JP2000123564A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2000123564A
JP2000123564A JP10290904A JP29090498A JP2000123564A JP 2000123564 A JP2000123564 A JP 2000123564A JP 10290904 A JP10290904 A JP 10290904A JP 29090498 A JP29090498 A JP 29090498A JP 2000123564 A JP2000123564 A JP 2000123564A
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disk
recording
cartridge
reproducing
cartridge holder
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JP10290904A
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Yasushi Tomita
保士 富田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体内の空気の流動を規制し、記録再生
動作の信頼性の向上を図る。 【解決手段】 装置本体101内に設けられ、フロント
パネル109のカートリッジ挿脱口110を介して第1
及び第2のディスクカートリッジ5,22が挿脱可能な
挿脱位置と、ヘッド部121による第1及び第2の磁気
ディスク6,23への情報信号の記録再生が可能な装着
位置との間で移動可能とされ、ヘッド部121が、装着
された第1及び第2のディスク6,23と対向可能とす
るための記録再生用の切り欠き部236を有するカート
リッジホルダ231を備える。そして、装置本体101
内に設けられ、カートリッジホルダ231が挿脱位置に
位置するか装着位置に位置するか拘わらず、カートリッ
ジホルダ231と天板部108との間の空間におけるカ
ートリッジホルダ231の記録再生用の切り欠き部23
6の内側と外側の空気の流動を規制する第1の流動規制
部材331を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
ク等のディスク状記録媒体に対して情報信号を記録及び
/又は再生するディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カートリッジ本体内に磁気ディス
クが回転可能に収納されたディスクカートリッジがあ
る。リムーバブルとされるこの種のディスクカートリッ
ジとしては、可撓性を有するディスク基板上に信号記録
層が形成されて直径を3.5インチとなす磁気ディス
ク、いわゆるフレキシブルディスクを情報記録媒体とし
て有するディスクカートリッジが知られている。
【0003】この種のディスクカートリッジが装着され
て磁気ディスクに対する情報信号の記録再生を行うディ
スクドライブ装置は、磁気ディスクの信号記録面に対し
て情報信号を記録再生するヘッド部を支持するヘッド機
構を備えている。また、ディスクドライブ装置は、ヘッ
ド機構を介してヘッド部を磁気ディスクの径方向に移動
する移動機構と、磁気ディスクが載置されるディスクテ
ーブルとこのディスクテーブルを回転駆動するためのス
ピンドルモータとを有するディスク回転駆動機構とを備
えている。
【0004】また、このディスクドライブ装置は、装置
本体内へ挿入されたディスクカートリッジを保持して、
ディスクカートリッジが挿脱可能な挿脱位置と、ヘッド
部による磁気ディスクに対する情報信号の記録再生が可
能な装着位置との間を移送するカートリッジホルダを有
するローディング機構を備えている。カートリッジホル
ダには、ヘッド部を、装着された磁気ディスクと対向可
能として、磁気ディスクの径方向に移動するための記録
再生用の開口部が形成されている。
【0005】以上のように構成されたディスクドライブ
装置は、ディスクカートリッジが装置本体内に装填され
ると、カートリッジホルダに保持され、ローディング機
構によってカートリッジホルダが挿脱位置から装着位置
に移動されて、ディスクカートリッジ内の磁気ディスク
がディスクテーブル上に載置されて回転駆動される。そ
して、ヘッド機構は、移動機構を介してヘッド部が磁気
ディスクの径方向に移動されて、ヘッド部によって磁気
ディスクに対する情報信号の記録再生を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、扱われる情
報信号の大容量化に伴い、従来の2MB(メガバイト)
の記録容量に対して数10MBから数100MBの記録
容量を有するように高記録密度化が図られた磁気ディス
ク(以下、高容量ディスクと称する。)が内部に収納さ
れた高容量ディスクカートリッジが提案されている。
【0007】この種の高容量ディスクカートリッジが有
する高容量ディスクは、信号記録面に形成される記録ト
ラックの高密度化を図るため、トラック幅が幅狭とされ
るとともに狭ピッチ化が図られている。このため、特に
このような高容量ディスクは、僅かな塵埃が信号記録面
上やヘッド部等に付着することにより、情報信号の記録
再生時にエラーを発生してしまうという問題がある。
【0008】従来のディスクドライブ装置は、例えばコ
ンピュータが備える空冷機構等の影響によって装置本体
内に空気の流動が生じており、流動する空気中の塵埃
が、カートリッジホルダの記録再生用の開口部から内側
に進入することによって、ヘッド部に付着したり、カー
トリッジホルダの記録再生用の開口部から進入した塵埃
が、カートリッジホルダに保持されたディスクカートリ
ッジのカートリッジ本体に形成された記録再生用の開口
部からカートリッジ本体内に進入し、磁気ディスクの信
号記録面等に付着してしまうという問題があった。
【0009】また、特に高容量ディスクは、記録再生時
に高回転で回転駆動されるため、カートリッジ本体の記
録再生用の開口部近傍や、カートリッジホルダの記録再
生用の開口部近傍に空気の流動が発生してしまうという
不都合もある。
【0010】このため、従来のディスクドライブ装置
は、特に高容量ディスクカートリッジの記録再生時に、
装置本体内を流動する空気中の塵埃が、ヘッド部やカー
トリッジ本体内の磁気ディスクに付着することにより、
情報信号の記録再生時のエラーの要因となっていた。
【0011】そこで、本発明は、カートリッジホルダの
開口部の内側と外側の空気の流動を規制することによ
り、ディスク状記録媒体に対する記録再生動作の信頼性
