JP2000124552A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子

Info

Publication number
JP2000124552A
JP2000124552A JP31399398A JP31399398A JP2000124552A JP 2000124552 A JP2000124552 A JP 2000124552A JP 31399398 A JP31399398 A JP 31399398A JP 31399398 A JP31399398 A JP 31399398A JP 2000124552 A JP2000124552 A JP 2000124552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
nitride semiconductor
low
buffer layer
laser device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31399398A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Takeuchi
哲也 竹内
Kazu Kaneko
和 金子
Norihide Yamada
範秀 山田
Hiroshi Amano
浩 天野
Isamu Akasaki
勇 赤▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agilent Technologies Inc
Original Assignee
Agilent Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agilent Technologies Inc filed Critical Agilent Technologies Inc
Priority to JP31399398A priority Critical patent/JP2000124552A/ja
Priority to PCT/US1999/024146 priority patent/WO2000024097A1/en
Priority to EP99954948A priority patent/EP1121735A1/en
Publication of JP2000124552A publication Critical patent/JP2000124552A/ja
Priority to US09/833,243 priority patent/US6690700B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/005Processes
    • H01L33/0062Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds
    • H01L33/0075Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds comprising nitride compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/005Processes
    • H01L33/0062Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds
    • H01L33/0066Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds with a substrate not being a III-V compound
    • H01L33/007Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds with a substrate not being a III-V compound comprising nitride compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/20Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/30Structure or shape of the active region; Materials used for the active region
    • H01S5/32Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures
    • H01S5/323Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser
    • H01S5/32308Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser emitting light at a wavelength less than 900 nm
    • H01S5/32341Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser emitting light at a wavelength less than 900 nm blue laser based on GaN or GaP

