JP2000121807A - 反射防止膜 - Google Patents

反射防止膜

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JP2000121807A JP10316875A JP31687598A JP2000121807A JP 2000121807 A JP2000121807 A JP 2000121807A JP 10316875 A JP10316875 A JP 10316875A JP 31687598 A JP31687598 A JP 31687598A JP 2000121807 A JP2000121807 A JP 2000121807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射防止機能に加えて適切な色補正機能を有
する反射防止膜を得る。 【解決手段】 染料およびポリマーバインダーを含むフ
ィルター層、透明支持体、および透明支持体の屈折率よ
りも低い屈折率を有する低屈折率層が、この順に積層さ
れている反射防止膜において、染料としてシアニン染料
を用い、さらに金属錯体をフィルター層に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明支持体、低屈
折率層およびフィルター層を有する反射防止膜に関す
る。特に、本発明は液晶表示装置(LCD)、プラズマ
ディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CR
T)、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイのような画
像表示装置の表面に、反射防止および色再現性改良のた
め取り付けられる反射防止膜に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)、プラズマディ
スプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CRT)、
蛍光表示管、電界放射型ディスプレイのような画像表示
装置では、ディスプレイ上に背景が映り込む事でコント
ラストが低下する問題がある。この問題を解決するため
の手段として、様々な反射防止膜が提案されている。こ
れまでに提案された反射防止膜の反射防止機能層は、蒸
着層と塗布層に分類できる。光学的機能の観点では蒸着
層の方が優れているが、塗布層には製造が容易であると
の利点がある。蒸着層は、眼鏡やカメラのようなレンズ
の反射防止膜として古くから用いられている。蒸着層
は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法、CVD法あるいはPVD法により形成する。塗
布層は、一般に、微粒子およびバインダーの塗布により
形成する。塗布層については、特開昭59−49501
号,同59−50401号、同60−59250号、特
開平7−48527号の各公報に記載がある。
【0003】画像表示装置には、反射防止に加えて、色
補正の必要もある。画像表示装置では、原則として、
赤、青、緑の三原色の光の組み合わせでカラー画像を表
示する。しかし、表示のための光を理想的な三原色にす
ることは、非常に難しい(実質的には不可能である)。
例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)では、
三原色蛍光体からの発光に余分な光(波長が560乃至
620nmの範囲)が含まれていることが知られてい
る。そこで、表示色の色バランスを補正するため特定の
波長の光を吸収するフィルターを用いて、色補正を行う
ことが提案されている。フィルターによる色補正につい
ては、特開昭58−153904号、同60−1187
48号、同60−18749号、同61−188501
号、特開平3−231988号、同5−203804
号、同5−205643号、同7−307133号、同
9−145918号、同9−306366号、同10−
26704号の各公報に記載がある。前記の反射防止膜
に、フィルター機能を組み込むことも考えられる。上記
の特開昭61−188501号、特開平5−20564
3号、同9−145918号、同9−306366号、
同10−26704号の各公報は、フィルター機能が組
み込まれた反射防止膜を開示している。特開昭61−1
88501号、特開平5−205643号、同9−14
5918号、同9−306366号の各公報に記載の反
射防止膜では、反射防止膜の透明支持体に染料または顔
料を添加して、支持体をフィルターとして機能させてい
る。特開平10−26704号公報記載の反射防止膜で
は、透明支持体と反射防止層との間に設けられるハード
コート層(表面硬化層)を着色し、ハードコート層をフ
ィルターとして機能させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反射防止膜の透明支持
体あるいはハードコート層を着色すれば、透明支持体ま
たはハードコート層がフィルターとして機能する。しか
し、透明支持体やハードコート層に添加できる染料や顔
料は、種類が非常に限られる。透明支持体は、プラスチ
ックまたはガラス(通常はプラスチック)から製造す
る。透明支持体に添加する染料や顔料には、支持体の製
造時の温度に耐えられる程度の非常に高い耐熱性が要求
される。ハードコート層は、一般に架橋しているポリマ
ーを含む層である。ポリマーの架橋反応は、層の塗布後
に実施する。架橋のための反応条件では、褪色してしま
う染料や顔料が多い。例えば、ハロゲン化銀写真の分野
で開発されたシアニン染料は、様々な吸収スペクトル特
性を有する化合物がある。しかし、シアニン染料は、写
真材料の層(通常はゼラチン層)することを前提に開発
されており、透明支持体やハードコート層に添加する
と、褪色のような問題が生じる。色補正に使用する染料
または顔料には、画像表示装置の種類に応じて、様々な
吸収スペクトル特性が要求される。色補正に使用する染
料や顔料の種類が限られると、適切な補正を行うことが
難しくなる。
【0005】本発明者は、使用できる染料の種類に制約
が多い透明支持体やハードコート層ではなく、穏和な条
件で形成できるポリマー層に、ハロゲン化銀写真の分野
で開発されたシアニン染料を添加し、ポリマー層をフィ
ルター層として機能させることを検討した。しかし、ポ
リマー層は、透明支持体やハードコート層と比較して、
染料の保護機能が弱い。ポリマー層にシアニン染料を添
加するためには、染料の耐久性(特に光堅牢性)を改善
する必要がある。本発明の目的は、反射防止機能に加え
て適切な色補正機能を有する反射防止膜を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
[1]〜[8]の反射防止膜により達成された。 [1]染料およびポリマーバインダーを含むフィルター
層、透明支持体、および透明支持体の屈折率よりも低い
屈折率を有する低屈折率層が、この順に積層されている
反射防止膜であって、染料が下記式(1)で表されるシ
アニン染料であり、フィルター層がさらに下記式(2
a)で表される金属錯体を含むことを特徴とする反射防
止膜。
【0007】
【化9】
【0008】式中、Z1 およびZ2 は、それぞれ独立
に、5員または6員の含窒素複素環を形成する非金属原
子群であり;R1 およびR2 は、それぞれ独立に、アル
キル基、アルケニル基、アラルキル基またはアリール基
であり;L1 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であ
り;Xはアニオンであり;そして、a、bおよびcは、
それぞれ独立に、0または1である。
【0009】
【化10】
【0010】式中、Lは、配位子であり;Mは、金属原
子であり;n1は、1乃至10の整数であり;そして、
m1は、1または2である。 [2]染料が下記式(3)で表されるシアニン染料であ
る[1]に記載の反射防止膜。
【0011】
【化11】
【0012】式中、R3 、R4 、R5 およびR6 は、そ
れぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基またはアリール基であり;R7 およびR8 は、それぞ
れ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
化炭素基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、
ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルで
あり;L2 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であ
り;m2およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
3または4であり;Xはアニオンであり;そして、c
は、0または1である。 [3]シアニン染料と金属錯体とが下記式(4)で表さ
れる塩を形成している[1]に記載の反射防止膜。
【0013】
【化12】
【0014】式中、R9 、R10、R11およびR12は、そ
れぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基またはアリール基であり;R13およびR14は、それぞ
れ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
化炭素基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、
ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルで
あり;L3 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であ
り;m3およびn3は、それぞれ独立に、0、1、2、
3または4であり;R15、R16、R17およびR18は、そ
れぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基また
はシアノであるか、あるいは、R15とR16またはR17
18とが結合して芳香族環を形成し;Y1 とY2 は、そ
れぞれ独立に、O、SまたはNHであり;そしてMは、
金属原子である。 [4]式(4)において、L3 が、3個のメチンからな
るメチン鎖である[3]に記載の反射防止膜。 [5]透明支持体、染料およびポリマーバインダーを含
むフィルター層、および透明支持体の屈折率よりも低い
屈折率を有する低屈折率層が、この順に積層されている
反射防止膜であって、染料が下記式(1)で表されるシ
アニン染料であり、フィルター層がさらに下記式(2
