JP2000127662A - リライタブルカード - Google Patents

リライタブルカード

Info

Publication number
JP2000127662A
JP2000127662A JP30381998A JP30381998A JP2000127662A JP 2000127662 A JP2000127662 A JP 2000127662A JP 30381998 A JP30381998 A JP 30381998A JP 30381998 A JP30381998 A JP 30381998A JP 2000127662 A JP2000127662 A JP 2000127662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
card
rewritable
width
rewrite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30381998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Nishizawa
良和 西沢
Masamitsu Ozawa
雅光 小澤
Masaya Nakamura
方也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP30381998A priority Critical patent/JP2000127662A/ja
Publication of JP2000127662A publication Critical patent/JP2000127662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リライト層の印字/消去特性を良好にして鮮
明な画像を得る。 【解決手段】 カード基板1の少なくとも一面に、カー
ド基板1の一端縁から他端縁に亘って帯状をなして延在
し、熱を加えることで画像の印字と消去が可能なリライ
ト層2を設ける。リライト層2は、その幅方向側の両側
縁から中央部に向かうに従って漸次凸となる断面形状を
有し、リライト層の幅をWとしたときに、その幅方向中
央部は、リライト層の表面が平坦と仮定したときの幅方
向中央部に対して幅Wの0.08〜0.6%突出してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定められた加熱処
理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の消去/印字
を繰り返し行うことができるリライト層を有するリライ
タブルカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャッシュカードなどのよう
に磁気ストライプを設けたカードが提供されている。ま
た、近年では、前回の画像が消去されるとともに、同一
箇所に最新の画像のみが印字されるリライタブルカード
が提供されている。このリライタブルカードは、樹脂製
基板にリライト層として積層された熱可逆性記録材料に
対し、カード処理装置の消去ヘッドおよび印字ヘッドに
よって加熱処理を施すことにより、画像の消去/印字、
すなわちリライトが繰り返し行われるようになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リライト層
に鮮明な画像を印字するためには、前回の画像を完全に
消去するとともに、印字ヘッドのサーマルドットによる
加熱がリライト層に克明に反映されなければならない。
そのためには、リライト層に対して消去ヘッドと印字ヘ
ッド(以下、両者を総称してヘッドと称する)が均一に
密着しなければならない。したがって、リライト層の表
面が湾曲していると、ヘッドとの接触が不完全となっ
て、画像の消去/印字が適正に行われなくなる。
【0004】このように、リライト層の表面形状は、画
質を決定する重要な要因であるにもかかわらず、それに
対する研究は殆どなされていないのが実情である。よっ
て、本発明はそのような事情に鑑みてなされたもので、
鮮明な画像を得ることができるリライタブルカードを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】リライト層の表面は完全
な平坦であるのが理想的であるが、そのようなリライト
層を形成するのは実際には不可能である。すなわち、一
般に、リライト層は、ベースフィルム、熱可逆性樹脂お
よび保護層からなる積層フィルムを、プラスチック製カ
ードの表面に加熱圧着または接着剤により固定して形成
される。そして、その加熱圧着方法または接着剤の収縮
に起因して、最初は平坦であったフィルムの表面が窪ん
だり凸形状になったりする。本発明者等の検討によれ
ば、リライト層の表面がある程度の凸形状になっていて
も、画像の消去/印字の特性が良好であることが判っ
た。
【0006】本発明のリライタブルカードは、リライト
層の凸形状と消去/印字特性との関係を定量的に解析し
てなされたもので、JIS X 6301および630
3に規定されたカードであって、カード基板の少なくと
も一面に、カード基板の一端縁から他端縁に亘って帯状
をなして延在し、熱を加えることで画像の印字と消去が
可能なリライト層を設けたリライタブルカードにおい
て、リライト層は、その幅方向側の両側縁から中央部に
向かうに従って漸次凸となる断面形状を有し、リライト
層の幅をWとしたときに、その幅方向中央部は、リライ
ト層の表面が平坦と仮定したときの幅方向中央部に対し
て幅Wの0.08〜0.6%突出していることを特徴と
している。
【0007】リライト層の中央部の突出量が幅Wの0.
