JP2000124204A - プラズマ中の負イオンの測定方法、プラズマ処理方法及びその装置 - Google Patents

プラズマ中の負イオンの測定方法、プラズマ処理方法及びその装置

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JP2000124204A JP10316859A JP31685998A JP2000124204A JP 2000124204 A JP2000124204 A JP 2000124204A JP 10316859 A JP10316859 A JP 10316859A JP 31685998 A JP31685998 A JP 31685998A JP 2000124204 A JP2000124204 A JP 2000124204A
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良信 河合
Yoko Ueda
洋子 上田
Nobuo Ishii
信雄 石井
Satoshi Kawakami
聡 川上
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/0006Investigating plasma, e.g. measuring the degree of ionisation or the electron temperature
    • H05H1/0081Investigating plasma, e.g. measuring the degree of ionisation or the electron temperature by electric means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子サイクロトロン共鳴(ECR)を利用し
てプラズマを発生させ、そのプラズマにより半導体ウエ
ハに対して処理を行うにあたって、負イオンの密度の測
定値を制御ループに取り込むこと、及びその測定を簡単
に行うこと。 【解決手段】 探針6により先ずArガスのプラズマに
接触させて、探針の電位を接地電位よりも高い側に変化
させ、探針6に流れる飽和電流Ies1 を求め、また探
針の電位を接地電位よりも低い側に変化させ、その飽和
電流Iis1 を求める。更にArガスと処理ガス例えば
4 8 ガスとの混合ガスのプラズマと探針6を接触さ
せ、同様にIes2 ,Iis2 を求める。磁場が存在す
ると、探針6のイオンや電子の捕集面積は断面として扱
えなくなるが、その値は一定であるため、Iis1 とI
is1 との比、及びIes1 とIes2 との比を夫々求
めることによって、C4 8 ガスのプラズマ中の負のイ
オン密度を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ中の負イ
オンの密度を測定する方法、プラズマ処理方法及びプラ
ズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近において、成膜処理やエッチングな
どをプラズマを用いて行う手法の一つとして、磁場中で
の電子のサイクロトロン運動とマイクロ波との共鳴現象
を用いてマイクロ波放電を起こすECR(Electr
on CycrotoronResonance)プラ
ズマ処理方法が注目されている。この方法によれば、高
真空で高密度のプラズマを無電極放電で生成できるた
め、高速な表面処理を実現でき、またウエハの汚染のお
それがないなどの利点がある。
【0003】このECRプラズマ処理を行なう従来のプ
ラズマ処理装置の一例を、成膜処理を例にとって図7に
基づいて説明すると、プラズマ生成室9A内に例えば
2.45GHzのマイクロ波を図示しない導波管を介し
て供給すると同時に所定の大きさ、例えば875ガウス
の磁界を電磁コイル90により印加してマイクロ波と磁
界との相互作用(共鳴)でプラズマ生成用ガス例えばA
rガスを高密度にプラズマ化し、このプラズマにより、
成膜室9B内に導入された反応性ガス例えばC48
スを活性化させて活性種を形成し、高周波バイアス印加
用の高周波電源92が接続された載置台91上のシリコ
ンウエハWにスパッタエッチングと堆積とを同時進行で
施すようになっている。相反するスパッタエッチング操
作と堆積操作はマクロ的に見れば堆積操作の方が優勢と
なるようにコントロール(制御)され、全体としては堆
積が行われる。
【0004】ところで本発明者は、プラズマ処理を行な
うにあたってプラズマ中の負イオンの量を測定すること
が重要であると考えている。その理由について以下に述
べる。例えば層間絶縁膜としてフッ素添加カーボン膜
(CF膜)を用いる場合、CF系のガスのプラズマによ
り成膜処理が行われるが、このときプラズマの安定化の
ために例えばArガスが添加される。ここでArガスの
みをプラズマ化した場合と、Arガス及びCF系のガス
例えばC4 8 ガスの混合ガスをプラズマ化した場合と
の夫々についてそのプラズマの電子温度と電子密度とを
測定すると、いずれの場合も電子温度は変わらないが、
