JP2000126836A - 缶体の巻締部の加熱密封装置 - Google Patents

缶体の巻締部の加熱密封装置

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JP2000126836A
JP2000126836A JP10300050A JP30005098A JP2000126836A JP 2000126836 A JP2000126836 A JP 2000126836A JP 10300050 A JP10300050 A JP 10300050A JP 30005098 A JP30005098 A JP 30005098A JP 2000126836 A JP2000126836 A JP 2000126836A
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coil
induction heating
heating coil
frequency induction
lid
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Tsutomu Shinomiya
力 四宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力の消費を小として短時間で巻締部を全周に
亘って均一に加熱することができ、これによって、シー
リングコンパウンドを不要として密封性の高い巻締部を
形成することができる缶体の巻締部の加熱密封装置を提
供する。 【解決手段】熱可塑性合成樹脂による被覆層を備える缶
蓋が缶胴に二重巻締めされた缶体wを回転させつつ搬送
する搬送手段2を設ける。搬送手段2により搬送される
缶体wに同期して缶体wの搬送方向に移動され、缶体w
の巻締部zに全周に亘って対向する円環状の高周波誘導
加熱コイル5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶体の巻締部の加
熱密封装置に関し、詳しくは、缶胴と缶蓋との巻締部を
加熱することによって、缶胴と缶蓋とに備える熱可塑性
合成樹脂の被覆層を溶着させて該巻締部を密封する加熱
密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料等を内容物とする缶体は、缶胴に缶
蓋が二重巻締めされて内部に内容物が密封される。一般
に、前記缶胴及び缶蓋には、腐食等を防止するために、
熱硬化型のエポキシフェノール樹脂や熱可塑性のポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル樹脂による被覆
層が設けられている。また、該缶体の巻締部の密封性を
向上するために、巻締部における缶胴と缶蓋との間に該
シーリングコンパウンドが設けられている。該シーリン
グコンパウンドは、二重巻締めに先立って、缶蓋のシー
ミングパネルからシーミングウォールにかけてのカール
部の裏面側に塗布され、巻締時の押圧によって缶胴と缶
蓋との間に圧着されて缶体内部を密封する。
【0003】しかし、シーリングコンパウンドは、巻締
部に対応する缶蓋の裏面側に正確に塗布しなければなら
ず、このような高精度な作業を行うライニングマシンは
比較的高価でありコスト高となる不都合がある。更に、
シーリングコンパウンド自体の内容物のフレーバーへの
影響もある。
【0004】そこで、本出願人は、先に特願平3−21
8502号(特開平7−171645号公報参照)によ
り、第1巻締工程を行う第1巻締手段と第2巻締工程を
行う第2巻締手段との間の缶体の搬送路に沿って缶体の
巻締部を加熱するレール状の高周波加熱コイルを設けた
装置を提案した。これによれば、先ず、第1巻締工程が
行われた缶体の巻締部を高周波加熱コイルに対向させて
転動させつつ該缶体を搬送することにより、缶蓋の内面
側に設けられている前記被覆層を軟化或いは溶融化させ
る。次いで、第2巻締工程を行うことにより、缶胴と缶
蓋との間で軟化或いは溶融化した被覆層を密着させて巻
締部を密封する。
【0005】これによって、缶蓋の製造ラインにおいて
ライニングマシンが排され、シーリングコンパウンドの
塗布が不必要となるため低コストな缶体の製造を行うこ
とができる。
【0006】しかし、高周波加熱コイルは誘導磁界にム
ラが生じ易いために、巻締部に加熱ムラが生じることが
ある。従って、巻締部の全周に均一な加熱を行うために
は、缶体を比較的高速に回転させる必要があり、或い
は、高周波加熱コイルを比較的長い距離に亘って設ける
