JP2000124495A - キャリア閉込層を有した半導体素子 - Google Patents

キャリア閉込層を有した半導体素子

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JP2000124495A JP10299507A JP29950798A JP2000124495A JP 2000124495 A JP2000124495 A JP 2000124495A JP 10299507 A JP10299507 A JP 10299507A JP 29950798 A JP29950798 A JP 29950798A JP 2000124495 A JP2000124495 A JP 2000124495A
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Hiroyuki Kano
浩之 加納
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体素子の新規構造を提供すること。 【解決手段】第1層と第1層よりもバンド幅の広い第2
層とを多重周期で積層した多重周期層を複数組有する半
導体素子において、第1層よりもバンド幅の広いキャリ
ア閉込層を介在させて多重周期層を複数配設した第1の
半導体素子構造とした。逆に、第1層と第1層よりもバ
ンド幅の広い第2層とを多重周期で積層した多重周期層
を複数組有する半導体素子において、第2層よりもバン
ド幅の狭いキャリア閉込層を介在させて多重周期層を複
数配設した第2の半導体素子構造とした。第1の半導体
素子構造はpin型の光ダイオード、電圧可変容量素子
に有効であり、また、第2の半導体素子構造は受光素子
に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規構造の半導体素
子に関する。本発明の新規構造は光電気変換素子、即
ち、受光素子、及びその他のpinダイオード、nin
又はpip或いはpn-n、pp-n、又は、pin接合
構造の可変容量素子に有効である。
【0002】
【従来の技術】例えばダイオードについて、従来、pi
n接合のダイオードが知られており、通常のpn接合ダ
イオードと同様に整流特性がある。ダイオードに逆バイ
アス電圧を印加させて動作させるタイプにアバランシ
ェ、ツエナー、インパット等のダイオードがある。
【0003】また、受光素子については、従来、pin
接合を有した受光素子が知られている。この構造の受光
素子では、pinに逆バイアス電圧が印加されており、
通常、p層側から入力した光がi層で吸収されて、電子
正孔対が生成される。このi層で励起された電子正孔対
がi層中の逆バイアス電圧で加速されて、電子はn層
へ、正孔はp層へと移動する。これにより、光強度に応
じた強さの光電流を出力させることができる。
【0004】一方、可変容量素子については、従来、p
n接合を利用した電圧可変容量素子が知られている。こ
の容量素子は、高不純物濃度のp層と低不純物濃度のn
層とを接合させ、n層のp層に対する境界領域に空乏層
を形成して容量素子とするものである。この容量素子で
は、pn接合に逆バイアス電圧が印加されると、空乏層
幅が拡大され、容量が小さくなる。このように、逆バイ
アス電圧の大きさにより容量値を可変させることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの半導
体素子はそれぞれ以下のような問題があった。上記ダイ
オードではV−I特性はそのダイオードを構成する半導
体材料の物性で決定され、人為的に特性を変更すること
は困難である。
【0006】また、上記受光素子において、光/電気の
変換効率を向上させるためには、光が吸収されるi層を
厚くすれば良い。しかし、このi層を厚くすればする
程、キャリアをn層、p層へ引き出すための時間が長く
なり、光/電気変換の応答速度が低下する。この応答速
度を向上させるためには、逆バイアス電圧を大きくし
て、i層における電界を大きくすれば良い。しかし、逆
バイアス電圧を大きくすると、素子分離が困難となり、
漏れ電流を生じる原因となる。この結果、光が入力して
いない時に流れる電流、即ち、暗電流が大きくなるとい
う問題がある。よって、従来の受光素子では、受光感
度、検出速度、雑音電流との間に相互関連があり、受光
素子の性能に制限があった。
【0007】一方、上記電圧可変容量素子においては、
印加電圧に対する容量値の変化率を大きくすることが要
請されている。このことを実現するために、上記のpn
接合構造を有した可変容量素子において、低不純物濃度
のn層において、p層との境界からの不純物濃度に空間
分布を設けることが考慮されている。そして、容量の電
圧変化率を大きくするには、この不純物濃度の分布を非
線型に変化させる必要がある。しかし、この非線型な不
純物分布を得るためには、加速度電圧を変化させたイオ
ン注入、結晶成長過程における変調ドーピング等の手法
が用いられるが、不純物の熱拡散があり、正確に設計し
た通りの非線形分布を得ることは困難である。よって、
容量の電圧変化率の向上にも限界がある。
【0008】そこで、本発明は、半導体素子の新規構造
を提案することにより、これらの問題を解決することを
目的とする。即ち、pinダイオードについては、逆バ
イアス電圧を印加して使用する場合に、そのV−I特性
を変化させることを目的とする。また、受光素子につい
ては、全く新規なpin接合構造に順バイアス電圧を印
加して使用することにより、受光感度、応答速度を改善
することを目的とする。一方、可変容量素子について
は、空乏層の電圧による変化を不純物分布で実現するの
ではなく、全く新規な構造により実現することを目的と
する。更に、容量の電圧変化率の大きい電圧可変容量素
子を実現することを目的とする。又、電圧制御できる容
量の値の精度を向上させることをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
層と第1層よりもバンド幅の広い第2層とを多重周期で
積層した多重周期層を複数組有する半導体素子におい
て、第1層よりもバンド幅の広いキャリア閉込層を介在
させて多重周期層を複数配設したことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の半導体素子