a)で表される金属錯体を含むことを特徴とする反射防
止膜。
【0015】
【化13】
【0016】式中、Z1 およびZ2 は、それぞれ独立
に、5員または6員の含窒素複素環を形成する非金属原
子群であり;R1 およびR2 は、それぞれ独立に、アル
キル基、アルケニル基、アラルキル基またはアリール基
であり;L1 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であ
り;Xはアニオンであり;そして、a、bおよびcは、
それぞれ独立に、0または1である。
【0017】
【化14】
【0018】式中、Lは、配位子であり;Mは、金属原
子であり;n1は、1乃至10の整数であり;そして、
m1は、1または2である。 [6]染料が下記式(3)で表されるシアニン染料であ
る[5]に記載の反射防止膜。
【0019】
【化15】
【0020】式中、R3 、R4 、R5 およびR6 は、そ
れぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基またはアリール基であり;R7 およびR8 は、それぞ
れ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
化炭素基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、
ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルで
あり;L2 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であ
り;m2およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
3または4であり;Xはアニオンであり;そして、c
は、0または1である。 [7]シアニン染料と金属錯体とが下記式(4)で表さ
れる塩を形成している[5]に記載の反射防止膜。
【0021】
【化16】
【0022】式中、R9 、R10、R11およびR12は、そ
れぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基またはアリール基であり;R13およびR14は、それぞ
れ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
化炭素基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、
ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルで
あり;L3 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であ
り;m3およびn3は、それぞれ独立に、0、1、2、
3または4であり;R15、R16、R17およびR18は、そ
れぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基また
はシアノであるか、あるいは、R15とR16またはR17
18とが結合して芳香族環を形成し;Y1 とY2 は、そ
れぞれ独立に、O、SまたはNHであり;そしてMは、
金属原子である。 [8]式(4)において、L3 が、3個のメチンからな
るメチン鎖である[7]に記載の反射防止膜。
【0023】
【発明の効果】本発明者は研究を進め、上記式(1)で
表されるシアニン染料と上記式(2a)で表される金属
錯体とを併用することで、シアニン染料に、反射防止膜
の(強い光を常時受ける)用途でも問題が生じない光堅
牢性を付与した。これにより、ハロゲン化銀写真の分野
で開発されている様々なシアニン染料を、反射防止膜の
技術分野で使用することが可能になった。ハロゲン化銀
写真の技術分野では、シアニン染料の吸収スペクトル特
性も詳細に研究されている。シアニン染料を使用するこ
とで、画像表示装置の種類に応じた適切な色補正機能を
行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】反射防止膜の代表的な層構成を、
図面を参照しながら説明する。図1は、フィルター層を
反射防止層とは透明支持体の反対の側に設けた反射防止
膜の層構成を示す断面模式図である。図1の(a)に示
す態様は、フィルター層(2)、透明支持体(1)、低
屈折率層(3)の順序の層構成を有する。透明支持体
(1)と低屈折率層(3)は、以下の関係を満足する屈
折率を有する。 低屈折率層の屈折率<透明支持体の屈折率 図1の(b)に示す態様は、フィルター層(2)、透明
支持体(1)、ハードコート層(4)、低屈折率層
(3)の順序の層構成を有する。 図1の(c)に示す
態様は、フィルター層(2)、透明支持体(1)、ハー
ドコート層(4)、高屈折率層(5)、低屈折率層
(3)の順序の層構成を有する。透明支持体(1)、低
屈折率層(3)および高屈折率層(5)は、以下の関係
を満足する屈折率を有する。 低屈折率層の屈折率<透明支持体の屈折率<高屈折率層
の屈折率 図1の(d)に示す態様は、フィルター層(2)、透明
支持体(1)、ハードコート層(4)、中屈折率層
(6)、高屈折率層(5)、低屈折率層(3)の順序の
層構成を有する。透明支持体(1)、低屈折率層
(3)、高屈折率層(5)および中屈折率層(6)は、
以下の関係を満足する屈折率を有する。 低屈折率層の屈折率<透明支持体の屈折率<中屈折率層
の屈折率<高屈折率層の屈折率
【0025】図2は、フィルター層と反射防止層とを透
明支持体の同じ側に設けた反射防止膜の層構成を示す断
面模式図である。図2の(a)に示す態様は、透明支持
体(1)、フィルター層(2)、低屈折率層(3)の順
序の層構成を有する。透明支持体(1)と低屈折率層
(3)の屈折率の関係は、図1の(a)と同様である。
図2の(b)に示す態様は、透明支持体(1)、フィル
ター層(2)、ハードコート層(4)、低屈折率層
(3)の順序の層構成を有する。図2の(c)に示す態
様は、透明支持体(1)、フィルター層(2)、ハード
コート層(4)、高屈折率層(5)、低屈折率層(3)
の順序の層構成を有する。透明支持体(1)、低屈折率
層(3)および高屈折率層(5)の屈折率の関係は、図
1の(c)と同様である。図2の(d)に示す態様は、
透明支持体(1)、フィルター層(2)、ハードコート
層(4)、中屈折率層(6)、高屈折率層(5)、低屈
折率層(3)の順序の層構成を有する。透明支持体
(1)、低屈折率層(3)、高屈折率層(5)および中
屈折率層(6)の屈折率の関係は、図1の(d)と同様
である。
【0026】(透明支持体)透明支持体を形成する材料
の例には、セルロースエステル(例、ジアセチルセルロ
ース、トリアセチルセルロース(TAC)、プロピオニ
ルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオ
ニルセルロース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリエステル(例、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノ
キシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチ
レンテレフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタ
クチックポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン)、ポリ
メチルメタクリレート、シンジオタクチックポリスチレ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテ
ルケトン、ポリエーテルイミドおよびポリオキシエチレ
ンが含まれる。トリアセチルセルロース、ポリカーボネ
ートおよびポリエチレンテレフタレートが好ましい。透
明支持体の透過率は80%以上であることが好ましく、
86%以上であることがさらに好ましい。ヘイズは、2
%以下であることが好ましく、1%以下であることがさ
らに好ましい。屈折率は、1.45乃至1.70である
ことが好ましい。透明支持体に、赤外線吸収剤あるいは
紫外線吸収剤を添加してもよい。赤外線吸収剤の添加量
は、透明支持体の0.01乃至20重量%であることが
好ましく、0.05乃至10重量%であることがさらに
好ましい。さらに滑り剤として、不活性無機化合物の粒
子を透明支持体に添加してもよい。無機化合物の例に
は、SiO2 、TiO2 、BaSO4 、CaCO3 、タ
ルクおよびカオリンが含まれる。透明支持体に、表面処
理を実施してもよい。表面処理の例には、薬品処理、機
械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線照射処
理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、
レーザー処理、混酸処理およびオゾン酸化処理が含まれ
る。グロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理
および火焔処理が好ましく、グロー放電処理と紫外線処
理がさらに好ましい。さらに、上層との接着強化のため
の下塗り層を設置してもよい。
【0027】(反射防止層)反射防止層としては、低屈
折率層が必須である。低屈折率層の屈折率は、上記透明
支持体の屈折率よりも低い。低屈折率層の屈折率は、
1.20乃至1.55であることが好ましく、1.30
乃至1.55であることがさらに好ましい。低屈折率層
の厚さは、50乃至400nmであることが好ましく、
50乃至200nmであることがさらに好ましい。低屈
折率層は、屈折率の低い含フッ素ポリマーからなる層
(特開昭57−34526号、特開平3−130103
号、同6−115023号、同8−313702号、同
7−168004号の各公報記載)、ゾルゲル法により
得られる層(特開平5−208811号、同6−299
091号、同7−168003号の各公報記載)、ある
いは微粒子含む層(特公昭60−59250号、特開平
5−13021号、同6−56478号、同7−923
06号、同9−288201号の各公報に記載)として
形成することができる。微粒子を含む層では、微粒子間
または微粒子内のミクロボイドとして、低屈折率層に空
隙を形成することができる。微粒子を含む層は、3乃至
50体積%の空隙率を有することが好ましく、5乃至3
5体積%の空隙率を有することがさらに好ましい。
【0028】広い波長領域の反射を防止するためには、
低屈折率層に加えて、屈折率の高い層(中・高屈折率
層)を積層することが好ましい。高屈折率層の屈折率
は、1.65乃至2.40であることが好ましく、1.
