JP2000123053A - 眼鏡装用シミュレーション方法 - Google Patents

眼鏡装用シミュレーション方法

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JP2000123053A
JP2000123053A JP10289896A JP28989698A JP2000123053A JP 2000123053 A JP2000123053 A JP 2000123053A JP 10289896 A JP10289896 A JP 10289896A JP 28989698 A JP28989698 A JP 28989698A JP 2000123053 A JP2000123053 A JP 2000123053A
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spectacle
image
portrait image
simulation method
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Yukihiro Izumitani
幸宏 泉谷
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Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装用者に違和感や不快感を感じさせることな
くより適切なシミュレーションを行なうことを可能にす
る。 【解決手段】 コンピュータ制御による表示画面上で、
肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡装用状態をシミュ
レーションする眼鏡装用シミュレーション方法におい
て、前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像の代わ
りに、別人の肖像画像や眼鏡装用者の肖像を基礎にして
その肖像をイラストレーション化処理して作成した肖像
画像、あるいは、眼鏡装用者の肖像画像にフィルター効
果付与処理を施した画像、あるいは、眼鏡装用者の肖像
画像を縮小した者を用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ制
御による表示画面上で、肖像画像に眼鏡画像を結合させ
て眼鏡装用状態をシミュレーションする眼鏡装用シミュ
レーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータ制御による表示
画面上で、肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡装用状
態をシミュレーションする方法が知られている。すなわ
ち、例えば、ビデオカメラやデジタルカメラ等で装用者
の肖像(顔面画像)を取り込み、これに別途取り込んだ
眼鏡画像を結合させて眼鏡装用状態の画像を作成して表
示し、画面上でパーツを変更したりデザインを変更し
て、サイズ及びデザインがより装用者にフィットする眼
鏡を構築していくものである。
【0003】この様な方法における従来の考え方は、眼
鏡装用者の肖像をできるだけ忠実に取り込んで表示し、
なるべく鮮明でリアルな画像に基づいてシミュレーショ
ンするのが望ましいというものであった。したがって、
肖像は原寸大もしくは原寸以上とされ、画像もより高精
細にする努力がなされてきた。中には、取り込んだ画像
に修正を加える考え方もあったが、それはあくまでも、
顔のシミや細かい凹凸をスムージング等の処理によって
目立たなくする程度のもので、基本的には、鮮明でリア
ルな画像を用いるという考え方に立っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の調査・研究によれば、忠実に取り込んだ肖像を原
寸大で高精細な画像にして表示することが、必ずしも適
切なシミュレーションを行なうために有利に働かないこ
とがわかってきた。これは、普段目にしたことのない高
度に忠実な自画像を目の前にしたとき、普段耳にしない
自声を録音で聞かされたときのように違和感を感じた
り、場合によっては強い不快感を覚えさせることも少な
くないことに起因するものと考えられる。画面に写しだ
された装用者自身の顔が、自己の認識と掛け離れて老け
て見えたりやつれて見えたりした場合、シミュレーショ
ンを続行する意欲を失ったり、平常心を見失って不適切
なシミュレーションを行なってしまう場合が考えられる
からである。
【0005】しかも、ある瞬間を機械的に正確に切り取
