JP2002315847A - ストレッチング器具 - Google Patents

ストレッチング器具

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JP2002315847A
JP2002315847A JP2001122894A JP2001122894A JP2002315847A JP 2002315847 A JP2002315847 A JP 2002315847A JP 2001122894 A JP2001122894 A JP 2001122894A JP 2001122894 A JP2001122894 A JP 2001122894A JP 2002315847 A JP2002315847 A JP 2002315847A
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English (en)
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Koji Kobayashi
晃二 小林
Hiroyuki Hachisuga
広行 蜂須賀
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TOOKOO EIZAI KK
Toko Yakuhin Kogyo KK
Original Assignee
TOOKOO EIZAI KK
Toko Yakuhin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で、踏み板の傾斜角度を簡単に変えるこ
とができて、高齢者などでも安心して利用できるストレ
ッチング器具を提供することである。 【解決手段】 基台12と、基台12に立設されて上部
にハンドル18が設けられた一本の支柱16と、基台1
2に対して傾斜する踏み板14とを備えた器具であっ
て、踏み板14の前端部141が、係止部材20を介し
て支柱16に回動自在に係止され、その係止高さを変更
することによって、踏み板の傾斜角度が調節されるスト
レッチング器具10とされることである。そして特に、
その係止高さの変更が、係止部材20の支柱16に沿う
摺動、あるいは、互いに螺合する係止部材20と支柱1
6とのいずれかの回転、あるいは、支柱16に設けられ
たラック(86)と係止部材20に備えられたピニオン
(92)との組み合わせを介して行われるようにされる
ことである。また特に、支柱16が伸縮自在とされ、基
台12に沿うまで折り畳まれるようにされることであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚部や背部の筋肉
や腱を単独で伸展することができる、特に高齢者に適し
たストレッチング器具に関する。
【0002】従来、両足を前後に大きく開き、後ろ足の
踵を床面から離れないようにして体重をかけ、アキレス
腱や下腿三頭筋を伸ばすストレッチングが広く行われて
きた。このストレッチングは、脚部だけでなく下半身や
上半身の柔軟性を高めることができるし、運動前の準備
体操や、運動後の整理体操としても適している。しかし
ながら、このストレッチングは、日常にない不自然な姿
勢を基にしているため、両足の開き幅、床面に対する踵
の密着度、体重の掛け方等々をコントロールするのが難
しく、人によっては、それほどの効果が得られないこと
があった。
【0003】これに対し、伸展効果をより確実にするた
めのストレッチング器具が幾つか提案されてきた。例え
ば、特公昭62−14300では、図20に示されるよ
うに、支持台102と、支持台102にヒンジ連結され
た踏み台104との間に角度調整部材106を挿入して
踏み台104を傾斜させ、この傾いた踏み台104の上
に真っ直ぐ立つことによって、ストレッチングを行うこ
とが提案されている。そして、利用者の身体の柔軟さに
応じて、角度調整部材106の挿入位置をずらすことに
より、踏み台104の傾斜角度が最適に調節される仕組
みにされている。
【0004】本提案のストレッチング器具によれば、踏
み台104上に一定時間直立するだけでストレッチング
効果が得られ、個人毎に踏み板104の傾斜角度を調節
できるので大変便利である。ところが、高齢者などが不
安定な傾斜板104上に立つ場合には、バランスを崩し
て転倒し、打撲や骨折などの重度の怪我を受けることが
