JP2000129281A - 潤滑油組成物 - Google Patents
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Abstract
定性を有する油を基油とした潤滑油組成物の提供。 【解決手段】 プロトン核磁気共鳴分光法により得られ
たスペクトルで表される化学シフト値が4.0ppm以
上のシグナルの総積分値が、全てのシグナルの総積分値
の0.5%以下、硫黄含有率が0.2重量%以下であ
り、かつ40℃における動粘度が10〜200mm2s-1で
ある基油を使用することを特徴とする潤滑油組成物。
Description
し、詳しくは特に酸化安定性、熱安定性に優れ、かつ、
温度による粘度変化が少ない潤滑油組成物に関する。
小型高性能化に伴い、過酷な条件と長期の使用に耐え、
省エネルギーを可能にし、公害問題を持たない高性能潤
滑油が要求されるようになってきた。このため、種々の
高性能潤滑油基油と添加剤を組合わせた処方が要求され
ている。
される基油組成としては、一般的に鉱油系基油が用いら
れる。通常、各種溶剤精製もしくは軽度の水素精製され
る鉱油系基油にはパラフィン分、ナフテン分などの飽和
炭化水素と、芳香族化合物などのアロマ分が含まれ、ま
たこれらの炭化水素化合物の中には硫黄元素、窒素元素
および/または酸素元素が結合した含硫黄系化合物、含
窒素化合物および/または含酸素化合物が含まれてい
る。また、前記芳香族化合物の中には縮合多環芳香族炭
化水素と非縮合多環芳香族炭化水素化合物が含まれてい
ることがわかっている。
ン分以外の化合物が多量に含まれる基油を使用した場
合、十分な酸化安定性および熱安定性が得られず、高性
能な圧縮装置や油圧装置の性能を最大限に活用すること
が困難となる。
粘度指数、優れた酸化安定性および熱安定性を有する油
を基油とした潤滑油組成物を提供する点にある。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の組成およ
び性状を有する潤滑油基油が高い粘度指数、優れた酸化
安定性および熱安定性を有することを見出し、本発明を
完成するに至った。
法(以下 1H−NMRと表示することがある)により
得られたスペクトルで表される化学シフト値が4.0p
pm以上のシグナルの総積分値が、全てのシグナルの総
積分値の0.5%以下、硫黄含有率が0.2重量%以下
であり、かつ40℃における動粘度が2〜320mm 2
s−1好ましくは8〜220mm2s−1である基油を
使用することを特徴とする潤滑油組成物に関する。
油、高度水素化分解基油などの単独あるいは混合物であ
る。高度水素化分解基油とは、溶剤脱蝋によって分離さ
れる素蝋(スラックワックス)を原料として、これを触
媒下の水添分解(接触分解)により直鎖パラフィンを分
枝パラフィンに異性化することで得られる粘度指数13
0以上(典型的には145〜155)を有する潤滑油基
油、もしくは、天然ガス(メタン等)のガス化プロセス
(部分酸化)によって得られる水素と一酸化炭素を原料
としてフィッシャートロプシュ重合により重質直鎖パラ
フィンとし、これを前述と同様の接触分解異性化するこ
とで得られる粘度指数130以上(典型的には145〜
155)を有する潤滑油基油である。
2s−1未満では、潤滑性が低下して耐焼き付き性が劣
り、また320mm2s−1以上では粘性による抵抗が
大きくなり、機械の省エネルギーの観点から好ましくな
い。
学シフト値が4.0ppm以上のシグナルの総面積が、
全てのシグナルの総面積の0.5%以上、硫黄含有率が
0.2重量%以上である基油を用いると、潤滑油の酸化
安定性および熱安定性が悪化するので好ましくない。
100以上である。粘度指数が75未満では、低温にお
ける始動性が悪くなり、潤滑油の基油としては好ましく
ない。
するものであれば、鉱油、炭化水素系合成基油、エチレ
ン/プロピレン共重合体ポリマー等のあらゆる基油を単
独でまたは混合して用いることができる。
使用される種々の添加剤を適宜使用できる。これらに
は、酸化防止剤、金属不活性剤、極圧剤、油性向上剤、
消泡剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄分散剤、
防錆剤、抗乳化剤等を挙げることができる。
は、潤滑油に使用されるものが実用的には好ましく、フ
ェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸
化防止剤を挙げることができる。
p’−ジオクチル−ジフェニルアミン(精工化学社製:
ノンフレックスOD−3)、p,p’−ジ−α−メチル
ベンジル−ジフェニルアミン、N−p−ブチルフェニル
−N−p’−オクチルフェニルアミンなどのジアルキル
−ジフェニルアミン類、モノ−t−ブチルジフェニルア
ミン、モノオクチルジフェニルアミンなどのモノアルキ
ルジフェニルアミン類、ジ(2,4−ジエチルフェニ
ル)アミン、ジ(2−エチル−4−ノニルフェニル)ア
ミンなどのビス(ジアルキルフェニル)アミン類、オク