って表示した肖像画像は、生きている人物として知覚・
認識される人物像を、必ずしも忠実に再現しているとい
うこともできないと考えられる。知覚を通じて認識され
る人物像は、表情の連続した変化や動作等を総合的にと
らえて脳の複雑・高度な情報処理によって再構築された
ものとも考えられるからである。この再構築される人物
像は第3者にとっても瞬間を切り取った表示画像とは異
なると感じられる場合も少なくないと考えられる。
【0006】本発明者等の研究によれば、シミュレーシ
ョンの全過程を通して眼鏡装用者自身の正確な肖像画像
を用いるよりは、むしろ、シミュレーションの一部もし
くはほとんどの過程において取り込んだ肖像画像と大巾
に異なる肖像画像を用いるほうが、装用者に違和感や不
快感を感じさせることなくより良い結果の得られる場合
が少なくないことが判明した。
【0007】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、装用者に違和感や不快感を感じさせることな
くより適切なシミュレーションを可能にする眼鏡装用シ
ミュレーション方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに第1の発明は、
【請求項1】 コンピュータ制御による表示画面上で、
肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡装用状態をシミュ
レーションする眼鏡装用シミュレーション方法におい
て、前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像の代わ
りに、別人の肖像画像を用いることを特徴とする眼鏡装
用シミュレーション方法である。
【0009】第2の発明は、第1の発明にかかる眼鏡装
用シミュレーション方法において、前記別人の肖像画像
は、眼鏡装用者の顔型の特徴に近い顔型を有する人物の
肖像画像であることを特徴とする眼鏡装用シミュレーシ
ョン方法である。
【0010】第3の発明は、コンピュータ制御による表
示画面上で、肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡装用
状態をシミュレーションする眼鏡装用シミュレーション
方法において、前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像
画像の代わりに、眼鏡装用者の肖像を基礎にしてその肖
像をイラストレーション化処理して作成した肖像画像を
用いることを特徴とする眼鏡装用シミュレーション方法
である。
【0011】第4の発明は、第1ないし第3のいずれか
の発明にかかる眼鏡装用シミュレーション方法におい
て、前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像と、該
眼鏡装用者の肖像画像の代わりに用いる肖像画像とを瞬
時に取り替えて表示できるようにしたことを特徴とする
眼鏡装用シミュレーション方法である。
【0012】第5の発明は、第1ないし第4のいずれか
の発明にかかる眼鏡装用シミュレーション方法におい
て、前記肖像画像に、フィルター効果付与処理を施して
表示することを特徴とする眼鏡装用シミュレーション方
法である。
【0013】第6の発明は、第1ないし第5のいずれか
の発明にかかる眼鏡装用シミュレーション方法におい
て、前記肖像画像を、瞬時に縮小して表示できるように
したことを特徴とする眼鏡装用シミュレーション方法で
ある。
【0014】第7の発明は、第1ないし第6のいずれか
の発明にかかる眼鏡装用シミュレーション方法におい
て、前記フィルター効果付与表示又は縮小表示と、元の
表示とを瞬時に切り替えて表示できるようにしたことを
特徴とする眼鏡装用シミュレーション方法である。
【0015】
【実施の形態】図1は本発明の実施例にかかる眼鏡装用
シミュレーション方法の概要を示すフローチャート図、
図2は実施例に係る眼鏡装用シミュレーション方法を実
施する装置の概要を示すブロック図である。以下、これ
らの図面を参照にして実施例の眼鏡装用シミュレーショ
ン方法及び装置を説明する。
【0016】この実施例の眼鏡装用シミュレーション方
法を実施する装置の構成は、図2に示されるように、店
頭対話システム100と、この店頭対話システム100
に通信回線を通じて接続されるホストコンピュータ20
0と、このホストコンピュータ200に通信回線を通じ
て接続される製造工場の端末装置301,302から構
成される。
【0017】店頭対話システム100は、コンピュータ
本体101と、表示画面101aと、入力キーボード1