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ発振光の遠視野像が単峰性を示す効率の
良い窒化物半導体レーザ素子の構成とその製造方法とを
与える。 【解決手段】本発明の窒化物半導体レーザ素子は、AlN
を含む低温堆積緩衝層と、クラッド層として該低温堆積
緩衝層直上に成長したAlNを含むことにより、クラック
発生なく有効に光を閉じ込めができる構造を有する。そ
して、出射レーザ光の遠視野における強度分布である遠
視野像が単峰性を示すように前記窒化物半導体単結晶層
の厚さとAlNのモル分率の少なくとも一方を調整できる
特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒化物半導体素子に関
し、特に出射レーザ光の遠視野における強度分布である
遠視野像の単峰性が優れたレーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、III族窒化物半導体(一般構造式
はアルミニウムAl,ガリウムGa,インジュウムIn,,窒素
N、組成比x、yを用いてAlxGa1-x-yInyNである。)を
用いた短波長レーザの発振が報告されている。しかしな
がら、近視野像のフーリエ変換である遠視野像は単峰性
を示さず(D.Hofstetter et al., Appl. Phys. Lett. 7
0(1997)1650.参照)、実用上大きな問題となっている。
【0003】遠視野像が単峰性を示さず多峰性となるの
は活性層への光閉じ込めが充分でないため、意図的に設
けた光導波路構造の下に存在する電流注入のためのクラ
ッド層が意図しない導波路となり、クラッド層に結合す
る高次モードのレーザ発振が生じるためである。光閉じ
込めを充分にするためにはクラッド層の厚さを所定値以
上に増したり、活性層との光の屈折率差を大きくしたり
する方法が試みられている。
【0004】図1には電極部分を省略した典型的なGaN
系レーザ素子10の構造が示されている。サファイア、
SiC、スピネル、MgO、GaAs、Si等の基板11上にGaN低
温堆積緩衝層12、n型GaN層(n型GaNコンタクト層)
13、n型AlGaN層( n型AlGaNクラッド層)14、n型G
aN光導波層15、活性層16、p型GaN光導波層17、p
型AlGaN層(p型AlGaNクラッド層)18およびp型GaN層
(p型GaNコンタクト層)19が順次成長形成されてい
る。
【0005】特開平10−261838号公報において
奥村により開示された従来例のレーザ素子について各層
の成長温度と成長厚さを()内に注記して以下に示す。
奥村よれば、分子線エピタキシャル成長法(MBE法)や
ハイドライド気相成長法(HVPE法)であっても良い有機
金属気相成長法(MOVPE法)によりサファイア基板11の
C面上に、GaN低温堆積緩衝層12(550℃、35n
m)、Siドープn型GaN層(n型GaNコンタクト層)13
(1050℃、3μm)、Siドープn型Al0.1Ga0. 9Nク
ラッド層14(1050℃、0.7μm)、Siドープn型Ga
N光導波層15(1050℃、0.05μm)、{In0.2Ga
0.8N(3nm)/In0.05Ga0.95N(2nm)}3In0.2Ga0.8N(3nm)活性
層16(750℃、18nm)、Al0.2Ga0.8N蒸発防止層
(図示せず、750℃、10nm)、Mgドープp型GaN光導波
層17(1050℃、0.05μm)、Mgドープp型Al0.1Ga
0.9Nクラッド層18(1050℃、0.7μm)およびMg
ドープp型GaNコンタクト層19(1050℃、0.2μ
m)が順次成長形成されている。層形成後ウェーは800
℃の窒素雰囲気中でアニールされてMgドープのp型層を
低抵抗化する。またAl0.2Ga0.8N蒸発防止層にMgをドー
プしてp型GaN光導波層からの正孔注入を容易にできると
の開示がなされている。リッジ構造を設けて電極形成し
て作成されたレーザ素子は、発振波長430nm、閾値電
流40mAであった。出射レーザ光の遠視野像に付いて
は開示がない。なお、上記において{In0.2Ga0.8N(3nm)
/In0.05Ga0.95N(2nm)}3In0.2Ga0.8N(3nm)は厚さ3nm
のIn0.2Ga0.8N層に厚さ2nmのIn0.05Ga0.95N層を成長
させた層対を3対繰り返し、つぎに厚さ3nmのIn0.2G
a0.8N層を成長させた構造を示す(以下同様)。
【0006】文献Jpn. Appl. Phys. Vol. 37(1998) pp.
L905-L906においてYasuo OHBA等は短波長発振のためGaN
活性層を用いる構成を提案している。GaN活性層を使用
するためAlGaNクラッド層のバンドギャップを広くする
ためAlモル分率を大きくするとGaN緩衝層との格子不整
が顕著になりクラック発生がおこる問題を解決するため
単結晶AlN緩衝層を用いている。まず単結晶AlN緩衝層
(1300℃、0.6μm)をサファイア基板上に設けて、そ
の上にクラッド層に該当するSiドープn型Al0.25Ga0.75
N層(1150℃、1.2μm)、Siドープn型GaN光導波層(11
50℃、0.1μm)、Al0.2Ga0.8N(Al0.1Ga0.0.9N/GaN)5/A
l0.2Ga0.8N活性層(50nm)、Mgドープp型GaN光導波層
(1150℃、0.1μm)、Mgドープp型Al0.25Ga0.75Nクラ
ッド層(1150℃、0.7μm)およびMgドープp型GaNコン
タクト層(1150℃、0.6μm)が順次成長形成されてい
る。層形成後ウェーを800℃の窒素雰囲気中でアニール
してMgドープのp型層を低抵抗化する。単結晶AlN緩衝層
上にはAl0.25Ga0.75N層を成長させて全体で1.8μmとし
てもクラックは発生しないことが観察されている。AlN
のモル分率25%は、OHBA等によれば、低抵抗率p型AlG
aNにおける最大値であるという。電極形成した素子は高
強度の光を発生するが、素子の降伏電圧付近でもレーザ
発振は得られなかった。
【0007】特開平10−242587号公報において
長濱等は「LD(レーザダイオード)の場合は、光閉じ込
め層となるクラッド層を好ましくは0.1μm以上の膜
厚で成長させる必要があるが、GaN、AlGaN層の上に直
接、厚膜のAlGaNを成長させると、後から成長させたAlG
aNにクラックが入るので、従来は素子製作が困難であっ
た。」と認識し、10nm〜0.5μmのクラック防止
層の導入を行って次に成長させるAlを含む層が光り閉じ
込め層として機能するに十分な膜厚まで成長できる技術
