JP2000128894A - 金属フルベン錯体を基とする触媒 - Google Patents

金属フルベン錯体を基とする触媒

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JP2000128894A
JP2000128894A JP11229798A JP22979899A JP2000128894A JP 2000128894 A JP2000128894 A JP 2000128894A JP 11229798 A JP11229798 A JP 11229798A JP 22979899 A JP22979899 A JP 22979899A JP 2000128894 A JP2000128894 A JP 2000128894A
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Ruediger Beckhaus
リユデイガー・ベクハウス
Juergen Heinrichs
ユルゲン・ハインリクス
Sigurd Becke
ジーグルト・ベツケ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属フルベン錯体を基とする触媒。 【解決手段】 金属フルベン挿入錯体の製造方法に加え
て、新規なフルベン金属挿入錯体、そしてそれをオレフ
ィンおよび/またはジエン重合用触媒として用いるこ
と、およびそれを水添用触媒として用いること。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、金属フルベン錯体を基とする触
媒、それの製造方法、そしてそれをオレフィン類および
/またはジエン類の重合および共重合で用いることに関
する。
【0002】フェロセン(ferrocene)が見い
だされてからシクロペンタジエニル配位子を伴う金属錯
体が集中的に調査されてきた。ビスシクロペンタジエニ
ル−金属錯体[メタロセン(metallocene
s)]が活性化用共触媒、好適にはアルモキサン(al
umoxanes)との混合物の状態でオレフィン類お
よびジオレフィン類の重合で使用されることは長年に渡
って知られている(例えばヨーロッパ特許出願公開第6
9 951、129 368、351 392、485 8
21、485 823号)。メタロセン類は非常に有効
な特異的オレフィン用重合触媒であることが確かめられ
ている。また、シクロペンタジエニル配位子を1つのみ
伴う金属錯体(セミサンドイッチ錯体)も共触媒との組
み合わせで特異的重合触媒として用いるに適切である
(米国特許第5 132 380号、ヨーロッパ特許第
416 815号、WO 91/04257、WO 9
6/13529)。従って、近年、触媒の活性および選
択性を向上させかつ重合体の微細構造、分子量および分
子量分布を調節する目的で新規なオレフィン化合物重合
用メタロセン触媒またはセミサンドイッチ触媒が多数開
発されてきた。また、シクロペンタジエニル配位子を伴
う金属錯体、特にキラリティーを持つアンサ(ans
a)−メタロセン類も例えばオレフィンもしくはイミン
用の水添触媒として記述された(J.Am.Chem.
Soc.1993,115,12569.J.Am.C
hem.Soc.1994,116,8952−896
5)。キラリティーを持つメタロセン類はまた不斉合成
触媒、例えば不斉ディールス・アルダー反応用触媒とし
ても用いられる(J.Chem.Soc.Chem.C
ommun.1995,1181)。
【0003】フルベン配位子を伴う金属錯体に関しては
相対的にほとんど知られていない。
【0004】Bercaw他、JACS(1972)、
94、1219に従い、フルベン錯体である(η6
2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル−
1−メチレン)(η5−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)−チタン−メチルはビス(η5−ペンタメチルシ
クロペンタジエニル)−チタンジメチルの熱分解で生じ
る。T.J.Marks他、JACS(1988)、1
10、7701には、ジルコニウムおよびハフニウムの
ペンタメチルシクロペンタジエニル錯体の熱分解が記述
されている。フルベン錯体である(η6−2,3,4,
5−テトラメチルシクロペンタジエニル−1−メチレ
ン)(η5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムフェニルはビス(η5−ペンタメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジフェニルの熱分解で生じ
る。熱方法によるフルベン錯体の製造はほんの僅かの構
造変異体に限定されている。このような熱方法は必ずし
も均一な生成物をもたらすとは限らない。
【0005】金属フルベン錯体およびそれの製造方法が
先行出願(ドイツ特許出願19 756 742.8)
に記述されている。フルベン化合物と適切な遷移金属錯
体を還元剤の存在下で反応させると、熱方法では得るこ
とができなかった金属フルベン錯体を高い収率で得るこ
とができる。フルベン配位子を直接導入することができ
るようになれば数多くのフルベン金属錯体を入手するこ
とが可能になる。共触媒と組み合わせると、メタロセン
を基とする触媒の活性に匹敵する触媒活性を示す特異的
重合触媒が生じ得る。
【0006】熱ルートによる金属フルベン錯体の製造方
法そしてそれを共触媒と組み合わせて重合触媒として用
いることが先行ドイツ特許出願19 732 804.
0に記述されている。
【0007】金属フルベン錯体の1つの欠点は、それが
空気および水分に極めて敏感な点である。従って、金属
フルベン錯体の製造および貯蔵は不活性ガス条件下で行
われてきた。
【0008】金属フルベン錯体の反応挙動に関してはほ
とんど知られていない。錯体化合物(η6−シクロペン
タジエニル−1−メチレン)(η5−メチルシクロペン
タジエニル)フェニルチタンとアルデヒド類およびケト
ン類との反応がZ.Naturforsch.44
b、1989、1593−1598に記述されている。
チタンおよびジルコニウムのペンタメチルシクロペンタ
ジエニル−テトラメチルフルベン錯体とイソニトリル類
の反応がOrganometallics 1991、
10、2665−2671に記述されている。(η6
2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル−
1−メチレン)(η5−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)チタンクロライドとアセトフェノンの反応がOr
ganometallics 1991、10、163
7−1639に記述されている。生じた反応生成物の特
徴づけは明瞭でなかった。この上に記述した反応は、シ
クロペンタジエニル配位子を追加的に含んでいて熱方法
でもたらされる金属フルベン錯体に限定されている。
