JP2000125883A - フルクトキナーゼ及びその遺伝子 - Google Patents

フルクトキナーゼ及びその遺伝子

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JP2000125883A
JP2000125883A JP10319797A JP31979798A JP2000125883A JP 2000125883 A JP2000125883 A JP 2000125883A JP 10319797 A JP10319797 A JP 10319797A JP 31979798 A JP31979798 A JP 31979798A JP 2000125883 A JP2000125883 A JP 2000125883A
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fructokinase
protein
amino acid
dna
acid sequence
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Sawao Murao
澤夫 村尾
Takashi Shin
隆志 新
Hidetoshi Tashiro
秀敏 田代
Takeshi Nagamatsu
剛 永松
Yoshifumi Totsu
吉史 渡津
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International Reagents Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なフルクトキナーゼ、それを産生する微
生物、当該酵素の遺伝子などを提供する。 【解決手段】 土壌中よりフルクトースに特異的に作用
するフルクトキナーゼを産生する細菌を発見し、その酵
素タンパク質を抽出・精製を行い電気泳動的に単一な標
品を調製した。当該酵素標品のアミノ酸配列の一部より
DNAプローブを作成し、上記細菌由来のゲノムDNA
ライブラリーをスクリーニングし、フルクトキナーゼを
コードする遺伝子を単離した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフルクトキ
ナーゼ、その遺伝子並びに当該フルクトキナーゼを産生
する微生物及び産生されたフルクトキナーゼに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】フルク
トース(果糖)は生化学・生理学的に重要な物質であ
り、血漿中のフルクトースは遺伝性果糖不耐症、本態性
果糖尿症などの診断の指標となることが知られている。
しかし、フルクトースに特異的に作用する酵素がないこ
とや酵素の安定性が悪いことなどから、従来はフルクト
ースを正確かつ簡便に測定することは非常に困難であっ
た。例えば、Leuconostoc mesenteroides由来のフルク
トキナーゼ(EC 2.7.1.4)はマンノースに対してもフル
クトースと同程度の作用活性を示す。また他の生物種由
来のフルクトキナーゼも特異性・安定性等の問題から、
実用的とは言い難いのが現状であった。従って、基質特
異性の高いフルクトキナーゼは産業上非常に有用であ
り、その応用は食品・農業・医療など様々な分野にわた
るので、係る性状を有するフルクトキナーゼが切望され
ていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の従来技術の問題点
から、本発明者等は、フルクトースに対する基質特異性
が高く、安定性が高いフルクトース資化酵素を見出すべ
く鋭意検討したところ、土壌中よりフルクトースに特異
的に作用するキナーゼ(フルクトキナーゼ)を産生する
新種の微生物を見出した。次いで、当該酵素を抽出・精
製し酵素標品を調製し、そのN末端アミノ酸配列を全自
動アミノ酸シークエンサにより決定し、その一部から合
成オリゴヌクレオチドNDAプライマーを作製した。作
製したプライマーを用いて、前記微生物より抽出したゲ
ノムNDAを試料としてスクリーニングを行い、フルク
トキナーゼをコードする遺伝子を単離することに成功し
た。本発明は係る知見に基づいてなされたもので、本発
明は新規フルクトキナーゼ、当該フルクトキナーゼを産
生する微生物、フルクトキナーゼをコードする遺伝子な
どを提供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明に係る微生物は、ブルクホ
ルデリア属に属し、フルクトースに特異的に作用するフ
ルクトキナーゼを産生する微生物であり、当該酵素はフ
ルクトースの測定に有用である。
【0005】本発明の微生物の具体例であるブルクホル
デリア エスピー KNIRC-211(Burkholderia sp.
KNIRC-211)株の菌学的性質は表1に示されるとおりで
ある。なお、表1には、ブルクホルデリア セパシア(B.
