JP2000128737A - 粉体化粧料 - Google Patents
粉体化粧料Info
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Abstract
が皺やキメへ落ち込むことなく、ヨレも発生しない良好
な仕上がり感で、経時的な化粧膜の色変わりを生じるこ
となく、化粧効果の持続性に優れた粉体化粧料。 【構成】次の成分(a)及び(b); (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸エステ
ル及び/又はその塩、パーフルオロポリエーテルアルキ
ル硫酸エステル及び/又はその塩、パーフルオロポリエ
ーテルアルキルカルボン酸及び/又はその塩から選択さ
れる、分子量が300以上であるパーフルオロポリエー
テル基を有する、一種又は二種以上の化合物で表面を処
理した化粧料用粉体 (b)分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロ
キサンセグメントを含有する、両親媒性シリコーン化合
物を含有することを特徴とする粉体化粧料。
Description
るものであり、更に詳細には、皮脂の濡れによる化粧膜
の色変りや、皺やキメへ化粧料が落ち込まず、優れた化
粧効果の持続性と滑らかな使用感を兼ね備える、粉体化
粧料を提供することを目的とするものである。
果の持続性を向上させる為に、汗や皮脂を吸収する粉体
を配合する技術、肌への付着性が高い油剤を添加ペース
トとして配合したり、粉体に予め処理して配合する技
術、汗や皮脂で粉体が濡れないよう、粉体にシリコーン
化合物やフッ素化合物等で撥水性の処理を施して配合す
る技術等が開示されている。
脂を吸収し易い粉体、即ち比表面積が高く、吸油量の大
きい粉体の配合は、感触が粉っぽくなったり、肌がかさ
ついたりする弊害があった。また、肌への付着性の高い
油剤を添加ペーストとして配合したり、粉体に処理して
配合したものは、展延時の感触が重くなることがあり、
特に、プレスドタイプの粉体化粧料の場合は、ケーキン
グの原因となる場合があった。そして、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン等のシリコーン化合物で粉体表面
を撥水処理して配合する技術は、撥水性は確保でき、汗
や水による化粧崩れに対しては改善されるが、皮脂に対
する濡れ、すなわち撥油性が充分でなく、経時的な化粧
膜の色変わりが発生したり、粉体が皺やキメへのヨレ、
落ち込み等を防止することができなかった。
エステル及びその塩等のフッ素化合物で処理して配合す
る技術は、撥水・撥油性が期待でき、汗や皮脂が粉体を
濡らすことに起因する化粧持続性の悪化に対しては効果
がある。しかしながら、その撥水・撥油性に基づく効果
を充分に発揮するためには、炭素数が8以上のパーフル
オロアルキル基が必要になる。その場合、粉体表面に処
理される化合物は固体状を呈し、非常に低い界面張力を
有するため、肌への付着性が低下し使用性が悪化した
り、滑らかさが失われる場合があった。従って、充分な
化粧効果の持続性と滑らかな使用感を兼ね備えた粉体化
粧料の開発が望まれていた。
明者は、鋭意研究を行った結果、パーフルオロポリエー
テルアルキルリン酸エステル及び/又はその塩、パーフ
ルオロポリエーテルアルキル硫酸エステル及び/又はそ
の塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン酸及
び/又はその塩から選択される、分子量が300以上で
あるパーフルオロポリエーテル基を有する、一種又は二
種以上の化合物で表面を処理した化粧料用粉体と、分子
内に親水性セグメント及びオルガノポリシロキサンセグ
メントを含む、両親媒性シリコーン化合物とを組み合わ
せて、粉体化粧料を製すれば、充分な化粧効果の持続性
と、良好な使用感を両立できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
(b); (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸エステ
ル及び/又はその塩、パーフルオロポリエーテルアルキ
ル硫酸エステル及び/又はその塩、パーフルオロポリエ
ーテルアルキルカルボン酸及び/又はその塩から選択さ
れる、分子量が300以上であるパーフルオロポリエー
テル基を有する、一種又は二種以上の化合物で表面を処
理した化粧料用粉体 (b)分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロ
キサンセグメントを含有する、両親媒性シリコーン化合
物を含有することを特徴とする粉体化粧料を提供するも
のである。
明する。本発明の成分(a)の化粧料用粉体は、特定の
パーフルオロポリエーテル基を有する化合物にて表面処
理されるものであり、この特定のパーフルオロポリエー
テル基を有する化合物は、特開平8−133928号公
報等に記載されているものが例示されるものである。特
定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物とは、
パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及び/又はそ
の塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸エステル
及び/又はその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル
カルボン酸及びその塩から選択される。これらの化合物
はパーフルオロポリエーテル基を含有し、且つ粉体表面
と親和性を持つためのリン酸基及び硫酸基及びカルボキ
シル基から選択される極性基を有するものである。ま
た、パーフルオロポリエーテル基とは、パーフルオロア
ルキレン又はパーフルオロアルキルと結合しているエー
テル酸素が少なくとも2つ以上有する基をいうこととす
る。従って、本発明に係るパーフルオロポリエーテルア
ルキルリン酸及びその塩には、特開平5−39209号
公報及び特開平5−58841号公報に記載しているエ
ーテル酸素を1つしか持たないパーフルオロオキシアル
キル基を含有する化合物は含まれない。パーフルオロポ
リエーテル基の分子量は300以上であり、好ましくは
500以上であり、好ましい上限は、概ね7000程度
である。300未満では、撥水・撥油性の付与を充分に
行うことができず、本発明の効果を発現することが困難
である。
好ましいパーフルオロオキシアルキレン基には、例えば
パーフルオロオキシメチレン基、パーフルオロオキシエ
チレン基、パーフルオロオキシイソプロピレン基、パー
フルオロオキシn−プロピレン基等が挙げられる。これ
らから少なくとも1種以上が選択され且つ重合してパー
フルオロポリエーテル基を構成する。この中で、特に好
ましいパーフルオロポリエーテル基は下記一般式
(1)、(2)で表わされる基である
00以上であり、l、mは0以上の整数を示し、nは1
以上の整数を示し、l=m≠0であり、l/n=1〜1
00であり、より好ましくは20〜40であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、Xは同一又は異なっても良く、F又はCF3であ
る。)
上のパーフルオロオキシアルキレン基を含有する場合に
おいて、それぞれ同種のものが連続重合している場合に
限られず、ランダム重合或いはブロック重合でも構わな
い。
テル基を有する化合物と化粧料用粉体との固着力の観点
から、前記化合物から化粧料用粉体との親和性を有する
極性基が容易に離脱しないことが必要であり、そのため
に前記化合物には、少なくとも1つ以上のオキシアルキ
レン基を含むことが好ましく、より好ましくは、1〜2
つである。3つ以上のオキシアルキレン基が存在すると
前記化合物の撥水・撥油性が劣ったものとなる。同様に
固着力の点で、オキシアルキレン基に加え、更に、アル
キレン基を含ませてもよい。アルキレン基の好ましい炭
素数は2つ以下である。
る化合物は、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及
びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン
酸及びその塩が挙げられるが、中でも好ましくはパーフ
ルオロポリエーテルアルキルリン酸又はその塩である。
より好ましくは下記一般式(3)、(4)で表わされる
化合物又は、そのジエタノールアミン塩である。
以上であり、より好ましくは500以上であり、v/z
=1〜100であり、より好ましくは20〜40であ
り、aは1〜10であり、dは0〜2であり、qは1又
は2であり、rは1〜2であり、XはF又はCF3であ
る。)
以上であり、より好ましくは500以上であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、rは1〜2であり、qは1又は2である。)
ーテル基を有する化合物で表面処理する方法は、特に制
限されず、通常の粉体表面処理方法を適用することがで
きる。例えば、パーフルオロポリエーテル基を有する化
合物を溶剤(有機媒体あるいは極性溶媒)に溶解または
分散し、粉体と混合し、その後溶剤を除去、乾燥するこ
とによって容易に表面処理粉体を得ることができる。
尚、上記処理後、粉体にパーフルオロポリエーテル基を
有する化合物をより強く吸着させるために、高温で焼き
付けても良い。また、表面処理にあっては粉体を同時に
二種以上混合して処理することもできる。
その他のフッ素系化合物、ジオルガノポリシロキサン、
オルガノハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン
系化合物、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、
金属セッケン、高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水
素、エステル、油脂、アミノ酸誘導体等の公知の表面処
理剤で同時に又は多重の処理をしてもよい。多重の処理
を行う場合、公知の表面処理とパーフルオロポリエーテ
ル基を有する化合物による処理の順序は問わない。