を向上することを可能とするディスクドライブ装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るディスクドライブ装置は、底板部と
天板部とディスクカートリッジが挿脱される開口部を有
するフロントパネルとを有する筐体と、この筐体内に設
けられてディスク状記録媒体に対して情報信号を記録及
び/又は再生する記録再生手段とを備える。また、ディ
スクドライブ装置は、筐体内に設けられて、フロントパ
ネルの開口部を介してディスクカートリッジが挿脱可能
な挿脱位置と、記録再生手段によるディスク状記録媒体
への情報信号の記録及び/又は再生が可能な装着位置と
の間で移動可能とされ、記録再生手段が、装着されたデ
ィスク状記録媒体と対向可能とするための開口部を有す
るカートリッジホルダを備える。そして、このディスク
ドライブ装置は、筐体内に設けられて、カートリッジホ
ルダが上記挿脱位置に位置するか装着位置に位置するか
に拘わらずに、カートリッジホルダと天板部との間の空
間におけるカートリッジホルダの開口部の内側と外側の
空気の流動を規制する流動規制部材を備える。
【0013】以上のように構成したディスクドライブ装
置によれば、カートリッジホルダが挿脱位置に位置する
か装着位置に位置するかに拘わらずに、流動規制部材が
筐体の天板部が当接することによって、筐体の天板部と
カートリッジホルダとの間の空間の空気の流動が規制さ
れて、カートリッジホルダの開口部の内側と外側とを空
気が流動しない。したがって、このディスクドライブ装
置によれば、カートリッジホルダの開口部の内方に、装
置本体内を流動する空気中の塵埃が進入することが規制
される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、ディスクドライブ装置を図面を参照して説明
する。
【0015】図1に示すように、このディスクドライブ
装置100は、情報記録媒体として磁気ディスクが収納
されたディスクカートリッジが、装置本体内に対して挿
脱されて用いられる。ディスクドライブ装置100は、
第1の記録密度に対応して情報信号が記録再生される第
1の磁気ディスクを収納した第1のディスクカートリッ
ジと、第1の記録密度より記録密度が高い第2の記録密
度に対応して情報信号を記録再生する第2の磁気ディス
クを収納した第2のディスクカートリッジのいずれか一
方を選択的に使用して情報信号の記録再生を行う。
【0016】本発明に係るディスクドライブ装置100
の説明に先立ち、このディスクドライブ装置100に用
いられる第1及び第2のディスクカートリッジをそれぞ
れ説明する。これらのディスクカートリッジに収納され
る各磁気ディスクは、いずれも直径を3.5インチとし
て形成されている。
【0017】第1のディスクカートリッジ5は、図2及
び図3に示すように、第1の記録密度で情報信号が記録
され、2MB(メガバイト)程度の記録容量を有する第
1の磁気ディスク6を収納する。第1のディスクカート
リッジ5に収納される第1の磁気ディスク6は、可撓性
を有する合成樹脂製のディスク基板7を有し、このディ
スク基板7の両主面に磁性層を被着して信号記録面を形
成している。ディスク基板7の中心には、円形の中心孔
が穿設され、中心孔を閉塞するようにハブ8が取り付け
られている。ハブ8は、ステンレスや鉄等の磁性材料を
用いて形成され、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌合
し、突出部の外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周縁
に接着させてディスク基板7に取り付けられている。ハ
ブ8の中心部には、ディスクドライブ装置100側に設
けられるディスク回転駆動機構のスピンドルが挿通され
る矩形状をなすスピンドル孔8aが穿設され、中心部に
対し偏心した位置にディスク回転駆動機構に設けられる
駆動ピンが係合する長方形状をなす駆動ピン係合孔8b
が穿設されている。
【0018】上述のように形成された第1の磁気ディス
ク6は、上下一対のハーフ9,10を突き合わせ結合し
て形成したカートリッジ本体11内に回転可能に収納さ
れる、磁気ディスク6を収納したカートリッジ本体11
の下面側の略中央部には、図3に示すように、ディスク
回転駆動機構を構成するディスクテーブルが進入する円
形をなす中央開口部12が設けられている。また、カー
トリッジ本体11の上下面の相対向する位置には、図2
及び図3に示すように、矩形状の記録再生用の開口部1
3,14が設けられている。これら開口部13,14
は、カートリッジ本体11の左右方向の中央部に位置
し、中央開口部12の近傍からカートリッジ本体11の
前面側に亘って形成されている。カートリッジ本体11
に収納された第1の磁気ディスク6は、記録再生用の開
口部13,14を介して信号記録部の一部が内外周に亘
って外方に臨まされる。さらに、カートリッジ本体11
の背面側の一方のコーナ部には、図2及び図3に示すよ
うに、収納されている磁気ディスク6に情報信号の重ね
記録を規制する誤記録防止孔15が設けられている。ま
た、カートリッジ本体11の下面側の誤記録防止孔15
が設けられた側とは反対側の他方のコーナ部に、図3に
示すように、カートリッジ本体11に収納された磁気デ
ィスクの仕様を示すディスク識別孔16が設けられる。
このディスク識別孔16を検出することによって、カー
トリッジ本体11に収納された磁気ディスク6が2MB
の記録容量を有するものであることが識別される。
【0019】また、カートリッジ本体11の下面側に
は、図3に示すように、第1のディスクカートリッジ5
をディスクドライブ装置100に装着したとき、この装
置100側に設けられたカートリッジ装着位置に位置決
めする位置決めピン係合孔17,18が設けられてい
る。これら位置決めピン係合孔17,18は、図3に示
すように、記録再生用の開口部13,14の両側に位置
するように設けられている。
【0020】第1のディスクカートリッジ5には、図2
及び図3に示すように、記録再生用の開口部13,14
を開閉するシャッタ部材19が取り付けられている。シ
ャッタ部材19は、アルミニウム、ステンレス等の金属
板を用いて、あるいは合成樹脂を成形して断面コ字状に
形成され、カートリッジ本体11の前面側から記録再生
用の開口部13,14を覆うように嵌合され、これら開
口部13,14を開閉する図2及び図3中矢印a1 方向
及び矢印a2 方向に移動可能に取り付けられている。シ
ャッタ部材19のカートリッジ本体11の上下面に延在
され記録再生用の開口部13,14を覆うシャッタ部1
9a,19bには、シャッタ部材19が図2及び図3中
