JP2000121143A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JP2000121143A
JP2000121143A JP10297881A JP29788198A JP2000121143A JP 2000121143 A JP2000121143 A JP 2000121143A JP 10297881 A JP10297881 A JP 10297881A JP 29788198 A JP29788198 A JP 29788198A JP 2000121143 A JP2000121143 A JP 2000121143A
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JP10297881A
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Kyoichi Mikami
恭一 三神
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Nippon Thermostat Co Ltd
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Nippon Thermostat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】壁面等の換気口に設けられ、自動開閉し、全開
・全閉を手動で簡易・迅速に行い、かつ、自動及び手動
開閉の確認が簡易に行える換気装置。 【解決手段】ダクトベース1とダクトベ−ス1に取付け
られ、ピストン61を固定する外枠2と、ピストンシリ
ンダ部66に固定され、スライドプレート3と、スリッ
ト状溝部41を有するスリットドア4と、シャットカバ
ー5、とを有し、スライドプレート3のスリット状溝部
31とスリットドア4のスリット状溝部41は、スリッ
トドア4を外枠2に取付けた状態において、サーモエレ
メント6が冷たい空気を感知する場合は、双方のスリッ
ト状溝穴が互い違いに配されて空気の流入を遮断し、サ
ーモエレメント6が温かい空気を感知する場合は双方の
スリット状溝穴同士が対向するように配されて空気を通
過させるように形成される換気装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁面等の換
気口に設けられ、空気の温度に応じて自動的に開閉する
と共に、手動開及び手動閉を簡易且つ迅速に行うことが
できる換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家の造りは変化し、寒い冬でも温
かく、暑い夏も快適に暮らしたいという願いから高気密
化住宅が増加している。当然自然換気の量は少なくな
る。そこで、図15に示すように高気密、高断熱が求め
られるマンション70等においては、換気を必要とする
台所等には電動モータにより稼働する換気扇(図では省
略)が設置され、また、窓を閉めたまま給気が行える給
気口71が壁面72に設置されている。
【0003】給気方法には、手動による方法と自動化さ
れた方法がある。従前においては、「流入してくる空気
が冷たい」と感じることにより、手動で給気口の開け閉
めを行っていた。しかし、近年ではワックスエレメント
やバイメタルによる感温部材を設けることにより、冬季
などの外部温度が比較的低い時期には、給気口を自動的
に閉状態にすることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動給気方法では、冬季に「室内へ給気を行いたい」と
住人が感じても感温部材により閉状態となった給気口を
強制的に開状態とすることは出来なかった。これを解決
するものとして、ワックスエレメントの熱感応部材にP
TC素子やペルチェ素子等の発熱素子又は冷却部材を取
り付け、電気的スイッチ操作により加熱又は冷却制御を
行うことにより外気温度に関係なく全開又は全閉に設定
できるものがある。しかし、これらの方法は、電気的エ
ネルギーを必要とし、構造も複雑であり、コストを上昇
させるという問題がある。また、換気量を空気の温度に
応じて任意に設定できる換気装置も提案されている(実
開平3−129836号公報)。しかし、この換気装置
は、低温でも常に換気口が開口するように設定しても、
温度変化に応じて熱感応部材が自動的に稼働してしまう
ため、任意に全開又は全閉とすることができないという
問題がある。
【0005】従って、本発明の目的は、建物の壁面等の
換気口に設けられ、空気の温度に応じて自動的に開閉す
ると共に、温度変化に関係なく常に全開状態又は全閉状
態を手動により簡易且つ迅速に行うことができ、自動及