70乃至2.20であることがさらに好ましい。中屈折
率層の屈折率は、低屈折率層の屈折率と高屈折率層の屈
折率との中間の値となるように調整する。中屈折率層の
屈折率は、1.55乃至1.70であることが好まし
い。中・高屈折率層の厚さは、5nm乃至100μmで
あることが好ましく、10nm乃至10μmであること
がさらに好ましく、30nm乃至1μmであることが最
も好ましい。中・高屈折率層のヘイズは、5%以下であ
ることが好ましく、3%以下であることがさらに好まし
く、1%以下であることが最も好ましい。中・高屈折率
層は、比較的高い屈折率を有するポリマーバインダーを
用いて形成することができる。屈折率が高いポリマーの
例には、ポリスチレン、スチレン共重合体、ポリカーボ
ネート、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂
および環状(脂環式または芳香族)イソシアネートとポ
リオールとの反応で得られるポリウレタンが含まれる。
その他の環状(芳香族、複素環式、脂環式)基を有する
ポリマーや、フッ素以外のハロゲン原子を置換基として
有するポリマーも、屈折率が高い。二重結合を導入して
ラジカル硬化を可能にしたモノマーの重合反応によりポ
リマーを形成してもよい。
【0029】さらに高い屈折率を得るため、ポリマーバ
インダー中に無機微粒子を分散してもよい。無機微粒子
の屈折率は、1.80乃至2.80であることが好まし
い。無機微粒子は、金属の酸化物または硫化物から形成
することが好ましい。金属の酸化物または硫化物の例に
は、二酸化チタン(例、ルチル、ルチル/アナターゼの
混晶、アナターゼ、アモルファス構造)、酸化錫、酸化
インジウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムおよび硫化亜
鉛が含まれる。酸化チタン、酸化錫および酸化インジウ
ムが特に好ましい。無機微粒子は、これらの金属の酸化
物または硫化物を主成分とし、さらに他の元素を含むこ
とができる。主成分とは、粒子を構成する成分の中で最
も含有量(重量%)が多い成分を意味する。他の元素の
例には、Ti、Zr、Sn、Sb、Cu、Fe、Mn、
Pb、Cd、As、Cr、Hg、Zn、Al、Mg、S
i、PおよびSが含まれる。被膜形成性で溶剤に分散し
得るか、それ自身が液状である無機材料、例えば、各種
元素のアルコキシド、有機酸の塩、配位性化合物と結合
した配位化合物(例、キレート化合物)、活性無機ポリ
マーを用いて、中・高屈折率層を形成することもでき
る。
【0030】反射防止層は、表面をアンチグレア機能
(入射光を表面で散乱させて、膜周囲の景色が膜表面に
移るのを防止する機能)を付与することができる。例え
ば、透明フィルムの表面に微細な凹凸を形成し、そして
その表面に反射防止層を形成するか、あるいは反射防止
層を形成後、エンボスロールにより表面に凹凸を形成す
ることにより、アンチグレア機能を得ることができる。
アンチグレア機能を有する反射防止層は、一般に3乃至
30%のヘイズを有する。
【0031】(フィルター層)フィルター層の厚さは1
乃至15μmであることが好ましい。フィルター層は、
560乃至610nmの波長領域(緑と赤の間)に吸収
極大を有することが好ましい。フィルター層の吸収スペ
クトルは、シャープであることが好ましい。具体的に
は、半幅値(吸収極大の吸光度の半分の吸光度を示す波
長領域の幅)は、10乃至120nmであることが好ま
しく、15乃至100nmであることがさらに好まし
く、20乃至70nmであることが最も好ましい。フィ
ルター層には、下記式(1)で表されるシアニン染料と
下記式(2a)で表される金属錯体とを組み合わせて使
用する。
【0032】
【化17】
【0033】式(1)において、Z1 およびZ2 は、そ
れぞれ独立に、5員または6員の含窒素複素環を形成す
る非金属原子群である。含窒素複素環には、他の複素
環、芳香族環または脂肪族環が縮合していてもよい。含
窒素複素環およびその縮合環の例には、オキサゾール
環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナフ
トオキサゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール
環、ナフトチアゾール環、インドレニン環、ベンゾイン
ドレニン環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、
ナフトイミダゾール環、キノリン環、ピリジン環、ピロ
ロピリジン環、フロピロール環、インドリジン環、イミ
ダゾキノキサリン環およびキノキサリン環が含まれる。
含窒素複素環は、5員環よりも6員環の方が好ましい。
5員の含窒素複素環に、ベンゼン環またはナフタレン環
が縮合していることがさらに好ましい。イミダゾキノキ
サリン環が最も好ましい。含窒素複素環およびそれに縮
合している環は、置換基を有していてもよい。置換基の
例には、アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル)、アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、アリ
ールオキシ基(例、フェノキシ、p−クロロフェノキ
シ)、ハロゲン原子(Cl、Br、F)、アルコキシカ
ルボニル基(例、エトキシカルボニル)、ハロゲン化炭
素基(例、トリフルオロメチル)、アルキルチオ基
(例、メチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ)、アリー
ルチオ基(フェニルチオ、o−カルボキシルフェニルチ
オ)、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基
(例、メチルアミノ、エチルアミノ)、アミド基(例、
アセトアミド、プロピオンアミド)、アシルオキシ基
(例、アセトキシ、ブチリルオキシ)、ヒドロキシル、
スルホおよびカルボキシルが含まれる。スルホとカルボ
キシルは塩の状態であってもよい。
【0034】式(1)において、R1 およびR2 は、そ
れぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基またはアリール基である。アルキル基の炭素原子数
は、1乃至20であることが好ましい。アルキル基は置
換基を有していてもよい。置換基の例には、ハロゲン原
子(Cl、Br、F)、アルコキシカルボニル基(例、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、ヒドロキ
シル、スルホおよびカルボキシルが含まれる。スルホと
カルボキシルは塩の状態であってもよい。アルケニル基
の炭素原子数は、2乃至10であることが好ましい。ア
ルケニル基の例には、2−ペンテニル、ビニル、アリ
ル、2−ブテニルおよび1−プロペニルが含まれる。ア
ルケニル基は置換基を有していてもよい。アルケニル基
の置換基の例は、アルキル基の置換基の例と同様であ
る。アラルキル基の炭素原子数は、7乃至12であるこ
とが好ましい。アラルキル基の例には、ベンジルおよび
フェネチルが含まれる。アラルキル基は置換基を有して
いてもよい。置換基の例には、アルキル基(例、メチ
ル、エチル、プロピル)、アルコキシ基(例、メトキ
シ、エトキシ)、アリールオキシ基(例、フェノキシ、
p−クロロフェノキシ)、ハロゲン原子(Cl、Br、
F)、アルコキシカルボニル基(例、エトキシカルボニ
ル)、ハロゲン化炭素基(例、トリフルオロメチル)、
アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、ブチル
チオ)、アリールチオ基(フェニルチオ、o−カルボキ
シルフェニルチオ)、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルアミノ)、アミ
ド基(例、アセトアミド、プロピオンアミド)、アシル
オキシ基(例、アセトキシ、ブチリルオキシ)、ヒドロ
キシル、スルホおよびカルボキシルが含まれる。スルホ
とカルボキシルは塩の状態であってもよい。アリール基
の例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。アリー
ル基は、置換基を有していてもよい。アリール基の置換
基の例は、アラルキル基の置換基の例と同様である。
【0035】式(1)において、L1 は、奇数個のメチ