01bもしくはマウス101c等とからなるコンピュー
タ装置をメインにし、さらに、このコンピュータ装置に
肖像画像を入力するための肖像撮影装置102や必要に
応じて顔面計測器104等が設けられている。
【0018】コンピュータ本体101には、前記表示画
面101a上で、肖像画像に眼鏡もしくは眼鏡を構成す
るパーツを重ねて表示し、眼鏡を構成する各パーツを定
めていくシミュレーションをするために必要な種々のプ
ログラムソフトが格納されている。これらのプログラム
ソフトのうち、本発明の特徴に関連するソフトが有する
機能の概要は、以下の通りである。
【0019】a.肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画
像の代わりに、別人の肖像画像を表示する機能。 b.上記別人の肖像画像として、眼鏡装用者の顔型の特
徴に近い顔型を有する人物の肖像画像を用いる機能。 c.肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像の代わり
に、眼鏡装用者の肖像を基礎にしてその肖像をアニメー
ション化処理して作成した肖像画像を用いる機能。 d.肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像と、該眼鏡
装用者の肖像画像の代わりに用いる肖像画像とを瞬時に
取り替えて表示できる機能。 e.肖像画像に、マスク処理を施して表示する機能 f.肖像画像を、瞬時に縮小して表示できる機能。 g.マスク処理表示又は縮小表示と、元の表示とを瞬時
に切り替えて表示できる機能
【0020】この実施例の方法の特徴は、以上の機能を
備えることによって、装用者に違和感や不快感を感じさ
せることなくより適切なシミュレーションを可能にして
いることである。
【0021】ホストコンピュータ200は、パーツの画
像データベース、設計データベース、発注チェックデー
タベース及び受注データベース等が格納されているほか
に、受注データに基づいて、作業指示票を作成し、製造
工場の端末装置301,302にパーツやレンズ製造に
必要なデータを送るプログラムソフトが格納されてい
る。
【0022】次に、上述の構成の眼鏡装用シミュレーシ
ョン方法によってシミュレーションを行う場合の操作手
順等を図1を参照にしながら説明し、あわせて本実施例
の眼鏡装用シミュレーション方法の内容をより詳しく説
明する。
【0023】まず、対話システム100のキーボード1
01bもしくはマウス101cを通じてシミュレーショ
ンをスタートさせる。これにより、表示画面101aは
タイトル画面になる。
【0024】このタイトル画面には、シミュレーション
開始等のボタンが表示される。シミュレーション開始を
選択すると、肖像撮影の画面になる。画面に表示された
指示内容にしたがい、デジタルカメラ等の肖像撮影装置
102によって、眼鏡装用者の正面の顔面画像と側面の
顔面画像とを撮影し、コンピュータ本体101にその肖
像データを取り込む。
【0025】次に、画面の案内にしたがって、ステップ
を進めると、フレームデザイン選択の画面になる。図示
しないが、この画面では、「ベースサンプルから」、
「玉型から」、「ヨロイテンプルから」及び「ブリッジ
から」という、表示がなされ、いずれかのコースを選択
できるようになっている。この実施例では、「ベースサ
ンプルから」というコースを選択した場合について説明
する。
【0026】「ベースサンプルから」というコースを選
択すると、画面には、予め定められたパーツが組み合わ
されて完成されている幾つかの眼鏡がベースモデルとし
て表示される。操作者は、そのいずれかのベースモデル
を選定し、各パーツを変更する操作を繰り返して好みの
眼鏡にする。
【0027】なお、ここで、パーツとは、ブリッジ、ヨ
ロイ、テンプル、モダンといった眼鏡フレームを構成す
る主要な部品やオーナメント、宝石、七宝といった付属
パーツの全てをいう。図3はフルリムフレームの構成を
示す図である。フルリムフレームの揚合、ブリッジ1の
両側にリム2が接合され、リム2にはブリツジ1と反対
側にヨロイ3が接合される。ヨロイ3には丁番4を介し
て、テンプル5が接合され、テンプルエンドにはモダン
6が取り付けられる。リム2内にはレンズが嵌め込まれ
るが、そのレンズの輪郭形状もしくはリムの内周輪郭形
状を玉型という。フレームのタイプには、フルリムフレ
ームの外に、玉型の上側等の玉型の一部にのみリムがあ
り玉型の下方はナイロン糸等で支えるようにしたリムロ
ンフレームや、リムのないリムレスフレーム又はスリー
ピースフレームとよばれるもの等がある。
