JP2000127900A - 携帯送信機収容部機構 - Google Patents

携帯送信機収容部機構

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JP2000127900A
JP2000127900A JP29827998A JP29827998A JP2000127900A JP 2000127900 A JP2000127900 A JP 2000127900A JP 29827998 A JP29827998 A JP 29827998A JP 29827998 A JP29827998 A JP 29827998A JP 2000127900 A JP2000127900 A JP 2000127900A
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Japan
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portable transmitter
housing
transmitter
slot
case
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Application number
JP29827998A
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English (en)
Inventor
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
Shoichi Harada
昇一 原田
Yoshitaka Watanabe
佳孝 渡邊
Masaki Fujita
真先 藤田
Shuichi Arata
修一 安良田
Keiji Yamamoto
圭司 山本
Tamotsu Tsuchida
保 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯送信機が出し入れされる収容部を設けた
ものにあって、その出し入れに起因する携帯送信機の品
質の低下を未然に防止する。 【解決手段】 車両側のコントローラは、車両のドアの
周囲部に磁気通信信号を出力し、使用者により携帯所持
されるカード形の携帯送信機2が、その受信可能範囲に
侵入してIDコードを含む制御信号を出力すると、その
IDコードを照合してドアロックを解除すると共にステ
アリングロックを解除する。インストルメントパネル
に、携帯送信機2が出入可能に挿入されるスロット27
aを有する収容部27を設ける。携帯送信機2のケース
13の左右の側壁部に凹溝部25を設け、スロット27
aの左右の内壁部に、その凹溝部25が嵌合する突条部
を設ける。このとき、ケース13の外壁部とスロット2
7aの内壁部との間には間隙が確保され、ケース13の
外面が摺動することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばいわゆるキ
ーレスエントリシステム等に用いられる携帯送信機と、
車両内に設けられたその携帯送信機を保持する収容部と
の構成を改良した携帯送信機収容部機構に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車等におい
て、使用者(運転者)が例えばカード形の携帯送信機を
所持しているだけで、いわば自動で車両のドアのロック
及びロック解除を行うようにした、いわゆるキーレスエ
ントリシステムが考えられている。このシステムでは、
例えば車両のドアの周囲部に磁界による信号(リクエス
ト信号)を出力し、携帯送信機は、その磁界内に侵入し
てリクエスト信号を受けると、電波によりIDコード信
号を出力するようになっている。
【0003】そして、車両側のコントローラは、携帯送
信機からのIDコード信号を受信すると、登録されたI
Dコードと一致するかを照合し、ドアロック機構を制御
するようになっている。これにより、携帯送信機を携帯
した使用者が、ドアの近傍に近付くと、自動的にドアの
ロックが解除され、携帯送信機を携帯した使用者が、降
車後ドアから離れると、自動的にドアがロックされるも
のである。
【0004】ところで、この種のシステムにおいては、
携帯送信機に対する充電のためや、安定してIDコード
を送受信するため、あるいは携帯送信機の車内での単な
る置き場所として、前記携帯送信機が出入可能に挿入さ
れる収容部を、例えばインストルメントパネルのイグニ
ッションスイッチの近傍に設けることが考えられてい
る。ところが、収容部に対する携帯送信機の出し入れが
繰返されることに伴い、携帯送信機(プラスチック製の
ケース)の外壁面が収容部の内壁面と摺動して、外観に
細かい傷や、摩耗による汚れ等が生じ、品質の低下を招
くという不具合の発生が予測される。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、携帯送信機が出し入れされる収容部を