心配される。また、踏み板104の傾斜角度を調節する
には、踏み板104をめくり上げ、角度調整部材106
を移動させなければならないが、これらの作業は床面近
くまで屈んで行わなければならず、高齢者などには大変
面倒であった。
【0005】一方、実開昭63−158361には、傾
斜する踏み板104を備えていて、手で掴るための把持
部材112が取り付けられた、健康器具114の例が挙
げられている。図21に示されるように、健康器具11
4にはパイプで形成された垂直枠110が立設されてお
り、その水平部1101に把持部材112が備えられて
いる。そして、踏み板104の傾斜角度の調節は、垂直
枠110の垂直に立つ左右のパイプ1102,1103
に、互いに高さが異なる複数個の位置決め孔118を設
け、この位置決め孔118に選択的にL字状の支持部材
120を挿入し、踏み板104の先端部をこの支持部材
120上に載置することで行われる。
【0006】本提案の健康器具114によれば、把持部
材112が設けられているので、これに掴りながら利用
すれば安全である。しかしながら、踏み板104の傾斜
角度を調整する作業性はあまり改善されていない。すな
わち、傾斜角度を調整するには、まず踏み板104を外
し、左右2本の支持部材120をそれぞれの位置決め孔
118から抜き出し、また別の位置決め孔118に挿入
し、再び踏み板104を支持部材120に載せる作業が
必要とされている。また、本提案の健康器具114で
は、把持部材112部材の高さを調節するのに、パイプ
1102、1103の長さを、左右2箇所で同時に調整
しなければならないという不便がある。また、かなり大
型なので、移動時や保管時の取り扱いが難しいという問
題がある。
【0007】そこで本発明者等は、安全で、踏み台の傾
斜角度を簡単に調節することができ、保管や移動に便利
な、特に高齢者などが利用しやすいストレッチング器具
を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるストレッ
チング器具の要旨とするところは、基台と、基台に立設
されて上部にハンドルが備えられた一本の支柱と、基台
に対して傾斜する踏み板とを備えた器具であって、踏み
板の前端部が、係止部材を介して支柱に回動自在に係止
され、係止部材の高さ位置を変更することによって、踏
み板の傾斜角度が調節されるようにされたことにある。
【0009】そして特に、係止部材の高さ位置の変更
が、係止部材の支柱に沿う摺動を介して行われることに
ある。
【0010】また特に、係止部材を回動自在に支持する
高さ調節部材が、支柱の外周面と螺合していて、この高
さ調節部材の回転によって、係止部材の高さ位置が変更
されることにある。
【0011】あるいはまた、係止部材が支柱の外周面と
螺合していて、支柱の回転を介して係止部材の高さが変
更されることにある。
【0012】あるいはまた、支柱の側面に上下方向に伸
びて設けられたラックと、係止部材に備えられたピニオ
ンとが歯合していて、このピニオンの回転によって、係
止部材の高さ位置が変更されることにある。
【0013】そして、これらのストレッチング器具にお
いて、支柱が伸縮自在とされ、基台又は踏み板に沿うま
で折り畳まれるようにされたことにある。
【0014】さらにまた、これらのストレッチング器具
において、踏み板の後端部に設けられた突起と、基台の
上面に設けられた前後に伸びる溝とが嵌合されていて、
踏み台の移動が前後方向だけに限定されたことにある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わるストレッチ
ング器具の実施態様について、図面に基づいて詳しく説
明する。
【0016】図1と図2は、本発明に係わるストレッチ
ング器具の一例を示し、ストレッチング器具10は、基
台12と、基台12の前方端部の中央から立ち上がって
設けられた支柱16と、前端部141が支柱16に係止
され、後端部142が基台12に接して設けられた踏み
板14とで構成されている。支柱16は、下方のパイプ
162に、上方のパイプ161がスライド自在に挿入さ
れた二重管とされていて、その挿入深さの調節により支
柱16を伸縮することができる。伸縮長さの固定は、パ
イプ162の上端近くに設けられたネジ30を、パイプ
161に設けられた孔(図示されていない)に挿通する
ことによって行われる。支柱16の上部にはハンドル1