電子密度は、Arガスのみよりも混合ガスの場合の方が
小さい。プラズマは中性であり、正イオンの密度をni
+、電子密度をne、負イオンの密度をni- とする
と、 ni+ =ne+ni- …(1) となる。この(1)式と上述の現象とを照らし合わせて
みると、電子温度が変わらないということは、ni+
変わらないということであり、それにもかかわらずne
が減少するということは、ni- が増えているというこ
とである。つまりC4 8 ガスを添加することによって
負イオンが生成されるということである。
【0005】上述のECRプラズマ装置に立ち返ってみ
ると、プラズマの挙動にはいまだ不明な点が多く、しか
もマイクロ波と磁場とが絡んでいるため、ウエハ面上で
均一なプラズマを生成することが困難であり、同じ条件
で処理したはずのウエハについて処理の状態例えば膜厚
の面内分布について調べてみると、その分布が一定でな
い場合がある。本発明は、このようにプラズマの状態を
コントロールしにくい要因の一つとして負イオンに注目
しており、負イオンの量が多いとプラズマ中の有効なラ
ジカルが減少し、またバイアスに悪影響を与えると考え
ている。そしてこの負イオンの量は例えばチャンバの内
壁面の状態などによって変わるため、負イオンの量もパ
ラメータとして制御ループの中に取り込むことが必要で
あると考えている。
【0006】一般にプラズマ中の負イオンを測定するた
めには、ラングミュアプローブ測定法により正イオン密
度ni +と電子密度neとを求め、既述の(1)式に基
づいてni- を知る方法がある。この測定法について簡
単に述べると、この方法は、プラズマ内に探針を挿入
し、この探針とプラズマを生成するための放電電極であ
る陽極または陰極との間にVPなる電位差を与え、この
VPを変化させたときの探針に流れる電流IPに基づい
てni +、neを求める方法である。
【0007】図8は、電圧VPと電流IPとの関係を示
す図であり、VPは探針とこれに接続される電極との間
の電圧である。VPは正側に大きくしていくとIPが飽
和するが、このときの飽和電流Iesは、下記式で表わ
される。 Ies=(E/4)・ne・(8kTe/πme)1/2 ・A …(2) またVPを負側に大きくしていくとIPが飽和するが、
このときの飽和電流Iisは下記式で表わされる。
【0008】 Iis={E/(exp)1/2 }・ni +・(kTe/mi)1/2 ・A …( 3) ただしEは電子素量、kはボルツマン定数、Teは電子
温度、me、miは夫々電子の質量及びイオンの質量、
Aは探針におけるイオンや電子の捕集面積であり、一般
的には探針の金属部分の表面積Sである。
【0009】(2)式によりneが分かり、(3)式に
よりni+ が分かるため、(1)式から負イオン密度n
- が分かる。なおTeはVPが正側におけるIPの上
昇カーブの、傾きに基づいて求められる。
【0010】このようにして一般的にはプラズマ中の負
イオンを測定することができるが、ECRにより生じた
プラズマについてはこの方法を適用できない。ECRプ
ラズマ装置では放電電極がないため図9に示すように探
針100の基端側は可変電圧源200を介して接地電位
を基準とって接地されるが、磁場Bが存在するため、上
述の(2)式における捕集面積は、探針の金属部分の表
面積Sよりも小さいS’となる。この理由は、磁場中で
は電子はラーマ半径が小さいため磁力線に巻き付いてお
り、金属部分の表面の一部が電子群の流れからみるとい
わば影となり、この結果捕集面積が小さくなるためと考
えられる。このため正側の飽和電流Iesは、図7に示
すように磁場Bが存在しない場合に比べて小さくなる
が、S’の値が分からないためIesを求めることがで
きない。なお(3)式においては捕集面積はSとして取
り扱えるので、Iisを求めることができる。つまり磁
場Bが存在すると、正イオン密度ni(ni +)につい
てはプローブ測定法により求めることができるが、電子
密度neについてはプローブ測定法により求めることが
できない。
【0011】そこで従来ではneについては、マイクロ
波干渉計を用い、マイクロ波の屈折率の変化を用いて求
め、このneとプローブ測定法で求めたni +とから負
イオン密度ni- を求めるようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらマイクロ
波干渉計を用いてneを求める手法は操作が面倒である
ためリアルタイムの測定には不向きであり、また測定装
置が高価であるという欠点もある。なおプラズマに光を
照射し、負イオンから電子を飛び出させ、その電子の量
を測定し、この測定値に基づいて負イオンの量を求める
ということも考えられるが、この場合には全部の負イオ
ンから電子が飛び出すか保障できないため、精度的には
問題がある。
【0013】本発明は、このような事情の下になされた
ものでありその目的は、電子サイクロトロン共鳴により
発生したプラズマ中の負イオンの密度を簡単に測定する
ことのできる方法を提供することにある。更に他の目的
は電子サイクロトロン共鳴により発生したプラズマによ