を、pin型のダイオードとし、キャリア閉込層及び多
重周期層をi層に形成したことを特徴とする。請求項3
の発明は、請求項2の半導体素子において、p層又はn
層に、i層に注入させるキャリアを生起させる受光部が
形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、第1層と第1層よりも
バンド幅の広い第2層とを多重周期で積層した多重周期
層を複数組有する半導体素子において、第2層よりもバ
ンド幅の狭いキャリア閉込層を介在させて多重周期層を
複数配設したことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の半導体素子
を、pin接合構造を有する受光素子とし、キャリア閉
込層及び多重周期層を、i層に形成したことを特徴とす
る。請求項6の発明は、請求項4の半導体素子を、受光
素子とし、キャリア閉込層及び多重周期層を、n層又は
p層に形成したことを特徴とする。請求項7の発明は、
請求項6の半導体素子を、pn接合構造を有するものと
したことを特徴とする。
【0013】請求項8の発明は、請求項1又は請求項4
乃至請求項6のいずれか1項に記載の半導体素子におい
て、キャリア閉込層のバンド幅を、第1層のバンド幅に
等しくしたことを特徴とする。
【0014】請求項9の発明は、請求項1の半導体素子
を、nin又はpip接合を有した可変容量素子とし、
キャリア閉込層及び多重周期層を、i層に形成したこと
を特徴とする。請求項10の発明は、請求項1の半導体
素子を、pn-n、pp-n、又は、pin合を有した可
変容量素子とし、キャリア閉込層及び多重周期層を、n
-層、p-層、又は、i層に形成したことを特徴とする。
【0015】請求項11の発明は、請求項1乃至請求項
3のいずれか1項、請求項9、又は請求項10に記載の
半導体素子において、キャリア閉込層のバンド幅を、第
2層のバンド幅に等しくしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用及び効果】〔請求項1、2、3の発明〕本
発明にかかる多重周期層の原理を次に説明する。図1
(a)は、i層に形成された多重周期層の伝導帯を示し
ている。少数キャリアである電子がi層へ注入、即ち、
図上左から右方向に伝導するとする。伝導に寄与する電
子は、第2層Bの伝導帯の底付近に存在する電子と考え
られる。この電子の運動エネルギをEとする。すると、
第2層Bから第1層Wに伝導する電子は第2層Bから第
1層Wへのバンド電位差Vにより加速されて、第1層W
における運動エネルギはE+Vとなる。又、第1層Wか
ら第2層Bへ伝導する電子は第1層Wから第2層Bへの
バンド電位差Vにより減速されて、第2層Bにおける電
子の運動エネルギはEに戻る。伝導電子の運動エネルギ
は、多重層構造のポテンシャルエネルギによりこのよう
な変調を受ける。
【0017】一方、第1層Wと第2層Bの厚さが電子の
量子波の波長と同程度となると、電子は波動として振る
舞う。すると電子の量子波の干渉効果を期待することが
できるようになる。この電子の波動としての性質から、
JJAP Letters Vol.29,No.11(1990年) L1977-L1980
によれば、下記の条件で第1層Wと第2層Bを積層して
なる多重周期層は、電子の反射層として作用するとされ
ている。なお、L1,L2;m1 *,m2 *;E1,E2は、そ
れぞれ第1層W,第2層Bにおける層の厚さ;電子の有
効質量;電子のエネルギである。また、hはプランクの
定数であり、m及びnは任意の自然数である。
【数1】 2L1(2m1 *1)1/22π/h=(2m−1)π …(1) 2L2(2m2 *2)1/22π/h=(2n−1)π …(2)
【0018】これは、ある状態の伝導電子の量子波に対
し、各層の厚さを該量子波の各層における波長の4分の
1の奇数倍に設定することを意味する。上記文献では各
層のバンドギャップエネルギをE1,E2としたが、本願
発明者はそれよりも小さなエネルギで反射層として作用
する多重周期層を提案している。よって、電子のエネル
ギとしては、第2層Bの最低エネルギレベル付近にある
電子の、各層でのエネルギとして(1)、(2)を用い
ることが望ましいと考えている。しかし、本願発明は、
多重周期層が電子の反射層として作用するものであれ
ば、上述したような条件を満たす多重周期層に限定され
ない。
【0019】このように電子の反射層として作用する、
第1層Wと第2層Bを積層してなる多重周期層をi層に
形成したダイオードにおいて、逆方向に電圧を印加する
と、多重周期層のバンドのエネルギレベルは外部電圧に
より図1(b)のように傾斜する。このようにバンドが
傾斜すると、第1層W、第2層Bにおける電子の運動エ
ネルギE+V,Eは、量子波が進行するにつれて増加
し、次第に第1層Wと第2層Bの厚さは、反射率が大き
くなる最適条件を満たさなくなる。この結果、印加電圧
の大きさが、電子の運動エネルギを上記の多重周期層の
厚さの設計に用いられた運動エネルギを越えさせない範
囲では、電子の反射が起こり電子による電流は流れな
い。しかし、印加電圧の大きさが、注入される電子の運
動エネルギを設定された運動エネルギを越えさせる程度
に増加すると、反射していた電子が急激に流れるように
なる。この結果、ダイオードのV−I特性が急峻とな
る。即ち、動作抵抗が低下する。
【0020】又、価電子帯においても、エネルギレベル
が周期的に変動するが、バンド電位差Vが伝導帯のバン
ド電位差と異なり、さらに、第1層W、第2層Bにおけ
る正孔の有効質量が電子の有効質量と異なるため、電子
に対して反射率を高くするように設定された第1層Wと
第2層Bの幅の設定値は正孔に対する高反射率が得られ
る条件にはならない。よって、上記の構造の多重周期層
は、電子だけを反射させ正孔を反射させないようにする
ことができる。
【0021】又、逆に、価電子帯のバンド電位差、正孔
の有効質量を用いて、第1層W、第2層Bの厚さを設計
することで、多重周期層をn層に設け正孔を反射させ電
子を透過させる層とすることもできる。上記のような電
子の多重周期層をp層に設け、正孔の多重周期層をn層
に設けることで、このダイオードのV−I特性をさらに