8が備えられている。
【0017】踏み板14の前端部141は、係止部材2
0に回動自在に連結されている。そして、その後端部1
42には突起22が設けられ、基台12の上面に設けら
れた前後に伸びる溝24と嵌合している。このため、踏
み板14の後端部142は、前後方向だけに自由に移動
できるようになる。また、踏み板14の上面には窪み2
8が設けられ、足が滑ることがないように、踵を窪み2
8の後側の側壁で支えるようにされている。
【0018】図3は、踏み板14の傾斜角度を調節する
仕組みを説明するものである。すなわち、踏み板14の
前端部141は係止軸32を介して係止部材20に連結
されているのであるが、係止部材20を支柱16に沿っ
て移動させると、踏み板14は係止軸32を中心にして
回転するとともに、その後端部142は基台12の上面
に沿って前後に移動する。例えば、同図に示されるよう
に、係止部材20を引き上げて高くすれば、踏み板14
は、図中、左回りに回転し、その後端部142は前方に
移動する。そして、踏み板14の傾斜角度は大きくな
る。
【0019】図4は、係止部材20の詳細を模式的に説
明している。係止部材20は、パイプ162に沿って摺
動する管状部材42と、踏み板14の前端部141を支
持するための係止軸32を含む軸受け部50と、高さ調
節操作を行う操作部52とで構成されている。そして、
操作部52は、管状部材42の側面に設けられた支持軸
38と、支持軸38に軸支されたレバー34と、レバー
34の上端部49と管状部材42との間に備えられたコ
イルばね40とで構成されている。このため、レバー3
4の上端部49を指先36で管状部材42側に押し付け
れば、レバー34の下端部48は支持軸38を支点とし
て、管状部材42から離れる方向に動く。
【0020】レバー34の下端部48が、管状部材42
に設けられた孔44、及び、パイプ162に設けられた
孔46に挿通された状態では、管状部材42を動かすこ
とができないが、上述したように、レバー34を押すこ
とによって、レバー34の下端部48をパイプ162に
設けられた孔46から引き抜けば、管状部材42をパイ
プ162に沿って自由に移動できるようになる。係止部
材20の高さを変える時は、まずレバー34の上端部4
9を押して下端部48をパイプ162の孔46から抜き
出し、そのままレバー34を押しながら、係止部材20
をパイプ162に沿って所定の高さ近辺に移動させ、パ
イプ162に複数個設けられた孔46の中から至近のも
のを選んで、再びレバー34の下端部48を挿入すれば
よい。レバー34から指先36を離せば、コイルばね4
0の弾性回復力によりレバー34の上端部49が押し戻
され、下端部48が孔46に挿入されるようになる。
【0021】図5と図6は、このようにして係止部材2
0の高さを変え、踏み板14の傾斜を急にした状態を示
している。係止部材20の位置が高くされると同時に、
踏み板14の後端部142が前方に引かれるが、踏み板
14に設けられた突起22と、基台12に設けられた溝
24とが嵌合しているため、溝24をガイドとしてスム
ーズに移動する。
【0022】支柱16は折り畳むことができ、保管や運
搬に便利なようにコンパクトな形状に纏めることができ
る。すなわち、図7に説明されるように、パイプ161
(図中省略)をパイプ162内に収めて支柱16を短縮
し、基台12の内部に設けられて支柱16を軸支する軸
54を中心にして、矢印の向きに支柱16を後方に回転
して畳めば、支柱16は、左右の踏み板14間を通り抜
け基台12に設けられた収納溝26(図中省略)に収納
される。そして同時に、踏み板14は、回動自在に連結
された係止部材20を介して後方に引かれ、支柱16が
畳まれた時には基台に沿って密着するようになる。
【0023】図8は、支柱16が短縮された状態を示
し、図9は支柱16が畳まれて基台12の収納溝26に
収められた状態を示している。図から明らかなように、
全体として箱状の非常にコンパクトな形にすることがで
きるので、利用場所を変更したり、一時的に格納したり
する時に便利である。
【0024】踏み板14の前端部141を支柱16に係
止し、この係止高さを変更する方法は、上述の、支柱1
6に沿う摺動を介する手段に限定されない。支柱16の
外周面と螺合する係止部材を設け、支柱16を固定して
この係止部材を回転させるか、又は、係止部材の回転を
