JP2000128673A - セラミック基板 - Google Patents

セラミック基板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック基板の製作工程が煩雑であった
り、丈夫で認識性に優れるマークを形成することが困難
である。 【解決手段】 酸化クロムを含有する酸化アルミニウム
質焼結体から成るセラミック基体1の表面に、セラミッ
ク基体1と色調が異なるムライト質焼結体から成るレー
ザマーキング用セラミック被膜5を、セラミック基体1
と同時焼成により形成して成るセラミック基板である。
セラミック基板の製作工程が極めて簡素であり、レーザ
マーキング用セラミック被膜に剥離やクラックが発生せ
ず、色調差やコントラスト比の大きいマークを形成する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック基体の
表面に、このセラミック基体と色調の異なるレーザーマ
ーキング用セラミック被膜を形成してなるセラミック基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体素子等の電子部品を
搭載するためのセラミック基板は、酸化アルミニウム質
焼結体から成るセラミック基体の内部や表面にタングス
テンやモリブデン等の高融点金属メタライズから成る配
線導体が配設されて成るのが一般的である。
【0003】セラミック基体を構成する酸化アルミニウ
ム質焼結体は、着色剤を混入しなければ本来白色であ
り、光や紫外線を透過させ易い性質を有している。
【0004】しかしながら、電子部品の中には、光や紫
外線により悪影響を受けるものも多くある。このような
電子部品を搭載するためのセラミック基板に使用される
セラミック基体は、例えば酸化クロム等の着色剤を混入
させることにより暗褐色等の暗色系の色に着色されてい
る。すなわち、暗色系の色に着色することによりセラミ
ック基体を不要な光や紫外線が透過して電子部品に悪影
響を及ぼすことを防止しているのである。
【0005】なお、酸化アルミニウム質焼結体中に酸化
クロムを含有させると、酸化クロムが酸化アルミニウム
質焼結体中に固溶してガーネットを形成し、このガーネ
ットにより酸化アルミニウム質焼結体が着色される。
【0006】ところで、セラミック基板の表面には、こ
のセラミック基板を使用した製品の製造者名や製品名・
製造日・ロット番号等を示すためのマークが形成され
る。
【0007】セラミック基板へのマークの形成は、例え
ばセラミック基体の表面にインクをゴム製のスタンプ等
で捺印することによってマークを形成したり、あるいは
セラミック基体表面にレーザビームを所望のパターンに
沿って照射することによりセラミック基体の一部を溶融
飛散させ、これによってセラミック基体表面にマークを
刻印する方法が採用されている。
【0008】しかしながら、セラミック基体の表面にイ
ンクでマークを形成する場合は、マークが摩擦等により
潰れたり、かすれたりしやすい。また、熱等によりマー
クが変質したり消失したりして認識できなくなったりし
やすい。
【0009】また、セラミック基体の表面にレーザビー
ムを照射してマークを形成する場合は、マークはセラミ
ック基体の一部を溶融飛散させることによりセラミック
基体の表面に刻印されているだけなので、マークとセラ
ミック基体との色調差やコントラスト比が小さく、例え
ばこのマークを肉眼や画像処理装置で識別する際に、そ
の識別が困難であるという欠点を有していた。
【0010】そこで、これらの欠点を解消するために酸
化アルミニウム質焼結体から成るセラミック基体の表面
に例えば窒化珪素質焼結体や炭化珪素質焼結体等の異種
セラミック被膜をスパッタにより被着させ、この異種セ
ラミック被膜をレーザビームで所定パターンに除去する
ことによって下地のセラミック基体を露出させ、これに
よりマークを形成するようにしたセラミック基板が提案
されている。
【0011】このセラミック基板によれば、マークは酸
化アルミニウム質焼結体から成るセラミック基体の表面
にスパッタされた窒化珪素質焼結体や炭化珪素質焼結体
等の異種セラミック被膜をレーザビームで所定パターン
に除去することにより形成されるので、マークが摩擦に
より潰れたり、かすれたり、あるいは熱等により変質し
たり、消失したりしにくい。
【0012】また、セラミック基体と異種セラミック被
膜とは色調が異なるので、異種セラミック被膜を所定パ
ターンに除去すると、露出したセラミック基体と残った
異種セラミック被膜との間で色調差やコントラストの大
きなマークが得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸化ア
ルミニウム質焼結体から成るセラミック基体の表面に窒
化珪素質焼結体や炭化珪素質焼結体等の異種セラミック
被膜をスパッタにより被着させ、この異種セラミック被
