JP2000126332A - 身体伸長器 - Google Patents

身体伸長器

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JP2000126332A
JP2000126332A JP10320004A JP32000498A JP2000126332A JP 2000126332 A JP2000126332 A JP 2000126332A JP 10320004 A JP10320004 A JP 10320004A JP 32000498 A JP32000498 A JP 32000498A JP 2000126332 A JP2000126332 A JP 2000126332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足首及び上半身を容易に固定することができ
ると共に、足掛止具を前後方向へ移動させる操作を、仰
向けに寝た状態の使用者の手元で容易かつ微妙に調節す
る。 【解決手段】 ベンチ5に可動フレーム9を前後動自在
に装着し、可動フレーム9の先端部9aに使用者の足を
固定する足掛止具6を設けると共に、可動フレーム9を
その長手方向に前後動させる駆動機構11に連結し、駆
動機構11を使用者自身が作動させることにより、足掛
止具6をベンチ5の足元側から突出し得るように構成し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の足首、膝、
股の関節、腰椎などの歪曲を矯正して身長を伸ばすこと
ができる健康器具に係り、特にその伸長操作を容易に行
い得る身体伸長器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より背骨又は腰椎等の歪曲を矯正し
て身長を伸ばす器具としては、傾斜式の身体伸長器51
がある。この傾斜式身体伸長器51は、図14に示すよ
うに、長さが異なる脚52,53上にベンチ54を傾斜
して載置し、このベンチ54の高い側に足掛止具55を
設けたものである。この身体伸長器51を使用するとき
は、使用者は足首を足掛止具55に掛け止め、頭側を低
い位置にしてその体重で下半身を伸長させるものであ
る。
【0003】また、強制的に全身を伸ばす器具として
は、牽引式の身体伸長器61がある。この身体伸長器6
1は、図15に示すように、床面に立てた2本の脚6
2,62上にベンチ63を載置し、このベンチ63の一
側に足掛止部64を設け、ベンチ63の他側に、ベルト
状の胴掛止具65のゴム66の先に取り付けたフック6
7を引っ掛ける掛止枠68を設けたものである。この身
体伸長器61を使用するときは、使用者は先ず胴体を胴
掛止具65のベルトに巻付け、その状態でベンチ63に
仰向けになり、次に足首を足掛止部64に掛け止め、胴
掛止具65に連結したゴム66の引張力で胴掛止具65
を足掛止具64から離間することにより、使用者の背
骨、腰椎又は両足の関節を伸長させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の傾斜式
身体伸長器51は、使用者が傾斜したベンチ54に寝た
状態で身体を伸長させ、使用者の体重だけで下半身を伸
長させるものであるため、使用者の背骨や腰椎を十分に
伸長させることができないという問題を有していた。
【0005】また、牽引式の身体伸長器61では、胴掛
止具65に連結したゴム66の引張力で胴掛止具65を
足掛止具64から離間するものであるため、この胴掛止
具65を身体に装着した状態で、そのゴム66先端のフ
ック67を頭部側の掛止枠68に引っ掛けることが困難
であるという操作上の問題を有していた。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、足首及び上半身を容易に固定することができ
ると共に、足掛止具を前後方向へ移動させる操作を、仰
向けに寝た状態の使用者の手元で容易かつ微妙に調節す
ることができる身体伸長器を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る身体伸長器は、ベンチに可動フレーム