チルフェニル−1−ナフチルアミン、N−t−ドデシル
フェニル−1−ナフチルアミンなどのアルキルフェニル
−1−ナフチルアミン類、1−ナフチルアミン、フェニ
ル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミ
ン、N−ヘキシルフェニル−2−ナフチルアミン、N−
オクチルフェニル−2−ナフチルアミンなどのアリール
−ナフチルアミン類、N,N’−ジイソプロピル−p−
フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミンなどのフェニレンジアミン類、フェノチ
アジン(保土谷化学社製:Phenothiazin
e)、3,7−ジオクチルフェノチアジンなどのフェノ
チアジン類などが挙げられる。
ルファイド、ジオクタデシルサルファイドなどのジアル
キルサルファイド類、ジドデシルチオジプロピオネー
ト、ジオクタデシルチオジプロピオネート、ジミリスチ
ルチオジプロピオネート、ドデシルオクタデシルチオジ
プロピオネートなどのチオジプロピオン酸エステル類、
2−メルカプトベンゾイミダゾールなどが挙げられる。
−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール、2−t−ブチル−5−メチルフェノール、2,
4−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6
−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メトキ
シフェノール、3−t−ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン(川口化学社
製:アンテージDBH)、2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノールな
どの2,6−ジ−t−ブチル−4−アルキルフェノール
類、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エトキシフェノール
などの2,6−ジ−t−ブチル−4−アルコキシフェノ
ール類、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルメルカプト−オクチルアセテート、n−オクタデシ
ル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート(吉富製薬社製:ヨシノックス
SS)、n−ドデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2’−
エチルヘキシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどのアルキル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート類、2,6−ジ−t−ブチル−α−
ジメチルアミノ−p−クレゾール、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)(川口
化学社製:アンテージW−400)、2,2’−メチレ
ンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(川
口化学社製:アンテージW−500)などの2,2’−
メチレンビス(4−アルキル−6−t−ブチルフェノー
ル)類、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)(川口化学社製:アンテージW
−300)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t
−ブチルフェノール)(シェル・ジャパン社製:Ion
ox 220AH)、4,4’−ビス(2,6−ジ−t
−ブチルフェノール)、2,2−(ジ−p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(シェル・ジャパン社製:ビスフェ
ノールA)、2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−シクロ
ヘキシリデンビス(2,6−t−ブチルフェノール)、
ヘキサメチレングリコールビス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製:Irgan
ox L109)、トリエチレングリコールビス[3−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオネート](吉富製薬社製:トミノックス
917)、2,2’−チオ−[ジエチル−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製:I
rganox L115)、3,9−ビス{1,1−ジ