車両内に設けたものにあって、その出し入れに起因する
携帯送信機の品質の低下を未然に防止することができる
携帯送信機収容部機構を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の携帯送信機収容
部機構は、携帯送信機と、車両内に前記携帯送信機を出
入可能に収納することが可能な収容部の機構であって、
前記携帯送信機の側壁部に、前記収容部に対する出入方
向に延びる凹溝部を設けると共に、前記収容部内に、前
記凹溝部が嵌合することにより、前記携帯送信機の外壁
部と前記収容部の内壁部との間に間隙を存した状態に前
記携帯送信機を保持する突条部を設けたところに特徴を
有する(請求項1の発明)。
【0007】これによれば、使用者が車両内において、
携帯送信機を収容部内に挿入することにより、携帯送信
機の側壁部に設けられた凹溝部が、収容部に設けられた
突条部に嵌合するようになり、もって携帯送信機を収容
部に保持させておくことができる。そして、このとき、
携帯送信機の外壁部は、収容部の内壁部との間に間隙を
存した状態に保持されるので、携帯送信機の収容部に対
する出し入れが行われても、携帯送信機のうち凹溝部の
内面のみが収容部の突条部と接触,摺動することにな
り、携帯送信機の外壁部を収容部の内壁部に摺動させる
ことなく済ませることができる。
【0008】また、前記携帯送信機に、マニュアル操作
用のキープレートを収納可能に設けることができ、この
ものにあっては、携帯送信機に対する前記キープレート
の収納状態でそのキープレートが凹溝部の内面を形成す
る構成とすることができる(請求項2の発明)。これに
よれば、キープレートが凹溝部の内面を構成するので、
収容部に対する携帯送信機の出し入れの際に、その内面
ではキープレートが突条部と摺動することになり、携帯
送信機の摩耗を防止することができる。
【0009】さらには、前記突条部のうちの一部に、抜
止め用凸部を設けると共に、前記凹溝部の底部のうちの
一部に、その抜止め用凸部が係止される抜止め用凹部を
設け、その抜止め用凹部の被係止部分に摩耗防止用の金
属部材を設ける構成とすれば、より効果的である(請求
項3の発明)。これにより、使用者が意図せずに携帯送
信機が収容部から抜け出てしまうことを未然に防止する
ことができると共に、抜止め用凹部における摩耗を防止
することができる。
【0010】そして、車両内に、エンジン始動用の操作
部材を有するものにあっては、前記収容部をその操作部
材に設ける構成としても良い(請求項4の発明)。これ
によれば、使用者は、携帯送信機を操作部材の収容部に
収容してその操作部材を操作するといった動作を連続的
に行うことができ、スムーズなエンジン始動操作を行う
ことができる。また、エンジンを切る場合にも、操作部
材を操作して携帯送信機を収容部から抜出すといった動
作を連続的にスムーズに行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両のいわゆるキ
ーレスエントリシステム用の携帯送信機に適用した第1
の実施例(請求項1,3に対応)について、図1ないし
図6を参照しながら説明する。キーレスエントリシステ
ムは、車両側に設けられたコントローラ1(図6参照)
と、使用者(車両の運転者)により携帯所持される携帯
送信機2とを備えて構成される。
【0012】図6は、このキーレスエントリシステムに
係る電気的構成を概略的に示しており、ここで、このシ
ステムの概略について述べる。前記コントローラ1は、
マイコンを含んで成る制御回路3を中心として構成さ
れ、この制御回路3には、送信ドライブ回路4を介して
アンテナコイル5が接続されていると共に、高周波受信
回路6を介して受信用アンテナ7が接続されている。さ
らに、制御回路3には、ドアロック機構8を駆動する駆
動回路9が接続されていると共に、ステアリングロック
機構10を駆動する駆動回路11が接続されている。
【0013】図示はしないが、前記アンテナコイル5
は、例えば車両のアウタミラー等に埋設状態に複数個が
設けられ、車両の各ドアの近傍周囲部(例えば半径1m
の範囲)を受信可能範囲として磁気通信信号(リクエス
ト信号)を出力するようになっており、以て磁気信号出
力手段が構成されている。尚、この磁気通信信号は、例
えば数ms〜数十msの長さの信号が間欠的に出力され
るようになっており、また、磁界の周波数は例えば数十
kHzから数十MHzとされている。
【0014】前記受信用アンテナ7は、前記携帯送信機
2から出力されたIDコードを含む制御信号を受信する
ようになっており、制御回路3は、その制御信号のID
コードを、予め記憶されたIDコードと照合すること等
に基づいて、前記駆動回路9を介して前記ドアロック機
構8を制御するようになっている。
【0015】そして、イグニッションスイッチ12(図
5参照)を操作可能とすると共に、駆動回路11を介し