を前後動自在に装着し、該可動フレームの先端部に使用
者の足を固定する足掛止具を設けると共に、該可動フレ
ームをその長手方向に前後動させる駆動機構に連結し、
該駆動機構を使用者自身が作動させることにより、前記
足掛止具を前記ベンチの足元側から突出させ得るように
構成したことを要旨とするものである。
【0008】また、使用者が仰向けに寝た状態で首から
背中の形状に沿って上半身が嵌まるように、首を掛け止
める略半円状に凹んだ首用凹部と、両腕を掛け止める略
半円状に凹んだ2ヵ所の脇用凹部とを固定具本体にそれ
ぞれ形成して成る身体固定具を前記ベンチの上面に載置
するという手段を講じることができる。
【0009】上記構成の身体伸長器によれば、使用者は
ベンチに座った状態で両足首をそれぞれの足掛止具に掛
け止める。次に、仰向けに寝た状態で使用者が駆動機構
に連結した操作ハンドルを徐々に回転させると、可動フ
レームの先端部に設けた足掛止具を足元側から突出させ
る。而して、足掛止具で足が伸ばされることにより、使
用者の背骨、腰椎又は両足の関節を伸長させて身長を伸
ばすことができる。なお、足掛止具の突出距離が長すぎ
て、身体に苦痛を感じたときは操作ハンドルを逆転さ
せ、足掛止具の突出距離を縮めることができる。このよ
うに足掛止具の突出距離を手元の操作ハンドルで容易か
つ微妙に調節することができる。
【0010】上記構成の身体固定具によれば、使用者
が、両足首を足掛止具に掛け止めた後に、身体固定具上
に仰向けに寝れば、そのまま首は首用凹部に、両腕は両
脇用凹部にそれぞれ固定することになり、上半身の身体
伸長器への固定が容易に完了する。この状態で、操作ハ
ンドルを回転させて徐々に足掛止具を足元側から突出さ
せ、足掛止具と身体固定具との間隔を離間させ、使用者
の全身を伸長させて身長を伸ばすことができる。
【0011】本発明に係る駆動機構は、ベンチの下面に
おいて2本の棒状部材の各先端部を可動フレームに対し
てへ字状かつ開閉自在に成るように連結し、前記棒状部
材の各後端部に1本の駆動ボルトを螺合し、該駆動ボル
トに連結した操作ハンドルを回動操作することにより、
前記可動フレームと前記棒状部材との連結部分の開閉角
度を変化させて前記可動フレームが前後動し得るように
構成したものである。
【0012】また、この駆動機構は、ベンチ下面に設け
たブラケットに、押圧レバーを回動軸を介して回動自在
に取り付け、該回動軸に連結した操作アームを回動操作
することにより、前記押圧レバーが可動フレームの後端
部を押圧し、該可動フレームを前後動し得るように構成
することができる。
【0013】上記構成の駆動機構によれば、使用者は手
元にある操作ハンドルを徐々に回転させることにより、
へ字状に構成した棒状部材の連結部分の開閉角度を変化
させて、可動フレームをその先端部側へ移動させること
ができる。而して、可動フレームの先端部に設けた足掛
止具をベンチの足元側から突出させることができる。ま
た、同様に駆動機構を構成する押圧レバーの場合は、こ
の押圧レバーの回動軸に連結してある操作アームを使用
者が回動操作することにより、可動フレーム先端部の足
掛止具をベンチの足元側から突出させることができる。
【0014】更に、本発明に係る駆動機構は、固定フレ
ームと可動フレームとの間にエアシリンダーを介在さ
せ、使用者の手元操作で該エアシリンダーにエアを送出
又は放出することにより、前記可動フレームが前後動し
得るように構成することができる。
【0015】また、駆動機構は、固定フレームと可動フ
レームとの間において、回転軸にボルトを連結したモー
タと該ボルトに螺合するナットとを介在させ、使用者の
手元操作で前記モータの回転軸を正転又は逆転させ、前
記ボルトに対する前記ナットの位置を移動させることに
より、前記可動フレームが前後動し得るように構成する
ことも可能である。
【0016】上記構成の駆動機構によれば、使用者は手
元操作でエアを送出することにより、エアシリンダーの
ロッド部分が可動フレームをその先端部側へ移動させる
ことができる。而して、可動フレームの先端部に設けた
足掛止具をベンチの足元側から突出させる。また、同様
に駆動機構を構成するモータの場合は、使用者の手元の
