JP2000127398A - インクジェット記録ヘッド、および、それが用いられるインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、および、それが用いられるインクジェット記録装置

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JP2000127398A JP32287998A JP32287998A JP2000127398A JP 2000127398 A JP2000127398 A JP 2000127398A JP 32287998 A JP32287998 A JP 32287998A JP 32287998 A JP32287998 A JP 32287998A JP 2000127398 A JP2000127398 A JP 2000127398A
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14056Plural heating elements per ink chamber

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの流路内に複数の電気熱変換素子を配す
る構成で流路を高密度配列する構成であっても、流路壁
係合用の凹部の深さを深く採れること。 【解決手段】 電気熱変換素子基板76の耐キャビテー
ション層86が、インク吐出部材78の隔壁部材78a
iが密着嵌合される凹部86aを有するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録に用いられる
液体を導く液体流路に対応して配列される複数の電気熱
変換素子を有する電気熱変換素子基板を備えるインクジ
ェット記録ヘッド、および、それが用いられるインクジ
ェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、一
般に、記録に用いられる液体としてのインクを吐出する
記録ヘッドを備えている。バブルジェット式の記録ヘッ
ドは、例えば、特公昭62−48585号公報にも示さ
れるように、インク滴が吐出されるインク吐出口が所定
の間隔で複数形成されるインク吐出口形成面を有するイ
ンク吐出部材と、インク吐出部材における各インク吐出
口に連通する各インク流路に対応して電気熱変換素子が
配列される電気熱変換素子基板と、電気熱変換素子基板
の各電気熱変換素子に駆動制御信号を供給するプリント
配線基板とを含んで構成されている。
【0003】インク吐出部材は、インクタンクから供給
されるインクが所定量、貯留される共通液室を備えてい
る。共通液室は、相対向して平行に配される隔壁部材に
より形成される各インク流路の一端に連通されている。
これにより、共通液室からのインクは、一端が共通液室
に連通する各インク流路に分配されることとなる。
【0004】電気熱変換素子基板は、例えば、図9の
(A)および(B)に示されるように、インク吐出部材
のインク流路が形成される部分とプリント配線基板との
間に配され、電気熱変換素子としてのヒータ8ai(i
=1〜n、nは整数)およびヒータ20ai(i=1〜
n、nは整数)が各インク流路に対応してその一方の表
面に配列される基台部6と、一端がヒータ8aiに電気
的に接続される個別電極層10と、個別電極層10と同
一の平面上に並設され、一端がヒータ20aiに電気的
に接続される個別電極層18と、一端側がヒータ8ai
およびヒータ20aiにそれぞれ電気的に接続される共
通電極層12と、隣接するすべてのヒータ8aiおよび
ヒータ20ai、個別電極層10、個別電極層18を覆
う保護層16と、保護層16の全体の表面を被覆する耐
キャビテーション層14とを含んで構成されている。
【0005】なお、図9の(A)および(B)において
は、インク吐出部材の二つのインク流路2ai(i=1
〜n、nは整数)に対応する部分を代表して示し、その
他の部分は省略される。
【0006】ヒータ8aiおよびヒータ20aiは、基
台部6の同一平面上における共通の直線上に配置されて
いる。ヒータ8aiは、ヒータ20aiよりもインク吐
出部材のインク吐出口に近い位置に配されている。ヒー
タ8aiの容量(発熱量)は、ヒータ20aiの容量
(発熱量)に比して小とされる。
【0007】ヒータ8aiおよびヒータ20ai上に形
成される共通電極層12の他端には、所定の電力を供給
する基準電源が接続されている。
【0008】その表面が起伏をもって形成される耐キャ
ビテーション層14は、インク吐出部材の各隔壁部材4
ai(i=1〜n、nは整数)の間に対応して浅い溝を
有するとともに、各隔壁部材4aiに対応して細長い溝
14aを有している。その際、画像の高解像度の要求か
らインク吐出口の数量は、昨今、増大する傾向にあり、
従って、隣接するヒータ8aiおよびヒータ20aiの
相互間距離も比較的小となる。
【0009】インク吐出部材の隔壁部材4aiの一端と
耐キャビテーション層14とが、所定の圧力で密着され
ることにより、隣接するインク流路2aiは、互いに連
通することなく独立して形成されることとなる。
【0010】上記のように多値記録を行う場合には、駆
動する電気熱変換素子の面積を選択的に異ならせること
により発泡パワーをコントロールしている。したがっ
て、小液滴を形成する際の発泡パワーについては、従
来、一つの流路内に電気熱変換素子が一つしか配されな
い場合の発泡パワーに比べて、かなり小さいものとなっ
ている。このような状態で流路間にクロストークが生じ
るような間隙があると、クロストークによるエネルギー
