JP2000122704A - エンコーダ種類に対応する方法およびその装置 - Google Patents

エンコーダ種類に対応する方法およびその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時にエンコーダの種類を人手によっ
て設定する必要が無く、CPUが自動的にエンコーダの
種類を識別できる制御装置を提供する。 【解決手段】 この発明の装置は、モータ11に装着さ
れたエンコーダ12の出力より制御を行う装置10であ
り、エンコーダには、エンコーダの電源投入時にエンコ
ーダの種類を表す特定のパターンをもった種類識別用パ
ルスを出力する種類識別用パルス発生回路が組み込まれ
ている。したがって、CPU15は、電源投入時にエン
コーダが出力する種類識別用パルスを入力することによ
り、自動的にエンコーダの種類を識別することができ、
エンコーダが装着されたモータに対して、識別したエン
コーダの種類に対応した制御を実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンコーダの出
力より種類を判別して、その判別した種類に対応した方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来例を示すブロック図であ
る。モータ21の回転軸にエンコーダ22が連結され、
エンコーダ22の出力は入力回路23を介して、カウン
タ24とCPU25とに入力される。この場合、エンコ
ーダ22の種類(例えば、インクリメンタルエンコーダ
あるいはアブソリュートエンコーダ、パルス数等)は、
オペレータ等によって予め設定されたCPU25接続の
スイッチ26により設定されている。したがって、電源
投入の前にエンコーダ22の種類をスイッチ26により
設定しておかねばならず、設定が誤っていると異常動作
を引き起こす原因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来方法にお
いては、オペレータ等がエンコーダの種類を電源投入前
にスイッチ等により設定しなければならず、人手を要す
るので非能率的であり、また、人手によるために設定誤
りが発生して、異常動作を引き起こす場合がある。 そ
こで、この発明は、上記問題に鑑み、電源投入時にエン
コーダの種類等を設定する必要が無く、CPUが自動的
にエンコーダの種類を識別できる方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、エンコーダの出力より
位置等を得る方法において、前記エンコーダが電源投入
時に出力する特定のパターンをもった種類識別用パルス
により、前記エンコーダの種類を識別し、識別した前記
エンコーダの種類に対応した制御をすることを特徴とし
ている。また、請求項2記載の装置発明は、被制御対象
に装着されたエンコーダの出力を受信して位置制御等を
行う制御装置において、前記エンコーダに組み込まれ、
前記エンコーダの電源投入時に前記エンコーダの種類を
表す特定のパターンをもった種類識別用パルスを出力す
る種類識別用パルス発生手段と、電源投入時に前記エン
コーダが出力する前記種類識別用パルスを入力し、前記
エンコーダの種類を識別し、識別した種類に対応した制
御をする制御手段とを有することを特徴としている。こ
のような構成によれば、請求項1記載の方法は、エンコ
ーダから出力される種類識別用パルスによって、エンコ
ーダの種類を自動的に正確に識別することができ、識別
したエンコーダの種類に対応することができる。また、
請求項2記載の装置によれば、エンコーダに組み込まれ
た種類識別用パルス発生手段からの種類識別用パルスに
より制御手段は、エンコーダの種類を識別し、エンコー
ダの種類に対応することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1は、この発明に
係わるエンコーダの種類に対応可能な装置の実施の形態
を示すブロック図である。図1の装置10において、制
御対象であるモータ11の回転軸にはエンコーダ12が
連結され、エンコーダ12の出力は、入力回路13とカ
ウンタ14とCPU15とから構成される制御手段に渡
される。すなわち、エンコーダ12の出力は、入力回路
13を介して、カウンタ14とCPU15とに入力され
る。このような構成において、装置10が電源投入され
ると、エンコーダ12に電源を供給し、エンコーダ12
からはエンコーダ12の種類(例えば、インクリメンタ
ルエンコーダあるいはアブソリュートエンコーダ、パル
ス数等)に対応した特定のパターンを有する種類識別用
パルスが出力される。すなわち、エンコーダ12には、
エンコーダの種類に合わせて決められた複数の種類識別
用パルス(例えば、図2の2種類)のうちのエンコーダ
12の種類に対応する種類識別用パルスを出力する回路
(不図示)が組み込まれている。
【0006】CPU15は、エンコーダ12の種類にそ
れぞれ対応した制御プログラムを保持している。CPU
15は、入力回路13を介してエンコーダ12より前記
の種類識別用パルスを入力し、エンコーダ12の種類を
判定し、判定したエンコーダ12の種類に基づいて、前
記制御プログラムの中からエンコーダ12の種類に対応
した制御プログラムを選択し、後続の制御を行う。後続
の制御としては、例えば、エンコーダ12から送られて
くるパルスをカウントするカウンタ14の出力に基づい
て、モータ11の回転位置あるいはモータ11に連結さ
れた機械の位置等を算出および制御する。したがって、
CPU15は、装置10の電源投入時にエンコーダ12
から送られてくる種類識別用パルスにより、オペレータ
からの指示無しに自動的にエンコーダ12の種類を正確
に判別でき、エンコーダ12の種類の設定誤りによる異
常動作等を未然に防止することが可能である。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エンコーダから出力される種類識別用パルスによっ
て、エンコーダの種類を自動的に正確に識別することが
でき、人手によらないので能率的であり、スイッチなど
によるエンコーダの種類の設定誤りも発生しないので、
エンコーダの種類に対応した制御を正確に実行できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御装置の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の制御装置に用いられた種類識別用パルス
のパターン例を示す図である。
【図3】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 装置 11 モータ 12 エンコーダ 13 入力回路 14 カウンタ 15 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンコーダの出力より位置等を得る方法
    において、 前記エンコーダが電源投入時に出力する特定のパターン
    をもった種類識別用パルスにより、前記エンコーダの種
    類を識別し、 識別した前記エンコーダの種類に対応した制御をするこ
    とを特徴とするエンコーダ種類に対応する方法。
  2. 【請求項2】 被制御対象に装着されたエンコーダの出
    力を受信して位置制御等を行う制御装置において、 前記エンコーダに組み込まれ、前記エンコーダの電源投
    入時に前記エンコーダの種類を表す特定のパターンをも
    った種類識別用パルスを出力する種類識別用パルス発生
    手段と、 電源投入時に前記エンコーダが出力する前記種類識別用
    パルスを入力し、前記エンコーダの種類を識別し、識別
    した種類に対応した制御をする制御手段とを有するエン
    コーダ種類に対応する装置。
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