cepacia)の標準種の菌学的性質も併せて示した。ま
た、表1中の文献1〜3とは以下の文献である。 1) N.R.Krieg et al. : Bergey's Manual of Systemati
c Bacteriology, Vol.1(1984), Williams & Wilkins 2) J.G.Holt et al. : Bergey's Manual of Determinat
ive Bacteriology, 9thedition (1994), Williams & Wi
lkins 3) E.Yabuuchi et al. : Microbiol. Immunol., 36, 12
51 (1992)
【0006】
【表1】
【0007】以上の菌学的性質から、前掲のBergey's M
anual of Determinative Bacteriology (9th Edition)
に基づいて検索したところ、本菌株はブルクホルデリア
属の細菌、特にブルクホルデリア セパシアに比較的類
似しているが、上記の諸性質と一致するものは見出され
なかった。特に、菌体内DNAのGC含量が明らかに異
なっていた。そこで、本発明菌はブルクホルデリア属に
属する新種の菌株と判断し、ブルクホルデリア エスピ
ー KNIRC-211(Burkholderia sp. KNIRC-211)と
命名した。また、この菌株は工業技術院生命工学工業技
術研究所に「受託番号FERM P−16838」とし
て寄託されている。
【0008】本発明菌の培養は、当該菌株が良好に生育
できるものであれば、いかなる培地及び培養条件であっ
てもよく、かかる培養により増殖させて必要量の菌体を
得ることができる。上記の培地は、適当な炭素源、窒素
源、無機イオン及びその他必要な成分を含有させること
ができる。培地の炭素源としては、フルクトース、グル
コース、キシロースなどが利用できる。また、窒素源と
しては、ペプトン、酵母エキス、肉エキスなどの有機窒
素源、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムなどの無機
窒素源が利用できる。更に、無機イオンとしては、リン
酸イオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネ
シウムイオン、鉄イオン、銅イオン、マンガンイオンな
どが利用できる。また、必要に応じて、培地には、ビタ
ミン類、細胞増殖因子などの成分を添加することもでき
る。
【0009】本発明菌の培養方法としては、常法に準
じ、振盪培養法などの液体培地を用いる培養方法、寒天
培地などの固体培地を用いる培養方法が利用でき、好気
的条件下に行われる。培養温度は25〜40℃、好まし
くは30℃付近、培養途中のpHは6〜8、好ましくは
7付近にて行われる。培養日数としては、菌体量、培地
組成などに応じて適宜設定できるが、通常1〜2日、好
ましくは1日である。
【0010】本発明のフルクトキナーゼ酵素は、本発明
の微生物の破砕物の水溶性画分から得ることができる。
即ち、本発明の酵素は、培養した本発明の微生物を適当
な緩衝液(例えば、リン酸緩衝液等、pH6程度)中で
慣用の方法(例えば、フレンチプレス、超音波破砕等)
で破砕し、次いで遠心分離して夾雑物を除去した水溶性
画分に含まれている。上記の水溶性画分からの本発明の
フルクトキナーゼの分離・精製は慣用の蛋白質精製法
(例えば塩析、透析、遠心分離、電気泳動、ゲル濾過、
イオン交換クロマトグラフィ、アフィニティクロマトグ
ラフィ、逆相クロマトグラフィ等)に準じて行うことが
できる。より具体的には、上記の水溶性画分を、ゲル濾
過、イオン交換クロマトグラフィ、アフィニティクロマ
トグラフィを適宜組み合わせて精製することにより、精
製された本発明のフルクトキナーゼを得ることができ
る。
【0011】かくして得られた本発明のフルクトキナー
ゼは、下記の理化学的性質及び生化学的性質を有してい
た。 フルクトースに特異的に作用する; 分子量が、ゲル濾過法で約76,000であり、SD
S−PAGEで約37,000である; 陰イオン交換体に吸着する; 熱安定性:40℃以下で安定; pH安定性:pH6.5〜8.5。
【0012】上記で精製された酵素を用いて、本発明の
フルクトキナーゼのN末端アミノ酸配列を全自動アミノ
酸シークエンサにより決定した。得られたN末端のアミ
ノ酸配列に基づき、当該アミノ酸配列をコードするオリ
ゴヌクレオチドを合成し、それをプローブとして用い
て、ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211由
来のDNAライブラリーをスクリーニングすることによ
り、本発明のフルクトキナーゼをコードする遺伝子を得
ることができる。即ち、ブルクホルデリア エスピー K
NIRC-211よりゲノムDNA又はmRNAを単離
し、常法に従ってゲノムDNAライブラリー又はcDN
Aライブラリーを作製する。ついで、前記の合成オリゴ
ヌクレオチドをプローブとして用いて、上記のゲノムD
NAライブラリー又はcDNAライブラリーのスクリー
ニングを行い、単離されたクローンより目的とするフル
クトキナーゼのゲノムDNA又はcDNAを抽出する。
また、本発明によって明らかにされたDNA配列又はフ
ルクトキナーゼのアミノ酸配列に基づいて合成されたオ
リゴヌクレオチドや本発明により得られたフルクトキナ
ーゼゲノムDNAやフルクトキナーゼcDNAなどをプ
ローブに用い、またフルクトキナーゼに対する抗体を用
いて、ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211
由来のDNAライブラリーのスクリーニングを行い、単
離されたクローンより目的とするフルクトキナーゼのD
NAを抽出することもできる。
【0013】以下、本発明の各工程について概略的に説
明する。 (1)ゲノムDNA又は全RNAの単離とDNAライブラ
リーの調製:ゲノムDNAは、ブルクホルデリア エス
ピー KNIRC-211の菌体破砕物から常法に準じ
て、フェノール抽出法などにより行うことができ、また
市販のゲノムDNA抽出キットを用いて、ゲノムDNA
を抽出することもできる。全RNAは、ブルクホルデリ
ア エスピー KNIRC-211の菌体破砕物から常法
に準じて、グアニジウムチオシアネート法、フェノール