損失により、吐出に十分な発泡パワーを確保しにくくな
るため、小液滴吐出モードでの所望の液体の吐出を行え
なくなることがある。
【0011】ここで、クロストークの影響を少なくする
ために、小液滴の吐出を行うために用いられる電気熱変
換素子の面積を大きくすることも考えられるが、この場
合には、多値記録における複数の電気熱変換素子の各組
み合わせによって生じる吐出量の差を小さくすることに
なり好ましくはない。
【0012】従って、多値記録を行うために流路内に複
数の電気熱変換素子を配するようなインクジェット記録
ヘッドは、クロストークを防止する目的で特開平7−8
9073号公報に記載されるような基板に流路壁が係合
する凹部を形成することが望ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
流路内に複数の電気熱変換素子を配する構成で流路を高
密度配列させようとする場合には、従来、行われていた
ような凹部の深さを十分に採ることが困難になってく
る。すなわち、凹部の深さを深くするために個別蓄熱層
の高さを高くした場合には、その上に配される配線の引
き回し(段差部分における配線材料の成膜)が困難にな
り、信頼性が低下してしまう。また、電気熱変換素子を
当該凹部を避けて設けることも考えられるが、配線電極
の幅を狭めることは配線抵抗の増大をもたらすため一定
の限界があるうえ、電気熱変換素子が流路内に複数設け
られていることから配線電極の数も増えているため平面
上(二次元)のレイアウトにより実現することは難し
い。
【0014】以上の問題点を考慮し、本発明は、一つの
流路内に複数の電気熱変換素子を配する構成で流路を高
密度配列する構成であっても、流路壁係合用の凹部の深
さを深く採れるとともに、配線電極の信頼性に優れたイ
ンクジェット記録ヘッド、および、それが用いられるイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るインクジェット記録ヘッドは、イン
クを吐出する複数の吐出口と、発熱抵抗層および発熱抵
抗層に電気的に接続する配線電極からなる複数の電気熱
変換素子が設けられた基板と、基板に接合し複数の電気
熱変換素子が発生する熱エネルギーをインクに作用させ
るための流路を形成する流路壁の複数を一体的に有する
壁部材とを具備するとともに、基板は電気熱変換素子間
に流路壁が係合する凹部を有し、流路壁を凹部に係合さ
せ基板と壁部材とを接合することで流路が形成されてい
るインクジェット記録ヘッドにおいて、複数の流路のそ
れぞれには電気熱変換素子が複数配されるとともに、基
板は、電気熱変換素子の下層に蓄熱層が設けられ、配線
電極は、発熱抵抗層の上層に設けられるとともに流路に
沿った端面を有する上層配線電極層と、発熱抵抗層下層
に設けられる下層配線電極層とから成り、凹部は、上層
配線電極層の流路に沿った端面と蓄熱層および下層配線
電極層に設けられた流路壁よりも広い幅を有する切欠き
により形成されていることを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るインクジェット記録装
置は、記録媒体の記録面に対して記録動作を行う上述の
インクジェット記録ヘッドと、インクジェット記録ヘッ
ドを記録媒体の記録面に対して相対的に移動させる記録
ヘッド移動手段と、記録ヘッド移動手段にインクジェッ
ト記録ヘッドを相対的に移動させる動作を行わせるとと
もに、インクジェット記録ヘッドに記録動作を行わせる
制御部とを備えて構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】図3は、本発明に係るインクジェ
ット記録装置の一例の要部を示す。
【0018】図3において、装置は、収容される記録媒
体としての用紙Paを順次1枚ずつ送出する給紙部30
と、給紙部30から送出された用紙Paを後述する記録
部36に対向する位置まで搬送する記録媒体搬送部32
と、搬送されて所定位置に停止される用紙Paの記録面
に対して記録動作を行う記録部36とを含んで構成され
ている。
【0019】給紙部30は、複数枚の用紙Paが収容さ
れる給紙トレー部44と、給紙トレー部44に対向配置
され給紙トレー部44に収容される用紙Paの最上端に
載置される用紙Paを一枚ずつ送り出す2個のピックア
ップローラ46aを有する回転軸46と、回転軸46を
回動させる駆動装置70とを含んで構成されている。
【0020】給紙トレー部44は、図示が省略される筺
体に配される支持軸42に支持され記録媒体搬送部32
の搬送路の上流側に対して臨むように傾斜している。回
転軸46は、その軸線が用紙Paの搬送方向に対して直
交する方向に延び給紙トレー部44の周縁部に回動可能
に支持されている。回転軸46の一端は、駆動装置70
の減速機構部に連結されている。
【0021】駆動装置70は、駆動用モータと、モータ
の出力軸に連結される減速機構部とを含んで構成されて
いる。駆動用モータは、後述するモータ駆動制御部10
8からの駆動制御信号に基づいて制御される。減速機構
部は、例えば、歯車列により構成され、後述する回復処
理装置40に動力を伝達する経路と回転軸46の一端に
動力を伝達する経路とを選択的に切り換えて伝達するも
のとされる。その減速機構部の伝達経路の切換制御は、
制御ユニットからの切換制御信号に基づいて選択的に行
われる。
【0022】記録媒体搬送部32は、給紙部30からの
用紙Paが導入される搬送路に用紙Paの搬送方向に対
して直交する方向に沿って設けられる搬送ローラ(図3
においては、図示が省略される)と、搬送ローラに対し
