JP2000129323A - 還元鉄の製造方法および製造設備 - Google Patents

還元鉄の製造方法および製造設備

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転床式直接還元炉で製造された還元鉄の再
酸化を防止する、還元鉄の製造方法および製造設備を提
供する。 【解決手段】 この還元鉄の製造方法は、酸化鉄粉体と
炭素質粉体とを混合して製造した原料ペレットを回転床
式直接還元炉1により還元し、該回転床式直接還元炉1
で製造された還元鉄を密閉式電気製銑炉14で溶解する
とともに、該密閉式電気製銑炉14で副生されたCOガ
スを主体とする還元性ガスを、回転床式直接還元炉1の
還元鉄ペレット排出部3の直前に流入せしめる。このよ
うに、密閉式電気製銑炉14で副生された還元性ガス
を、酸化性ガス(O2、CO2およびH 2Oガス等)と接
触しやすい、回転床式直接還元炉1の還元鉄ペレット排
出部3の直前に導入することにより、この付近の前記酸
化性ガスの分圧を下げて、高温の還元鉄ペレットの再酸
化を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、還元鉄の製造方法
および製造設備に関し、特に、鉄鉱石の回転床式直接還
元炉に密閉式電気製銑炉を付設する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鉄鉱石の回転床式直接還元炉は、粉状の
鉄鉱石を還元剤としての石炭等の炭素質粉体と混合して
得た原料ペレットを高温に加熱して短時間で還元する設
備であり、以下の(1)〜(3)のような多くの利点を
有している。
【0003】すなわち、(1)還元剤として安価な石炭
を利用できる。(2)原料ペレットを予め焼成する必要
がないので、熱経済上有利である。(3)反応に預かる
物質(鉄鉱石粉および炭素質材料粉)が互いに接近して
存在し、かつ微粉であるために、還元反応速度が大とな
り還元が短時間(約10分)で完結する。したがって、
回転床式直接還元炉の設備はシンプルでコンパクトにで
きるため、設備費が安くなる等の利点を有している。
【0004】図5および図6を参照して、回転床式直接
還元炉についてより詳細に説明する。先ず、図5に示す
ように、符号1は回転床式直接還元炉(以下、還元炉と
称す)、符号22は還元炉1の側壁等に備えられたバー
ナー、符号13は原料ペレットを運搬するための運搬コ
ンベア、符号2は還元炉1の回転炉床27上に均一に原
料ペレットを層状に均一に装入するための例えば往復動
式のコンベア、符号24は還元されたペレット(還元鉄
ペレット)を還元炉1外へ排出するための、例えばスク
リュー式の還元鉄ペレット排出機、符号4は排出された
還元鉄ペレットを一時的に格納するためのコンテナー、
符号5は還元炉1内の燃焼ガスを排出するための排ガス
ダクトである。
【0005】酸化鉄粉体としての鉄鉱石粉と炭素質粉体
としての石炭粉とを混合して製造された原料ペレット
は、運搬コンベア13を介して往復動式コンベア2に供
給され、この往復動コンベア2により回転炉床27上に
均一に1〜2層のペレット充填層として装入される。こ
のペレット充填層は、還元炉1内を矢印A方向(図5中
では、時計回り方向)に一回転する間に、バーナー22
により約1200℃に加熱・還元され、さらに、スクリ
ュー式の還元鉄ペレット排出機24により還元炉1外に
排出され、コンテナー4内に切り出される。一方、還元
炉1内の燃焼ガスは、原料ペレットを加熱した後、排ガ
スダクト5を通って還元炉1外に排出され、さらに、し
かるべき設備により清浄化された後、大気放出される。
【0006】図6は、図5中においてバーナー22から
時計回りに排ガスダクト5までの、原料ペレットの装入
部および還元鉄ペレットの排出部を詳細に示した断面図
である。図6において、符号3は還元鉄ペレット層28
を炉外に切り出すための還元鉄排出室(排出部)であ
る。回転炉床27は耐火物から構成されており、その下
部は鋼製の部材により構成され、回転駆動用の車輪30
が付設されている。符号31は車輪30用のレールであ
る。回転炉床27は、図6中で左から右に移動するよう
に回転する。符号22は、還元炉1の固定壁に据え付け
てある原料ペレット加熱用バーナーであり、このバーナ
ー22には、送気管23より燃焼用空気が供給される。
