JP2000127138A - Alc製造用補強鉄筋固定ピン - Google Patents
Alc製造用補強鉄筋固定ピンInfo
- Publication number
- JP2000127138A JP2000127138A JP10300917A JP30091798A JP2000127138A JP 2000127138 A JP2000127138 A JP 2000127138A JP 10300917 A JP10300917 A JP 10300917A JP 30091798 A JP30091798 A JP 30091798A JP 2000127138 A JP2000127138 A JP 2000127138A
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- Japan
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- preventing
- reinforcing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1種類で複数の仕様の補強鉄筋に対応でき、
ブリッジに差し替えることを必要とせず、ピンへの補強
鉄筋の装着及び取り外しが容易に行える補強鉄筋固定用
ピンを提供する。 【解決手段】 ALC製造用波形補強鉄筋用ピンに、補
強鉄筋の浮き上がり防止用突起部が1箇所、またそれよ
りも下部に補強鉄筋の脱落防止用突起部が2箇所以上に
固定されていることに特徴がある。
ブリッジに差し替えることを必要とせず、ピンへの補強
鉄筋の装着及び取り外しが容易に行える補強鉄筋固定用
ピンを提供する。 【解決手段】 ALC製造用波形補強鉄筋用ピンに、補
強鉄筋の浮き上がり防止用突起部が1箇所、またそれよ
りも下部に補強鉄筋の脱落防止用突起部が2箇所以上に
固定されていることに特徴がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ALCの製造方法
で、パネル内部の補強鉄筋を固定するためのALC製造
用補強鉄筋固定ピンに関する。
で、パネル内部の補強鉄筋を固定するためのALC製造
用補強鉄筋固定ピンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にALC内部にはパネル強度を増強
させるために、鉄筋を格子状に組み合わせて溶接した補
強鉄筋が埋設されている。補強鉄筋はパネル内部の所定
位置に配置されるように、支持体を使ってALC製造用
型枠(以下型枠という)内に懸架する。型枠に原料スラ
リーを流し込み、原料スラリーが半可塑性体となり、補
強鉄筋が移動しなくなった時点で、ピンブリッジを補強
鉄筋から外し回収する。
させるために、鉄筋を格子状に組み合わせて溶接した補
強鉄筋が埋設されている。補強鉄筋はパネル内部の所定
位置に配置されるように、支持体を使ってALC製造用
型枠(以下型枠という)内に懸架する。型枠に原料スラ
リーを流し込み、原料スラリーが半可塑性体となり、補
強鉄筋が移動しなくなった時点で、ピンブリッジを補強
鉄筋から外し回収する。
【0003】支持体から補強鉄筋が水平、または垂直方
向にずれ、パネルの所定位置に配置されないと、パネル
から補強鉄筋が露出して、錆による腐食が発生し、パネ
ル強度を著しく低下させるため、これを防止することは
重要な課題である。
向にずれ、パネルの所定位置に配置されないと、パネル
から補強鉄筋が露出して、錆による腐食が発生し、パネ
ル強度を著しく低下させるため、これを防止することは
重要な課題である。
【0004】図6のように、原料スラリーを流し込む前
に補強鉄筋10をパネルの所定位置に配置させる方法と
して、ピン13を使用して固定させるのが一般的であ
り、このピン13と、ピン13を束ねているブリッジ1
1と合わせて、ピンブリッジと呼び、これを型枠12に
懸架する。
に補強鉄筋10をパネルの所定位置に配置させる方法と
して、ピン13を使用して固定させるのが一般的であ
り、このピン13と、ピン13を束ねているブリッジ1
1と合わせて、ピンブリッジと呼び、これを型枠12に
懸架する。
【0005】補強鉄筋とピンの固定には特開昭63−1
47607号のような方法があるが、特に、薄型パネル
は、図7のように波形の補強鉄筋14を用い、そのすき
まに波形補強鉄筋用ピン8を通して固定させる方法があ
る。このときピン8には補強鉄筋の仕様に合わせた位置
に突起部16が溶接されており、補強鉄筋の主筋部15
が引っかかることによって、スラリー発泡時に補強鉄筋