り被処理体に対して処理を行なうにあたって、処理状態
をより細かく制御することのできる技術を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】先ず従来のラングミュア
プローブ測定法について磁場が存在する場合の問題点
は、電子密度neの測定については、捕集面積Aが探針
の金属部分の表面積Sとして取り扱えず、Sよりも小さ
いS’となるので既述の(2)式を用いることができな
いということであった。本発明は、捕集面積Aは磁場が
存在すればSとして取り扱えず、その値が不明なS’に
なるであろうが、このS’は定数である、つまりマイク
ロ波パワーなどを変えても変わらない値であるという点
に着目したことに基づいている。例えばAr(アルゴ
ン)ガスをプラズマ化し、既述の(2)式及び(3)式
に基づいて夫々Ies及びIisを求め、マイクロ波の
パワーを変えたときにIesとIisとの比がどのよう
に変わるかを調べると、この比Iis/Iesはパワー
の変化に対して一定であることを把握している。つまり
Iis/IesはS/S’の関数であるが、これが定数
ということはS’が定数ということである。
【0015】従ってArガスのみをプラズマ化した場合
のIesと、C4 8 ガスをプラズマ化した場合のIe
sとの比をとればS’が消去でき、本発明は、この考え
を基に成り立っている。以下に本発明について詳述す
る。
【0016】特許請求の範囲でいう不活性ガスである第
1のガスとしては、例えば、Arガスを挙げることがで
き、負イオンを生成する第2のガスとしてはC4 8
スなどを挙げることができる。そして探針をアースに対
して正側の電位にしたときの飽和電流Iesの表示とし
て、第1のガスのプラズマについて測定したIesをI
es1 ,第2のガスのプラズマについて測定したIes
をIes2 とする。更に探針をアースに対して負側の電
位にしたときの飽和電流Iisの表示として、第1のガ
スのプラズマについて測定したIisをIis1 ,第2
のガスのプラズマについて測定したIisをIis2
する。同様にイオン密度ni、電子密度ne、イオンの
質量mi、電子温度Teについても、第1のガスのプラ
ズマについて測定した場合にはni1 等の1の添字を記
載し、第2のガスのプラズマについて測定した場合には
ni2 等の2の添字を記載することにする。このように
表示の仕方を決めて従来技術の項で示した(3)式に基
づいてIisを求めると、Iis1 及びIis2 は夫々
(4)、(5)式で表わされる。 Iis1 ={E/(exp)1/2 }・ni1 + ・(kTe1 /mi1 1/2 ・ S …(4) Iis2 ={E/(exp)1/2 }・ni2 + ・(kTe2 /mi2 1/2 ・ S …(5) 従ってIis1 とIis2 との比は(6)式で表わされ
る。
【0017】 Iis2 /Iis1 =(ni2 + /ni1 + )・(Te2 /Te1 1/2 ・( mi1 /mi2 1/2 …(6) 故にni2 + とni1 + との比は(7)式で表わされ
る。 ni2 + /ni1 + =(Iis2 /Iis1 )・(Te1 /Te2 1/2 ・( mi2 /mi1 1/2 …(7) 一方従来技術の項で示した(3)式に基づいてIesを
求めると、Ies1 及びIes2 は夫々(8)、(9)
式で表わされる。 Ies1 =(E/4)・ne1 ・(8kTe1 /πme)1/2 ・S’…(8) Ies2 =(E/4)・ne2 ・(8kTe2 /πme)1/2 ・S’…(9) 従ってIes1 とIes2 との比は(10)式で表わさ
れる。 Ies2 /les1 =(ne2 /ne1 )・(Te2 /Te1 1/2 …(10 ) 故にne2 とne1 との比は(11)式で表わされる。 ne2 /ne1 =(Ies2 /Ies1 )・(Te1 /Te2 1/2 …(11 ) 一方従来技術の項で記載した(1)式より(12)式が
成り立ち、この両辺をni1 + で割ると(13)式が成
り立つ。 ni2 + =ne2 +ni- …(12) (ni2 + /ni1 + )=(ne2 /ne1 )+(ni- /ni1 + ) =(ne2 /ne1 )+(ni- /ne1 )…(13 ) なおこの式の変形において、不活性ガス例えばArガス
のプラズマ中には負イオンは存在しないのでni1 +
ne1 である点を考慮している。
【0018】この(13)式に(7)式で求めた(ni
2 + /ni1 + )と、(11)式で求めた(ne2 /n
1 )を代入する。なお第1のガスをプラズマ化すると
きと第2のガスをプラズマ化するときとの磁場の強さ及
びマイクロ波周波数は同じであり、またマイクロ波パワ
ー(電力)も同じであることから、Te1 とTe2 との
差はほとんどなく、(Te1 /Te2 )はほぼ1として
取り扱うことができるので、(14)式が成り立つ。
(14)式は近似式であるが、本明細書を作成するワー
プロの機種の制限により、近似等号を等号(=)として
