JP2000128736A - 化粧用パウダ―並びに皮膚および粘膜からメ―クアップを除去するためのまたはクレンジングするためのその使用 - Google Patents

化粧用パウダ―並びに皮膚および粘膜からメ―クアップを除去するためのまたはクレンジングするためのその使用

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JP2000128736A JP11287249A JP28724999A JP2000128736A JP 2000128736 A JP2000128736 A JP 2000128736A JP 11287249 A JP11287249 A JP 11287249A JP 28724999 A JP28724999 A JP 28724999A JP 2000128736 A JP2000128736 A JP 2000128736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 満足なメークアップ除去を可能にする、特に
耐移り性のメークアップ組成物を除去するための組成物
の提供。 【解決手段】 修飾デンプンおよびメークアップ除去油
に基づくパウダーを使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧用パウダー、
その製造のための方法、並びに皮膚、粘膜および/また
は頭皮をクレンジングするためのおよび/またはメーク
アップを除去するための、並びに特に耐移り性および/
または長期持続性のメークアップ組成物を除去するため
のその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】リップスティックおよびファンデーショ
ン組成物は一般的に、ワックスおよび油のような脂肪物
質、同様にフィラーおよび顔料から概括的に形成される
微粒子相を含む。これらの組成物が皮膚または唇に適用
される場合、それらは移り、すなわちそれらが接触する
特定の支持体、特にガラス、カップ、衣料品または皮膚
に、少なくとも部分的に沈積されている痕跡を残す欠点
を有している。これは、皮膚または唇上の被膜のかなり
劣悪な永続性をもたらし、ファンデーションまたはリッ
プスティック組成物の適用を一定間隔で繰り返すことが
必要となる。さらに、特定の衣料品、特にシャツの襟上
に許し難い痕跡を生ずるため、特定の女性にこのタイプ
のメークアップを使用することを避けさせるであろう。
【0003】最近、「耐移り性」("tranfer-resistan
t")および/または「長期持続性」("long-lasting")と
称される新世代のメークアップ製品が現れている。これ
らの新製品は、通常使用されている重質の油の代わりに
揮発性油を存在せしめた点で、既知の製品とは異なる。
特に、耐移り性のリップスティックおよびファンデーシ
ョン組成物は、従来技術の組成物では使用されていなか
ったシリコーン油を含む。
【0004】揮発性油は、迅速に蒸発する傾向にあるの
で、これらの新規なリップスティックおよびファンデー
ション組成物は、それぞれそれらが唇の粘膜または皮膚
に適用される場合、固形の脂肪性被膜を形成する特有の
性質を有する。
【0005】除去し易かった従来技術のメークアップ組
成物に対し、長期持続性および/または耐移り性のメー
クアップ組成物は除去し難く、通常使用されるメークア
ップ除去製品は、この場合には有効ではない。
【0006】この理由は、起泡性界面活性剤または石鹸
に基づく起泡性製品が、耐移り性のメークアップ製品を
除去するために有効ではなく、それらはまた剥がれ易い
という欠点を有し、それ故眼または粘膜に対しては使用
できないという欠点を有する点にある。さらに、水性ロ
ーションまたはゲルは、刺激性が劣るとしても、それら
は耐移り性のメークアップ製品を除去するためには起泡
性製品と同様に有効ではない。エマルションまたは油を
含む二相組成物に関して、それらは十分に有効ではな
く、さらに敏感肌及び眼に刺激物となり得る防腐剤およ
び界面活性剤を含むという欠点を有する。
【0007】液体またはゲル状形態で油のみを含むメー
クアップ除去組成物も存在する。これらの組成物は一般
に、最も抵抗性のメークアップを除去することが可能で
あるが、それらはべたつき、洗い流すのが困難であり、
適用した際に爽快感を欠くという欠点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】それ故、満足なメーク
アップ除去を可能にする、特に耐移り性のメークアップ