【0009】フルベン配位子を金属錯体に直接導入する
ことを通して生じさせる金属フルベン錯体の反応挙動に
関しては全く知られていない。
【0010】本発明の目的は、少なくともある程度であ
るが上記欠点を持たない新規な触媒を同定することであ
った。
【0011】驚くべきことに、ヘテロ原子を1つ以上含
む不飽和化合物と金属フルベン錯体を反応させると触媒
として用いるに非常に適した新規な金属フルベン挿入錯
体(metal fulvene insertion
complexes)が生じ得ることを見い出した。
【0012】本発明は金属フルベン挿入錯体の製造方法
に関し、この方法は、 a)式(I)
【0013】
【化3】 [式中、Mは、IUPAC元素周期律表のIIIb、I
Vb、Vb、VIb族、ランタニド族またはアクチニド
族の金属であり、Aは、場合により単一もしくは多重に
橋渡しされていてもよい(singly−or mul
tiply− bridged)アニオン配位子であり
(但しシクロペンタジエニル配位子を除く)、Xは、水
素原子、C1からC10のアルキル基、C1からC10のアル
コキシ基、C6からC10のアリール基、C6からC10のア
リールオキシ基、C2からC10のアルケニル基、C7から
40のアリールアルキル基、C7からC40のアルキルア
リール基、C8からC40のアリールアルケニル基、C1
らC10の炭化水素基で置換されているシリル基、ハロゲ
ン原子、または式NR7 2で表されるアミドを表し、L
は、中性の配位子を表し、R1、R2、R3、R4、R5
6は、同一もしくは異なり、水素、ハロゲン、シアノ
基、C1からC20のアルキル基、C1からC10のフルオロ
アルキル基、C6からC10のフルオロアリール基、C1
らC10のアルコキシ基、C6からC20のアリール基、C6
からC10のアリールオキシ基、C2からC10のアルケニ
ル基、C7からC40のアリールアルキル基、C7からC40
のアルキルアリール基、C8からC40のアリールアルケ
ニル基、C2からC10のアルキニル基、C1-10炭化水
素基で置換されているシリル基、C1-10炭化水素基で
置換されているスルフィド基、または場合によりC1-
20炭化水素基で置換されていてもよいアミノ基を表す
か、或はR1、R2、R3、R4、R5、R6は、各々、それ
らが結合している原子と一緒になって、炭素原子を5か
ら10個含んでいてヘテロ原子(O、N、S)を1つ以
上含んでいてもよい脂肪族もしくは芳香族環系を1つ以
上形成しており、R7は、水素、C1からC20のアルキル
基、C6からC20のアリール基、C7からC 40のアリール
アルキル基、C7からC40のアルキルアリール基、C1-
10炭化水素基で置換されているシリル基、または場合
によりC1-20炭化水素基で置換されていてもよいアミ
ノ基を表し、m、pは、Mの原子価および結合状態の結
果として数0、1、2、3または4を表し、kは、数
1、2または3を表し、そしてk+m+pの合計は、M
の酸化状態に応じて1から5の範囲であり、そしてn
は、0から10の数である]で表される金属フルベン錯
体と b)式(II) R8 a9 bCY (II) [式中、R8およびR9は、同一もしくは異なり、水素原
子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1からC10のアル
キル基、C1からC10のアルコキシ基、場合によりハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC6からC10のアリー
ル基、C6からC10のアリールオキシ基、C2からC10
アルケニル基、C7からC40のアリールアルキル基、C 7
からC40のアルキルアリール基、C8からC40のアリー
ルアルケニル基、場合によりC1-20炭化水素基で置換
されていてもよいアミノ基、または場合によりC 1-20
炭化水素基で置換されていてもよいイミノ基を表し、Y
は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、または式NR
10(ここで、R10は、R8およびR9と同じ意味を有す
る)で表される基を表し、そしてaおよびbは、数0ま
たは1を表す]で表される不飽和化合物を反応させるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明はまた本方法で製造可能な金属フル
ベン挿入錯体にも関する。
【0015】本発明に従う金属フルベン挿入錯体の製造
は下記の反応式で描写可能である:
【0016】
【化4】 式(II)で表される不飽和化合物として好適に用いる
化合物は、式(IIa):
【0017】
【化5】 [式中、R8、R9およびYは、この上で与えた意味を有
し、そしてR8およびR9は、場合により、それらが結合
している炭素原子と一緒になってヘテロ原子(O、N、
S)を1つ以上含んでいてもよい環系を形成していても
よい]で表される化合物、または式(IIb) R11−C≡N (IIb) で表される化合物、または式(IIc) C≡N−R11 (IIc) で表される化合物、または式(IId) R11−N=C=Y (IId) で表される化合物を包含し、ここで、Yは酸素原子また
は硫黄原子を表し、そしてR11は、水素原子、C1から
10のアルキル基、場合によりハロゲン原子で置換され
ていてもよいC6からC10のアリール基、C7からC40
アリールアルキル基またはC7からC40のアルキルアリ
ール基を表す。
【0018】特に、Yが酸素原子を表しそしてR8およ
びR9がこの上で与えた意味を有する式(IIa)で表
される化合物が好適である。そのような化合物にはアル
デヒド類、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イ
ソブチルアルデヒド、ピバリンアルデヒド、オクタナー
ル、オクタデセナール、アクロレイン、クロトンアルデ
ヒド、ベンズアルデヒドまたはフルフラールなど、ジア
ルデヒド類、例えばグリオキサールなど、そしてケトン
類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケ
トン、ヘキサノン−(2)、ヘキサノン−(3)、メチ
ルt−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソ
プロピルケトン、ジイソブチルケトン、ジ−t−ブチル
ケトン、ジシクロヘキシルケトン、メチルシクロヘキシ
ルケトン、ジアミルケトン、ヘプタデシルフェニルケト
ン、メシチレンオキサイド、ホロン、イソホロン、アセ
トフェノン、4−フルオロアセトフェノン、3,5−ジ
(トリフルオロメチル)アセトフェノン、ペンタメチル
アセトフェノン、ベンゾフェノン、4,4’−ジフルオ
ロベンゾフェノン、デカフルオロ−ベンゾフェノン、ベ
ンザルアセトン、デオキシベンゾイン、シクロヘキサノ
ン、メントン、カンファーおよびフルオレノンなど、そ
してジケトン類、例えばジアセチルアセチルアセトンな