を開示した。ただし、クラック防止層はクラッド層の成
長方法、成長装置等の条件によって省略できるが、LDを
作成する場合は成長させるのが望ましいとしている。
【0008】クラック防止層上に形成されたn型クラッ
ド層はAlを含む窒化物半導体、好ましくはAlGaNであ
る。その膜厚、10nm以上2μm以下、さらに好ましく
は50nm以上1μm以下である。実施例においてn型ク
ラック防止層は800℃で成長させた厚さ約50nmのSiド
ープIn0.1Ga0.9N膜である。また、n型クラッド層は103
0℃で成長させた厚さ0.5μmのSiドープAl0.2Ga0.8N膜
である。なお、出射レーザ光の遠視野像に付いては開示
がない。
【0009】特開平10−256662号公報において
小崎等は上記クラック防止層上に形成された超格子構造
を有するクラッド層を開示している。実施例においてn
型クラック防止層は800℃で成長させた厚さ約50nmのS
iドープIn0.1Ga0.9N膜である。また、n型クラッド層は
1050℃で成長させた厚さ0.4μmのSiドープ{Al0.2Ga0.
8N(2nm)/GaN(2nm)}100超格子多層膜である。単一層は
厚さがそれぞれ2nmであり、弾性臨界膜厚以下である
ので結晶性が非常によくなると主張している。なお、出
射レーザ光の遠視野像に付いては開示がない。
【0010】特開平10−261816号公報において
倉又は6H−SiC(0001)C基板に厚さ1μmのAlGaN
膜を直接成長させクラッド層とする技術を開示してい
る。1200℃でSiドープAl0.1Ga0.9N膜を成長させてい
る。また、1200℃で基板上にノンドープAlN膜とn型GaN
膜をそれぞれ厚さ20nm、1μmの緩衝層として形成し
た後厚さ0.2μmのSiドープAl0.1Ga0.9N膜をクラッド層
として成長させている。出射光の遠視野像に付いては開
示がない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】レーザ発振による出射
レーザ光の遠視野像が単峰性を示す効率の良いレーザ素
子の構成ではAlGaNの厚さを厚くする、あるいはAlNのモ
ル分率を増やすことにより、意図しない導波路との結合
を弱めてやればよいが、上記の従来技術に関連し、この
ような設計指針を明確に設けず、クラッド層での光閉じ
込め率を向上させるための試みがなされている。
【0012】いたずらにクラッド層を厚くするとOHBA等
が示すようにレーザ発振が選られないことがある。ま
た、実際にはAlGaNとGaNの格子不整によりクラック等の
欠陥が発生するため、GaN層上に充分な閉じこめを可能
とするAlGaNクラッド層は安定には成長できない。AlGaN
クラッド層の成長のため、クラック防止層を設けても厚
いAlGaNクラッド層のクラック発生を防止することは極
めて困難である。したがって、実用上クラック防止層の
導入を行っても、AlGaN層を超格子構造にするなどの工
夫がなされた。しかし、これでは、構造が複雑になり、
素子作製の歩留まり等の問題も発生する。
【0013】したがって、本発明の目的はレーザ発振光
の遠視野像が単峰性を示す効率の良い窒化物半導体レー
ザ素子の構成とその製造方法とを与えることにある。さ
らに、好ましくは本発明ではレーザ素子の構成が簡単で
レーザ素子を高効率、高信頼、長寿命であるように製造
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】発明者等はレーザ素子構
造全体を考慮した導波路構造における光の電界分布を考
慮して、閾値値の低減および単峰性遠視野像の達成に有
効な素子構造を設計した。つぎに、該設計に基づき、実
際に実現可能な構造を半導体膜成長の実験で確認しつ
つ、新規なレーザ素子構造とその製造方法にたどりつい
た。
【0015】本発明の窒化物半導体レーザ素子は、AlN
を含む低温堆積緩衝層と、クラッド層として該低温堆積
緩衝層直上に成長したAlNを含むことにより、クラック
発生なく有効に光を閉じ込めができる構造を有する。そ
して、出射レーザ光の遠視野における強度分布である遠
視野像が単峰性を示すように前記窒化物半導体単結晶層
の厚さとAlNのモル分率の少なくとも一方を調整できる
特徴を有する。
【0016】前記低温堆積緩衝層はサファイア基板のみ
でなくSiC、Si, MgAl2O4基板、GaN薄膜又は基板等の上
に成長できるので素子特性とコストの案配が可能であ
る。前記GaN薄膜はAlN低温堆積緩衝層で覆われた基板上
に成長したものであるのがGaN表面品質がよく好まし
い。
【0017】さらに前記低温堆積緩衝層と前記窒化物半
導体単結晶層とに同種のドーパントをドープすれば低温
堆積緩衝層に関する抵抗を低減してレーザ素子の効率を
上げることができる。前記低温堆積緩衝層により多くの
ドーピングをおこない低温堆積緩衝層の抵抗率の低下を
促進するのがよい場合が多い。n型ドーパントとしては
Si、Ge,などが、p型ドーパントとしてMg、Zn, Beがもち
いられ、特にSiやMgは低抵抗化の効果と技術的に成熟し
た技法が適用できるのでこのましい。
【0018】前記低温堆積緩衝層の膜厚は、緩衝効果が
安定して得られる所定値以上で、かつ、それ自身および
窒化物半導体単結晶層の結晶品質が良好に保たれるよう
に別の所定値以下であるのがこのましい。したがって、
該膜厚は2nm以上100nm以下が好ましく、さらに
いえば20nm〜40nmのAlyGa1-yN(0<y≦1)層を前
記低温堆積緩衝層とするのがよい。また厚さ0.6μm以上
のAlxGa1-xN(0.05<x≦1)層を前記窒化物半導体単結晶層
とすればよく、前記窒化物半導体単結晶層のAlNのモル
分率が10%以上であれば出射レーザ光は単峰性の良好
な遠視野像をしめす。
【0019】クラック発生を防止できるためには前記低
温堆積緩衝層のAlNモル分率は5%以上であることが好
ましい。AlNモル分率が高ければ該低温堆積緩衝層の抵
抗率は高くなるが、クラック防止のためにはAlNモル分
率は窒化物半導体単結晶層のモル分率と同じか、より高
いほうが良く、同じに選ぶのは一つの好ましい選択であ
る。前記低温堆積緩衝層と前記窒化物半導体単結晶層の
成長は有機金属気相成長法によって成長させれば出射レ
ーザ光が単峰性の良好な遠視野像をしめす窒化物半導体
レーザ素子を組み立てられる。。
【0020】本発明の一実施例の窒化物半導体レーザ素
子は、(0001)C面を備えたサファイア基板上にAlN
低温堆積緩衝層と、n型GaN層と、AlGaN低温堆積緩衝層
と、n型AlGaNクラッド層と、n型GaN光導波層と、GaInN/