矢印a1 方向に移動され、開口部13,14を開放した
位置に移動したとき 開口部13,14に対応してこれ
ら開口部13,14を開放する矩形状の切り欠き穴2
0,21が設けられている。
【0021】なお、シャッタ部材19は、カートリッジ
本体11内に配設された図示しないバネ部材にシャッタ
部19a,19bが記録再生用の開口部13,14を閉
塞する図2及び図3中矢印a2 方向に移動するように付
勢されている。
【0022】上述した第1の磁気ディスク6より記録密
度が高い第2の記録密度で情報信号が記録される第2の
磁気ディスク23を収納した第2のディスクカートリッ
ジ22は、図4及び図5に示すように、前述した第1の
ディスクカートリッジ5と大きさ及び厚さを共通に形成
されている。
【0023】第2のディスクカートリッジ22に収納さ
れる第2の磁気ディスク23は、前述した第1の磁気デ
ィスク6と同様に、可撓性を有する合成樹脂製のディス
ク基板24を有し、このディスク基板24の両主面に磁
性層を被着して信号記録部を形成している。ディスク基
板24の中心には円形の中心孔が穿設され、この中心孔
を閉塞するようにハブ25が取り付けられている。ハブ
25は、ステンレスや鉄等の磁性材料を用いて形成さ
れ、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌合し、突出部の
外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周縁に接着させて
ディスク基板23に取り付けられている。このハブ25
の中心部には、ディスクドライブ装置100側に設けら
れるディスク回転駆動機構のスピンドルが挿通される円
形をなすスピンドル孔25aが穿設され、中心部に対し
偏心した位置にディスク回転駆動機構に設けられる駆動
ピンが挿通する長方形状をなす駆動ピン挿通孔25bが
穿設されている。
【0024】上述のように形成された第2の磁気ディス
ク23は、100MB以上の記録容量、好ましくは20
0MB以上の記録容量を有するように形成される。そし
て、第2の磁気ディスク23は、上下一対のハーフ2
6,27を突き合わせ結合して形成したカートリッジ本
体28内に回転可能に収納される、第2の磁気ディスク
23を収納したカートリッジ本体28の下面側の略中央
部には、図4に示すように、ディスク回転駆動機構を構
成するディスクテーブルが進入する円形をなす中央開口
部29が設けられている。また、カートリッジ本体28
の上下面の相対向する位置には、図4及び図5に示すよ
うに、矩形状の記録再生用の開口部30,31が設けら
れている。これら開口部30,31は、カートリッジ本
体28の左右方向の中央部に位置し、中央開口部29の
近傍からカートリッジ本体28の前面側に亘って形成さ
れている。カートリッジ本体28に収納された第2の磁
気ディスク23は、記録再生用の開口部30,31を介
して信号記録部の一部が内外周に亘って外方に臨まされ
る。
【0025】ところで、第2の磁気ディスク23は、高
容量化を実現するために、外周縁近傍までを信号記録部
としている。第2の磁気ディスク23の外周縁近傍まで
形成された信号記録部をカートリッジ本体28の外方に
臨ませ、ディスクドライブ装置100側のヘッド部12
1によってアクセスし得るように、記録再生用の開口部
30,31は、前述した第1のディスクカートリッジ5
に設けた記録再生用の開口部13,14に比し大きく形
成されている。すなわち、第2のディスクカートリッジ
22に設けられる記録再生用の開口部30,31は、図
4に示すように、カートリッジ本体28の前面近傍まで
拡大して形成されている。
【0026】さらに、カートリッジ本体28の背面側の
他方のコーナ部には、図4及び図5に示すように、収納
されている第2の磁気ディスク23に対する情報信号の
重ね記録を規制する誤記録防止孔32が設けられてい
る。誤記録防止孔32は、第1のディスクカートリッジ
5とは逆の位置に設けられており、誤記録防止部材36
が移動可能に配設されている。また、カートリッジ本体
28の下面側の誤記録防止孔32が設けられた側とは反
対側の一方のコーナ部には、図5に示すように、検出孔
33が設けられている。この検出孔33は、第1のディ
スクカートリッジ5の誤記録防止孔15が設けられる位
置に設けられて、第1のディスクカートリッジ5のみを
用いるディスクドライブ装置に装着されたとき、このデ
ィスクドライブ装置に設けられた誤記録検出機構によっ
て検出され、第2の磁気ディスク23への情報信号の記
録を禁止し、第2の磁気ディスク23に高密度で記録さ
れた情報信号が消去されてしまうことを防止するもので
ある。
【0027】また、カートリッジ本体28の下面側に
は、図5に示すように、第2のディスクカートリッジ2
2をディスクドライブ装置100に装着したとき、この
装置100側に設けられたカートリッジ装着位置に位置
決めする位置決めピン係合孔39,40が設けられてい
る。これら位置決めピン係合39,40は、図5に示す
ように、記録再生用の開口部30,31の両側に位置す
るように設けられている。そして、カートリッジ本体2
8の下面側には、図5に示すように、一方の位置決めピ
ン係合孔39に隣接するようにして、カートリッジ本体
28に収納された第2の磁気ディスク23が高容量型の
例えば200MBの記録容量を有するものが収納された
ことを示すディスク識別孔34が設けられている。
【0028】さらに、カートリッジ本体28の上面側
で、記録再生用の開口部30,31が設けられる前面側
の一方のコーナ部に位置して、ディスクドライブ装置1
00への挿入方向を規制する誤挿入防止用の溝部41が
設けられている。
【0029】第2のディスクカートリッジ22にも、第
1のディスクカートリッジ5と同様に記録再生用の開口
部30,31を開閉するシャッタ部材42が取り付けら
れている。このシャッタ部材42も、アルミニウム、ス
テンレス等の金属板を用いて、あるいは合成樹脂を成形
して形成されている。
【0030】第2のディスクカートリッジ22に設けら
れるシャッタ部材42は、記録再生用の開口部30,3
1を閉塞するに足る大きさのシャッタ部42a,42b
を有し、これらシャッタ部42a,42bを連結すると
ともに、このシャッタ部材42をカートリッジ本体28
に支持させるための断面コ字状をなすシャッタ支持部4
3,44がシャッタ部42a,42bの基端部側の両側
に突設され、全体で略T字状をなすように形成されてい
る。
【0031】ところで、第2のディスクカートリッジ2
2に設けられる記録再生用の開口部30,31は、第2
の磁気ディスク23の外周縁近傍まで形成された信号記
録部をカートリッジ本体28の外方に臨ませるようにす