スイッチ操作により、モータの回転軸を正転させ、可動
フレームをその先端側へ移動させる。逆に、この回転軸
を逆転させることにより、可動フレームを元の位置に戻
すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る身体伸長器の
好適な発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1
乃至図5は本発明に係る身体伸長器の第一の発明の実施
の形態を示すものであり、図1は身体伸長器の全体構成
を示すものである。身体伸長器1は、固定フレーム2に
固定脚3と可変脚4とを所定間隔をあけて固定し、この
固定フレーム2上に略長方形状のベンチ5(5a,5
b)をその長手方向に載置したものである。更に、この
ベンチ5の下面において、固定フレーム2に対してその
長手方向に前後動するように足掛止具6を設けたもので
ある。使用者は、この足掛止具6に足首を掛け止め、ベ
ンチ5上に仰向けになって、その全身を伸長させること
ができる。
【0018】固定脚3は、金属製のパイプを略T字状に
形成したものを、固定フレーム2に固着したブラケット
に、逆向きにして揺動自在に取り付けたものである。こ
の固定脚3は、身体伸長器1を使用するときは、ブラケ
ット(図示していない)部分から垂直に固定する。一
方、身体伸長器1を使用しないときは、ブラケット部分
で折り曲げ得るようになっている。
【0019】図2は可変脚をベンチの下側から見た状態
を示すものである。可変脚4は、固定脚3と同様に金属
製のパイプを略T字状に形成したものを、固定フレーム
2に固着したブラケット7に、逆向きに揺動自在に取り
付けたものである。この可変脚4は、ブラケット7に対
して傾斜して固定することができ、その傾斜角度を適宜
選択することによってベンチ5の傾斜角度を可変するこ
とができるようになっている。この可変脚4の全長は固
定脚3の全長と略同じであるが、ベンチ5に対して直立
するように垂下させたときは、ベンチ5を水平に支持す
ることができる。一方、この可変脚4をベンチ5に対し
て鋭角になるまで傾斜させると、ベンチ5を大きく傾斜
させることができる。なお、この可変脚4もブラケット
7部分で折り曲げて畳み込めるようになっている。これ
らの固定脚3及び可変脚4の各下端部には身体伸長器1
の滑りを防止すると共に、床面を傷つけないようにゴム
製のストッパー8をそれぞれ装着してある。
【0020】ベンチ5は使用者がその上に仰向けに寝た
状態で身体を伸長させるものであり、木製の板の表面に
薄いクッションを張設したもの、又は単に木製の板材の
何れであってもよい。また、このベンチ5(5a,5
b)を2枚に分割し得るように構成することも可能であ
る。このように、ベンチ5(5a,5b)を2枚に分割
することによって、本発明に係る身体伸長器1を分解し
て保管するときにコンパクトにまとめることができると
いう特徴がある。また、これらの2枚のベンチ5a,5
bを微妙に傾斜させて設置することも可能になる。更
に、このベンチ5を固定フレーム2に対して着脱自在に
構成することも、又は固定フレーム2に固着したものの
いずれでもよい。
【0021】図3は足掛止具を前後動させる可動フレー
ムと固定フレームとの構成を示すものである。固定フレ
ーム2は断面が四角形状の金属製パイプから成り、この
固定フレーム2に対して金属製パイプから成る可動フレ
ーム9を挿通枠10を介して前後動自在に装着してあ
る。この可動フレーム9の先端部9aに足掛止具6を着
脱自在に取り付けてある。なお、可動フレーム9を2分
割することも可能である。例えば、可動フレーム9の後
端側は駆動機構11に常時連結しておき、可動フレーム
9の先端側は、この可動フレーム9の後端側に対して着
脱自在に連結するように構成することもできる。
【0022】図4は足掛止具を示すものである。足掛止
具6は、使用者の身体の足を固定するものであり、可動
フレーム9の先端部9aに着脱自在に取り付ける略L字
形状をした支持部材12に、足首を挟持するために足の
甲部分、かかと部分と爪先部分を挟み込むように所定間
隔をあけた3本の棒状部材13,13,13を、可動フ