GaN量子井戸層からなる活性層と、p型GaN光導波層と、p
型AlGaNクラッド層と、p型GaN光導波層と、p型GaNコン
タクト層とを備え、前記AlGaN低温堆積緩衝層が前記n型
AlGaNクラッド層にドープされたドーパントをドープさ
れていることを特徴としている。そして、前記n型AlGaN
クラッド層と前記p型AlGaNクラッド層の少なくとも一
方の、厚さとAlNモル分率の少なくとも一方を調整して
前記窒化物半導体レーザ素子の出射レーザ光の遠視野像
が単峰性となるようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に示すAlGaNクラッド層であ
るn型AlGaN層14やp型AlGaN層18に発生するクラッ
クは直下に存在する電流注入用n型GaN層13やGaN光導
波層17との格子不整合により発生し、素子、たとえば
レーザ素子製造における歩留まりを大きく下げていた。
クラックが発生しないためにはAlGaNクラッド層はAlNモ
ル分率5%、膜厚0.5μmが限界であった。この限界値で
も、図1に示すレーザ素子の出射レーザ光の遠視野像は
多峰性をしめす。また近視野像からも光閉じ込めが充分
でなく、n型GaN層13にも光が存在していることがわか
る。図1のレーザ素子では光閉じ込め係数は2.5%であっ
た。
【0022】そこで、AlGaNクラッド層の直下に低温堆
積緩衝層を挿入することによってクラック発生を防止で
きるのではないかと考えた。
【0023】(予備実験1)図7の(A)、(B) および
(C)にはGaN層上に1μmの厚さAlNモル分率10%のAlGa
N層を成長させた場合のAlGaN層の表面の微分干渉顕微鏡
よる観察結果を示す。(A)は低温堆積緩衝層がなくGaN
層直上に1μmの厚さのAlGaN層を成長させた場合、(B)
はGaN層上に温度500℃で堆積させた厚さ30nmのGaN低
温堆積緩衝層を形成したのちAlGaN層を形成した場合、
(C)はGaN層上に温度500℃で堆積させた厚さ30nm、A
lN低温堆積緩衝層を形成したのちAlGaN層を形成した場
合の観察結果である。(A)、(B)ではAlGaN層にはクラ
ックが多数存在していることがわかる。(C)ではクラッ
クが観察されない。
【0024】AlGaN低温堆積緩衝層のAlNモル分率は5%
以上であるとクラックの低減に効果があることがわかっ
た。また下地としてはGaN薄膜や基板だけでなく、サフ
ァイアやSiC等の窒化物半導体以外でも同様の効果が得
られた。たとえば、上記GaN層をサファイア基板に変え
て上記(C)のようにAlNモル分率20%のAlGaN層でも厚
さ5μmまでクラックはほとんど発生しないことがわか
った。
【0025】(予備実験2)予備実験1の結果をふまえ
て次に(0001)Cサファイア基板にたいし後述の実
施例1における工程を順次施してAlNモル分率10%の
n型AlGaNクラッド層を形成した。形成されたn型AlGaN
クラッド層の表面を微分干渉顕微鏡で観察した。観察結
果を図8にしめす。図8において(A)〜(D)はAlGaN低
温堆積緩衝層のAlNモル分率が、それぞれ0%(GaN)、
20%、40%および100%(AlN)の場合をしめ
す。なお、図7の(B)、(C)は図8の(A)、(D)にそ
れぞれ対応する。
【0026】(実施例1)図3に1μmのn型Al0.1Ga0.
9N層直下に低温堆積緩衝層を用いて成長した本発明の一
実施例のレーザ素子20の構造を示す。またその出射レ
ーザ光の遠視野像を図6に示す。図6において横軸はレ
ーザ素子の光検出素子に対する回転角で、縦軸は対する
光強度である。遠視野像は単峰性で、光閉じ込め係数も
4%以上と大幅に増大することがわかる。
【0027】図3に示すように、有機金属気相成長法
(MOVPE法)によりサファイア基板21のC面上に、AlaN
低温堆積緩衝層30(500℃、30nm)、Siドープ
n型GaN層23(1050℃、5μm)、Siドープn型Al
0.1Ga0.9N低温堆積緩衝層31(500℃、30n
m)、Siドープn型Al0.1Ga0.9Nクラッド層24(10
50℃、1μm)、Siドープn型GaN光導波層25(10
50℃、0.10μm)、{Ga0. 9In0.1N(3nm)/GaN(6nm)}5/
GaN(6nm)活性層26(800℃、51nm)、Mgドープp型G
aN光導波層27(1050℃、0.10μm)、Mgドープp
型Al0.1Ga0.9Nクラッド層28(1050℃、1μm)お
よびMgドープp型GaNコンタクト層29(1050℃、0.
2μm)が順次成長形成され、本発明の一実施例のレー
ザ素子20が組み立てられる。以下に形成工程を例示す
る。
【0028】(基板の洗浄): まずレーザ素子20を
成長させる(0001)C面を備えたサファイア基板
(2インチ基板)21をフッ酸および王水にそれぞれ5
分間ずつ浸してエッチングを行い、純水にて5分間リン
スする。その後、メタノール、アセトンにて5分間ずつ
有機洗浄した後、再度純水にて5分間リンスする。
【0029】(基板のクリーニング): 上記工程を室
温で経たサファイア基板21をMOVPE(有機金属気相成
長法)装置の反応炉内に搬送する。反応炉内を窒素にて
充分置換して酸素および水分を取り除いた後に、水素を
導入して1100℃で10分間サファイア基板の加熱クリー
ニングを行う。
【0030】(AlN低温堆積緩衝層30の形成):その
後、サファイア基板21の温度を500℃に設定しTMAl
(トリメチルアルミニウム)とアンモニアを炉内に約3
分間供給してサファイア基板21上に30nmのAlN低温堆
積緩衝層を成長させる。
【0031】(n型GaN層23の形成): AlN低温堆積緩
衝層30の成長終了後、サファイア基板21の温度を10
50℃まで上昇させ、TMGa(トリメチルガリウム)、アン
モニアおよびシランを供給してn型GaN層23の成長を開
始する。毎時2.5μmの成長速度で5μm成長したとこ
ろで、TMGaおよびシランの供給を止める。またサファイ
ア基板の温度も再度500℃にまで下げる。この間アンモ
ニアの供給は続けたままである。成長したn型GaN層2
3のト゛ーパントSiの濃度は2×1018cm-3である。
Siの濃度を高く選べばn型GaN層23の比抵抗は低くなる
が結晶性が劣化する。そこで、Siの濃度は2×1018
-3を中心に5×1017cm-3から1×1019cm-3
での範囲で選ばれる。
【0032】( AlGaN低温堆積緩衝層31の形成):
サファイア基板21の温度が500℃になったら、TMGaお
よびTMAlを供給開始して毎分10nmの成長速度で30nm