符号34は燃焼フレーム、符号25は高温の還元鉄ペレ
ット層28が焼き付きを生じないための冷却装置で、間
接的に還元鉄ペレット層28を冷却する装置である。符
号26は、還元鉄ペレット排出部3(排出室)と原料ペ
レット100を還元炉1内に装入する原料ペレット装入
部101(装入室)とのガスの流通を抑制するためのガ
スリーク抑制用ダンパ(ガスシールダンパ)である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転床式還元炉
1は、図6に示したように、原料ペレット装入部101
と還元鉄ペレット排出部3とが円周上で接近しており、
かつ原料ペレット装入部101は排ガスダクト5に近
く、図中S部では排ガスダクト5に連結された排気ファ
ンのために大気圧に比し負圧となっている。また、原料
ペレット装入部101は、大気に通じているために、往
復動式コンベア2(装入コンベア)との間に隙間102
が形成され、この隙間を通って空気が矢印103,10
4のように還元炉1内に流入してくる。
【0008】ところで、原料ペレット装入部101と還
元鉄ペレット排出室3の間にガスリーク抑制のためのダ
ンパー26が付設されているとはいえ、シール性は完全
ではなく、リーク空気流103は還元鉄ペレット排出部
3内にも流入してくる。このため、以下の化学反応式
(1)および(2)が進行して、高温の還元鉄ペレット
は前記流入空気により再酸化されるという問題が生じ
る。 Fe(還元鉄)+1/2O2→FeO ……(1) Fe+3/4O2→1/2Fe23 ……(2)
【0009】また、時には、原料ペレット装入部101
および還元鉄ペレット排出部3の両室間の圧力バランス
が崩れ、バーナ22の燃焼ガスが還元鉄ペレット排出部
3側に侵入してくる場合がある(図中105のガス
流)。この場合にも、バーナ22の燃焼ガスは、CO2
ガス、H2Oガスを含有する酸化性ガスであるので、以
下の化学反応式(3)および(4)が進行して、還元鉄
ペレットの再酸化が生じ易いという問題点も生じる。そ
して、このような還元鉄(Fe)の再酸化反応は発熱反
応であり、場合によって再酸化した際にペレット同士が
融着してしまうこともある。 Fe+CO2→FeO+CO ……(3) Fe+H2O→FeO+H2 ……(4)
【0010】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、回転床式直接還元炉で製造
された還元鉄の再酸化を防止する還元鉄の製造方法およ
び製造設備を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の還元鉄の製造方法は、酸化鉄粉体と炭素質粉
体とを混合して製造した原料ペレットを回転床式直接還
元炉により還元し、該回転床式直接還元炉で製造された
還元鉄を密閉式電気製銑炉で溶解するとともに、該密閉
式電気製銑炉で副生されたCOガスを主体とする還元性
ガスを、前記回転床式直接還元炉の還元鉄ペレット排出
部近傍に流入せしめることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の還元鉄の製造設備は、酸化
鉄粉体と炭素質粉体とを混合して製造した原料ペレット
を還元するための回転床式直接還元炉と、該回転床式直
接還元炉で製造された還元鉄を溶解するための密閉式電
気製銑炉と、該密閉式電気製銑炉で副生されたCOガス
を主体とする還元性ガスを、前記回転床式直接還元炉の
還元鉄ペレット排出部近傍に流入せしめるための還元性
ガス流入手段と、を備えていることを特徴とするもので
ある。ここで、前記還元性ガス流入手段は、前記密閉式
電気製銑炉で副生された前記還元性ガスを収集するため
のガスホルダーと、前記ガスホルダーにパイプラインを
介して接続されかつ前記回転床式直接還元炉の前記還元
鉄ペレット排出部直前の炉壁を貫通するように配置され
たノルズと、を備えているものとすることができる。
【0013】ここで、本発明の作用について詳述する。
回転床式直接還元炉により製造される還元鉄の特性とし
て、石炭を還元剤として用いるために硫黄含有率が比
較的大きい、未還元のFeO分を含有していること、
SiO2等の脈石分が比較的多いこと、等がある。
【0014】しかして、本発明者等は、このような特性
を有する還元鉄を溶解し、鋼を溶製する場合の溶解炉と