急峻とすることができ、動作抵抗を低下させることがで
きる。
【0022】さて、このような多重層周期層を、所定間
隔隔てて複数従続に配設し、各多重層周期層の間にキャ
リアを蓄積する、第1層Wよりもバンド幅の広いキャリ
ア閉込層を形成する。これにより、各多重層周期層のV
−I特性がキャリア閉込層に蓄積されたキャリアの量に
より変化する。これはフォトダイオード等、外的要因に
よりキャリアの発生を検知する半導体素子として利用で
きることを意味する。
【0023】また、このようなキャリア閉込層及び多重
層周期層を、i層において形成することで、V−I特性
を階段状に変化させることができる。
【0024】また、p層又はn層に、i層に注入させる
キャリアを生起させる受光部を形成することで、本ダイ
オードを光検出器等のフォトダイオードに用いることが
できる。
【0025】〔請求項4、5、6、7の発明〕本発明に
かかる多重周期層の原理を図2に基づいて説明する。図
2は、p層とn層との間に順方向に外部電圧が印加され
た状態を示している。即ち、外部電圧によりi層のバン
ドは平坦となっている。図2では、i層に4つの多重周
期層Q 1,Q2,Q3,Q4が形成されており、各多重周期
層の間には、第2層Bよりもバンド幅の狭いキャリア閉
込層C1,C2,C3が形成されている。又、1つの多重
周期層Qiの伝導帯のバンド構造は図1の(a)と同様
である。
【0026】請求項1、2、3の発明での説明と同様
に、伝導電子の運動エネルギは、多重層構造のポテンシ
ャルエネルギにより変調を受ける。一方、第1層Wと第
2層Bの厚さが電子の量子波長と同程度となると、電子
は波動として振る舞う。よって式(1)、(2)の条件
を満たすよう、第1層W、第2層Bの厚さを設定して多
重周期層とすれば、この多重周期層はやはり電子反射層
として作用する。
【0027】この状態において、i層に光が入射する
と、バンド幅の狭いキャリア閉込層C 1,C2,C3の伝
導帯に光励起された電子が閉込される。この光励起され
た電子は、印加された順方向電圧によりp層側に流れよ
うとするが、その光励起電子は閉込られたキャリア閉込
層に対してp層側に存在する多重周期層による反射条件
が満たされているので、電子は移動しない。
【0028】ところが、このキャリア閉込層C1,C2
3の電子が多くなると、より高レベルに電子が存在す
るようになる。この高レベルに存在する電子の運動エネ
ルギが増加するため、上記の多重周期層による反射条件
を満たさなくなる。この結果、電子は多重周期層Q2
3,Q4を透過してp層に流れる。これが光電流とな
る。
【0029】この受光素子には順方向電圧が印加される
ことから、低電圧駆動が可能となり、素子間の絶縁分離
が容易となる。又、光が入力されない状態では、電子は
多重周期層で効果的に反射されるために、電流は流れ
ず、暗電流を極めて小さくすることができる。又、電子
の移動は、多重周期層を波動として伝搬すると考えられ
るので、応答速度が高速となる。
【0030】尚、多重周期層の価電子帯における正孔の
挙動についても、請求項1、2、3の発明と同様の議論
が成り立つ。よって、上記の構造の多重周期層は、電子
だけを反射させ正孔を反射させないようにすることがで
き、逆に、価電子帯のバンド電位差、正孔の有効質量を
用いて、第1層W、第2層Bの厚さを設計することで、
多重周期層をn層に設け正孔を反射させ電子を透過させ
る層とすることもできる。よって、正孔に対して反射層
として機能する正孔反射の多重周期層を上記の電子を反
射する各多重周期層に従属接続して設けても良い。
【0031】上記のキャリアの反射機能を有する多重周
期層は、0Vから所定のバイアス電圧までキャリアを反
射させ、電流が流れない状態を形成できるので、光受光
素子をn層だけ、又は、p層だけで形成し、上記の多重
周期層とキャリア閉込層を、n層又はp層に形成しても
良い。同様に、pn接合の受光素子を形成し、そのn
層、p層に形成しても良い。
【0032】〔請求項8の発明〕請求項8は、キャリア
閉込層のバンド幅を第1層Wのバンド幅に等しくしてい
る。よって、光照射により、発生した電子・正孔対がそ
れぞれキャリア閉込層の伝導帯・価電子帯にも容易に蓄
積される。また、キャリア閉込層のバンド幅は第1層W
のバンド幅に等しいので、多重周期層との境界でのキャ
リアの挙動は多重周期層の中のキャリアの挙動と同じも
のとなる。これにより、受光素子としての性能が向上す
る。
【0033】〔請求項9の発明〕本発明にかかるキャリ
ア閉込層及び多重周期層の原理を図3に示すnin構造
を例として次に説明する。請求項1、2、3の発明での
説明と同様に、伝導電子の運動エネルギは、多重層構造
のポテンシャルエネルギにより変調を受ける。一方、第
1層Wと第2層Bの厚さが電子の量子波長と同程度とな
ると、電子は波動として振る舞う。よって式(1)、
(2)の条件を満たすよう、第1層W、第2層Bの厚さ
を設定して多重周期層とすれば、この多重周期層はやは
り電子反射層として作用する。
【0034】i層に印加する電圧を徐々に大きくして行
くとき、多重周期層の反射効果が機能しi層に存在する
キャリアが流れない間は、i層に存在する電子によりi
層の実効的な厚さ、即ち、空乏層の厚さが薄くなり、容
量は大きい。印加電圧を大きくして行くと、多重周期層
のバンドのエネルギレベルは外部電圧により図1
(b)、図3(b)のように傾斜する。このようにバン
ドが傾斜すると、第1層W、第2層Bにおける電子の運
動エネルギE+V,Eは、量子波が進行するにつれて増
加し、次第に第1層Wと第2層Bの厚さは、反射率が大
きくなる最適条件を満たさなくなる。この結果、印加電
圧の大きさが、電子の運動エネルギを上記の量子波干渉
層の厚さの設計に用いられた運動エネルギを越えさせな
い範囲では、電子の反射が起こり電子による電流は流れ
ない。しかし、印加電圧の大きさが、i層の電子の運動
エネルギを設定された運動エネルギを越えさせる程度に
増加すると、i層中に存在していた電子が、i層の電界
で加速されて移動するようになる。この結果、i層の電
子密度が低下し、i層の実効的な厚さ、即ち、空乏層の
厚さが厚くなり、容量が小さくなる。
【0035】又、価電子帯においても、エネルギレベル
が周期的に変動するが、バンド電位差Vが伝導帯のバン
ド電位差と異なり、さらに、第1層W、第2層Bにおけ