メチル−2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカン(住友化学:スミライザーGA80)、4,4’
−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)
(川口化学社製:アンテージRC)、2,2’−チオビ
ス(4,6−ジ−t−ブチル−レゾルシン)などのビス
フェノール類、テトラキス[メチレン−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社
製:Irganox L101)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン(吉富製薬社製:ヨシノックス 930)、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
(シェル・ジャパン社製:Ionox330)、ビス−
[3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブ
チルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステ
ル、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)メチル−4−(2”,4”−ジ−t−ブチ
ル−3”−ヒドロキシフェニル)メチル−6−t−ブチ
ルフェノール、2,6−ビス(2’−ヒドロキシ−3’
−t−ブチル−5’−メチル−ベンジル)−4−メチル
フェノールなどのポリフェノール類、p−t−ブチルフ
ェノールとホルムアルデヒドの縮合体、p−t−ブチル
フェノールとアセトアルデヒドの縮合体などのフェノー
ルアルデヒド縮合体などが挙げられる。
ォスファイト、トリクレジルフォスファイトなどのトリ
アリールフォスファイト類、トリオクタデシルフォスフ
ァイト、トリデシルフォスファイトなどのトリアルキル
フォスファイト類、トリドデシルトリチオフォスファイ
トなどが挙げられる。
に対して、0.01〜5.0重量部の範囲で単独又は複
数組み合わせて使用できる。
としては、ベンゾトリアゾール、4−メチル−ベンゾト
リアゾール、4−エチル−ベンゾトリアゾールなどの4
−アルキル−ベンゾトリアゾール類、5−メチル−ベン
ゾトリアゾール、5−エチル−ベンゾトリアゾールなど
の5−アルキル−ベンゾトリアゾール、1−ジオクチル
アミノメチル−2,3−ベンゾトリアゾールなどの1−
アルキル−ベンゾトリアゾール類、1−ジオクチルアミ
ノメチル−2,3−トルトリアゾールなどの1−アルキ
ル−トルトリアゾール類等のベンゾトリアゾール誘導
体、ベンゾイミダゾール、2−(オクチルジチオ)−ベ
ンゾイミダゾール、2−(デシルジチオ)−ベンゾイミ
ダゾール、2−(ドデシルジチオ)−ベンゾイミダゾー
ルなどの2−(アルキルジチオ)−ベンゾイミダゾール
類、2−(オクチルジチオ)−トルイミダゾール、2−
(デシルジチオ)−トルイミダゾール、2−(ドデシル
ジチオ)−トルイミダゾールなどの2−(アルキルジチ
オ)−トルイミダゾール類等のベンゾイミダゾール誘導
体、インダゾール、4−アルキル−インダゾール、5−
アルキル−インダゾールなどのトルインダゾール類等の
インダゾール誘導体、ベンゾチアゾール、2−メルカプ
トベンゾチアゾール誘導体(千代田化学社製:チオライ
トB−3100)、2−(ヘキシルジチオ)ベンゾチア
ゾール、2−(オクチルジチオ)ベンゾチアゾールなど
の2−(アルキルジチオ)ベンゾチアゾール類、2−
(ヘキシルジチオ)トルチアゾール、2−(オクチルジ
チオ)トルチアゾールなどの2−(アルキルジチオ)ト
ルチアゾール類、2−(N,N−ジエチルジチオカルバ
ミル)ベンゾチアゾール、2−(N,N−ジブチルジチ
オカルバミル)−ベンゾチアゾール、2−(N,N−ジ
ヘキシルジチオカルバミル)−ベンゾチアゾールなど2
−(N,N−ジアルキルジチオカルバミル)ベンゾチア
ゾール類、2−(N,N−ジエチルジチオカルバミル)
トルチアゾール、2−(N,N−ジブチルジチオカルバ
ミル)トルチアゾール、2−(N,N−ジヘキシルジチ
オカルバミル)トルチアゾールなどの2−(N,N−ジ
アルキルジチオカルバミル)−トルゾチアゾール類等の
ベンゾチアゾール誘導体、2−(オクチルジチオ)ベン
ゾオキサゾール、2−(デシルジチオ)ベンゾオキサゾ
ール、2−(ドデシルジチオ)ベンゾオキサゾールなど
の2−(アルキルジチオ)−ベンゾオキサゾール類、2
−(オクチルジチオ)トルオキサゾール、2−(デシル
ジチオ)トルオキサゾール、2−(ドデシルジチオ)ト
ルオキサゾールなどの2−(アルキルジチオ)トルオキ
サゾール類等のベンゾオキサゾール誘導体、2,5−ビ
ス(ヘプチルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、
2,5−ビス(ノニルジチオ)−1,3,4−チアジア
ゾール、2,5−ビス(ドデシルジチオ)−1,3,4
−チアジアゾール、2,5−ビス(オクタデシルジチ