【0028】「ベースサンプルから」を選択すると、画
面は「ベースにするモデルをお選び下さい」と題された
ベースモデル画面になる。図4はベースモデル画面を示
す図である。このベースモデル画面は、予めコンピュー
タ101に格納されているベースモデルの情報に基づい
て作成される。
【0029】このベースモデル画面で、フレームタイプ
や玉型のタイプを大まかに決定する。すなわち、図4に
表示された6つのベースモデルに好みのタイプのものが
ない場合には、画面下の「ページメクリ」のボタンをク
リックして別のベースモデル画面にスクロールする。
「条件設定」をクリックしてどのタイプを優先して決定
するかを定めておくこともできる。好みに近いモデルが
見付かったら、そのモデルを選定する。選定したモデル
について一部のパーツが好みに合わない場合には、「カ
タログ」の表示をクリックする。これにより、交換可能
なバリエーションを一覧することができるカタログ画面
になる。
【0030】図示しないが。カタログ画面には、選定し
たベースモデルに用いている各パーツが表示されるとと
もに、これら各パーツと交換可能な他の各パーツが表示
される。この画面で好みのパーツを選定して決定するこ
とにより、ベースモデルが決定される。
【0031】ベースモデルが決定されると、フレームデ
ザイン選択の工程は終了し、次にトライヤル工程に進
む。図5はトライヤル画面を示す図である。フィッティ
ング画面では、選定したベースモデルの眼鏡が、先に取
り込んである顔面画像に重ねられて眼鏡が装用された人
物像が表示される。画面の左側に眼鏡装用人物像(眼鏡
装用肖像)が表示され、画面の右側にフィッティング
(FITTING)等のシミュレーションを行なうのた
めのツール群が表示される。
【0032】画面左の眼鏡装用肖像画面を見ながら、画
面右のツールを駆使してよりフィットする眼鏡を構築す
るシミュレーションを行なう。各ツールの機能は、以下
の通りである。 ・玉型変更…玉型を変更する。 ・パーツ変更…各パーツを変更する。 ・カラー変更…フレームのカラーを変更する。 ・カタログ…先に述べた交換可能なパーツを表示する。 ・モデル変更…ベースモデル自体を変更する。 ・サイズ変更…玉型や他のパーツのサイズを変更する。 ・メガネ位置…眼鏡装用位置を左右・上下に変更する。 ・レンズカラー変更…レンズのカラーを変更する。 ・処方…レンズ処方を入力もしくは変更する。 ・シミュレーション…レンズ度数をいれた状態での眼鏡
装用状態を再現する。 ・テンプル長入力…デザインが決定したらテンプル長を
入力する。 ・問い合わせ…各種の問い合わせをする。. ・オーダー送信…デザイン及びテンプル長さ等が決定し
た眼鏡を注文する送信を行なう。
【0033】・保存…決定したデザインを一旦保存して
おく。 ・比較検討…保存してあるデザインを呼び出して比較検
討する。 ・印刷…表示画像等を印刷する。 ・正面/側面…眼鏡装用顔面画像の正面像を表示するか
側面像を表示するかの選択をする。 ・プレビュー…肖像表示画面を2分して正面像と側面像
とを並列表示する。 ・拡大…表示画像を拡大する。 ・再肖像取り込み…肖像を取り込み直す。 ・縮小…顔面左の肖像を瞬時に縮小する。縮小率はメニ
ュー画面等で別途定められるようになっている。 ・フィルター…画像がリアルにすぎるような場合に顔面
画像に一定の画像処理を施して見易くする。 ・肖像変更…肖像撮影で取り込んだ眼鏡装用者の肖像の
代わりに別人の肖像を用いたり、アニメ化した肖像を用
いる。 ・価格表示…パーツやパーツを組み合わせた眼鏡の価格
を表示する。
【0034】本実施例の特徴は、上記ツール群の中に、
「縮小」、「フィルター」及び「肖像変更」を設けたこ
とである。これらのツールは肖像画像が表示される種々
のシミュレーション画面のほとんどの画面に設けられ、
それぞれの画面で選択できるようになっている。なお、
この実施例では、フレームデザイン選択画面やベースモ
デル画面には設けない例を掲げたが、勿論、それらの画
面にも設けることもできる。
【0035】「縮小」をクリックすると、肖像画像が瞬
時に縮小されて表示される。図6は縮小画面を示す図で
ある。図に示されるように、図5における肖像画面が略
1/4に縮小されて、肖像画面の右下に表示される。な
お、縮小画面は瞬時にもとの画面に切り替えることがで
きるようになっている。また、縮小率は、別途メニュー
画面等で予め設定できるようになっている。これによ
り、リアル感がかなり軽減され、装用者自身の違和感や
不快感、あるいは第3者にシミュレート作業を見られる
不快感を著しく減ずることが可能となる。
【0036】「フィルター」をクリックすると、肖像画