物による処理量は、その種類によって異なるが、好まし
くは粉体の0.01〜10重量%(以下、単に「%」と
略す)、より好ましくは0.1〜7%が好ましい。処理
量がこの範囲であれば充分な化粧持続性と良好な使用感
の両立が可能である。
物によって処理される化粧料用粉体は、通常、化粧料に
配合できる粉体であれば、その種類は問わず、具体的に
例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫
酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、黒酸化チタン、
酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔
料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲
母、絹雲母(セリサイト)、カオリン、ベントナイト、
無水ケイ酸、酸化アルミニウム、珪ソウ土、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒ
ドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二
酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビス
マス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミ
ン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光
輝性粉体、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、セルロー
ス樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマ
ー樹脂、ポリプロピレン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、
澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、
赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色22
6号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青
色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3
号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色
4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウ
ム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料粉
体、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体を挙げる
ことができ、粉体の粒子径及び粒子形状は問わない。
フルオロポリエーテル基を有する化合物により処理され
た化粧料用粉体は、粉体表面に処理される化合物が固体
にはならない為、使用感が良好で肌への付着性にも優れ
ている。同時に撥水撥油性も優れている為、化粧効果の
持続性が高い粉体化粧料を製することができる。
特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物によ
り処理された化粧料用粉体の含有量は、粉体の種類によ
っても異なるが、全組成中5〜99.5%であり、好ま
しくは10〜90%配合である。この範囲で用いると化
粧効果の持続性と感触が、より良好である。
パーフルオロポリエーテル基を有する化合物により処理
された化粧料用粉体を粉体成分として、必須に含有して
製する。他の粉体成分については、本発明の効果を妨げ
ないためにも、予め油剤等で処理した粉体成分を配合す
ることが好ましいが、特に限定されるものではなく、未
処理の粉体成分の配合も可能である。
シリコーン化合物は、分子内に親水性セグメント及びオ
ルガノポリシロキサンセグメントを有するシリコーン誘
導体であり、オルガノポリシロキサンの側鎖部及び/又
は末端部に親水性セグメントを有するものである。親水
性セグメントを例示すれば、アミノ基(−NH2、−N
HRNH2)、水酸基(−OH)、カルボキシル基(−
COOH)、ポリオキシアルキレン基〔−(OR)n
−〕等が挙げられる。
合物をより具体的に例示すれば、アミノ変性オルガノポ
リシロキサン(−NH2側鎖タイプ)としてKF−86
4、KF−865、KF−868、KF−8003(何
れも、信越化学工業株式会社製)、アミノ変性オルガノ
ポリシロキサン(−NH2両末端タイプ)としてKF−
8012、X−22−161A、X−22−161B、
X−22−161AS(同上)、アミノ変性オルガノポ
リシロキサン(−NHRNH2側鎖タイプ)としてKF
−860、KF−861、KF−880、KF−800
