JP2000127022A - 石英ガラスロッドの溝研磨装置 - Google Patents

石英ガラスロッドの溝研磨装置

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JP2000127022A
JP2000127022A JP10305542A JP30554298A JP2000127022A JP 2000127022 A JP2000127022 A JP 2000127022A JP 10305542 A JP10305542 A JP 10305542A JP 30554298 A JP30554298 A JP 30554298A JP 2000127022 A JP2000127022 A JP 2000127022A
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glass rod
polishing
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明彦 須釜
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利勝 松谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨面の面荒れがなく、作業時間が短くて済
み、コストも低廉で、幅が狭く、深さのある溝の機械研
磨が可能となり、全ゆる溝の寸法形状に全て対応し、容
易に研磨加工が行え、多種多様な研磨治具を製作するこ
となく、低コストで溝部分の研磨を行うことができ、石
英ガラスロッドをダイヤモンドブレードで切断溝加工し
た後に、機械研磨を行うことによって切断加工溝面を鏡
面にすることができ、その上ダイヤモンドブレードで切
断溝加工した後に残留する金属不純物の除去も同時に行
うことができるようにした石英ガラスロッドの溝研磨装
置を提供する。 【解決手段】溝付き石英ガラスロッドを載置固定する石
英ガラスロッド固定手段と、該石英ガラスロッド固定手
段に対向して設置されかつ該石英ガラスロッドの溝部分
を研磨する研磨用回転ブラシ手段と、該研磨用回転ブラ
シ手段によって該石英ガラスロッドの溝部分が研磨され
るように該石英ガラスロッド固定手段と研磨用回転ブラ
シ手段のいずれか一方又は双方を移動させる手段とを有
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICや超LSI等
を製造するためのシリコンウェハーの熱処理に使用され
る石英製のウェハーボートに用いられる石英ガラスロッ
ドの溝研磨用に用いられる装置に関する。
【0002】
【関連技術】従来、ウェハーボートに用いられる溝付き
石英ガラスロッドの溝加工は、無垢の石英ガラスロッド
をダイヤモンドブレードで切断溝加工することによって
行われていた。しかし、ダイヤモンドブレードによる切
断溝加工時に、ブレードに含まれる微量な金属不純物が
石英ガラスロッドの溝部分に残留してしまい、ウェハー
の熱処理中に、ウェハーを汚染してしまうという欠点を
有していた。
【0003】又、ダイヤモンドブレードによる切断溝加
工面がそのままの状態で使用されると、ウェハーの熱処
理中に、溝部分からパーティクルが発生し、ウェハーに
悪影響を及ぼしていた。
【0004】それらの欠点を防止するために、まず第一
の手段としては、ダイヤモンドブレードで切断溝加工さ
れた石英ガラスロッドの洗浄を強化することが行われて
いた。
【0005】第二の手段としては、溝部分からのパーテ
ィクル発生防止のためには、溝部分を火炎研磨するとい
う方法が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た第一の手段の石英ガラスロッドの洗浄強化では、洗浄
液にHF液が使用されるが、HFによる洗浄を強化する
と、切断面の面荒れがひどくなってしまうと同時に洗浄
に要する時間が長くなってしまうという欠点があった。
【0007】第二の手段の溝部分を火炎研磨する場合に
は、溝加工が施された石英ガラスロッドが曲がってしま
うという不具合や火炎研磨の程度にばらつきが生じると
いう不具合が生じてしまう。又、火炎研磨によるロッド
の曲がりを防ぐ為に、火炎を弱くし時間をかけて行う必
要があった。更に、火炎研磨で生じた曲がりを修正する
ために、アニール処理を行うなど、作業時間が大幅に長
くなり、コストが高くなってしまっている。