組成物を除去するための組成物を得る必要性が存在す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願人は、驚くべきこ
とに、修飾デンプンおよびメークアップ除去油に基づく
パウダーが、快適さ、特に爽快さの点で大変満足な状態
で、長期持続性および/または耐移り性のメークアップ
を含むいずれかのメークアップを完全で大変簡単に除去
することができることを見出した。
【0010】疑いの余地なく、クレンジングパウダーを
使用することは、化粧品分野の実践は周知である。しか
しながら、これらのパウダーのほとんどは、洗浄性界面
活性剤に基づいており、上記記載の起泡性製品と同様の
欠点を有する。他のパウダーは、パウダーに対する支持
体を構成する動物または植物起源のタンパク質を含む欠
点を有する;しかしながら、化粧品製品における動物起
源のタンパク質の使用は避けられている。さらに、これ
らのタンパク質は、経時的に満足できる状態を維持でき
ず、ダイズタンパク質のような植物起源の特定のタンパ
ク質は、特にそれらが大量に使用される場合に、刺激性
となり得る。さらにこれらのパウダーは吸湿性であり、
特に湿った熱帯の国においては湿気を帯びるようになっ
て、その結果保存性をあまり示さないという傾向を有す
るため、該吸湿性は、自然の状態で該パウダーを使用す
ることが望まれる場合に欠点となる。
【0011】本発明に記載のパウダーは特に、従来技術
のクレンジングパウダーの吸湿性または刺激性という欠
点を有さない。
【0012】それ故、本発明の主題は、組成物の全重量
に対して5から50重量%までの少なくとも一つの修飾
デンプン、および少なくとも12の炭素原子を含む脂肪
酸エステルから選択される少なくとも一つのメークアッ
プ除去油を含む50から95重量%までの油相を含み、
油相/デンプンの重量比が1以上であることを特徴とす
る化粧用パウダーである。
【0013】
【発明の実施の形態】「パウダー」なる用語は、非常に
粒の細かい、均質な粒子または微粒子に分割された固体
の物質を意味する。
【0014】本発明に記載のパウダーは、好ましくはタ
ンパク質を含んでいない。
【0015】本発明に記載のパウダーにおいては、油相
が疎水性修飾デンプン中に固定化されている。
【0016】特に本パウダーは、大量の油にも関わら
ず、べたつき作用を残さずに、いずれのタイプの皮膚に
も適用することが可能であるという点で非常に快適であ
り、使用するのが迅速で容易であり、脂肪物質の保湿性
を維持しており、そしてそれは自然な状態で使用するこ
とができるため、水のような液体の添加を必ずしも必要
としないという利点を有する。さらに、所望の量を容易
に取り出すことができる。
【0017】さらに、このパウダーは乳化剤を除外して
得ることができるため、およびそれは満足できる状態を
維持するため、乳化剤および/または防腐剤の添加を避
けることができ、それ故従来のクレンジング製品よりず
っと低い刺激性しか有さないパウダーを得ることができ
る。
【0018】本発明に記載のパウダーは、特に約0.1
から100μmまで、好ましくは0.5から50μmま
で、より好ましくは1から10μmまでの範囲である粒
径(または数平均粒径)を有する。該粒径は、Leeds-No
rthrup社製の"Microtrac ×100 & SRA 150"機を使用し
て測定される。
【0019】本発明の組成物において使用される修飾デ
ンプンは、以下に挙げた一つ以上の反応によって修飾す
ることができる:予備糊化、酸化、架橋、エステル化。
【0020】とりわけ、これらの反応は以下の方法にお
いて実施することができる: − デンプン微粒子を破砕することによる予備糊化(例
えば乾燥器での乾燥および加熱); − デンプン分子内へのカルボキシル基の導入、および
デンプン分子の脱重合を導く強力な酸化剤を使用した酸
化(例えば次亜塩素酸ナトリウムを使用して水性デンプ
ン溶液を処理することによって); − デンプン分子のヒドロキシル基と反応することがで
き、それ故共に結合するものである官能化剤を使用した
架橋(例えばグリセリルおよび/またはリン酸基を使用
して); − 官能基、特にアセチル、ヒドロキシエチル、ヒドロ
キシプロピル、カルボキシメチル、オクテニルコハク酸
を接合するための、アルカリ媒体におけるエステル化。
【0021】本発明に従って使用することができる修飾
デンプンとして、例えば無水オクテニルコハク酸を使用
してエステル化されたデンプン、より特にはDry-Floの
名の下でNational Starch社によって販売されている製
品のような「アルミニウムデンプンコハク酸オクテニ
ル」(Aluminium Starch octenyl succinate)、Amylum社