び手動開閉の確認が簡易に行える換気装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の換気装置は、空気を通過さ
せる通路を形成するダクトベースと、該ダクトベ−スに
取り付けられ、前面部に窓部を形成すると共に、温度変
化によって膨張・収縮するワックスの当該作用によって
進退移動するピストンを有するサーモエレメントのピス
トンを固定する外枠と、サーモエレメントのピストンシ
リンダ部に固定され、該外枠の窓部を裏側より当接し、
該外枠に摺動自在に配置されるスリット状溝穴を有する
スライドプレートと、前記外枠の窓部を表側より開閉自
在に設置されるスリット状溝穴を有するスリットドア
と、前記スリットドアを開閉自在に設置されるシャット
カバーと、を有し、前記スライドプレートのスリット状
溝穴と前記スリットドアのスリット状溝穴は、前記スリ
ットドアを前記外枠に取付けた状態において、前記サー
モエレメントが冷たい空気を感知する場合は、双方のス
リット状溝穴が互い違いに配置されて空気の流入を遮断
し、前記サーモエレメントが温かい空気を感知する場合
は、双方のスリット状溝穴同士が対向するように配置さ
れて空気を通過させるように形成されることを特徴とす
る。請求項1記載の発明によれば、スリットドアとシャ
ットカバーを開状態、すなわち、外枠から手動により該
ドアーと該カバーを外せば、温度変化がおきても外枠に
設けられたスライドプレートが作動するだけで開口面積
に変化がないため外枠の開口窓口は全開状態となる。ま
た、この状態から、上記と逆にスリットドアを取り付け
状態とすれば、空気温度によりサーモエレメントのピス
トンが進退移動することでスライドプレートのスリット
状溝穴も移動し、固定されたスリットドアのスリット状
溝穴との対向具合により、空気の流入を遮断したり、通
過させたりするので自動開閉状態となる。さらに、この
状態から、シャットカバーを取り付け状態とすれば、空
気の流入は完全に遮断されて全閉状態となる。このよう
に、該換気装置は空気の温度に応じて自動的に開閉でき
ると共に、手動開及び手動閉を簡易且つ迅速に行うこと
ができ、自動及び手動開閉の確認が簡易に行える。
【0007】また、請求項2記載の換気装置は、スライ
ド式窓枠に設置され、前面部に窓部を形成すると共に、
温度変化によって膨張・収縮するワックスの当該作用に
よって進退移動するピストンを有するサーモエレメント
のピストンを固定する外枠と、サーモエレメントのピス
トンシリンダ部に固定され、該外枠の窓部を裏側より当
接し、該外枠に摺動自在に配置されるスリット状溝穴を
有するスライドプレートと、前記外枠の窓部を表側より
開閉自在に設置されるスリット状溝穴を有するスリット
ドアと、を有し、前記スライドプレートのスリット状溝
穴と前記スリットドアのスリット状溝穴は、前記スリッ
トドアを前記外枠に取付けた状態において、前記サーモ
エレメントが冷たい空気を感知する場合は、双方のスリ
ット状溝穴が互い違いに配置されて空気の流入を遮断
し、前記サーモエレメントが温かい空気を感知する場合
は、双方のスリット状溝穴同士が対向するように配置さ
れて空気を通過させるように形成されることを特徴とす
る。請求項2記載の発明によれば、スライド式窓枠に設
置され、スリットドアを開状態、すなわち、外枠から手
動によりスリットドアを外せば、温度変化がおきても外
枠に設けられたスライドプレートが作動するだけで開口
面積に変化がないため外枠の開口窓口は全開状態とな
る。また、この状態から、上記と逆にスリットドアを取
り付け状態とすれば、空気温度によりサーモエレメント
のピストンが進退移動することでスライドプレートのス
リット状溝穴も移動し、固定されたスリットドアのスリ
ット状溝穴との対向具合により、空気の流入を遮断した
り、通過させたりするので自動開閉状態となる。さら
に、この状態から、該換気装置の後方に位置するスライ
ド式窓を閉めれば、換気装置全体が外気から遮断される
から全閉状態となる。該換気装置は建物の壁面の換気口
以外のスライド式窓枠にも設置できる他、前記請求項1
の換気装置と同様の効果を奏する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態におけ
る換気装置を図1〜図12を参照して説明する。図1は
第1の実施の形態における換気装置の正面図、図2はそ
の右側面図、図3は外枠の窓部裏面の一部の概略図、図
4は空気温度が高い場合のスライドプレートと外枠の窓
部の関係を示す模式図、図5は空気温度が低い場合のス
ライドプレートと外枠の窓部の関係を示す模式図、図6
は手動全開状態におけるスリットドア、スライドプレー
トと外枠の窓部の関係を示す断面図、図7は手動全閉状
態におけるシャットドア、スリットドア、スライドプレ