レーム9(固定フレーム2)の長手方向に対して直角に
なるように固定したものである。本発明の実施の形態で
は、使用者の足の大小の差を吸収し得ると共に、長時間
の使用に際して足首を痛めないようにするために、棒状
部材13,13,13の周囲に筒状のウレタンラバー1
4を着脱自在に巻き付けてある。更に、この棒状部材1
3,13,13の間隔は、足首の大きさ、爪先の厚み等
に応じてその間隔を長くしたり、短くするように調節で
きるようになっている。なお、足の甲部分とかかと部分
を挟み込むように所定間隔をあけた2本の棒状部材1
3,13で足掛止具6を構成することも可能である。
【0023】また、本発明の実施の形態では、使用者の
身長の高低の差や足の長短の差を吸収し得るように、可
動フレーム9の先端部9aに対して、支持部材12の接
合部12aとの接合位置を可変し得るようになってい
る。例えば、身長の高い人が身体伸長器1を使用すると
きは、支持部材12の接合部12aを、可動フレーム9
の先端部9aから引き出した状態で連結し、その接合部
分にピン15又はボルト等を挿抜自在に差し込む。逆
に、身長の低い人の場合は、支持部材12の接合部12
aを、可動フレーム9の先端部9aに押し込んだ状態で
連結することにより、足掛止具6の取付位置を調節する
ことができるようになっている。
【0024】図5はジャッキアップ方式の駆動機構の構
成を示すものである。駆動機構11は、所謂ジャッキア
ップ方式の構成をしたもので、可動フレーム9の先端に
着脱自在に連結した足掛止具6を前後方向へ移動させ
る。この駆動機構11は、ベンチ5下面において略横幅
一杯の間隔を有するブラケット16を固着し、このブラ
ケット16に1本の長尺の駆動ボルト17をベンチ5の
長手方向に対して直角方向に螺合する。2本の棒状部材
18,18の各先端部は駆動ボルト17にナット19を
介して螺合し、一方、この棒状部材18,18の両後端
部は可動フレームの後端部9bに対してへ字状かつ開閉
自在に成るように連結する。これら2個のナット19,
19は駆動ボルト17の頭部側に連結した操作ハンドル
20の回動操作により、へ字状に構成した2本の棒状部
材18,18と可動フレーム9の後端部9bとの連結部
分21の開閉角度を鋭角又は鈍角に変化させて可動フレ
ーム9を前後動させることができるように構成したもの
である。
【0025】操作ハンドル20を回動させると、駆動ボ
ルト17が2本の棒状部材18,18と、可動フレーム
9の後端部9bとの連結部分21を鋭角に変化させ、可
動フレーム9をその先端側へ移動させることができる。
即ち、この可動フレーム9の先端部9aに連結してある
足掛止具6をベンチ5の足元側から突出させることがで
きる。逆に、操作ハンドル20を逆転させると、駆動ボ
ルト17が2本の棒状部材18,18と可動フレーム9
の後端部9bとの連結部分21を鈍角に変化させ、可動
フレーム9の先端部9aに連結してある足掛止具6をベ
ンチ5側に戻すことができる。即ち、足掛止具6の突出
距離は、この操作ハンドル20の回動操作により、棒状
部材18,18と可動フレーム9との連結部分21が鈍
角状態では、その突出距離は短く、操作ハンドル20を
更に回動させると、この棒状部材18,18と可動フレ
ーム9との連結部分21が鋭角になってその突出距離を
長くすることができる。
【0026】図6及び図7は使用者の上半身を容易に固
定することができる身体固定具に係る第二の発明の実施
の形態を示すものである。上記のように構成した身体伸
長器1のベンチ5には使用者の上半身を固定する身体固
定具22を取り付けることができる。この身体固定具2
2は、ウレタンラバー等のある程度のクッション性を有
する素材から成り、使用者が仰向けに寝た状態で首から
背中の形状に沿って上半身が嵌まるように凹凸面を形成
した固定具本体23から成るものである。この固定具本
体23には首を掛け止める略半円状に凹んだ首用凹部2
4と、両腕を掛け止める略半円状に凹んだ2ヵ所の脇用
凹部25,25とをそれぞれ形成したものである。な
お、首用凹部24には後頭部を支える頭部支持部26が
突設してある。この身体固定具22は、足掛止具6で足
の関節や背骨を痛める程度の強力な牽引力で足首を引っ