法、リチウム塩を用いる方法などにより調製することが
可能である。
【0014】これらのゲノムDNAや全RNAを鋳型と
して、慣用のポリメラーゼ・チェーン・リアクション法
(PCR)や逆転写酵素を用いて、DNAの増幅を行
い、得られたDNAをプラスミドやファージなどに組み
込むことによりDNAライブラリーを調製することがで
きる。DNAを組み込むプラスミドベクターとしては、
大腸菌由来のpBR322(東洋紡績)、pUC18お
よびpUC19(東洋紡績)、枯草菌由来のpUB11
0(シグマ社)などがある。またDNAを組み込むファ
ージベクターとしては、λgt10およびλgt11
(東洋紡績)などがある。これらのベクターは、宿主細
胞内に保持されて複製、増幅されるものであれば、ここ
に例示したものに限定されるものではない。
【0015】(2)DNAライブラリーのクローニング:
DNAライブラリーとして得られたプラスミドやファー
ジなどの組換えベクターは、大腸菌のような適切な宿主
細胞に保持される。宿主となり得る大腸菌としては、例
えば、Escherichia coli NM514、C600(スト
ラタジーン社)、NM522、JM101(ファルマシ
ア社)などを例示することができる。DNAのベクター
がプラスミドの場合、塩化カルシウム法、塩化カルシウ
ム・塩化ルビジウム法などを用いて、またDNAのベク
ターがファージの場合、市販のインビトロパッケージン
グキットなどを用いてあらかじめ増殖させた宿主細胞に
保持させることができる。フルクトキナーゼの部分アミ
ノ酸配列をコードするオリゴヌクレオチドを合成し、こ
のオリゴヌクレオチドを32Pやビオチンで標識してプロ
ーブとして用い、上記で得られた形質転換体からコロニ
ーハイブリダイゼーション法(Gene, 10, 63, 1980)、プ
ラークハイブリダイゼーション法(Scienc, 196, 180, 1
977)などによってDNAクローンを釣り上げることがで
きる。ここで用いられるハイブリダイゼーションの方法
及び条件は、例えば、Molecular Cloning-A Laboratory
Manual 2ed. Cold Spring Harbor Press, 1989等に記
載の方法及び条件を参照することができる。また、目的
とするポリペプチドに対する抗体を用いて、標識抗体法
(DNA Cloning: A Practical Approach, 1, 49, 1985)に
よって、DNAクローンをクローニングすることも可能
である。このようにしてクローン化された形質転換体
は、フルクトキナーゼの全アミノ酸配列あるいはその部
分のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有するDNA
を含有している。
【0016】次に該形質転換体から常法(Molecular Clo
ning-A Laboratory Manual 2ed. Cold Spring Harbor P
ress, 1989)に従ってプラスミドやファージなどの組換
えDNAを単離し、そのまま、あるいは制限酵素で消化
してからDNA塩基配列が決定される。なお、最初に得
られたフルクトキナーゼDNA又はその部分DNAをプ
ローブとして、同様の方法によってブルクホルデリア
エスピー KNIRC-211から調製されたDNAライ
ブラリーのクローニングを行うことができる。ここで用
いられるハイブリダイゼーションの方法及び条件は、前
記と同様に、MolecularCloning-A Laboratory Manual 2
ed. Cold Spring Harbor Press, 1989等に記載の方法及
び条件を参照することができる。得られたフルクトキナ
ーゼのDNAの塩基配列は、マクサムとギルバートの化
学法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 74, 560, 1977)や
サンガーのジデオキシ法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
74, 5463, 1977)などによって決定される。また、市販
のオートシークエンサーを用いて塩基配列を決定するこ
ともできる。
【0017】かくして決定された本発明のフルクトキナ
ーゼの遺伝子は、配列番号1に示される塩基配列を有し
ていた。また、当該塩基配列から推定されるアミノ酸配
列を配列番号2に示した。なお、本発明のフルクトキナ
ーゼ遺伝子は、フルクトキナーゼ活性を有するならば配
列番号1に示した塩基配列に限定されるものではなく、
当該塩基配列において1若しくは複数の塩基が置換、欠
失及び/又は付加された塩基配列を有するDNAであっ
てもよい。同様に配列番号2に示したアミノ酸配列に関
しても、フルクトキナーゼ活性を有する限り、当該アミ
ノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠
失及び/又は付加されていてもよい。上記のアミノ酸配
列の置換、欠失及び/又は付加は、本願出願日前に周知
の技術である部位特異的突然変異誘発法等により実施す
ることができ、例えば、Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
81, 4662-5666, 1984; Nucleic Acid Res. 10, 6487-65
00, 1982; WO85/00817; Nature 316, 601-605, 1985な
どに記載の方法に準じて行うことができる。なお、1若
しくは複数のアミノ酸が置換、欠失及び/又は付加と
は、部位特異的突然変異誘発法等の周知の方法により置
換、欠失及び/又は付加できる程度の数のアミノ酸が置
換、欠失及び/又は付加されることを意味する。このよ
うな置換、欠失及び/又は付加により得られるものは、
例えば、慣用のフルクトキナーゼ活性測定方法によって
容易に評価できる。
【0018】なお、上記で得られたフルクトキナーゼを
コードするDNAを、常法に準じて、適当な発現用ベク
ターに組み込み、得られた組換え発現ベクターにより宿
主細胞を形質転換して形質転換体を作製し、この形質転
換細胞を培養して、その培養物から組換えフルクトキナ
ーゼを採取・製造することができる。上記の方法は慣用
の遺伝子工学的手法を用いて行うことができ、係る遺伝