て対向配置され、搬送ローラと協働して用紙Paを狭持
しつつ搬送する拍車48aを有する回転軸48と、記録
部36の記録ヘッド75に対向配置され搬送される用紙
Paの記録面を平坦に維持するプラテン部材50と、用
紙Paをプラテン部材50に押し付ける複数の押圧部材
52aと、搬送ローラおよび回転軸48を回転させる駆
動機構部34とを含んで構成されている。
【0023】搬送ローラおよび回転軸48の一端は、例
えば、歯車を介して駆動機構部34の歯車列に連結され
ている。駆動機構部34は、駆動用モータと、駆動用モ
ータの出力軸に連結される歯車機構とを含んで構成され
ている。駆動用モータは、モータ駆動制御部108から
の駆動制御信号に基づいて制御される。
【0024】搬送ローラおよび回転軸48の他端側の所
定位置(ホームポジション)には、記録部36の記録ヘ
ッド75の回復処理を行う回復処理装置40が設けられ
ている。
【0025】回復処理装置40は、所定位置に待機状態
とされる記録ヘッド75に対して近接して係合状態、ま
たは、記録ヘッド75に対して離隔して非係合状態とさ
れるキャッピング部材40aと、記録ヘッド75のイン
ク吐出口形成面に付着したインク等を拭いとるブレード
部材40bを有するブレード保持部材40dと、キャッ
ピング部材54を記録ヘッド75に対して前進または後
退させる移動機構部とを含んで構成されている。
【0026】キャッピング部材40aは、記録ヘッド7
5に対して近接したとき、記録ヘッド75のインク吐出
口形成面に密着係合する係合部を有している。係合部
は、図示が省略される吸引装置に接続されている。キャ
ッピング部材40aの係合部が記録ヘッド75のインク
吐出口形成面に密着係合されるとき、吸引装置が作動状
態とされ、記録ヘッド75のインク吐出口形成面のイン
ク吐出口が吸引されることとなる。この回復処理によ
り、インクの不吐出となる事態が回避されることとな
る。その際、インクが記録ヘッド75のインク吐出口か
ら係合部に向けて予備吐出されてもよい。
【0027】ブレード保持部材40dのブレード部材4
0bは、例えば、ゴム材料で作られキャッピング部材4
0aと搬送ローラおよび回転軸48の他端との間に配さ
れ図示が省略される移動機構を介してキャッピング部材
40aの動作に所定のタイミングで追従するものとされ
る。これにより、記録ヘッド75がキャッピング部材4
0aにより回復処理された後、記録ヘッド75が用紙P
aの記録領域に向かって移動されるとき、記録ヘッド7
5のインク吐出口形成面に付着したインク等がブレード
部材40bの先端により拭われることとなる。
【0028】記録部36は、記録ヘッド75およびイン
クタンク68と、記録ヘッド7575およびインクタン
ク68が着脱可能に搭載されるキャリッジ部材58と、
キャリッジ部材58を往復動させるキャリッジ搬送駆動
部38とを含んで構成されている。
【0029】キャリッジ部材58は、プラテン部材50
に対して略平行に配されるガイドシャフト54、およ
び、ガイドシャフト54に対して略平行に配されるガイ
ドシャフト56に摺動可能に支持されている。ガイドシ
ャフト54および56の両端部は、それぞれ、図示が省
略される筺体の支持部材により支持されている。また、
キャリッジ部材58の下部は、タイミングベルト66に
連結されている。
【0030】キャリッジ搬送駆動部38は、駆動用モー
タ60と、タイミングベルト66と、ガイドシャフト5
4に沿って配されるタイミングベルト66に巻装される
プーリ62および64とを含んで構成されている。駆動
用モータ60は、例えば、ステッピングモータとされ、
制御ユニット106からの駆動制御データに基づいて制
御される。
【0031】プーリ62および64は、相対向して所定
の間隔をもって配置されている。プーリ62は、駆動用
モータ60の出力軸に連結され、プーリ64は、筺体に
回動可能に支持される回転軸の一端に固定されている。
従って、駆動用モータ60が作動状態とされるとき、タ
イミングベルト66に連結されるキャリッジ部材58
は、記録ヘッド75を伴って所定距離、移動せしめられ
る。
【0032】また、記録ヘッド75には、後述するその
プリント配線基板74に制御ユニット106からの駆動
制御データを供給するフレキシブルケーブル72の一端
が接続されている。
【0033】さらに、本発明に係るインクジェット記録
装置の一例においては、加えて、図4に示されるよう
に、記録部36の動作制御を行う記録ヘッド動作制御部
114を含んで構成される制御ブロックを備えている。
【0034】制御ブロックは、インクジェット記録装置
とは別に設置されるホストコンピュータ100からの画
像データDGおよび制御データDCが供給される通信部
102と、通信部102から転送された画像データDG
を伝送路104を介して選択的に格納するとともに、格
納された画像データDGを選択的に送出する画像データ
メモリ部110と、画像データメモリ部110から読み
出された画像データDMGに対してデータ変換処理を行
い記録動作制御データ群DDを得る画像処理部112
と、伝送路104を通じて画像データメモリ部110、
画像処理部112、モータ駆動制御部108、記録ヘッ
ド動作制御部114の動作制御を行う制御ユニット10
6とを主な要素として構成されている。
【0035】通信部102は、例えば、インターフェー
ス回路(IEEE1284)を含んで構成され、ホスト
コンピュータ100からの一走査分もしくは所定の数走
査分ごとの画像データDGおよび制御データDCが供給
されるとき、受信状態とされ、また、通信部102は、