のAlGaN低温堆積緩衝層31の成長を行う。このAlGaN低
温堆積緩衝層31に、より優れたn型伝導性を持たせる
ために同時にシランを供給してSiを濃度5x1017〜5x1019
cm-3程の範囲でドープすることも可能である。本実施例
ではト゛ーパントSiの濃度を2×1018cm-3とした。こ
れによりAlGaN低温堆積緩衝層31の抵抗率が充分小さ
くなり、レーザ素子20の駆動に必要な電流が流せる。
緩衝層の成長終了後、TMAl、TMGaとシランのすべての供
給を停止し、約5分でサファイア基板21の温度を1050
℃に上げる。
【0033】( n型AlGaNクラッド層24の形成): サ
ファイア基板21の温度が1050℃になったら、TMAl、TM
Gaおよびシランの供給を再開してn型AlGaNクラッド層2
4の成長を開始する。ここでは直下にAlGaN低温堆積緩
衝層31があるため、10%のAlNモル分率でも膜厚1μmの
AlGaNクラッド層24がクラックの導入無しで成長す
る。ドーパントSiを濃度5x1017〜1x1019cm-3程の範囲で
ドープすることが可能である。本実施例ではト゛ーパント
Siの濃度を2×1018cm-3とした。
【0034】(n型GaN光導波層25の形成): クラッ
ド層24成長後、サファイア基板21の温度を1050℃に
保持したままTMAlの供給のみを停止して、引き続き100n
mのn型GaN光導波層25の成長を開始する。成長条件は
上記n型GaN層23と同様である。上記AlGaN低温堆積緩
衝層31、n型GaN層23、n型AlGaNクラッド層24お
よびn型GaN光導波層25のドーパント濃度は互いに異な
ってもよいし、その中のいくつかが同じでも良いが、全
て略同じに設計すれば工程が簡素化される。
【0035】(活性層26の形成): 次にサファイア
基板21の温度を800℃にしてTMGa,TMIn(トリメチルイ
ンジウム)を供給して発振波長に依存するInNのモル分
率、すなわち本実施例では発振波長400nmに対応す
る10%で、Ga0.9In0.1N(3nm)/GaN(6nm)対
を5対成長させ、さらにGaN(6nm)を一層成長させて
多重量子井戸層からなる活性層26を成長させる。毎分
3〜6nmの成長速度でよいが、ここでは毎分5nm で
51nm成長させた。
【0036】(p型GaN光導波層27の形成):活性層2
6の成長終了後、TMGaおよびTMInの供給を停止し、サフ
ァイア基板21の温度を1050℃まで上げて、TMGaおよび
Cp2Mg(ビスシクロペンタジエニルマグネシウム)を供
給して層厚100nmのp型GaN光導波層27を毎時2μmで
成長させた。Mgの濃度の値はは1x1018〜1x1020cm-3の範
囲でよいが、約5x1019cm-3のが好ましい。Siの場合と
同様にMgの濃度も高すぎれば結晶性を劣化させうるので
注意が必要である。 (p型AlGaNクラッド層28の形成):ついでTMInの供給
を止め、TMAlを供給してp型AlGaNクラッド層28を成長
させた。Mgの濃度の値は1x1018〜1x1020cm-3の範囲でよ
いが、約5x1019cm-3のが好ましい。
【0037】p型GaN光導波層27とp型AlGaNクラッド層
28のドーパントMgの濃度は異なってもよいが、同じに
すれば作業工程はより簡単になる。濃度の値は1x1018
1x10 20cm-3の範囲でよいが、約5x1019cm-3のが好まし
い。
【0038】(p型GaNコンタクト層29の形成): P型
クラッド層28の成長後、サファイア基板21の温度を
1050℃に保持したまま、TMAlの供給を停止して、毎時
2.5μmでp型GaNコンタクト層29を200nm成長
させた。ドーパントMgの濃度は約1x1020cm-3のが好ま
しい。
【0039】(成長表面の観察):サファイア基板21
の温度を下げて100℃以下になった時点でアンモニアの
供給を停止し、反応炉内から上記各層が積層されたサフ
ァイア基板を取り出す。成長表面を微分干渉顕微鏡にて
観察しクラック発生のないことが確認される。
【0040】(N側電極形成−図示せず): N側電極の
形成のため、エッチングにてn型GaN層23の面あるいは
n型AlGaNクラッド層24の面を露出させて電極を蒸着さ
せる。本実施例では従来どおりにn型GaN面にTi/Al(チ
タン−アルミニウム)電極を形成した。素子抵抗逓減の
ためp型層により近いn型AlGaN層24の表面面を露出さ
せて電極を蒸着させてもよい。
【0041】(P側電極形成−図示せず):電流狭窄を
行うためリッジ構造を導入する。 Mgドープした層のp
型化を促すため、従来技術による熱的なアニールや電子
線照射処理を行った後にp型GaNコンタクト層29に幅5
μで長さ500μmのp側電極をNi/Auで形成した。アニ
ール処理はN側電極の形成前におこなっても良い。本実
施例では該形成後に行った。アニール処理に付いては、
本願出願人による特許出願:特願平9−37705号明
細書に記載の方法が用いられる。
【0042】(レーザ素子の形成)両電極形成後、劈開
を行って共振器構造を形成しレーザ素子とした。
【0043】(比較例1)図1の従来技術のレーザ素子
10を、サファイア基板上11のGaN低温堆積緩衝層1
2上にn型GaN層23を形成し、AlGaN低温緩衝層の形成
をせず直接AlNのモル分率が5パーセントのn型AlGaN
クラッド層14を500nm厚さで形成して、同じモル
分率でp型AlGaNクラッド層18を500nm厚さで形
成した。光導波層、活性層、コンタクト層、および電極
は実施例1におけると同様に形成された。このレーザ素
子10では閾値電流が約300mAであった。また出射
レーザ光の遠視野像は図2に示すように多峰性をしめす
ことがわかった。図2の横軸はレーザ素子の光検出素子
に対する回転角で縦軸は光強度をしめす。 (比較例1と実施例1の比較)実施例1のレーザ素子を
測定したところ、レーザ発振の閾値電流が比較例のレー
ザ素子の約半分の150mAになった。また、出射光の遠視
野像は図6に示すようにきれいな単峰性をしめすことが
わかった。
【0044】(実地例2)実施例1と異なる点は、AlN
低温堆積緩衝層30の形成とn型GaN層23の形成とを
行わず、サファイア基板21に直接 AlGaN低温堆積緩衝
層31の成長をおこなう点である。レーザ素子形成のた
めの基板として、サファイア基板はよく研究されており
かつ廉価であり、SiC基板は高価であるが比抵抗値が低
く安定であり、劈開性に優れる。
【0045】N側電極の形成は、エッチングにてn型AlGa
Nクラッド層の面を露出させてTi/Au電極を蒸着させる。
電極形成後、劈開を行って共振器構造を形成し、このレ