膜をレーザビームで所定パターンに除去することによっ
てマークを形成するようになしたセラミック基板によれ
ば、セラミック基体と異種セラミック被膜とは別々の工
程で形成されることとなり、セラミック基板の製作工程
が煩雑なものとなってしまう欠点を有していた。
【0014】また、セラミック基体が酸化物系セラミッ
クスであるのに対し、これにスパッタされる異種セラミ
ック膜が窒化物系セラミックスや炭化物系セラミックス
であり、これらの化学的な構成が大きく異なることか
ら、セラミック基体と異種セラミック被膜とが化学的に
強固に接合されず、その結果、異種セラミック被膜内に
内在するスパッタの応力や外力等により異種セラミック
被膜がセラミック基体から剥離したり、異種セラミック
被膜にクラックが発生したり易いという欠点を有してい
た。
【0015】これに対しては、酸化クロム等の着色剤を
含む酸化アルミニウム質焼結体から成るセラミック基体
の表面に着色剤を含まない酸化アルミニウム質焼結体か
ら成るセラミック被膜を同時焼成により被着形成するこ
とにより、セラミック基体の表面に色調の異なるセラミ
ック被膜を有するセラミック基板を得ることが考えられ
る。
【0016】しかしながら、酸化クロム等の着色剤を含
む酸化アルミニウム質焼結体から成るセラミック基体の
表面に着色剤を含まない酸化アルミニウム質焼結体から
成るセラミック被膜を同時焼成により被着形成すると、
セラミック基体中に着色剤として含まれる酸化クロムが
焼成の熱によりセラミック被膜中に拡散固溶してガーネ
ットを形成してセラミック膜を着色してしまうことがあ
り、その結果、セラミック基体とセラミック膜とのコン
トラスト差を十分に確保することが困難となったり、レ
ーザビームで除去したパターンににじみが生じたりする
ことがあった。
【0017】そのため、近年の高速かつ高精度の画像認
識処理に必要とされる大きな色調差やコントラストなら
びにマークの輪郭の明瞭さの点からは不十分なものとな
ることがあるという問題点があった。
【0018】本発明は、かかる従来の問題点に鑑み案出
されたものであり、その目的は、セラミック基体とセラ
ミック被膜とを同じ工程で形成することによりセラミッ
ク基板の製作工程を煩雑化させることがなく、しかも、
セラミック基体とセラミック被膜とが化学的に強固に接
合され、かつセラミック基体とセラミック被膜との間の
色調差やコントラスト比が大きく、丈夫で認識性に優れ
るマークを形成可能なセラミック基板を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック基板
は、酸化クロムを含有する酸化アルミニウム質焼結体か
ら成るセラミック基体の表面に、このセラミック基体と
色調が異なるムライト質焼結体から成るレーザマーキン
グ用セラミック被膜を、前記セラミック基体と同時焼成
により形成して成ることを特徴とするものである。
【0020】本発明のセラミック基板によれば、セラミ
ック基体とレーザマーキング用セラミック被膜とが同時
焼成により形成されるので、セラミック基板の製作工程
が極めて簡素である。
【0021】また本発明のセラミック基板によれば、セ
ラミック基体とレーザマーキング用セラミック被膜とが
同じ酸化物系セラミック同士から成るので、両者が化学
的に強固に接合する。
【0022】さらに、本発明のセラミック基板によれ
ば、セラミック基体に含有される酸化クロムはレーザマ
ーキング用セラミック被膜を構成するムライト質焼結体
中にほとんど固溶しないので、酸化クロムがレーザマー
キング用セラミック膜に拡散してガーネットを形成する
ことはなく、従って、レーザマーキング用セラミック被
膜が着色されることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明のセラミック基板を
添付の図面を基に詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明のセラミック基板を半導体
素子等の電子部品を搭載するための配線基板に適用した
場合の実施の形態の一例を示す断面図である。
【0025】図1において、1はセラミック基体、2は
配線導体であり、主にこれらで電子部品3を搭載するた
めの配線基板が構成される。
【0026】セラミック基体1は、酸化クロムを含む酸
化アルミニウム質焼結体から成る略四角平板であり、例
えば暗褐色に着色されている。また、その上面中央部に
は半導体素子等の電子部品3を搭載するための搭載部1
aを有しており、搭載部1aには電子部品3が例えば半
田バンプ4を介して搭載される。
【0027】なお、セラミック基体1は、酸化アルミニ
ウム粉末・酸化珪素粉末・酸化カルシウム粉末・酸化マ
グネシウム粉末等の原料粉末に着色剤として酸化クロム
粉末や酸化チタン粉末および有機バインダ・溶剤・可塑
剤・分散剤等を添加混合して泥漿状となすとともに、こ