ートと外枠の窓部の関係を示す断面図、図8は自動全開
状態におけるスリットドア、スライドプレートと外枠の
窓部の関係を示す断面図、図9は自動全閉状態における
スリットドア、スライドプレートと外枠の窓部の関係を
示す断面図、図10は手動全開状態を示す概略斜視図、
図11は自動開閉状態を示す概略斜視図、図12は手動
全閉状態を示す概略斜視図を示す。
【0009】図1及び図2中、50は樹脂製(サーモエ
レメントを除く)の換気装置を示す。換気装置50は、
建物の壁面等に埋め込まれ空気を通過させる通路を形成
するダクトベース1と、ダクトベース1に取り付けられ
前面が四角形状の窓部を有する略方形箱体の外枠2と、
外枠2の窓部21に裏面から当接し、サーモエレメント
6の作動により上下に移動可能なスライドプレート3
と、外枠2の下方部に軸51の軸支により回動可能に取
り付けられ外枠2の窓部21を開閉自在とするスリット
ドア4と、スリットドア4と同軸でスリットドア4のス
リット状溝部(以下、「スリット」ともいう)41を開
閉自在とするシャットドア5とを備える。
【0010】ダクトベース1は建物の壁面等に埋め込ま
れる部分11は円筒形状であり、部屋側の壁面に当接す
る部分12は四角形状であり、その四角形周縁部は外枠
2が取り付け可能なように嵌合部が形成され、上下左右
には係合突起13が設けられ、外枠2の係合片28と係
合するようになっている。
【0011】外枠2は前面に窓部21を有し、この窓部
21は全面開放である。また、外枠2の上方裏側にはサ
ーモエレメント6のピストン61を固定するピストン固
定用リブ22が形成され、外枠2の裏面窓部の周辺部に
はスライドプレート3を位置決めするための位置決め用
リブ24が4個形成されている。サーモエレメント6は
外枠2の裏面にピストン部61を上方に向け所謂吊り下
げ状態で固定用リブ22に固定される。また、外枠2の
下方部にはスリットドア4及びシャットドア5を軸51
で軸支するための軸穴が設けられている。また、外枠2
の裏面に設けられたフィルタ挿着用リブ29とダクトベ
ース1間の部位には流入する空気を浄化するための円形
フィルタ8が挿着される。
【0012】サーモエレメント6は例えば、ワックス
(熱膨張体)を収納したケース、ワックスをケース内に
封入するダイヤフラム、ダイヤフラムを介してケースの
開口部に連結したピストンシリンダを有し、このピスト
ンシリンダ内のダイヤフラム側から順次、流動体、ピス
トンの突出を吸収するリテーナとスプリング、ピストン
61とが配設された公知の構造のものが使用できる。空
気温度が高温となるに従い、ワックスは膨張してダイヤ
フラムを押し上げ、且つピストン61を押し上げる。ま
た、空気温度が下がるに従い、ワックスは収縮するが、
ピストン61を押し下げる力が弱いため本換気装置50
においては、リターンスプリング7を設けて常にピスト
ン61をワックスが膨張する前の位置に押し下げるよう
に付勢している。すなわち、空気温度が高い場合、ピス
トン61はリターンスプリング7のばね付勢力に対抗し
て押し上げられる。また、図では省略するピストンの突
出を吸収する機構は後述するように、空気が高温の際、
ピストン61が突出する力をケース内のリテーナ構造に
より、スプリングで吸収してピストン固定用リブ22の
破損防止を図っている。
【0013】スライドプレート3は図3に示すように、
窓部21の形状よりやや大きめの平板状であり、外枠2
の裏面に吊り下げられたサーモエレメント6のケース6
2に固定され、外枠2の窓部21の裏面から当接して、
上下に移動可能に設置される。スライドプレート3には
巾約5mmの計10個のスリット31が形成されてい
る。また、左右の端部にはスライドプレート3の位置決
め用の突起23が4個形成されている。図3において空
気の温度が上昇すると、サーモエレメント6のピストン
61が伸びるが、本形態ではピストン61が外枠2の固
定用リブ22に固定されているから、ピストンケース6
2が下方に移動する。このため、ピストンケース62に
固定され、外枠2に摺動自在に設置されるスライドプレ
ート3が窓部21に当接しながら、下方に移動する。外
気温度が一定以上に上昇した場合、位置決め用突起23
と位置決め用リブ24が当接して、スライドプレート3
の位置を制限する。すなわち、外気温度が上がり、スラ
イドプレート3のスリット31とスリットドア4のスリ
ット41とが完全に対向して開口面積を最大とした後、
更に温度が上昇し、スライドプレート3が移動して開口
面積を減少させることを防止している。また、この際、
サーモエレメント6のピストン61が突出する力をケー
ス内のリテーナ構造によりスプリングで吸収してピスト
ン固定用リブ22の破損防止を図っている。また、空気