張ったときに、使用者の両腕が両脇用凹部25,25か
ら外れ、次に首が首部凹部24から外れるために、足の
関節や背骨を痛めるというおそれを解消することができ
るという特徴を有する。
【0027】なお、上記のようなクッション性を有する
身体固定具22に代えて、従来のように伸縮性を有する
上半身用ベルト式の固定具(図示していない)でも、ベ
ンチ5の頭部付近に掛け止めるように構成することも可
能であり、このように上半身用ベルト式の固定具を上半
身に巻き付け、身体伸長器1のベンチ5の上に仰向けに
寝て、この上半身用ベルト式の固定具を固定し、両足首
は足掛止具6に掛け止めて使用することができることは
勿論である。
【0028】次に、上記構成に成る身体伸長器の使用方
法を説明する。先ず、使用者は、図8に示すように、ベ
ンチ5上に仰向けに寝て、その状態で両足首を足掛止具
6のウレタンラバー14に掛け止める。次に、身体固定
具22の固定具本体23上に仰向けに寝て、使用者の首
を身体固定具22の首用凹部24部分に、両腕は両脇用
凹部25,25部分にそれぞれ固定する。この状態で身
体伸長器1への身体の固定が完了する。
【0029】次に、この状態で使用者は手元の操作ハン
ドル20を握り、最初は軽く回転させて可動フレーム9
を前方へ移動させ、この可動フレーム9と同時に移動す
る足掛止具6をベンチ5の端部から徐々に前方へ突出さ
せる。これにより、下半身部分の伸長をすることができ
る。更に、操作ハンドル20を回転させていくと、足掛
止具6をベンチ5の端部からより突出させることができ
る。これにより全身を伸長させることができる。この状
態で、操作ハンドル20から手を離しても可動フレーム
9は戻らないため、3分から5分間程度この伸長状態を
維持する。3分から5分間程度経過したら、操作ハンド
ル20を逆転させて、伸長作用がなくなるまで足掛止具
6を元の位置に戻し、これで1回の伸長動作を完了す
る。なお、足掛止具6の突出距離が長すぎて、身体に苦
痛を感じたときは操作ハンドル20を逆転させ、足掛止
具6の突出距離を元に戻す。このように操作ハンドル2
0の操作で足掛止具6の突出距離を微妙に調節する。上
記のような一連の動作を完了したら、ひと呼吸の間をも
ってから、再度同様な伸長動作を2回から3回繰り返
し、1日の伸長動作のノルマを完了する。
【0030】使用者が身体伸長器1から足首を外すとき
は、操作ハンドル20を逆転させ、可動フレーム9の突
出距離を戻すことにより、足掛止具6から足を容易に外
すことができる。次に、上半身は単に起き上がるだけで
身体固定具22から容易に外すことができる。身体伸長
器1の使用が終了したら、可動フレーム9から足掛止具
6を取り外し、固定脚3と可変脚4をそれぞれ折り畳ん
で部屋の隅などにコンパクトに保管する。
【0031】図9及び図10は押圧レバーで可動フレー
ムを押圧するように構成した駆動機構及び可動フレーム
を固定フレーム内に摺動自在に挿通した他の発明の実施
の形態を示すものである。上記のジャッキ方式に代え
て、押圧レバー27と操作アーム28とからなる駆動機
構11に可動フレーム9を連結することができる。この
駆動機構11は、固定フレーム2の後端部2a近傍にお
いてベンチ5下面に設けたブラケット29の下部におい
て、回動軸30を介して押圧レバー27をその下端部2
7aが揺動自在になるように取り付け、その押圧レバー
27の上部27bに、可動フレーム9の後端部9bを押
圧するローラー27cを取り付けたものである。上記の
回動軸30の端部にはベンチ5の下面からベンチ5の上
方かつ内側へ向けて大きく略コ字状に曲折した操作アー
ム28の下端部28aの端面部分で連結固定してある。
この操作アーム28の上端部28bを回動することによ
り、押圧レバー27も回動し、可動フレーム9を固定フ
レーム2に対してベンチ5の長手方向に前後動させるこ
とができる。同時に可動フレーム9の先端部に取り付け
た足掛止具6を元の位置に容易に戻るように、ばね(図
示していない)を可動フレーム9と固定フレーム2との
間に介在させてある。
【0032】なお、図9に示すように、可動フレーム9
は、固定フレーム2の内部に摺動自在に挿通させること