の浮き上がりや脱落がないようにして、補強鉄筋が垂直
方向に移動することを防止でき、その目的が達せられ
る。また原料スラリーが半可塑性状態になった後、ピン
を90度回転させることによって、補強鉄筋の主筋部1
5とピンの突起部16が接触しないようにしてピンを上
昇させて回収する。
47607号のような方法があるが、特に、薄型パネル
は、図7のように波形の補強鉄筋14を用い、そのすき
まに波形補強鉄筋用ピン8を通して固定させる方法があ
る。このときピン8には補強鉄筋の仕様に合わせた位置
に突起部16が溶接されており、補強鉄筋の主筋部15
が引っかかることによって、スラリー発泡時に補強鉄筋
の浮き上がりや脱落がないようにして、補強鉄筋が垂直
方向に移動することを防止でき、その目的が達せられ
る。また原料スラリーが半可塑性状態になった後、ピン
を90度回転させることによって、補強鉄筋の主筋部1
5とピンの突起部16が接触しないようにしてピンを上
昇させて回収する。
【0006】しかし補強鉄筋はパネルの必要強度に応じ
て、鉄筋径や格子密度を変えて製作されるため、様々な
仕様があり、全ての仕様のマットそれぞれに対応する、
複数のピンを製作する必要があった。ピンは高価なもの
であり、かつ、それを束ねるブリッジに差し替えるには
大変手間がかかるという問題があった。
て、鉄筋径や格子密度を変えて製作されるため、様々な
仕様があり、全ての仕様のマットそれぞれに対応する、
複数のピンを製作する必要があった。ピンは高価なもの
であり、かつ、それを束ねるブリッジに差し替えるには
大変手間がかかるという問題があった。
【0007】またピンに補強鉄筋を装着したり、補強鉄
筋からピンを取り外したりする作業は出来るだけ簡単
に、かつ補強鉄筋や、半硬化体のALCにダメージを与
えないことが要求される。
筋からピンを取り外したりする作業は出来るだけ簡単
に、かつ補強鉄筋や、半硬化体のALCにダメージを与
えないことが要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的
は、1種類で複数の仕様の補強鉄筋に対応でき、ブリッ
ジに差し替えることを必要とせず、かつ、ピンへの補強
鉄筋の装着及び取り外しが容易に行える補強鉄筋固定用
ピンを提供することである。
な問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的
は、1種類で複数の仕様の補強鉄筋に対応でき、ブリッ
ジに差し替えることを必要とせず、かつ、ピンへの補強
鉄筋の装着及び取り外しが容易に行える補強鉄筋固定用
ピンを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明に関わるALC製造用補強鉄筋固定ピン
は、ピンの長手方向の同一線上に、補強鉄筋の浮き上が
り防止用突起部が1箇所、またそれよりも下部に補強鉄
筋の脱落防止用突起部が2箇所以上に固定されているこ
とを特徴とする。
めに、この発明に関わるALC製造用補強鉄筋固定ピン
は、ピンの長手方向の同一線上に、補強鉄筋の浮き上が
り防止用突起部が1箇所、またそれよりも下部に補強鉄
筋の脱落防止用突起部が2箇所以上に固定されているこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に関わる、ALC製造用補
強鉄筋固定ピンは、図1に示すように直径8mmの炭素
鋼その他の材質で出来ており、ブリッジとの接合部、補
強鉄筋の浮き上がり防止用突起部1、および脱落防止用
突起部2,3から構成されている。浮き上がり防止用突
起部1は補強鉄筋がパネルの所定位置に納まる位置に決
め、脱落防止用突起部は補強鉄筋の仕様である長手方向
の鉄筋間隔に合わせて、複数個取り付けることが出来
る。
強鉄筋固定ピンは、図1に示すように直径8mmの炭素
鋼その他の材質で出来ており、ブリッジとの接合部、補
強鉄筋の浮き上がり防止用突起部1、および脱落防止用
突起部2,3から構成されている。浮き上がり防止用突
起部1は補強鉄筋がパネルの所定位置に納まる位置に決
め、脱落防止用突起部は補強鉄筋の仕様である長手方向
の鉄筋間隔に合わせて、複数個取り付けることが出来
る。
【0011】またこれらの形状は、補強鉄筋の組立作
業、ピンを回収する作業を容易に行えるようにするた
め、四角錐としている。さらにこれらの浮き上がり防止
用突起部1と脱落防止用2,3はピンの円周上において
180度ずらした位置に取り付けることも可能である
が、両者をピンの同一線上に取り付けることによって、
ピンを抜き取り、回収した際、ALC製品にできる穴が