温度が低下すると、サーモエレメント6内のワックスの
収縮とリターンスプリング7のばね付勢力で、スライド
プレート3は窓部21に当接しながら、上方に移動す
る。外枠の窓部21とスライドプレート3との位置関係
は後述する如く、空気温度が変化しても、スライドプレ
ート3のスリット形成部分の移動範囲は常に外枠2の窓
部21内にある。従って、空気温度が高くても、低くて
も、開口度は同じであり、常に全開である。
【0014】図1及び図2に示すように、スリットドア
4は一端が外枠2の下方部に軸51の軸支により回動自
在に取り付けられ、その形状は断面が略コ字状の蓋体で
ある。スリットドア4は外枠2の係合部25に係合片4
5を係合させることにより、外枠2の窓部21を閉じる
構造であり、その前面部はスリットドア4を閉じた場
合、外枠2の窓部21に対応するように巾約5mmの計
10個のスリット31が形成されている。また、スリッ
トドア4の他端には後述するシャットドア5をセットし
た場合、係合片55を避けるための切り欠き部46が形
成されている。中央部42はスライドプレート3のサー
モエレメント6の設置位置に対応する部分であるため、
スリットは形成されてない。
【0015】図1及び図2に示すように、シャットドア
5はスリットドア4の外側で一端が外枠2の下方部に軸
51の軸支により回動自在に取り付けられ、その形状は
スリットドア4と同様の断面が略コ字状の蓋体である。
シャットドア5は外枠2の係合部26に係合片55を係
合させることにより、スリットドア4を全閉とする構造
である。また、シャットドア5にはスリットは形成され
てない。シャットドア5により全閉とした状態における
前面上部には取外しに便利な摘み部54が設けられてい
る。
【0016】次に、外枠の窓部21とスライドプレート
3のスリット状溝部31との位置関係について、図4及
び図5を参照して説明する。2aは外枠2の前面部を示
し窓部21を有する。スライドプレート本体部3aは窓
部21よりやや大きく窓部21を塞ぐように裏面より当
接している。図4は空気温度が高い場合の位置関係を示
しており、スライドプレート3が下方に移動する限度位
置である。この場合でも、最下位に位置するスリット状
溝部31eは窓部21内にある。また、図5は空気温度
が低い場合の位置関係を示しており、スライドプレート
3が上方に移動する限度位置である。この場合でも、最
上位に位置するスリット状溝部31aは窓部21内にあ
る。このような位置関係にあるため、スライドプレート
3のスリット形成部分の移動範囲は常に外枠2の窓部2
1内にある。すなわち、この状態が手動全開の状態であ
る。このスライドプレート3の移動ストロークとして
は、特に制限されないが、約5〜10mm程度である。
【0017】次に、外枠の窓部21、スライドプレート
3のスリット状溝部31、スリットドア4のスリット部
41及びシャットドア5の位置関係について、図6〜図
9を参照して説明する。図6は手動全開の位置関係を示
しており、シャットドア5(不図示)とスリットドア4
は外枠2から取り外されている。前述の如く、空気温度
が低温から高温にかけてのいずれの温度の場合において
も、スライドプレート3のスリット31で形成される外
枠2の窓部21内にある空気流入面積は同じである。な
お、42は後述するように、自動全閉状態でスライドプ
レート3のスリット31に対向する位置に各々設けられ
たスリットドア4の気密保持用突出部である。図7は手
動全閉の位置関係を示しており、シャットドア5とスリ
ットドア4は外枠2に取り付けられている。この状態に
おいては、シャットドア5によりスリットあるいは窓部
が閉じられるため空気の流入は無い。図8は図7のシャ
ットドア5が外枠2から取り外された状態、すなわち、
空気温度が高い場合の自動全開状態における位置関係を
示しており、スリットドア4のスリット溝部41がスラ
イドプレート3のスリット溝部31と対向する。従っ
て、図8は全開状態である。図9は空気温度が低い場合
の自動全閉状態における位置関係を示しており、スライ
ドプレート3が上方に移動するため(窓部21とスリッ
トドア4のスリット溝部41の位置関係は一定であ
る)、スリットドア4のスリット状溝部41はスライド
プレート3のスリット状溝部31と互い違いで対応す
る。また、スリットドア4の気密保持用突出部42は外
枠2の厚み分だけ、内側に突出して設けられているた
め、スライドプレート3との気密性が保たれる。従っ
て、図9はほとんど全閉状態である。図では省略する
が、空気温度が高くも低くもない中間温度における場合
の位置関係については、スリットドア4のスリット状溝
部41がスライドプレート3のスリット状溝部31と一
部において対応する(図8と図9の中間位置)。従っ
て、この場合は一部開の状態である。