ができる。即ち、固定フレーム2は断面が四角形状の金
属製パイプから成り、この固定フレーム2の内径よりや
や外径が小さい金属製パイプから成る可動フレーム9を
摺動自在に挿通したものである。上記と同様に、この可
動フレーム9の先端部9aには足掛止具6を着脱自在に
取り付けてある。なお、内側に挿通する可動フレームは
2分割することも可能である。例えば、可動フレーム9
を後端側と先端側に2分割し、この可動フレーム9を後
端側は駆動機構11側に常時連結しておき、この可動フ
レーム9の後端側に対して、可動フレーム9の先端側を
着脱自在に連結するように構成する。この可動フレーム
9の先端側に足掛止具6を着脱自在に取り付けて使用す
ることができるように構成することもできる。
【0033】図10は駆動機構に操作アームを連結した
状態の身体伸長器を示すものである。駆動機構11によ
り足掛止具6を移動させるときは、操作アーム28をベ
ンチ5上に仰向けに寝た状態で両手を頭部方向に位置さ
せて操作アーム28の上端部27bを握り、両手を使用
者の上方から腰部方向に向けて倒すように回動すると、
押圧レバー29が可動フレーム9の後端部9bを固定フ
レーム2内において先端側へ押圧し、足掛止具6をベン
チ5から離れる方向へ突出させることができる。逆に、
操作アーム28を腰部から頭部の方へ持ち上げるように
逆転すると、押圧レバー27がばねの引張力により戻さ
れ、足掛止具6をベンチ5の足元側に戻すことができ
る。
【0034】なお、ジャッキアップ方式の駆動機構11
とは異なり、可動フレーム9の移動距離の固定及びその
解除は、ベンチ5の下面に設けた調節レバー31により
操作するようになっている。この調節レバー31の先端
部は、例えば可動フレーム9に側面に固定したラックの
各歯部を固定する爪部を有し、このラックの歯部と調節
レバー31の爪部で固定フレーム2と可動フレーム9と
の位置関係が定まり、ラックの歯部は爪部と噛合し、足
掛止具6が不用意に動作しないようになる。
【0035】図11はラックとピニオンとから成る駆動
機構の他の発明の実施の形態を示すものである。この駆
動機構11は、可動フレーム9に固着したラック32と
このラック32に噛合するピニオン33とから成り、こ
のラック32部分においてベンチ5の下面から側方へ突
出するように取り付けた操作ハンドル34の回動操作に
より、この固定フレーム2に対して可動フレーム9を前
後動させるようになっている。ラック32の歯部はピニ
オン33の歯部と噛合し、このピニオン33の歯部の戻
りは爪で防止するようになっている(図示していな
い)。而して、この操作ハンドル34の回動操作によ
り、可動フレーム9が固定フレーム2に対して離間し、
足掛止具6をベンチ5の足元側から突出させることがで
きる。逆に、操作ハンドル34を解除すると、足掛止具
6をベンチ5に戻すことができる。
【0036】更に、駆動機構11は、操作ハンドルによ
りウオームギヤを回動させて、可動フレーム9を固定フ
レーム2内を摺動させ、足掛止具6をベンチ5の足元側
から離れる方向へ突出させ、又は元の位置に戻すように
構成することできる。また、油圧式シリンダーを用いて
可動フレーム9を摺動させるように構成することも可能
である。
【0037】図12は駆動機構にエアシリンダーを用い
た他の発明の実施の形態を示すものである。この駆動機
構11は、固定フレーム2にエアシリンダー35のシリ
ンダー35aを固定し、このエアシリンダー35のロッ
ド35bを可動フレーム9側に連結したものである。こ
のエアシリンダー35にはホース36に連通した小型ポ
ンプ37を使用者が手元で操作することにより、この固
定フレーム2に対して可動フレーム9を移動させること
ができるようになっている。而して、この手元操作によ
り、可動フレーム9が固定フレーム2に対して離間し、
足掛止具6をベンチ5から離れる方向へ突出させること
ができる。逆に、エアシリンダー35からエアを放出す
ると、エアシリンダー35内のコイルばね38の弾発力
により、足掛止具6をベンチ5側に戻すことができる。
【0038】図13は駆動機構にモータを用いた他の発
明の実施の形態を示すものである。この駆動機構11
は、固定フレーム2に固定したモータ39の回転軸40