るため、カートリッジ本体28の前面近傍まで形成さ
れ、前述した第1のディスクカートリッジ5に設けた記
録再生用の開口部13,14に比し大きく形成されてい
る。このように大型化された記録再生用の開口部30,
31を確実に開放するため、図4に示すように、シャッ
タ部材42の一方のシャッタ支持部43には、シャッタ
部材42が開口部30,31を開放した位置に移動され
たとき、これら開口部29,30のカートリッジ本体2
8の前面側を開放する切り欠き凹部45が形成されてい
る。すなわち、シャッタ支持部43のカートリッジ本体
28の上下面に延長される部分に切り欠き凹部45が形
成されている。
【0032】上述のように形成されたシャッタ部材42
は、カートリッジ本体28の前面側からシャッタ部42
a,42bが記録再生用の開口部30,31上に延長さ
れるように嵌合され、シャッタ部42a,42bがこれ
ら開口部30,31を開閉する図4及び図5中矢印a1
方向及び矢印a2 方向に移動可能に取り付けられてい
る。
【0033】なお、シャッタ部材42は、カートリッジ
本体28内に配設された図示しないバネ部材にシャッタ
部42a,42bが記録再生用の開口部30,31を閉
塞する図4及び図5中矢印a2 方向に移動するように付
勢されている。
【0034】次に、上述したように構成された第1の記
録密度で情報信号が記録される第1の磁気ディスク6を
収納した第1のディスクカートリッジ5と、第1の記録
密度より記録密度が高い第2の記録密度で情報信号が記
録される第2の磁気ディスク23を収納した第2のディ
スクカートリッジ22のいずれか一方を選択的に用いて
情報信号の記録再生を行うことを可能とする本発明に係
るディスクドライブ装置100を図面を参照して説明す
る。
【0035】図1に示すように、本発明に係るディスク
ドライブ装置100は、ディスクカートリッジが装着さ
れる装置本体101と、この装置本体101の底面部の
保護する下カバーであるとともに装置本体101を例え
ばコンピュータの筐体内の被取付け部に取り付けるため
の取り付け用ベース103とを備えている。
【0036】装置本体101は、図1及び図6に示すよ
うに、金属板やアルミダイキャスト等により形成された
ベース105と、このベース105の内方を保護するた
めの上カバー107と、装置本体101内に対して第1
及び第2のディスクカートリッジ5,22を挿脱するた
めのカートリッジ挿脱口110を有するフロントパネル
109とを有している。
【0037】上カバー107は、図1及び図6に示すよ
うに、金属板を断面略コ字状に折り曲げて形成されてお
り、ベース105の上端部に取り付けられる。
【0038】フロントパネル109は、合成樹脂等によ
って形成されており、ベース105に着脱自在に組み付
けられている。フロントパネル109は、上縁側には、
第1又は第2のディスクカートリッジ5,22が、シャ
ッタ部材19,42が取り付けられた前端側を挿入端と
して水平に挿入されるに足る大きさを有するカートリッ
ジ挿脱口110が設けられている。このカートリッジ挿
脱口110は、第1又は第2のディスクカートリッジ
5,22が装置本体101内に装着されていない状態に
おいて、装置本体101の内方に向かって回動される開
閉扉112により閉塞されている。
【0039】フロントパネル109の下縁側の両側に
は、装置本体101内に装着された第1又は第2のディ
スクカートリッジ5,22を装置本体101内から排出
させる図示しないイジェクト機構を動作させるイジェク
ト釦113と、このディスクドライブ装置100の動作
状態を表示する発光表示部114とがそれぞれ設けられ
ている。
【0040】ディスクドライブ装置100を構成する装
置本体101は、図6に示すように、第1又は第2のデ
ィスクカートリッジ5,22に収納された第1又は第2
の磁気ディスク6,23に対して情報信号を記録再生す
るヘッド機構116と、このヘッド機構116を第1又
は第2の磁気ディスク6,23の径方向に移動する移動
機構117と、第1又は第2の磁気ディスク6,23を
回転駆動するディスク回転駆動機構118と、第1又は
第2のディスクカートリッジ5,22の記録再生を行う
カートリッジ装着位置にディスクカートリッジ5,22
を移送するローディング機構119とを備えている。
【0041】ヘッド機構116は、装置本体101内の
ベース105上に、装置本体101内に装着される第1
及び第2のディスクカートリッジ5,22と対向する位
置に、移動機構117を介して第1及び第2の磁気ディ
スク6,23の径方向に移動可能に配設されている。
【0042】このヘッド機構116は、図6に示すよう
に、互いに異なる第1及び第2の記録密度に対応して情
報信号を記録再生するヘッド部121,121と、この
ヘッド部121,121を先端部に支持する支持アーム
122,122と、この支持アーム122,122の基
端部に配設されるベースプレート123,123と、こ
のベースプレート123,123を介して支持アーム1
22,122を保持するアーム保持部材124,124
と、これらアーム保持部材124,124が取付けられ
たヘッドキャリッジ本体125とを有している。
【0043】ヘッド部121,121は、第1又は第2
の磁気ディスク6,23の両主面を間に挟んで対向する
位置に配設されており、図示しないが、記録密度が異な
る第1の記録密度及び第2の記録密度に対応して情報信
号を記録再生する第1及び第2の磁気ヘッド素子を有す
るヘッドスライダと、このヘッドスライダを揺動自在に
支持するためのジンバルバネと、このジンバルバネが取
り付けられるスペーサとを有している。
【0044】ヘッドスライダは、図示しないが、第1の
記録密度に対応して情報信号を記録再生する第1の磁気
ヘッド素子と、この第1の記録密度より記録密度が高い
第2の記録密度に対応して情報信号を記録及び/又は再
生する第2の磁気ヘッド素子と、磁気回路を構成するコ
イル及び磁気コア形成部材とを有している。ジンバルバ
ネは、金属薄板によって形成されており、略中央部にヘ
ッド支持部が弾性変位自在に形成されている。ジンバル
バネは、ヘッド支持部にヘッドスライダが取り付けられ
ることにより、ヘッド支持部を介してヘッドスライダを
揺動自在に支持している。スペーサは、内方にジンバル
バネのヘッド支持部に当接するピボットを有する略矩形
筒状に形成されており、一端部にジンバルバネの外周部
が取り付けられる取付け部が形成されている。このスペ
ーサの他端部は、支持アーム122の先端部に取り付け
られている。
【0045】支持アーム122は、金属薄板によって先
端部に向かって幅が次第に小とされるテーパ形状に形成
されている。支持アーム122の先端部には、第1又は