制御ユニット106からの画像データメモリ部110の
記憶容量をあらわすデータが供給されるとき、そのデー
タをホストコンピュータ100に送出する送信状態とさ
れる。
【0036】制御ユニット106は、伝送路104を通
じて得られる制御データDCに基づいてモータ駆動制御
部108に、キャリッジ駆動用モータ60および用紙搬
送用モータ35に所定の動作を行わせるための制御デー
タ群DMを供給するものとされる。また、制御ユニット
106は、キャリッジ部材58に設けられるエンコーダ
部からの検出出力信号Seに基づいてキャリッジ部材5
8の移動に同期した記録ヘッド75の吐出タイミングデ
ータDTを形成し、それを送出する。
【0037】モータ駆動制御部108は、キャリッジ部
材58を所定距離、往復動させるべく、制御データ群D
Mに基づいて駆動制御信号を形成し、それをキャリッジ
駆動用モータ60に供給するとともに、記録部36の記
録動作に応じて用紙Paを断続的に所定距離搬送させる
べく、制御データ群DMに基づいて駆動制御信号を形成
し、それを用紙搬送用モータ35に供給する。
【0038】画像データメモリ部110は、例えば、1
画素あたり所定のビット数構成とされ、供給される画像
データDGが順次、指定されたメモリアドレスごとに書
き込まれ、また、画像データメモリ部110は、指定さ
れたメモリアドレスに格納された一走査分ごとの画像デ
ータDMGを画像処理部112に供給する。
【0039】画像処理部112は、例えば、画像データ
メモリ部110からの画像データDMGに対して二値化
処理を行う多値/二値変換部と、多値/二値変換部から
の二値化処理されたデータを各記録ヘッド75ごとに分
割する信号分配処理部と、信号分配処理部からの分割さ
れた二値化データの配列を記録ヘッド75の吐出口の配
列に合致させるためのラスターBJ変換を行うとともに
レジ調整を行い、記録動作制御データ群DDを記録ヘッ
ド動作制御部114に送出するレジ調整部とを含んで構
成されている。
【0040】記録ヘッド動作制御部114は、記録ヘッ
ド75およびキャリッジ部材58が移動する場合、記録
ヘッド75に記録動作を行わせるべく、記録動作制御デ
ータ群DDに基づき、制御ユニット106からの吐出タ
イミングデータDTに同期させた駆動制御パルス信号P
Bを形成し、それらを記録ヘッド75に対してそれぞれ
供給する。
【0041】これにより、記録ヘッド75は、用紙Pa
の記録面に対して記録動作を行うこととなる。
【0042】記録ヘッド75は、例えば、図2に示され
るように、本発明に係る電気熱変換素子基板の一例であ
る電気熱変換素子基板76と、インク吐出部材78と、
インク吐出部材78を電気熱変換素子基板76に向けて
押圧する押さえばね80と、インク吐出部材78にイン
クを供給分配するインク供給分配部材82と、プリント
配線基板74とを主な要素として構成されている。
【0043】プリント配線基板74は、電気熱変換素子
基板76が固定される電極面部74aと、電極面部74
aに電気的に接続され駆動制御信号群を送出する回路部
74dと、上述のフレキシブルケーブル72および回路
部74dが電気的に接続され回路部74dに駆動制御信
号群を送出するコンタクトパッド74bとを有してい
る。
【0044】プリント配線基板74は、後述するインク
タンク68の一端面に設けられる一対の固定軸68aが
図示が省略される接続部材を介してその透孔の挿入され
ることにより、インクタンク68の一端面上に固定され
ている。また、プリント配線基板74は、その接続部材
がインクタンク68の一端面に設けられる一対の位置決
め部材68dに係合されることにより、所定位置にイン
クタンク68の一端面に位置決めされることとなる。
【0045】インク供給分配部材82は、プリント配線
基板74の透孔、接続部材の透孔を通じてインクタンク
68の供給路68bに接続される供給路82bと、供給
路82bに内部を通じて連通するとともにインク吐出部
材78の接続部78aに接続される供給路82aとを有
している。また、インク供給分配部材82は、押さえば
ね80および電気熱変換素子基板76と協働してインク
吐出部材78のインク吐出口形成面の周縁部を狭持する
係合部82dを、プリント配線基板74の電極面74a
に対応する部位に有している。
【0046】インク吐出部材78は、インク供給分配部
材82の供給路82aに接続される接続部78aに連通
する共通液室を有している。その共通液室は、所定量の
インクが貯留する容積を有し、複数のインク流路の一端
にそれぞれ連通している。各インク流路78bi(i=
1〜n、nは整数)は、図1の(B)に示されるよう
に、インク吐出部材78において電気熱変換素子基板7
6に対向する部分に相対向して設けられる2つの隔壁部
材78ai(i=1〜n、nは整数)と電気熱変換素子
基板76とにより互いに平行に所定の間隔で形成されて
いる。
【0047】各インク流路78biの他端には、インク
吐出口が形成されている。インク吐出口は、インク吐出
部材78のインク吐出口形成面78pに、所定の間隔を
もって一直線上に配列形成されている。
【0048】本発明に係る電気熱変換素子基板の第1の
実施例における電気熱変換素子基板76は、図1の
(A)および(B)に示されるように、例えば、シリコ
ンで作られプリント配線基板74の電極面74aに固定
される基台部84と、基台部84の一方の端面に各イン
ク流路78biにそれぞれ対応して配される電気熱変換
素子としてのヒータ94および96と、ヒータ94およ
び96に接続されてそれぞれ電力を供給する共通電極層
90と、ヒータ94および96にそれぞれ一端が接続さ