08%を下回る場合は、リライト層の表面は殆ど平坦と
なる。そのようなリライト層を有するカードを製造しよ
うとすると、僅かな製造誤差で不良品(表面が窪む)と
なってしまい、製造歩留りが低下する。一方、リライト
層の中央部の突出量が幅Wの0.6%を上回る場合に
は、リライト層の両側部(裾の部分)とヘッドとの接触
が悪くなって消去/印字特性が悪化する。なお、製造歩
留りを一層向上させ、かつ、消去/印字特性を良好に保
つためには、リライト層の中央部の突出量を幅Wの0.
1〜0.4%とすることが望ましく、0.1〜0.3%
であればさらに好適である。
【0008】カード基板としては、ポリ塩化ビニル(P
VC)、ポリカーボネート(PC)等の材料で作製され
たシートや、それらのシートを積層して一体化したもの
を用いることができる。また、素材フィルムは、透明な
ベースフィルムの表面に記録層を積層し、この記録層の
表面に、記録層を保護する保護層を積層して構成するこ
とができる。透明なベースフィルムとしては、ポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのフ
ィルムを用いることができる。記録層としては、樹脂中
に有機低分子物質を分散させたものを用いることがで
き、樹脂の例としては、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を
挙げることができる。また、有機低分子物質の例として
は、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級飽和脂肪酸や高級
ケトンを挙げることができる。なお、有機低分子物質の
粒径は1μm以下が望ましい。
【0009】上記のようなリライタブルカードは、例え
ば以下のようにして製造することができる。まず、JI
S X 6301および6303に規定された材質、形
状および寸法のカード基板の一面に、リライト層素材フ
ィルム(以下、単に素材フィルムと称する)を位置決め
して載置し、この素材フィルムの表面を加熱部材で押圧
して素材フィルムをカード基板に溶着(圧着)させる。
その際の加熱部材の温度は110〜130℃が望まし
く、加熱部材の押圧力は0.4〜1.0kg/mm
望ましい。また、素材フィルムのベースフィルムの厚さ
もリライト層表面の凸形状に影響する。本発明者の検討
によれば、ベースフィルムの厚さは0.2〜0.3mm
が好適である。
【0010】さらに、素材フィルムを加熱押圧する際
に、カード基板の裏面を加熱することによってもリライ
ト層表面の凸形状を制御することができる。その場合の
加熱温度は110〜130℃が好適である。なお、素材
フィルムを接着剤でカード基板に固定しても良い。ある
いは、カード基板の少なくとも一面に、一端縁から他端
縁に亘って帯状をなす溝を形成し、この溝に、溝と同形
同大でその深さと同等以上の厚さを有する素材フィルム
を嵌合させ、これをカード基板に加熱圧着するか、接着
剤によって固定することもできる。
【0011】素材フィルムのカード基板への加熱圧着に
は、熱プレスが用いられる。熱プレスの上下動するラム
には加熱プラテンが取り付けられ、加熱プラテンの下面
に取り付けた金型等の加熱部材を所定の温度に保持す
る。加熱圧着後のリライト層の表面が凸形状となる原理
は、素材フィルムを溝に嵌合させる例では次のとおりで
ある。まず、素材フィルムをカード基板へ加熱押圧する
と、素材フィルム内に応力が発生するが、押圧力が取り
除かれると、応力の一部がカード基板の溝の側壁に作用
し、カード基板を僅かに湾曲させる。これにより、リラ
イト層の表面が凸形状となる。上記した加熱部材の温度
範囲、押圧力の範囲および素材フィルムのベースフィル
ムの厚さは、リライト層の表面に適度な凸形状を付与す
るための条件である。なお、加熱圧着時間は、3秒以上
であることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は実施形態のリライタブルカ
ード(以下、単にカードと称する)を示す平面図、図2
は図1の矢印II方向矢視を拡大かつ誇張して示したもの
である。カードは、JIS X 6301および630
3で規定される長方形状のICカードであって、PC
(ポリカーボネート)等の樹脂製カード基板1の表面
に、熱可逆性記録材料からなるリライト層素材フィルム
が固着されてリライト層2が設けられ、裏面に磁気スト
ライプ3が設けられている。リライト層2は、カード基
板1の表面にその全長にわたって形成された溝1aに設
けられている。図2に示すように、リライト層2は、そ
の幅方向側の両側縁から中央部に向かうに従って漸次凸
となる断面形状を有し、その幅方向中央部と、リライト
層2の表面が平坦と仮定したときの幅方向中央部との距
離Lは、リライト層幅Wの0.08〜0.6%とされて
いる。
【0013】リライト層2を構成する熱可逆性記録材料
は、加熱することにより可逆で、簡便・安易に高解像度
の画像を繰り返し消去/印字する、すなわちリライトす
ることができる記録材料である。その構成は、図3に示
すように、透明ポリエステルフィルム5上に、樹脂6a
中に有機低分子物質6bが分散された記録層6と、保護
