで差し通す
ことができ、このように軸部を差し通した連結ピン体を
捻回することにより、当該連結ピン体の掛合部の掛合面
を敷鉄板の長穴を巡る面部に掛合させて当該連結ピン体
の頭部と掛合部とで連結プレートと隣り合う双方の敷鉄
板とを留め付けることができる。そして、これにより、
隣り合う敷鉄板を前記連結プレートを介して連結させる
ことができる。
【0010】また、前記連結ピン体の掛合部の長さ方向
と前記敷鉄板の長穴の長さ方向が再び沿う向きに当該連
結ピン体を捻回することにより、かかる長穴と掛合部と
の掛合を解いてこの長穴と連結プレートの連通穴とから
当該連結ピン体の軸部を抜き出して、当該連結プレート
による隣り合う敷鉄板相互の留め付けを敷鉄板を傷付け
ることなく容易に解くことができる。
【0011】前記隣り合う敷鉄板の相互の連結は、前記
長穴に前記連結プレートの連通穴を連通させて当該長穴
と連通穴とに前記連結ピン体を差し入れて行うことか
ら、当該隣り合う敷鉄板の連結側の端部を互いに突き合
わせた状態の連結をなすことができ、また、この連結側
の端部間にできる限り生じる隙間を生じさせない状態で
の連結をなすことができる。
【0012】また、前記隣り合う敷鉄板の相互の連結
を、前記長穴に前記連結プレートの連通穴を連通させて
当該長穴と連通穴とに前記連結ピン体を差し入れて行う
ことから、かかる隣り合う敷鉄板の一方または双方に前
記端部を離れ出させる向きの力が作用された場合であっ
ても、当該連結ピン体によりかかる離れ出しを充分に阻
止することができ、隣り合う敷鉄板の相互の連結状態を
高く確保することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の敷鉄板の連結具における連結プレートに備
えられる連通穴が、さらに、この連結プレートが添装さ
れる敷鉄板の長穴の長さ方向に略直交する向きに長く、
かつ、連結ピン体の掛合部の長さ方向を長さ方向に沿わ
せる向きで当該連結ピン体の軸部を受け入れる長穴状に
構成してあるものとした。
【0014】かかる構成によれば、前記連結プレートの
連通穴に対し、この連通穴の長さ方向に前記連結ピン体
の掛合部の長さ方向が沿う向きでのみ当該連結ピン体の
軸部を当該連通穴に差し入れることができるものとさ
れ、この差し入れの後、当該連結ピン体の掛合部を構成
する突出部が連結プレートの連通穴の長さ方向にある穴
縁の側方に突き出される向きに当該連結ピン体を捻回す
ことにより、当該連結ピン体の軸部を敷鉄板の長穴に差
し入れることができるものとされる。また、前記敷鉄板
の長穴を当該敷鉄板の連結側の縁部に沿って長くなるよ
うに設けておけば、この長穴の長さ方向に長さ方向を直
交させる向きに設けられた前記連結プレートの連通穴と
当該長穴とに前記のように連結ピン体を差し入れ掛合さ
せることにより、かかる連結プレートの連通穴の長さ方
向に向けた連結ピン体の移動を敷鉄板の長穴の幅側にあ
る穴壁で阻止することができ、相互に連結される隣り合
う敷鉄板の当該連結側の端部間を近接または突き合わせ
た状態を安定的に維持させることができる。
【0015】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1又は請求項2記載の敷鉄板の連結具における連結
プレートが、さらに、相互に連結される隣り合う敷鉄板
の双方又はいずれか一方に長穴に軸部を通された連結ピ
ン体を破断させる大きさの力が作用された際に、当該連
結ピン体を破断させることなく当該長穴の透設方向に当
該連結ピン体の軸部の軸中心線を沿わせる向きに変形可
能な強度に構成してあるものとした。
【0016】かかる構成によれば、並列状態に敷設され
た隣り合う敷鉄板の一方に車両などの荷重が作用されて
当該一方の敷鉄板が沈み込んだ場合や、並列状態に敷設
された隣り合う敷鉄板の双方にその接合側を下方にそれ
ぞれ沈み込ませるように敷鉄板を斜めに持ち上げる荷重
が作用された場合など、敷鉄板の長穴の透設方向と連結
ピン体の軸部の軸中心線とを交叉させるように敷鉄板が
移動された場合に、前記連結プレートを変形させてこの
連結プレートにより通常は鉛直方向に軸部の軸中心線を