の泥漿物を従来周知のドクターブレード法を採用してシ
ート状となすことにより複数枚のセラミックグリーンシ
ートを得、しかる後、このセラミックグリーンシートに
適当な打ち抜き加工を施すとともに上下に積層し、最後
にこれを約1600℃の高温で焼成することによって製作さ
れる。
【0028】また、セラミック基体1の搭載部1aから
下面にかけては、タングステンやモリブデン等の高融点
金属メタライズから成る複数の配線導体2が、その両端
を搭載部1aおよびセラミック基体1下面に導出するよ
うにして配設されている。
【0029】配線導体2は、搭載部1aに搭載された電
子部品3の各電極を外部の電気回路基板に電気的に接続
するための導電路として機能する。その搭載部1aに導
出した部位には電子部品の電極が半田バンプ4を介して
電気的に接続され、また、そのセラミック基体1下面に
導出した部位には外部電気回路基板の配線導体が電気的
に接続される。
【0030】配線導体2は、例えばタングステンメタラ
イズから成る場合であれば、タングステン粉末に有機バ
インダ・溶剤等を添加混合して得た金属ペーストをセラ
ミック基体1となるセラミックグリーンシートに従来周
知のスクリーン印刷法を採用して所定のパターンに印刷
しておき、これをセラミックグリーンシートと同時に焼
成することによって、セラミック基体1の搭載部1aか
ら下面にかけてその両端をセラミック基体1の搭載部1
aおよび下面に導出するようにして配設される。
【0031】なお、配線導体2は、その露出表面にニッ
ケルや金等の耐食性に優れ、かつ半田との濡れ性に優れ
る金属をめっき法により1〜20μm程度の厚みに被着さ
せておくと、配線導体2の酸化腐食が有効に防止される
とともに、半田バンプ4との接続や外部電気回路基板の
配線導体との接続が容易かつ強固なものとなる。従っ
て、配線導体2は、その露出表面にニッケル金等の耐食
性に優れ、かつ半田との濡れ性に優れる金属をめっき法
により1〜20μm程度の厚みに被着させておくことが好
ましい。
【0032】さらに、セラミック基体1の上面外周部に
は、レーザマーキング用セラミック被膜5が被着されて
いる。
【0033】レーザマーキング用セラミック被膜5は、
図2に要部拡大平面図で示すように、この上にレーザビ
ームを照射してその一部を溶融飛散させることによりマ
ーク6を形成するためのものであり、略白色のムライト
質焼結体から形成されている。
【0034】マーク6は、例えばセラミック基板1を使
用した製品の製造者名やシンボルマーク、品名や製造日
・ロット番号等を示すものであり、レーザマーキング用
セラミック被膜5の上にレーザビームをコンピュータ制
御により所定のパターンに照射し、セラミック被膜5の
一部を溶融飛散させて下地のセラミック基体1を露出さ
せることによって形成される。
【0035】この場合、マーク6は、セラミック基体1
の上に被着されたセラミック被膜5をレーザビームによ
り溶融飛散させることにより形成されることから、マー
ク6が摩擦等により滲んだり、かすれたり、あるいは熱
等により変質したり消失したりするようなことは一切な
い。
【0036】また、レーザビームはコンピュータ制御に
より所定のパターンに照射されるので、文字や図形・バ
ーコード等のさまざまな形状・パターンのマーク6を容
易に形成することができる。
【0037】さらに、セラミック基体1が暗褐色である
のに対してレーザマーキング用セラミック被膜5が略白
色であることから、レーザマーキング用セラミック被膜
5が溶融飛散して下地のセラミック基体1が露出した部
分は、その周囲のレーザマーキング用セラミック被膜5
が残っている部分との間の色調やコントラストに大きな
差が出て、肉眼や画像認識装置でマーク6を容易に認識
することが可能となる。
【0038】このとき、セラミック基体1とレーザマー
キング用セラミック被膜5とのコントラスト比が20%未
満であると、肉眼や画像認識装置でマーク6を認識する
際にマーク6を良好に認識することができず、誤認識し
てしまう危険性が大きなものとなる。従って、セラミッ
ク基体1とレーザマーキング用セラミック被膜5とのコ
ントラスト比は20%以上あることが好ましい。
【0039】なお、セラミック基体1とレーザマーキン
グ用セラミック被膜5とのコントラスト比を20%以上と
するには、セラミック基体1に含有される着色剤の添加
量を調整したり、レーザマーキング用セラミック被膜5
の厚みを調整したりすればよい。
【0040】レーザマーキング用セラミック被膜5は、
ムライト粉末・酸化珪素粉末・酸化カルシウム粉末・酸
化マグネシウム粉末等の原料粉末に有機バインダ・溶剤
等を添加混合して得たムライト質ペーストをセラミック
基体1となるセラミックグリーンシートに従来周知のス
クリーン印刷法を採用して印刷塗布し、これをセラミッ
ク基体1となるセラミックグリーンシートと同時に焼成
することによってセラミック基体1の表面に被着され
る。