【0008】しかも、幅が狭く、深さのある溝を機械研
磨することは、従来はほとんど不可能であり、もし可能
であったとしても、溝の幅、深さ、ピッチに合う特殊な
研磨治具を作成しなければならず、その上、ボートの形
状に合わせた治具を何種類も準備しなければならないた
め、治具作成のコストが大きくなってしまっていた。
【0009】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、研磨面の面荒れがなく、作業時間が短くて済
み、コストも低廉で、幅が狭く、深さのある溝の機械研
磨が可能となり、全ゆる溝の寸法形状に全て対応し、容
易に研磨加工が行え、多種多様な研磨治具を製作するこ
となく、低コストで溝部分の研磨を行うことができ、石
英ガラスロッドをダイヤモンドブレードで切断溝加工し
た後に、機械研磨を行うことによって切断加工溝面を鏡
面にすることができ、その上ダイヤモンドブレードで切
断溝加工した後に残留する金属不純物の除去も同時に行
うことができるようにした石英ガラスロッドの溝研磨装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の第1の石英ガラスロッドの溝研磨装置
は、溝付き石英ガラスロッドを載置固定する石英ガラス
ロッド固定手段と、該石英ガラスロッド固定手段に対向
して設置されかつ該石英ガラスロッドの溝部分を研磨す
る研磨用ブラシ手段と、該研磨用ブラシ手段によって該
石英ガラスロッドの溝部分が研磨されるように該石英ガ
ラスロッド固定手段と研磨用ブラシ手段のいずれか一方
又は双方を移動させる手段とを有することを特徴とす
る。研磨治具として研磨用ブラシ手段を使用することに
よって、溝付き石英ガラスロッドの溝部分を鏡面研磨す
ることが可能となる。
【0011】上記石英ガラスロッドと研磨用ブラシ手段
とを所定の角度をもって対向せしめるように構成するこ
とによって、石英ガラスロッドの溝に対して研磨用ブラ
シ手段が角度を持って研磨処理を行い、溝の側面部分の
研磨が良好に行われる。なお、石英ガラスロッドと研磨
用ブラシ手段が平行であると、石英ガラスロッドの溝部
分の底面部分は研磨されるが、側面部分が研磨されにく
いという不具合が存在する。
【0012】本発明の第2の石英ガラスロッドの溝研磨
装置は、ベースプレートと、該ベースプレートの両側端
部に設けられた一対のブラシ移動用レールと、該ブラシ
移動用レール上を摺動自在に移動する移動ブロックと、
該移動ブロックに両端部がそれぞれ取り付けられた研磨
用ブラシ手段と、該ベースプレートの中央部に設けられ
上面に溝付き石英ガラスロッドを載置固定しかつ角度調
整機構を具備した石英ガラスロッド固定台とを有するこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の第3の石英ガラスロッドの溝研磨
装置は、ベースプレートと、該ベースプレートの両側端
部に設けられた一対のブラシ移動用レールと、一方のブ
ラシ移動用レールを側方に移動自在に載置するレール移
動用レールと、該一対のブラシ移動用レール上をそれぞ
れ摺動自在に移動する移動プレートと、該移動プレート
上にそれぞれ回転可能に取り付けられた移動ブロック
と、該移動ブロックに両端部がそれぞれ取り付けられた
研磨用ブラシ手段と、該ベースプレートの中央部に設け
られ上面に溝付き石英ガラスロッドを載置固定する石英
ガラスロッド固定台とを有することを特徴とする。
【0014】本発明の第3の石英ガラスロッドの溝研磨
装置において、石英ガラスロッド固定台にさらに角度調
整機構を具備させれば、種々の態様の角度調整を行うこ
とができる。
【0015】上記した本発明の第2及び第3の石英ガラ
スロッドの溝研磨装置によれば研磨に使用する研磨用ブ
ラシ手段と被研磨物である石英ガラスロッドとの角度を
任意に設定可能とされているので、石英ガラスロッドの
溝部側面の研磨を良好に実施できるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の1つの実施の形態
を添付図面中、図1〜図5に基づいて説明するが、本発
明がこれらの実施の形態に限定して解釈されるものでな
いことはいうまでもない。
【0017】図1は本発明の石英ガラスロッドの溝研磨
装置の一つの実施の形態を示す平面図である。図2は図
1の側面図である。図3は図1の正面図である。図4は
研磨用ブラシによって石英ガラスロッドの溝部分を研磨