オ)−1,3,4−チアジアゾールなどの2,5−ビス
(アルキルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール類、
2,5−ビス(N,N−ジエチルジチオカルバミル)−
1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(N,N−
ジブチルジチオカルバミル)−1,3,4−チアジアゾ
ール、2,5−ビス(N,N−ジオクチルジチオカルバ
ミル)−1,3,4−チアジアゾールなどの2,5−ビ
ス(N,N−ジアルキルジチオカルバミル)−1,3,
4−チアジアゾール類、2−N,N−ジブチルジチオカ
ルバミル−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾー
ル、2−N,N−ジオクチルジチオカルバミル−5−メ
ルカプト−1,3,4−チアジアゾールなどの2−N,
N−ジアルキルジチオカルバミル−5−メルカプト−
1,3,4−チアジアゾール類等のチアジアゾール誘導
体、1−ジ−オクチルアミノメチル−2,4−トリアゾ
ールなどの1−アルキル−2,4−トリアゾール類等の
トリアゾール誘導体などが挙げられる。
部に対して、0.01〜0.5重量部の範囲で単独又は
複数組み合わせて使用できる。
メチルポリシロキサン、ジエチルシリケート、フルオロ
シリコーン等のオルガノシリケート類、ポリアルキルア
クリレート等の非シリコーン系消泡剤が挙げられる。そ
の添加量は、基油100重量部に対して、0.0001
〜0.1重量部の範囲で単独又は複数組み合わせて使用
できる。
クリレート類やエチレン−プロピレン共重合体、スチレ
ン−ジエン共重合体、ポリイソブチレン、ポリスチレン
などのオレフィンポリマー類等の非分散型粘度指数向上
剤や、これらに含窒素モノマーを共重合させた分散型粘
度指数向上剤等が挙げられる。その添加量は、基油10
0重量部に対して、0.05〜20重量部の範囲で使用
できる。
リレート系のポリマーが挙げられる。その添加量は、基
油100重量部に対して、0.01〜5重量部の範囲で
使用できる。
基性のアルカリ土類金属スルホネート、アルカリ土類金
属フェネート、アルカリ土類金属サリシレート、アルカ
リ土類金属ホスホネート等の金属系清浄剤や、アルケニ
ルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸エステル、ベン
ジルアミンもしくはそのホウ素化合物、硫黄化合物等に
よる変性品等の無灰分散剤等が挙げられる。その添加量
は、基油100重量部に対して、0.01〜1重量部の
範囲で単独又は複数組み合わせて使用できる。
サルファイド、ジベンジルサルファイド、ジアルキルポ
リサルファイド、ジベンジルジサルファイド、アルキル
メルカプタン、ジベンゾチオフェン、2,2’−ジチオ
ビス(ベンゾチアゾール)等の硫黄系極圧剤、トリアル
キルフォスフェート、トリアリールフォスフェート、ト
リアルキルフォスフォネート、トリアルキルフォスファ
イト、トリアリールフォスファイト、ジアルキルハイド
ロゼンフォスファイト、トリアルキルトリチオフォスフ
ァイト、ジアルキルジチオフォスフェート、トリアリー
ルフォスフォロチオネート等のリン系極圧剤、脂肪酸ア
ミド類、脂肪酸エステル類等の脂肪族系油性向上剤、1
〜3級のアルキルアミン、アルキレンオキサイド付加の
アルキルアミン類等のアミン系油性向上剤が挙げられ
る。これらの極圧剤、油性向上剤は、基油100重量部
に対して、0.1〜2重量部の範囲で単独又は複数組み
合わせて使用できる。
成物の添加で十分な効果が発揮できるが、使用環境に応
じて更なる防錆性能が必要な時には、石油スルホネー
ト、アルキルベンゼンスルホネート、ジアルキルナフタ
レンスルホネート、N−アルキルサルコシン酸類、アル
キレートフェノオキシ酢酸類、イミダゾリン類、キング
・インダストリー社製K−Corr100およびそのア
ルカリ土類金属塩類またはそのアミン塩、特開平6−2
00268に記載されたN−アシル−N−アルコキシア
ルキルアスパラギン酸エステル類、EP0801116
A1号に記載されたリン酸エステルのアルカリ土類金属
塩類等がアルカリ土類金属塩混入時のろ過特性をそこな
うことなく使用できる。これらの防錆剤は、単独又は複
数組み合わせて基油100重量部に対して、0.01〜
2重量部の範囲で使用できる。
て使用される公知のものが挙げられる。その添加量は、
基油100重量部に対して、0.0005〜0.5重量
部の範囲で使用できる。
組成物および油圧作動油組成物として特に好適に用いら
れるものである。しかし、その他の用途、例えば、歯車
油組成物、タービン油組成物、軸受油組成物としても有
用である。
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何
等制限されるものではない。
表1に示し、実施例および比較例に用いた圧縮機用潤滑
油の組成およびこれら組成物の性能評価結果を表2に示
し、油圧作動油の組成およびこれらの組成物の性能評価