必要がある。このため、装置構成が複雑となったり、加
熱時間の増加や高周波加熱コイルにおける消費電力が増
加するといった不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、電力の消費を小として短時間で巻締部を
全周に亘って均一に加熱することができ、これによっ
て、シーリングコンパウンドを不要として密封性の高い
巻締部を形成することができる缶体の巻締部の加熱密封
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも巻締カール部の内面側に熱
可塑性合成樹脂による被覆層が設けられた缶蓋を円筒状
の缶胴に二重巻締めして缶体を形成し、該缶体を搬送し
つつ該缶体の巻締部を加熱することにより、缶蓋の被覆
層を軟化或いは溶融させて該巻締部を密封する加熱密封
装置であって、前記缶体を、その軸線回りに回転させつ
つ搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される前
記缶体に同期して該缶体の搬送方向に移動され、該缶体
の巻締部に全周に亘って対向する円環状の高周波誘導加
熱コイルとを備えることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、缶体の巻締部を高周波誘
導加熱コイルによって加熱し、巻締部における缶蓋に設
けられた熱可塑性合成樹脂の被覆層を軟化或いは溶融さ
せるので、シーリングコンパウンドを不要として密封す
ることができる。
【0010】そして本発明においては、円環状の前記高
周波誘導加熱コイルを缶体の巻締部に全周に亘って対向
させ、缶体と共に搬送方向に移動させるようにしたの
で、缶体が前記搬送手段により搬送されている間、常に
巻締部の全周に亘って誘導磁界による加熱を行うことが
できる。これにより、巻締部への十分な加熱が比較的短
時間で行え、高周波誘導加熱コイルにおける電力消費を
必要最小限に抑えることができる。
【0011】更に、前記搬送手段は缶体を回転させつつ
搬送するので、該缶体の巻締部に対向する高周波誘導加
熱コイルから発する誘導磁界にムラが生じても、缶体の
回転により巻締部の全周に亘って均一に誘導磁界が付与
されるので、巻締部の全周に亘って前記被覆層を均一に
軟化或いは溶融させて確実に密封することができる。
【0012】また、本発明において、前記搬送手段は、
前記缶体を昇降させる昇降手段を備え、前記高周波誘導
加熱コイルは、その内径が前記缶体の巻締部より大とさ
れ、前記昇降手段によって上昇された前記缶体の巻締部
の径方向の外側から所定間隔を存して該巻締部の全周に
対向することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、前記昇降手段により缶体
を上昇させ、該缶体の巻締部をコイルの内方に水平に位
置させる。これにより、巻締部の径方向の外側にコイル
が対向するので巻締部へのより集中した加熱を行うこと
ができる。
【0014】また、本発明は、前記缶体の搬送方向に沿
った所定範囲に、前記高周波誘導加熱コイルへ高周波電
流を供給する高周波電流供給手段に接続された第1誘導
接続コイルが延設されており、前記高周波誘導加熱コイ
ルは、該第1誘導接続コイルに所定間隔を存して対向
し、該第1誘導接続コイルに沿って移動する際に電磁誘
導によって該第1誘導接続コイルを介して前記高周波電
流供給手段と接続状態となる第2誘導接続コイルを一体
に備えていることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、高周波誘導加熱コイルに
備える第2誘導接続コイルが高周波電流供給手段に接続
された第1誘導接続コイルに沿って移動する。このと
き、第1誘導接続コイルと第2誘導接続コイルとは電磁
誘導によって接続状態となる。従って、缶体の搬送方向
に移動する高周波誘導加熱コイルへの高周波電流の供給
を円滑に行うことができる。
【0016】更に、高周波誘導加熱コイルは、上記構成
により第2誘導接続コイルが第1誘導接続コイルに対向
しているときにのみ高周波電流が供給されるので、缶体
の搬送方向に沿った所定範囲、例えば、缶体の巻締部を
十分に加熱するのに必要な範囲にのみ第1誘導接続コイ
ルを設けておけば、余分な部分への高周波電流の供給を
排して消費電力を小とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施形態の加熱密封装置を模式
的に示す説明図、図2は加熱密封装置の要部の構成を示
す説明的縦断面図、図3は加熱密封装置の一部を拡大し