止めて支柱16を回転させるかにより、係止部材の高さ
を調節することができる。係止部材には踏み板14の前
端部141が回動自在に連結されている。螺合部の回転
を介する係止高さ変更では、係止高さを連続的に、任意
の高さに調節することができる.また、利用者の体重な
どの係止部材に掛る大きな負荷を、垂直に立つ支柱16
の外周に設けられたネジ部で受け止めるので、負荷が外
周面全体に均等に掛り局所的にならずに安定する効果が
ある。
【0025】図10は、踏み板14が連結された係止部
材20の一部を回転させることにより、係止部材20の
高さを変更する手段の一例を示している。係止部材20
は、支柱16の外周面に設けられたネジ部60と螺合す
る高さ調節部材56と、連結部材58を介して連結さ
れ、高さ調節部材56によって回転自在に支持されてい
る。そして、係止部材20と連結部材58とは、支柱1
6の外周面を摺動可能とされている。したがって、高さ
調節部材56を回転して支柱16に沿って動かせば、高
さ調節部材56に引かれて、係止部材20が上下するよ
うになる。本例の係止高さ調節手段によれば、踏み板1
4の上方の比較的高い所に設けられた高さ調節部材56
を回転するだけなので、低く屈むこともなく、高齢者で
も簡単に操作できる。
【0026】一方、図11で説明される、係止部材20
の高さ変更手段は、支柱16を回転して行うものであ
る。係止部材20は、その係止軸32を介して踏み板1
4に連結されているが、踏み板14の後端部142に設
けられた突起22と、基台12に設けられた溝24とが
嵌合しているため、支柱16回りに自由に回転すること
ができない。したがって、支柱16を回転させると、係
止部材20が支柱16に沿って上下することになり、踏
み板14の傾斜角度を調節することができる。支柱16
が常に回転しやすい状態であれば、ハンドル18に掴っ
ても不安定であり、ハンドル18を設ける目的に反す
る。したがって、通常はハンドル18が回転しないよう
に固定され、踏み板14の傾斜角度を変更する時だけ回
転できるようにされなければならない。本例のストレッ
チング器具10では、支柱16の下部に、結合雄部材6
2と結合雌部材64とからなる結合部を設けることで対
処している。
【0027】図12に示されるように、結合雄部材62
は、上から順に円柱状部分621と、円錐台状部分62
2と、六角柱状部分623とが重ねられ、上が太く下が
細い形状とされている。通常は結合雄部材62と結合雌
部材64とが嵌合していて、六角柱状部分623の嵌合
によって支柱16の回転が拘束されているが、支柱16
を少し引き上げて六角柱状部分623の嵌合を外せば、
円錐台状部分622の外面を摺りながら支柱16を自由
に回転させることができるようになる。支柱16を回転
して係止部材20を所定の高さに調節したら、支柱16
を自由にし、支柱16の自重を利用して結合雄部材62
と結合雌部材64との嵌合状態に戻せばよい。
【0028】図13は、係止部材20を上下する手段の
別の一例を示していて、ラックとピニオンの組み合わせ
を利用している。すなわち、支柱16の側壁には上下に
伸びるラック86が設けられており、係止部材20に備
えられたピニオン92と歯合している。また、歯車90
がピニオン92と同軸に備えられていて、歯車90と、
踏みレバー84の先端に設けられたギア部96とが噛み
合っている。そして、踏みレバー84は、踏み板14の
一部に組み込まれて設けられており、軸88を中心にし
て上下に回転する。
【0029】したがって、踏みレバー84を踏めば、歯
車90を介してピニオン92が回転し、ラック86に沿
って係止部材20が上方に移動する。歯車90とピニオ
ン92との間には、ラチェットに似た、一方向だけの回
転に限定する、切り替え可能なストッパー(図中省略)
が設けられ、係止部材20が落下しないようにされてい
る。また、踏みレバー84の下にはコイルばね94が備
えられ、踏む力を緩めれば踏みレバー84が戻るように
されている。このため、踏みレバー84を何段にも分け
て踏み込むことができ、係止部材20を所定の高さまで
容易に引き上げることができる。係止部材20を下げる
時は、ラッチェット式のストッパーを切り替えればよ
い。本例の高さ変更手段によれば、立ったままで、足で
踏むという単純な動作で踏み板14の傾斜角度を調節で
きるので、屈むことが苦手な高齢者などでも簡単に操作
できる。