る正孔の有効質量が電子の有効質量と異なるため、電子
に対して反射率を高くするように設定された第1層Wと
第2層Bの幅の設定値は正孔に対する高反射率が得られ
る条件にはならない。よって、上記の構造の多重周期層
は、電子だけを反射させ正孔を反射させないようにする
ことができる。よって、正孔は、印加電圧の小さい値に
おいて、i層には存在せず、i層は完全に空乏層化して
いる。
【0036】このような多重周期層を、キャリアを閉じ
込めるキャリア閉込層を介在させて複数従続に配設する
ことで、容量の増大を効果的に実現することができる。
この構成が図4に示されている。各多重周期層A1〜A4
が所定の間隔を隔てて設けられており、その各多重周期
層A1〜A4間の領域がキャリア閉込層C1〜C3である。
i層に存在する電子がこのキャリア閉込層C1〜C3で効
果的に閉じ込められ、素子の容量を増加させることがで
きる。印加電圧を増加させると、各多重周期層A1〜A4
における電子の量子波長が反射条件を満たされなくな
り、i層の電界で加速されて流れる。これにより、各キ
ャリア閉込層C1〜C3での電子濃度が低下する結果、容
量が小さくなる。このように、外部電圧により容量を制
御することが可能となる。
【0037】尚、上記の説明において、nin型におい
て、キャリアを電子で説明したが、pip型でキャリア
を正孔としても同様に成立し、同様な効果を奏する。
【0038】〔請求項11の発明〕又、請求項11は、
キャリア閉込層のバンド幅を第2層Bのバンド幅に等し
くしている。よって、キャリア閉込層のバンド幅は第2
層Bのバンド幅に等しいので、多重周期層との境界での
キャリアの挙動は多重周期層の中のキャリアの挙動と同
じものとなる。これにより、可変容量素子としての性能
が向上する。
【0039】〔請求項10の発明〕本発明にかかるキャ
リア閉込層及び多重周期層の原理を図5に示すpn-
構造を例として次に説明する。図1(a)は、n-層に
形成された多重周期層の伝導帯を示していると考える。
請求項9の発明での説明と同様に、式(1)、(2)の
条件を満たすよう、第1層W、第2層Bの厚さを設定し
て多重周期層とすれば、この多重周期層はやはり電子反
射層として作用する。
【0040】n-層に印加する電圧を徐々に大きくして
行くとき、n-層での電子の挙動は図4に示したnin
型の可変容量素子におけるi層での電子の挙動と全く同
様である。この様子を図6に示す。この結果、n-層の
電子密度が低下し、n-層の実効的な厚さ、即ち、空乏
層の厚さが厚くなり、容量が小さくなる。
【0041】又、価電子帯における議論も、nin型の
可変容量素子におけるi層での正孔の挙動と全く同様で
ある。よって、正孔は、印加電圧の小さい値において、
-層には存在せず、n-層は完全に空乏層化している。
このような多重周期層を、キャリアを閉じ込めるキャリ
ア閉込層を介在させて複数従続に配設することで、容量
の増大を効果的に実現することができる。
【0042】上記では、pn-n構造についてのみ説明
したが、pp-n、又は、pin構造についても同様に
作用し、同様な効果を奏する。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。なお本発明は下記実施例に限定され
るものではない。
【0044】〔第1実施例〕図7は多重周期層をi層に
形成したpin型ダイオードの断面図である。GaAsから
成る基板10の上に、n-GaAsから成る厚さ0.3μm、電子
濃度2×1018/cm3のバッファ層12が形成され、その上
にn-Ga0.51In0.49Pから成る厚さ0.13μm、電子濃度2×1
018/cm3のn形コンタクト層14が形成されている。n
形コンタクト層14の上には、n-Al0.51In0.49Pから成
る厚さ0.2μm、電子濃度1×1018/cm3のn層16が形成
されている。そのn層16の上に不純物無添加のi層1
8を形成した。そのi層18の上にはAl0.51In0.49Pか
ら成る厚さ0.2μm、正孔濃度1×10 18/cm3のp層20が
形成されている。さらに、そのp層20の上にp-Ga0.51
In0. 49Pから成る厚さ0.13μm、正孔濃度2×1018/cm3
第2p形コンタクト層22とp-GaAsから成る厚さ0.06μ
m、正孔濃度2×1018/cm3の第1p形コンタクト層24が
形成されている。さらに、基板10の裏面には厚さ0.2
μmのAu/Geから成る電極26が形成され、第1p形コン
タクト層24の上には厚さ0.2μmのAu/Znから成る電極
28が形成されている。
【0045】上記のi層18の中に、不純物無添加のGa
0.51In0.49Pから成る第1層Wと不純物無添加のAl0.51I
n0.49Pから成る第2層Bを10周期多重化した多重周期
層A1、これと同様な構成の多重周期層A2、…、A7
全体で7組設けられている。第1層Wの厚さは5nm、第
2層Bの厚さは7nmであり、第2層Bと第1層Wとの間
には厚さ1.3nmの不純物無添加のAl0.33Ga0.33In0.33Pか
ら成るδ層が形成されている。又、各多重周期層Ai
i+1間には厚さ14nm、不純物無添加のAl0.51In 0.49Pか
ら成るキャリア閉込層Cが形成されている。1つの多重
周期層A1の詳細なバンド構造が図8(a)に示されて
いる。
【0046】尚、p層20又はn層16に接合する第2
層Bは0.05μmとした。このように最初の第2層Bを厚
くしたのは、n層16又はp層20からキャリアが第1
層Wにトンネル伝導することを防止するためである。
又、基板10は、2インチ径の大きさであり、基板の主
面は面方位(100)に対して15°方位[011]方向にオフセッ
トしている。
【0047】このダイオードは、ガスソースMBE法に
より製造された。ガスソースMBE法は、結晶のエレメ
ント材料全てを固体ソースから供給する従来形のMBE
法とは異なり、V族元素(As,P)等をガス状原料(AsH3,PH
3)の熱分解により供給し、III族エレメント(In,Ga,Al)
は固体ソースから供給する超高真空下の分子線結晶成長
法である。なお、有機金属ガス気相成長法(MOCV
D)を用いることもできる。
【0048】上記の構成のpinダイオードにおいて、
p層20とn層16との間に逆電圧を印加すると、i層