第2の磁気ディスク6,23の信号記録面に対向する面
上に、ヘッド部121,121が取り付けられている。
ペースプレート123は、金属材料によって形成されて
おり、支持アーム122の基端部に接合固定されるとと
もに、アーム保持部材124に取り付けられる。アーム
保持部材124は、剛性を有する材料によって形成され
ており、ヘッド部121,121の移動をガイドするた
めのガイド片を有している。ヘッドキャリッジ本体12
5は、剛性を有する材料により断面略コ字状に形成され
ており、移動機構117に移動可能に支持されている。
【0046】以上のように構成されたヘッド部121,
121を有するヘッド機構116は、第1の記録密度で
情報信号が記録される第1の磁気ディスク6と、この第
1の磁気ディスク6より記録密度が高い第2の記録密度
で情報信号が記録される第2の磁気ディスク23とにそ
れぞれ対応して、情報信号の記録再生を行うことが可能
とされている。
【0047】第1の磁気ディスク6に対して情報信号の
記録再生を行う場合には、各支持アーム122,122
の先端側に取り付けたヘッド部121,121の第1の
磁気ヘッド素子を第1の磁気ディスク6の信号記録面に
接触させた状態で第1の磁気ディスク6を回転駆動す
る。このとき、第1の磁気ディスク6は、ディスク回転
駆動機構118により約300rpmの回転速度で回転
され、第1の磁気ヘッド素子により情報信号の記録再生
が行われる。
【0048】一方、第2の磁気ディスク23に対して情
報信号を記録再生する場合には、第2の磁気ディスク2
3の信号記録面からヘッド部121,121の第2の磁
気ヘッド素子を僅かに浮上させる。すなわち、第2の磁
気ディスク23が装着されたことが検出されると、ディ
スク回転駆動機構118は、第2の磁気ディスク23を
約3600rpmの回転速度で回転させる。このよう
に、第2の磁気ディスク23が高速で回転されると、こ
の第2の磁気ディスク23の信号記録面に対応するヘッ
ドスライダの対向面と第2の磁気ディスク23の信号記
録面との間に空気の対流が発生し、いわゆるエアフィル
ムが形成されるため、このエアフィルムの作用によりヘ
ッド部121,121が第2の磁気ディスク23の信号
記録面から一定量、およそ50nm程度浮上される。そ
して、第2の磁気ディスク23は、信号記録面に対して
ヘッド部121,121が浮上された状態で、第2の磁
気ヘッド素子により情報信号の記録再生が行われる。
【0049】移動機構117は、図6に示すように、ベ
ース105上に配設されてヘッド機構116のヘッドキ
ャリッジ本体125を移動可能に支持する主ガイド軸2
02及び図示しない従ガイド軸と、ヘッドキャリッジ本
体125を介してヘッド機構116のヘッド部121,
121を第1及び第2の磁気ディスク6,23の径方向
に移動する電磁駆動部200とを有している。電磁駆動
部200は、図示しないボイスコイルモータのヨークに
挿通される駆動用コイル204,205を有しており、
これら駆動用コイル204,205に駆動電流が供給さ
れることにより、ディスクテーブル222上にローディ
ングされた第1又は第2の磁気ディスク6,23の径方
向に移動操作される。
【0050】ディスク回転駆動機構118は、図6に示
すように、ベース105に取り付けられたスピンドルモ
ータ220と、このスピンドルモータ220のスピンド
ル221の先端側にこのスピンドル221と一体に回転
するように取り付けられたディスクテーブル222とを
有している。ディスクテーブル222には、第1又は第
2の磁気ディスク6,23が載置される載置面側に、磁
気ディスク6,23に取り付けたハブ8、25を吸引す
るためのマグネット223が取り付けられている。ま
た、ディスクテーブル222の磁気ディスク6,23の
載置面側には、スピンドル221に対して偏心した位置
にハブ8,25に設けた駆動ピン係合孔8b又は駆動ピ
ン挿通孔25bに係合又は挿通する駆動ピン224が突
設されている。駆動ピン224は、ディスクテーブル2
22の外周側に向かって図示しない引っ張りバネ等の付
勢部材を介して付勢されている。
【0051】そして、ベース105の下面側には、種々
の電子回路や検出スイッチ等が配設された電子回路基板
226が取り付けられている。この電子回路基板226
上には、図6に示すように、第1又は第2のディスクカ
ートリッジ5,22の装着の有無を検出するディスクイ
ン検出スイッチ227が、押込み操作される操作子をベ
ース105の上面側に突出させて配設されている。ま
た、電子回路基板226上には、第1又は第2のディス
クカートリッジ5,22に設けた誤記録防止孔16,3
2の開放状態を検出する第1又は第2の誤記録防止検出
スイッチ228,229が設けられている。また、電子
回路基板226上には、図6に示すように、第2のディ
スクカートリッジ22に設けたディスク容量識別孔34
を検出するディスク容量検出スイッチ230が設けられ
ている。このディスク容量検出スイッチ230は、カー
トリッジ装着位置に装着されるディスクカートリッジに
設けたディスク容量識別孔の有無を検出することによっ
て、ディスクカートリッジに収納された磁気ディスクの
容量を検出する。
【0052】ローディング機構119は、図6に示すよ
うに、カートリッジ挿脱口110から装填された第1又
は第2のディスクカートリッジ5,22を保持するカー
トリッジホルダ231と、このカートリッジホルダ23
1に対して第1又は第2のディスクカートリッジ5,2
2が挿脱されるカートリッジ挿脱位置とディスク回転駆
動機構118のディスクテーブル222上に載置される
カートリッジ装着位置とに昇降動作させるための昇降操
作板232とを有している。
【0053】カートリッジホルダ231は、相対向する
両側に装置本体101内に挿入された第1又は第2のデ
ィスクカートリッジ5,22の幅方向の両側を保持する
カートリッジ保持部235を有し、カートリッジ挿脱口
110に臨む前方側及びベース105に臨む下方側が開
放された略筐体状に形成されている。カートリッジホル
ダ231の上面部には、第1又は第2のディスクカート
リッジ5,22に対してヘッド機構116が進入するた
めの記録再生用の切り欠き部236が形成されている。
【0054】また、カートリッジホルダ231の両側に
は、ベース105の側面部に形成されたガイド溝237
に係合するガイド片238,238が外方に向かって切
り起こして形成されており、ガイド片238,238を
介してベース105に対する昇降位置がガイドされてい
る。カートリッジホルダ231の両側には、昇降操作板
232上に移動可能に支持される支持軸239が外方に
向かって突設されている。
【0055】このカートリッジホルダ231は、カート