にボルト41を連結し、このボルト41を可動フレーム
9側に固定したナット42に螺合したものである。この
モータ39には接続したリモコン43を使用者が手元で
操作することにより、この固定フレーム2に対して可動
フレーム9を移動させることができるようになってい
る。而して、この手元操作により、可動フレーム9が固
定フレーム2に対して離間し、足掛止具6をベンチ5か
ら離れる方向へ突出させることができる。逆に、モータ
39の回転軸40を逆回転させると、足掛止具6をベン
チ5側に戻すことができる。
【0039】本発明に係る身体伸長器1は、固定フレー
ム2に固定脚3及び可変脚4とを取り付けなくても、図
12又は図13に示すように、ベンチ5の下面に固着し
た固定フレーム2の下部をそのまま、床面に載置するよ
うに構成することもできる。更に、足掛止具6の近傍に
スタンド44を設けることも可能である。このスタンド
44は、使用していない身体伸長器1を部屋の隅に立て
掛け保管するときの台になる部分である。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る身体伸長器は、以上のよう
に構成したから、使用者はベンチに座り、両足首を足掛
止具に掛け止め、その状態から仰向けに寝て、使用者自
身が手元の操作で駆動機構を駆動させ、足掛止具の突出
動作を容易に行うことができるため、背骨、腰椎又は両
足の関節の歪曲を矯正して安全にかつ容易に身体を伸長
させることができる。身体固定具は上半身を掛け止める
だけで、固定が完了するため、足首と上半身の固定を容
易にかつ迅速に行うことができる。
【0041】また、駆動機構を使用者自身が操作するこ
とができるため、足掛止具の突出距離を微妙に調節する
ことができ、安全な状態で背骨、腰椎又は両足の関節の
歪曲を矯正して適切かつ安全に伸長操作を行うことがで
きる等の優れた特徴を有するものであり、本発明実施に
よる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る身体伸長器の第一の発明の実施の
形態を示す全体斜視図である。
【図2】可変脚をベンチの下側から見た状態を示す要部
斜視図である。
【図3】足掛止具を前後動させる可動フレームと、固定
フレームとの関係を示す要部拡大側面図である。
【図4】足掛止具を示す要部拡大斜視図である。
【図5】ジャッキアップ方式の駆動機構をベンチの下側
から見た状態を示す要部斜視図である。
【図6】使用者の上半身を固定する身体固定具に関する
第二の発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】身体伸長器のベンチに身体固定具を載置した状
態を示す斜視図である。
【図8】身体固定具を具備した身体伸長器を使用する状
態を示す斜視図である。
【図9】押圧レバーで可動フレームを押圧するように構
成した駆動機構及び可動フレームを固定フレーム内に摺
動自在に挿通した他の発明の実施の形態を示す要部側断
面図である。
【図10】押圧レバーで可動フレームを押圧するように
構成した駆動機構に操作アームを連結した他の発明の実
施の形態を示す全体斜視図である。
【図11】ラックとピニオンとから成る駆動機構の他の
発明の実施の形態を示す要部側断面図である。
【図12】エアシリンダーから成る駆動機構の他の発明
の実施の形態を示す一部切欠いた要部側面図である。
【図13】駆動機構にモータを用いたの他の発明の実施
の形態を示す一部切欠いた要部側面図である。
【図14】従来の傾斜式の身体伸長器を示す斜視図であ
る。
【図15】従来の牽引式の身体伸長器を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 身体伸長器 2 固定フレーム 5 ベンチ 6 足掛止具 9 可動フレーム 9a 先端部 9b 後端部 11 駆動機構 16 ブラケット 17 駆動ボルト 18 棒状部材 20 操作ハンドル 21 連結部分 22 身体固定具 23 固定具本体 24 首部凹部 25 腕部凹部 27 押圧レバー 28 操作アーム 29 ブラケット 30 回動軸 35 エアシリンダー 35a シリンダー 35b ロッド 37 小型ポンプ 39 モータ 40 回転軸 31 ボルト 42 ナット 43 リモコン