によってResistamyl E2の名の下で販売されている架橋
コーンスターチ;Amylum社によってSupramyl P 60の名
の下で販売されているカルボキシメチル基を使用してエ
ステル化されたジャガイモデンプン、Amylum社によって
Merigel EF6の名の下で販売されているヒドロキシプロ
ピル基を使用してエステル化されたコーンスターチ;Na
tional Starch社によってNatrosorb HFBの名の下で販売
されている無水オクテニルコハク酸を使用し、次いで疎
水性単位を使用して修飾された予備糊化デンプン、C
Flo 06205の名の下でCerestar社によって販売されてい
る架橋およびアセチル化コーンスターチが挙げられる。
【0022】本発明の好ましい実施態様に従って、使用
されるデンプンはDry-FloおよびCFlo 06205である。
【0023】油相は、組成物の全重量に対して50から
95重量%まで、好ましくは60から90重量%までを
構成する。それは、少なくとも12の炭素原子を含む脂
肪酸エステルから選択される少なくとも一つのメークア
ップ除去油を含む。
【0024】これらのエステルは、1から17までの炭
素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルコール、および少
なくとも12の炭素原子、好ましくは14から22まで
の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖の脂肪酸から得られ
る。それらは好ましくは、モノまたはジエステルであ
る。
【0025】好ましくは、メークアップ除去油は、いず
れかの不飽和および/またはいずれかのエーテルまたは
ヒドロキシル基を含まないエステルの群から選択され
る。さらにより有利には、メークアップ除去油は、全く
エーテルまたはヒドロキシル基を含まない飽和エステル
である。
【0026】それ故、本発明に記載の組成物のメークア
ップ除去油は、パルミチン酸 2-エチルヘキシル(また
はパルミチン酸オクチル)、ミリスチン酸 2-エチルヘ
キシル(またはミリスチン酸オクチル)、パルミチン酸
イソプロピル、ミリスチル酸イソプロピル、アジピン酸
ジイソプロピル、ヘキサン酸 2-エチルヘキシル、ラウ
リン酸エチル、ミリスチン酸メチル、オクタン酸オクチ
ルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ミリスチン酸
エチル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸
2-エチルヘキシル、オクタン酸 2-エチルヘキシル、カ
プリン酸/カプリル酸 2-エチルヘキシル、パルミチン
酸メチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチ
ル、パルミチン酸エチル、ラウリン酸イソヘキシル、ラ
ウリン酸ヘキシル、およびイソステアリン酸イソプロピ
ル、およびそれらの混合物を含む群から特に選択するこ
とができる。
【0027】メークアップ除去油に加えて、油相は、流
動パラフィンまたは流動ワセリンのような鉱油、揮発性
シリコーン油のようなシリコーン油、植物起源の油(例
えばスイートアーモンド油またはアンズ実油)、動物起
源の油、少なくとも12の炭素原子を含む脂肪酸エステ
ル以外の合成油、およびそれらの混合物から選択するこ
とができる少なくとも一つの非メークアップ除去油を含
むことができる。
【0028】油相はまた、脂肪酸、脂肪アルコール、例
えばミツロウのような動物起源のワックス、カルナウバ
ワックス、カンデリラワックス、マイクロクリスタリン
ワックスのような鉱物ワックス、およびポリエチレンワ
ックスまたはシリコーンワックスのような合成ワックス
といったワックスのような一つ以上の脂肪物質を含むこ
とができる。
【0029】油相が、単にメークアップ除去油のみから
構成されない場合、それはパウダーの全重量に対して少
なくとも3重量%、好ましくは少なくとも10重量%の
メークアップ除去油を含む。
【0030】本発明のパウダーはまた、化粧品分野で通
常使用される一つ以上の添加剤を含むことができる。添
加剤としては、例えば化粧用活性剤、顔料を含む染料、
研磨剤、抗酸化剤、フリーラジカル捕獲剤、フィラーお
よび香料が挙げられる。これらの添加剤は、パウダーの
全重量の0から30%まで、好ましくはパウダーの全重
量の0.5から15%までを占めることができる。
【0031】活性剤としては例えば、抗挫瘡剤、殺菌
剤、皮膚コンディショニング剤、ビタミン、必須脂肪