れる個別電極層92および98と、ヒータ94および9
6と、共通電極層90、個別電極層92および98を保
護層88を介して覆う耐キャビテーション層86とを含
んで構成されている。なお、図1の(A)および(B)
においては、複数のインク流路78biの一部に対応す
る部分を代表して示し、他の部分は省略される。
【0049】略長方形の基台部84は、例えば、厚さ約
625(μm)程度の薄板状に形成されている。また、
その表層部には、図示は省略されるが、例えば、所定の
厚さを有する電気的絶縁材例えば酸化シリコンからなる
蓄熱層が形成されている。
【0050】電気熱変換素子としてのヒータ94および
96は、それぞれ、例えば、ハフニュウムボライトで形
成され、その中心軸線が基台部84上における共通の中
心軸線に一致されて所定の間隔をもって配置されてい
る。その際、ヒータ94および96は、基台部84上に
所定の幅をもってインク流路78biに沿って形成され
る発熱抵抗層の一部をなすものとされる。ヒータ94
は、インク流路78biにおいてヒータ96よりもイン
ク吐出口側に配置されている。ヒータ94の発熱量、ヒ
ータ96の発熱量に比して小とされる。
【0051】ヒータ94の一方側に接続される個別電極
層92およびヒータ96の一方側に接続される個別電極
層98は、例えば、アルミニウムで約0.2〜1.0
(μm)程度に形成されている。個別電極層92および
個別電極層98の他端側は、インク流路78biに沿っ
て所定の間隔をもって並設されている。
【0052】ヒータ94および96の他方側にそれぞれ
接続される共通電極層90は、個別電極層92および個
別電極層98と同様な材料および同一の厚さで個別電極
層92および98に対して略平行にインク流路78bi
に沿って形成されている。共通電極層90と個別電極層
92および個別電極層98とは、それぞれ、同一平面上
において相対向し所定距離、離隔している。
【0053】また、隣接するインク流路78bi相互間
においては、一方のインク流路78biの共通電極層9
0と他方のインク流路78biの個別電極層92および
個別電極層98との間が、隔壁部材78biの厚さに相
当する距離だけ離隔されている。
【0054】各インク流路78biにおける共通電極層
90、個別電極層92および個別電極層98、ヒータ9
4および96は、共通の保護層88により覆われてい
る。
【0055】保護層88は、例えば、窒化シリコンまた
は酸化シリコンで厚さ約1.0(μm)程度に形成され
ている。
【0056】耐キャビテーション層86は、例えば、タ
ンタルで約0.2(μm)程度に形成されている。ま
た、耐キャビテーション層86は、各インク流路78b
iに対応する共通電極層90と個別電極層92および個
別電極層98との間の部分に対応する位置に比較的浅い
凹部86bを有している。さらに、隣接する各インク流
路78bi間においては、隔壁部材78aiの共通電極
層90、個別電極層92および個別電極層98に対する
相対位置を規制する凹部86aが、隔壁部材78aiに
対応して形成されている。凹部86aは、例えば、約
1.0(μm)程度の深さ、および、隔壁部材78ai
の厚さに相当する幅を有している。
【0057】従って、インク吐出部材78の各隔壁部材
78aiの下端面が、電気熱変換素子基板76の凹部8
6aの底部に確実に密着嵌合された状態でインク吐出部
材78と電気熱変換素子基板76とが組み付けられるの
で各インク流路78bi相互間のインク漏れが確実に回
避されることとなる。
【0058】図5の(A)および(B)は、本発明に係
る電気熱変換素子基板の第2の実施例の要部を示す。な
お、図5の(A)および(B)に示される例および後述
する他の例において、図1の(A)および(B)に示さ
れる例において同一とされる構成要素については同一の
符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0059】電気熱変換素子基板116は、基台部84
と、基台部84の一方の端面に各インク流路78biに
それぞれ対応して配される絶縁層118と、絶縁層11
8上に載置される共通電極層120と、保護層126を
介して共通電極層120上に配される電気熱変換素子と
してのヒータ122および132と、共通電極層120
に接続されるとともにヒータ122および132に接続
されてそれぞれ電力を供給する共通電極層134と、ヒ
ータ122および132にそれぞれ一端が接続される個
別電極層124および136と、ヒータ122および1
32と、共通電極層134、個別電極層124および1
36とを保護層128を介して覆う耐キャビテーション
層130とを含んで構成されている。なお、図5の
(A)および(B)においては、複数のインク流路78
biの一部に対応する部分を代表して示し、他の部分は
省略される。
【0060】蓄熱層としての各絶縁層118は、例え
ば、酸化シリコンで各インク流路78biに対応した位
置に形成されている。また、隣接する絶縁層118の相
互間隔は、隔壁部材78aiの厚さよりも若干大の距離
に設定されている。絶縁層118上に形成された共通電
極120は、略中央に略長方形の孔120aを有してい
る。共通電極120は、図示が省略される導体を介して
共通電極134に接続されている。
【0061】ヒータ122および132は、それぞれ、
例えば、ハフニュウムボライトで薄膜状に形成され、基
台部84上における共通の直線上に共通電極134を挟
んで所定の間隔をもって配置されている。ヒータ122
および132は、それぞれ、ふたつの絶縁層118の相
互間に対応する部分まで延在する延在部122aおよび