18が絶縁性であるので、図9(a)に示すように、i
層18に電位傾斜を生じる。尚、図8においてはδ層は
明示されていないが、実際には、図8(a)に示すよう
に、δ層が存在する。この状態では各多重周期層A1
7は電子を反射するために、p層20において励起さ
れた少数キャリアである電子はi層18を伝導しない。
しかし、多重周期層A1に逆電圧が印加されているた
め、電子の反射率が少し小さくなっているので、僅かな
漏れ電流として、p層20において励起された少数キャ
リアが最初の多重周期層A1を伝導して、最初のキャリ
ア閉込層C1に達する。すると、このキャリア閉込層C1
における電子の蓄積により多重周期層A1の電位傾斜が
急になり、隣の多重周期層A2の電位傾斜は逆に緩やか
となる。この結果、多重周期層A1に注入される電子の
運動エネルギが多重周期層の各層の幅の設計に用いた運
動エネルギよりも大きくなるため、多重周期層A1の反
射率が益々小さくなり、電子はこの多重周期層A1を益
々多く通過しキャリア閉込層C1に蓄積される。する
と、第2の多重周期層A2の電位傾斜が益々緩やかとな
り、逆に、この層の反射率は向上して、電子はキャリア
閉込層C1に効率良く蓄積される。
【0049】次に、第2の多重周期層A2と第3の多重
周期層A3との間でも、同様なことが起こり、電子は第
1のキャリア閉込層C1から第2のキャリア閉込層C2
僅かづつ漏れる。これにより、第2の多重周期層A2
電位傾斜が増加し、逆に、第1の多重周期層A1と第3
の多重周期層A3の電位傾斜が緩やかとなり、それらの
層の反射率が大きくなる。このような作用により、第1
のキャリア閉込層C1に蓄積された電子は、第2のキャ
リア閉込層C2へ伝搬することになる。このような動作
が順次繰替えされることで、蓄積電子が順次、p層20
からn層16へと伝搬して行くことになる。
【0050】上記のpinダイオードにおいて、逆電圧
を印加した時のV−I特性を測定した。その結果を図1
0に示す。この結果から次のことが理解される。逆電圧
がある大きさ(-27.6V)になるまでは、流れる電流は非
常に小さい(10-5Aの程度)。その後は、複数の特定な
電圧値において、電流がステップ的に増加している。
【0051】上記構造のpinダイオードにおいて、図
7に示すように、p層20の上面に窓を形成して、p層
20に、光を受光して電子を生成する受光部を形成し
た。このpinダイオードに逆電圧を印加した時のV−
I特性を測定した。その結果を図11に示す。p層20
において光励起された電子が、上述した機構によりi層
18を伝搬する。図11に示すように、光励起して電子
を生成しているので、小さい逆電圧から電流が立ち上が
り、複数の特定の逆電圧において電流はステップ的に増
加しているのが理解される。
【0052】図11において、約-26.2V〜-27.6Vの間に
おいては、光照射時の電流は暗電流に比べて10倍大き
く、光検出器として用いることができる。又、この素子
の動作電圧は、従来のアバランシェホォトダイオードに
比べて可なり低い値である。
【0053】〔第2実施例〕図12のように、下記の部
分のみ変更して、第1実施例と同様の半導体素子を形成
した。i層18には、Ga0.51In0.49Pから成る厚さ5nmの
第1層WとAl0.51In0.49Pから成る厚さ7nmの第2層Bと
第1層Wの両側に形成された厚さ1.3nmの不純物無添加
のAl0.33Ga0.33In0.33Pから成るδ層とを1組として1
0周期繰り返された多重周期層Q1と、これと同一構造
の多重周期層Q2、…、Q4とを合わせて、全体で4組設
けられている。1つの多重周期層Q1の詳細なバンド構
造は図7(a)に示すものである。又、各多重周期層Q
i、Qi+1間には厚さ20nm、不純物無添加のGa0.51In0.49
Pから成るキャリア閉込層C1〜C3が形成されている。
【0054】尚、n層16又はp層20に接合する第2
層Bは0.05μmとし、基板10が2インチ径、基板の主
面のオフセットも第1実施例と同じとした。この受光素
子は、第1実施例と同様、ガスソースMBE法により製
造されたが、MOCVDを用いることもできる。
【0055】上記の構成の受光素子において、p層20
とn層16との間に順方向に電圧Vを増加させて行く
と、図2に示すように、i層18のバンドの傾斜が平坦
となる電位が存在する。この状態では、多重周期層Q1
〜Q4において電子に対して反射条件が設立するので、
電子は流れない。
【0056】次に、キャリア閉込層C1〜C3のバンド幅
に共鳴したエネルギの光が入射すると、このキャリア閉
込層C1〜C3に電子が励起される。このキャリア閉込層
1〜C3における電子濃度が高くなり、第2層Bの伝導
帯の底付近以上の電子が多く存在するようになると、n
層16の電子が隣のキャリア閉込層C1に伝導し、キャ
リア閉込層C1の電子は隣のキャリア閉込層C2に伝導す
る。このようにして、電子は各キャリア閉込層C1を介
在させて、各多重周期層中は電子の波としての性質によ
り高速に伝導すると考えられる。このようにして、光励
起により電子は高速にn層16からp層20へと伝導す
ると考えられる。
【0057】尚、この光受光素子は、キャリア閉込層C
1〜C3に励起される電子がn層16からp層20への電
子の伝導に対してゲートスイッチの機能を有しているの
で、光電気変換効率が高い。さらに、キャリア閉込層C
1〜C3に電子が励起されていない場合には、多重周期層
1〜Q4は電子に対して反射条件が満たされているが、
キャリア閉込層C1〜C3に電子が励起された場合にの
み、電子の反射条件が満たされなくなり、多重周期層Q
1〜Q4を電子は量子波として伝導すると考えられるた
め、スイッチング速度も高速になると思われる。
【0058】この光受光素子のV−I特性を測定した。
図13に示す。光を照射した場合には、0.2Vの順方向電
圧により、電流は4桁程急峻に増加しているのが分か
る。それに対して、暗電流は多重周期層による電子の反
射作用により順方向電圧を印加しても小さい値に抑制さ
れている。尚、光電流の暗電流に対する比は1000倍程度
あることが理解される。尚、i層18の電位を平坦にす
る順方向電圧は1Vと考えられるが、この1Vの電圧で、光
電流は5×10-6A以上となっているのが分かる。
【0059】又、別の実施例として、図14に示すni