像に瞬時にフィルターがかかり、肖像がぼんやり表示さ
れるようになる。図7はフィルター表示画面を示す図で
ある。このフィルター表示におけるフィルター効果は、
取り込んだ肖像画像の各画素の色成分を変えることによ
り、任意に変えることができる。原画像の3原色の色成
分の値がR,G,Bであり、R=0〜255、G=0〜
255、B=0〜255の階調を有する場合、R´=a
R+b、G´=aR+b、B´=aR+bの式で示され
る変換をする。R´,G´,B´は変換後の色成分であ
る。
【0037】例えば、a=0.4、b=0にすれば、そ
れぞれの色成分が40%ダウンするため、黒っぽいフィ
ルターがかかる。また、例えば、a=0.5、b=12
7にすれば、白っぽいフィルターがかかる。変換前の値
が0〜255に対して変換後の値が127〜255とな
り、全ての画素が明るく白っぽく見えるようになるから
である。なお、この実施例の場合は、眼鏡画像にはフィ
ルター処理を施さない。眼鏡は鮮明に見えるようにした
ほうがシミュレーションしやすいからである。勿論、必
要によっては眼鏡にもフィルターをかけることができ
る。これは、上記フィルターの度合い設定と同様に別途
メニュー画面で設定できる。また、フレームの色に応じ
て黒っぽいフィルターをかけるか白っぽいフィルターを
かけるかを選択する。例えば、銀色のフレームの場合に
は、白っぽいフィルターをかけると識別しにくくなるの
で、黒っぽいフィルターをかける。
【0038】「肖像変更」をクリックすると、画面左の
肖像画面はフィルター表示になり、一方、画面右のツー
ル画面のうち、「ツール」と表示された部分の表示が変
わり、「肖像変更」の具体的ツールとして、「別人表
示」と「イラスト表示」が表示される。
【0039】「別人表示」をクリックすると、画面左の
肖像画面の上部に別人表示のメニューが表示される。こ
のメニューには、別人としてどの様なモデルを選択する
かのリストが掲げられる。このリストとしてこの実施例
では、顔型分析モデル、標準モデル、著名人モデ
ル、混合モデル、イラストモデル、モザイクモデ
ル、アニメモデルが表示される。なお、コンピュータ
内には、これらモデルを選択できるように、予め多数の
モデルの肖像画像が格納されている。また、画像の混合
処理やイラスト処理を施すために必要なプログラムソフ
ト等の必要な全てのソフトが格納されている。
【0040】「顔型分析モデル」をクリックすると、コ
ンピュータ内で装用者の顔型の分析が行われ、コンピュ
ータ内に格納されている多数のモデルの中から、装用者
の顔型に近い顔型を有するモデルの肖像画像を呼び出し
て、装用者の肖像画像に代えて肖像表示画面に表示す
る。呼び出したモデルが気に入らない場合は、次の候補
に代えることができる。
【0041】図8は顔型分析モデルによってシミュレー
ションする場合のフロー図である。図に示されるよう
に、まず、コンピュータ内で、装用者の顔型分析が行わ
れる。この分析は、装用者の顔型が、標準顔型に比較し
て大きいか、長いか、丸いか、小さいか等について分析
する。その分析結果を多数のモデルの顔型と比較し、全
ての条件が最も近いモデルを選びだす。なお、格納され
ている全ての顔型について予め顔型の分析が行われてデ
ータが格納されている。標準顔型はその平均値をとった
ものである。肖像モデルを決定したら、その肖像画像に
よってシミュレーションを行ない、眼鏡デザインを仮決
定し、最後に肖像画像を装用者自身に変えて確認を行な
い、最終決定し、テンプル長入力等の必要な入力を行な
ってオーダーする。なお、肖像画像の取替えは、双方向
で何時でも瞬時にできるようになっている。
【0042】「標準モデル」をクリックすると、予めコ
ンピュータ内で定められている標準モデルが幾つか並列
表示される。その中から適当なモデルを選択する。この
標準モデルは、顔型分析で最も標準に近いモデルから順
に表示されるようになっている。また、「著名人モデ
ル」をクリックすると、コンピュータ内に格納されてい
る著名人の肖像リストが表示されるので、その中から選
択して同様にシミュレーションを行なう。
【0043】「混合モデル」をクリックすると、混合モ
デルのメニューが表示される。ここで、混合モデルと
は、コンピュータ内に格納されている肖像画像の一部
と、肖像撮影して取り込んだ装用者の肖像画像の一部と
を混合して作成したモデルである。例えば、目、鼻、
口、額、頬、眉毛、顔全体の輪郭、顔色等の部分に別け
てそれぞれ単独でまた組み合わせて混合できるようにな
っている。混合の際には、混合の相手とその大きさや明
度・色度等が補正されて、不自然さが可能なかぎり軽減