て示す説明的断面図、図4は図3の説明的IV矢示図、図
5は缶体及び高周波誘導加熱コイルの一部を示す説明的
断面図である。
【0018】本実施形態の加熱密封装置1は、図示しな
い前工程において有底筒状の缶胴xに内容物が充填さ
れ、更に該缶胴xに缶蓋yが巻締められた缶体w(図2
参照)の巻締部zを加熱して密封するものである。な
お、本実施形態によって巻締部zの加熱が行われる缶体
wは、図5に示すように、缶胴xの内外面両側及び缶蓋
yの内外面両側に、ポリエチレンテレフタレートフイル
ムを貼着することによって形成された被覆層fが設けら
れている。特に、該缶蓋yは、シーリングコンパウンド
が塗布されていないものが使用されている。
【0019】図1に示すように、本実施形態の加熱密封
装置1は、缶体wを円弧状の搬送方向に移動させる搬送
手段2と、該搬送手段2の上流側へ缶体wを投入する投
入ターレット3と、該搬送手段2の下流側へ缶体wを排
出する排出ターレット4とを備えている。また、該加熱
密封装置1は、前記搬送手段2によって搬送方向に移動
される缶体wの巻締部zを高周波誘導により加熱する複
数の高周波誘導加熱コイル5を備えている。
【0020】前記搬送手段2は、図2に示すように、大
略直方体状に形成されたフレーム6の底部6aに、該フ
レーム6の天板6bを貫通して起立する支柱7を備えて
いる。該支柱7には回転ドラム8が下端部と上端部とに
設けられたベアリング9,10を介して回転自在に外挿
されている。該回転ドラム8は、フレーム6の天板6b
の下方に位置する部分が大径に、該天板6bの上方に位
置する部分が小径に形成されている。該回転ドラム8の
下端には、前記支柱7に前記ベアリング9を介して回転
自在に支持された駆動ギア11が一体に連結されてい
る。該駆動ギア11は、図示しないが、駆動手段の駆動
機構に備えられた他のギアに連結されてその駆動力を回
転ドラム8に伝達するものである。
【0021】また、前記回転ドラム8には、外周に缶体
wの側壁(缶胴xの外周)に対応する複数の支持凹部1
2を備えて該回転ドラム8を回転軸として回転する搬送
ターレット13が設けられている。該搬送ターレット1
3の各支持凹部12の下方位置には、缶体wを起立状態
に載置して支持する支持部14が設けられている。該支
持部14は、前記回転ドラム8に昇降自在に支持された
シャフト15の上端に回転自在に設けられている。該シ
ャフト15は、その下端部に一対のカムローラ16,1
7を備え、該カムローラ16,17は、前記支柱7の外
周に沿って固設されたカムレール18の案内によって支
持部14を昇降させる。即ち、カムローラ16,17と
カムレール18とにより本発明における昇降手段が構成
されている。
【0022】更に、該支持部14の外周にはピニオンギ
ア19が一体に設けられており、該支持部14の移動方
向である缶体wの搬送方向に沿って、ピニオンギア19
に歯合するラック20がフレーム6の天板6bに設けら
れている。これにより、該支持部14が前記回転ドラム
8の回転によって移動したとき、ラック20に沿ってピ
ニオンギア19が回転され、缶体wが搬送されている
間、該支持部14を介して缶体wが回転される。
【0023】また、図2に示すように、前記支柱7の上
部の外周には断面コ字形のコイル支持部材21が固定さ
れている。該コイル支持部材21の内部には渦巻き状に
形成されていることによって複数列に延びる第1誘導接
続コイル22が収容されている。該第1誘導接続コイル
22は、図示しない高周波電流供給手段に接続されてお
り、図1に示すように、缶体wの搬送軌道のうち該缶体
wの巻締部zの加熱を行う範囲に略半円弧状に延設され
ている。
【0024】更に、図3及び図4に示すように、前記支
持部14に対向する上方位置には高周波誘導加熱コイル
5が設けられている。該高周波誘導加熱コイル5は、缶
体wの巻締部zの外径よりも大きい内径を有して始端と
終端とが不連続の円環部23と、該円環部23の始端と
終端から上方に延出された導通柄部24と、該導通柄部
24の上端に設けられた第2誘導接続コイル25とによ
って構成されている。
【0025】該第2誘導接続コイル25は、図3に示す
ように、前記導通柄部24に一体に連結された支持ブロ
ック26の内部に収容され、前記第1誘導接続コイル2
2に所定間隔を存して対向している。該第2誘導接続コ
イル25の第1誘導接続コイル22との対向側には、第
1誘導接続コイル22からの誘導磁界を効率よく受ける
ために、鉄製の板材27が固設されている。また、該第
2誘導接続コイル25は、図3及び図4に示すように、