【0030】図14もまた、係止部材20の高さを変
え、踏み板14の傾斜角度を調節する手段の一例を示し
ており、図15は、本例に用いられる踏み板14の一例
を示す。支柱16の背部には、突起70の複数個が上下
方向に一定間隔で設けられている。そして、支柱16に
よる踏み板14の係止は、踏み板14の中央部に設けら
れた切り込み部66の先端部内側68を、この突起70
に引っ掛けることで行われる。踏み板14の傾斜角度を
調節するには、複数個の突起70の中から適当な高さの
突起70を選択すればよい。
【0031】図7と図9に示されるストレッチング器具
10の折り畳み状態では、支柱16は基台12及び踏み
板14に沿い、基台12に設けられた収納溝26に収め
られている。しかしながら、支柱16が基台12又は踏
み板14に沿うまで折り畳まれる手段は本例に限定され
ない。例えば、図16に示されるストレッチング器具1
0では、係止部材20に設けられる係止軸32を支柱1
6の側部に設け、支柱16の回転中心となる軸54を基
台12の上部に設けることによって、折り畳まれた支柱
16が踏み板14間に収められるようにされている。図
17は、折り畳み状態を示す斜視図である。本例のスト
レッチング器具10では、収納溝26を基台12に設け
る必要がない。
【0032】ストレッチング器具10が使用される時
は、支柱16は確実に立設されていなければならない。
立設時の支柱16を固定する方法は特に限定されず、通
常用いられる種々の手段が採用される。例えば、支柱1
6の軸54より上の部分と基台12とを、ネジやピンな
どを用いて連結・固定する手段などを用いることができ
る。しかしながら、基台12近くまで屈んで固定した
り、固定を解除したりする作業を行うのは大変煩わしい
ものである。
【0033】図18で説明される工夫によれば、立った
ままで、この固定又は固定解除の操作を行うことができ
る。本工夫では、中空箱型の基台12の内底面に設けら
れた係止部78で、立設する支柱16の底部を係止し、
折り畳まれた時の支柱16の底部を、基台12の内側面
に設けられた係止部79で係止するようにされている。
係止部78と係止部79は同形で、コイルばね76によ
って後押しされたストッパー74が、基台12の内面側
から突出した構成とされている。一方、支柱16の底部
には、ストッパー74と嵌り合う開口部80が設けられ
ている。また、支柱16内には、上部のハンドル18
(図示されていない)から吊り下がるスライドバー72
が備えられていて、その先端部73は、開口部80でス
トッパー74の上面と接している。スライドバー72
は、ハンドル18からの操作により上下にスライドし、
コイルばね76に抗してストッパー74を押し下げるこ
とができる。
【0034】図18を参照しながら、立設された支柱1
6を固定する方法、そして、その固定を解除する方法に
ついて説明する。立設時の支柱16では、ストッパー7
4が支柱16の底部に設けられた開口部80に嵌りこん
でいて、前後に動くことができず確実に固定されてい
る。軸54を中心にして支柱16を回転させ折り畳む時
には、ハンドル18に設けられた操作ボタン(図示され
ていない)により、スライドバー74を押し下げ、その
先端部73でストッパー74を押し下げる。そして、ス
トッパー74が開口部80から抜け出れば、ストッパー
74による拘束が解除されて、支柱16は矢印の向きに
自由に回転できるようになり、その底部は係止部79へ
と移動する。係止部79に達した支柱16の底部は、ま
ず、その肩部82がストッパー75に突き当たるが、そ
の当たり面が傾斜しているため、肩部82はストッパー
75を押し下げつつその上を滑って移動する。そして、
開口部80がストッパー75上まで移動した時点で、コ
イルばね77に後押されたストッパー75が飛び出して
開口部80に嵌り込み、支柱16は折り畳み状態で固定
される。折り畳み状態から立設状態への復帰は、上述し
た手順と同様に行われる。
【0035】ストレッチングは通常、踏み板14の傾斜
角度を10°から40°位に調節し、1分から3分位の
時間で行われる。実行時間はストレッチングの効果を左
右する重要な要素であり、設定された時間は必ず守られ
なければならないから、ストレッチング器具10に計時
機能が付加されれば非常に有用である。図19に示され
るストレッチング器具10では、ハンドル18の近くに
タイマー84が備えられていて、実行時間を容易に確認