てステアリングロック機構10を動作させてステアリン
グロックを解除させるようになっている。尚、ステアリ
ングロックの解除のタイミングは、車外でのIDコード
一致の時でも良いし、収容部に差込まれたときに解除し
ても良い。
【0016】これに対し、前記携帯送信機2は、後述す
るようなプラスチック製のカード形のケース13内に、
図6に示すような受信回路14や高周波送信回路15、
マイコンを含んでなる制御回路16等を組込んで構成さ
れている。前記受信回路14は、アンテナコイル17に
コンデンサ18を並列接続してなる共振回路として構成
されており、前記アンテナコイル5から出力される磁気
通信信号の受信可能範囲において、リクエスト信号を受
信するようになっている。
【0017】この受信回路14からのリクエスト受信信
号は、整流回路19及びトランジスタ20を介して前記
制御回路16に入力されるようになっている。そして、
制御回路16は、リクエスト受信信号が入力されると、
予め記憶された固有のIDコードを含む制御信号を、前
記高周波送信回路15を介して送信用アンテナ21から
電波信号として出力するようになっている。
【0018】また、この携帯送信機2のケース13の表
面部には、図2にも示すように、ドアロック機構8を動
作させるための2個の操作キー22,23が設けられて
おり、前記制御回路16には、これら操作キー22,2
3の操作信号が入力回路24を介して入力されるように
なっている。制御回路16は、この操作キー22,23
の信号に基づいても、前記送信用アンテナ21から制御
信号を出力するようになっている。尚、携帯送信機2の
ケース13内には、電源となる図示しない電池が組込ま
れている。
【0019】上記構成により、携帯送信機2(携帯送信
機2の所持者)が、車両の近傍の磁気通信信号の受信可
能範囲に侵入(または受信可能範囲に存在)すると、携
帯送信機2(制御回路16)は、リクエスト信号を受け
て送信用アンテナ21からIDコードを含む制御信号を
出力する。そして、車両側のコントローラ1(制御回路
3)は、携帯送信機2からの制御信号を受信用アンテナ
7により受信すると、登録されたIDコードと照合し、
一致した場合に、ドアロック機構8を制御してドアロッ
クを解除すると共に、ステアリングロック機構10を制
御してステアリングロックの解除を行う。またこのと
き、イグニッションスイッチ12の操作も可能とされ
る。そして、携帯送信機2の所持者が、例えばエンジン
停止後、降車してドアから離れると、自動的にドアロッ
ク及びステアリングロックがなされるようになってい
る。
【0020】さて、前記携帯送信機2のケース13は、
図2ないし図4に示すように、携帯可能な大きさのほぼ
長方形の薄板状(カード形)をなし、その基端側(図2
で左側)が丸くやや膨らんだ形状とされていると共に、
キーホルダ等との接続用の穴13aが形成されている。
また、その表面部に前記操作キー22,23が設けられ
ている。
【0021】そして、ケース13の両側壁部には凹溝部
25が形成されている。この凹溝部25は、断面コ字状
をなし、ケース13の厚み方向中間部に位置して、先端
部からほぼ中央部分まで延びて形成されている。さら
に、本実施例では、図2,図4に示すように、この凹溝
部25の底部のうち先端側部分には、緩やかな円弧状に
窪んだ抜止め用凹部25aが形成されている。また、こ
の抜止め用凹部25aの先端側寄りの内面部には、摩耗
防止用の金属部材たる金属ピン26が設けられている。
【0022】一方、車両側には、車内において前記携帯
送信機2とコントローラ1との間で安定してIDコード
を送受信するため、あるいは携帯送信機2の車内での置
き場所として、携帯送信機2を保持するための収容部2
7が設けられる。ここで、図5は車両の運転席部分を示
しており、本実施例においては、この収容部27は、イ
ンストルメントパネル28のステアリングホイール29
の右側部の、前記イグニッションスイッチ12の下部に
位置して設けられている。
【0023】尚、詳しく図示はしないが、前記イグニッ
ションスイッチ12は、「LOCK」,「ACC」,
「ON」,「START」の4位置の間で回動操作され
るノブ12aを有して構成され、上述のように、前記コ
ントローラ1が携帯送信機2からIDコードを受信して
いることに基づいて、「LOCK」位置からの回動操作
が可能とされるようになっている。
【0024】前記収容部27は、インストルメントパネ
ル28の前面にて開口し、前記携帯送信機2が出入可能
に挿入されるスロット27aを有して構成されている。
このスロット27aは、図1に示すように、断面形状
が、前記携帯送信機2のケース13の断面外形よりも一
回り大きい横長な矩形状をなし、図2に示すように、携
帯送信機2の先端側を収容可能な深さに奥方に延びて設
けられている。そして、図1に示すように、このスロッ
ト27aの左右の内壁部には、前記携帯送信機2のケー
ス13の凹溝部25が嵌合する突条部30が設けられて
いる。