ど、カルボン酸のエステル、例えば酢酸エチルまたは安
息香酸ベンジルなどが含まれる。
【0019】式(IIb)で表される好適な化合物に
は、ニトリル類、例えばアセトニトリル、n−ブチロニ
トリル、4−クロロフェニルニトリル、ピバリン酸ニト
リルおよび桂皮酸ニトリルなどが含まれる。式(II
c)で表される好適な化合物にはイソニトリル類、例え
ば2,6−ジ−メチルフェニルイソニトリルなどが含ま
れる。式(IId)で表される好適な化合物にはイソシ
アネート類およびチオイソシアネート類、例えばシクロ
ヘキシルイソシアネートおよびメチルイソシアネートな
どが含まれる。
【0020】式(II)で表される他の好適な化合物に
は、Yが式NR10で表される基を表しそしてR8および
9がこの上で与えた意味を有する式(IIa)で表さ
れる不飽和化合物が含まれる。このような化合物にはイ
ミン類、例えばアセトフェノンベンジルイミンなど、そ
してヒドラゾン類、例えばアセトフェノンヒドラゾンな
どが含まれる。
【0021】本発明に従う金属フルベン挿入錯体の製造
方法では、この方法を−100から+250℃、好適に
は−78から+130℃、最も好適には−10から+6
0℃の温度の適切な反応媒体中で実施する。
【0022】適切な反応媒体の例には、脂肪族もしくは
芳香族炭化水素、ハロゲン置換炭化水素、エーテル類お
よび環状エーテル類が含まれる。それらの個々の例には
未分枝脂肪族炭化水素、例えばブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタンまたはオクタンなど、分枝脂肪族炭化水
素、例えばイソブタン、イソペンタンまたはイソヘキサ
ンなど、環状脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンま
たはメチルシクロヘキサンなど、芳香族炭化水素、例え
ばベンゼン、トルエンおよびキシレンなどが含まれる。
エーテル類、例えばジアルキルエーテル類またはジメト
キシエタンなどが好適であり、特にテトラヒドロフラン
が好適である。また、いろいろな溶媒の混合物も適切で
ある。
【0023】本発明に従う金属フルベン挿入錯体の製造
では、これを空気および水を排除した不活性条件下で実
施する(保護ガス技術)。不活性ガスの例には窒素およ
びアルゴンが含まれる。例えば、一般に有機金属物質に
通常のシュレンク(Schlenk)技術が保護ガス技
術として適切である。
【0024】例えば、式(III) AmsnM (III) [式中、A、X、L、M、mおよびnは、この上で与え
た意味を有し、そしてsは、数2、3、4、5または6
を表し、そしてs>pである]で表される遷移金属化合
物と式(IV)
【0025】
【化6】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、この上
で与えた意味を有する]で表されるフルベン化合物を還
元剤の存在下で反応させることを通して、フルベン金属
錯体(I)を製造することができる。
【0026】式(I)で表されるフルベン錯体は単一反
応段階、即ち1槽反応で製造可能であり、個々の反応成
分の添加順は決まっていない。この式(I)で表される
フルベン金属錯体は単離可能であり、そしてそれを次の
個別段階で式(II)で表される不飽和化合物と反応さ
せてもよい。また、任意に、上記式(I)で表される金
属フルベン錯体を前以て単離しなくてもよい。(I)と
(II)のモル比を100:1から0.1:1、好適に
は10:1から0.5:1の範囲内にする。
【0027】適切な還元剤の例には、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛、アルカリ金属の
合金、例えばナトリウム−カリウム合金またはナトリウ
ムアマルガムなど、アルカリ土類金属の合金、および金
属の水素化物が含まれる。金属の水素化物の例には、水
素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化マグネシウ
ム、水素化アルミニウム、水素化リチウムアルミニウム
およびナトリウムボロハイドライドが含まれる。特別な
還元剤の例には、ナトリウムナフタレニド、カリウムグ
ラファイト、リチウムアルキル類、マグネシウムブタジ
エン、マグネシウムアントラセン、トリアルキルアルミ
ニウム化合物およびグリニヤール試薬が含まれる。好適
な還元剤はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、C
1−C6アルキルリチウム、トリ−C1−C6アルキルアル
ミニウム化合物およびグリニヤール試薬、例えばエチル
マグネシウムクロライドなどである。特に好適な還元剤
はリチウム、ナトリウムアマルガム、マグネシウムおよ
びn−ブチルリチウムに加えてトリエチルアルミニウム
およびトリイソブチルアルミニウムである。また、上述
した還元剤を用いる代わりに電気化学還元を実施するこ
とも可能である。
【0028】金属フルベン錯体(I)の製造方法を−1
00から+250℃、好適には−78から+130℃、
最も好適には−10から+60℃の温度の適切な反応媒
体中で実施する。
【0029】適切な反応媒体の例には、脂肪族もしくは
芳香族炭化水素、ハロゲン置換炭化水素、エーテル類お
よび環状エーテル類が含まれる。その例には未分枝脂肪
族炭化水素、例えばブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンまたはオクタンなど、分枝脂肪族炭化水素、例えば
イソブタン、イソペンタンまたはイソヘキサンなど、環
状脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンまたはメチル
シクロヘキサンなど、芳香族炭化水素、例えばベンゼ
ン、トルエンおよびキシレンなどが含まれる。エーテル
類、例えばジアルキルエーテルまたはジメトキシエタン
などが好適であり、特にテトラヒドロフランが好適であ
る。また、いろいろな溶媒の混合物も適切である。
【0030】本発明に従う触媒の製造では、これを空気
および水を排除した不活性ガス条件下で実施する(保護
ガス技術)。不活性ガスの例には窒素およびアルゴンが
含まれる。例えば、一般に有機金属物質に通常のシュレ
ンク技術が保護ガス技術として適切である。
【0031】式(III)で表される特に適切な遷移金
属錯体は、Mがチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、タンタルおよびクロムを包含する群
の金属であり、Aが式N2310 3[式中、R10は水
素、C1−C10アルキル基またはC6からC1 0のアリール
基を表す]で表されるピラゾレート、式R7B(N23
10 33で表されるピラゾリルボレート、式OR7で表
されるアルコラートもしくはフェノラート、式OSiR
7 3で表されるシロキサン、式SR7で表されるチオラー
ト、式(R7CO)2CR7で表されるアセチルアセトネ
ート、式(R7N=CR72で表されるジイミン、式R7