している状態を示す摘示説明図である。図5は研磨用ブ
ラシの摘示側面説明図である。
【0018】図中、12は本発明に係る石英ガラスロッ
ドの溝研磨装置で、ベースプレート14を有している。
該ベースプレート14の左右両側端部にはブラシ移動用
レール16a,16bが支持脚17a,17bを介して
相対向して設置されている。該ブラシ移動用レール16
a,16bには移動ブロック18a,18bを固定手段
44a,44bによって上面に固着した移動プレート1
9a,19bが摺動自在に取りつけられている。
【0019】20はブラシ用シャフトで、その両端部は
該移動ブロック18a,18bの内面側に回転自在に挿
着されている。該ブラシ用シャフト20の外周面にはブ
ラシ毛22aが植設されている。22は研磨用ブラシ手
段又は研磨用ブラシであり、該ブラシ用シャフト20及
びブラシ毛22aから構成されている。24は該移動ブ
ロック18aの外面側に取りつけられたブラシ回転用モ
ータで、上記したブラシ用シャフト20に接続されてい
る。該ブラシ回転用モータ24のオン・オフによって該
ブラシ用シャフト20及び研磨用ブラシ22の回転(正
回転又は逆回転)・停止が行われる。
【0020】26はボールネジで、該ブラシ移動用レー
ル16bの外側に並設されている。該ボールネジ26
は、移動ブロック18bの外面側に設けられたボールネ
ジ受け部28に螺動自在に挿着されている。該ボールネ
ジ26の一端部はギアボックス29を介してブラシ移動
用モータ30に接続されている。
【0021】該ブラシ移動用モータ30をオンとする
と、ギアボックス28を介して該ボールネジ26が回転
し、この回転によってボールネジ受け部28が該ボール
ネジ26上を移動し、それとともに移動ブロック18b
がブラシ移動用レール16b上を移動し、同時に移動ブ
ロック18aがブラシ移動用レール16a上を移動す
る。
【0022】これによって、ブラシ用シャフト20及び
研磨用ブラシ22が移動する。32a,32bは該ブラ
シ移動用レール16bに設けられた上下のストッパー
で、該ブラシ移動用レール16b上を移動する移動ブロ
ック18bの移動範囲を制限する働きを行う。
【0023】34は石英ガラスロッド固定台で、複数の
溝付き石英ガラスロッド36を載置固定する。該石英ガ
ラスロッド固定台34の下面には研磨用ブラシ22に対
する角度を自在に変更できる角度調整機構38が付設さ
れている。
【0024】なお、石英ガラスロッド36の溝部分36
aを実際に研磨するにあたっては、研磨剤として酸化セ
リウムやコロイダルシリカなどを添加して研磨するのが
好適である。
【0025】図1において46は研磨剤供給管であり、
酸化セリウムやコロイダルシリカを水に溶いて液状とし
た研磨剤48を研磨剤供給管46の先端スプレー部46
aから噴霧して溝研磨される石英ガラスロッド36上に
供給する。
【0026】上記した構成によりその作用を説明する。
まず、角度調整機構38によって石英ガラスロッド固定
台34を研磨ブラシ22に対して所定の角度だけ傾けた
状態に設定する。石英ガラスロッド固定台34に研磨す
べき石英ガラスロッド36を載置固定する。
【0027】次に、ブラシ回転用モータ24及びブラシ
移動用モータ30を正回転させて、研磨用ブラシ22を
正回転させるとともにブラシ移動用レール16a,16
b上の該研磨用ブラシ22の移動(図1の状態から下方
へ)を開始させる。研磨用ブラシ22が石英ガラスロッ
ド固定台34に載置固定された溝付き石英ガラスロッド
36と接すると、研磨ブラシ22の先端ブラシ部分が石
英ガラスロッド36の溝部分36a内に侵入して溝部分
36aの隅々まで研磨する(図4)。
【0028】該研磨用ブラシ22の下方への移動が下部
ストッパー32bに達して停止すると、続いてブラシ回
転用モータ24及びブラシ移動用モータ30を逆回転さ
せて、研磨用ブラシを逆回転させるとともにブラシ移動
用レール16a,16b上の該研磨用ブラシ22の上方
への移動を開始させる。
【0029】同様に、研磨用ブラシ22が石英ガラスロ
ッド固定台34上の溝付き石英ガラスロッド36に接す
ると、研磨用ブラシ22の先端ブラシ部分が石英ガラス
ロッド36の溝部分36a内に侵入して溝部分36aを
隅々まで研磨する(図4)。
【0030】該研磨用ブラシ22の上方への移動が上部
ストッパー32aに達して停止すると、続いてブラシ回
転用モータ24及びブラシ移動用モータ30を再び正回