沿わせるように保持される連結ピン体が当該敷鉄板に作
用される荷重により破断されないようにすることができ
る。
【0017】また、請求項4記載の敷鉄板の連結具にあ
っては、請求項3記載の敷鉄板の連結具における連結ピ
ン体がさらに、鉄製としてあり、かつ、その軸部の軸中
心線に直交する向きの太さを20mm以上とすると共
に、連結プレートが、厚さ9mm以上12mm以下の鉄
板としてある構成とした。
【0018】かかる構成によれば、軸部を前記太さとす
る連結ピン体の破断を生じさせる大きさの力が敷鉄板に
作用された場合に当該連結ピン体を破断させないように
前記厚さの連結プレートを変形させることが認められ
る。
【0019】さらに、請求項5記載の発明にあっては、
敷鉄板を、請求項1ないし請求項4記載の敷鉄板の連結
具における連結プレートの連通穴に連通され、かつ、当
該敷鉄板の連結具における連結ピン体の軸部を受け入れ
る長穴を縁部に備えた構成のものとした。
【0020】かかる構成によれば、請求項1ないし請求
項4記載の連結具により、並列状態で敷設された隣り合
う敷鉄板の端部に、自らの端部を近接させ、または、突
き合わせた所定の並列敷設状態を維持できるように隣り
合う敷鉄板と相互に連結させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図13に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0022】なお、ここで図1は、掛合部21dの長さ
方向を連結プレート20の連通穴20aの長さ方向に沿
わせる向きにした一組の連結ピン体21、21と、連結
プレート20と、隣り合う敷鉄板1の連結側11にある
縁部12とを分離した状態で、また、図2は、連結プレ
ート20の連通穴20aに軸部21cを差し通され、か
つ、敷鉄板1の長穴13の長さ方向に掛合部21dの長
さ方向を沿わせる向きに捻回された一組の連結ピン体2
1、21および連結プレート20と、隣り合う敷鉄板1
の連結側11にある縁部12とを、また、図3は、連結
具2による隣り合う敷鉄板1の連結側11にある縁部1
2相互の連結状態を、これらを斜視の状態としてそれぞ
れ表している。また、図4は、かかる連結状態におい
て、隣り合う敷鉄板1および連結プレート20を縦断面
の状態として、また、図5は、隣り合う一方の敷鉄板1
に当該敷鉄板1を沈み込ませる向きの加重が作用された
状態を、さらに、図6は、隣り合う双方の敷鉄板1に連
結側11を低めるように当該敷鉄板1を傾ける加重が作
用された状態をそれぞれ示している。
【0023】また、図7は、長さ方向Nにある端部10
を突き合わせた状態で、また、図8は、幅方向Hにある
端部10を突き合わせた状態で、前記連結具2により連
結された隣り合う敷鉄板1をそれぞれ表している。
【0024】また、図9ないし図12は、連結具2を構
成する連結ピン体21を異なる向きから見てそれぞれ表
しており、また、図13は、かかる連結具2を構成する
連結プレート20を幅広の一面側から見た状態として示
している。
【0025】この実施の形態にかかる敷鉄板1の連結具
2は、工事現場などにおける車両の出入り口、作業箇
所、駐車箇所などの地盤Mなどの上に並列状態で敷設さ
れる敷鉄板1を、所定の並列敷設状態を保つように相互
に連結させるために用いられるものである。
【0026】また、この実施の形態にかかる敷鉄板1
は、かかる連結具2により、並列状態で敷設された隣り
合う敷鉄板1の端部10に、自らの端部10を近接さ
せ、または、突き合わせた所定の並列敷設状態を維持で
きるように相互に連結可能とされるものである。
【0027】すなわち、この実施の形態にあっては、前
記敷鉄板1は、平面視の状態で長方形の板状をなすもの
とされ、その長さ方向Nにある端部10を他の敷鉄板1
の長さ方向Nにある端部10に近接もしくは突き合わせ
た状態で前記地盤M上に当該敷鉄板1の長さ寸法の幅を
備えた敷鉄板1の敷設面を形成するように並列状態で敷
設され、または、その幅方向Hにある端部10を他の敷
鉄板1の幅方向Hにある端部10に近接もしくは突き合