【0025】この突条部30は、厚み方向中間部をスロ
ット27aの開口部から奥方に向けて延びて設けられる
と共に、その側方への突出寸法が、前記凹溝部25の深
さ寸法よりも大きくなるように形成されている。これに
て、携帯送信機2は、凹溝部25が突条部30に嵌合し
て案内されるようにしてスロット27a内に挿入され、
このとき、図1,図2に示すように、ケース13の表裏
両面及び側壁部のうち凹溝部25を除く部分が、スロッ
ト27aの内壁部との間で僅かな間隙を存した状態に保
持されるようになっている。
【0026】さらに、この収容部27には、図4に示す
ように、前記ケース13の凹溝部25の底部に形成され
た抜止め用凹部25aを係止して抜止めを行うための抜
止め用凸部としての抜止めピン31が設けられる。この
抜止めピン31は、先端側が丸く形成され、収容部27
のスロット27aを構成する左右の側壁部の開口部近傍
側に位置して、突条部30を貫通するように夫々形成さ
れた穴27b内に、出没方向への移動可能に配置されて
いると共に、ばね32によりスロット27a内への突出
方向に付勢されている。
【0027】これにて、スロット27a内に収納された
携帯送信機2を引出す際に、携帯送信機2の大部分を引
出した状態(先端部のみがスロット27a内に挿入され
ている状態)で、抜止め用凹部25aに抜止めピン31
が抜止め状態に係止されるようになる。そして、この状
態から携帯送信機2をさらに強い力で引抜くことによ
り、その係止が外れて携帯送信機2を抜出すことができ
るようになっているのである。
【0028】次に、上記構成の作用について述べる。上
述のように、使用者(運転者)が携帯送信機2を所持し
ていることにより、コントローラ1によりいわば自動的
にドアロック機構8やステアリングロック機構10が制
御され、使用者は、面倒なキー操作を行わずに、車両か
らの出入りを行うことができ、またキーを用いずにイグ
ニッションスイッチ12の操作を行うことができる。
【0029】しかして、使用者は、例えば運転中に車内
において前記携帯送信機2とコントローラ1との間で安
定してIDコードを送受信するため、あるいは携帯送信
機2の車内での置き場所として、インストルメントパネ
ル28に設けられた収容部27に携帯送信機2を保持さ
せておくことができる。
【0030】携帯送信機2を収容部27に保持させるに
あたっては、携帯送信機2の側壁部の凹溝部25を、ス
ロット27aの内壁部に突出する突条部30に嵌合させ
ながら、携帯送信機2の先端側をスロット27a内に挿
入していけば良いのであるが、その際、突条部30に案
内されることにより、携帯送信機2のケース13の外壁
部は、スロット27aの内壁部との間に間隙を確保しな
がら、がたつくことなくスロット27a内の奥方へ案内
され、その嵌合状態で保持されるようになるのである。
【0031】また、使用者が車両から降りる際などに
は、携帯送信機2の基端部をもって手前側に引出すこと
により、突条部30に案内されて、ケース13の外壁部
とスロット27aの内壁部との間に間隙を確保しなが
ら、携帯送信機2をスロット27aから抜出すことがで
きる。このように、携帯送信機2のスロット27aに対
する出し入れが行われても、携帯送信機2のケース13
のうち凹溝部25の内面のみが突条部30と接触,摺動
することになり、ケース13の外壁部をスロット27a
の内壁部に摺動させることなく済ませることができるの
である。
【0032】さらに、携帯送信機2の凹溝部25の先端
側部分に抜止め用凹部25aを設けると共に、収容部2
7のスロット27aの開口部側に抜止めピン31を設け
るようにしたので、携帯送信機2がスロット27a内に
僅かに挿入されている状態で、抜止めピン31が抜止め
用凹部25aに係止されるようになり、携帯送信機2を
それ以上引出すには、その係止に抗するだけの余分な力
が必要となる。これにより、使用者が意図せずに携帯送
信機2が収容部27から抜け出てしまうことを未然に防
止することができる。そして、前記抜止め用凹部25a
の内面部には、前記抜止めピン31からの力が最も加わ
る先端側寄り部分に、摩耗防止用の金属ピン26が設け
られているので、抜止め用凹部25aにおける摩耗を抑
えることができるのである。
【0033】このように本実施例によれば、ケース13
の外壁部をスロット27aの内壁部に接触,摺動させる
ことなく、携帯送信機2を収容部27に対して出し入れ
することができるので、その出し入れが繰返されても、
携帯送信機2のケース13の外観に細かい傷がついた
り、摩耗による汚れ等が生じたりすることを抑えること
ができる。この結果、従来考えられていたものと異な
り、携帯送信機2の収容部27に対する出し入れに起因
する携帯送信機2の品質の低下を未然に防止することが
できるという優れた効果を得ることができるものであ
る。
【0034】図7及び図8は、本発明の第2の実施例
(請求項2に対応)を示している。この実施例が上記第