できるので大変便利である。
【0036】基台12や踏み板14や支柱16などの材
質は特に限定されないが、基台12には、中空構造に適
した金属やプラスチックが好ましく用いられる。また、
踏み板14には、金属、プラスチック、木材などが用い
られる。支柱16には、伸縮自在の構造に適した金属性
のパイプなどが適している。
【0037】以上、本発明に係わるストレッチング器具
について詳細に説明してきたが、本発明は上述の引用・
例示に限定されず、基台や踏み板や支柱の形状や材質、
踏み板の前端部を支柱に係止する手段などにつき、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種
々なる改良、修正、変化を加えた態様で実施し得るもの
である。
【0038】例えば、足が滑り落ちないように踵を支え
るためのストッパーを踏み板に設けたり、踏み板の後端
部に自由車を取り付けて基台上での移動性を高めたり、
踏み板表面に突起を設けたりクッション材を敷設した
り、踏み板の傾斜角度を表示したりしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係わるストレッチングによれ
ば、ハンドルが備えられているので、これに掴って高齢
者でも安全に利用できる。また、一本の支柱に踏み板の
前端を係止させ、その係止高さを変えることによって踏
み板の傾斜角度を調節するので、支柱の比較的高い部分
に設けられた、ただ一箇所の高さ調節部材を操作するだ
けで、簡単に踏み板の傾斜角度を調節できる。
【0040】そして特に、踏み板の前端部高さを変更す
ることが、係止部材の支柱に沿う摺動や、互いに螺合し
合う係止部材又は支柱の回転や、ラックとピニオンの組
み合わせなどによって行われれば、この高さ変更の操作
がさらに簡単になる効果がある。
【0041】また特に、支柱が伸縮自在とされ、基台又
は踏み板に沿うまで折り畳まれるようにされれば、非常
にコンパクトな形状に纏まるので、運搬や保管に格別に
便利になる。
【0042】さらにまた、踏み板の後端部に設けられた
突起と、基台に設けられた前後に伸びる溝とが嵌合され
ていれば、踏み板の傾斜角度変更に伴なう、踏み板後端
部の前後の移動がスムーズに行われるようになる。ま
た、支柱回りの踏み板の回転が阻止されるので、支柱の
回転による係止部材の高さ調節が可能になる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるストレッチング器具の一例を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係わり、図1に示されるストレッチン
グ器具の背部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わり、図1に示されるストレッチン
グ器具の、踏み板傾斜角度を変更する機構を模式的に説
明する側面図である。
【図4】本発明に係わり、図3中に示される係止部材を
拡大し、一部を断面で示す側面図である。
【図5】本発明に係わり、図1に示されるストレッチン
グ器具の、別の状態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係わり、図5に示されるストレッチン
グ器具の背部を示す斜視図である。
【図7】本発明に係わり、図1に示されるストレッチン
グ器具の、支柱を折り畳む機構を模式的に説明する側面
図である。
【図8】本発明に係わり、図1に示されるストレッチン
グ器具の、支柱が短縮された状態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係わり、図1に示されるストレッチン
グ器具の、支柱が折り畳まれた状態を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明に係わり、踏み板の傾斜角度を変更す
る方法の一例を説明する側面図である。
【図11】本発明に係わり、踏み板の傾斜角度を変更す
る方法の他の一例を説明する側面図である。
【図12】本発明に係わり、図11中に示される結合雄
部材を示し、同図(a)は側面図、同図(b)は底面図
である。
【図13】本発明に係わり、踏み板の傾斜角度を変更す
る方法の他の一例を説明する側面図である。
【図14】本発明に係わり、踏み板の傾斜角度を変更す
る方法の他の一例を説明する側面図である。