わせた状態で前記地盤M上に当該敷鉄板1の幅寸法の幅
を備えた敷鉄板1の敷設面を形成するように並列状態で
敷設され、あるいはまた、その長さ方向Nににある端部
10を他の敷鉄板1の長さ方向Nにある端部10に近接
もしくは突き合わし、かつ、その幅方向Hにある端部1
0をさらに他の敷鉄板1の幅方向Hにある端部10に近
接もしくは突き合わせた状態で前記地盤M上に敷鉄板1
の敷設面を形成するように敷設されるものとされる。そ
して、この実施の形態にあっては、かかる敷鉄板1は、
かかる敷鉄板1における他の敷鉄板1の端部10に近接
または突き合わされる端部10側、すなわち、連結側1
1に、当該敷鉄板1の厚さ方向に透設され、かつ、当該
敷鉄板1の当該連結側11にある縁部12に沿う向きで
長い長穴13を備えており、自らの長穴13と敷設状態
で隣り合う他の敷鉄板1の長穴13とを利用して後述す
る連結具2の連結プレート20を留め付けることによ
り、この連結プレート20を介してかかる他の敷鉄板1
と相互に連結される構成としてある。
【0028】かかる敷鉄板1の長さ方向Nに亙る縁部1
2に、この縁部12に沿う向きに長い長穴13を備えた
敷鉄板1を構成すれば、この長さ方向Nに亙る敷鉄板1
の端部10を他の敷鉄板1の長さ方向Nに亙る端部10
に近接または突き合わせた状態で、隣り合う敷鉄板1相
互を連結させることができる。(図7)
【0029】また、かかる敷鉄板1の幅方向Hに亙る縁
部12に、この縁部12に沿う向きに長い長穴13を備
えた敷鉄板1を構成すれば、この幅方向Hに亙る敷鉄板
1の端部10を他の敷鉄板1の幅方向Hに亙る端部10
に近接または突き合わせた状態で、隣り合う敷鉄板1相
互を連結させることができる。(図8)
【0030】さらに、かかる敷鉄板1の長さ方向Nに亙
る縁部12および幅方向Hに亙る縁部12のそれぞれ
に、それぞれの縁部12に沿う向きに長い長穴13を備
えた敷鉄板1を構成すれば、この長さ方向Nに亙る敷鉄
板1の端部10および幅方向Hに亙る敷鉄板1の端部1
0の双方において隣り合う敷鉄板1相互を連結させるこ
とができる。
【0031】一方、この実施の形態にかかる連結具2
は、前記のように並設状態に敷設された隣り合う敷鉄板
1の上面側において、二つの敷鉄板1、1の縁部12間
に亙って添装され、かつ、この添装状態において一方の
敷鉄板1の長穴13に連通される連通穴20aと他方の
敷鉄板1の長穴13に連通される連通穴20aとを間隔
を開けて備えた連結プレート20と、このように敷鉄板
1の長穴13に連通された当該連結プレート20の連通
穴20aと当該長穴13とに差し通された状態で当該連
結プレート20を敷鉄板1の縁部12に留め付け、この
連結プレート20を介して隣り合う二枚の敷鉄板1、1
を連結させる連結ピン体21とから構成してある。
【0032】前記連結プレート20は、この実施の形態
にあっては、平面視の状態において長方形の板状をなす
金属板、典型的には鉄板として構成してある。また、か
かる連結プレート20における前記連通穴20aは、当
該連結プレート20の厚さ方向に透設されている。
【0033】また、前記連結ピン体21は、頭部21a
と軸部21cとを有すると共に、当該軸部21cにおけ
る当該頭部21aの形成側と反対の端部10に、当該軸
部21cの直径方向両側に向けて突き出す一対の突出部
21e、21eにより前記頭部21aに向けられた側を
掛合面21fとした掛合部21dを備えている。
【0034】この連結ピン体21における前記軸部21
cは、前記連結プレート20の連通穴20aに受け入れ
られ、かつ、前記敷鉄板1の長穴13に受け入れられる
太さに構成してある。また、この連結ピン体21におけ
る前記掛合部21dは、その長さ方向を前記敷鉄板1の
長穴13の長さ方向に沿わせる向きでのみ当該長穴13
に受け入れられる大きさに構成してある。すなわち、か
かる連結ピン体21の掛合部21dは、その長さ方向の
寸法x3、すなわち、前記軸部21cから突き出される
一方の突出部21eの先端から他方の突出部21eの先
端までの寸法x3を前記敷鉄板1の長穴13の幅側の寸