子工学的手法は既に周知である。
【0019】また、本発明のフルクトキナーゼ遺伝子又
はその一部からなるDNAをプローブ又はプライマーと
して用いることにより、前述の方法に準じて、任意のD
NAライブラリーからフルクトキナーゼ遺伝子又はその
部分DNAを単離することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものでは
ない。 実施例1ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211由来フ
ルクトキナーゼの単離・精製 フルクトキナーゼ生産菌のスクリーニング・同定 土壌約1gを滅菌水に懸濁し、上清の一部をフルクトー
ス含有寒天培地(0.1%フルクトース、1%ポリペプ
トン、0.1%酵母エキス、0.3%リン酸カリウム、
1.2%寒天、pH7.0)上で30℃で3〜5日間平
板培養を行い、生じたコロニーを8mlフルクトース含
有培地(0.1%フルクトース、1%ポリペプトン、
0.1%酵母エキス、0.3%リン酸カリウム、pH
7.3)で30℃で3日間振盪培養を行い、培養液から
遠心分離(3,000xg、10分)で集菌を行った。
得られた菌体を約3倍の滅菌水に懸濁後、超音波破砕に
より菌体抽出液を調製し、その遠心上清(10,000
xg、5分)の糖類資化能を測定した。以後、常法のス
クリーニング手段を用いて、数度のスクリーニングを行
い、最終的にフルクトースに特異的なキナーゼ活性を有
する細菌を得た。該当菌株同定の結果、Burkholderia c
epaciaに非常に近い性状を示したが、Burkholderia cep
aciaの標準種とは菌体内DNAのGC含量が異なってお
り、別種の新規な細菌と推定された(表1参照)。そこ
で該当細菌をブルクホルデリアエスピー KNIRC-2
11(Burkholderia sp. KNIRC-211)と命名した。この菌
株は工業技術院生命工学工業技術研究所に「受託番号F
ERM P−16838」として寄託されている。
【0021】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来フルクトキナーゼの精製 ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211をフル
クトース含有LB培地(1%フルクトース、1%ポリペ
プトン、0.5%酵母エキス、1%塩化ナトリウム、p
H7.4)で30℃で12時間振盪培養を行い、菌体破
砕上清よりフルクトキナーゼを精製した。精製は、Q Se
pharose FF(Amersham Pharmacia Biotech社製、陰イオ
ン交換担体)、Blue Sepharose 6FF(同社製、アフィニ
ティー担体)、Superdex 200pg(同社製、ゲル濾過担
体)カラムクロマトグラフィーにより精製した。より詳
細には、菌体を20mM トリス-HCl(pH8.0)
に懸濁し、超音波破砕した後、氷冷した。ついで、20
mM トリス-HCl(pH8.0)で平衡化したQ Seph
arose FFカラムにかけ、0〜500mM KClグラジ
ェントで溶出し、約200mM KClにて溶出した画
分を分離した。当該画分は、20mM トリス-酢酸(p
H6.5)にて3回透析した後、20mM トリス-酢酸
(pH6.6)にて平衡化したBlue Sepharose 6FFカラ
ムにかけ、素通り画分を分離した。当該画分を、0.2
M NaCl/20mM トリス-HCl(pH7.5)
にて3回透析した後、0.2M NaCl/20mM ト
リス-HCl(pH7.5)にて平衡化したSuperdex 20
0pgカラムにてゲル濾過を行い、更に限外濾過膜にて30,
000以下をカットすることにより精製した。かくして、
精製された本発明のフルクトキナーゼを得た。
【0022】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来フルクトキナーゼの性質 上記で得られた本発明のフルクトキナーゼについて、そ
の性質を調べた。その結果を表2に示す。
【0023】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来フルクトキナーゼのN末端アミノ酸配列決
上記で精製された酵素をミニゲル電気泳動装置(BIO-RAD
社製、Mini-PROTEANTMII)を用いてNative-PAGEで分離
後、活性染色を行い活性バンドから酵素を抽出し、さら
にSDS-PAGEを行い、PVDF膜(BIO-RAD社製、Trans-Blot
TM、Transfer Medium、PVDF Membrane 0.2μm)上にエ
レクトロブロッティングを行い、クマシーブリリアント
染色にて蛋白画分を切り出した。切り出したPVDF膜を、
全自動アミノ酸シークエンサー(島津製作所製、PPSQ-1
0)にてN末端アミノ酸配列を決定した。そのアミノ酸
配列を図1の上段に示した。
【0024】実施例2本発明のフルクトキナーゼの基質特異性 A.本発明のフルクトキナーゼの糖に対する基質特異性
を、種々の糖を基質として調べた。測定法などは以下の
とおりである。 測定原理 以下に反応式を示す。
【0025】 測定用試薬 (a)反応液 100 mM トリエタノールアミン-塩酸緩衝液(pH7.6) 10 mM MgCl2・6H2O 137 mM 塩化カリウム 12.5 mM ATP 0.23mM NADH 1.14mM PEP 0.1 % BSA 20 U/ml LDH(ブタ心臓由来) 14 U/ml PK(ウサギ筋肉由来) 以上の試薬を溶解後、1規定水酸化ナトリウム又は1規
定塩酸を用いてpH7.6±0.05(25℃におい
て)に調整する。 (b)100mM基質液 各種基質を基質濃度が100mMになるように10mM
MgCl2・6H2Oを含む100mMトリエタノール
アミン-塩酸緩衝液(pH7.6)に溶解する。
【0026】操作法 (a)反応液0.8mlに基質液0.1mlを加え混和
し、37℃で5分間予備加温する。 (b)フルクトキナーゼ試料液0.1mlを加え混和後、
波長340nmにおける1分間当りの吸光度変化を量を
求める(As)。 (c)空試験として、試料液の代りに酵素希釈用液(0.
1% BSA、10mMMgCl2・6H2Oを含む10
0mMトリエタノールアミン-塩酸緩衝液(pH7.