リッジ挿脱口110を介して装置本体101内に挿入さ
れた第1又は第2のディスクカートリッジ5,22を保
持して、ベース105に組み付けられた昇降操作板23
2によって、ディスク回転駆動機構118のディスクテ
ーブル222から離間したカートリッジ挿脱位置とディ
スクテーブル222側に近接したカートリッジ装着位置
とに亘る上下方向に移動操作される。このカートリッジ
ホルダ231は、保持した第1又は第2のディスクカー
トリッジ5,22に収納された第1又は第2の磁気ディ
スク6,23をディスクテーブル222上にローディン
グさせ、或いはディスクテーブル222上にローディン
グされた磁気ディスク6,23をアンローディングさせ
る。
【0056】そして、ベース105の上面側には、この
ベース105とカートリッジホルダ231との間に位置
して、カートリッジホルダ231をベース105に配設
されたディスク回転駆動機構118に対して近接離間す
る方向に昇降動作させる昇降操作板232が配設されて
いる。この昇降操作板232には、対向する両側に、図
6に示すように、上下方向の傾斜溝244を有するカム
片241,242が立ち上がり形成されている、これら
カム片241,242の傾斜溝244上には、カートリ
ッジホルダ231の両側に突設された支持軸239が移
動可能に係合されている。
【0057】また、昇降操作板232は、図示しない付
勢部材により、図6中矢印X2 方向に移動付勢されてい
る。また、ベース105上の後方側には、昇降操作板2
32が図6中矢印X1 方向の後方側に移動されたとき、
この昇降操作板232を後方側に移動させた位置にロッ
クするためのロックレバー246が回動可能に設けられ
ている。
【0058】また、ベース105上の後方側には、図示
しないが、昇降操作板232を付勢部材による付勢力に
抗して図6中矢印X1 方向に移動操作するイジェクト機
構のイジェクト用モータが配設されている。
【0059】昇降操作板232は、カートリッジ挿脱口
110を介して装置本体101内に第1又は第2のディ
スクカートリッジ5,22を挿脱可能な状態とすると
き、イジェクト用モータにより図6中矢印X1 方向に移
動操作され、ベース105の後方側の位置に移動されて
いる。このとき、昇降操作板232は、ロックレバー2
46によりロックされ、ベース105の後方側に移動さ
れた位置に保持されている。昇降操作板232がロック
レバー246にロックされた状態にあるとき、カートリ
ッジホルダ231は、支持軸239が、昇降操作板23
2のカム片241,242の傾斜溝244上の上端側に
支持されており、ディスク回転駆動機構118のディス
クテーブル222から離間された上昇位置に保持されて
いる。カートリッジホルダ231は、上昇位置に保持さ
れているとき、前面側の開放端をカートリッジ挿脱口1
10に対向させた状態に位置されている。ここで、カー
トリッジ挿脱口110を介して第1及び第2のディスク
カートリッジ5,22をカートリッジホルダ231内に
挿入すると、ロックレバー246は、第1又は第2のデ
ィスクカートリッジ5,22の挿入端側により押し込ま
れて回動操作される。第1又は第2のディスクカートリ
ッジ5,22が、カートリッジホルダ231内の所定の
挿入位置まで挿入されると、ロックレバー246は、回
動することにより昇降操作板232のロックを解除す
る。昇降操作板232は、ロックレバー246によるロ
ックが解除されると、付勢部材の付勢力を受けて図6中
矢印X2 方向に移動操作される。昇降操作板232が図
6中矢印X2 方向に移動すると、支持軸239がカム片
241,242の傾斜溝244に沿って下端側に移動
し、カートリッジホルダ231が図6中矢印L1 方向の
ベース105側のディスクテーブル222側に下降され
る。昇降操作板232は、カートリッジホルダ231を
下降させることにより、カートリッジホルダ231に保
持された第1又は第2のディスクカートリッジ5,22
をベース105上に構成されたカートリッジ装着位置に
位置決め装着させるとともに第1又は第2のディスクカ
ートリッジ5,22に収納された第1又は第2のディス
クカートリッジ5,22に収納された第1又は第2の磁
気ディスク6,23をディスクテーブル222上にロー
ディングする。
【0060】このとき、第1又は第2の磁気ディスク
6,23は、スピンドル221がハブ8,25に設けた
スピンドル孔8a,25aに挿通し、駆動ピン224が
駆動ピン係合孔8b又は駆動ピン挿通穴25bに係合又
は挿通し、マグネットによりハブ8,25が吸引されて
ディスクテーブル222上に載置され、ディスクテーブ
ル222と一体に回転可能な状態となる。ここで、スピ
ンドルモータ220が駆動されることにより、第1又は
第2の磁気ディスク6,23は、ディスクテーブル22
2と一体に、各々の記録密度に対応する回転数で回転さ
れる。
【0061】また、ローディング機構119は、図6に
示すように、昇降操作板232の位置を規制するロック
レバー246とを第1又は第2のディスクカートリッジ
5,22をカートリッジ装着位置から排出させる際、イ
ジェクト釦113を押込み操作することにより、イジェ
クト用モータが回転駆動されて、昇降操作板232が図
6中矢印X1 方向に移動される。昇降操作板232が図
6中X2 方向に移動されることによって、カートリッジ
ホルダ231は、カートリッジ挿脱位置に移動されると
ともに、ロックレバー246が回動して、カートリッジ
挿脱口110から第1又は第2のディスクカートリッジ
5,22を排出させる。
【0062】そして、本発明に係るディスクドライブ装
置100は、装置本体101内の空気の流動を規制する
流動規制機構330を備えている。流動規制機構330
は、図7に示すように、カートリッジホルダ231と上
カバー107の天板部108との間に配設される第1の
流動規制部材331と、カートリッジホルダ231と第
1又は第2のディスクカートリッジ5,22との間に配
設される第2の流動規制部材332とを有している。
【0063】本発明の要部である第1の流動規制部材3
31は、図7に示すように、カートリッジホルダ231
に上面部の上方側に位置して配設されている。図7及び
図8に示すように、第1の流動規制部材331は、例え
ば合成ゴム等の弾性材料によって形成されており、カー
トリッジホルダ231の記録再生用の切り欠き部236
に対応して、第1又は第2の磁気ディスク6,23の径
方向にヘッド機構116が移動するための記録再生用の
切り欠き部335を有する略U字状を全体が呈してい
る。
【0064】第1の流動規制部材331は、図8及び図
9に示すように、カートリッジホルダ231の上面部に
取り付けるための取付け部340と、上カバー107の