法y2よりも大きくし、かつ、当該敷鉄板1の長穴13
の長さ側の寸法y1と略同じか、やや、小さくするよう
に構成してある。また、かかる連結ピン体21の掛合部
21dは、その幅方向の寸法x4を前記軸部21cの径
と略等しい寸法としている。
【0035】また、前記連結ピン体21の掛合部21d
は、前記連結プレート20の連通穴20aに受け入れら
れる大きさに構成してあると共に、この連結ピン体21
の頭部21aは当該連結プレート20の連通穴20aに
入り込まない大きさに構成してある。
【0036】また、かかる連結ピン体21における前記
頭部21aの下面から前記掛合部21dの掛合面21f
までの寸法x5が、前記敷鉄板1の上面に前記連結プレ
ート20を添装させた状態における当該連結プレート2
0の上面から当該敷鉄板1の下面までの寸法y3よりも
やや大きくなるように構成してある。
【0037】この結果、この実施の形態にあっては、前
記連結ピン体21の軸部21cを前記掛合部21dの側
から前記連結プレート20の前記連通穴20aに差し入
れることができ、またさらに、このように連結プレート
20の連通穴20aに差し入れられた連結ピン体21の
掛合部21dの長さ方向を前記敷鉄板1の長穴13の長
さ方向に沿う向きとして当該軸部21cを当該長穴13
に続けて差し入れることができる。
【0038】次いで、このようにして前記連結プレート
20の連通穴20aと前記敷鉄板1の長穴13とに軸部
21cを差し入れた連結ピン体21を、その掛合部21
dの突出部21eが敷鉄板1の下面側14において当該
敷鉄板1の長穴13の長さ側にある穴縁から側方に突き
出されるように捻回することにより、この連結ピン体2
1の掛合部21dの前記掛合面21fを敷鉄板1の長穴
13を巡る面部13aに、また、当該連結ピン体21の
頭部21aの下面を前記連結プレート20の上面にそれ
ぞれ掛合させて当該連結プレート20と敷鉄板1とを留
め付けることができる。
【0039】そして、このように前記連結プレート20
の一方の連通穴20aに前記のように差し入れた連結ピ
ン体21を並列状態に敷設された隣り合う前記敷鉄板1
の一方の連結側11の縁部12に設けた長穴13に前記
のように掛合させると共に、前記連結プレート20の他
方の連通穴20aに前記のように差し入れた連結ピン体
21を並列状態に敷設された隣り合う前記敷鉄板1の他
方の連結側11の縁部12に設けた長穴13に前記のよ
うに掛合させることにより、かかる連結プレート20を
介して隣り合う二つの敷鉄板1、1を連結させることが
できる。
【0040】なお、この実施の形態にあっては、前記連
結ピン体21の頭部21aが、六角ボルトの頭部状に構
成してあり、スパナなどの工具によってこの連結ピン体
21に対する前記捻回操作を行えるようにしてある。ま
た、この頭部21aには、掛合部21dの長さ方向に沿
ったリブ21bが設けてあり、当該連結ピン体21の捻
回位置をこの頭部21a側から確認できるようにしてあ
る。
【0041】また、この実施の形態にあっては、前記連
結プレート20の連通穴20aも長穴状に構成してある
と共に、かかる連結プレート20に当該連通穴20a
が、この連結プレート20の一対の連通穴20a、20
aの一方が並列状態に敷設された前記敷鉄板1の一方の
長穴13に連通され、かつ、当該連結プレート20の一
対の連通穴20a、20aの他方が並列状態に敷設され
た当該敷鉄板1の他方の長穴13にに連通された当該連
結プレート20の添装状態において、当該連通穴20a
の長さ方向が敷鉄板1の長穴13の長さ方向に略直交す
る向きとなるように設けてある。
【0042】また、かかる連結プレート20の連通穴2
0aの幅寸法x1に対し前記連結ピン体21の掛合部2
1dの長さ寸法x3が大きく、かつ、当該連結プレート
20の連通穴20aの長さ寸法x2に対し当該連結ピン
体21の掛合部21dの長さ寸法x3が略同じか、やや
小さくなるように構成してある。
【0043】この結果、この実施の形態にあっては、前
記連結プレート20の連通穴20aに対し、この連通穴
20aの長さ方向に前記連結ピン体21の掛合部21d