されるようになっている。
【0044】「イラストモデル」をクリックすると、装
用者の肖像画像のイラスト化処理が行われる。このイラ
スト化は、種々の公知の手法が考えられるが、この実施
例では、装用者の肖像画像の画素の中から任意の画素を
取り出してそれを任意の大きさに変換することによっ
て、絵筆で描いたような画像を作成するようにしてい
る。また、「モザイクモデル」は、装用者の肖像画像に
モザイク処理を施したものである。さらに、「アニメモ
デル」は、アニメのキャラクターを取り込んだ画像であ
る。
【0045】用いる肖像が決定されたら、各パーツを選
定するシミュレーションを行なう。例えば、玉型を変更
したい場合には、ツール群の中の「玉型変更」をクリッ
クする。そうすると、画面が「玉型変更」画面になる。
画面の左に眼鏡装用肖像が表示され、右側にその眼鏡に
用いられているブリッジ及びヨロイテンプルに取り付け
可能な玉型のみが表示される。勿論、玉型が多数ある場
合には画面をスクロールできるようになっている。
【0046】ここで、画面に表示される玉型や他のパー
ツのデータは、「パーツテーブル」としてコンピュータ
本体101やホストコンピュータ200に格納されてい
る。例えば、パーツテーブルの1つである玉型テーブル
には、玉型の形状情報、フレームタイプ、材質、重量、
価格、その他、玉型を特定し、画像表示し、さらには、
発注・受注、製造に関するものまで、シミュレーション
によって決定された眼鏡を速やかに製造・納入可能とす
るに必要な全ての情報が盛り込まれている。
【0047】また、パーツテーブルの他の1つである
「ブリッジテーブル」には、ブリッジの形状情報、連結
基準位置(X)、連結基準位置(Y)、フレームタイ
プ、材質、重量、価格、その他、玉型を特定し、画像表
示し、さらには、発注・受注、製造に関するものまで、
シミュレーションによって決定された眼鏡を速やかに製
造・納入可能とするに必要な全ての情報が盛り込まれて
いる。このパーツテーブルは全てのパーツについて作成
されて格納されている。
【0048】また、ブリッジをリムに取り付ける場合、
リムのどの位置に取り付けるか、あるいは、そもそもそ
のブリッジは選定したリムに取り付け可能なのか等の情
報が必要となる。この様なパーツどうしを組み合わせて
連結する際に必要な情報は、「パーツ結合テーブル」と
して、必要なパーツ全てについて作成されて格納されて
いる。例えば、パーツ結合テーブルの1つであるブリッ
ジ玉型結合テーブルは、テーブルの縦欄にブリッジA,
B,C,…というように、多数のブリッジが掲げられ、
横欄に玉型A,B,C,…というように、多数の玉型が
掲げられて、縦横欄が交差する欄にその組み合わせにつ
いての結合情報が掲げられる。この結合情報は、結合不
可の場合は、不可(×)とし、結合可能な場合には、連
結に必要なデータが掲げられる。
【0049】上述の玉型画面に呼び出される玉型は、こ
のパーツテーブルによって結合可能と判断されたものの
みである。同様に、少なくとも1つのパーツが画面に表
示されてそれに組み合わせる他のパーツを選定する場合
には、必ずこのパーツテーブルで結合可能とされたパー
ツのみが呼び出され、その範囲から選定するようになっ
ている。
【0050】パーツ決定は、例えば、まず、多数のブリ
ッジの中から好みのブリッジAを決定する。そして次に
玉型を選定するために玉型変更画面にすると、画面に呼
び出されるのはブリッジAと結合可能である玉型A〜D
のみである。そこでその中から玉型Cを選定する。そし
て次にヨロイを選定する画面にすると、同様に、画面に
呼び出されるのは玉型Cと結合可能であるヨロイA〜D
のみである。ヨロイをBに決定し、テンプル選定画面に
すると、同様に、画面に呼び出されるのはヨロイBと結
合可能であるテンプA〜Dのみである。このようにして
各パーツを次々に決定していく。なお、このパーツを選
定する順番は任意に選ぶことができる。また、こうして
選定されたパーツの組み合わせについては、ただちに製
造に着手可能なデータが既にそろっているので、発注を
受ければ短期間で納入できるようになっている。各パー
ツが決定されたら、テンプル長等が入力され、オーダー
される。その場合、必要に応じて顔面計測等がなされ
る。
【0051】以上詳述した実施例によれば、シミュレー
ションの一部もしくはほとんどの過程において取り込ん
だ装用者自身の肖像画像と異なる肖像画像を用いること
ができるので、装用者に違和感や不快感を感じさせるこ
となくより適切なシミュレーションを行なううことが可
能になった。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる眼