132aを有している。
【0062】その際、ヒータ122は、インク流路78
biにおいてヒータ132よりもインク吐出口側に配置
されている。ヒータ122の発熱量は、ヒータ132の
発熱量に比して小とされる。また、ヒータ122および
132は、その中心軸線が基台部84上における共通の
中心軸線に一致されてインク流路78bi内に配される
のでヒータ122および132のそれぞれの両側部とイ
ンク流路78biとの間に所定の隙間が形成されること
となる。
【0063】例えば、アルミニウムで約0.2〜1.0
(μm)程度に形成されている共通電極134は、イン
ク流路78biに対応する部分の略中央部に形成されて
いる。例えば、アルミニウムで約0.2〜1.0(μ
m)程度に形成される共通電極134は、その略中央に
孔134aを有している。共通電極134のインク流路
78biの幅方向の両端は、それぞれ、隔壁部材78a
iに対して所定の隙間をもって対向している。
【0064】ヒータ122の一方側に接続される個別電
極層124およびヒータ96の一方側に接続される個別
電極層98は、共通電極134と同一の平面上に例え
ば、アルミニウムで約0.2〜1.0(μm)程度に形
成されている。
【0065】個別電極層124は、ヒータ122の一端
に接続される接続部124Aと、接続部124Aから隣
接する隔壁部材78aiおよび個別電極124近傍まで
広がる延在部124Dと、延在部124Dに相対向して
接続部124Aに連なるとともに屈曲してヒータ122
の延在部122aの上面にインク流路78biに沿って
延びる連結部124Bとを有している。
【0066】個別電極層124の連結部124Bの厚さ
方向の位置は、接続部124Aおよび延在部124Dの
その位置よりも低い位置とされている。また、個別電極
層124の連結部124Bと互いに隣接する個別電極層
124の延在部124Dとの間には、所定の高さを有す
る段差が形成されている。連結部124Bの他端は、所
定の端子部に接続されている。
【0067】個別電極層136は、ヒータ132のイン
ク吐出口配列方向の幅と同一の幅を有する接続部を有し
ている。接続部の他端側は、共通電極120と個別電極
層124の連結部124Bとの間をインク流路78bi
に沿って所定の相互間隔をもって並設されている。ま
た、接続部の他端側は、所定の端子部に接続されてい
る。
【0068】各インク流路78biにおける共通電極層
134、個別電極層124および個別電極層136、ヒ
ータ122および132は、共通の保護層128により
覆われている。
【0069】保護層88は、例えば、窒化シリコンまた
は酸化シリコンで厚さ約1.0(μm)程度に形成され
ている。
【0070】耐キャビテーション層130は、例えば、
タンタルで約0.2(μm)程度に形成されている。ま
た、耐キャビテーション層130は、隣接する各インク
流路78bi間において、隔壁部材78aiの共通電極
層134、個別電極層124および個別電極層136に
対する位置を規制する凹部130aを、各隔壁部材78
aiに対応してそれぞれ有している。
【0071】凹部130aは、個別電極層124の連結
部124Bと互いに隣接する個別電極層124の延在部
124Dとの間における段差に応じて例えば、約1.0
(μm)程度の深さ、および、隔壁部材78aiの厚さ
に相当する幅を有している。
【0072】従って、インク吐出部材78の各隔壁部材
78aiの下端面が、電気熱変換素子基板116の凹部
130aの底部に確実に密着嵌合された状態でインク吐
出部材78と電気熱変換素子基板116とが組み付けら
れるので各インク流路78bi相互間のインク漏れが確
実に回避されることとなる。
【0073】また、共通電極層120、134、およ
び、個別電極層124、136が多層化されて配置され
ているので電極層の占有面積が小となり、従って、隣接
する各インク流路78bi相互間の距離を短縮し、イン
ク吐出口の高密度化を図ることも可能となる。
【0074】図6の(A)および(B)は、本発明に係
る電気熱変換素子基板の第3の実施例の要部を示す。
【0075】図6の(A)および(B)に示される例に
おいては、ヒータ122と各隔壁部材78aiとの空間
であって、それぞれ、ヒータ122および個別電極12
4と同一平面上に、電極層140Aおよび140Bが、
加えて、形成されている電気熱変換素子基板138とさ
れる。
【0076】なお、図6の(A)および(B)において
は、図5の(A)および(B)に示される例において同
一とされる構成要素については同一の符号を付して示
し、その重複説明を省略する。
【0077】その電極層140Aおよび140Bは、ヒ
ータ122および個別電極124からそれぞれ所定の隙
間をもって個別電極124と同一平面上に形成されてい
る。その電極層140Aおよび140Bは、それぞれ、
ヒータ122および個別電極124に電気的に接続され
ていない状態、所謂、フロート状態のパターンにより形
成されている。
【0078】かかる例においても、上述の例と同様な効
果が得られる。
【0079】図7の(A)および(B)は、本発明に係
る電気熱変換素子基板の第4の実施例の要部を示す。
【0080】図7の(A)および(B)に示される例に
おいては、図5の(A)および(B)に示される例にお
いて、ヒータ122と各隔壁部材78aiとの空間に、
それぞれ、ヒータ122の長辺およびインク流路78b
iに沿ってそれぞれ延在する延在部142Bおよび14
2Dを有する個別電極層142が形成される電気熱変換
素子基板144とされる。
【0081】なお、図7の(A)および(B)において