の長さ方向が沿う向きでのみ当該連結ピン体21の軸部
21cを当該連通穴20aに差し入れることができるも
のとされ、(図1)この差し入れの後、当該連結ピン体
21の掛合部21dを構成する突出部21eが連結プレ
ート20の連通穴20aの長さ方向にある穴縁の側方に
突き出される向きに当該連結ピン体21を捻回すことに
より、当該連結ピン体21の軸部21cを敷鉄板1の長
穴13に差し入れることができるものとされる。(図
2)
【0044】ここで、この実施の形態にあっては、前記
敷鉄板1の長穴13は当該敷鉄板1の連結側11の縁部
12に沿って長くなるように設けてあることから、この
長穴13の長さ方向に長さ方向を直交させる向きに設け
られた前記連結プレート20の連通穴20aと当該長穴
13とに前記のように連結ピン体21が差し入れ、掛合
されると、かかる連結プレート20の連通穴20aの長
さ方向に向けた連結ピン体21の移動を敷鉄板1の長穴
13の幅側にある穴壁で阻止することができ、相互に連
結される隣り合う敷鉄板1の当該連結側11の端部10
間を近接または突き合わせた状態を安定的に維持させる
ことができる。(図4)
【0045】また、この実施の形態あっては、前記連結
プレート20が、相互に連結される隣り合う敷鉄板1の
双方又はいずれか一方に長穴13に軸部21cを通され
た連結ピン体21を破断させる大きさの力が作用された
際に、当該連結ピン体21を破断させることなく当該長
穴13の透設方向に当該連結ピン体21の軸部21cの
軸中心線を沿わせる向きに変形可能な強度に構成してあ
る。
【0046】すなわち、この実施の形態にあっては、並
列状態に敷設された隣り合う敷鉄板1の一方に車両など
の荷重が作用されて当該一方の敷鉄板1が沈み込んだ場
合や、(図5)並列状態に敷設された隣り合う敷鉄板1
の双方にその連結側11を下方にそれぞれ沈み込ませる
ように敷鉄板1を斜めに持ち上げる荷重が作用された場
合(図6)など、敷鉄板1の長穴13の透設方向と連結
ピン体21の軸部21cの軸中心線とを交叉させるよう
に敷鉄板1が移動された場合に、前記連結プレート20
を変形させてこの連結プレート20により通常は鉛直方
向に軸部21cの軸中心線を沿わせるように保持される
連結ピン体21が当該敷鉄板1に作用される荷重により
破断されないようにしてある。(図5、図6)。
【0047】かかる連結プレート20の強度は、連結ピ
ン体21の軸部21cなどの太さ、強度などを考慮して
決定される。
【0048】通常の使用状態において敷鉄板1に加わる
荷重を考慮すると、連結ピン体21および連結プレート
20を共に鉄製とした場合、連結ピン体21の軸部21
cの軸中心線に直交する向きの太さを20mm以上とす
る場合には、連結プレート20を、9mm以上12mm
以下の厚みに構成しておくことで、当該連結ピン体21
の破断を招く大きさの荷重が作用された場合に連結プレ
ート20を前記のように変形させることができることが
認められる。
【0049】なお、前記敷鉄板1の長穴13は、当該敷
鉄板1の連結側11の縁部12に一か所設けても、ま
た、図7および図8に示されるように、間隔を離して二
か所以上設けてあっても良い。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、並列状態で敷設され
た隣り合う敷鉄板相互を、その連結側の端部間に隙間を
生じさせないような状態で、充分な連結力をもって連結
させることができ、しかも、連結作業および連結解除作
業が容易であり、連結にあたり敷鉄板側に痛みを生じさ
せることがない。また、構造がシンプルで低廉に供給可
能な敷鉄板の連結具を提供できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】連結具2と、敷鉄板1の要部との分離斜視図
【図2】連結具2と、敷鉄板1の要部との分離斜視図
【図3】敷鉄板1の連結側11の縁部12の連結状態を
示す斜視図
【図4】敷鉄板1の連結側11の縁部12の連結状態を
示す断面図
【図5】敷鉄板1の連結側11の縁部12の連結状態を
示す断面図
【図6】敷鉄板1の連結側11の縁部12の連結状態を