ンからなるメチン鎖である。メチンの数は、3、5また
は7個であることが好ましい。メチン鎖は、置換基を有
していてもよい。置換基を有するメチンは、メチン鎖の
中央(メソ位)のメチンであることが好ましい。置換基
の例には、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン
化炭素基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、
ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル、スルホおよびカルボキシルが
含まれる。ただし、メチン鎖は無置換であることが好ま
しい。式(1)において、Xはアニオンである。アニオ
ンの例には、ハライドイオン(Cl- 、Br-
- )、p−トルエンスルホン酸イオン、エチル硫酸イ
オン、PF6 -、BF4 -およびClO4 -が含まれる。な
お、式(2a)で表される金属錯体を、Xに相当する対
アニオンとして機能させることができる。その場合は、
Xは不要(c=0)である。式(1)において、、a、
bおよびcは、それぞれ独立に、0または1である。a
およびbは、0である方が好ましい。cは、上記のよう
に式(2a)で表される金属錯体がXに相当する対アニ
オンとして機能する場合、またはシアニン染料がスルホ
やカルボキシルのようなアニオン性置換基を有して分子
内塩を形成する場合は、0である。
【0036】
【化18】
【0037】式(2a)において、Lは、配位子であ
る。配位子について特に制限はない。配位子について
は、「有機金属化合物、合成方法および利用法(山田明
夫監修、東京化学同人)」の25頁に記載がある。式
(2a)において、Mは、金属原子である。金属原子
は、周期律表のII族からIV族までの金属(より好ましく
は遷移金属)原子が好ましい。遷移金属原子の例には、
Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Pd、M
dおよびCdが含まれる。Fe、Co、CuおよびZn
が特に好ましい。式(2a)において、n1は、1乃至
10の整数である。式(2a)において、m1は、1ま
たは2である。金属錯体をシアニン染料の対アニオンと
して用いる場合は、下記式(2b)で表される金属錯体
を用いることが好ましい。
【0038】
【化19】
【0039】式(2b)において、R15、R16、R17
よびR18は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、
アリール基またはシアノであるか、あるいは、R15とR
16またはR17とR18とが結合して芳香族環を形成する。
アルキル基の炭素原子数は、1乃至20であることが好
ましい。アルキル基は置換基を有していてもよい。置換
基の例には、ハロゲン原子(Cl、Br、F)、アルコ
キシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル)、ヒドロキシル、スルホおよびカルボキシ
ルが含まれる。スルホとカルボキシルは塩の状態であっ
てもよい。アリール基の例には、フェニルおよびナフチ
ルが含まれる。アリール基は、置換基を有していてもよ
い。置換基の例には、アルキル基(例、メチル、エチ
ル、プロピル)、アルコキシ基(例、メトキシ、エトキ
シ)、アリールオキシ基(例、フェノキシ、p−クロロ
フェノキシ)、ハロゲン原子(Cl、Br、F)、アル
コキシカルボニル基(例、エトキシカルボニル)、ハロ
ゲン化炭素基(例、トリフルオロメチル)、アルキルチ
オ基(例、メチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ)、ア
リールチオ基(フェニルチオ、o−カルボキシルフェニ
ルチオ)、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基
(例、メチルアミノ、エチルアミノ)、アミド基(例、
アセトアミド、プロピオンアミド)、アシルオキシ基
(例、アセトキシ、ブチリルオキシ)、ヒドロキシル、
スルホおよびカルボキシルが含まれる。スルホとカルボ
キシルは塩の状態であってもよい。
【0040】R15とR16またはR17とR18とが結合して
形成する芳香族環の例には、ベンゼン環およびナフタレ
ン環が含まれる。ベンゼン環およびナフタレン環は、置
換基を有していてもよい。置換基の例は、上記のアリー
ル基の置換基の例と同様である。式(2b)において、
1 とY2 は、それぞれ独立に、O、SまたはNHであ
る。Sが最も好ましい。式(2b)において、Mは、金
属原子である。金属原子の定義および例は、式(2a)
のMと同様である。金属錯体をシアニン染料とは別に添
加する場合は、下記式(2c)で表される金属錯体を用
いることが好ましい。
【0041】
【化20】
【0042】式(2c)において、R15、R16、R17
よびR18は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、
アリール基またはシアノであるか、あるいは、R15とR
16またはR17とR18とが結合して芳香族環を形成する。
15、R16、R17およびR18の定義および例は、式(2
b)の R15、R16、R17およびR18と同様である。式
(2c)において、Y1 とY2 は、それぞれ独立に、
O、SまたはNHである。Sが最も好ましい。式(2
c)において、Mは、金属原子である。金属原子の定義
および例は、式(2a)のMと同様である。式(2c)
において、Aは、4級アンモニウムイオンまたは4級ホ
スホニウムイオンである。4級アンモニウムイオンの例
には、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモ
ニウム、テトラブチルアンモニウム、オクチルトリエチ
ルアンモニウム、フェニルトリメチルアンモニウム、ト
リフェニルブチルアンモニウム、トリフェニルベンジル
アンモニウムおよびテトラフェニルアンモニウムが含ま
れる。4級ホスホニウムイオンの例には、テトラメチル
ホスホニウム、テトラエチルホスホニウム、テトラブチ
ルホスホニウム、オクチルトリエチルホスホニウム、フ
ェニルトリメチルホスホニウム、トリフェニルブチルホ
スホニウム、トリフェニルベンジルホスホニウムおよび
テトラフェニルホスホニウムが含まれる。式(2c)に
おいて、n4は、0、1または2である。好ましいシア
ニン染料を下記式(3)で表す。
【0043】
【化21】
【0044】式(3)において、R3 、R4 、R5 およ
びR6 は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基またはアリール基である。各基の定義
および例は、式(1)のR1 およびR2 と同様である。
式(3)において、R7 およびR8 は、それぞれ独立
に、アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル)、ア
ルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、アリールオキ
シ基(例、フェノキシ、p−クロロフェノキシ)、ハロ
ゲン原子(Cl、Br、F)、アルコキシカルボニル基
(例、エトキシカルボニル)、ハロゲン化炭素基(例、
トリフルオロメチル)、アルキルチオ基(例、メチルチ
オ、エチルチオ、ブチルチオ)、アリールチオ基(フェ
ニルチオ、o−カルボキシルフェニルチオ)、シアノ、
ニトロ、アミノ、アルキルアミノ基(例、メチルアミ
ノ、エチルアミノ)、アミド基(例、アセトアミド、プ
ロピオンアミド)、アシルオキシ基(例、アセトキシ、
ブチリルオキシ)、ヒドロキシル、スルホまたはカルボ
キシルである。スルホとカルボキシルは塩の状態であっ
てもよい。式(3)において、L2 は、奇数個のメチン
からなるメチン鎖である。メチンの数は、3、5または
7個であることが好ましく、3個であることが特に好ま
しい。メチン鎖は、置換基を有していてもよい。置換基
を有するメチンは、メチン鎖の中央(メソ位)のメチン
であることが好ましい。置換基の例は、式(1)のL1
の置換基と同様である。ただし、メチン鎖は無置換であ
ることが好ましい。式(3)において、m2およびn2
は、それぞれ独立に、0、1、2、3または4である。
式(3)において、Xはアニオンである。アニオンの定
義および例は、式(1)のXと同様である。式(3)に