酸、角質溶解剤、酵素、ポリオール、特にグリセリンの
ような保湿剤、およびメークアップ除去組成物において
適切であるいずれかの活性剤が挙げられる。
【0032】有利には、本発明の化粧用パウダーは、皮
膚、頭皮および/または粘膜に生理学的に許容される媒
体を含む。それは特に、メークアップ除去および/また
はクレンジングパウダーを構成する。
【0033】本発明のもう一つの主題は、少なくとも一
つの修飾デンプン、および少なくとも一つのメークアッ
プ除去油を含む油相を含む、化粧用パウダーを製造する
ための方法に関し、上記方法は、(1)油相/デンプン
の重量比が1以上であるように、少なくとも一つの修飾
デンプンを含む水相内に、少なくとも12の炭素原子を
含む脂肪酸エステルから選択される少なくとも一つのメ
ークアップ除去油を含む油相を混合することによって水
中油型分散物を調製すること、および(2)上記パウダ
ーを得るために上記分散物を脱水することを含む。
【0034】用語、分散物は、いずれかの水中油型分散
物またはエマルション、すなわち乳化剤の存在下または
非存在下における水相中への油相のいずれかの混合物を
指すことを企図する。
【0035】水中油型分散物の水相は好ましくは、該分
散物の少なくとも30重量%を占める。
【0036】油相/デンプンの重量比は、1以上、好ま
しくは1から19までの範囲、さらに好ましくは2から
10までの範囲である。
【0037】本方法の一つの特有な実施態様に従って、
使用される分散物は、5から70重量%まで、好ましく
は10から60重量%までの範囲の固体含有量を有する
ものである。上記固体含有量は、該分散物が、本工程の
残部において使用可能なように十分に液状であるような
粘度を有することを可能にする。
【0038】水相は、いずれの温度(0から100℃)
でも調製することができる。本方法は好ましくは、80
℃から100℃までの範囲の温度で実施される。
【0039】並行して、油相が調製され、好ましくは生
ずる分散物が5から70重量%までの範囲の固体含有量
を有するような量で、好ましくは80℃より低い温度に
冷却された水相に加えられる。水相内への油相の混入
は、一定の攪拌を維持しながら実施される。
【0040】それ故、水中油型分散物は、その組成物に
依存したpHを有するように得られるが、そのpHは一
般的に4から9の間である。
【0041】本方法は好ましくは、油相と水相を混合す
ることによって分散物を調製する間、および得られた分
散物の脱水の前に均質化工程を含む。均質化は、約35
0nm以下に油相の油滴の平均粒径を減少するために、
有利には高圧で実施される。均質化は、好ましくは35
0nmより小さい、一般的に80から300nmまでの
範囲である平均粒径(数量基準)を有する油相の油滴を
得るために、一般的に300から600バールまでの範
囲、好ましくは約600バール(60×106Pa)の
圧力で実施される。
【0042】次いで、かくして均質化された分散物は、
いずれかの周知の方法によって、特に噴霧することまた
は凍結乾燥によって脱水される。本発明の好ましい実施
態様に従って、脱水は噴霧することによって実施され
る。この場合、乾燥のために使用される熱風の温度は、
好ましくは約100℃から220℃までの範囲であり、
該パウダーの放出口の温度は、好ましくは約30℃から
140℃までの範囲である。噴霧時間は非常に短い;そ
れは好ましくは2分以下である。
【0043】本発明の主題はまた、上記記載の方法にし
たがって得ることができる化粧用パウダーである。
【0044】得られたパウダーは、容量を省き、包装、
保存、貯蔵及び使用をし易くするために成型することが
できる。任意にパウダーを成型する前に、該パウダーの
粒径を均質化する目的でさらなる造粒工程を実施するこ
とができる。
【0045】得られたパウダーは非常に安定であり、相
分離、変色、吸水、または例えば微生物学的な劣化とい
った他の劣化のいずれかが観察されることなく、数ヶ月
間保存することができる。
【0046】さらに、例えばアスコルビン酸(ビタミン
C)といったビタミン、緑茶または酵素のような水感受
性または酸化感受性活性剤は、このタイプのパウダー中
で安定性を完全に維持する。
【0047】本発明のパウダーは、自然状態で直接的に
使用することができる;そしてそれは、パウダーの直接
的な適用および指を使用したマッサージによって、メー
クアップを除去する領域の優れたドライクレンジングを
可能にする。それはまた、使用時間中に水性組成物内に
または単に水の中に取り込ませることもできる;それ
故、メークアップ除去および/またはクレンジング組成
物は、界面活性剤または防腐剤を含んでおらず、および