【0041】この場合、レーザマーキング用セラミック
被膜5とセラミック基体1とは同時焼成により形成され
るので、セラミック基板を製作する工程は極めて簡素な
ものとなる。
【0042】また、レーザマーキング用セラミック被膜
5とセラミック基体1とは、ともに酸化物系セラミック
スから成り、化学的構成が近いことから、同時焼成され
ることにより互いに化学的に強固に接合し、両者が剥離
するようなことはない。
【0043】さらに、セラミック基体1となるグリーン
シートに含有される酸化クロムは、焼成されることによ
り酸化アルミニウム質焼結体中に固溶してガーネットを
形成しセラミック基体1を着色するが、ムライトとは固
溶しないのでレーザマーキング用セラミック被膜5に拡
散してガーネットを形成することはない。
【0044】従って、本発明のセラミック基板において
は、レーザマーキング用セラミック被膜5は着色される
ことなく略白色を呈し、セラミック基板1との間で大き
な色調差およびコントラスト差を得ることができる。さ
らに、マークの輪郭が明瞭なものとなり、近年の高速か
つ高精度の画像認識処理に必要とされる認識性にも優れ
たものとなる。
【0045】なお、レーザマーキング用セラミック被膜
5は、その厚みが5μm未満であると、下地のセラミッ
ク基板1の色が透けて見えやすいものとなり、このため
レーザマーキング用セラミック被膜5とセラミック基板
1とのコントラスト比を20%以上とすることが困難とな
る傾向にある。他方、その厚みが50μmを超えると、レ
ーザマーキング用セラミック被膜5にレーザビームを照
射してレーザマーキング用セラミック被膜5を溶融飛散
させてマーク6を形成する際に、下地のセラミック基板
1を露出させることが困難となる傾向にある。従って、
レーザマーキング用セラミック被膜5は、その厚みを5
〜50μmの範囲としておくことが好ましい。
【0046】かくして本発明のセラミック基板によれ
ば、セラミック基体1の表面に形成したレーザマーキン
グ用セラミック被膜5の上にレーザビームを所定パター
ンに照射して、レーザマーキング用セラミック被膜5の
一部を下地のセラミック基体1が露出するように溶融飛
散させることにより、肉眼や画像認識装置により良好に
認識可能なマーク6が形成される。
【0047】
【発明の効果】本発明のセラミック基板によれば、セラ
ミック基体とレーザマーキング用セラミック被膜とが同
時焼成により形成されるので、セラミック基板の製作工
程が極めて簡素なものとなる。
【0048】また、本発明のセラミック基板によれば、
セラミック基体とレーザマーキング用セラミック被膜と
が同じ酸化物系セラミック同士から成るので、両者が化
学的に強固に接合し、レーザマーキング用セラミック被
膜がセラミック基体から剥離したりレーザマーキング用
セラミック被膜にクラックが発生したりすることがな
い。
【0049】さらに、本発明のセラミック基板によれ
ば、セラミック基体に含有される酸化クロムはレーザマ
ーキング用セラミック被膜を構成するムライト質焼結体
中には固溶しないので、レーザマーキング用セラミック
被膜を着色することはなく、従って、レーザマーキング
用セラミック被膜とセラミック基板との色調差およびコ
ントラスト差が大きなセラミック基板を得ることがで
き、レーザマーキング用セラミック被膜上にレーザビー
ムを照射してレーザマーキング用セラミック被膜の一部
を下地のセラミック基体が露出するように溶融飛散させ
ることによりマークを形成すると、色調差やコントラス
ト比が大きく輪郭の明瞭な、肉眼や画像認識装置で容易
に認識可能な認識性が優れたマークを形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック基板を半導体素子等の電子
部品を搭載するための配線基板に適用した場合の実施の
形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示すセラミック基板の要部拡大平面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・セラミック基体 5・・・レーザマーキング用セラミック被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/03 610 C04B 35/10 D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化クロムを含有する酸化アルミニウム
    質焼結体から成るセラミック基体の表面に、該セラミッ
    ク基体と色調が異なるムライト質焼結体から成るレーザ
    マーキング用セラミック被膜を、前記セラミック基体と
    同時焼成により形成して成ることを特徴とするセラミッ
    ク基板。
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