6))を用い、同様に操作する(Ab)。
【0027】計算方法 以下の計算式に基づき、活性を計算する。 活性(U/ml)=[(As−Ab)×1.0]/(ε
×0.1)×D ε:β−NADHの波長340nmにおけるモル吸光係
数 D:希釈率 フルクトースでの活性を100%として、それぞれの基
質を用いたときの相対活性を求めた。
【0028】結果 その結果、D−フルクトースに対する活性を100%と
した場合、D−フルクトース−6リン酸、D−グルコー
ス、D−マンノース、D−ガラクトース、マルトース、
D−ガラクトサミン、2−デオキシ−D−グルコース、
D−リボース、D−グルコサミン、D−フコース、マン
ニトール、D−マンノサミン、D−アセチル−D−マン
ノサミン、シュークロースに対する活性は0%であっ
た。従って、本発明のフルクトキナーゼはフルクトース
に特異的に作用することが判明した。
【0029】B.ついで、本発明のフルクトキナーゼの
リン酸基供与体に対する特異性を、種々のリン酸基供与
体を基質として調べた。測定法などは以下のとおりであ
る。 測定原理 以下に反応式を示す。
【0030】 測定用試薬 (a)反応液 100 mM トリエタノールアミン-塩酸緩衝液(pH7.6) 10 mM MgCl2・6H2O 12.5 mM フルクトース 0.5 mM NADP+ 0.25U/ml PGI(イースト由来) 10 U/ml G6PDH(L.mesenteroides由来) 0.1 % BSA 以上の試薬を溶解後、1規定水酸化ナトリウム又は1規
定塩酸を用いてpH7.6±0.05(25℃におい
て)に調整する。 (b)100mMリン酸基供与体液 各種リン酸基供与体をリン酸基供与体濃度が100mM
になるように10mMMgCl2・6H2Oを含む100
mMトリエタノールアミン-塩酸緩衝液(pH7.6)に
溶解する。
【0031】操作法 (a)反応液0.8mlにリン酸基供与体液0.1mlを
加え混和し、37℃で5分間予備加温する。 (b)フルクトキナーゼ試料液0.1mlを加え混和後、
波長340nmにおける1分間当りの吸光度変化を量を
求める(As)。 (c)空試験として、試料液の代りに酵素希釈用液(0.
1% BSA、10mMMgCl2・6H2Oを含む10
0mMトリエタノールアミン-塩酸緩衝液(pH7.
6))を用い、同様に操作する(Ab)。
【0032】計算方法 以下の計算式に基づき、活性を計算する。 活性(U/ml)=[(As−Ab)×1.0]/(ε
×0.1)×D ε:β−NADPHの波長340nmにおけるモル吸光
係数 D:希釈率 ATPでの活性を100%として、それぞれの基質を用
いたときの相対活性を求めた。
【0033】結果 その結果、ATPに対する活性を100%とした場合、
dATPは90%、UTPは80%、ITPは25%、
GTPは30%、CTPは40%、PPiは0%の活性
であり、本発明のフルクトキナーゼはATPに対する特
異性が高いことが判明した。
【0034】実施例3ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211由来フ
ルクトキナーゼ遺伝子のクローニング ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211ゲノ
ムDNAの調製 ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211を、5
ml LB培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキ
ス、1%塩化ナトリウム、pH7.4)で30℃で12
時間振盪培養を行い、菌体よりゲノムDNA抽出キット
(Invitrogen社製、Easy-DNATM Kit)を用いてゲノムDN
Aを単離した。具体的な実験操作・試薬・条件等は添付
マニュアルに従った。
【0035】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来フルクトキナーゼ遺伝子のN末端塩基配列
の決定 実施例1のに記載の方法で決定されたアミノ酸配列か
らフルクトキナーゼ遺伝子のDNAが増幅されるよう
に、PCR用センスプライマーNF-201〜NF-20
4及び、アンチセンスプライマーNR-205〜NR-2
07(図1中段参照)を、全自動DNA合成装置(PERK
IN ELMER社製、Model 381A DNA Synthesizer)にて合成
した。合成オリゴヌクレオチドはMolecular Cloning-A
Laboratory Manual 2ed. Cold Spring Harbor Press, 1
989に記載の方法に従い、簡易逆相カラム(MILLIPORE社
製、Sep-PakC18)にて精製を行った。上記に記載の方
法で調製したブルクホルデリア エスピー KNIRC-
211ゲノムDNA50ng/チューブを鋳型としてP
CRを行った。PCRはサーマルサイクラー(PERKIN EL
MER社製、Gene AmpTM PCR System9600)・TaKaRa TaqPol
ymerase(宝酒造社製)を用いて、前述の合成プライマ
ーを組み合わせ、96℃30秒、51℃30秒、72℃
60秒の増幅サイクルを25回行い、反応液10μlを
12%ポリアクリルアミド電気泳動にて解析を行った。
その結果、NF-203とNR-205の組み合わせで、
鎖長68塩基の増幅DNA断片が確認された。
【0036】そこで、残りの反応液を試料として、DNA
Blunting Kit(宝酒造社製)でDNA末端の平滑化処理
後、T4 Polynucleotide Kinase(宝酒造社製)でリン酸
化処理を行い、pBluescript II SK+(Stratagene社製)
ファージミドベクターのEcoRV部位にDNA Ligation
Kit Ver.2(宝酒造社製)を用いてサブクローニングを
行った。得られた組換えDNAをE.coli JM109株(東洋
紡績社製、Competenthigh E.coli JM109)に遺伝子導入
を行い、β−ガラクトシダーゼα相補性を利用した青白
選択法でスクリーニングを行った。その後、非RIサイ
クルシークエンシングキット(東洋紡績社製、Sequenci
ng high -Cycle-、発色法)で挿入DNA断片の塩基配列