支持ブロック26に固定された鉄製板状の導通部材28
を介して前記導通柄部24に連結されている。そして、
図2及び図3に示すように、該導通柄部24は、連結部
材29によって前記回転ドラム8の上端に連結されてい
る。これにより、図2に示すように、該高周波誘導加熱
コイル5は、支持部14に支持された缶体wの上方側に
おいて該缶体wと一体に移動し、図3に示すように、第
2誘導接続コイル25が第1誘導接続コイル22に所定
間隔を存して対向していることにより、第2誘導接続コ
イル25は、第1誘導接続コイル22との電磁誘導によ
る接続状態を維持して移動する。
【0026】次に、本実施装置である加熱密封装置1の
作動を説明する。先ず、図1を参照して、缶体wが前記
投入ターレット3により投入され、図2において向かっ
て左側に示すように、搬送手段2の支持部14に載置さ
れる。次に、図2を参照して、支持部14は、駆動ギア
11を介して伝達された駆動力により回転ドラム8を介
して支柱7の回りを回動される。このとき、回転ドラム
8の回転に伴い、支持部14のシャフト15に設けられ
た前記カムローラ16,17がカムレール18に案内さ
れ、缶体wを載置した状態で支持部14が上昇する(こ
のときの状態は図2において向かって右側に示され
る。)該支持部14の上昇によって缶体wはその上端の
巻締部zが前記高周波誘導加熱コイル5の円環部23に
挿入される。この位置において、図1に示すように、前
記第1誘導接続コイル22の始端部側に前記第2誘導接
続コイル25(図1では第2誘導接続コイル25を内部
に備える支持ブロック26を示す)が対向し、第1誘導
接続コイル22から供給される高周波電流が、電磁誘導
によって第2誘導接続コイル25に伝達される。これに
よって、図5に示すように、前記高周波誘導加熱コイル
5の円環部23からの誘導磁界vが缶体wの巻締部zに
作用して、該巻締部zが加熱される。そして搬送手段2
においては、図2に示すように、前記支持部14のピニ
オンギア19がラック20に歯合しているので、該缶体
wは、前記高周波誘導加熱コイル5によって巻締部zが
加熱された状態で回転しつつ円弧状に搬送される。
【0027】このように、前記高周波誘導加熱コイル5
の円環部23が缶体wの巻締部z全周に対向し、且つ、
缶体wが回転されつつ搬送されるので、前記高周波誘導
加熱コイル5の誘導磁界v(図5参照)にムラが生じて
も、巻締部zの全周に亘って均一に効率よく加熱するこ
とができ、また、高周波誘導加熱に伴う消費電力を小と
することができる。
【0028】該高周波誘導加熱コイル5によって加熱さ
れた巻締部zは、図5に示す二重巻締めされた状態で、
缶胴xの被覆層fと缶蓋yの被覆層fとが共に軟化或い
は溶融され、従来のようなシーリングコンパウンドを用
いることなく、互いに接触する缶胴xと缶蓋yとの間が
確実に封止される。
【0029】その後、缶体wが更に下流に搬送される
と、図1に示すように、前記第1誘導接続コイル22の
終端部側を通過した支持ブロック26の内部の第2誘導
接続コイル25(図3参照)は、前記第1誘導接続コイ
ル22との誘導接続が解除され、缶体wの巻締部zの加
熱が停止される。そして、その下流側において支持部1
4が下降して缶体wの巻締部zが高周波誘導加熱コイル
5から離反され(このときの状態は、図2において向か
って左側に示した缶体wの投入時と略同様の状態であ
る)、巻締部zの加熱によって密封された缶体wは、前
記排出ターレット4により排出される。
【0030】なお、本実施形態においては、前記支持部
14を上昇させることによって缶体wの巻締部zを高周
波誘導加熱コイル5の円環部23の内方に位置させ、図
5に示すように、缶体wの巻締部zに水平方向に高周波
誘導加熱コイル5の円環部23を対向させるようにし
た。これにより、誘導磁界fが巻締部zに集中して巻締
部zのみを正確に加熱することができ、少ない消費電力
で極めて効率のよい巻締部zの加熱を行うことができ
る。一方、本発明においては、本実施形態の構成以外
に、例えば、巻締部zの直上或いは斜め上方位置に高周
波誘導加熱コイル5の円環部23を位置させてもよい。
そして、この場合には支持部14に載置された時点で巻
締部zと高周波誘導加熱コイル5の円環部23とを対向
させることができるので、支持部14による缶体wの昇
降が不要となり、装置構成を簡略化することができる。
【0031】また、本実施形態においては、缶体wを前
記搬送手段2の支持部14によって支持して円弧状に搬
送するもの示したが、それに限るものではなく、図示し