2、KF−8004、KF−8005、KF−858
(同上)、カルビノール変性オルガノポリシロキサン
(側鎖タイプ)としてX−22−4015(同上)、カ
ルビノール変性オルガノポリシロキサン(両末端タイ
プ)としてKF−6001、KF−6002、KF−6
003、X−22−160AS(同上)、カルボキシ変
性オルガノポリシロキサン(側鎖タイプ)としてX−2
2−3701E(同上)、カルボキシ変性オルガノポリ
シロキサン(両末端タイプ)としてX−22−162
A、X−22−162C(同上)、ポリオキシアルキレ
ン変性オルガノポリシロキサン(側鎖タイプ)としてK
F−6011、KF6012、KF−6013、KF−
6015、KF−6016、KF−6017(同上)、
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン(両
末端タイプ)としてX−22−4991(同上)、ポリ
オキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキ
サン(側鎖タイプ)として、ABIL EM−90(ゴ
ールドシュミット社製)等が挙げられ、これらを一種又
は二種以上用いることができる。
ずれも本発明に好適に使用できるが、特に好ましいもの
としては、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロ
キサン、長鎖アルキル基含有ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサン及び下記一般式(5)、
(6)、(7)で示される、(ポリ)グリセリン変性オ
ルガノポリシロキサンである。
数1〜6の一価の炭化水素又はハロゲン原子で一部若し
くは、全ての水素原子が置換された炭化水素、aは0、
1若しくは2、n、mは、1以上200以下の整数、X
は互いに異なっても良い下記一般式(8)及び(9)で
表される基〕
ても良い二価の炭化水素基、pは1〜20の整数を表
す。〕
は、親水性セグメント部分とオルガノポリシロキサンセ
グメント部分が分子中に占める割合によって、水に対す
る溶解性が変化する。本発明の粉体化粧料には、水に対
する溶性の如何を問わずに両親媒性シリコーン化合物を
配合することができるが、盛夏用の粉体化粧料のような
高い耐水性を要求される化粧料においては、水に不溶性
の両親媒性シリコーン化合物を含有することが好まし
い。また、性状においては肌への付着性を減じないため
に液状であることが好ましいが、特に限定されるもので
はない。
の両親媒性シリコーン化合物は、成分(a)の特定のパ
ーフルオロポリエーテル基を有する化合物により処理さ
れた化粧料用粉体でもたらされる、高い化粧効果の持続
性を更に向上させる働きをする。
の両親媒性シリコーン化合物の含有量は、両親媒性のシ
リコーン化合物の種類によっても異なるが、化粧料中
0.2〜10%であり、好ましくは0.5〜5%であ
る。この範囲で用いると化粧効果の持続性と使用感が良
好である。
の両親媒性シリコーン化合物の配合方法は、粉体化粧料
の製造において一般的に使用される添加ペーストと混合
して配合することが可能であるが、粉体に予め分散した
り、表面処理したりして配合する等の配合方法も可能で
あるが、特に限定されるものではない。
のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物により処
理された化粧料用粉体と成分(b)の両親媒性シリコー
ン化合物とを必須に含有して製するが、その製造方法は
従来公知のいかなる方法でも製造することが可能であ
り、プレス成型工程の有無も問うものではない。
妨げない範囲で、通常、化粧料に配合可能な成分を配合
することができる。例示すれば、多価アルコール、糖
類、糖誘導体、アミノ酸、アミノ酸誘導体、塩類等の保
湿剤、安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル等の防腐
剤、ビタミンE誘導体等の酸化防止剤、PABA誘導体
類、桂皮酸誘導体類、オキシベンゾン類、ベンゾイルメ
タン誘導体等の紫外線吸収剤、植物抽出エキス等の美肌
成分、香料、保香剤、ワックス微粉末等の結合剤等が挙
げられる。
のいずれでも良く、その用途としては、ファンデーショ
ン、白粉、日焼け止め、フェイスカラー、アイシャド
ウ、アイブロウ等が挙げられるが、特にファンデーショ
ン、アイシャドウが本発明の効果が発揮されやすい化粧
料である。
は、本発明を何等限定するものではない。
物処理粉体 ビーカーに2−プロパノールを500gと下記一般式
(10)に示すパーフルオロポリエーテルアルキルリン
酸5gを入れ、攪拌しながら化粧料用粉体95gを添加
する。室温で十分攪拌した後、80℃にて1時間混合
後、減圧乾燥し、パーフルオロポリエーテル化合物5%
処理粉体を得た。
物処理粉体 ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながら化粧料用粉
体48.75gを入れ室温にて充分攪拌する。この粉体
分散液に、下記一般式(11)に示すパーフルオロポリ
エーテルアルキルリン酸ジエタノールアミン塩20%水