【図15】本発明に係わり、図14中で示される踏み板
を示す平面図である。
【図16】本発明に係わるストレッチング器具の他の一
例を説明する側面図である。
【図17】本発明に係わり、図16で説明されるストレ
ッチング器具を折り畳み状態で示す斜視図である。
【図18】本発明に係わり、支柱の固定方法の一例を説
明するもので、支柱下部を拡大して示す側方断面図であ
る。
【図19】本発明に係わるストレッチング器具の他の一
例を示す斜視図である。
【図20】従来例に係わるストレッチング器具の一例を
示す斜視図である。
【図21】従来例に係わるストレッチング器具の他の一
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10:ストレッチング器具 12:基台 14:踏み板 141:踏み板の前端部 142:踏み板の後端部 16:支柱 161、162:パイプ 18:ハンドル 20:係止部材 22、70:突起 24:溝 26:収納溝 28:窪み 30:ネジ 32:係止軸 34:レバー 36:指先 38:支持軸 40、76、77、94:コイルばね 42:管状部材 44、46:孔 48:レバーの下端部 49:レバーの上端部 52:操作部 54、88:軸 56:高さ調節部材 58:連結部材 60:ネジ部 62:結合雄部材 64:結合雌部材 66:切り込み部 68:切り込み部の先端内側 72:スライドバー 73:スライドバーの先端 74、75:ストッパー 78、79:係止部 80:開口部 82:肩部 84:タイマー 85:踏みレバー 86:ラック 90:歯車 92:ピニオン 96:ギア部 100:伸展柔軟運動用補助具 102:支持台 104:踏台 106:角度調整部材 110、1101、1102、1103:垂直枠 112:把持部材 114:健康器具 118:位置決め孔 120:支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蜂須賀 広行 東京都足立区新田3丁目8番19号 東光薬 品工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、基台に立設されて上部にハンド
    ルが備えられた一本の支柱と、基台に対して傾斜する踏
    み板とを備えた器具であって、踏み板の前端部が、係止
    部材を介して支柱に回動自在に係止され、係止部材の高
    さ位置を変更することによって、踏み板の傾斜角度が調
    節されるようにされたことを特徴とするストレッチング
    器具。
  2. 【請求項2】 係止部材の高さ位置の変更が、係止部材
    の支柱に沿う摺動を介して行われることを特徴とする、
    請求項1に記載のストレッチング器具。
  3. 【請求項3】 係止部材を回動自在に支持する高さ調節
    部材が、支柱の外周面と螺合していて、支柱に沿う前記
    摺動が、高さ調節部材の回転を介して行われることを特
    徴とする、請求項2に記載のストレッチング器具。
  4. 【請求項4】 係止部材が支柱の外周面と螺合してい
    て、係止部材の高さ位置の前記変更が、支柱の回転を介
    して行われることを特徴とする、請求項1に記載のスト
    レッチング器具。
  5. 【請求項5】 支柱の側面に上下方向に伸びて設けられ
    たラックと、係止部材に備えられたピニオンとが歯合し
    ていて、係止部材の高さ位置の前記変更が、ピニオンの
    回転を介して行われることを特徴とする、請求項1に記
    載のストレッチング器具。
  6. 【請求項6】 支柱が伸縮自在とされ、基台又は踏み板
    に沿うまで折り畳まれるようにされたことを特徴とす
    る、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスト
    レッチング器具。
  7. 【請求項7】 踏み板の後端部に設けられた突起と、基
    台の上面に設けられた前後に伸びる溝とが嵌合してい
    て、踏み板の移動が前後方向だけに限定されたことを特
    徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載
    のストレッチング器具。
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