1の実施例と異なる点は、携帯送信機41の構成の一部
にあり、収容部27等は上記第1の実施例と共通するの
で、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明や新たな図示を省略し、以下、異なる点につ
いてのみ説明することとする。
【0035】この携帯送信機41は、やはりプラスチッ
ク製のケース42内に、受信回路14や高周波送信回路
15、マイコンを含んでなる制御回路16等を組込んで
構成されている。そして、この携帯送信機41には、マ
ニュアル操作用のキープレート43が設けられている。
このキープレート43は、例えば携帯送信機41の電池
切れの際等に、使用者がドアロック機構8などを動作さ
せたい場合に、いわば応急的に使用するために設けられ
たものであり、例えばキープレート43をキー孔に挿入
して回動操作することにより、ドアロック機構8が動作
してドアのアンロックがなされるようになっている。
【0036】このキープレート43は、細長いほぼ矩形
板状をなし、携帯送信機41のケース42の基端部に対
して、その基端部がピン44によって水平方向に回動可
能に取付けられている。これにて、キープレート43
は、ケース42から引出した使用状態(図示せず)と、
図7及び図8に示すような、ケース42内に収納される
収納状態との間でいわば折り畳み可能に設けられてい
る。
【0037】このとき、前記ケース42の左右の両側壁
部には、やはりスロット27aの突条部30に嵌合する
凹溝部45が設けられているのであるが、ケース42の
一方(図で手前側)の側壁部には、その凹溝部45の上
部に連なるように、前記キープレート43を収納するた
めのスリット状の収納凹部46が形成されている。従っ
て、キープレート43の収納状態では、そのキープレー
ト43が凹溝部45の内面部の一部を構成するようにな
っている。尚、ケース42の表面部には、収納状態にあ
るキープレート43を摘んで引出すための、円弧状の切
欠部42aが形成されている。
【0038】上記構成においては、携帯送信機41の電
池が切れた際の電池交換あるいは充電までの間に、応急
的に使用できるキープレート43を備えるので、使用者
にとっての利便性を高めることができる。このとき、キ
ープレート43を使用しない時においては、ケース42
内に収納しておくことができるので、携帯送信機41の
携帯性を損ねることはない。
【0039】そして、上記した第1の実施例と同様に、
凹溝部45が収容部27のスロット27aの内壁部の突
条部30に嵌合することにより、スロット27aの内壁
面に対するケース42の表面の摺動を抑えて、収容部2
7に対する出し入れに起因する携帯送信機41の品質の
低下を未然に防止することができる等の効果を得ること
ができる。さらにこのとき、キープレート43が凹溝部
45の内面を構成するので、収容部27のスロット27
aに対する携帯送信機41の出し入れの際に、その内面
ではキープレート43が突条部30と摺動することにな
り、ケース42の凹溝部45の内面における摩耗を抑え
ることができる利点も得られる。
【0040】図9は、本発明の第3の実施例(請求項4
に対応)を示している。この実施例では、インストルメ
ントパネル28の前面にイグニッションスイッチを動作
させるための操作部材51を回動操作可能に設け、その
操作部材51に収容部52を一体に設けるようにしてい
る。この場合、前記操作部材51は円板状をなし、前記
収容部52は、縦長の角筒状に構成され、その操作部材
51の前面部に前方に突出するように一体的に設けられ
ている。
【0041】この場合、前記収容部52には、携帯送信
機2が出入可能に挿入されるスロット52aが設けら
れ、詳しく図示はしないが、第1の実施例と同様に、ス
ロット52aの内壁部には、携帯送信機2の凹溝部25
が嵌合される突条部が設けられている。また、図示はし
ないが、収容部52に携帯送信機2が挿入されたことを
検出することに基づいてエンジンの始動が可能とされる
ようになっている。
【0042】かかる構成においては、使用者は、携帯送
信機2を操作部材51の収容部52に収容してそのまま
携帯送信機2を回動操作することにより、操作部材51
が一体的に回動してエンジン始動操作を行うことができ
る。従って、携帯送信機2を収容部52に挿入して回動
操作するといった連続的な動作によりスムーズにエンジ
ン始動操作を行うことができる。また、エンジンを切る
場合にも、携帯送信機2を回動操作して収容部52から
抜出すといった動作を連続的にスムーズに行うことがで
きるものである。
【0043】尚、本発明は上記した各実施例に限定され
るものではなく、例えば収容部に非接触形の充電器を設
けて携帯送信機内の電池の充電を行う構成としても良
く、また、抜止め用の凸部及び凹部やキープレート等
は、必要に応じて設ける構成とすれば良い等、本発明は
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るもの