記載している。 (Iis2 /Iis1 )・(mi2 /mi1 1/2 =(Ies2 /Ies1 )+ (ni- /ne1 )…(14) 即ち本発明は、この(14)式に基づいて、Iis1
Iis2 、Ies1 、Ies2 の測定値から負イオン密
度ni- を求めるものである。
【0019】以上の説明は、C4 8 ガスを単独でプラ
ズマ化した場合の負イオン密度を問題にしているが、実
際にC4 8 ガスを用いて半導体ウエハなどに対して成
膜やエッチングを行う場合には、プラズマを安定化させ
るためにC4 8 ガスにArガスを添加してその混合ガ
スをプラズマ化している。この場合既述の(14)式中
のmi2 つまりC4 8 ガスとArとの混合ガスの正イ
オンの中で支配的な正イオンの換算質量は、CF2 +
質量をm(CF2 + )とし、Arガスの全体に対する流
量比をαとすると、m1 ・α+m(CF2 + )・(1−
α)となる。
【0020】またC4 8 プラズマの中で主イオン種が
複数である条件の場合には、次のように取り扱う。即ち
4 8 ガスから分解した主イオン種がCF4 + ,C2
4 + 、…であるとした場合、ni2 + は(15)式で
表わされるものとする。 ni2 + =ni(Ar+ )+ni(CF4 + )+ni(C2 4 + )+… …(15) この場合混合ガス中の換算質量mi2 は(16)式で表
わされる。
【0021】mi2 =分子/分母…(16) 分子=ni(Ar+ )・mi1 +ni(CF4 + )・m
(CF4 + )+ni(C2 4 + )・m(C2 4 + ) 分母=ni(Ar+ )+ni(CF4 + )+ni(C2
4 + )+… ここで本発明方法を実施する装置の一例について模式的
に図1に示しておく。図中1は円筒状の真空室、11は
電磁コイルである。真空室1内の点線部分は、電磁コイ
ル11により形成された磁場において磁束密度が875
ガウスとなる領域(ECRポイント)であり、透過窓1
2を介して真空室1内に導入された2、45GHzのマ
イクロ波と磁場とによりECRポイントで電子サイクロ
トロン共鳴が起こり、ガス導入管13により導入された
ガスが、電子サイクロトロン共鳴に基づいてプラズマ化
される。14は排気管である。
【0022】図中15は探針であり、例えばECRポイ
ント付近に設けられている。この探針15は可変電圧源
16及び電流計17を介して接地されており、可変電圧
源16の電圧は電圧計18により検出される。電流計1
7及び電圧計18で夫々検出された電流値及び電圧値は
演算部2に入力され、この演算部19では可変電圧源1
6の電圧を変えたときの電流−電圧特性データの取得な
どを行なう。
【0023】本発明方法は具体的には次のa〜fの工程
を含む。
【0024】a.不活性ガスである第1のガスを真空室
内に供給し、この第1のガスに例えばマイクロ波と磁場
とを印加して電子サイクロトロン共鳴により第1のガス
をプラズマ化する工程。
【0025】b.基端が可変電圧源を介して接地された
探針に前記工程で生成されたプラズマを接触させる工
程。
【0026】c.前記可変電圧源により前記探針の電位
を接地電位よりも高い側に変化させ、探針の電位の変化
に対して探針に流れる電流が飽和したときの飽和電流I
es1 と、前記可変電圧源により前記探針の電位を接地
電位よりも低い側に変化させ、探針の電位の変化に対し
て探針に流れる電流が飽和したときの飽和電流Iis1
とを求める工程。
【0027】d.負イオンを生成するガスを含む第2の
ガスを真空室内に供給し、この第2のガスに例えばマイ
クロ波と磁場とを印加して電子サイクロトロン共鳴によ
り第2のガスをプラズマ化する工程。
【0028】e.基端が可変電圧源を介して接地された
探針に前記工程で生成された第2のガスのプラズマを接
触させる工程。
【0029】f.前記可変電圧源により前記探針の電位
を接地電位よりも高い側に変化させ、探針の電位の変化
に対して探針に流れる電流が飽和したときの飽和電流I
es2 と、前記可変電圧源により前記探針の電位を接地
電位よりも低い側に変化させ、探針の電位の変化に対し
て探針に流れる電流が飽和したときの飽和電流Iis2
とを求める工程。
【0030】mi1 は第1のガスのイオン例えばAr+
の質量である。mi2 は第2のガスのプラズマ中の支配
的なイオンの換算質量であり、例えば支配的なイオンが
一つであればそのイオンの質量として取扱ってよいが、
支配的なイオンが複数ある場合には既述のようにして求
めた換算質量として取り扱う。ne1 はni+ と同じと
して取り扱えるので、(4)式から求めることができ
る。
【0031】また本発明では(Te1 /Te2 )を1と
して取り扱ってもよいが、Te1 ,Te2 の値を夫々求
めてもよい。その求め方については、図2に示す探針の
電流と電圧VPとの関係を示すグラフにおいて、電流値
がゼロより上方にあり、飽和するまでの領域における傾
き(点線)が(8kTe/πme)に相当するので、こ
の傾きに基づいて求めることができる。
【0032】本発明は、プラズマの状態を解明するため
に利用できるのみならず、例えばECRにより生成した
処理ガスのプラズマにより被処理体例えばウエハに対し