小さくてすみ、クラックや強度低下への影響を緩和する
ことができる。
業、ピンを回収する作業を容易に行えるようにするた
め、四角錐としている。さらにこれらの浮き上がり防止
用突起部1と脱落防止用2,3はピンの円周上において
180度ずらした位置に取り付けることも可能である
が、両者をピンの同一線上に取り付けることによって、
ピンを抜き取り、回収した際、ALC製品にできる穴が
小さくてすみ、クラックや強度低下への影響を緩和する
ことができる。
【0012】また浮き上がり防止用突起部1は2個以上
存在すると、補強鉄筋をピンに固定させる作業におい
て、補強鉄筋の長手方向最上部鉄筋が別の浮き上がり防
止突起の底面に当たり、作業性が著しく低下するため、
1箇所のみとするのがよい。
存在すると、補強鉄筋をピンに固定させる作業におい
て、補強鉄筋の長手方向最上部鉄筋が別の浮き上がり防
止突起の底面に当たり、作業性が著しく低下するため、
1箇所のみとするのがよい。
【0013】
【実施例】図1、2は本発明に関わる、ALC製造用補
強鉄筋固定ピンを概略的に示した側面図で、それぞれ
A,B2つの仕様の異なる補強鉄筋の固定に対応できる
ものである。図3はその正面図である。浮き上がり防止
用突起部1、および脱落防止用突起部2,3は、底面は
2mm×4mm、高さ18mmの四角錐となっており、
浮き上がり防止用突起部1は底面を下部に、脱落防止用
突起部2,3は底面を上部に向けて、双方とも同一線上
に並び、ピンに溶接されている。図4はその拡大図であ
る。
強鉄筋固定ピンを概略的に示した側面図で、それぞれ
A,B2つの仕様の異なる補強鉄筋の固定に対応できる
ものである。図3はその正面図である。浮き上がり防止
用突起部1、および脱落防止用突起部2,3は、底面は
2mm×4mm、高さ18mmの四角錐となっており、
浮き上がり防止用突起部1は底面を下部に、脱落防止用
突起部2,3は底面を上部に向けて、双方とも同一線上
に並び、ピンに溶接されている。図4はその拡大図であ
る。
【0014】補強鉄筋Aは鉄筋径1.3mmで、主筋が
26mmの間隔で溶接されているもので、最上部の主筋
4が浮き上がり防止用突起部1に当たり、最上部から4
本目の主筋5が脱落防止用突起部2に支えられることに
よって落下を防ぎ固定される。同様に補強鉄筋Bは、鉄
筋径2.6mmで、主筋が95mmの間隔で溶接されて
いるもので、最上部の主筋6が浮き上がり防止用突起部
1にあたり、最上部から3本目の主筋7が脱落防止用突
起部3に支えられることによって固定される。浮き上が
り防止用突起部1と脱落防止用突起部2の間隔は83m
mであり、浮き上がり防止用突起部1と脱落防止用突起
部3の間隔は212mmである。
26mmの間隔で溶接されているもので、最上部の主筋
4が浮き上がり防止用突起部1に当たり、最上部から4
本目の主筋5が脱落防止用突起部2に支えられることに
よって落下を防ぎ固定される。同様に補強鉄筋Bは、鉄
筋径2.6mmで、主筋が95mmの間隔で溶接されて
いるもので、最上部の主筋6が浮き上がり防止用突起部
1にあたり、最上部から3本目の主筋7が脱落防止用突
起部3に支えられることによって固定される。浮き上が
り防止用突起部1と脱落防止用突起部2の間隔は83m
mであり、浮き上がり防止用突起部1と脱落防止用突起
部3の間隔は212mmである。
【0015】次にピンの使用方法について説明する。補
強鉄筋をピンの先端部から挿入し、最上部の主筋がピン
の浮き上がり防止用突起部に当たった位置で固定され
る。また原料スラリーが硬化して、補強鉄筋が移動しな
くなったら、図5のようにピンを90度回転させること
によって、補強鉄筋とピンの突起部が接触しないように
してからピンを上昇させて抜き取り回収する。
強鉄筋をピンの先端部から挿入し、最上部の主筋がピン
の浮き上がり防止用突起部に当たった位置で固定され
る。また原料スラリーが硬化して、補強鉄筋が移動しな
くなったら、図5のようにピンを90度回転させること
によって、補強鉄筋とピンの突起部が接触しないように
してからピンを上昇させて抜き取り回収する。
【0016】
【発明の効果】本発明により、1種類のピンで複数の仕
様の補強鉄筋を固定することができ、かつピンへの補強
鉄筋の装着及び取り外しを容易に行うことができる。
様の補強鉄筋を固定することができ、かつピンへの補強
鉄筋の装着及び取り外しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピンと補強鉄筋Aの固定状態の側面図を示す。
【図2】ピンと補強鉄筋Bの固定状態の側面図を示す。
【図3】突起部側から見たピンの状態図を示す。