pin構造の受光素子を製造した。領域a1、a2、a
3は、上記実施例のnip構造の光受光素子と同一であ
り、i層18に多重周期層とキャリア閉込層とが形成さ
れている。領域a4、a5はp領域a3に流入した光電
流を逆バイアス電圧により引き抜くためのものである。
この型の受光素子について、光を照射してV−I特性を
測定した。その結果を図15に示す。光電流の暗電流に
対する比は約1000倍以上が得られている。
【0060】次に、他の実施例として、図16に示す構
造のSiとGeとの化合物半導体系の受光素子を形成した。
この素子では、第1層Wは厚さ5nmのSi0.8Ge0.2で形成
し、第2層Bは厚さ7nmのSiで形成した。又、キャリア
閉込層C1〜C3は、厚さ20nmのSi0.8Ge0.2で形成した。
但し、本実施例では、δ層を設けなかった。
【0061】このような構造の光受光素子を製造して、
受光特性を測定した。その結果を図17に示す。この場
合にも光電流の暗電流に対する比は約1000倍以上となっ
ていることが分かる。又、順方向の電圧0.9V位で光電流
は急峻に立ち上がっていることが分かる。この実施例に
おいて、更に、δ層を設けることで、更に特性が向上す
るものと思われる。
【0062】このように、本発明の構造の光受光素子に
より、従来の光受光素子に比べて、S/N比の大きい光
受光素子を得ることができる。
【0063】〔第3実施例〕図18は多重周期層をi層
に形成したnin型可変容量素子の断面図である。GaAs
から成る基板10の上に、n-GaAsから成る厚さ0.3μm、
電子濃度2×1018/cm 3のバッファ層12が形成され、そ
の上にn-Ga0.51In0.49Pから成る厚さ0.13μm、電子濃度
2×1018/cm3のn形コンタクト層14が形成されてい
る。n形コンタクト層14の上には、n-Al0.51In0.49P
から成る厚さ0.2μm、電子濃度1×1018/cm3のn層16
が形成されている。そのn層16の上には、不純物無添
加のi層18が形成され、そのi層18の上にはAl0.51
In0.49Pから成る厚さ0.2μm、電子濃度1×1018/cm3のn
層20が形成されている。さらに、そのn層20の上に
n-Ga0.51In0.49Pから成る厚さ0.13μm、電子濃度2×10
18/cm3の第2n形コンタクト層22とn-GaAsから成る厚
さ0.06μm、電子濃度2×1018/cm3の第1n形コンタクト
層24が形成されている。さらに、基板10の裏面には
厚さ0.2μmのAu/Geから成る電極26が形成され、第1
n形コンタクト層24の上には厚さ0.2μmのAu/Znから
成る電極28が形成されている。
【0064】上記のi層18の中に、不純物無添加のGa
0.51In0.49Pから成る第1層Wと不純物無添加のAl0.51I
n0.49Pから成る第2層Bを10周期多重化した多重周期
層A1、これと同様な構成の多重周期層A2、…、A4
全体で4組設けられている。1つの多重周期層A1の詳
細なバンド構造が図8に示されている。第1層Wの厚さ
は5nm、第2層Bの厚さは7nmであり、第2層Bと第1層
Wとの間には厚さ1.3nmの不純物無添加のAl0.33Ga0.33I
n0.33Pから成るδ層が形成されている。又、各多重周期
層Ai、Ai+1間には厚さ177nm、不純物無添加のAl0.51I
n0.49Pから成るキャリア閉込層C1〜C3が形成されてい
る。
【0065】尚、n層20又はn層16に接合する第2
層Bは0.05μmとし、基板10は2インチ径、基板の主
面のオフセットも第1実施例と同様である。また、この
電圧可変容量素子は、第1実施例の受光素子同様、ガス
ソースMBE法により製造されたが、MOCVDを用い
ることもできる。
【0066】上記の構成の可変容量素子において、n層
20とn層16との間に電圧Vを印加すると、i層18
が絶縁性であるので、図4(a)に示すように、i層1
8に電位傾斜を生じる。尚、図4においてはδ層は明示
されていないが、実際には、図7(a)に示すように、
δ層が存在する。外部電圧が0Vから図4(a)に示す
1までは、各多重周期層A1〜A4は電子を反射するた
めに、i層18に存在する電子はi層を伝導しない。即
ち、電子は各キャリア閉込層C1〜C3に閉じ込められ
る。この結果、実効的な空乏層の幅が短くなり、電極2
6、28間の静電容量は大きい。
【0067】電極26、28間の印加電圧Vが次第に大
きくなると、電子の運動エネルギーが大きくなり、量子
波長は短くなる。この結果、各多重周期層A1〜A4の反
射条件が満たされなくなり、電子が伝導し、各キャリア
閉込層C1〜C3の電子濃度が減少する。この結果、各キ
ャリア閉込層C1〜C3が空乏層化するため、等価的にi
層の空乏層の幅が大きくなったことになり、容量が低下
する。このように、印加電圧Vを増大させるに従って、
容量を小さくすることができる。
【0068】上記の可変容量素子において、電圧Vをバ
イアス電圧として与えた時の交流の容量値を、電圧Vを
変化させて測定した。測定結果を図19に示す。交流信
号は100kHzと1MHzである。特性Xが1MHzの時の特性であ
り、印加電圧Vが0.6V以上となると、容量が急激に小さ
くなっていることが分かる。又、特性Yは100kHzの時の
特性であり、0.7Vで最大となっていることが分かる。
又、特性Zは従来のpn接合型の電圧可変容量素子の特
性を示している。本実施例素子の特性X,Yからも明白
なように、0.8Vより大きい領域での容量の電圧変化率
が、従来素子よりも大きくなっていることが理解され
る。
【0069】〔第4実施例〕図20は多重周期層をn-
層に形成したpn-n可変容量素子の断面図である。図
20の可変容量素子は、第3実施例にかかる図18の可
変容量素子と、GaAsから成る基板10、n-GaAsから成る
バッファ層12、n-Ga0.51In0.49Pから成る厚さn形コ
ンタクト層14、n-Al0.51In0.49Pから成るn層16の
形成は全く同様である。そのn層16の上には、p層に
近づくに連れて電子濃度が漸減するn-層18を形成し
た。そのn-層18の上にはAl0.51In0.49Pから成る厚さ
0.2μm、正孔濃度1×1018/cm3のp層20が形成されて
いる。さらに、そのp層20の上にp-Ga0.51In0.49Pか