C(NR7 22で表されるアミジネート、式C8q7
8-q[式中、qは0、1、2、3、4、5、6または7
を表す]で表されるシクロオクタテトラエニルであり、
ここで、R7がこの上で与えた意味を有し、Lがエーテ
ル、チオエーテル、環状エーテル、環状チオエーテル、
アミンまたはホスフィンを表し、そしてX、R7、m、
nおよびsがこの上で与えた意味を有する、錯体であ
る。
【0032】Mがチタン、ジルコニウムまたはハフニウ
ムを表し、Xがフッ素、塩素または臭素を表し、Lがジ
エチルエーテルまたはテトラヒドロフランを表し、mが
数ゼロを表し、sが数2、3または4を表し、そしてn
が0から4の数である、式(III)で表される遷移金
属錯体が特に好適である。
【0033】特に適切なフルベン化合物は、R1からR6
がC1−C30アルキル基、C6−C10アリール基、C7
40アルキルアリール基、特に水素、メチル、トリフル
オロメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、フェニル、ペンタ
フルオロフェニル、メチルフェニル、シクロヘキシル、
ベンジルまたはジメチルアミノを表す、式(IV)で表
される化合物である。
【0034】式(IV)で表される好適な化合物は、式
(V)
【0035】
【化7】 で表されるフルベン化合物または式(VI)
【0036】
【化8】 で表されるフルベン化合物であり、ここで、R1、R2
3およびR4は、この上で与えた意味を有する。
【0037】式(IV)で表される特に好適な化合物に
は、6−シクロヘキシルフルベン、6−イソプロピルフ
ルベン、6−t−ブチルフルベン、6−フェニル−フル
ベン、6−(ジメチルアミノ)−フルベン、6,6−ビ
ス(ジメチルアミノ)フルベン、6,6−ジメチルフル
ベン、6,6−ビス−(トリフルオロメチル)フルベ
ン、6,6−ジフェニルフルベン、6,6−ビス(ペン
タフルオロフェニル)フルベン、6,6−ペンタメチレ
ンフルベン、6,6−テトラメチレン−フルベン、6,
6−トリメチレンフルベン、2−(2,4−シクロペン
タジエン−1−イリデン)−1,3−ジチオラン、5−
ベンジリデン−1,2,3−トリフェニル−1,3−シ
クロペンタジエン、1,2,3,4−テトラメチル−フ
ルベン、1,2,3,4−テトラフェニルフルベン、
2,3−ジメチルフルベン、2,3−ジイソプロピルフ
ルベン、2,3−ジフェニルフルベン、1,4−ジメチ
ル−2,3−ジフェニルフルベンおよび1,4−ジエチ
ル−2,3−ジフェニルフルベンが含まれる。
【0038】式(IV)、(V)および(VI)で表さ
れるフルベン化合物の合成は、例えばJ.Org.Ch
em.,Vol.49,No.11(1984),18
49に記述されている如く実施可能である。
【0039】金属フルベン錯体に関して与える式(I)
は結合関係の形式的表示であると見なされるべきであ
り、これは構造変異体の一例を構成するものである。こ
のような金属錯体の結合関係は、とりわけ、中心原子、
酸化状態、およびフルベン配位子上の置換基の如き要因
に依存する。
【0040】本発明は更に上記フルベン金属挿入錯体を
オレフィン類および/またはジエン類の重合で用いるこ
とにも関する。また、本発明に従う触媒を水添用触媒と
して用いることも可能である。
【0041】重合方法で用いるに適切な共触媒にはメタ
ロセン触媒の分野で知られる共触媒、例えばポリマー状
またはオリゴマー状のアルミノキサン類(alumin
oxanes)、ルイス酸、アルミン酸塩およびホウ酸
塩などが含まれる。これに関しては特にMacromo
l.Symp.、97巻、1995年7月、1−246
頁(アルモキサン類)、そしてヨーロッパ特許第277
003号、ヨーロッパ特許第277004号、Orga
nometallics 1997、16、842−8
57(ホウ酸塩)、そしてヨーロッパ特許第57340
3号(アルミン酸塩)が参考になる。
【0042】特に適切な共触媒には、メチルアルミノキ
サン、トリイソブチルアルミニウムによる修飾を受けさ
せたメチルアルモキサン、ジイソブチルアルモキサン、
トリアルキルアルミニウム化合物、例えばトリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチル
アルミニウムまたはトリイソオクチルアルミニウムな
ど、そしてまたジアルキルアルミニウム化合物、例えば
ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチル
アルミニウムフルオライドおよびジエチルアルミニウム
クロライドなど、置換トリアリールアルミニウム化合
物、例えばトリス−(ペンタフルオロフェニル)アルミ
ニウムなど、テトラキス−(ペンタフルオロフェニル)
アルミネートをアニオンとして含有するイオン化合物、
例えばトリフェニルメチル−テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)アルミネートに加えてN,N−ジメチルア
ニリニウム−テトラキス−(ペンタフルオロフェニル)
アルミネートなど、置換トリアリールホウ素化合物、例
えばトリス−(ペンタフルオロフェニル)ホウ素など、
そしてテトラキス−(ペンタフルオロフェニル)ボレー
トをアニオンとして含有するイオン化合物、例えばテト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸トリフェニル
メチルおよびテトラキス−(ペンタフルオロフェニル)
ホウ酸N,N−ジメチルアニリニウムなどが含まれる。
また、いろいろな共触媒の混合物を用いて本発明に従う
触媒に活性化を受けさせるのも適切である。
【0043】ここで、用語「重合」はオレフィン類およ
び/またはジエン類のホモ重合および共重合の両方を意
味すると理解されるべきである。特に下記のオレフィン
類を重合で用いる:C2−C10アルケン類、例えばエチ
レン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1、オクテン−1、イソブチレンなど、そしてアリ
ールアルケン類、例えばスチレンなど。特に下記をジエ
ン類として用いる:共役ジエン類、例えば1,3−ブタ
ジエン、イソプレンまたは1,3−ペンタジエンなど、
および非共役ジエン類、例えば1,4−ヘキサジエン、
1,5−ヘプタジエン、5,7−ジメチル−1,6−オ
クタジエン、4−ビニル−1−シクロヘキセン、5−エ
チリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボ
ルネンおよびジシクロペンタジエンなど。
【0044】本発明に従う触媒は、ポリエチレンの製
造、そして上記α−オレフィン類および上記ジエン類の
1つ以上とエチレンの共重合体を基とするゴムの製造で
用いるに適切である。本発明に従う触媒は、また、環状
オレフィン類、例えばノルボルネン、シクロペンテン、
シクロヘキセンおよびシクロオクテンなどの重合で用い
るにも適切であり、かつエチレンもしくはα−オレフィ