結果を表3に示した。なお、表1中の「NMRパラメー
タ」は、各基油の1H−NMRにより得られたスペクト
ルで表される化学シフト値が4.0ppm以上のシグナ
ルの総積分値の、全てのシグナルの総積分値に対する割
合の百分率である。使用した基油のこれら潤滑油組成物
の性状および性能は、以下に示す性状試験および性能評
価試験により評価した。
よび粘度指数)JIS K 2283に規定される試験
法により測定した。なお動粘度はウベローデ粘度計によ
り測定した。 (基油の1H−NMRのスペクトル)日本電子データム
株式会社製 フーリエ変換 核磁気共鳴分光計GSX4
00を用い、重クロロホルム(99.8 atom%
D)溶媒中、濃度を3重量%に調整した試料をテトラメ
チルシランの化学シフト値を基準として測定し、ピーク
面積は、前述分光計付属のデータ解析プログラムによ
り、積算を128回行って測定した。 (基油の硫黄分)JIS K 2541 6に規定され
る、放射線式励起法により測定した。 (酸化安定性試験1)JIS K 2514 3.2に
規定されるタービン油酸化安定度試験(TOST)に準
拠し、表2に示した圧縮機用潤滑油については、試料油
の全酸価の上昇が2mgKOHg-1に達するまでの95
℃における時間(寿命)を測定し、表3に示した油圧作
動油については、試料油の全酸価の上昇が1mgKOH
g-1に達するまでの95℃における時間(寿命)を測定
した。 (酸化安定性試験2)JIS K 2514 3.3に
規定される回転ボンベ式潤滑油酸化安定度試験(RBO
T)に準拠し、150℃における酸化寿命を測定した。 (熱安定性試験)米国の工作機械メーカーであるシンシ
ナティー・ミクロン社の潤滑油購入規格(10−SP−
80160−3)に規定された熱安定性試験法(A法)
に準拠して、触媒として鉄棒と銅棒を200mlの試料
油中に浸漬させて135℃のオーブン中で168時間放
置した後、8μm孔径のメンブランフィルタで試料油を
ろ過して、発生したスラッジの重量を測定した。また、
試験後の試料油の色相をASTM D1500−91に
規定される方法で測定した。 (シェル4球耐摩耗試験)試料油の耐摩耗性を評価する
ため、ASTM D4172−88に準拠して、初期油
温75℃、軸回転数1800rpm、荷重40kgf、
試験時間1時間の条件で試験を行ない、試験球に生成し
た摩耗痕の直径を測定した。 (FZG歯車試験)試料油の歯車装置に対する潤滑性能
を評価するため、ISO/WD14635−1に準拠し
て、試験歯車Aを用いて、初期油温90℃、モーター回
転数1450rpmの条件で各荷重段階毎に15分の運
転を行い、荷重段階を増加させながら試験歯車の歯面に
焼き付きが発生するまでの荷重段階を測定した。
較により、NMRパラメータが0.5%以下に調節して
なる鉱油系基油と酸化防止剤を組み合わせることによ
り、圧縮機用潤滑油の酸化安定性および熱安定性を著し
く向上させることを示している。また、比較例4、5、
6と実施例5、6、7の比較により、NMRパラメータ
が0.5%以下に調節してなる鉱油系基油と酸化防止剤
を組み合わせることにより、油圧作動油の酸化安定性お
よび熟安定性を著しく向上させることを示している。
ータが0.5%以下に調節してなる鉱油系基油と合成油
を適宜割合で混合したものを用いても、本目的を達成す
ることができることを示す。
性および熱安定性を有する油を基油とした潤滑油組成物
を提供することができた。
Claims (8)
- 【請求項1】 プロトン核磁気共鳴分光法(以下 1H
−NMRと表示することがある)により得られたスペク
トルで表される化学シフト値が4.0ppm以上のシグ
ナルの総積分値が、全てのシグナルの総積分値の0.5
%以下、硫黄含有率が0.2重量%以下であり、かつ4
0℃における動粘度が2〜320mm 2s−1である基
油を使用することを特徴とする潤滑油組成物。 - 【請求項2】 粘度指数が75以上である請求項1記載
の潤滑油組成物。 - 【請求項3】 酸化防止剤を含有するものである請求項
1〜2いずれか記載の潤滑油組成物。 - 【請求項4】 圧縮機用潤滑油組成物として使用するも
のである請求項1〜2いずれか記載の潤滑油組成物。 - 【請求項5】 油圧作動油組成物として使用するもので
ある請求項1〜2いずれか記載の潤滑油組成物。 - 【請求項6】 歯車油組成物として使用するものである
請求項1〜2いずれか記載の潤滑油組成物。 - 【請求項7】 タービン油組成物として使用するもので
ある請求項1〜2いずれか記載の潤滑油組成物。 - 【請求項8】 軸受油組成物として使用するものである
請求項1〜2いずれか記載の潤滑油組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-10-22 JP JP30119498A patent/JP2000129281A/ja active Pending
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