て成膜処理やエッチング処理を行なう場合に適用するこ
とができる。この場合には、得られた(推定された)負
イオンの密度に基づいてプラズマを制御するための制御
パラメータ例えば真空室内の圧力やガス流量などを制御
する。なおガスをプラズマ化する手法としては、電子サ
イクロトロン共鳴を利用する手法に限られるものではな
く、本発明は、例えばマイクロ波のエネルギ−でガスを
プラズマ化する場合にも適用できる。
【0033】更にまた本発明は、次のように構成された
プラズマ処理装置においても成り立つものである。即ち
本発明は、真空室内に供給された処理ガスをプラズマ化
し、そのプラズマにより被処理体に対して処理を行う装
置において、基端が可変電圧源を介して接地され、前記
真空室で生成されたプラズマに接触される探針と、この
探針に流れる電流を検出する電流検出部と、不活性ガス
をプラズマ化したときと、処理ガス及び不活性ガスの混
合ガスをプラズマ化したときの夫々において、前記可変
電圧源により探針の電圧を変化させて探針の電圧と電流
とのデ−タを採取し、それらデ−タに基づいて処理ガス
の成分の負イオンの密度を計測する手段と、この手段で
計測された負イオンの密度に基づいてプラズマを制御す
るための制御パラメ−タを制御する手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】図3は本発明方法を適用して被処
理体であるウエハに対してプラズマ処理を行なうための
装置の一例を示す図である。
【0035】図中31は例えばアルミニウムを材質とし
たチャンバよりなる真空処理室であって、接地されてお
り、この真空処理室31は小径の円筒状の第1の真空室
32及び大径の円筒状の第2の真空室33を接続してな
る。第1の真空室32内には、周方向に沿って均等に配
置したプラズマガスノズル30が突入して設けられてい
る。第2の真空室33内には、リング状のガス供給部3
4が設けられており、ガス供給管35から導入された成
膜ガスがガス供給部34から真空処理室31内に供給さ
れる。このガス供給管35の途中には流量調整部36が
設けられ、図示しないガス供給源から送られるガスの流
量を調整できるように構成されている。
【0036】また第2の真空室33内には、基板である
半導体ウエハWを載置するための載置台4が設けられて
おり、この載置台4には、ウエハWにイオンを引き込む
ためのバイアス電圧が印加されるように図示しない高周
波電源が接続されている。37は排気管であり、この排
気管37には例えばバタフライバルブよりなる圧力調整
部38を介して図示しない真空ポンプが接続されてい
る。
【0037】第1の真空室32の周囲及び第2の真空室
33の下部には、夫々磁界形成手段として主電磁コイル
41及び補助電磁コイル42が設けられており、これら
電磁コイル41及び42によって真空処理室31内に所
定形状の磁束の流れを形成し、ECRポイントにて87
5ガウスの磁界を形成するようになっている。
【0038】真空処理室31の上端面はマイクロ波を透
過するための誘電体からなる透過窓38により構成され
ており、この透過窓38の上面には、第1の真空室32
内にマイクロ波発振器51からの例えば2.45GHz
のマイクロ波をTMモード例えばTM01モードで供給す
るための導波管52が設けられている。
【0039】一方真空室33内には探針6が、真空室3
3の側壁から気密に挿脱自在に突入された支持ロッド6
1の先端に取り付けて設けられている。この探針6は可
変電圧源62及び電流計63を介して接地されている。
この可変電圧源62の両端には電圧計64が接続されて
おり、電流計63の電流値及び電圧計64の電圧値は制
御部7に取り込まれる。制御部7は、取り込んだ電流値
及び電圧値の値に基づいてプラズマ中の負イオンの密度
を演算して求め、その結果に基づいて前記流量調整部3
6及び圧力調整部38に制御信号を出力する機能を有す
る。
【0040】ここで探針6について述べておくと、図4
に示すように探針6は例えばステンレス管65の中に例
えば線径が0.1mmのタングステンなどの金属線66
を配線し、更に先端部にて金属線66がわずかに露出す
るようにセラミック材67により金属線66を覆って構
成されている。またこの例では金属線66にCF膜が付
着しないように図5に示すように交流電力を金属線66
に与えて加熱するように構成している。なお図5中68
はスライダック、69は変圧器、Dはダイオードであ
る。
【0041】次に上述実施の形態の作用について述べ
る。先ず探針6を載置台4と対向する領域から壁側に寄
った所に位置させ、ウエハWの処理に対して邪魔になら
ないようにする。そして図示しない搬送アームによりウ
エハWを真空室33内に搬入して載置台4上に載置し、
プラズマガスノズル30からArガスを例えば200s
ccmの流量で、またガス供給部34から処理ガスであ
るC4 8 ガスを例えば50sccmの流量で夫々真空
処理室31内に導入すると共に、排気管37を通じて排
気し、真空処理室31内を例えば1ミリTorr〜5ミ
リTorrの圧力に維持する。一方マイクロ波発振器5