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月25日(1998.11.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図13】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンチに可動フレームを前後動自在に装
    着し、 該可動フレームの先端部に使用者の足を固定する足掛止
    具を設けると共に、該可動フレームをその長手方向に前
    後動させる駆動機構に連結し、 該駆動機構を使用者自身が作動させることにより、前記
    足掛止具を前記ベンチの足元側から突出させ得るように
    構成したことを特徴とする身体伸長器。
  2. 【請求項2】 使用者が仰向けに寝た状態で首から背中
    の形状に沿って上半身が嵌まるように、首を掛け止める
    略半円状に凹んだ首用凹部と、両腕を掛け止める略半円
    状に凹んだ2ヵ所の脇用凹部とを固定具本体にそれぞれ
    形成して成る身体固定具を前記ベンチの上面に載置した
    ことを特徴とする請求項1の身体伸長器。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構が、前記ベンチの下面にお
    いて2本の棒状部材の各先端部を前記可動フレームに対
    してへ字状かつ開閉自在に成るように連結し、前記棒状
    部材の各後端部に1本の駆動ボルトを螺合し、該駆動ボ
    ルトに連結した操作ハンドルを回動操作することによ
    り、前記可動フレームと前記棒状部材との連結部分の開
    閉角度を変化させて前記可動フレームが前後動し得るよ
    うに構成したものであることを特徴とする請求項1又は
    2の身体伸長器。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構が、前記ベンチの下面に設
    けたブラケットに、押圧レバーを回動軸を介して回動自
    在に取り付け、該回動軸に連結した操作アームを回動操
    作することにより、前記押圧レバーが前記可動フレーム
    の後端部を押圧し、該可動フレームを前後動し得るよう
    に構成したものであることを特徴とする請求項1又は2
    の身体伸長器。
  5. 【請求項5】 前記駆動機構が、前記固定フレームと前
    記可動フレームとの間にエアシリンダーを介在させ、使
    用者の手元操作で該エアシリンダーにエアを送出又は放
    出することにより、前記可動フレームが前後動し得るよ
    うに構成したものであることを特徴とする請求項1又は
    2の身体伸長器。
  6. 【請求項6】 前記駆動機構が、前記固定フレームと前
    記可動フレームとの間において、回転軸にボルトを連結
    したモータと該ボルトに螺合するナットとを介在させ、
    使用者の手元操作で前記モータの回転軸を正転又は逆転
    させ、前記ボルトに対する前記ナットの位置を移動させ
    ることにより、前記可動フレームが前後動し得るように
    構成したものであることを特徴とする請求項1又は2の
    身体伸長器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020056859A (ko) * 2001-06-08 2002-07-10 권구범 윗몸일으키기 운동기구
KR20040006374A (ko) * 2002-07-12 2004-01-24 우상하 스트레칭 운동기구
KR200463831Y1 (ko) * 2010-06-17 2012-11-27 주식회사 동아스포츠 손잡이조절장치가 구비된 상체운동기구
JP5669899B1 (ja) * 2013-08-21 2015-02-18 宗房 小林 身体伸長器具

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