層7とがこの順で積層されたものであり、有機低分子物
質6bとしては、粒径1μm以下の高級脂肪酸が用いら
れる。図4を参照して熱可逆性の原理を説明すると、透
明状態では、記録層6中の有機低分子物質6bの粒子が
比較的大きな単結晶を形成している。このため、入射し
た光が結晶の界面を通る回数が少なく、散乱されること
なく透過することにより、全体として透明に見える。一
方、白濁状態では、有機低分子物質6bの粒子は多結晶
を形成している。このため、入射した光は結晶の界面で
何度も屈折し、光が散乱されて白く見える。
【0014】熱可逆性記録材料の熱可逆特性を図5を参
照して説明する。はじめに、室温(20〜30℃)で白
濁状態にあるとする(A)。これを加熱すると、実線で
示すように、約70℃から透過率が増加し始め、約75
〜100℃で最大透明状態(B〜C)となる。これを室
温まで冷却しても透明状態は維持される(D)。次に、
破線で示すように、最大透明状態の当該材料を110℃
以上に再加熱すると、最大透明状態と最大白濁状態の中
間状態となり(D→C→E)、これを室温まで冷却する
と元の白濁状態に戻る(E→A)。
【0015】上記構成のカードでは、リライト層2の表
面が凸形状をなしているが、リライト層2の突出量が幅
Wの0.6%以下となっている。これにより、カードの
リライト層2に画像を消去/印字する際には、消去ヘッ
ドおよび印字ヘッドがリライト層2に押圧されることに
よって、リライト層2がほぼ平坦に弾性変形し、図2に
で示す印字エリアが確保される。
【0016】
【実施例】次に、具体的な実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。JIS X 6301に規定する形状
および寸法を有するPC製カード基板の溝に、厚さ0.
3mmのポリエステルフィルム、熱可逆性樹脂および保
護層がこの順で積層されてなるリライト層素材フィルム
を収容し、熱プレスを使用して素材フィルムをカード基
板に固着して図1に示すカードを作製した。このカード
のリライト層の幅は12mm、厚さは0.5mmとし
た。なお、加圧時間は10秒とした。その際の金型の加
熱温度とプレス圧力を表1に示した。
【0017】上記カードに印字幅10mmで印字/消去
を行った。その際の印字ヘッドおよび消去ヘッドのカー
ドに対する押圧力は800gとした。印字/消去が良好
に行われた場合を「○」、画像がかすれたり消去が不完
全であった場合を「×」として表1に併記した。また、
印字/消去を行ったカードをリライト層に直交するよう
に切断し、断面を顕微鏡写真で観察してリライト層の中
央部の突出量(図2のLをWで割った値)を測定した。
なお、測定値がマイナスのものは、リライト層の表面が
窪んでいることを示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、リライト層中央
部の突出量がリライト層の幅の0.08〜0.6%であ
る本発明のカードでは、全て良好な印字/消去を行うこ
とができた。これに対して、リライト層中央部の突出量
が0.6%を上回る比較例No.6〜8では、両側部の
印字にかすれが認められた。また、比較例No.9,1
0では、リライト層が窪んでいるため、印字を行うこと
ができなかった。このように、この実施例は本発明の数
値限定の根拠を確認する結果となった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
ライト層の表面を適度な凸形状としているため、印字/
消去特性が良好で鮮明な画像を得ることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るリライタブルカード
を示す平面図である。
【図2】 図1のII方向矢視の拡大図である。
【図3】 リライト層を構成する熱可逆性記録材料を模
式的に示す断面図である。
【図4】 熱可逆性記録材料の原理を説明する図であ
る。
【図5】 熱可逆性記録材料の加熱に伴う透明/白濁の
変化を示す線図である。
【符号の説明】
1…カード基板、1a…溝、2…リライト層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 方也 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内 Fターム(参考) 2C005 JC02 KA25 LA11 LA26 LB08 LB25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JIS X 6301および6303に
    規定されたカードであって、カード基板の少なくとも一
    面に、同カード基板の一端縁から他端縁に亘って帯状を
    なして延在し、熱を加えることで画像の印字と消去が可
    能なリライト層を設けたリライタブルカードにおいて、 上記リライト層は、その幅方向側の両側縁から中央部に
    向かうに従って漸次凸となる断面形状を有し、リライト
    層の幅をWとしたときに、その幅方向中央部は、リライ
    ト層の表面が平坦と仮定したときの幅方向中央部に対し