1から例えば2.45GHz、1500wのマイクロ波
を真空処理室31内に導入すると共に、例えば点線で示
した領域Pが875ガウスの磁束密度となるように電磁
コイル41、42により磁場を形成する。ECRポイン
トPにおける電子サイクロトロン共鳴に基づいてArガ
ス及びC4 8 ガスをプラズマ化し、そのプラズマによ
りウエハW上にフッ素添加カーボン膜(CF膜)を成膜
する。なおArガスは、プラズマを安定化させるため及
びウエハW表面に対してスパッタエッチングを行なうた
めに添加している。そしてウエハWを所定枚数処理した
後、探針6を載置台4の中央部と対向する位置まで移動
し、プラズマ中の負イオンの密度を測定する。この測定
は次のようにして行われる。なおこのときウエハWに対
するプラズマ処理は行わない。先ず図6の工程図のステ
ップ1に示すように第1のガスであるArガスをプラズ
マガスノズル30から例えば200sccmの流量で真
空処理室1内に導入し、C4 8 ガスを導入しない他は
先のプラズマ処理時と同様にしてプラズマを生成する。
そして可変電圧源62の電圧を変えて探針6の電位を負
側と正側との間で変化させ、そのときの電圧計64にお
ける電圧値と電流計63における電流値とを制御部7に
取り込み(ステップ2)、Iis1 及びIes1 を求め
る(ステップ3)。Ar+ の質量(mi1 )は分かって
おり、またIes1 のカーブからTe1 が求まり、既述
の(4)式において探針6の捕集面積は探針6の金属線
66の露出部分の表面積Sとして扱えるので、(4)式
に基づいてni1 + が求まる(ステップ3)。なおこの
ni1 + はne1 となる。
【0042】続いてガス供給部34からArガス及びC
4 8 ガスを処理時と同様の流量で真空処理室31内に
導入し、ウエハWを処理したときと同じ状態でプラズマ
を生成する。(ステップ4)。そして同様にして制御部
7にてIis2 及びIes2を求め(ステップ5、
6)、プラズマ中の支配的なイオンをAr+ 及びCF2
+として以下のようにして求めたイオンの質量mi
2 と、Ar+ の質量mi1 と、既に求めたIis1 、I
es1 、ni1 + と、Iis2 、Ies2 とを既述の
(14)式に代入して負イオンの密度ni- を求める
(ステップ7)。なおmi2は、CF2 + イオンの質量
をm(CF2 + )とすると、ArガスとC4 8 ガスと
の流量を考慮して、mi1 ・(200/250)+m
(CF2 + )・(50/250)となる。
【0043】次に制御部7は負イオンの密度ni- に基
づいて流量調整部36及び圧力調整部38に制御信号を
送り、C4 8 ガスの流量及び真空処理室31内の圧力
を制御する(ステップ8)。負イオンの量が多いと、ウ
エハWの処理に対して有効なラジカルが減少するのでC
4 8 ガスの流量を少なくし、圧力を低くくする。負イ
オンの密度がどの程度になったら流量及び圧力を夫々ど
のくらい変えるかということについては、予め実験をし
て負イオンの密度とウエハWの処理の状態例えば膜厚の
面内均一性との関係を把握しておくと共に、膜厚の均一
性が悪いときの負イオンの密度と、その場合のガス流量
及び圧力の適切な調整量とを把握しておき、制御レシピ
としてメモリ内に書き込むようにしておいてもよい。ま
た負イオンの密度の測定結果に基づいて制御する制御パ
ラメータとしては、Arガスの流量やマイクロ波のパワ
ー(電力)、電磁コイル41、42の電流値などであっ
てもよいし、またこれらの組み合わせであってもよい。
【0044】このように負イオンの密度に基づいて制御
パラメータを調整した後、探針6を載置台4の上方から
待避させ、その後ウエハWの処理を再開する。また処理
ガスとしてはC4 8 ガスに加えてC2 4 などの炭化
水素ガスを用いてもよい。
【0045】上述の実施の形態によれば、負イオンの密
度を測定してその測定結果に基づいてプラズマを制御す
る制御パラメータ例えばガス流量や圧力を調整している
ので、プラズマに対して、よりきめ細かい制御を行うこ
とができ、例えば膜厚についてのウエハの面内均一性を
向上させることができ、またウエハ間でのばらつきを少
なくすることができる。更に第1のガス(Arガス)の
プラズマと第1のガス及び第2のガスの混合ガス(Ar
ガス+C4 8 ガス)のプラズマとについて探針6によ
りデータを求めればよいので、負イオンの測定が簡単で
あると共に、プラズマに光を照射して飛び出した電子を
測定する場合などに比べて信頼性の高い測定を行うこと
ができる。
【0046】以上において不活性ガスとしてはArガス
に限らず、クリプトンガスやキセノンガスなどであって
もよいし、また処理ガスとしては、C4 8 ガスなどの
CF系ガスに限らず、SiO2 膜を成膜する場合に用い
るSiH4 ガスなどのシラン系のガスなどであってもよ
い。更にまた本発明は、成膜処理に限らず、例えばSi
2 膜をCF系のガスによりエッチングする場合にも適
用できる。
【0047】
【実施例】図1に示す円筒状の真空室1を用い、ガス供
給管13からArガスを30sccmの流量で導入して
プラズマを発生させてIis1 、Ies1 、及びne1