しては、溶解炉の内部が還元性雰囲気に維持できる構造
を持ち、かつ銑鉄が溶製できて炉内の溶融物温度(約1
500℃程度)が低い状態で操業できる密閉式電気製銑
炉(別名:サブマージドアーク炉)を利用するのが適切
であることを見出した。
【0015】さらに、前述のように還元鉄中に残留する
未還元のFeOは炉内に存在するCにより還元され、金
属鉄に転換されるとともに、副生成物としてCOガスを
生成する。このCOガスの生成量は、一般的な還元鉄の
金属比率の場合、還元鉄1トン当たり30〜40Nm3
にもなる。そこで、本発明者等は、回転床式直接還元炉
により製造される還元鉄の溶解には密閉式電気製銑炉が
適することを見出すとともに、この密閉式電気製銑炉で
副生されたCOガスを回転床式直接還元炉の還元鉄ペレ
ット排出部に導入することにより、以下のように、還元
鉄ペレットの再酸化を効率的に防止できることを見出し
た。
【0016】すなわち、回転床式直接還元炉で生産され
た還元鉄の溶解するために適切に選定された密閉式電気
製銑炉から副生する還元力の強いCOガスを、酸化性ガ
スと接触し易い、回転床式直接還元炉の還元鉄ペレット
排出部に導入することにより、この付近の酸化性ガス
(O2、CO2およびH2Oガス)の分圧を下げることに
よって、高温還元鉄ペレットの再酸化を抑制するもので
ある。また、導入されたCOガスは還元炉本体内で燃料
としても利用することができるので、バーナー燃料の節
約を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係わる還元
鉄(ペレット)の製造設備の一実施形態の全体概要を示
す図、図2は図1に示した回転床式直接還元炉の還元鉄
ペレット排出部近傍の構造を示す断面図である。
【0018】先ず、図1に示すように、符号1aは回転
床式直接還元炉1の炉本体で、図3に示したドーナツ状
の円形炉を平面状に展開したものである。符号2は原料
ペレットの装入部(往復動式のコンベア)、符号3は還
元鉄ペレット層28を還元炉1外へ排出する場所であり
還元鉄ペレット排出部(排出室)であり、符号4は排出
された還元鉄ペレット格納用のコンテナー、符号5は炉
内の燃焼ガスを排出するための排ガスダクトを示す。つ
まり、図中符号1〜5および符号13は図3に示した回
転床式直接還元炉と同一のものを示し、かつ作用も同一
である。
【0019】しかして、符号14は還元鉄溶解用の密閉
式電気製銑炉(別名:サブマージドアーク炉)であり、
回転床式直接還元炉1で製造された還元鉄ペレットを装
入したコンテナー4が、密閉式電気製銑炉14の炉頂ホ
ッパー16上に運搬されると、還元鉄ペレットは空気に
触れることなく炉頂ホッパー16内に装入され、さら
に、炉内に通じたシュート17により連続的に密閉式電
気製銑炉14内に装入される。そして、この還元鉄ペレ
ットは電極18による通電加熱により、順次溶解され
る。生成された溶湯は炭素を比較的多く含有した溶銑の
状態を呈することとなる。この溶銑は間欠的にタップホ
ールから排出されトリベ15に受湯された後、脱硫黄お
よび脱炭素の処理を施されて所望の溶鋼となる。
【0020】ところで、上述のように、還元炉1から製
造される還元鉄中には未還元の酸化鉄(FeO)が残留
しており、この酸化鉄が密閉式電気製銑炉14内の強還
元雰囲気により還元されると、COガスが副生される。
このCOガスの発生量は上述のごとく、還元鉄1トン当
たり30〜40Nm3であり、この副生されたCOガス
を主体とする還元性ガスは排気管19を介して炉外に排
出された後、洗浄され、一旦ガスホルダー20内に貯蔵
される。そして、ガスホルダー20内の還元性ガスは、
パイプライン21により還元炉1の還元鉄ペレット排出
部3の近傍より還元炉1内に導入される。
【0021】この態様を図2を参照して、さらに詳しく
説明する。図2において、符号1,3,4,22〜31
は図4中のものと同一のものを示す。パイプライン21
の先端部は二股に分岐されており、各分岐先端にはガス
流入用ノズル32,33がそれぞれ接続されている。各
ガス流入用ノズル32,33は、回転床式直接還元炉1
の還元鉄ペレット排出部3の直前の炉本体1aを斜めに
貫通する、かつ冷却装置25の両側に配置されている。
ガスホルダー20はパイプライン21aを介して排気管
19に接続されている。ガスホルダー20で一旦貯留さ
れた還元性ガスはパイプライン21を通って、ガス流入