おいて、cは、0または1である。さらに好ましいシア
ニン染料は、下記式(4)で表すように、シアニン染料
と金属錯体とが塩を形成する。
【0045】
【化22】
【0046】式(4)において、R9 、R10、R11およ
びR12は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基またはアリール基である。各基の定義
および例は、式(1)のR1 およびR2 と同様である。
式(4)において、R13およびR14は、それぞれ独立
に、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハ
ロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン化炭素
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、ニト
ロ、アミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシルオキ
シ基、ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルであ
る。各基の定義および例は、式(3)のR7 およびR8
と同様である。式(4)において、L3 は、奇数個のメ
チンからなるメチン鎖である。メチンの数は、3、5ま
たは7個であることが好ましく、3個であることが特に
好ましい。メチン鎖は、置換基を有していてもよい。置
換基を有するメチンは、メチン鎖の中央(メソ位)のメ
チンであることが好ましい。置換基の例は、式(1)の
1 の置換基と同様である。ただし、メチン鎖は無置換
であることが好ましい。式(4)において、m3および
n3は、それぞれ独立に、0、1、2、3または4であ
る。式(4)において、R15、R16、R17およびR
18は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリー
ル基またはシアノであるか、あるいは、R15とR16また
はR17とR18とが結合して芳香族環を形成する。式
(4)において、Y1 とY2 は、それぞれ独立に、O、
SまたはNHである。式(4)において、Mは、金属原
子である。R15、R16、R17、R18、Y1 、Y2 および
Mの定義および例は、式(2b)と同様である。以下に
シアニン染料と金属錯体の具体例を示す。
【0047】
【化23】
【0048】
【化24】
【0049】
【化25】
【0050】
【化26】
【0051】
【化27】
【0052】
【化28】
【0053】
【化29】
【0054】
【化30】
【0055】(8)n:1、(9)n:2、(10)
n:3
【0056】
【化31】
【0057】(11)M:Ni、(12)M:Co、
(13)M:Cu
【0058】
【化32】
【0059】(14)R:H、M:Co、(15)R:
H、M:Ni、(16)R:H、M:Cu、(17)
R:CH3 、M:Co、(18)R:CH3 、M:N
i、(19)R:CH3 、M:Cu、(20)R:CH
3 、M:Zn、(21)R:CH3 、M:Fe、(2
2)R:CH3 、M:Mn、(23)R:CH3 、M:
Mo、(24)R:t−C4 9 、M:Co、(25)
R:t−C4 9 、M:Ni、(26)R:t−C4
9 、M:Cu、(27)R:t−C4 9 、M:Zn、
(28)R:t−C4 9 、M:Fe、(29)R:t
−C4 9 、M:Mn、(30)R:t−C4 9
M:Mo、(31)R:H、M:Ba、(32)R:
H、M:Al、(33)R:H、M:Sn
【0060】
【化33】
【0061】(34)R:CH3 、R’:H、(35)
R:C2 5 、R’:H、(36)R:C8 17
R’:H、(37)R:C2 4 COOH、R’:H、
(38)R:C2 4 OC2 5 、R’:H、(39)
R:ベンジル、R’:H、(40)R:C2 5
R’:CH3 、(41)R:C4 9 、R’:CH3
(42)R:アリル、R’:CH3 、(43)R:フェ
ネチル、R’:CH3 、(44)R:フェニル、R’:
H、(45)R:C2 4 OH、R’:H
【0062】
【化34】
【0063】(46)R:H、R’:Cl、(47)
R:Cl、R’:Cl、(48)R:NO2 、R’:
H、(49)R:NHCH3 、R’:H、(50)R:
NHCOCH3 、R’:H
【0064】
【化35】
【0065】(52)n:2、(53)n:3
【0066】
【化36】
【0067】(2−1)R:4−CH3 、Y1 :S、Y
2 :S、M:Ni、(2−2)R:4−CH3 、Y1
S、Y2 :S、M:Co、(2−3)R:4−CH3
1 :S、Y2 :S、M:Cu、(2−4)R:H、Y
1 :S、Y2 :S、M:Pt、(2−5)R:H、
1 :S、Y2 :S、M:Pd、(2−6)R:4−t
−C4 9 、Y1 :S、Y2 :S、M:Cu、(2−
7)R:3,4,6−Cl3 、Y1 :S、Y2 :S、
M:Cu、(2−8)R:3,4,5,6−Cl4 、Y
1 :S、Y2 :S、M:Cu、(2−9)R:H、
1 :O、Y2 :S、M:Cu、(2−10)R:H、
1 :NH、Y2 :S、M:Ni、(2−11)R:
H、Y1 :NH、Y2 :Se、M:Cu
【0068】
【化37】
【0069】(2−12)R:H、M:Ni、(2−1
3)R:4−CH3 、M:Ni、(2−14)R:4−
CH3 、M:Cu、(2−15)R:4−CH3 、M:
Co、(2−16)R:4,5−(CH3 2 、M:C
u、(2−17)R:4−NO2 、M:Ni
【0070】
【化38】
【0071】(2−18)R:CN、M:Ni、(2−
19)R:CN、M:Co、(2−20)R:CN、
M:Cu、(2−21)R:フェニル、M:Cu、(2
−22)R:CH3 、M:Cu
【0072】
【化39】
【0073】(2−23)R:CH3 、M:Ni、(2
−24)R:CH3 、M:Co、(2−25)R:CH
3 、M:Cu、(2−26)R:C2 5 、M:Cu
【0074】
【化40】
【0075】(2−27)R:CH3 、R’:C
1123、M:Cu、(2−28)R:C5 11、R’:
5 11、M:Cu、(2−29)R:C5 11
R’:C5 11、M:Ni、(2−30)R:C
5 11、R’:C5 11、M:Co
【0076】
【化41】
【0077】(2−31)n:1、(2−32)n:2
【0078】
【化42】
【0079】(2−33)M:Co、(2−34)M:
Cu、(2−35)M:Ca
【0080】[合成例1] シアニン染料(17)の合成 1,1’,3,3’−テトラアリルイミダゾ[4,5−
b]キサキサリノカルボシアニンクロライド0.63g
を、クロロホルム10mlに溶解し、ビス(1−メチル
−3,4−ジチオフェノレート)コバルト(II)テトラ
n−ブチルアンモニウム0.61gを加え、室温で2時
間反応させた。メタノール20mlを加え、析出した結
晶を濾過し、シアニン染料(17)を合成した。収量は
0.6g、λmaxは592.5nm(CHCl3 )、
εは1.56×105 であった。
【0081】また、合成例1と同様にシアニン染料(1
8)を合成したところ、λmaxは598nm(CHC
3 )、εは1.97×105 であった。さらに、合成
例1と同様にシアニン染料(19)を合成したところ、
λmaxは581nm(CHCl3 )、εは2.74×
105 であった。その他のシアニン染料も同様に合成で
きる。シアニン染料の合成については、米国特許363
2808号明細書、特開昭60−118748号および
同60−118749号の各公報の記載を参照できる。
また、金属錯体の合成については、ジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティ88巻、43〜50
および4870〜4875も参照できる。二種類以上の
シアニン染料または二種類以上の金属錯体を併用しても
よい。シアニン染料と他の染料とを併用してもよい。他
の染料としては、近赤外吸収染料を用いることができ
る。近赤外吸収染料としては、シアニン染料(特開平9
−96891号公報記載)、金属キレート染料、アミニ
ウム染料、ジイモニウム染料、キノン染料、スクアリリ
ウム染料(特開平9−90547号、同10−2043
10号の各公報記載)および各種メチン染料を用いるこ
とができる。近赤外吸収染料については、色材、61