非常に良好なメークアップ除去の結果を与える、非常に
油に富むO/Wエマルションの形態で再構成される。
【0048】それ故本発明の主題はまた、上記定義した
ようなパウダーを含むメークアップ除去および/または
クレンジング組成物である。
【0049】本発明の主題はまた、皮膚、粘膜および/
または頭皮に上記定義したパウダー、または上記パウダ
ーを含む組成物を適用することを含む、皮膚、粘膜およ
び/または頭皮からメークアップを除去するための、ま
たはクレンジングするための化粧方法である。
【0050】本発明に記載のパウダーまたはそれを含む
組成物は、特に耐移り性のメークアップ組成物を除去す
るのに適している。
【0051】それ故、本発明の主題はまた、長期持続性
および/または耐移り性のメークアップ組成物を除去す
るための、上記定義したパウダー、または上記パウダー
を含む組成物の化粧的使用である。
【0052】本発明は、以下の実施例の助けを借りてよ
り詳細に説明される。ここでのパーセントは、重量の基
準で与えられる。
【0053】
【実施例】(実施例1):皮膚のためのメークアップ除
去パウダー − 修飾デンプン(Dry Flo) 22% − グリセリン 3% − パルミチン酸 2-エチルヘキシル 75%
【0054】このパウダーを得るために、8%の修飾デ
ンプン並びに68%の水およびグリセリンを含む混合物
を調製し、該混合物を95℃に熱し、その後それを70
℃に冷却し、水中油型分散物を得るために一定の攪拌を
維持しながら、24%のパルミチン酸 2-エチルヘキシ
ルを混入する。攪拌しながら該分散物を室温に冷却し、
約600バール(60×106Pa)の圧力で均質化
し、その後それを熱風の温度が150℃で放出口の温度
が120℃である噴霧器を通過させる。
【0055】該パウダーを、再構成することなくそのま
まの状態で顔に使用する。該パウダーの直接的な適用の
後、それを指を使用してマッサージし、次いで水または
トニックローションを浸み込ませた綿毛のパッドを使用
して拭き取る。皮膚は、メークアップが完全に除かれた
状態となり、爽快で、柔軟で、滑らかな感覚となる。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物の全重量に対して5から50重量
    %までの少なくとも一つの修飾デンプン、および少なく
    とも12の炭素原子を含む脂肪酸エステルから選択され
    る少なくとも一つのメークアップ除去油を含む50から
    95重量%までの油相を含み、油相/デンプンの重量比
    が1以上であることを特徴とする化粧用パウダー。
  2. 【請求項2】 タンパク質を含んでいないことを特徴と
    する請求項1記載のパウダー。
  3. 【請求項3】 デンプンが、予備糊化、酸化、架橋およ
    びエステル化から選択される少なくとも一つの反応によ
    って修飾されることを特徴とする請求項1または2記載
    のパウダー。
  4. 【請求項4】 修飾デンプンが、無水オクテニルコハク
    酸を使用してエステル化されたデンプンであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載のパウダ
    ー。
  5. 【請求項5】 メークアップ除去油が、1から17まで
    の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルコール、およ
    び14から22までの炭素原子を含む直鎖または分枝鎖
    の脂肪酸から得られたエステルから選択されることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか一項記載のパウダ
    ー。
  6. 【請求項6】 メークアップ除去油が、パルミチン酸 2
    -エチルヘキシル、ミリスチン酸 2-エチルヘキシル、パ
    ルミチン酸イソプロピル、ミリスチル酸イソプロピル、
    アジピン酸ジイソプロピル、ヘキサン酸 2-エチルヘキ
    シル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸メチル、オクタ
    ン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ミ
    リスチン酸エチル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチル
    ヘキサン酸 2-エチルヘキシル、オクタン酸 2-エチルヘ
    キシル、カプリン酸/カプリル酸 2-エチルヘキシル、