ン類とシクロオレフィン類の共重合で用いるにも適切で
ある。
【0045】重合は無溶媒または不活性溶媒存在下の液
相中または気相中で実施可能である。適切な溶媒には芳
香族炭化水素、例えばベンゼンおよび/またはトルエン
など、または脂肪族炭化水素、例えばプロパン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、イソブタン、シクロヘキサン
など、またはいろいろな炭化水素の混合物が含まれる。
【0046】本発明に従う触媒を支持体に付着させて用
いることも可能である。適切な支持体材料の例には無機
もしくは有機高分子支持体、例えばシリカ、ゼオライ
ト、カーボンブラック、活性炭、アルミナ、ポリスチレ
ンまたはポリプロピレンなどが含まれる。
【0047】本発明に従う触媒を支持体材料に付着させ
る時、これは通常の様式で実施可能である。触媒系の支
持方法が例えば米国特許第4 808 561、4 91
2 075、5 008 228および4 914 253
号などに記述されている。
【0048】重合を、一般的には1000バール以下、
好適には1から100バールの圧力下、−100から+
250℃、好適には0から+150℃の温度で実施す
る。重合は通常の反応槽内で連続様式もしくはバッチ様
式のいずれかで実施可能である。
【0049】例えば、上述したコモノマー類の使用有り
無しのエチレン(共)重合は下記の如く実施可能であ
る:通常の調製操作の後、鋼製オートクレーブに溶媒お
よび捕捉剤、例えばトリイソブチルアルミニウムまたは
メチルアルミノキサンなどを充填する。このような捕捉
剤を用いると、存在する可能性のある不純物および触媒
毒、例えば水または他の酸素含有化合物が無害になる。
その後、上記反応槽にモノマー類を指定圧力になるまで
充填し、選択した温度に自動温度調節し、そして予備活
性化を受けさせておいた触媒を添加して重合を開始させ
る。予備活性化は、例えば、触媒と共触媒、例えばメチ
ルアルミノキサンの混合物(指定量比)を溶媒中で撹拌
することなどで実施可能である。重合は連続方法または
バッチ方法で実施可能である。
【0050】以下に示す実施例で本発明をより詳細に説
明する。
【0051】一般情報:空気および水分を排除した保護
アルゴン雰囲気下で有機金属化合物の調製および取り扱
いを行った(シュレンク技術)。必要な溶媒を適切な乾
燥剤上で数時間沸騰させた後、蒸留をアルゴン下で行う
ことを通して、溶媒全部を使用に先立って無水状態にし
た。化合物を1H NMR、13C NMRおよび質量分
光測定で特徴付けた。
【0052】重合特徴:Perkin−Elmerが供
給している装置名称がDSC−2の示差走査熱量計を用
いて下記の手順に従ってDSC測定を行った:窒素でフ
ラッシュ洗浄(flushing)しながら20K/分
の加熱速度で−90℃から+180℃に加熱しそして3
20K/分で−90℃にまで急冷する加熱段階を2段
階;重量測定した12.3mgのサンプルを標準カプセ
ルに入れた。ASTMD 3900に従うIR分光学を
用いてポリマーの組成を測定した。 省略形: THF テトラヒドロフラン RT 室温 HV 高真空 MS 質量スペクトル MAO メチルアルミノキサン dH 融解のエンタルピー(DSC測定) Tg ガラス転移温度(DSC測定)
【0053】
【実施例】実施例1 6,6−ジメチルフルベンとTiCl4・2THFをマ
グネシウムの存在下で反応させそして次にベンゾフェノ
ンと反応させることによる化合物1の合成
【0054】
【化9】 容器にTHFを25ml入れて、それにTiCl4・2
THF(710mg、2.13ミリモル)および1当量
(52mg、2.13ミリモル)のマグネシウムを入れ
た。これにRTで6,6−ジメチルフルベンを1.01
当量(230mg、2.16ミリモル)滴下した。この
バッチをRTで一晩撹拌したままにすると、結果として
マグネシウムが全部消費された。5mlのTHFに入っ
ているベンゾフェノン(0.387g、2.13ミリモ
ル)溶液をゆっくりと滴下した後、このバッチをRTで
2時間撹拌し、溶媒をHV下で除去した後、生成物をト
ルエンで取り上げた。固体を濾別した後、その溶液を1
0mlになるまで濃縮した。ヘキサンを20ml加える
と赤色の固体が沈澱した。このバッチを−20℃に冷却
して更に結晶化させた。固体を単離してHV下で乾燥さ
せた。化合物1を暗赤色固体として230mg(27
%)得、これをNMRおよび質量分光測定で特徴づけ
た。1 H−NMR:(C66,300MHz):δ=0.92
(s,6H,C(CH32)、5.79(dd,2H,2
J(H,H)=2.69Hz,C5 4)、6.81(d
d,2H,2J(H,H)=2.69Hz,C5 4)、
7.03−7.26(m,6H,C65)、7.70−7.
75(m,4H,C6 5)ppm。13 C NMR:(C66,75MHz):δ=27.89
(C(32)、45.23((CH32)、11
5.09/116.39/119.83/120.49(
44)、112.74/128.53/130.33/1
32.31(o,m,p− 65)、138.33(ip
so− 54)、144.45(i− 65)ppm。 MS:(70eV)m/e:406(2)[M+]、3
72(5)[M+−HCl]、330(30)[M+−P
h]、224(25)[M+−OCPh2]、182(6
5)[OCPh2]、105(100)[6,6−ジメ
チルフルベン]、77(70)[Ph]。
【0055】実施例2 エチレンの重合 1.4リットルの鋼製オートクレーブにトルエンを50
0mlおよびトルエン中10%のMAO溶液を1ml入
れて25℃の調節温度に維持した。次に、エチレンを反
応槽の内圧が6バールに上昇するまで加えた。触媒の予
備活性化:2.5mlのトルエンに実施例1で得た化合
物1が2.0mg入っている溶液を2mlのトルエン中
10%MAO溶液と一緒にRTで10分間撹拌した。こ
の予備活性化を受けさせた触媒溶液(5μモルのチタ
ン)を加えて重合を開始させた。重合を7バール下25
℃で30分間継続した後、オートクレーブの圧抜きを行
い、メタノール中1%のHCl溶液を加えて重合を停止
させた後、このバッチを1時間撹拌した。このようにし
て得た重合体を濾別し、メタノールで洗浄し、単離した
後、真空下60℃で20時間乾燥させた。高結晶性のポ
リエチレンを26.5g得た。1番目の加熱段階中のD
SC融点は147.1℃(dH=251.8J/g)で
あり、そして2番目の加熱段階中の融点は135.9℃
(dH=144.8J/g)であった。
【0056】実施例3 エチレンと1−ヘキセンの共重合 1.4リットルの鋼製オートクレーブにトルエンを50
0ml、ヘキセン−1を20mlおよびトルエン中10
%のMAO溶液を1ml入れた。この溶液を40℃の調
節温度に維持した。次に、エチレンを反応槽の内圧が6
バールに上昇するまで加えた。触媒の予備活性化:5m
lのトルエンに実施例1で得た生成物が4.0mg入っ
ている溶液を5mlのトルエン中10%MAO溶液と一
緒にRTで10分間撹拌した。この予備活性化を受けさ