ーザ素子を測定したところ、閾値電流は実施例1のレー
ザ素子のそれに近い160mAになった。この場合も遠視野
像はきれいな単峰性をしめすことがわかった。
【0046】(実施例の変形実施例)上述の実施例にお
いて、AlGaNクラッド層のAlNモル分率と厚さとを変えた
場合の光閉じ込め係数と出射レーザ光の遠視野像の変化
を図4と図5にしめす。n型AlGaNクラッド層24とp
型AlGaNクラッド層28の組成と層厚は略同じに設計し
た。図4には、AlGaNクラッド層24,28の層厚tを
0.5, 1, 1.5μmとした場合のAlNモル分率(横軸)の変
化に応じた光閉じ込め係数(縦軸)がプロットされてい
る。図5にはAlGaNクラッド層24,28のAlNモル分率
を10%したとき、層厚tをパラメータにして、レーザ
素子の光検出素子に対する回転角(横軸)に対する光強
度(縦軸)の変化をしめす。図5の各曲線は見やすいよ
うに縦軸方向に偏倚されているのことに注意されたい。
図4、図5のAl組成と光閉じ込め係数の関係を示すよう
にAl組成10%以上、および層1μm以上で大きな光閉じ込
め係数が得られ、遠視野像も良好な単峰性を有すること
がわかる。
【0047】また、図4では層厚が0.5μmでも1μm
でもAlNモル分率10%では光り閉じ込め係数には殆ど
差が無いように見えるが、図5においては明らかに差が
みとめられる。したがって、遠視野像によっても層厚や
AlNモル分率を調整するのが好ましい。
【0048】上述の実施例ではp型GaN光導波層27とp
型AlGaNクラッド層28の間にAlGaN低温堆積緩衝層を用
いなかったが、さらなるクラックの低減を目指してAlGa
N低温堆積緩衝層を再度用いてもよい。その際、AlGaN低
温堆積緩衝層をp型にするため、Mgを1x1018〜5x1020cm
-3程度ドープしても良い。たとえば1x1020m-3が選択で
きる。
【0049】前記低温堆積緩衝層にはその直上に形成さ
れる層に対するより多くのドーピングをおこない低温堆
積緩衝層の抵抗率の低下を促進するのがよい。
【0050】上記実施例で用い製造方法は有機金属気相
成長法(MOVPE法)が好ましいが分子線エピタキシャル成
長法(MBE法)やハイドライド気相成長法(HVPE法)で
あっても良い。また、上記実施例等で用いる基板はサフ
ァイア基板やSiC基板のほかにスピネルあるいはGaN基板
等を用いてもかまわないし本願出願人が平成9年11月0
7日に出願した特願平9−306215号の明細書に記
載の基板が使用できる。
【0051】
【発明の効果】本発明の実施により以下の効果が得られ
る。例えば10%のAlNモル分率で膜厚1μmのAlGaNクラッ
ド層がクラックの導入無しで成長する。そのため、超格
子構造等の複雑な構造を導入する必要がない。また遠視
野像において良好な単峰性が容易に得られるため、光情
報記録装置への組み込み等レーザを必要とする機器への
適用が極めて容易になる。さらに活性層への光閉じ込め
率がよくなるため、発振閾値電流の低減が可能となり、
機器への適用範囲が大幅に拡大する。クラックがほとん
ど発生しないため、素子作製における歩留まりが極めて
向上し、大幅なコスト低減に繋がる。
【0052】本方法のクラッド層形成方法の適用により
クラック等の欠陥の少ない厚いAlGaN膜を形成できるの
で、レーザダイオード等の光素子のみならず、III族窒
化物半導体のヘテロ構造を用いたあらゆる素子構造(フ
ォトダイオード、発光ダイオード、面発光レーザ、HEM
T、FETなど)において、本方法を活用して特性の向上が
はかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なGaN系レーザ素子の構造図である。
【図2】従来技術によるGaN系レーザ素子の出射レーザ
光の遠視野像を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施例のレーザ素子の構造図であ
る。
【図4】本発明の一実施例のレーザ素子において、AlGa
Nクラッド層の層厚tを0.5,1,1.5μmとした場合のAlN
モル分率(横軸)の変化に応じた光閉じ込め係数(縦
軸)をプロットしたグラフである。
【図5】本発明の一実施例のレーザ素子において、AlGa
Nクラッド層の層厚tを0.5,1,1.5μmとした場合の、Al
Nモル分率を10%における、レーザ素子の光検出素子
に対する回転角(横軸)に対する出射レーザ光の光強度
(縦軸)の変化をしめすグラフである。
【図6】本発明の一実施例のレーザ素子の出射レーザ光
の遠視野像を示す図である。
【図7】GaN層上に1μmの厚さのAlGaN層(AlNモル分率
は10%)を成長させた場合のAlGaN層の表面の微分干
渉顕微鏡よる観察結果を示す写真である。
【図8】(0001)Cサファイア基板にたいし実施例
1における工程を順次施してAlNモル分率10%のn型A
lGaNクラッド層を形成し、形成されたn型AlGaNクラッ
ド層の表面を微分干渉顕微鏡で観察した結果を示す写真
である。
【符号の説明】
10、 GaN系レーザ素子、 11 基板 12 低温堆積緩衝層 13 n型GaN層(n型GaNコンタクト層) 14 n型AlGaN層( n型AlGaNクラッド層) 15 n型GaN光導波層 16 活性層 17 p型GaN光導波層 18 p型AlGaN層(p型AlGaNクラッド層) 19 p型GaN層(p型GaNコンタクト層) 20 レーザ素子 21 サファイア基板 23 Siドープn型GaN層 24 Siドープn型Al0.1Ga0.9Nクラッド層 25 Siドープn型GaN光導波層 26 {Ga0.9In0.1N(3nm)/GaN(6nm)}5GaN(6nm)活性層 27 Mgドープp型GaN光導波層 28 Mgドープp型Al0.1Ga0.9Nクラッド層 29 Mgドープp型GaNコンタクト層 30 AlGaN低温堆積緩衝層 31 Siドープn型Al0.1Ga0.9N低温堆積緩衝層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A. (72)発明者 金子 和 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番2号 ヒューレット・パッカードラボラトリー ズジャパンインク内 (72)発明者 山田 範秀 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番2号 ヒューレット・パッカードラボラトリー ズジャパンインク内 (72)発明者 天野 浩 愛知県名古屋市名東区山の手2丁目104番 (72)発明者 赤▲崎▼ 勇 愛知県名古屋市西区浄心1丁目1番 38− 805号 Fターム(参考) 5F073 AA74 CA07 CB04 CB05 CB07 CB19 EA18 EA19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】AlNを含む低温堆積緩衝層と、クラッド層