転させて、研磨用ブラシ22を正回転させるとともにブ
ラシ移動用レール16a,16b上の該研磨用ブラシ2
2の下方への移動を再び行って、石英ガラスロッド36
の溝部分36aの研磨を行う。
【0031】このようにして、研磨用ブラシ22の上下
動を繰り返すことによって石英ガラスロッド36の溝部
分36aの研磨を行い、石英ガラスロッド36の溝部分
36aが所定の研磨状態に達した段階で、ブラシ回転用
モータ24及びブラシ移動用モータ30を停止させる。
【0032】上述したように、溝付き石英ガラスロッド
36を研磨ブラシ22に対して所定角度だけ傾斜させた
状態で研磨することによって、石英ガラスロッド36の
溝部36aの側壁部分が良好に研磨される。この石英ガ
ラスロッド36、即ち石英ガラスロッド固定台34の研
磨ブラシ22に対する傾斜の付け方としては、種々の方
策が考えられるものである。
【0033】図1〜図3に示したように石英ガラスロッ
ド固定台34に角度調整機能38を取りつけてその角度
を変えて研磨ブラシ22に対して傾斜を付ける手法の他
に、石英ガラスロッド固定台34の角度は不変として、
研磨ブラシ22を傾斜させる構成とすることも可能であ
る。
【0034】図6に基づいて研磨ブラシ22を傾斜可能
とする構成についての例を説明する。図6は本発明の他
の実施の形態を示す平面図である。図6において、図1
〜図5と同一又は類似部材は同一の符号を用いる。
【0035】図6において、ウェーハボートの溝研磨装
置12は、ベースプレート14、ブラシ移動用レール1
6a,16b、支持脚17a,17b、移動ブロック1
8a,18b、移動プレート19a,19b、ブラシ用
シャフト20、研磨ブラシ22、ブラシ回転用モータ2
4、ボールネジ26、ボールネジ受け部28、ギアボッ
クス29、ブラシ移動用モータ30、上下部のストッパ
ー32a,32b、固定手段44a,44b、石英ガラ
スロッド固定台34及び石英ガラスロッド36の構成及
び配置は、支持脚17a,17bがベースプレート14
に固定されておらず、移動自在とされ、移動ブロック1
8a,18bが移動プレート17a17b上に固定され
ておらず回動可能とされ、かつ該石英ガラスロッド固定
台34がベースプレート14上に固定されている点を除
いて、図1〜図3の構成と同様の構成を有している。
【0036】40a,40bはブラシ移動用レール16
a,16bに直交するように該ベースプレート14の上
面でかつ該ブラシ移動用レール16a,16bの上下端
部の下側に設けられたレール移動用レールである。該レ
ール移動用レール40a,40bの両端部は支持脚17
c,17dを介してベースプレート14の上面に固定さ
れている。
【0037】該ブラシ移動用レール16aの両端部の下
面にはガイドプレート42a,42bが固着されてい
る。該ガイドプレート42a,42bは該レール移動用
レール40a,40bに摺動自在に取りつけられてい
る。したがって、該ブラシ移動用レール16aは、該レ
ール移動用レール40a,40b上を該ガイドプレート
42a,42bを介して移動可能とされ、該ブラシ移動
用レール16aを移動させることによって該石英ガラス
ロッド固定台34に対する研磨用ブラシ22の傾斜角度
θを自在に設定することができる。
【0038】44a,44bは移動ブロック18a,1
8bを移動プレート19a,19bに固定するための固
定手段であり、研磨用ブラシ22の傾斜角度θが所定の
角度となった場合に、該固定手段44a,44bを用い
て該移動ブロック18a,18bを該移動プレート19
a,19bに固定することによって、その所定の傾斜角
度θを維持することが可能となる。
【0039】この構成によれば、まずブラシ移動用レー
ル16aをレール移動用レール40a,40b上を移動
させることによって石英ガラスロッド固定台34に対す
る研磨用ブラシ22の傾斜角度θを所望角度に設定し、
固定手段44a,44bを用いて移動ブロック18aを
移動プレート19aに固定して当該傾斜角度θを固定維
持せしめる。石英ガラスロッド固定台34に研磨すべき
石英ガラスロッド36を載置固定する。
【0040】次に、ブラシ回転用モータ24及びブラシ
移動用モータ30を正回転させて研磨ブラシ22を正回
転させるとともにブラシ移動用レール16a,16b上
の移動(図6の状態から下方へ)を開始させる。研磨用
ブラシ22が石英ガラスロッド固定台34に載置固定さ
れた石英ガラスロッド36と接すると、研磨用ブラシ2