求め、次いでガス供給管からArガス及びC4 8 ガス
を夫々22.5sccm及び7.5sccmの流量で導
入してIis2 及びIes2 を求めた。真空室1内の圧
力はいずれも1.5mTorrとし、マイクロ波の周波
数及びパワーは夫々2.45GHz,2kwとした。ま
た主イオン種は、CF+ 及びC2 F4 + が半々に存在し
ているものとしている。
【0048】各因子の値は次の通りである。 Iis1 =0.75mA Ies1 =37mA ne1 =2.5×1010/cm2 mi1 =6.7×10-23 g mi2 =7.8×10-23 g Iis2 =0.63mA Ies2 =13mA これらの値を既述の(14)式に代入してni- =1.
4×1010/cm2 が得られた。
【0049】
【発明の効果】本発明の負イオンの測定方法によれば、
電子サイクロトロン共鳴により発生したプラズマ中の負
イオンの密度を簡単に測定することができる。また本発
明のプラズマ処理方法及びその装置によれば、被処理体
に対してプラズマ処理を行うにあたり、処理状態をより
細く制御することができ、例えば面内均一性の高い処理
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の負のイオンの測定方法を実施するため
の装置の一例を示す断面図である。
【図2】探針の電流−電圧特性図である。
【図3】本発明のプラズマ処理方法を実施するための装
置の一例を示す断面図である。
【図4】探針を示す側面図である。
【図5】探針に接続する回路の具体例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明のプラズマ処理方法の一例を示す工程図
である。
【図7】従来のECRプラズマ処理装置を示す概略図で
ある。
【図8】ラングミュアプローブ法における探針の捕集面
積を模式的に示す説明図である。
【図9】ラングミュアプローブ法により得られる探針の
電流−電圧特性図である。
【符号の説明】
1 真空室 11 電磁コイル 15 探針 16 可変電圧源 17 電流計 18 電圧計 2 演算部 30 プラズマガスノズル 31 真空処理室 34 ガス供給部 36 流量調整部 38 圧力調整部 4 載置台 51 マイクロ波発振器 62 可変電圧源 63 電流計 64 電圧計 7 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 信雄 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エレ クトロン株式会社内 (72)発明者 川上 聡 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 Fターム(参考) 5F004 AA16 BA14 CA02 CA03 CB06 DA00 DA23 DB03 5F045 AA10 AB39 AC02 AC16 AE15 DP03 EH17 EH19 GB08 GB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスである第1のガスを真空室内
    に供給し、この第1のガスをプラズマ化する工程と、 基端が可変電圧源を介して接地された探針に前記工程で
    生成されたプラズマを接触させる工程と、 前記可変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも
    高い側に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流
    れる電流が飽和したときの飽和電流Ies1 と、前記可
    変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも低い側
    に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流れる電
    流が飽和したときの飽和電流Iis1 とを求める工程
    と、 負イオンを生成するガスを含む第2のガスを真空室内に
    供給し、この第2のガスをプラズマ化する工程と、 基端が可変電圧源を介して接地された探針に前記工程で
    生成された第2のガスのプラズマを接触させる工程と、 前記可変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも
    高い側に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流
    れる電流が飽和したときの飽和電流Ies2 と、前記可
    変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも低い側
    に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流れる電
    流が飽和したときの飽和電流Iis2 とを求める工程
    と、 第1のガスの正イオンの質量をmi1 とし、第2のガス