[4]215−226(1988)および化学工業43
−53(1986年5月号)にも記載がある。
【0082】シアニン染料は、固体微粒子の状態で用い
ることができる。固体微粒子の状態とするためには、公
知の分散機を用いることができる。分散機の例には、ボ
ールミル、振動ミル、遊星ボールミル、サンドミル、コ
ロイドミル、ジェットミルおよびローラミルが含まれ
る。縦型または横型の媒体分散機(特開昭52−927
16号公報および国際特許88/074794号明細書
記載)が好ましい。分散は、適当な媒体(例、水、アル
コール)の存在下で実施してもよい。分散用界面活性剤
を用いることが好ましい。アニオン性界面活性剤(特開
昭52−92716号公報および国際特許88/074
794号明細書記載)が好ましく用いられる。必要に応
じて、アニオン性ポリマー、ノニオン性界面活性剤ある
いはカチオン性界面活性剤を用いてもよい。染料を適当
な溶媒に溶解した後、その貧溶媒を添加して、微粒子状
の粉末を得てもよい。この場合も、上記の界面活性剤を
用いることができる。また、溶液のpHを調整すること
により、染料の微結晶を析出させてもよい。フィルター
層は、さらにポリマーバインダーを含む。天然ポリマー
(例、ゼラチン、セルロース誘導体、アルギン酸)また
は合成ポリマー(例、ポリメチルメタクリレート、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエンコ
ポリマー、ポリスチレン、ポリカーボネート、水溶性ポ
リアミド)をポリマーバインダーとして用いることがで
きる。親水性ポリマー(上記天然ポリマー、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ール、水溶性ポリアミド)が特に好ましい。
【0083】フイルター層に、褪色防止剤を添加しても
よい。染料の安定化剤として機能する褪色防止剤の例に
は、ハイドロキノン誘導体(米国特許3935016
号、同3982944号の各明細書記載)、ハイドロキ
ノンジエーテル誘導体(米国特許4254216号明細
書および特開昭55−21004号公報記載)、フェノ
ール誘導体(特開昭54−145530号公報記載)、
スピロインダンまたはメチレンジオキシベンゼンの誘導
体(英国特許公開2077455号、同2062888
号の各明細書および特開昭61−90155号公報記
載)、クロマン、スピロクロマンまたはクマランの誘導
体(米国特許3432300号、同3573050号、
同3574627号、同3764337号の各明細書お
よび特開昭52−152225号、同53−20327
号、同53−17729号、同61−90156号の各
公報記載)、ハイドロキノンモノエーテルまたはパラア
ミノフェノールの誘導体(英国特許1347556号、
同2066975号の各明細書および特公昭54−12
337号、特開昭55−6321号の各公報記載)およ
びビスフェノール誘導体(米国特許3700455号明
細書および特公昭48−31625号公報記載)が含ま
れる。
【0084】光あるいは熱に対する色素の安定性を向上
させるため、金属錯体(米国特許4245018号明細
書および特開昭60−97353号公報記載)を褪色防
止剤として用いてもよい。さらに色素の耐光性を改良す
るために、一重項酸素クエンチャーを褪色防止剤として
用いてもよい。一重項酸素クエンチャーの例には、ニト
ロソ化合物(特開平2−300288号公報記載)、ジ
インモニウム化合物(米国特許465612号明細書記
載)、ニッケル錯体(特開平4−146189号公報記
載)および酸化防止剤(欧州特許公開820057A1
号明細書記載)が含まれる。
【0085】(下塗り層)透明支持体とフィルター層と
の間に、下塗り層を設けることが好ましい。下塗り層
は、ガラス転移温度が25℃以下のポリマーを含む層、
フィルター層側の表面が粗面である層またはフィルター
層のポリマーと親和性を有するポリマーを含む層として
形成する。なお、フィルター層が設けられていない透明
支持体の面に下塗り層を設けて、透明支持体とその上に
設けられる層(例えば、反射防止層、ハードコート層)
との接着力を改善してもよい。また、下塗り層は、反射
防止膜と画像形成装置とを接着するための接着剤と反射
防止膜との親和性を改善するために設けてもよい。下塗
り層の厚みは、20nm乃至1000nmが好ましく、
80nm乃至300nmがより好ましい。ガラス転移温
度が25℃以下のポリマーを含む下塗り層は、ポリマー
の粘着性で、透明支持体とフィルター層とを接着する。
ガラス転移温度が25℃以下のポリマーは、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ブタジエン、ネオプ
レン、スチレン、クロロプレン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリルまたはメチル
ビニルエーテルの重合または共重合により得ることがで
きる。ガラス転移温度は、20℃以下であることが好ま
しく、15℃以下であることがより好ましく、10℃以
下であることがさらに好ましく、5℃以下であることが
さらにまた好ましく、0℃以下であることが最も好まし
い。表面が粗面である下塗り層は、粗面の上にフィルタ
ー層を形成することで、透明支持体とフィルター層とを
接着する。表面が粗面である下塗り層は、ポリマーラテ
ックスの塗布により容易に形成することができる。ラテ
ックスの平均粒径は、0.02乃至3μmであることが
好ましく、0.05乃至1μmであることがさらに好ま
しい。フィルター層のバインダーポリマーと親和性を有
するポリマーの例には、アクリル樹脂、セルロース誘導
体、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、ポリビニルアルコ
ール、可溶性ナイロンおよび高分子ラテックスが含まれ
る。二以上の下塗り層を設けてもよい。下塗り層には、
透明支持体を膨潤させる溶剤、マット剤、界面活性剤、
帯電防止剤、塗布助剤や硬膜剤を添加してもよい。
【0086】(その他の層)反射防止膜には、ハードコ
ート層、潤滑層、帯電防止層あるいは中間層を設けるこ
ともできる。ハードコート層は、架橋しているポリマー
を含むことが好ましい。ハードコート層は、アクリル
系、ウレタン系、エポキシ系のポリマー、オリゴマーま
たはモノマー(例、紫外線硬化型樹脂)を用いて形成す
ることができる。シリカ系材料からハードコート層を形
成することもできる。反射防止膜の最表面に潤滑層を形
成してもよい。潤滑層は、反射防止膜表面に滑り性を付
与し、耐傷性を改善する機能を有する。潤滑層は、ポリ
オルガノシロキサン(例、シリコンオイル)、天然ワッ
クス、石油ワックス、高級脂肪酸金属塩、フッ素系潤滑
剤またはその誘導体を用いて形成することができる。潤
滑層の厚さは、2乃至20nmであることが好ましい。
【0087】反射防止層(中屈折率層、高屈折率層、低
屈折率層)、フィルター層、下塗り層、ハードコート
層、潤滑層、その他の層は、一般的な塗布方法により形
成することができる。塗布方法の例には、ディップコー
ト法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ロー
ラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート
法およびホッパーを使用するエクストルージョンコート
法(米国特許2681294号明細書記載)が含まれ
る。二以上の層を同時塗布により形成してもよい。同時
塗布法については、米国特許2761791号、同29
41898号、同3508947号、同3526528
号の各明細書および原崎勇次著「コーティング工学」2
53頁(1973年朝倉書店発行)に記載がある。
【0088】(反射防止膜の用途)反射防止膜は、液晶
表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(P
DP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(EL
D)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置
に適用する。反射防止膜の低屈折率層が設けられていな
い側の面が画像表示装置の画像表示面と対向するように
配置する。本発明の反射防止膜は、プラズマディスプレ
イパネル(PDP)の反射防止フィルターとして使用す
ると、特に顕著な効果が得られる。プラズマディスプレ