せた触媒溶液(10μモルのチタン)を加えて重合を開
始させた。重合を6バール下40℃で60分間継続した
後、オートクレーブの圧抜きを行い、メタノール中1%
のHCl溶液を加えて重合を停止させた後、このバッチ
を1時間撹拌した。このようにして得た重合体を濾別
し、メタノールで洗浄し、単離した後、真空下60℃で
20時間乾燥させた。エチレン/1−ヘキセンの共重合
体を22.2g得た。2番目の加熱段階中のDSC融点
は118℃(dH=112.5J/g)であった。DS
Cで測定したTgは−20.5℃であった。
【0057】実施例4 2,3,4,5−テトラメチルフルベンとTiCl4
2THFをマグネシウムの存在下で反応させそして次に
ベンゾフェノンと反応させることによる化合物2の合成
【0058】
【化10】 容器にTHFを10ml入れて、それにTiCl4・2
THF(510mg、1.53ミリモル)およびマグネ
シウム(37mg、1.53ミリモル)を入れた。この
溶液に2,3,4,5−テトラメチルフルベンを1.0
5当量(215mg、1.60ミリモル)滴下した。こ
のバッチを一晩撹拌したままにすると、結果としてマグ
ネシウムが完全に消費された。5mlのTHFに入って
いるベンゾフェノン(0.280g、1.53ミリモ
ル)をRTで加えた。2時間後、このバッチをHV下で
蒸発乾固させ、生成物を30mlのヘキサンで取り上げ
た後、濾過で塩化マグネシウムを除去した。このバッチ
を体積が半分になるまで濃縮した後、結晶化を−20℃
で行うことで、化合物2を褐色がかった赤色固体として
280mg(42%)得、これをNMRおよび質量分光
測定で特徴づけた。1 H NMR:(C66,300MHz):δ=1.69
(s,6H,C5(C 34)、1.95(s,6H,C
5(C 34)、3.94(s,2H,−C 2−)6.9
1(m,4H,C6 5)、7.13(m,4H,C
6 5)、7.56(m,2H,C6 5)ppm。13 C NMR:(C66,75MHz):δ=13.0
5、14.18(C5 34)、44.04(−2
−)、124.67、127.38、128.97(o,
m,p− 65)、118.04、128.88、13
0.42( 5(CH34)、149.27(i−
65)ppm。 MS:(70eV)m/e:434(10)[M+]、
356(5)[M+−Ph]、332(100)[M+
2HCl−2CH3]、316(10)[M+−TiCl
2]、252(30)[M+−OCPh2]、182(3
5)[OCPh2]、135(25)[C5(CH34
=CH2]、77(65)[Ph]。
【0059】実施例5 6,6−ジメチルフルベンとTiCl4・2THFをマ
グネシウムの存在下で反応させそして次に4−フルオロ
フェニルメチルケトンと反応させる容器にTHFを25
ml入れて、それにTiCl4・2THFを710mg
(2.13ミリモル)およびマグネシウムを51.4m
g(2.13ミリモル)を入れた。この溶液にRTで
6,6−ジメチルフルベンを0.26ml(2.16ミ
リモル)滴下した。このバッチを一晩撹拌したままにす
ると、結果としてマグネシウムが完全に消費された。5
mlのTHFに294mg(2.13ミリモル)の4−
フルオロフェニルメチルケトンが入っている溶液をゆっ
くり滴下して2時間撹拌した後、このバッチをHV下で
蒸発乾固させ、25mlのトルエンで取り上げた後、濾
過で塩化マグネシウムを除去した。濃縮を体積が半分に
なるまで行った後、結晶化を−20℃で行うことで、暗
褐色の結晶性固体を242mg得た。
【0060】実施例6 エチレンの重合 250mlのガラス製反応槽にトルエンを100mlお
よび10%のメチルアルモキサン(MAO)溶液を5m
l入れた。次に、この溶液にエチレンをガス導入管に通
して1.1バールの圧力下で絶えず送り込んだ。5ml
のトルエンに実施例5で得た生成物が4.4mg入って
いる溶液を添加することで重合を開始させた。反応を
1.1バールのエチレン圧下40℃の温度で進行させ、
重合を10分間継続した後、メタノールを10ml添加
して反応を停止させ、結果として得た重合体を濾別し、
メタノールで洗浄した後、真空乾燥オーブン内で乾燥さ
せた。ポリエチレンを0.96g得た。
【0061】実施例7 6,6−ジメチルフルベンとTiCl4・2THFをマ
グネシウムの存在下で反応させそして次に3,3−ジメ
チル−2−ブタノンと反応させる容器にTHFを15m
l入れて、それにTiCl4・2THFを384.8m
g(1.15ミリモル)およびマグネシウムを28mg
(1.15ミリモル)入れた。この溶液にRTで6,6
−ジメチルフルベンを0.14ml(1.16ミリモ
ル)滴下した。このバッチを一晩撹拌したままにする
と、結果としてマグネシウムが完全に消費された。2.
5mlのTHFに15mg(1.15ミリモル)の3,
3−ジメチル−2−ブタノンが入っている溶液をゆっく
り滴下して2時間撹拌した後、このバッチをHV下で蒸
発乾固させ、そしてその残渣を28.8mlのトルエン
で取り上げた。チタンの含有量が1ml当たり40μモ
ルの懸濁液を得た。
【0062】実施例8 エチレンの重合 実施例5で得た生成物の代わりに実施例7で得た懸濁液
を触媒として用いる以外は実施例6の重合手順を繰り返
した。実施例7で得た懸濁液を0.25ml(10μモ
ルのチタン)添加して重合を開始させた。ポリエチレン
を1.71g得た。
【0063】実施例9 6,6−ジフェニルフルベンとTiCl4・2THFを
マグネシウムの存在下で反応させそして次に3,3−ジ
メチル−2−ブタノンと反応させる容器にTHFを20
ml入れて、それにTiCl4・2THFを710mg
(2.13ミリモル)およびマグネシウムを51.4m
g(2.13ミリモル)入れた。この溶液にRTで6,
6−ジフェニルフルベンを490.6mg(2.13ミ
リモル)加えた。このバッチを一晩撹拌したままにする
と、結果としてマグネシウムが完全に消費された。5m
lのTHFに213mg(2.13ミリモル)の3,3
−ジメチル−2−ブタノンが入っている溶液をゆっくり
滴下して2時間撹拌した後、このバッチをHV下で蒸発
乾固させ、そしてその残渣を25mlのトルエンで取り
上げた。チタンの含有量が1ml当たり42.6μモル
の懸濁液を得た。
【0064】実施例10 エチレンの重合 ガラス製反応槽にn−ヘキサンを90ml、トルエン中
2モル規定のトリメチルアルミニウム溶液を0.5m
l、および10mlのトルエンに18.4mg(20μ
モル)のCPh3[B(C654]が入っている溶液を
入れた。次に、この溶液にエチレンをガス導入管に通し
て1.1バールの圧力下で絶えず送り込んだ。実施例9
で得た懸濁液を0.23ml(10μモルのチタン)添
加することで重合を開始させた。反応を1.1バールの
エチレン圧下40℃の温度で進行させ、重合を15分間
継続した後、メタノールを添加して反応を停止させ、結
果として得た重合体を濾別し、アセトンで洗浄した後、
真空乾燥オーブン内で乾燥させた。ポリエチレンを2.