用ノズル32,33より、還元炉1の還元鉄ペレット排
出部3近傍に導入される。符号35および36は、この
還元性ガスのガス流を示す。
【0022】上記説明から明らかなように、ガスホルダ
ー20は、密閉式電気製銑炉14で副生されたCOガス
を主体とする還元性ガスを収集するための還元性ガス収
集手段であり、このガスホルダー20、パイプライン2
1およびガス流入用ノズル32,33等により、密閉式
電気製銑炉14で副生された還元性ガスを、回転床式直
接還元炉1の還元鉄ペレット排出部3に流入せしめるた
めの還元性ガス流入手段を構成している。なお、ガスホ
ルダー20(還元性ガス収集手段)を設けずに、双方の
パイプライン21a,21を繋ぎ、前記収集を経ずに還
元性ガスを還元鉄ペレット排出部3に流入せしめてもよ
い。また、ガス流入用ノズルの個数は、2つに限らず、
単数や他の複数個としてもよい。
【0023】還元鉄ペレットを1時間当たりに約50ト
ン製造する場合の操業例を挙げると、密閉式電気製銑炉
14は、1時間当たり約2200Nm3のCOガスが副
生し、このCOガスを主体とする還元性ガスを還元炉1
の還元鉄ペレット排出部3にガス流入用ノズル32,3
3より同量ずつ流入せしめた。これにより、排出される
直前の還元鉄ペレット層28に前記還元性ガスを吹き付
けるとともに、還元鉄ペレット排出部3付近の酸化性ガ
ス(O2、CO2およびH2Oガス)の分圧を下げて、高
温の還元鉄ペレットの再酸化を抑制することができる。
還元鉄ペレット用のコンテナ4ー内に排出された還元鉄
を取り出して、その金属比率を分析したところ、従来の
還元鉄の金属比率に比して、平均して約3%も高い金属
比率の還元鉄を得ることができた。
【0024】また、回転床式直接還元炉1内に導入され
たCOガスは燃料としても使うことができるので、バー
ナー燃料の節約にも寄与できる。具体的には、バーナー
22(バーナー群の一部)に使用するガス燃料を約10
%低減することができた。
【0025】次に、本発明の還元鉄(ペレット)の製造
設備の他の実施形態について説明する。図3に示すよう
に、本実施形態では、冷却装置25の両側のガス流入用
ノズル32,33(図2参照)を廃止し、その代わり
に、還元鉄ペレット排出部3を形成する炉本体3a(天
壁)に、ガス流入用ノズル40を斜めに貫通しかつ還元
鉄ペレット排出機24の上方に位置するように設け、さ
らに、このガス流入用ノズル40を、パイプライン21
を介して、密閉式電気製銑炉14にて副生されたCOガ
スを主体とする還元性ガスのガスホルダー20に接続し
たものである。
【0026】このような構成に基づき、ガス流入用ノズ
ル40より還元性ガスのガス流41を還元鉄ペレット排
出部3内に流入せしめ、このガス流41を、スクリュー
式の回転する還元鉄ペレット排出機24のスクリュー表
面に、その回転の接線方向とほぼ平行に当て、すなわ
ち、ガス流41をスクリュー表面になめるように当て
る。したがって、スクリュー表面は、常温に近いガス流
41により均一に冷却されて良好な冷却効果を受けるの
で、スクリューの摩耗速度が減少し、還元鉄ペレット排
出機24の寿命が従来よりも約20%以上も延びること
が確認された。また、前記の実施形態でも記したよう
に、コンテナー4に排出された還元鉄ペレットを取り出
してその金属比率を分析したところ、従来方法と比較し
て平均して約2%高い金属比率の還元鉄ペレットを得る
ことができた。また、バーナー22(バーナー郡の一
部)に使用するガス燃料を従来と比較して約8%低減す
ることができた。
【0027】本発明の還元鉄の製造設備のさらに他の実
施形態を図4に示す。この実施形態では、図2における
一方のガス流入用ノズル33を廃止し、その代わりに、
図3と同様なガス流入用ノズル40を備え、2つのガス
流入用ノズル32,40を枝分かれ形態のパイプライン
21を介して、還元性ガスのガスホルダー20に接続し
たものである。このように2つのガス流入用ノズル3
2,40を併用する場合、毎時発生する約2200Nm
3の還元性ガスをガス流入用ノズル32より約30%、
また、ガス流入用ノズル40より約70%をそれぞれ噴
出せしめ、ガス流35および41を形成せしめて、操業
した。その結果、還元鉄ペレット排出機24の寿命が従
来よりも約15%以上も延びることが確認され、また、
還元鉄ペレットの金属比率も平均して従来よりも約2.