天板部108に当接する当接部341と、取付け部34
0上に立設されて当接部341を支持する支持壁部34
2とを有している。
【0065】取付け部340は、カートリッジホルダ2
31の記録再生用の切り欠き部236に対応する記録再
生用の切り欠き335aを有しており、カートリッジホ
ルダ231の上面部上に、記録再生用の切り欠き部23
6に沿って接着剤を介して接合固定されている。支持壁
部342は、取付け部340の記録再生用の切り欠き3
35aに亘って立設されている。
【0066】当接部341は、支持壁部342の上端
に、図9に示すように、取付け部340の主面と略平行
に延長して形成されるとともに、先端部が支持壁部34
2と略平行に形成されている。この当接部341の先端
部には、上カバー107の天板部108に当接する当接
片345が上方側に開口して形成されている。
【0067】そして、カートリッジホルダ231の上面
部上に取り付けられた第1の流動規制部材331は、カ
ートリッジホルダ231がカートリッジ装着位置に位置
する状態で、カートリッジホルダ231の上面部と上カ
バー107の天板部108との所定の間隔よりやや大と
された突出量を以て天板部108側へ突出されている。
このため、以上のように構成された第1の流動規制部材
331は、カートリッジホルダがカートリッジ装着位置
に位置する状態で弾性変形されており、当接部341が
上カバー107の天板部108に当接されている。
【0068】したがって、この第1の流動規制部材33
1は、弾性変形することにより、カートリッジホルダ2
31の昇降動作に拘わらず、常に上カバー107の天板
部108に当接片345が弾性変形されて当接されてい
る。このため、この第1の流動規制部材331は、装置
本体101内の空気の流動に伴って、ヘッド機構116
のヘッド部121や、第1又は第2の磁気ディスク6,
23に塵埃が付着することを防止している。
【0069】なお、上述した第1の流動規制部材331
は、取付け部340、支持壁部342及び当接部341
が弾性材料によって一体に形成されたが、取付け部34
0、支持壁部342又は当接部341のいずれかのみが
弾性を有していればよく、例えば取付け部340及び支
持壁部342が剛性を有する樹脂材料によって形成され
てもよい。
【0070】第2の流動規制部材332は、図10に示
すように、カートリッジホルダ231の上面部の下方側
に取り付けられており、カートリッジホルダ231に保
持された第1及び第2のディスクカートリッジ5,22
の記録再生用の開口部13,30に対向する位置に配設
されている。第2の流動規制部材332は、カートリッ
ジホルダ231の記録再生用の開口部236に対応する
記録再生用の切り欠き部348を有する略U字状に形成
されている。第2の流動規制部材332は、第1又は第
2のディスクカートリッジ5、22の記録再生用の開口
部13,30に沿って当接する当接片349を有してい
る。
【0071】また、図示しないが、流動規制機構330
は、スピンドルモータ220及びディスクテーブル22
2の外周側に位置して配設される第3の流動規制部材を
有している。この第3の流動規制部材は、ベース105
上に立設されて取り付けられており、カートリッジ本体
11,28の中央開口部12,29に沿って当接してス
ピンドルモータ220及びディスクテーブル222の外
周側をを取り囲むよう形成された本体部と、この本体部
に一体に形成されて第1又は第2のディスクカートリッ
ジ5,22の記録再生用の開口部14,31の周囲に沿
って当接する当接片とを有している。
【0072】以上のように構成された流動規制機構33
0について、装置本体101内の空気の流動を規制する
動作を説明する。
【0073】第1の流動規制部材331は、カートリッ
ジホルダ231がカートリッジ挿脱位置に位置する状態
で、当接部341が上カバー107の天板部108に当
接されることにより、装置本体101内のカートリッジ
ホルダ231の記録再生用の切り欠き部236に沿った
内方側の空間と外方側の空間とを分断する。このため、
第1の流動規制部材331は、上カバー107の天板部
108とカートリッジホルダ231の上面部との間の空
間の空気の流動を規制して、カートリッジホルダ231
の記録再生用の切り欠き部236の外方側と内方側との
間を装置本体101内の空気が流動することを規制す
る。
【0074】また同様に、第1の流動規制部材331
は、カートリッジホルダ231がカートリッジ装着位置
に位置する状態においても、当接部341が上カバー1
07の天板部108に当接されることにより、装置本体
101内のカートリッジホルダ231の記録再生用の切
り欠き部236に沿った内方側の空間と外方側の空間と
を分断する。このため、第1の流動規制部材331は、
上カバー107の天板部108とカートリッジホルダ2
31の上面部との間の空間の空気の流動を規制して、カ
ートリッジホルダ231の記録再生用の切り欠き部23
6の外方側と内方側との間を装置本体101内の空気が
流動することを規制する。
【0075】したがって、第1の流動規制部材331
は、上カバー107の天板部108とカートリッジホル
ダ231の上面部との間の空間における空気がカートリ
ッジホルダ231の記録再生用の切り欠き部236の外
方側から内方側へ空気中の塵埃が進入することを防止し
ている。
【0076】第2の流動規制部材332によれば、カー
トリッジホルダ231の上面部と第1又は第2のディス
クカートリッジ5,22の記録再生用の開口部13,3
0の内方側と外方側との空気の流動が規制される。した
がって、第2の流動規制部材332は、記録再生用の開
口部13,30からカートリッジ本体11,28内へ空
気中の塵埃が進入することを防止している。
【0077】第3の流動規制部材は、本体部がディスク
テーブル222の側面側を取り囲むように中央開口部1
2,29に沿って当接することによって、ディスクテー
ブル222の回転に伴う装置本体101内の空気の流動
により、第1又は第2のディスクカートリッジ5,22
の中央開口部12,29の外方側と内方側との空気の流
動を規制する。したがって、この第3の流動規制部材に
よれば、本体部が、装置本体101内の空気の流動に伴
って、中央開口部12,29の外方側から内方側に空気
中の塵埃が進入して、ディスクテーブル222近傍やデ
ィスクテーブル222上に載置された第1又は第2の磁
気ディスク6,23の信号記録面上に塵埃が付着するこ
とを防止している。
【0078】また、この第3の流動規制部材の当接片
は、第1又は第2のディスクカートリッジ5,22の記
録再生用の開口部14,31の周囲に沿って当接するこ
とによって、装置本体101内の空気の流動に伴って、