【図4】ピンの浮き上がり防止用突起部と脱落防止用突
起部の拡大図を示す。
起部の拡大図を示す。
【図5】ピンと補強鉄筋の固定時及び回収時の状態を示
す。
す。
【図6】ピン、ブリッジ、及び補強鉄筋を配置した型枠
を示す。
を示す。
【図7】薄型パネル用波形補強鉄筋を示す。
【図8】従来のピンと補強鉄筋の固定状態を示す。
1 浮き上がり防止用突起部 2 脱落防止用突起部 3 脱落防止用突起部 4 補強鉄筋Aの最上部主筋 5 補強鉄筋Aの4本目主筋 6 補強鉄筋Bの最上部主筋 7 補強鉄筋Bの3本目主筋 8 波形補強鉄筋用ピン 10 補強鉄筋 11 ブリッジ 12 型枠 13 ピン 14 薄型パネル用波形補強鉄筋 15 主筋 16 突起部
Claims (1)
- 【請求項1】 ALC製造用波形補強鉄筋用ピンに、補
強鉄筋の浮き上がり防止用突起部が1箇所、またそれよ
りも下部に補強鉄筋の脱落防止用突起部が2箇所以上に
固定されていることを特徴とする、ALC製造用補強鉄
筋固定ピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10300917A JP2000127138A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | Alc製造用補強鉄筋固定ピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10300917A JP2000127138A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | Alc製造用補強鉄筋固定ピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000127138A true JP2000127138A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17890695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10300917A Pending JP2000127138A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | Alc製造用補強鉄筋固定ピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000127138A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504865A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | クセラ・バウシュトッフェ・ゲー・エム・ベー・ハー | 補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体を製造するための方法およびそのための補強構造体ならびにこの種の方法に使用するための補強材保持フレーム |
JP2017121752A (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 住友金属鉱山シポレックス株式会社 | 軽量気泡コンクリートコーナーパネルの製造方法 |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP10300917A patent/JP2000127138A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504865A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | クセラ・バウシュトッフェ・ゲー・エム・ベー・ハー | 補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体を製造するための方法およびそのための補強構造体ならびにこの種の方法に使用するための補強材保持フレーム |
JP2017121752A (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 住友金属鉱山シポレックス株式会社 | 軽量気泡コンクリートコーナーパネルの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080428 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080902 |