は、図5の(A)および(B)に示される例において同
一とされる構成要素については同一の符号を付して示
し、その重複説明を省略する。
【0082】個別電極層142は、ヒータ122の一端
に接続される接続部142Aと、接続部142Aから隣
接する隔壁部材78aiおよび個別電極142近傍まで
広がるとともに屈曲してヒータ122の長辺およびイン
ク流路78biに沿ってヒータ122の端部まで延びる
延在部142Bと、ヒータ122を挟んで延在部142
Bに相対向して平行に接続部142Aに連なる延在部1
42Dと、延在部142Dに相対向して接続部142A
に連なるとともに屈曲してヒータ122の延在部122
aの上面にインク流路78biに沿って延びる連結部1
42Eとを有している。
【0083】延在部142Bおよび延在部142Dとヒ
ータ122との間には、所定の隙間が形成されている。
【0084】個別電極層142の連結部142Eの厚さ
方向の位置は、接続部142Aおよび延在部142Dの
その位置よりも低い位置とされている。また、個別電極
層142の連結部142Eと互いに隣接する個別電極層
142の延在部142Bとの間には、所定の高さを有す
る段差が形成されている。連結部142Eの他端は、所
定の端子部に接続されている。
【0085】かかる例においても、上述の例と同様な効
果が得られる。
【0086】図8の(A)および(B)は、本発明に係
る電気熱変換素子基板の第5の実施例の要部を示す。
【0087】図6の(A)および(B)に示される例の
ヒータ122および132、個別電極層124の上面を
覆う保護層128は、全体的に均一な厚さを有するもの
とされるが、図8の(A)および(B)では、ヒータ1
22および132の上面を覆う部分のヒータ保護層14
8および150の厚さは、個別電極層124の上面を覆
う保護層128の厚さに比して薄く形成されている。
【0088】ヒータ保護層148および150は、それ
ぞれ、ヒータ122および150の表面積よりも若干小
となる面積を有する領域とされる。
【0089】これにより、ヒータ122および132の
上面を覆う部分のヒータ保護層148および150の熱
伝導率が図6の(A)および(B)に示される例に比し
て高まり、ヒータ122および132の加熱効率が向上
することとなる。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るインクジェット記録ヘッド、および、それが用い
られるインクジェット記録装置によれば、凹部は、上層
配線電極層の流路に沿った端面と蓄熱層および下層配線
電極層に設けられた流路壁よりも広い幅を有する切欠き
により形成されているので一つの流路内に複数の電気熱
変換素子を配する構成で流路を高密度配列する構成であ
っても、流路壁係合用の凹部の深さを深く採れるととも
に、配線電極の信頼性に優れるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第1の実施例の要部を示す部分断面図である。
(B)は、(A)におけるB−B線に沿って示される部
分断面図である。
【図2】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの一例
が適用されたインクカートリッジを示す斜視図である。
【図3】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの一例
が適用されたインクジェット記録装置の一例を示す斜視
図である。
【図4】図3に示されるインクジェット記録装置に備え
られる制御ブロックを示すブロック図である。
【図5】(A)は、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第2の実施例の要部を示す部分断面図である。
(B)は、(A)におけるB−B線に沿って示される部
分断面図である。
【図6】(A)は、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第3の実施例の要部を示す部分断面図である。
(B)は、(A)におけるB−B線に沿って示される部
分断面図である。
【図7】(A)は、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第4の実施例の要部を示す部分断面図である。
(B)は、(A)におけるB−B線に沿って示される部
分断面図である。
【図8】(A)は、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第5の実施例の要部を示す部分断面図である。
(B)は、(A)におけるB−B線に沿って示される部
分断面図である。
【図9】(A)は、従来の電気熱変換素子基板の要部を
示す部分断面図である。(B)は、(A)におけるB−
B線に沿って示される部分断面図である。
【符号の説明】
75 記録ヘッド 76,116,138 電気熱変換素子基板 78 インク吐出部材 78ai 隔壁部材 78bi インク流路 84 基台部 86,130 耐キャビテーション層 86a,130a 凹部 88,128 保護層 90,134 共通電極 92,98,124,136,142 個別電極 94,96,122,132 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF35 AF39 AF40 AF66 AG12 AG46 AG92 AG93 AG94 AR18 BA03 BA13 CA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の吐出口と、発熱