である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の携帯送信機収容部機構によれば、車両内に携帯送信機
が出し入れされる収容部を設けたものにあって、携帯送
信機の側壁部に、収容部に対する出入方向に延びる凹溝
部を設けると共に、収容部内に、凹溝部が嵌合すること
により、携帯送信機の外壁部と収容部の内壁部との間に
間隙を存した状態に携帯送信機を保持する突条部を設け
たので、携帯送信機の出し入れに起因する品質の低下を
未然に防止することができるという優れた実用的効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、収容部の
正面図
【図2】携帯送信機の平面図
【図3】携帯送信機の側面図
【図4】収容部の横断平面図
【図5】運転席から見たインストルメントパネル部分の
斜視図
【図6】コントローラ及び携帯送信機の電気的構成を概
略的に示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図8】図3相当図
【図9】本発明の第3の実施例を示すもので、操作部材
部分の斜視図
【符号の説明】
図面中、1はコントローラ(磁気信号出力手段)、2,
41は携帯送信機、8はドアロック機構、10はステア
リングロック機構、13,42はケース、14は受信回
路、15は送信回路、25,45は凹溝部、25aは抜
止め用凹部、26は金属ピン(金属部材)、27,52
は収容部、27a,52aはスロット、30は突条部、
31は抜止めピン(抜止め用凸部)、43はキープレー
ト、51は操作部材を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 昇一 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 渡邊 佳孝 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 藤田 真先 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 安良田 修一 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 山本 圭司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 土田 保 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH01 JJ03 LL01 LL18 5K023 AA07 AA09 BB11 KK04 MM03 PP02 PP12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯送信機と、 車両内に前記携帯送信機を出入可能に収納することが可
    能な収容部の機構であって、 前記携帯送信機の側壁部に、前記収容部に対する出入方
    向に延びる凹溝部を設けると共に、 前記収容部内に、前記凹溝部が嵌合することにより、前
    記携帯送信機の外壁部と前記収容部の内壁部との間に間
    隙を存した状態に前記携帯送信機を保持する突条部を設
    けたことを特徴とする携帯送信機収容部機構。
  2. 【請求項2】 前記携帯送信機は、マニュアル操作用の
    キープレートを収納可能に備え、前記キープレートの収
    納状態でそのキープレートが前記凹溝部の内面を形成す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の携帯送信機収容部機構。
  3. 【請求項3】 前記突条部のうちの一部には、抜止め用
    凸部が設けられていると共に、前記凹溝部の底部のうち
    の一部に、前記抜止め用凸部が係止される抜止め用凹部
    が設けられ、 その抜止め用凹部の被係止部分に摩耗防止用の金属部材
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の携帯送信機収容部機構。
  4. 【請求項4】 前記収容部は、エンジンを始動するため
    の操作部材に設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の携帯送信機収容部機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129426A1 (ja) * 2005-05-31 2006-12-07 Sanyo Electric Co., Ltd. 電子式鍵システム及びそれを用いた自動二輪車
US9908525B2 (en) 2014-05-20 2018-03-06 Honda Motor Co., Ltd. Travel control apparatus

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