を決定した。決定された塩基配列は図1の下段に下線を
付して示される配列であった。なお、具体的な実験操作
・試薬・条件等は各キット添付マニュアルに従った。
【0037】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来ゲノムDNAライブラリーの作製 上記に記載の方法で調製したブルクホルデリア エス
ピー KNIRC-211ゲノムDNA20μgを制限酵
素Sau3AI(宝酒造社製)で部分消化を行い、λ−
ファージ由来のDNA(Novagen社製、λ BlueSTAR Bam
HI Arm Kit)にDNA Ligation Kit Ver.2(宝酒造社製)
を用いてクローンニング行った。得られた組換え直鎖状
λ BlueSTAR DNAをパッケージングキット(Stratagene社
製、GIGAPACK II XL Packaging Extracts)を用いて、感
染ファージ粒子内にインビトロパッケージングを行っ
た。
【0038】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来ゲノムDNAライブラリーのスクリーニン
グ スクリーニングはMolecular Cloning-A Laboratory Man
ual 2ed. Cold SpringHarbor Press, 1989)又は実験医
学別冊遺伝子工学ハンドブック(村松正実、岡山博人
編、羊土社、1991)に記載の方法に従い行った。上記
に記載の方法で決定された塩基配列中から、前述の全自
動DNA合成装置を用いてオリゴヌクレオチドプローブ
(図1下段下線部の配列の一部である5’−CCGCA
ATTCGTCTCCGCCGGCGACATC−
3’)を合成・精製し、5’末端のビオチン標識を行っ
た(Amersham社製、Oligonucleotide biotin labelling
kit)。
【0039】上記に記載の方法で作製したブルクホル
デリア エスピー KNIRC-211ゲノムDNAライ
ブラリーを上記のビオチン化プローブを用いて、プラー
クハイブリダイゼーション法にてスクリーニングを行っ
た。ライブラリーを10枚のシャーレにプレーティング
し(300〜500プラーク/シャーレ・直径9cm)
ナイロンメンブラン(Dupon/NEN社製、Colony/Plaque S
creenTM)に転写後ハイブリダイゼーションを行った。
ハイブリダイゼーションの操作・条件は以下のとおりで
ある。750mM NaCl、2.5mM EDTA、1
×デンハルト液、1%SDS、50μg/ml変性サケ
精子DNA及び2mMトリス−HCl(pH8.0)か
らなるハイブリダイゼーション溶液中にて、5ng/m
lのビオチン化プローブを用いて52℃、15時間ハイ
ブリダイゼーションを行った。反応後、メンブランは
0.1%SDSを含む4×SSC溶液にて室温下5分間
の洗浄を2回行い、更に0.1%SDSを含む4×SS
C溶液にて37〜40℃で20分間のプローブ除去を2
回行った。ついで、2×SSC溶液で室温下5分間の洗
浄を2回行った後、風乾し、化学発光検出に供した。検
出は化学発光法(東洋紡績社製、Imaging high-chemilu
mi-)でX線フィルム(Amersham社製、Hyperfilm-ECL)
を使用して行った。その結果15個の陽性プラークを同
定した。得られた陽性プラークからCre-mediated excis
ion法により自動サブクローニング・スクリーニングを
行い、フルクトキナーゼ遺伝子を含む全長約11kbp
のプラスミドIRC71106(pIRC71106)
を得た。当該プラスミドIRC71106の構造図を図
2に示す。
【0040】ブルクホルデリア エスピー KNIRC
-211由来フルクトキナーゼ遺伝子の全塩基配列の決
定 上記に記載の方法で単離したプラスミドIRC711
06をプライマーウォーキング法にて全DNA両鎖塩基
配列を確認・決定した。塩基配列は、非RIサイクルシ
ークエンシングキット(PERKIN ELMER社製、ABI PRISM C
ycle Sequencing FS Kit)を用いて、オートシークエン
サー(PERKIN ELMER社製、ABI PRISMTM 377)で決定し
た。なお、具体的な実験操作・試薬・条件等は各キット
・機器の添付マニュアルに従った。その結果、フルクト
キナーゼ遺伝子は、配列番号1に示される塩基配列を有
していた。また、当該塩基配列から推定されるアミノ酸
配列を配列番号2に示す。
【0041】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:909 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 生物名:ブルクホルデリア エスピー KNIRC-211(Burkholderia sp. KNI RC-211 ) 配列 ATG GCA AGC GAG CAA ACT ACC TTT CCG CAA TTC GTC TCC GCC GGC 45 Met Ala Ser Glu Gln Thr Thr Phe Pro Gln Phe Val Ser Ala Gly 1 5 10 15 GAC ATC CTC ACT GAC ATG ATT CGC ACG GAC GTG TCG AGC TGG CTC 90 Asp Ile Leu Thr Asp Met Ile Arg Thr Asp Val Ser Ser Trp Leu 20 25 30 TCG CGT CCG GGC GGC GCG GGC TGG AAC GTC GCG CGC GCG GTC GCG 135 Ser Arg Pro Gly Gly Ala Gly Trp Asn Val Ala Arg Ala Val Ala 35 40 45 CGT CTC GGC CTG CCG ACG GCC TGC GCC GGT TCG CTG GGC GTG GAC 180 Arg Leu Gly Leu Pro Thr Ala Cys Ala Gly Ser Leu Gly Val Asp 50 55 60 AAT TTC TCC GAC GAT CTG TGG GAA GCG AGC GTC GCC TCA GGC CTC 225 Asn Phe Ser Asp Asp Leu Trp Glu Ala Ser