イパネル(PDP)は、ガス、ガラス基板、電極、電極
リード材料、厚膜印刷材料および蛍光体により構成され
る。ガラス基板は、前面ガラス基板と後面ガラス基板の
二枚である。二枚のガラス基板には電極と絶縁層を形成
する。後面ガラス基板には、さらに蛍光体層を形成す
る。二枚のガラス基板を組み立てて、その間にガスを封
入する。プラズマディスプレイパネル(PDP)は、既
に市販されている。プラズマディスプレイパネルについ
ては、特開平5−205643号、同9−306366
号の各公報に記載がある。
【0089】
【実施例】[実施例1] (フィルター層塗布液の調製)ポリビニルブチラール
(PVB−3000K、電気化学工業(株)製)3.0
gを、クロロホルム80gに溶解し、シアニン染料(1
7)0.12gを添加した。混合物を30分間攪拌した
後、孔径1μmのポリプロピレンフィルターで濾過し、
フィルター層塗布液を調製した。
【0090】厚さ125μmの透明なポリエチレンテレ
フタレートフイルムの両面をコロナ処理した後、片面に
スチレンーブタジエンコポリマーからなるラテックスを
厚さ140nmとなるよう塗布し、下塗り層を形成し
た。
【0091】(第2下塗り層の形成)下塗り層の上に、
酢酸とグルタルアルデヒドを含むゼラチン水溶液を、厚
さ40nmとなるよう塗布し、第2下塗り層を形成し
た。
【0092】(低屈折率層の形成)反応性フッ素ポリマ
ー(JN−7219、日本合成ゴム(株)製)2.50
gにt−ブタノール1.3gを加え、室温で10分間撹
拌し、1μmのポリプロピレンフィルターで濾過した。
得られた低屈折率層用塗布液を、透明支持体の下塗り面
とは反対側の面に、バーコーターを用いて乾燥膜厚が1
10nmとなるように塗布し、120℃で30分間乾燥
して硬化させ低屈折率層を形成した。
【0093】(フイルター層の形成)フィルター層用塗
布液を、第2下塗り層の上に、乾燥膜厚が0.4μmと
なるように塗布し、120℃で3分間乾燥してフィルタ
ー層を形成し、反射防止膜を作成した。
【0094】[実施例2]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、シアニン染料(18)0.15gを用い
た以外は、実施例1と同様にして反射防止膜を作成し
た。
【0095】[実施例3]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、シアニン染料(19)0.13gを用い
た以外は、実施例1と同様にして反射防止膜を作成し
た。
【0096】[実施例4]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、シアニン染料(6)0.09gと金属錯
体(2−1)0.09gを用いた以外は、実施例1と同
様にして反射防止膜を作成した。
【0097】[実施例5]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、シアニン染料(6)0.09gと金属錯
体(2−2)0.09gを用いた以外は、実施例1と同
様にして反射防止膜を作成した。
【0098】[実施例6]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、シアニン染料(6)0.09gと金属錯
体(2−3)0.09gを用いた以外は、実施例1と同
様にして反射防止膜を作成した。
【0099】[比較例1]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、シアニン染料(6)0.09gを用いた
以外は、実施例1と同様にして反射防止膜を作成した。
【0100】[比較例2]シアニン染料(17)0.1
2gに代えて、下記の比較染料(a)0.12gを用い
た以外は、実施例1と同様にして反射防止膜を作成し
た。
【0101】
【化43】
【0102】[比較例3]部分加水分解したポリ酢酸ビ
ニル3.0gをイソプロピルアルコール80gに溶解
し、市販の染料(ホスターパームピンクE)3.0gを
添加した。混合物を30分間攪拌した後、孔径1μmの
ポリプロピレンフィルターで濾過し、フィルター層塗布
液を調製した。このフィルター層塗布液を用いた以外
は、実施例1と同様にして反射防止膜を作成した。
【0103】(吸光度の測定)得られた反射防止膜につ
いて、分光光度計(U−3210、日立製作所(株)
製)を用いて透過スペクトルを測定した。リファレンス
(reference )は、空気で行った。スペクトルからλm
axと半値幅を求めた。結果を第1表に示す。なお、い
ずれの反射防止膜も、吸収極大での透過率は、25〜3
5%の範囲であった。
【0104】(蛍光の測定)蛍光光度計(RT−530
00PC、島津製作所(株)製)を用いて、反射防止膜
の蛍光を測定した。比較例1の蛍光強度を100とする
相対強度の結果を第1表に示す。
【0105】(耐光性試験)反射防止膜に、キセノンラ
ンプで照度が15万ルクスとなるように、フィルター層
の反対側から光照射を行い、200時間照射後の染料の
残存量を、下記式に従って求めた。結果を第1表に示
す。 染料残存量=100×(100−照射後の吸収極大での
透過率)/(100−照射前の吸収極大での透過率)
【0106】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 反射防止膜 添加化合物 λmax 半値幅 蛍光 耐光性 ──────────────────────────────────── 実施例1 (17) 598nm 70nm 0 93% 実施例2 (18) 600nm 65nm 0 95% 実施例3 (19) 597nm 67nm 0 94% 実施例4 (6)+(2−1) 595nm 70nm 0 93% 実施例5 (6)+(2−2) 594nm 72nm 0 93% 実施例6 (6)+(2−3) 592nm 75nm 0 94% 比較例1 (6) 596nm 74nm 100 0% 比較例2 (a) 572nm 70nm 60 0% 比較例3ホスタパームピンクE 570nm 150nm 9 98% ────────────────────────────────────
【0107】[実施例7] (下塗り層の形成)実施例1と同様に、透明支持体の片
面に下塗り層(a)および第2下塗り層(a)を形成し
た。透明支持体の下塗り層が設けられていない側の面
に、塩化ビニリデン−アクリル酸−メチルアクリレート
コポリマーからなるラテックスを厚さ120nmとなる
よう塗布し、下塗り層(b)を形成した。
【0108】(第2下塗り層の形成)下塗り層(b)の
上に、アクリル系ラテックス(HA16、日本アクリル
(株)製)を厚さ50nmとなるよう塗布し、第2下塗
り層(b)を形成した。
【0109】(フイルター層の形成)第2下塗り層
(b)の上に、実施例1と同様にしてフィルター層を作
成した。
【0110】(低屈折率層の形成)フィルター層の上
に、実施例1と同様にして、低屈折率層を形成し、反射
防止膜を作成した。作成した反射防止膜を、上記と同様
に評価したところ、実施例1と同じ良好な結果が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルター層を反射防止層とは透明支持体の反
対の側に設けた反射防止膜の層構成を示す断面模式図で
ある。
【図2】フィルター層と反射防止層とを透明支持体の同
じ側に設けた反射防止膜の層構成を示す断面模式図であ
る。 1 透明支持体 2 フィルター層 3 低屈折率層 4 ハードコート層 5 高屈折率層 6 中屈折率層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 AA04 AA06 AA15 BB13 BB14 BB24 BB28 CC03 CC23 CC26 CC33 CC34 CC35 DD02 EE01 4H056 CA01 CC02 CC08 CE03 CE07 DD03 DD06 DD19 DD23 FA01 FA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料およびポリマーバインダーを含むフ
    ィルター層、透明支持体、および透明支持体の屈折率よ
    りも低い屈折率を有する低屈折率層が、この順に積層さ
    れている反射防止膜であって、染料が下記式(1)で表
    されるシアニン染料であり、フィルター層がさらに下記