2の先端ブラシ部分が石英ガラスロッド36の溝部分3
6a内に侵入して溝部分36aの隅々まで研磨する。
【0041】研磨用ブラシ22の下方への移動が下部ス
トッパー32bに達して停止すると、続いてブラシ回転
用モータ24及びブラシ移動用モータ30を逆回転させ
て、研磨用ブラシ22を逆回転させるとともにブラシ移
動用レール16a,16b上の上方への移動を開始させ
る。同様に、研磨用ブラシ22が石英ガラスロッド固定
台34上の石英ガラスロッド36に接すると、研磨用ブ
ラシ22の先端ブラシ部分が石英ガラスロッド36の溝
部分36a内に侵入して溝部分36aを隅々まで研磨す
る。
【0042】研磨用ブラシ22の上方への移動が上部ス
トッパー32aに達して停止すると、続いてブラシ回転
用モータ24及びブラシ移動用モータ30を再び正回転
させて、研磨用ブラシ22を正回転させるとともにブラ
シ移動用レール16a,16b上の下方への移動を再び
行って、石英ガラスロッド36の溝部分36aの研磨を
行う。このように、研磨用ブラシ22の上下動を繰り返
すことによって石英ガラスロッド36の溝部分36aの
研磨を行い、石英ガラスロッド36の溝部分36aが所
定の研磨状態に達した段階で、ブラシ回転用モータ24
及びブラシ移動用モータ30を停止させる。
【0043】図6の例では、石英ガラスロッド固定台3
4をベースプレート14上に固定した場合を例示した
が、図3に示したように角度調整機構38を設けること
も可能である。この場合は、石英ガラスロッド固定台3
4及び研磨用ブラシ22のそれぞれの角度を調整するこ
とによって種々の研磨態様を採用することが可能とな
る。
【0044】図1及び図6に示した例においては、石英
ガラスロッド固定台34は移動せず、研磨用ブラシ22
が移動して石英ガラスロッド36の溝部分36aの研磨
を行う場合を例示したが、この反対に研磨ブラシ22を
移動せず、石英ガラスロッド固定台34を移動して石英
ガラスロッド36の溝部分36aの研磨を行うこともで
き、また、研磨ブラシ22及び石英ガラスロッド固定台
34の双方を互いに移動させるようにすることも可能で
ある。
【0045】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が
可能であることは勿論である。
【0046】(実施例1)外径が16mm、長さ100
0mmの石英ガラスロッドの端部30mmから溝幅3.
5mm、溝深さ8mm、ピッチ5.5mmで溝数170
の溝をダイヤモンドブレードで切断溝加工した。切断溝
加工された石英ガラスロッド4本を溝部分を上に向けて
並べ、ロッドの両端を研磨装置に固定した。
【0047】毛の太さ0.2mm、毛足20mmのナイ
ロンブラシを直径30mm、長さ1500mmの金属製
シャフトに巻き付けたロール状のブラシを図1に示した
研磨装置に装着した。ブラシとロッドの角度を30°に
調整した後、回転数1200rpmでブラシを回転さ
せ、移動速度50mm/sec.の往復運動をさせて、研磨
剤として酸化セリウムを水に溶いて溝部分にかけなが
ら、溝部分の研磨を行った。30分経過した後、ブラシ
の角度を反対側に30°に設定し直し、30分研磨をし
た。
【0048】研磨の終了したロッドを超音波洗浄層内で
純水で洗浄した後、溝部分を目視で観察した。各溝はば
らつきなく、鏡面に研磨されていた。その後、走査電子
顕微鏡で溝部分を観察したが、ダイヤモンドブレードか
ら混入する金属不純物は、観察されなかった。
【0049】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の石英ガラス
ロッドの溝研磨装置は、研磨面の面荒れがなく、作業時
間が短くて済み、コストも低廉で、幅が狭く、深さのあ
る溝の機械研磨が可能となり、全ゆる溝の寸法形状に全
て対応し、容易に研磨加工が行え、多種多様な研磨治具
を製作することなく、低コストで溝部分の研磨を行うこ
とができ、石英ガラスロッドをダイヤモンドブレードで
切断加工した後に、機械研磨を行うことによって切断加
工溝面を鏡面にすることができ、その上ダイヤモンドブ
レードで切断加工した後に残留する金属不純物の除去も
同時に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の石英ガラスロッドの溝研磨装置の一
つの実施の形態を示す平面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1の正面図である。