14g得た。
【0065】実施例11 エチレンの重合 1.4リットルの鋼製オートクレーブにn−ヘキサンを
500mlおよびトルエン中10%のMAO溶液を5m
l入れて40℃の調節温度に維持した。次に、エチレン
を反応槽の内圧が6バールに上昇するまで計量して加え
た。触媒の予備活性化:実施例9で得た懸濁液を0.2
3ml用いて、それを5mlのトルエン中10%MAO
溶液と一緒にRTで10分間撹拌した。この予備活性化
を受けさせた触媒溶液(10μモルのチタン)を加えて
重合を開始させた。重合を6バール下40℃で10分間
継続した後、オートクレーブの圧抜きを行った。メタノ
ール中1%のHCl溶液を加えて重合を停止させた後、
このバッチを1時間撹拌した。このようにして得た重合
体を濾別し、メタノールで洗浄し、単離した後、真空下
60℃で20時間乾燥させた。高結晶性のポリエチレン
を13.6g得た。1番目の加熱段階中のDSC融点は
145.4℃(dH=215J/g)であり、そして2
番目の加熱段階中の融点は135.9℃(dH=138
J/g)であった。
【0066】実施例12 エチレンとプロピレンの共重合 1.4リットルの鋼製オートクレーブに機械的撹拌機、
マノメーター、温度センサー、温度制御装置、触媒ロッ
クおよびモノマー計量装置(エチレンおよびプロピレン
用)を取り付け、このオートクレーブにヘキサンを50
0mlおよびトルエン中10%のMAO溶液を5ml入
れた。内部温度をサーモスタットで40℃に設定した。
次に、14gのエチレンと28.3gのプロピレンを計
量して入れた。触媒の予備活性化:実施例9で得た懸濁
液を0.23ml用いて、それを5mlのトルエン中1
0%MAO溶液と一緒にRTで10分間撹拌した。この
予備活性化を受けさせた触媒溶液(10μモルのチタ
ン)を加えて重合を開始させた。半バッチ式手順を用い
てエチレンとプロピレンを3:7の重量比で40℃にお
ける内圧が5バールで一定に維持されるように計量して
連続的に供給した。重合を40分間継続した後、メタノ
ール中1%のHCl溶液を加えて重合を停止させ、この
バッチを1時間撹拌した。このようにして得た重合体を
濾別し、メタノールで洗浄し、単離した後、真空下60
℃で20時間乾燥させると、共重合体が49.8g得ら
れた。DSC方法で測定したTg(2番目の加熱)は−
54℃であった。
【0067】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0068】1. 金属フルベン挿入錯体の製造方法で
あって、 a)式(I)
【0069】
【化11】 [式中、Mは、IUPAC元素周期律表のIIIb、I
Vb、Vb、VIb族、ランタニド族またはアクチニド
族の金属であり、Aは、場合により単一もしくは多重に
橋渡しされていてもよいアニオン配位子であるが、但し
シクロペンタジエニル配位子を除き、Xは、水素原子、
1からC10のアルキル基、C1からC10のアルコキシ
基、C6からC10のアリール基、C6からC10のアリール
オキシ基、C2からC10のアルケニル基、C7からC40
アリールアルキル基、C7からC40のアルキルアリール
基、C8からC40のアリールアルケニル基、C1からC10
の炭化水素基で置換されているシリル基、ハロゲン原
子、または式NR7 2で表されるアミドを表し、Lは、中
性の配位子を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、
同一もしくは異なり、水素、ハロゲン、シアノ基、C1
からC20のアルキル基、C1からC10のフルオロアルキ
ル基、C6からC10のフルオロアリール基、C1からC10
のアルコキシ基、C6からC20のアリール基、C6からC
10のアリールオキシ基、C2からC10のアルケニル基、
7からC40のアリールアルキル基、C7からC40のアル
キルアリール基、C8からC40のアリールアルケニル
基、C2からC10のアルキニル基、C1-10炭化水素基
で置換されているシリル基、C1-10炭化水素基で置換
されているスルフィド基、または場合によりC1-20
化水素基で置換されていてもよいアミノ基を表すか、或
はR1、R2、R3、R4、R5、R6は、各々、それらが結
合している原子と一緒になって、炭素原子を5から10
個含んでいてヘテロ原子(O、N、S)を1つ以上含ん
でいてもよい脂肪族もしくは芳香族環系を1つ以上形成
しており、R7は、水素、C1からC20のアルキル基、C
6からC20のアリール基、C7からC 40のアリールアルキ
ル基、C7からC40のアルキルアリール基、C1-10
化水素基で置換されているシリル基、または場合により
1-20炭化水素基で置換されていてもよいアミノ基を
表し、m、pは、Mの原子価および結合状態の結果とし
て数0、1、2、3または4を表し、kは、数1、2ま
たは3を表し、そしてk+m+pの合計は、Mの酸化状
態に応じて1から5の範囲であり、そしてnは、0から
10の数である]で表される金属フルベン錯体と b)式(II) R8 a9 bCY (II) [式中、R8およびR9は、同一もしくは異なり、水素原
子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1からC10のアル
キル基、C1からC10のアルコキシ基、場合によりハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC6からC10のアリー
ル基、C6からC10のアリールオキシ基、C2からC10
アルケニル基、C7からC40のアリールアルキル基、C 7
からC40のアルキルアリール基、C8からC40のアリー
ルアルケニル基、場合によりC1-20炭化水素基で置換
されていてもよいアミノ基、または場合によりC 1-20
炭化水素基で置換されていてもよいイミノ基を表し、Y
は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、または式NR
10(ここで、R10は、R8およびR9と同じ意味を有す
る)で表される基を表し、そしてaおよびbは、数0ま
たは1を表す]で表される不飽和化合物を反応させるこ
とを特徴とする方法。
【0070】2. MがTi、ZrまたはHfを表し、
Xがハロゲンを表し、Lがジエチルエーテルまたはテト
ラヒドロフランを表し、pが数2を表し、kが数1を表
し、mがゼロであり、そしてnが0から4の範囲内の整
数である、ことを特徴とする第1項記載の方法。
【0071】3. Yが酸素または窒素であり、R8
よびR9が水素および/またはC1−C10アルキルを表
す、ことを特徴とする第1項記載の方法。
【0072】4. 第1項記載の方法で製造可能な金属
フルベン挿入錯体。
【0073】5. 式(III) AmsnM (III) [式中、A、X、L、M、mおよびnは第1項のaと同
じ意味を有し、そしてsは、数2、3、4、5または6
を表し、そしてs>pである]で表される遷移金属化合
物と式(IV)
【0074】
【化12】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は第1項と
同じ意味を有する]で表されるフルベン化合物を還元剤
の存在下で反応させることを通して式(I)で表される
フルベン金属錯体を生じさせることを特徴とする第1項
記載の方法。
【0075】6. MがTi、ZrまたはHfを表し、