    の正イオンの中で支配的な正イオンの換算質量をmi2
    とし、第1のガスをプラズマ化したときの電子密度をn
    1 とすると、Iis1 /Iis2 、Ies1 /Ies
    2 、mi1 、mi2 及びne1 に基づいて、第2のガス
    をプラズマ化したときの負イオンの密度ni1 - を求め
    る工程と、を含むことを特徴とするプラズマ中の負イオ
    ンの測定方法。
  2. 【請求項2】 下記の近似式に基づいて、負イオンの密
    度ni1 - を求めることを特徴とする請求項1記載のプ
    ラズマ中の負イオンの測定方法。 記 (Iis2 /Iis1 )・(mi2 /mi1 1/2
    (Ies2 /Ies1 )+(ni- /ne1
  3. 【請求項3】 第1のガスをプラズマ化する工程、及び
    第2のガス2をプラズマ化する工程は、ガスにマイクロ
    波と磁場とを印加して電子サイクロトロン共鳴によりプ
    ラズマ化する工程であることを特徴とする請求項1また
    は2記載のプラズマ中の負イオンの測定方法。
  4. 【請求項4】 真空室内に供給された処理ガスをプラズ
    マ化し、そのプラズマにより被処理体に対して処理を行
    う方法において、 不活性ガスである第1のガスを真空室内に供給し、この
    第1のガスをプラズマ化する工程と、 基端が可変電圧源を介して接地された探針に前記工程で
    生成されたプラズマを接触させる工程と、 前記可変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも
    高い側に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流
    れる電流が飽和したときの飽和電流Ies1 と、前記可
    変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも低い側
    に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流れる電
    流が飽和したときの飽和電流Iis1 とを求める工程
    と、 負イオンを生成する処理ガスを含む第2のガスを真空室
    内に供給し、この第2のガスをプラズマ化する工程と、 基端が可変電圧源を介して接地された探針に前記工程で
    生成された第2のガスのプラズマを接触させる工程と、 前記可変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも
    高い側に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流
    れる電流が飽和したときの飽和電流Ies2 と、前記可
    変電圧源により前記探針の電位を接地電位よりも低い側
    に変化させ、探針の電位の変化に対して探針に流れる電
    流が飽和したときの飽和電流Iis2 とを求める工程
    と、 第1のガスの正イオンの質量をmi1 とし、第2のガス
    の正イオンの中で支配的な正イオンの換算質量をmi2
    とし、第1のガスをプラズマ化したときの電子密度をn
    1 とすると、Iis1 /Iis2 、Ies1 /Ies
    2 、mi1 、mi2 及びne1 に基づいて、第2のガス
    をプラズマ化したときの負イオンの密度ni1 - を求め
    る工程と、 この工程で求められた負イオンの密度ne1 に基づい
    て、プラズマを制御するための制御パラメ−タを制御す
    る工程と、を含むことを特徴とするプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 下記の近似式に基づいて、負イオンの密
    度ni1 - を求めることを特徴とする請求項4記載のプ
    ラズマ処理方法。 記 (Iis2 /Iis1 )・(mi2 /mi1 1/2
    (Ies2 /Ies1 )+(ni- /ne1
  6. 【請求項6】 真空室内に供給された処理ガスをプラズ
    マ化し、そのプラズマにより被処理体に対して処理を行
    う装置において、 基端が可変電圧源を介して接地され、前記真空室で生成
    されたプラズマに接触される探針と、 この探針に流れる電流を検出する電流検出部と、 不活性ガスをプラズマ化したときと、処理ガス及び不活
    性ガスの混合ガスをプラズマ化したときの夫々におい
    て、前記可変電圧源により探針の電圧を変化させて探針
    の電圧と電流とのデ−タを採取し、それらデ−タに基づ
    いて処理ガスの成分の負イオンの密度を計測する手段
    と、 この手段で計測された負イオンの密度に基づいてプラズ
    マを制御するための制御パラメ−タを制御する手段と、
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
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