ないが、缶体wを直線状に搬送する構成を有する搬送手
段を採用した場合であっても本発明を適用して巻締部z
の良好な加熱密封を行うことができる。
【0032】また、本実施形態においては、図5に一部
を示したように、缶胴xの内外面両側及び缶蓋yの内外
面両側に、ポリエチレンテレフタレート製のフイルムに
よる被覆層fを備える缶体wを採用した。ここで、本発
明における缶蓋yの被覆層fは、ポリエステル樹脂によ
って形成することが好ましい。特に、巻締を行うために
缶蓋yの周縁部に形成された巻締カール部の内面側にお
いては、前記被覆層fは、単層でも多層でも差し支えな
く、最外表面は共重合ポリエステル樹脂等の比較的軟化
温度の低い樹脂とすることが好ましい。従って、その他
の例として缶蓋yの被覆層fを共重合ポリエステル樹脂
とすることが挙げられる。また、本実施形態において
は、腐食等を防止するために缶胴及び缶蓋の全体に被覆
層fが設けられてる一般的な缶体wを採用したが、本発
明の装置によるときには、巻締部zに対応する缶蓋yの
巻締カール部の内面側にのみ被覆層fが設けられていれ
ば、巻締部zの缶蓋yと缶胴xとの間に被覆層fが介在
して軟化或いは溶融されるので、十分に巻締部zを密封
することができる。この場合には更に、被覆層fには所
望により充填剤を入れて使用してもよく、被覆層fを発
泡状態として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の加熱密封装置を模式的に
示す説明図。
【図2】加熱密封装置の要部の構成を示す説明的縦断面
図。
【図3】加熱密封装置の一部を拡大して示す説明的断面
図。
【図4】図3の説明的IV矢示図。
【図5】缶体及び高周波誘導加熱コイルの要部を示す説
明的断面図。
【符号の説明】
f…被覆層、y…缶蓋、x…缶胴、w…缶体、z…巻締
部、1…加熱密封装置、2…搬送手段、5…高周波誘導
加熱コイル、16,17…カムローラ(昇降手段)、1
8…カムレール(昇降手段)、22…第1誘導接続コイ
ル、25…第2誘導接続コイル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも巻締カール部の内面側に熱可塑
    性合成樹脂による被覆層が設けられた缶蓋を円筒状の缶
    胴に二重巻締めして缶体を形成し、該缶体を搬送しつつ
    該缶体の巻締部を加熱することにより、缶蓋の被覆層を
    軟化或いは溶融させて該巻締部を密封する加熱密封装置
    であって、 前記缶体を、その軸線回りに回転させつつ搬送する搬送
    手段と、 該搬送手段により搬送される前記缶体に同期して該缶体
    の搬送方向に移動され、該缶体の巻締部に全周に亘って
    対向する円環状の高周波誘導加熱コイルとを備えること
    を特徴とする缶体の巻締部の加熱密封装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段は、前記缶体を昇降させる昇
    降手段を備え、 前記高周波誘導加熱コイルは、その内径が前記缶体の巻
    締部より大とされ、前記昇降手段によって上昇された前
    記缶体の巻締部の径方向の外側から所定間隔を存して該
    巻締部の全周に対向することを特徴とする請求項1記載
    の缶体の巻締部の加熱密封装置。
  3. 【請求項3】前記缶体の搬送方向に沿った所定範囲に、
    前記高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を供給する高周
    波電流供給手段に接続された第1誘導接続コイルが延設
    されており、 前記高周波誘導加熱コイルは、該第1誘導接続コイルに
    所定間隔を存して対向し、該第1誘導接続コイルに沿っ
    て移動する際に電磁誘導によって該第1誘導接続コイル
    を介して前記高周波電流供給手段と接続状態となる第2
    誘導接続コイルを一体に備えていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の缶体の巻締部の加熱密封装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286433A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Showa Denko Packaging Co Ltd 巻締め部にシーリングコンパンドを不要とした密閉金属容器

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