    パルミチン酸メチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン
    酸イソブチル、パルミチン酸エチル、ラウリン酸イソヘ
    キシル、ラウリン酸ヘキシル、およびイソステアリン酸
    イソプロピル、およびそれらの混合物を含む群から選択
    されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一
    項記載のパウダー。
  7. 【請求項7】 油相が、少なくとも一つの非メークアッ
    プ除去油、および/または脂肪酸、脂肪アルコールおよ
    びワックスから選択される少なくとも一つの脂肪物質を
    も含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一
    項記載のパウダー。
  8. 【請求項8】 メークアップ除去油の量が、パウダーの
    全重量に対して少なくとも3重量%であることを特徴と
    する請求項1ないし7のいずれか一項記載のパウダー。
  9. 【請求項9】 化粧用活性剤、染料、研磨剤、抗酸化
    剤、フリーラジカル捕獲剤、香料、およびフィラーから
    選択される少なくとも一つの添加剤をも含むことを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれか一項記載のパウダ
    ー。
  10. 【請求項10】 メークアップ除去および/またはクレ
    ンジングパウダーを構成することを特徴とする請求項1
    ないし9のいずれか一項記載のパウダー。
  11. 【請求項11】 (1)油相/デンプンの重量比が1以
    上となるように、少なくとも一つの修飾デンプンを含む
    水相内に、少なくとも12の炭素原子を含む脂肪酸エス
    テルから選択される少なくとも一つのメークアップ除去
    油を含む油相を混合することによって水中油型分散物を
    調製すること、および(2)上記パウダーを得るために
    上記分散物を脱水することを含む方法であることを特徴
    とする、少なくとも一つの修飾デンプン、および少なく
    とも一つのメークアップ除去油を含む油相を含む、化粧
    用パウダーを製造するための方法。
  12. 【請求項12】 油相/デンプンの重量比が1から19
    までであることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 水中油型分散物の水相が、該分散物の
    全重量の少なくとも30%を占めることを特徴とする請
    求項11または12記載の方法。
  14. 【請求項14】 該分散物の調製の間、および上記分散
    物の脱水の前に均質化工程を含むことを特徴とする請求
    項11ないし13のいずれか一項記載の方法。
  15. 【請求項15】 脱水が、噴霧することによって実施さ
    れることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか
    一項記載の方法。
  16. 【請求項16】 乾燥のために使用される熱風の温度
    が、約100℃から220℃までの範囲であり、パウダ
    ーの放出口の温度が約30℃から140℃までの範囲で
    ある噴霧器において、脱水が実施されることを特徴とす
    る請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 請求項11ないし16のいずれか一項
    記載の方法によって得ることができる化粧用パウダー。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし10または17のいず
    れか一項記載のパウダーを含むメークアップ除去および
    /またはクレンジング組成物。
  19. 【請求項19】 皮膚、粘膜および/または頭皮に、請
    求項1ないし10および17のいずれか一項記載のパウ
    ダー、または請求項18記載の組成物を適用することを
    含む、皮膚、粘膜および/または頭皮からメークアップ
    を除去するための、および/またはクレンジングするた
    めの化粧方法。
  20. 【請求項20】 長期持続性および/または耐移り性の
    メークアップ組成物を除去するための、請求項1ないし
    10および17のいずれか一項記載のパウダー、または
    請求項18記載の組成物の化粧的使用。
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