    として該低温堆積緩衝層直上に成長したAlNを含む窒化
    物半導体単結晶層とを含む窒化物半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】前記窒化物半導体レーザ素子の出射レーザ
    光の遠視野における強度分布が単峰性を示すように前記
    窒化物半導体単結晶層の厚さとAlNのモル分率の少なく
    とも一方を調整したことを特徴とする請求項1に記載の
    窒化物半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】前記低温堆積緩衝層がサファイア基板に成
    長したことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれか
    に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】前記低温堆積緩衝層がSiC基板に成長した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載
    の窒化物半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】前記低温堆積緩衝層がGaN層に成長したこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の
    窒化物半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】前記GaNはAlN低温堆積緩衝層で覆われた基
    板上に成長したものであることを特徴とする請求項5に
    記載の窒化物半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】前記低温堆積緩衝層と前記窒化物半導体単
    結晶層とに同種のドーパントをドープしたことを特徴と
    する請求項1〜請求項6のいずれかに記載の窒化物半導
    体レーザ素子。
  8. 【請求項8】前記ドーパントはSiかMgのいずれかである
    ことを特徴とする請求項7に記載の窒化物半導体レーザ
    素子。
  9. 【請求項9】厚さ100nm以下のAlyGa1-yN(0<y≦1)
    層を前記低温堆積緩衝層とし厚さ0.6μm以上のAlxGa1-x
    N(0.05<x≦1)層を前記窒化物半導体単結晶層としたこと
    を特徴とする請求項2〜請求項8のいずれかに記載の窒
    化物半導体レーザ素子。
  10. 【請求項10】前記低温堆積緩衝層のAlNモル分率は5
    %以上であることを特徴とする請求項2〜請求項9のい
    ずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  11. 【請求項11】前記窒化物半導体単結晶層のAlNのモル
    分率が10%以上であることを特徴とする請求項10に
    記載の窒化物半導体レーザ素子。
  12. 【請求項12】前記低温堆積緩衝層と前記窒化物半導体
    単結晶層の成長は有機金属気相成長法によって成長させ
    たものであることを特徴とする請求項2〜請求項11の
    いずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  13. 【請求項13】(0001)C面を備えたサファイア基
    板上にAlN低温堆積緩衝層と、n型GaN層と、AlGaN低温堆
    積緩衝層と、n型AlGaNクラッド層と、n型GaN光導波層
    と、GaInN/GaN量子井戸層からなる活性層と、p型GaN光
    導波層と、p型AlGaNクラッド層と、p型GaNコンタクト層
    とを備えた窒化物半導体レーザ素子において、前記AlGa
    N低温堆積緩衝層が前記n型AlGaNクラッド層にドープさ
    れたドーパントをドープされていることを特徴とするす
    る窒化物半導体レーザ素子。
  14. 【請求項14】前記n型AlGaNクラッド層と前記p型AlGa
    Nクラッド層の少なくとも一方の、厚さとAlNモル分率の
    少なくとも一方を調整して前記窒化物半導体レーザ素子
    の出射レーザ光の遠視野像が単峰性となるようにした請
    求項13に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  15. 【請求項15】前記p型GaN光導波層と前記p型AlGaNク
    ラッド層の間にAlGaN低温堆積緩衝層を設けたこと特徴
    とする請求項13あるいは請求項14のいずれかに記載
    の窒化物半導体レーザ素子。
JP31399398A 1998-10-16 1998-10-16 窒化物半導体レーザ素子 Pending JP2000124552A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31399398A JP2000124552A (ja) 1998-10-16 1998-10-16 窒化物半導体レーザ素子
PCT/US1999/024146 WO2000024097A1 (en) 1998-10-16 1999-10-14 Improved far-field nitride based semiconductor device
EP99954948A EP1121735A1 (en) 1998-10-16 1999-10-14 Improved far-field nitride based semiconductor laser
US09/833,243 US6690700B2 (en) 1998-10-16 2001-04-10 Nitride semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31399398A JP2000124552A (ja) 1998-10-16 1998-10-16 窒化物半導体レーザ素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000124552A true JP2000124552A (ja) 2000-04-28