ら成る厚さ0.13μm、正孔濃度2×1018/cm3の第2p形コ
ンタクト層22とp-GaAsから成る厚さ0.06μm、正孔濃
度2×1018/cm3の第1p形コンタクト層24が形成され
ている。さらに、基板10の裏面には厚さ0.2μmのAu/G
eから成る電極26が形成され、第1p形コンタクト層
24の上には厚さ0.2μmのAu/Znから成る電極28が形
成されている。
【0070】上記のn-層18の電子濃度は3×1016
/cm3である。n-層18は、Ga0.51In0.49Pから成る第
1層WとAl0.51In0.49Pから成る第2層Bを12周期多
重化した多重周期層A1、これと同様な構成の多重周期
層A2、…、A5が全体で5組設けられている。1つの多
重周期層A1の詳細なバンド構造が図7(a)に示され
ている。第1層Wの厚さは5nm、第2層Bの厚さは7nmで
あり、第2層Bと第1層Wとの間には厚さ1.3nmの不純
物無添加のAl0.33Ga0.33In0.33Pから成るδ層が形成さ
れている。又、各多重周期層Ai、Ai+1間には厚さ14n
m、不純物無添加のAl 0.51In0.49Pから成るキャリア閉込
層C1〜C4が形成されている。
【0071】尚、n層20又はn層16に接合する第2
層Bは0.05μmとし、基板10は2インチ径、基板の主
面のオフセットも第1実施例と同様である。この可変容
量素子は、第1実施例と同様、ガスソースMBE法によ
り製造されたが、MOCVDを用いることもできる。
【0072】上記の構成の可変容量素子において、n層
20とn層16との間に電圧Vを印加すると、n-層1
8が絶縁性であるので、図6(a)に示すように、n-
層18に電位傾斜を生じる。尚、図6においてはδ層は
明示されていないが、実際には、図7(a)に示すよう
に、δ層が存在する。又、キャリア閉込層C1,C2の2
つしか示されていないが、実際には上述したように4つ
設けられている。又、各多重周期層の周期数も5周期し
か表示されていないが、実際には12周期設けられてい
る。外部電圧が0Vから図6(a)に示すV1までは、
各多重周期層A1〜A5は電子を反射するために、n-
18に存在する電子はn-層を伝導しない。即ち、電子
は各キャリア閉込層C1〜C4に閉じ込められる。この結
果、実効的な空乏層の幅が短くなり、電極26、28間
の静電容量は大きい。
【0073】電極26、28間の印加電圧Vが次第に大
きくなると、電子の運動エネルギーが大きくなり、量子
波長は短くなる。この結果、各多重周期層A1〜A7の反
射条件が満たされなくなり、電子が伝導し、各キャリア
閉込層C1〜C4の電子濃度が減少する。この結果、各キ
ャリア閉込層C1〜C4が空乏層化するため、等価的にn
-層の空乏層の幅が大きくなったことになり、容量が低
下する。このように、印加電圧Vを増大させるに従っ
て、容量を小さくすることができる。
【0074】上記の可変容量素子において、電圧Vをバ
イアス電圧として与えた時の交流の容量値を、電圧Vを
変化させて測定した。測定結果を図21に示す。交流信
号は100kHzと1MHzである。特性Xが1MHzの時の特性であ
り、特性Yは100kHzの時の特性であり、特性Zが従来の
可変容量素子の特性である。従来素子では、逆電圧が1V
より大きくなると、容量の減少が飽和する。しかし、本
実施例素子では、容量の電圧変化率は小さくなるが、可
変範囲が広いことが理解される。
【0075】次に、上記実施例素子において、キャリア
閉込層C1〜C4の厚さを2倍の28nmとして、他の構成を
同様とした素子を製造した。その特性を図22に示す。
図9、図10とを比較すると、容量の変化率はキャリア
閉込層C1〜C4の厚さが厚い程小さくなってくるのが分
かる。しかし、両者共に容量の可変範囲は従来素子より
も広いことが理解される。
【0076】以上の通り、第1層と第1層よりもバンド
幅の広い第2層とを多重周期で積層した多重周期層を複
数組有する半導体素子において、第1層よりもバンド幅
の広いキャリア閉込層を介在させて多重周期層を複数配
設し、或いは、第2層よりもバンド幅の狭いキャリア閉
込層を介在させて多重周期層を複数配設することで、多
重周期層のキャリアの量子波の干渉効果を高めることが
できた。本発明の要部は、キャリアの量子波の干渉効果
を有する多重周期層を複数配設する際、その各隣接する
多重周期層の間にキャリア閉込層を介在させることであ
る。よって多重周期層の作用はキャリアの反射に限定さ
れない。
【0077】以上の実施例では、δ層を形成すること
で、反射率を向上させたが、δ層がなくとも多重周期層
による反射の効果は見られるので、δ層はなくとも良
い。
【0078】又、上記実施例では、多重周期層をキャリ
ア閉込層を介在させて直列に接続したが、多重周期層を
形成する第1層、第2層の多重化される数、及び、多重
周期層とキャリア閉込層の繰り返しの数は任意である。
【0079】又、上記実施例では、多重周期層をGa0.51
In0.49PとAl0.51In0.49Pとの多重層で構成したが、4元
系のAlxGayIn1-x-yP或いはAlxGayIn1-x-yAs(0≦x,y,x+y
≦1の任意の値)で組成比を異にして形成しても良い。さ
らに、多重周期層は、他のIII族-V族化合物半導体、II
族-VI族化合物半導体、Si/Ge、その他の異種半導体の多
重接合で構成することが可能である。具体的には下記の
ような組み合わせが望ましい。尚、バンド幅の広い層/
狭い層/基板を意味し、x、yは明記していない場合は、
それぞれ0<x,y<1の任意の値である。 <1> AlxIn1-xP/GayIn1-yP//GaAs <2> AlxGa1-xAs/GaAs//GaAs <3> GaxIn1-xP/InP//InP <4> GaxIn1-xP/GayIn1-yAs//GaAs <5> AlAs/AlxGa1-xAs//GaAs 0.8≦x≦0.9 <6> InP/GaxIn1-xAsyP1-y//GaAs <7> Si/SiGex//任意 0.1≦x≦0.3 <8> Si/SiGexCy//任意 0.1≦x≦0.3, 0<y≦0.1 <9> Alx1Gay1In1-x1-y1N/Alx2Gay2In1-x2-y2N//Si, SiC, GaN, サファイア 0≦x1,x2,y1,y2,x1+y1,x2+y2≦1