    抵抗層および該発熱抵抗層に電気的に接続する配線電極
    からなる複数の電気熱変換素子が設けられた基板と、該
    基板に接合し前記複数の電気熱変換素子が発生する熱エ
    ネルギーを該インクに作用させるための流路を形成する
    流路壁の複数を一体的に有する壁部材とを具備するとと
    もに、前記基板は前記電気熱変換素子間に前記流路壁が
    係合する凹部を有し、前記流路壁を前記凹部に係合させ
    前記基板と前記壁部材とを接合することで前記流路が形
    成されているインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記複数の流路のそれぞれには前記電気熱変換素子が複
    数配されるとともに、前記基板は、前記電気熱変換素子
    の下層に蓄熱層が設けられ、前記配線電極は、前記発熱
    抵抗層の上層に設けられるとともに流路に沿った端面を
    有する上層配線電極層と、前記発熱抵抗層下層に設けら
    れる下層配線電極層とから成り、 前記凹部は、前記上層配線電極層の前記流路に沿った端
    面と該蓄熱層および下層配線電極層に設けられた前記流
    路壁よりも広い幅を有する切欠きにより形成されている
    ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 それぞれの前記流路内には、2つの電気
    熱変換素子が流路に沿って配列されているとともに、前
    記吐出口側に配される電気熱変換素子の幅が他方の電気
    熱変換素子の幅に比べて小さいことを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記流路内に配される2つの電気熱変換
    素子の中心軸が、一致していることを特徴とする請求項
    2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記上層配線電極層は、前記吐出口側に
    配される電気変換素子の両側部分まで流路方向から延在
    していることを特徴とする請求項2に記載のインクジェ
    ット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記上層配線電極層は、前記吐出口側に
    配される電気熱変換素子の両側部分にフロート状態のパ
    ターンを有することを特徴とする請求項2記載のインク
    ジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録媒体の記録面に対して記録動作を行
    う請求項1に記載されるインクジェット記録ヘッドと、 前記インクジェット記録ヘッドを前記記録媒体の記録面
    に対して相対的に移動させる記録ヘッド移動手段と、 前記記録ヘッド移動手段に前記インクジェット記録ヘッ
    ドを相対的に移動させる動作を行わせるとともに、該イ
    ンクジェット記録ヘッドに記録動作を行わせる制御部
    と、を具備して構成されるインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体の記録面に対して記録動作を行
    う請求項2に記載されるインクジェット記録ヘッドと、 前記インクジェット記録ヘッドを前記記録媒体の記録面
    に対して相対的に移動させる記録ヘッド移動手段と、 前記記録ヘッド移動手段に前記インクジェット記録ヘッ
    ドを相対的に移動させる動作を行わせるとともに、該イ
    ンクジェット記録ヘッドに記録動作を行わせる制御部
    と、を具備して構成されるインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体の記録面に対して記録動作を行
    う請求項3に記載されるインクジェット記録ヘッドと、 前記インクジェット記録ヘッドを前記記録媒体の記録面
    に対して相対的に移動させる記録ヘッド移動手段と、 前記記録ヘッド移動手段に前記インクジェット記録ヘッ
    ドを相対的に移動させる動作を行わせるとともに、該イ
    ンクジェット記録ヘッドに記録動作を行わせる制御部
    と、を具備して構成されるインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 記録媒体の記録面に対して記録動作を行
    う請求項4に記載されるインクジェット記録ヘッドと、 前記インクジェット記録ヘッドを前記記録媒体の記録面
    に対して相対的に移動させる記録ヘッド移動手段と、 前記記録ヘッド移動手段に前記インクジェット記録ヘッ
    ドを相対的に移動させる動作を行わせるとともに、該イ
    ンクジェット記録ヘッドに記録動作を行わせる制御部
    と、を具備して構成されるインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体の記録面に対して記録動作を
    行う請求項5に記載されるインクジェット記録ヘッド
    と、 前記インクジェット記録ヘッドを前記記録媒体の記録面
    に対して相対的に移動させる記録ヘッド移動手段と、 前記記録ヘッド移動手段に前記インクジェット記録ヘッ
    ドを相対的に移動させる動作を行わせるとともに、該イ
    ンクジェット記録ヘッドに記録動作を行わせる制御部
    と、を具備して構成されるインクジェット記録装置。
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