    て幅Wの0.08〜0.6%突出していることを特徴と
    するリライタブルカード。
  2. 【請求項2】 前記リライト層は、前記カード基板の少
    なくとも一面に加熱圧着により固定されていることを特
    徴とする請求項1に記載のリライタブルカード。
JP30381998A 1998-10-26 1998-10-26 リライタブルカード Pending JP2000127662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30381998A JP2000127662A (ja) 1998-10-26 1998-10-26 リライタブルカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30381998A JP2000127662A (ja) 1998-10-26 1998-10-26 リライタブルカード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127662A true JP2000127662A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17925695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30381998A Pending JP2000127662A (ja) 1998-10-26 1998-10-26 リライタブルカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000127662A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1150030A2 (en) 2000-04-24 2001-10-31 Isuzu Motors Limited Vehicle clutch control device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1150030A2 (en) 2000-04-24 2001-10-31 Isuzu Motors Limited Vehicle clutch control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6277232B1 (en) Method of manufacturing a plastic card with a lenticular lens therein
US6900944B2 (en) Lenticular card and processes for making
US5158641A (en) Heat-laminating apparatus
JP6820688B2 (ja) 立体造形物の製造方法、印刷データ作成装置、及び、プログラム
KR0134670B1 (ko) 박판내에 이미지를 형성하는 방법
GB2281535A (en) A method of producing a personal information-bearing card
JP2000127662A (ja) リライタブルカード
US7202970B1 (en) Method and system of printing identification card (ID) using an inkjet printer
US11662708B2 (en) Method of forming a two-dimensional image over a model
JP2004066724A (ja) 側面印字カード
JPS63120696A (ja) 識別カ−ドの製造方法
JP2016071608A (ja) カード及びカード製造方法
JP7409111B2 (ja) 賦形磁気カード
US3253360A (en) Means and techniques for unitizing information
JP2000001074A (ja) 熱可逆性表示部を有するカード及びその製造方法
JP3424824B2 (ja) 安全確認影像形成物及び安全確認影像形成物における影像保持部品とその製造方法
JP3336418B2 (ja) 記録媒体
CA2365965A1 (en) Lenticular lens card and method for manufacturing
JP2566439Y2 (ja) 情報カード用基材
RU2074097C1 (ru) Способ изготовления изображения внутри слоистой структуры (варианты) и слоистая структура документа безопасности
JP2787938B2 (ja) リサイクルカード
JPS6227419Y2 (ja)
JP2024113199A (ja) プラスチックカードおよびその製造方法
JP3117042B2 (ja) サインパネル付きカードの製造法
JPH0558086A (ja) コードマーク表示体