    式(2a)で表される金属錯体を含むことを特徴とする
    反射防止膜。 【化1】 式中、Z1 およびZ2 は、それぞれ独立に、5員または
    6員の含窒素複素環を形成する非金属原子群であり;R
    1 およびR2 は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケ
    ニル基、アラルキル基またはアリール基であり;L
    1 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であり;Xはア
    ニオンであり;そして、a、bおよびcは、それぞれ独
    立に、0または1である。 【化2】 式中、Lは、配位子であり;Mは、金属原子であり;n
    1は、1乃至10の整数であり;そして、m1は、1ま
    たは2である。
  2. 【請求項2】 染料が下記式(3)で表されるシアニン
    染料である請求項1に記載の反射防止膜。 【化3】 式中、R3 、R4 、R5 およびR6 は、それぞれ独立
    に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはア
    リール基であり;R7 およびR8 は、それぞれ独立に、
    アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲ
    ン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン化炭素基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、ニトロ、ア
    ミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシルオキシ基、
    ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルであり;L2
    は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であり;m2およ
    びn2は、それぞれ独立に、0、1、2、3または4で
    あり;Xはアニオンであり;そして、cは、0または1
    である。
  3. 【請求項3】 シアニン染料と金属錯体とが下記式
    (4)で表される塩を形成している請求項1に記載の反
    射防止膜。 【化4】 式中、R9 、R10、R11およびR12は、それぞれ独立
    に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはア
    リール基であり;R13およびR14は、それぞれ独立に、
    アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲ
    ン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン化炭素基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、ニトロ、ア
    ミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシルオキシ基、
    ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルであり;L3
    は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であり;m3およ
    びn3は、それぞれ独立に、0、1、2、3または4で
    あり;R15、R16、R17およびR18は、それぞれ独立
    に、水素原子、アルキル基、アリール基またはシアノで
    あるか、あるいは、R15とR16またはR17とR18とが結
    合して芳香族環を形成し;Y1 とY2 は、それぞれ独立
    に、O、SまたはNHであり;そしてMは、金属原子で
    ある。
  4. 【請求項4】 式(4)において、L3 が、3個のメチ
    ンからなるメチン鎖である請求項3に記載の反射防止
    膜。
  5. 【請求項5】 透明支持体、染料およびポリマーバイン
    ダーを含むフィルター層、および透明支持体の屈折率よ
    りも低い屈折率を有する低屈折率層が、この順に積層さ
    れている反射防止膜であって、染料が下記式(1)で表
    されるシアニン染料であり、フィルター層がさらに下記
    式(2a)で表される金属錯体を含むことを特徴とする
    反射防止膜。 【化5】 式中、Z1 およびZ2 は、それぞれ独立に、5員または
    6員の含窒素複素環を形成する非金属原子群であり;R
    1 およびR2 は、それぞれ独立に、アルキル基、アルケ
    ニル基、アラルキル基またはアリール基であり;L
    1 は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であり;Xはア
    ニオンであり;そして、a、bおよびcは、それぞれ独
    立に、0または1である。 【化6】 式中、Lは、配位子であり;Mは、金属原子であり;n
    1は、1乃至10の整数であり;そして、m1は、1ま
    たは2である。
  6. 【請求項6】 染料が下記式(3)で表されるシアニン
    染料である請求項5に記載の反射防止膜。 【化7】 式中、R3 、R4 、R5 およびR6 は、それぞれ独立
    に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはア
    リール基であり;R7 およびR8 は、それぞれ独立に、
    アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲ
    ン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン化炭素基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、ニトロ、ア
    ミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシルオキシ基、
    ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルであり;L2
    は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であり;m2およ
    びn2は、それぞれ独立に、0、1、2、3または4で
    あり;Xはアニオンであり;そして、cは、0または1
    である。
  7. 【請求項7】 シアニン染料と金属錯体とが下記式
    (4)で表される塩を形成している請求項5に記載の反
    射防止膜。 【化8】 式中、R9 、R10、R11およびR12は、それぞれ独立
    に、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはア
    リール基であり;R13およびR14は、それぞれ独立に、
    アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲ
    ン原子、アルコキシカルボニル基、ハロゲン化炭素基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ、ニトロ、ア
    ミノ、アルキルアミノ基、アミド基、アシルオキシ基、
    ヒドロキシル、スルホまたはカルボキシルであり;L3
    は、奇数個のメチンからなるメチン鎖であり;m3およ
    びn3は、それぞれ独立に、0、1、2、3または4で
    あり;R15、R16、R17およびR18は、それぞれ独立
    に、水素原子、アルキル基、アリール基またはシアノで
    あるか、あるいは、R15とR16またはR17とR18とが結
    合して芳香族環を形成し;Y1 とY2 は、それぞれ独立
    に、O、SまたはNHであり;そしてMは、金属原子で
    ある。
  8. 【請求項8】 式(4)において、L3 が、3個のメチ
    ンからなるメチン鎖である請求項7に記載の反射防止
    膜。
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