Xがハロゲンを表し、Lがジエチルエーテルまたはテト
ラヒドロフランを表し、mが数ゼロを表し、sが数2、
3または4を表し、そしてnが0から4の範囲内の整数
である、ことを特徴とする第5項記載の方法。
【0076】7. フルベン化合物として6−シクロヘ
キシルフルベン、6−イソプロピルフルベン、6−t−
ブチルフルベン、6−フェニル−フルベン、6−(ジメ
チルアミノ)−フルベン、6,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルベン、6,6−ジメチルフルベン、6,6−ビ
ス−(トリフルオロメチル)フルベン、6,6−ジフェ
ニルフルベン、6,6−ビス(ペンタフルオロフェニ
ル)フルベン、6,6−ペンタメチレン−フルベン、
6,6−テトラメチレン−フルベン、6,6−トリメチ
レン−フルベン、2−(2,4−シクロペンタジエン−
1−イリデン)−1,3−ジチオラン、5−ベンジリデ
ン−1,2,3−トリフェニル−1,3−シクロペンタ
ジエン、1,2,3,4−テトラメチル−フルベン、
1,2,3,4−テトラフェニルフルベン、2,3−ジ
メチルフルベン、2,3−ジイソプロピルフルベン、
2,3−ジフェニルフルベン、1,4−ジメチル−2,
3−ジフェニルフルベンまたは1,4−ジエチル−2,
3−ジフェニルフルベンを用いることを特徴とする第1
項記載の方法。
【0077】8. 第4項記載金属フルベン挿入錯体の
使用であって、場合により共触媒と組み合わせて、オレ
フィン類および/またはジエン類の重合用触媒としてか
或は水添用触媒としての使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン・ハインリクス ドイツ52064アーヘン・デリウスシユトラ ーセ6 (72)発明者 ジーグルト・ベツケ ドイツ51503レスラト・フイールコツター フエルト15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属フルベン挿入錯体の製造方法であっ
    て、 a)式(I) 【化1】 [式中、Mは、IUPAC元素周期律表のIIIb、I
    Vb、Vb、VIb族、ランタニド族またはアクチニド
    族の金属であり、Aは、場合により単一もしくは多重に
    橋渡しされていてもよいアニオン配位子であるが、但し
    シクロペンタジエニル配位子を除き、Xは、水素原子、
    1からC10のアルキル基、C1からC10のアルコキシ
    基、C6からC10のアリール基、C6からC10のアリール
    オキシ基、C2からC10のアルケニル基、C7からC40
    アリールアルキル基、C7からC40のアルキルアリール
    基、C8からC40のアリールアルケニル基、C1からC10
    の炭化水素基で置換されているシリル基、ハロゲン原
    子、または式NR7 2で表されるアミドを表し、Lは、中
    性の配位子を表し、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、
    同一もしくは異なり、水素、ハロゲン、シアノ基、C1
    からC20のアルキル基、C1からC10のフルオロアルキ
    ル基、C6からC10のフルオロアリール基、C1からC10
    のアルコキシ基、C6からC20のアリール基、C6からC
    10のアリールオキシ基、C2からC10のアルケニル基、
    7からC40のアリールアルキル基、C7からC40のアル
    キルアリール基、C8からC40のアリールアルケニル
    基、C2からC10のアルキニル基、C1-10炭化水素基
    で置換されているシリル基、C1-10炭化水素基で置換
    されているスルフィド基、または場合によりC1-20
    化水素基で置換されていてもよいアミノ基を表すか、或
    はR1、R2、R3、R4、R5、R6は、各々、それらが結
    合している原子と一緒になって、炭素原子を5から10
    個含んでいてヘテロ原子(O、N、S)を1つ以上含ん
    でいてもよい脂肪族もしくは芳香族環系を1つ以上形成
    しており、R7は、水素、C1からC20のアルキル基、C
    6からC20のアリール基、C7からC 40のアリールアルキ
    ル基、C7からC40のアルキルアリール基、C1-10
    化水素基で置換されているシリル基、または場合により
    1-20炭化水素基で置換されていてもよいアミノ基を
    表し、m、pは、Mの原子価および結合状態の結果とし
    て数0、1、2、3または4を表し、kは、数1、2ま
    たは3を表し、そしてk+m+pの合計は、Mの酸化状
    態に応じて1から5の範囲であり、そしてnは、0から
    10の数である]で表される金属フルベン錯体と b)式(II) R8 a9 bCY (II) [式中、R8およびR9は、同一もしくは異なり、水素原
    子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1からC10のアル
    キル基、C1からC10のアルコキシ基、場合によりハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいC6からC10のアリー
    ル基、C6からC10のアリールオキシ基、C2からC10
    アルケニル基、C7からC40のアリールアルキル基、C 7
    からC40のアルキルアリール基、C8からC40のアリー
    ルアルケニル基、場合によりC1-20炭化水素基で置換
    されていてもよいアミノ基、または場合によりC 1-20
    炭化水素基で置換されていてもよいイミノ基を表し、Y
    は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、または式NR
    10(ここで、R10は、R8およびR9と同じ意味を有す
    る)で表される基を表し、そしてaおよびbは、数0ま
    たは1を表す]で表される不飽和化合物を反応させるこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で製造可能な金属フ
    ルベン挿入錯体。
  3. 【請求項3】 式(III) AmsnM (III) [式中、A、X、L、M、mおよびnは請求項1のaと
    同じ意味を有し、そしてsは、数2、3、4、5または
    6を表し、そしてs>pである]で表される遷移金属化
    合物と式(IV) 【化2】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は請求項1
    と同じ意味を有する]で表されるフルベン化合物を還元
    剤の存在下で反応させることを通して式(I)で表され
    るフルベン金属錯体を生じさせることを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載金属フルベン挿入錯体の使
    用であって、場合により共触媒と組み合わせて、オレフ
    ィン類および/またはジエン類の重合用触媒としてか或
    は水添用触媒としての使用。
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