【図4】 研磨用ブラシによって石英ガラスロッドの溝
部を研磨している状態を示す摘示説明図である。
【図5】 研磨用ブラシの摘示側面説明図である。
【図6】 本発明の石英ガラスロッドの溝研磨装置の他
の実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】 12:石英ガラスロッドの溝研磨装置、14:ベースプ
レート、16a,16b:ブラシ移動用レール、17
a,17b:支持脚、18a,18b:移動ブロック、
19a,19b:移動プレート、20:ブラシ用シャフ
ト、22:研磨用ブラシ、24:ブラシ回転用モータ、
26:ボールネジ、28:ボールネジ受け部、29:ギ
アボックス、30:ブラシ移動用モータ、32a,32
b:ストッパー、34:石英ガラスロッド固定台、3
6:石英ガラスロッド、38:角度調整機構、40a,
40b:レール移動用レール、42a,42b:ガイド
プレート、44a,44b:固定手段、46:研磨剤供
給管、48:研磨剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須釜 明彦 福島県郡山市田村町金屋字川久保88番地 信越石英株式会社郡山工場内 (72)発明者 松谷 利勝 山形県天童市大字清地字藤段1357番地3 株式会社山形信越石英内 (72)発明者 水野 徹 福島県岩瀬郡鏡石町大字鏡田字鏡173 株 式会社アトック福島工場内 Fターム(参考) 3C058 AA06 AA14 AA16 AB04 AB06 AB08 AC04 BA07 CA01 CA06 CB01 CB05 CB07 4G015 FA02 FB03 FC08 FC10 4G059 AA11 AC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝付き石英ガラスロッドを載置固定する
    石英ガラスロッド固定手段と、該石英ガラスロッド固定
    手段に対向して設置されかつ該石英ガラスロッドの溝部
    分を研磨する研磨用ブラシ手段と、該研磨用ブラシ手段
    によって該石英ガラスロッドの溝部分が研磨されるよう
    に該石英ガラスロッド固定手段と研磨用ブラシ手段のい
    ずれか一方又は双方を移動させる手段とを有することを
    特徴とする石英ガラスロッドの溝研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記石英ガラスロッドと研磨用ブラシ手
    段とを所定の角度をもって対向せしめるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の石英ガラスロッドの溝研磨
    装置。
  3. 【請求項3】 ベースプレートと、該ベースプレートの
    両側端部に設けられた一対のブラシ移動用レールと、該
    ブラシ移動用レール上を摺動自在に移動する移動ブロッ
    クと、該移動ブロックに両端部がそれぞれ取り付けられ
    た研磨用ブラシ手段と、該ベースプレートの中央部に設
    けられ上面に溝付き石英ガラスロッドを載置固定しかつ
    角度調整機構を具備した石英ガラスロッド固定台とを有
    することを特徴とする石英ガラスロッドの溝研磨装置。
  4. 【請求項4】 ベースプレートと、該ベースプレートの
    両側端部に設けられた一対のブラシ移動用レールと、一
    方のブラシ移動用レールを側方に移動自在に載置するレ
    ール移動用レールと、該一対のブラシ移動用レール上を
    それぞれ摺動自在に移動する移動プレートと、該移動プ
    レート上にそれぞれ回転可能に取り付けられた移動ブロ
    ックと、該移動ブロックに両端部がそれぞれ取り付けら
    れた研磨用ブラシ手段と、該ベースプレートの中央部に
    設けられ上面に溝付き石英ガラスロッドを載置固定する
    石英ガラスロッド固定台とを有することを特徴とする石
    英ガラスロッドの溝研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記石英ガラスロッド固定台が角度調整
    機構を具備していることを特徴とする請求項4記載の石
    英ガラスロッドの溝研磨装置。
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