5%高いことが確認された。さらに、バーナー22(バ
ーナ郡の一部)に使用するガス燃料を従来と比較して約
9%低減することができた。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1記載の還元鉄の製造方法は、酸化鉄粉体と炭素質
粉体とを混合して製造した原料ペレットを回転床式直接
還元炉により還元し、該回転床式直接還元炉で製造され
た還元鉄を密閉式電気製銑炉で溶解するとともに、該密
閉式電気製銑炉で副生されたCOガスを主体とする還元
性ガスを、前記回転床式直接還元炉の還元鉄ペレット排
出部近傍に流入せしめたので、還元鉄ペレットの再酸化
を抑制することができる。また、発熱反応である再酸化
反応の進行を阻止できるので、ペレット同士が融着して
しまうこともない。さらに、COガスをバーナ燃料とし
ても利用できるので、バーナ燃料の節減を図ることがで
きる。
【0029】請求項2記載の発明は、上記還元鉄の製造
方法を容易かつ確実に実施できる。請求項3記載の発明
は、還元性ガス流入手段として簡単な構成のものを採用
することにより、銑鉄の製造設備のコストが嵩まない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる還元鉄の製造設備の一実施形
態の全体概要を示す図である。
【図2】 図1に示した回転床式直接還元炉の還元鉄ペ
レット排出部近傍の構造を示す断面図である。
【図3】 本発明に係わる還元鉄の製造設備の他の実施
形態を示す、図2と同様に還元鉄ペレット排出部近傍の
構造を示す断面図である。
【図4】 本発明に係わる還元鉄の製造設備のさらに他
の実施形態を示す、図2と同様に還元鉄ペレット排出部
近傍の構造を示す断面図である。
【図5】 従来の回転式鉄鉱石直接還元炉の概要を示す
図である。
【図6】 従来の回転式鉄鉱石直接還元炉で特に本発明
と係わりの深い部分を示す図である。
【符号の説明】
1 回転床式直接還元炉 1a 炉本体(炉壁) 2 原料ペレット装入部(往復動式のコンベア) 3 還元鉄ペレット排出部 4 コンテナー 14 密閉式電気製銑炉(サブマージドアーク炉) 19 排気管(ガス排出管) 20 ガスホルダー 21,21a パイプライン 22 バーナー 24 スクリュー式の還元鉄ペレット排出機 25 冷却装置 26 ガスリーク抑制用ダンパ 27 回転炉床(耐火材) 28 還元鉄ペレット層 32,33,40 ガス流入用ノズル 35,36,41 ガス流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 耕一 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 板野 重夫 広島県広島市西区観音新町一丁目20番24号 菱明技研株式会社内 Fターム(参考) 4K012 CA02 CA09 DD03 DD05 DD09 DE03 DE06 DE09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化鉄粉体と炭素質粉体とを混合して製
    造した原料ペレットを回転床式直接還元炉により還元
    し、該回転床式直接還元炉で製造された還元鉄を密閉式
    電気製銑炉で溶解するとともに、該密閉式電気製銑炉で
    副生されたCOガスを主体とする還元性ガスを、前記回
    転床式直接還元炉の還元鉄ペレット排出部近傍に流入せ
    しめることを特徴とする還元鉄の製造方法。
  2. 【請求項2】 酸化鉄粉体と炭素質粉体とを混合して製
    造した原料ペレットを還元するための回転床式直接還元
    炉と、該回転床式直接還元炉で製造された還元鉄を溶解
    するための密閉式電気製銑炉と、該密閉式電気製銑炉で
    副生されたCOガスを主体とする還元性ガスを、前記回
    転床式直接還元炉の還元鉄ペレット排出部近傍に流入せ
    しめるための還元性ガス流入手段と、を備えていること
    を特徴とする還元鉄の製造設備。
  3. 【請求項3】 前記還元性ガス流入手段は、前記密閉式
    電気製銑炉で副生された前記還元性ガスを収集するため
    のガスホルダーと、前記ガスホルダーにパイプラインを
    介して接続されかつ前記回転床式直接還元炉の前記還元
    鉄ペレット排出部直前の炉壁を貫通するように配置され
    たノルズと、を備えているものである請求項2記載の還
    元鉄の製造設備。
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