【0018】次に、第1の実施の形態における換気装置
50の使用方法について、図10〜12を参照して説明
する。通常、換気装置50は図11に示すような自動開
閉機構が作動する状態で設置されている。すなわち、夏
季のように外気温度が高い場合は、図8の如く各スリッ
トは遮断されることなく全開状態にあり、外部の空気が
部屋の中に流入する。冬季のように外気温度が低い場合
は、図9の如く各スリットは遮断されて全閉状態にあ
り、外部の冷たい空気の部屋への流入を遮断する。ま
た、春季及び秋季のような気候では、各スリットは一部
遮断されて半開状態かあるいは外部の空気温度により全
開から全閉状態まで自動的に調整される。冬季などで
も、外部の冷たい空気を部屋に給気したい場合、図10
に示すようにスリットドア4を外枠から手で外せばよ
い。これにより、簡単に全開状態となり、冷たい空気が
流入する。次に、夏季などでも、外部の空気を遮断した
い場合、図12に示すように、スリットドア4及びシャ
ットドアー5を外枠2に嵌め込めばよい。これにより、
簡単に全閉状態となる。このように、第1の実施の形態
によれば、換気装置50は空気の温度に応じて自動的に
開閉できると共に、手動開及び手動閉を簡易且つ迅速に
行うことができる。また、スリットドア4及びシャット
ドア5の位置を確認することで自動及び手動開閉の確認
を簡易に行うことができる。
【0019】次に、本発明の第2の実施の形態における
換気装置について、図13及び図14を参照して説明す
る。図13は部屋の外より換気装置を見た場合の一部の
概略図、図14は部屋の中より換気装置を見た場合の一
部の概略図を示す。図中の換気装置60において、第1
の実施の形態における換気装置50と同一の構成要素に
は同一の符号を付してその説明を省略し、異なる点につ
いてのみ説明する。すなわち、換気装置60の換気装置
50と異なる点は設置場所をスライド式窓枠としたとこ
ろ、及びシャットドアを省略して、その代用をスライド
式窓で行うことしたところである。換気装置60はスラ
イド式窓枠9の設置コーナ91に取付けられるため、ダ
クトベースは不要である。その代用として、外枠2の裏
側に取付けられ空気通路を塞ぐように設置される円形フ
ィルタ8を挿入するベース板15が使用される。また、
手動全閉としたい場合、スライド式窓枠9の窓92を手
で閉めればよい。窓92には窓の移動に便利な把手部9
3が設けられている。設置コーナへの取付けは公知の取
付け金具(図では省略)等により行えばよい。このよう
に、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の換
気装置と同様の効果を奏する他、壁面以外のスライド式
窓などにも設置できるため用途が更に広まる。
【0020】以上、本発明の実施形態を説明したが、具
体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲での変更、追加は本発明の範囲内である。例え
ば、シャットドアは、スリットドアを閉める構造のもの
であれば、上記実施の形態例に限定されず、スリットド
アの前面部に取付けられ、該スリットを開閉自在とする
シャッター構造のものも使用できる。また、換気装置が
設置される窓枠としては、スライド式窓枠の他、開閉式
窓枠であってもよい。この場合、手動全閉としたい場
合、開閉式窓枠の窓を手で閉めればよい。なお、換気装
置を樹脂にて形成することによって、成形性に優れ、暖
熱効果を有し、結露しにくい装置とすることも可能とな
る。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スリットドア
とシャットカバーを開状態、すなわち、外枠から手動に
より該ドアーと該カバーを外せば、温度変化がおきても
外枠に設けられたスライドプレートが作動するだけで開
口面積の変化がないため外枠の開口窓口は全開状態とな
る。また、この状態から、上記と逆にスリットドアを取
り付け状態とすれば、空気温度によりサーモエレメント
のピストンが進退移動することでスライドプレートのス
リット状溝穴も移動し、固定されたスリットドアのスリ
ット状溝穴との対向具合により、空気の流入を遮断した
り、通過させたりするので自動開閉状態となる。さら
に、この状態から、シャットカバーを取り付け状態とす
れば、空気の流入は完全に遮断されて全閉状態となる。
このように、該換気装置は空気の温度に応じて自動的に
開閉できると共に、手動開及び手動閉を簡易且つ迅速に
行うことができ、自動及び手動開閉の確認が簡易に行え
る。
【0022】請求項2の発明によれば、スライド式窓枠
に設置され、スリットドアを開状態、すなわち、外枠か
ら該スリットドアを手動により外せば開口窓口は全開状
態となる。また、この状態から、スリットドアを取り付