溶液6.25gを徐々に添加し、添加後3時間攪拌混合
を行った。塩酸にて中和した後、吸引濾過を行い、乾燥
してパーフルオロポリエーテル化合物2.5%処理粉体
を得た。
アルキルリン酸ジエタノールアミン塩の平均分子量は1
195であり、パーフルオロポリエーテル基の平均分子
量は791である。)
イドロジェンポリシロキサン(商品名:シリコンKF−
99−P、信越化学社製)を10g入れ溶解する。そこ
に化粧料用粉体490gを入れ、室温で充分攪拌後、加
温し減圧乾燥する。更に130℃にて3時間撹拌混合
し、焼き付けを行い、2%シリコーン処理粉体を得た。
物5%処理粉体 ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながら化粧料用
粉体95gを入れ、室温で充分攪拌した。この粉体分散
液に、攪拌しながら下記一般式(12)に示すパーフル
オロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩の20%水溶
液25gを徐々に添加し、添加後1時間半攪拌を行っ
た。酸で中和した後、吸引瀘過を行い、乾燥してパーフ
ルオロアルキル化合物5%処理粉体を得た。
>1、平均分子量は954であり、パーフルオロアルキ
ル基の平均分子量は619である。〕
ファンデーション 表1及び表2に示す処方のプレスドファンデーションを
調製し、「滑らかな伸び広がり」、「皺へのキメ落ちや
ヨレの無さ」、「化粧膜の色変わりの無さ」、「化粧効
果の持続性」の各項目を下記に示す評価・判定方法に従
って評価し、結果を表1及び表2に併せて示した。
て、プレスドファンデーションを得た。
官能検査パネルに使用してもらい、「滑らかな伸び広が
り」、「皺へのキメ落ちやヨレの無さ」、「化粧膜の色
変わりの無さ」、「化粧効果の持続性」の各項目を、下
記の7段階(0〜6)絶対評価基準(A)に従って、評
点を付け、パネル全員の評点の平均点を更に4段階判定
基準(B)に従って、評価・判定した。
本発明に係わる実施例1〜7のプレスドファンデーショ
ンは、滑らかな伸び広がりの使用感触を有し、化粧料が
皺やキメへ落ち込むことなく、ヨレも発生しない良好な
仕上がり感で、経時的な化粧膜の色変わりを生じること
なく、化粧効果の持続性に優れたものであった。それに
対し、比較例1〜4のプレスドファンデーションは、全
ての項目を満足するものは得られなかった。
プレスドアイシャドウを得た。 実施例8のプレスドアイシャドウは、滑らかな伸び広が
りの使用感触を有し、化粧料が皺やキメへ落ち込むこと
なく、ヨレも発生しない良好な仕上がり感で、経時的な
化粧膜の色変わりを生じることなく、化粧効果の持続性
に優れたものであった。
プレスドアイブロウを得た。 実施例9のプレスドアイブロウは、滑らかな伸び広がり
の使用感触を有し、化粧料が皺やキメへ落ち込むことな
く、ヨレも発生しない良好な仕上がり感で、経時的な化
粧膜の色変わりを生じることなく、化粧効果の持続性に
優れたものであった。
プレスドフェイスカラーを得た。 実施例10のプレスドフェイスカラーは、滑らかな伸び
広がりの使用感触を有し、化粧料が皺やキメへ落ち込む
ことなく、ヨレも発生しない良好な仕上がり感で、経時
的な化粧膜の色変わりを生じることなく、化粧効果の持
続性に優れたものであった。
白粉を得た。 実施例11の粉末状白粉は、滑らかな伸び広がりの使用
感触を有し、化粧料が皺やキメへ落ち込むことなく、ヨ
レも発生しない良好な仕上がり感で、経時的な化粧膜の
色変わりを生じることなく、化粧効果の持続性に優れた
ものであった。
がりの使用感触を有し、化粧料が皺やキメへ落ち込むこ
となく、ヨレも発生しない良好な仕上がり感で、経時的
な化粧膜の色変わりを生じることなく、化粧効果の持続
性に優れたものであった。
Claims (2)
- 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸エステ
ル及び/又はその塩、パーフルオロポリエーテルアルキ
ル硫酸エステル及び/又はその塩、パーフルオロポリエ
ーテルアルキルカルボン酸及び/又はその塩から選択さ
れる、分子量が300以上であるパーフルオロポリエー
テル基を有する、一種又は二種以上の化合物で表面を処
理した化粧料用粉体 (b)分子内に親水性セグメント及びオルガノポリシロ
キサンセグメントを含有する、両親媒性シリコーン化合
物を含有することを特徴とする粉体化粧料。 - 【請求項2】 成分(b)が、ポリオキシアルキレン変
性オルガノポリシロキサン及び/又は長鎖アルキル基含
有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンで
ある、請求項1記載の粉体化粧料。
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- 1999-04-28 JP JP12091099A patent/JP4180732B2/ja not_active Expired - Fee Related
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