Family

ID=18047943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31399398A Pending JP2000124552A (ja) 1998-10-16 1998-10-16 窒化物半導体レーザ素子

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1121735A1 (ja)
JP (1) JP2000124552A (ja)
WO (1) WO2000024097A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7372885B2 (en) 2004-12-17 2008-05-13 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor laser device and optical information recording apparatus provided therewith
JP2008294277A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Sharp Corp 窒化物半導体レーザ素子の製造方法
JP2018517295A (ja) * 2015-05-19 2018-06-28 イェール ユニバーシティーYale University 格子整合クラッド層を有する高い閉じ込め係数のiii窒化物端面発光レーザーダイオードに関する方法およびデバイス
US11018231B2 (en) 2014-12-01 2021-05-25 Yale University Method to make buried, highly conductive p-type III-nitride layers
US11043792B2 (en) 2014-09-30 2021-06-22 Yale University Method for GaN vertical microcavity surface emitting laser (VCSEL)
US11095096B2 (en) 2014-04-16 2021-08-17 Yale University Method for a GaN vertical microcavity surface emitting laser (VCSEL)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10329079B4 (de) * 2003-06-27 2014-10-23 Osram Opto Semiconductors Gmbh Strahlungsemittierendes Halbleiterbauelement
CN105895760B (zh) * 2016-04-29 2018-12-21 佛山市南海区联合广东新光源产业创新中心 一种基于碳化硅衬底的led照明结构

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69503299T2 (de) * 1994-04-20 1999-01-21 Akasaki, Isamu, Nagoya, Aichi Galliumnitrid-Diodenlaser und Verfahren zu seiner Herstellung
JPH08222797A (ja) * 1995-01-17 1996-08-30 Hewlett Packard Co <Hp> 半導体装置およびその製造方法
US5798537A (en) * 1995-08-31 1998-08-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Blue light-emitting device
KR100267839B1 (ko) * 1995-11-06 2000-10-16 오가와 에이지 질화물 반도체 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7372885B2 (en) 2004-12-17 2008-05-13 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor laser device and optical information recording apparatus provided therewith
JP2008294277A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Sharp Corp 窒化物半導体レーザ素子の製造方法
US11095096B2 (en) 2014-04-16 2021-08-17 Yale University Method for a GaN vertical microcavity surface emitting laser (VCSEL)
US11043792B2 (en) 2014-09-30 2021-06-22 Yale University Method for GaN vertical microcavity surface emitting laser (VCSEL)
US11018231B2 (en) 2014-12-01 2021-05-25 Yale University Method to make buried, highly conductive p-type III-nitride layers
JP2018517295A (ja) * 2015-05-19 2018-06-28 イェール ユニバーシティーYale University 格子整合クラッド層を有する高い閉じ込め係数のiii窒化物端面発光レーザーダイオードに関する方法およびデバイス

Also Published As

Publication number Publication date
EP1121735A1 (en) 2001-08-08
WO2000024097A1 (en) 2000-04-27
WO2000024097A8 (en) 2001-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU771942B2 (en) Nitride semiconductor device and manufacturing method thereof
US6829273B2 (en) Nitride semiconductor layer structure and a nitride semiconductor laser incorporating a portion of same
US6690700B2 (en) Nitride semiconductor device
JP3594826B2 (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP4166885B2 (ja) 光半導体装置およびその製造方法
JP3688843B2 (ja) 窒化物系半導体素子の製造方法
KR100902109B1 (ko) 질화 갈륨계 화합물 반도체 소자
JP3372226B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP4850324B2 (ja) 窒化物半導体素子および窒化物半導体レーザ素子
JP3438674B2 (ja) 窒化物半導体素子の製造方法
JPWO2003025263A1 (ja) 窒化物半導体基板、その製造方法、およびそれを用いた半導体光素子
JP5580965B2 (ja) 窒化物半導体レーザ装置
JP3446660B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP4291960B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP3395631B2 (ja) 窒化物半導体素子及び窒化物半導体素子の製造方法
JP2000124552A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP2000077783A (ja) インジウムを含む窒化物半導体結晶の成長方法
JP4683730B2 (ja) 窒化物半導体発光素子とこれを含む装置
JP2003115641A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP4628651B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP4639571B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子およびその製造方法
JP5023567B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP4394800B2 (ja) ナイトライド系iii−v族化合物半導体装置及びその製造方法
JP2001102690A (ja) 窒化物系半導体レーザ装置
JP2002252427A (ja) Iii族窒化物半導体素子およびiii族窒化物半導体基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051005

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060407

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080602

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080617

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080917

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Effective date: 20090202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090421

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090626