鏡装用シミュレーション方法は、コンピュータ制御によ
る表示画面上で、肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡
装用状態をシミュレーションする眼鏡装用シミュレーシ
ョン方法において、前記肖像画像として、眼鏡装用者の
肖像画像の代わりに、別人の肖像画像や眼鏡装用者の肖
像を基礎にしてその肖像をイラストレーション化処理し
て作成した肖像画像、あるいは、眼鏡装用者の肖像画像
にフィルター効果付与処理を施した画像、あるいは、眼
鏡装用者の肖像画像を縮小したものを用いるようにした
ことによって、装用者に違和感や不快感を感じさせるこ
となくより適切なシミュレーションを行なうことを可能
にしているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる眼鏡装用シミュレーシ
ョン方法の概要を示すフローチャート図である。
【図2】実施例に係る眼鏡装用シミュレーション方法を
実施する装置の概要を示すプロック図である。
【図3】フルリムフレームの構成を示す図である。
【図4】ベースモデル画面を示す図である。
【図5】トライヤル画面を示す図である。
【図6】縮小画面を示す図である。
【図7】フィルター画面を示す図である。
【図8】別人表示の処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
1…ブリッジ、2…リム、3…ヨロイ、4…丁番、5…
テンプル、6…モダン。100…店頭対話システム、1
01…コンピュータ本体、200…ホストコンピュー
タ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ制御による表示画面上で、
    肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡装用状態をシミュ
    レーションする眼鏡装用シミュレーション方法におい
    て、 前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像の代わり
    に、別人の肖像画像を用いることを特徴とする眼鏡装用
    シミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の眼鏡装用シミュレーシ
    ョン方法において、 前記別人の肖像画像は、眼鏡装用者の顔型の特徴に近い
    顔型を有する人物の肖像画像であることを特徴とする眼
    鏡装用シミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータ制御による表示画面上で、
    肖像画像に眼鏡画像を結合させて眼鏡装用状態をシミュ
    レーションする眼鏡装用シミュレーション方法におい
    て、 前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像の代わり
    に、眼鏡装用者の肖像を基礎にしてその肖像をイラスト
    レーション化処理して作成した肖像画像を用いることを
    特徴とする眼鏡装用シミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の眼
    鏡装用シミュレーション方法において、 前記肖像画像として、眼鏡装用者の肖像画像と、該眼鏡
    装用者の肖像画像の代わりに用いる肖像画像とを瞬時に
    取り替えて表示できるようにしたことを特徴とする眼鏡
    装用シミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の眼
    鏡装用シミュレーション方法において、 前記肖像画像に、フィルター効果付与処理を施して表示
    することを特徴とする眼鏡装用シミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の眼
    鏡装用シミュレーション方法において、 前記肖像画像を、瞬時に縮小して表示できるようにした
    ことを特徴とする眼鏡装用シミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の眼鏡装用シミュ
    レーション方法において、 前記フィルター効果付与表示又は縮小表示と、元の表示
    とを瞬時に切り替えて表示できるようにしたことを特徴
    とする眼鏡装用シミュレーション方法。
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