Val Ala Ser Gly Leu 65 70 75 GAC ATG CGC TTC ATG CAG CGC GTC GAG CGG CCG CCG CTG CTG GCC 270 Asp Met Arg Phe Met Gln Arg Val Glu Arg Pro Pro Leu Leu Ala 80 85 90 ATC GTC CAC AAG ACG CAG CCG CCG ACC TAC TAC TTC ATG GGC GAG 315 Ile Val His Lys Thr Gln Pro Pro Thr Tyr Tyr Phe Met Gly Glu 95 100 105 AAC GGC GCG GAT CTC GCG TTC GAT CCG TCG CGG CTG CCG CAA GGC 360 Asn Gly Ala Asp Leu Ala Phe Asp Pro Ser Arg Leu Pro Gln Gly 110 115 120 TGG ATG GAG CGC GTG AAG TGG GCG CAT TTC GGC TGC ATC AGC CTC 405 Trp Met Glu Arg Val Lys Trp Ala His Phe Gly Cys Ile Ser Leu 125 130 135 GTG CGC CAG CCG CTC GGC GCG ACG CTC GCC GCG CTC GCC CGC CAG 450 Val Arg Gln Pro Leu Gly Ala Thr Leu Ala Ala Leu Ala Arg Gln 140 145 150 TTG CGC GAG CAC GGC GTG AAG ATC AGC TTC GAC CCG AAC TAT CGC 495 Leu Arg Glu His Gly Val Lys Ile Ser Phe Asp Pro Asn Tyr Arg 155 160 165 AAT CTG ATG GAG CAC GGC TAC GAG CCG ATT CTG CGC AAC ATG GCG 540 Asn Leu Met Glu His Gly Tyr Glu Pro Ile Leu Arg Asn Met Ala 170 175 180 AGC CTC GCG GAT CTC ATC AAG GTA TCG GAC GAA GAT CTG CAC ATG 585 Ser Leu Ala Asp Leu Ile Lys Val Ser Asp Glu Asp Leu His Met 185 190 195 CTG TTC AAG GGC ATG CCC GAA GCG GAC GCG CTC TCG AAA ATC CTG 630 Leu Phe Lys Gly Met Pro Glu Ala Asp Ala Leu Ser Lys Ile Arg 200 205 210 TCG ATG AAT CCG CAA GCC ACC GTT CTC GTC ACG CGC GGC TCG GCA 675 Ser Met Asn Pro Gln Ala Thr Val Leu Val Thr Arg Gly Ser Ala 215 220 225 CAA GCC ACG CTC TAT GCC GGC GAC GAG CAA TTC AGC GCG CGC CCG 720 Gln Ala Thr Leu Tyr Ala Gly Asp Glu Gln Phe Ser Ala Arg Pro 230 235 240 CCG AGC GTC GAA GTG GCG GAT ACG GTC GGC GCG GGC GAT GCG TCG 765 Pro Ser Val Glu Val Ala Asp Thr Val Gly Ala Gly Asp Ala Ser 245 250 255 ATC GGC GGA TTG CTC TAC AGC CTC ATG GCG CGT CAC GGC GAG TGG 810 Ile Gly Gly Leu Leu Tyr Ser Leu Met Ala Arg His Gly Glu Trp 260 265 270 CCC GAT CAT CTG AAG TTC GCG CTC GCG GCG GGC GCG GCG GCG TGC 855 Pro Asp His Leu Lys Phe Ala Leu Ala Ala Gly Ala Ala Ala Cys 275 280 285 CGT CAT TCG GGC GCG CAT TCG CCA TCG CTG GAA GAG GTC GAA GAA 900 Arg His Ser Gly Ala His Ser Pro Ser Leu Glu Glu Val Glu Glu 290 295 300 TTG CTG GAA 909 Leu Leu Glu 303
【0042】 配列番号:2 配列の長さ:303 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Ala Ser Glu Gln Thr Thr Phe Pro Gln Phe Val Ser Ala Gly 1 5 10 15 Asp Ile Leu Thr Asp Met Ile Arg Thr Asp Val Ser Ser Trp Leu 20 25 30 Ser Arg Pro Gly Gly Ala Gly Trp Asn Val Ala Arg Ala Val Ala 35 40 45 Arg Leu Gly Leu Pro Thr Ala Cys Ala Gly Ser Leu Gly Val Asp 50 55 60 Asn Phe Ser Asp Asp Leu Trp Glu Ala Ser Val Ala Ser Gly Leu 65 70 75 Asp Met Arg Phe Met Gln Arg Val Glu Arg Pro Pro Leu Leu Ala 80 85 90 Ile Val His Lys Thr Gln Pro Pro Thr Tyr Tyr Phe Met Gly Glu 95 100 105 Asn Gly Ala Asp Leu Ala Phe Asp Pro Ser Arg Leu Pro Gln Gly 110 115 120 Trp Met Glu Arg Val Lys Trp Ala His Phe Gly Cys Ile Ser Leu 125 130 135 