空気中の塵埃が第1又は第2のディスクカートリッジ
5,22の記録再生用の開口部14,31の外方側と内
方側との間の空気の流動を規制する。したがって、第3
の流動規制部材の当接片によれば、記録再生用の開口部
14,31の外方側から内方側へ空気中の塵埃が進入す
ることを防止している。
【0079】したがって、流動規制機構330によれ
ば、第1及び第2の磁気ディスク6,23の信号記録面
上や、ヘッド機構116のヘッド部121のヘッドスラ
イダ等に、装置本体101内の空気の流動に伴って、空
気中の塵埃が付着することが防止されている。
【0080】上述したように、ディスクドライブ装置1
00は、流動規制機構330の第1の流動規制部材33
1を備えることによって、カートリッジホルダ231の
上面部と上カバー107の天板部108との間の空間の
空気がカートリッジホルダ231の記録再生用の切り欠
き部236からカートリッジホルダ231の内方側に流
動することが規制されている。このため、第1の流動規
制部材331によれば、カートリッジ挿脱口110等か
ら装置本体101内に進入した塵埃や装置本体101内
に発生する塵埃が、装置本体101内の空気の流動に伴
って、カートリッジホルダ231に保持された第1又は
第2のディスクカートリッジ5,22の第1又は第2の
磁気ディスク6,23や、ヘッド機構116のヘッド部
121等に付着することを防止することができる。
【0081】したがって、流動規制機構330が備える
第1の流動規制部材331によれば、特に高記録密度化
が図られた第2の磁気ディスク23を有する第2のディ
スクカートリッジ22に対して情報信号の記録再生動作
の信頼性を向上することができる。
【0082】なお、本発明に係るディスクドライブ装置
100は、情報記録媒体として第1及び第2のディスク
カートリッジ5,22に適用される構成とされたが、装
置本体101に対してリムーバブルとされて、例えば磁
界印加型の磁気ヘッドを備える構成として光磁気ディス
クカートリッジや他のディスクカートリッジに適用され
てもよいことは勿論である。
【0083】
【発明の効果】上述したように本発明に係るディスクド
ライブ装置は、流動規制部材によって、カートリッジホ
ルダと筐体の天板との間の空間において、カートリッジ
ホルダの開口部の外側から内側へ空気中の塵埃が進入す
ることを防止することができる。したがって、このディ
スクドライブ装置によれば、ディスク状記録媒体の記録
再生動作の信頼性を向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクドライブ装置を示す斜視
図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置に装着される第1の
ディスクカートリッジの斜視図である。
【図3】上記第1のディスクカートリッジを底面側から
示す平面図である。
【図4】上記ディスクドライブ装置に装着される第2の
ディスクカートリッジの斜視図である。
【図5】上記第2のディスクカートリッジを底面側から
示す平面図である。
【図6】上記ディスクドライブ装置を示す分解斜視図で
ある。
【図7】上記ディスクドライブ装置が備える流動規制機
構を示す分解斜視図である。
【図8】上記流動規制機構が有する第1の流動規制部材
を示す平面図である。
【図9】上記流動規制機構が有する第1の流動規制部材
を示す側面図である。
【図10】上記流動規制機構が有する第2の流動規制部
材をカートリッジホルダの下方側から示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
5 第1のディスクカートリッジ、22 第2のディス
クカートリッジ、100 ディスクドライブ装置、10
1 装置本体、107 上カバー、108天板部、10
9 フロントパネル、110 カートリッジ挿脱口、1
16 ヘッド機構、119 ローディング機構、231
カートリッジホルダ、236 記録再生用の切り欠き
部、330 流動規制機構、331 第1の流動規制部
材、335 記録再生用の切り欠き部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジが着脱可能に装着
    され、装着されたディスクカートリッジ内に回動可能に
    収納されたディスク状記録媒体を駆動するディスクドラ
    イブ装置において、 底板部と天板部と上記ディスクカートリッジが挿脱され
    る開口部を有するフロントパネルとを有する筐体と、 上記筐体内に設けられ、上記ディスク状記録媒体に対し
    て情報信号を記録及び/又は再生する記録再生手段と、 上記筐体内に設けられ、上記フロントパネルの開口部を
    介して上記ディスクカートリッジが挿脱可能な挿脱位置
    と、上記記録再生手段による上記ディスク状記録媒体へ
    の情報信号の記録及び/又は再生が可能な装着位置との
    間で移動可能とされ、上記記録再生手段が、装着された
    上記ディスク状記録媒体と対向可能とするための開口部
    を有するカートリッジホルダと、 上記筐体内に設けられ、上記カートリッジホルダが上記
    挿脱位置に位置するか上記装着位置に位置するかに拘わ
    らず、上記カートリッジホルダと上記天板部との間の空
    間における上記カートリッジホルダの開口部の内側と外
    側の空気の流動を規制する流動規制部材とを備えること
    を特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記カートリッジホルダは、上昇位置で
    ある上記挿脱位置と下降位置である上記装着位置との間
    で上下移動可能であることを特徴とする請求項1に記載
    のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記流動規制部材は、上記記録再生手段
    の移動領域に対応して切欠き形成された記録再生用の切
    欠き部と、下端部に上記記録再生用の切り欠き部に沿っ
    て形成されて上記カートリッジホルダの開口部の縁部に
    沿って取り付ける取付け部と、上端部に上記記録再生用
    の切欠き部に沿って形成されて上記筐体の天板部に当接
    する当接部とを有することを特徴とする請求項1に記載
    のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 上記流動規制部材の当接部は、弾性材料
    によって形成されたことを特徴とする請求項3に記載の
    ディスクドライブ装置。
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