示す断面図
【図7】敷鉄板1の連結状態を示す平面図
【図8】敷鉄板1の連結状態を示す平面図
【図9】連結ピン体21の側面図
【図10】図9と異なる向きから見て連結ピン体21を
表した側面図
【図11】連結ピン体21の平面図
【図12】連結ピン体21の底面図
【図13】連結プレート20の平面図
【符号の説明】
1 敷鉄板 11 連結側 12 連結側11にある縁部 13 長穴 2 連結具 20 連結プレート 20a 連通穴 21 連結ピン体 21a 頭部 21c 軸部 21d 掛合部 21e 突出部 21f 掛合面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の連通穴の一方を、端部を近接させ
    又は突き合わせて相互に連結される隣り合う敷鉄板にお
    ける一方の敷鉄板の連結側の縁部に開設された長穴に連
    通させ、かつ、前記一対の連通穴の他方を、前記相互に
    連結される隣り合う敷鉄板における他方の敷鉄板の連結
    側の縁部に開設された長穴に連通させるように、前記一
    対の連通穴を間隔を開けて備えた連結プレートと、 頭部及び軸部を有し、かつ、この頭部との間に間隔を開
    けて当該軸部の直径方向両側に向けて突き出す一対の突
    出部により構成されて前記頭部に向けられた側を掛合面
    とした掛合部を有し、かつ、この掛合部の長さ方向を前
    記敷鉄板の長穴の長さ方向に沿わせる向きで当該掛合部
    の側から前記連結プレートの連通穴と当該敷鉄板の長穴
    とに前記軸部を差し通した後の当該軸部の捻回により前
    記掛合部の掛合面を前記敷鉄板の長穴を巡る面部に掛合
    させて前記頭部と当該掛合部とで前記連結プレートと当
    該敷鉄板との留め付けをなす連結ピン体を一組備えてい
    ることを特徴とする敷鉄板の連結具。
  2. 【請求項2】 連結プレートに備えられる連通穴が、こ
    の連結プレートが添装される敷鉄板の長穴の長さ方向に
    略直交する向きに長く、かつ、連結ピン体の掛合部の長
    さ方向を長さ方向に沿わせる向きで当該連結ピン体の軸
    部を受け入れる長穴状に構成してあることを特徴とする
    請求項1記載の敷鉄板の連結具。
  3. 【請求項3】 連結プレートが、相互に連結される隣り
    合う敷鉄板の双方又はいずれか一方に長穴に軸部を通さ
    れた連結ピン体を破断させる大きさの力が作用された際
    に、当該連結ピン体を破断させることなく当該長穴の透
    設方向に当該連結ピン体の軸部の軸中心線を沿わせる向
    きに変形可能な強度に構成してあることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の敷鉄板の連結具。
  4. 【請求項4】 連結ピン体が鉄製としてあり、かつ、そ
    の軸部の軸中心線に直交する向きの太さを20mm以上
    とすると共に、連結プレートが、厚さ9mm以上12m
    m以下の鉄板としてあることを特徴とする請求項3記載
    の敷鉄板の連結具。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4記載の敷鉄板の
    連結具における連結プレートの連通穴に連通され、か
    つ、当該敷鉄板の連結具における連結ピン体の軸部を受
    け入れる長穴を縁部に備えた敷鉄板。
JP10305945A 1998-10-27 1998-10-27 敷鉄板の連結具及び敷鉄板 Withdrawn JP2000129614A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018134584A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 電源開発株式会社 移設型スラリー製造装置、水面埋立処分場の埋立設備、及び水面埋立処分場の埋立方法

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