Val Arg Gln Pro Leu Gly Ala Thr Leu Ala Ala Leu Ala Arg Gln 140 145 150 Leu Arg Glu His Gly Val Lys Ile Ser Phe Asp Pro Asn Tyr Arg 155 160 165 Asn Leu Met Glu His Gly Tyr Glu Pro Ile Leu Arg Asn Met Ala 170 175 180 Ser Leu Ala Asp Leu Ile Lys Val Ser Asp Glu Asp Leu His Met 185 190 195 Leu Phe Lys Gly Met Pro Glu Ala Asp Ala Leu Ser Lys Ile Arg 200 205 210 Ser Met Asn Pro Gln Ala Thr Val Leu Val Thr Arg Gly Ser Ala 215 220 225 Gln Ala Thr Leu Tyr Ala Gly Asp Glu Gln Phe Ser Ala Arg Pro 230 235 240 Pro Ser Val Glu Val Ala Asp Thr Val Gly Ala Gly Asp Ala Ser 245 250 255 Ile Gly Gly Leu Leu Tyr Ser Leu Met Ala Arg His Gly Glu Trp 260 265 270 Pro Asp His Leu Lys Phe Ala Leu Ala Ala Gly Ala Ala Ala Cys 275 280 285 Arg His Ser Gly Ala His Ser Pro Ser Leu Glu Glu Val Glu Glu 290 295 300 Leu Leu Glu 303
【図面の簡単な説明】
【図1】フルクトキナーゼN末端アミノ酸配列・塩基配
列/合成オリゴヌクレオチゴ配列を示す図である。
【図2】プラスミドIRC71106の構造図を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12N 1/20 C12R 1:01) (C12N 9/12 C12R 1:01) (72)発明者 永松 剛 神戸市西区室谷1丁目1−2 国際試薬株 式会社研究開発センター内 (72)発明者 渡津 吉史 神戸市西区室谷1丁目1−2 国際試薬株 式会社研究開発センター内 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA10 DA06 EA04 GA11 GA19 GA27 HA01 HA14 4B050 CC01 CC03 DD02 LL03 4B065 AA01X AA01Y AA26X AB01 AC14 BA02 BA25 CA29 CA46

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)又は(b)に示される
    タンパク質。 (a)配列表の配列番号2に示すアミノ酸配列を有する
    タンパク質 (b)配列表の配列番号2に示すアミノ酸配列において
    1若しくは複数のアミノ酸が欠失、置換及び/又は付加
    されたアミノ酸配列を有し、かつフルクトキナーゼ活性
    を有するタンパク質
  2. 【請求項2】 以下の(a)又は(b)のタンパク
    質をコードするフルクトキナーゼ遺伝子。 (a)配列表の配列番号2に示すアミノ酸配列を有する
    タンパク質 (b)配列表の配列番号2に示すアミノ酸配列において
    1若しくは複数のアミノ酸が欠失、置換及び/又は付加
    されたアミノ酸配列を有し、かつフルクトキナーゼ活性
    を有するタンパク質
  3. 【請求項3】 以下の(a)〜(c)に示すDNA
    からなるフルクトキナーゼ遺伝子。 (a)配列表の配列番号1に示す塩基配列からなるDN
    A (b)配列表の配列番号1に示す塩基配列からなるDN
    Aとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、か
    つフルクトキナーゼ活性を有するタンパク質をコードす
    るDNA (c)遺伝子コドンの縮重のため、(a)及び(b)に
    示されるDNAとハイブリッド形成しないが、(a)又
    は(b)に示されるDNAによりコードされるタンパク
    質と同じアミノ酸配列を有するタンパク質をコードする
    DNA
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載された遺伝子
    又はその一部からなるDNAをプローブ又はプライマー
    として用いることを特徴とするフルクトキナーゼ遺伝子
    の単離方法。
  5. 【請求項5】 フルクトキナーゼを産生するブルク
    ホルデリア(Burkholderia)属に属する微生物。
  6. 【請求項6】 微生物が、ブルクホルデリア エスピ
    ー KNIRC-211(Burkholderia sp. KNIRC-211
    FERM P−16838)である請求項5に記載の微
    生物。
  7. 【請求項7】 下記の理化学的性質及び生化学的性質
    を有するフルクトキナーゼ。 フルクトースに特異的に作用する; 分子量が、ゲル濾過法で約76,000であり、SD
    S−PAGEで約37,000である; 陰イオン交換体に吸着する; 熱安定性:40℃以下で安定; pH安定性:pH6.5〜8.5。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1951290A4 (en) * 2005-11-16 2009-03-11 Pro Natura Ges Fuer Gesunde Er AGENT FOR USE IN THE CASE OF INTOLERANCE TO FRUCTOSE
WO2008101672A3 (en) * 2007-02-20 2009-06-18 Vitacare Gmbh & Co Kg Agent for use in the case of fructose intolerance

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