け状態とすれば、請求項1の発明と同様の作用により、
自動開閉機構が作動する。さらに、この状態から、該換
気装置の後方に位置するスライド式窓を閉めれば、換気
装置全体が外気と遮断されるから全閉状態となる。この
ように、壁面以外のスライド式窓などにも設置できるた
め用途が更に広まる他、請求項1の換気装置と同様の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における換気装置の正面図で
ある。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】第1の実施の形態における換気装置の外枠の窓
部裏面の概略図である。
【図4】空気温度が高い場合のプレートと外枠の窓部の
関係を示す模式図である。
【図5】空気温度が低い場合のプレートと外枠の窓部の
関係を示す模式図である。
【図6】手動全開状態におけるスリットドア、スライド
プレートと外枠の窓部の関係を示す一部の断面図であ
る。
【図7】手動全閉状態におけるシャットドア、スリット
ドア、スライドプレートと外枠の窓部の関係を示す一部
の断面図である。
【図8】自動全開状態におけるスリットドア、スライド
プレートと外枠の窓部の関係を示す一部の断面図であ
る。
【図9】自動全閉状態におけるスリットドア、スライド
プレートと外枠の窓部の関係を示す一部の断面図であ
る。
【図10】手動全開状態を示す概略斜視図である。
【図11】自動開閉状態を示す概略斜視図である。
【図12】手動全閉状態を示す概略斜視図である。
【図13】第2の実施の形態における換気装置の使用状
態を示す図である。
【図14】第2の実施の形態における換気装置の使用状
態を示す図である。
【図15】換気装置の使用場所の例示である。
【符号の説明】
1 ダクトベース 2 外枠 3 スライドプレート 4 スリットドア 5 シャットドア 6 サーモエレメント 7 リターンスプリング 8 フィルタ 9 スライド式窓枠 21 窓部 22 ピストン固定用リブ 25、55 係止部 31、41 スリット状溝部 50、60 換気装置 61 ピストン 66 ピストンシリンダ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を通過させる通路を形成するダクト
    ベースと、 該ダクトベ−スに取り付けられ、前面部に窓部を形成す
    ると共に、温度変化によって膨張・収縮するワックスの
    当該作用によって進退移動するピストンを有するサーモ
    エレメントのピストンを固定する外枠と、 サーモエレメントのピストンシリンダ部に固定され、該
    外枠の窓部を裏側より当接し、該外枠に摺動自在に配置
    されるスリット状溝穴を有するスライドプレートと、 前記外枠の窓部を表側より開閉自在に設置されるスリッ
    ト状溝穴を有するスリットドアと、 前記スリットドアを開閉自在に設置されるシャットカバ
    ーと、を有し、前記スライドプレートのスリット状溝穴
    と前記スリットドアのスリット状溝穴は、前記スリット
    ドアを前記外枠に取付けた状態において、前記サーモエ
    レメントが冷たい空気を感知する場合は、双方のスリッ
    ト状溝穴が互い違いに配置されて空気の流入を遮断し、
    前記サーモエレメントが温かい空気を感知する場合は、
    双方のスリット状溝穴同士が対向するように配置されて
    空気を通過させるように形成されることを特徴とする換
    気装置。
  2. 【請求項2】 スライド式窓枠に設置され、前面部に窓
    部を形成すると共に、温度変化によって膨張・収縮する
    ワックスの当該作用によって進退移動するピストンを有
    するサーモエレメントのピストンを固定する外枠と、 サーモエレメントのピストンシリンダ部に固定され、該
    外枠の窓部を裏側より当接し、該外枠に摺動自在に配置
    されるスリット状溝穴を有するスライドプレートと、 前記外枠の窓部を表側より開閉自在に設置されるスリッ
    ト状溝穴を有するスリットドアと、を有し、前記スライ
    ドプレートのスリット状溝穴と前記スリットドアのスリ
    ット状溝穴は、前記スリットドアを前記外枠に取付けた
    状態において、前記サーモエレメントが冷たい空気を感
    知する場合は、双方のスリット状溝穴が互い違いに配置
    されて空気の流入を遮断し、前記サーモエレメントが温
    かい空気を感知する場合は、双方のスリット状溝穴同士
    が対向するように配置されて空気を通過させるように形
    成されることを特徴とする換気装置。
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