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重周期層の概念を説明するための説
明図。
【図2】本発明の受光素子の概念を説明するための説明
図。
【図3】本発明のnin型半導体素子の概念を説明する
ための説明図。
【図4】本発明のnin型半導体素子の概念を説明する
ための説明図。
【図5】本発明のpn-n型半導体素子の概念を説明す
るための説明図。
【図6】本発明のpn-n型半導体素子の概念を説明す
るための説明図。
【図7】本発明の実施例に係るpin型ダイオードの構
造を示した断面図。
【図8】本発明の多重周期層の概念を説明するための説
明図。
【図9】そのpin型ダイオードに逆電圧を印加したと
きのi層のエネルギダイアグラム。
【図10】そのpin型ダイオードに逆電圧を印加した
ときのV−I特性の測定図。
【図11】そのpin型ダイオードに光励起して電子を
生成し、逆電圧を印加したときのV−I特性の測定図。
【図12】本発明の実施例に係る受光素子の構造を示し
た断面図。
【図13】同実施例素子における光の非照射時、照射時
のV−I特性の測定図。
【図14】本発明の他の実施例に係る受光素子の構造を
示した説明図。
【図15】その実施例素子における光の非照射時、照射
時のV−I特性の測定図。
【図16】他の実施例に係る受光素子の構造を示した断
面図。
【図17】その受光素子における光の非照射時、照射時
のV−I特性の測定図。
【図18】本発明の実施例に係るnin型可変容量素子
の構造を示した断面図。
【図19】その実施例素子の交流容量の電圧特性を示し
た測定図。
【図20】本発明の実施例に係るpn-n型可変容量素
子の構造を示した断面図。
【図21】その実施例素子の交流容量の電圧特性を示し
た測定図。
【図22】他の実施例素子の交流容量の電圧特性を示し
た測定図。
【図23】pin型可変容量素子におけるi層のエネル
ギダイアグラム。
【符号の説明】
10…基板 12…バッファ層 14…n形コンタクト層 16…n層 18…キャリア閉込層及び多重周期層からなるi層又は
-層 20…p層又はn層 22…第2p形コンタクト層又は第2n形コンタクト層 24…第1p形コンタクト層又は第1n形コンタクト層 26、28…電極 Ai、Qi…多重周期層 B…第2層 W…第1層 C、Ci…キャリア閉込層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層と第1層よりもバンド幅の広い第
    2層とを多重周期で積層した多重周期層を複数組有する
    半導体素子において、 前記第1層よりもバンド幅の広いキャリア閉込層を介在
    させて前記多重周期層を複数配設したことを特徴とする
    半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子は、p層とn層とその2
    つの層に挟まれたi層とを有するダイオードであり、前
    記キャリア閉込層及び前記多重周期層は、i層に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素
    子。
  3. 【請求項3】 前記p層又は前記n層には前記i層に注
    入させるキャリアを生起させる受光部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のダイオード。
  4. 【請求項4】 第1層と第1層よりもバンド幅の広い第
    2層とを多重周期で積層した多重周期層を複数組有する
    半導体素子において、 前記第2層よりもバンド幅の狭いキャリア閉込層を介在
    させて前記多重周期層を複数配設したことを特徴とする
    半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記半導体素子は、pin接合構造を有
    する受光素子であり、 前記キャリア閉込層及び前記多重周期層は、i層に形成
    されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体素
    子。
  6. 【請求項6】 前記半導体素子は受光素子であり、前記
    キャリア閉込層及び前記多重周期層は、n層、又は、p
    層に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の
    半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記半導体素子は、pn接合構造を有す
    ることを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記キャリア閉込層のバンド幅は、前記
    第1層のバンド幅に等しいことを特徴とする請求項4乃
    至請求項7のいずれか1項に記載の半導体素子。
  9. 【請求項9】 前記半導体素子は、nin又はpip接
    合を有した可変容量素子であり、前記キャリア閉込層及
    び前記多重周期層は、i層に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体素子。
  10. 【請求項10】 前記半導体素子はpn-n、pp-n、
    又は、pin接合を有した可変容量素子であり、前記キ
    ャリア閉込層及び前記多重周期層は、n-層、p-層、又
    は、i層に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体素子。
  11. 【請求項11】 前記キャリア閉込層のバンド幅は前記
    第2層のバンド幅に等しいことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項、請求項9、又は請求項10
    に記載の半導体素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102157596A (zh) * 2011-03-18 2011-08-17 江苏大学 一种势垒型硅基薄膜半叠层太阳电池

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