JP2000121139A - 送気方法及びその装置 - Google Patents

送気方法及びその装置

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JP2000121139A
JP2000121139A JP10294025A JP29402598A JP2000121139A JP 2000121139 A JP2000121139 A JP 2000121139A JP 10294025 A JP10294025 A JP 10294025A JP 29402598 A JP29402598 A JP 29402598A JP 2000121139 A JP2000121139 A JP 2000121139A
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air
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air supply
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Shigeru Nishimura
繁 西村
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用のダクトを用いることなく空気を移送及び
送気する。 【解決手段】 送気する気体を、前記気体の吹出口14
から間欠吹き出しすることにより中心部から外周、そし
て再び中心部に循環するドーナッツ形状の渦であるトル
ネード20に形成し、前記トルネード20を前記気体の
送気方向に吹き出すことにより前記気体を送気するよう
にしたので気体を送気、移送する際に必要なダクトを減
らすことができるとともに、空気拡散が少ない送気が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体を送気、送風す
る送気方法及びその装置に係り、特に流体をドーナッツ
形状のトルネードに形成して送気する送気方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚れた空気を排気するための空気の移送
や、空調空気を所定の場所に送気する局所空調を行う際
には、移送や、送気を行う気体が通るためのダクトを設
けてそのダクトの中に前記気体を流して移送、送気して
いた。図19に従来の排気システムの断面を示す。室内
250に例えば炉252があって煙254を発生してい
る場合において、この場合の従来の排気方法は煙254
を集めるフード256と、煙を通すダクト258とを設
置して、ファン260にて煙254を吸い出して屋外に
排気していた。また、空調空気を所定の場所に送気する
場合は図20の断面図に示すように送気ダクト262内
に空調空気264が図示しないブロアによって流されて
おり、空調空気264はダクト266を通って吹出口2
68から吹き出され作業者270に当たるようになって
いる。また、ダクト266を設置できない場合には、吹
出口の向きが変更可能な構造になっているノズル272
から作業者270に向けて空調空気264を吹き出して
遠隔の場所から局所空調していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら気体を送
気、移送する際にダクトを用いる方法では、常に必要と
される場所までダクトを延長しなくてはならないという
欠点がある。また、空調空気を局所空調する場合にも、
局所空調を必要とする場所までダクトを設置する必要が
あり、常に一定の場所を局所空調する場合はまだしも、
作業内容によって局所空調を行う場所が変更される場合
には対応が難しいという不具合があった。また、ノズル
の向きを変えることにより局所空調の位置を変える方法
を用いる場合には、作業場所の自由度は多少広がるもの
の、ノズルから少し離れると空調空気が室内の空気とす
ぐに混ざってしまうため、遠くに届かず、これを解決し
ようと空調空気が吹き出す速度を早めたり、風量を多く
したりすると作業者に過大な風が当たり作業者の疲労が
増す等の不具合を生じていた。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、気体を送気、移送する際にダクトを減らすこ
とができるとともに、空気拡散が少ない送気方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、気体を送気する送気方法及びその装置であ
って、前記送気する気体を前記気体の吹出口から間欠吹
き出しすることにより、中心部から外周、そして再び中
心部に循環するドーナッツ形状の渦であるトルネードに
形成し、前記トルネードを前記気体の送気方向に吹き出
すことにより前記気体を送気することを特徴としてい
る。
【0006】本発明によれば、前記送気する気体を前記
気体の吹出口から間欠吹き出しすることにより中心部か
ら外周、そして再び中心部に循環するドーナッツ形状の
渦であるトルネードに形成し、前記トルネードを前記気
体の送気方向に吹き出すことにより前記気体を送気する
ようにしたので気体を送気、移送する際に必要なダクト
を減らすことができるとともに、空気拡散が少ない送気
が可能となる。
【0007】また、本発明は前記目的を達成するため
に、気体を送気する送気装置において、前記気体の吸気
口と略円形をした吹出口とを有する箱状部材と、前記吸
気口及び吹出口における逆流を防止する逆止弁と、前記
箱状部材内に吸い込んだ前記気体を急激に圧縮し、該圧
縮した気体を前記吹出口から間欠的に吹き出すことによ
り、中心部から外周、そして再び中心部に循環するドー
ナッツ形状の渦であるトルネードを形成する圧縮手段
と、から成ることを特徴としている。
【0008】本発明によれば、前記気体の吸気口と略円
形をした吹出口とを有する箱状部材と、前記吸気口及び
吹出口における逆流を防止する逆止弁と、前記箱状部材
内に吸い込んだ前記気体を急激に圧縮し、該圧縮した気
体を前記吹出口から間欠的に吹き出すことにより、中心
部から外周、そして再び中心部に循環するドーナッツ形
状の渦であるトルネードを形成する圧縮手段とを設けた
ので簡単な構造で容易にトルネードを生成することが可
能となる。
【0009】また、本発明は前記目的を達成するため
に、前記圧縮手段は、前記箱状部材内の容積を可変する
ダイヤフラムと、前記圧縮室内の気体を圧縮する方向に
前記ダイヤフラムを変位する付勢手段と、前記変位した
ダイヤフラムを元の位置に復帰させる復帰手段と、から
成ることを特徴としている。本発明によれば、前記箱状
部材内の容積を可変するダイヤフラムと、前記圧縮室内
の気体を圧縮する方向に前記ダイヤフラムを変位する付
勢手段と、前記変位したダイヤフラムを元の位置に復帰
させる復帰手段とを設けたので、簡単な構造で容易にト
ルネードを生成することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明にト
ルネード送気方法及びその装置の好ましい実施の形態に
ついて説明する。まず図1(A)、図1(B)に示すト
ルネード送気の原理について説明する。図1(A)にお
いて、間欠送気装置10は箱状部材11と、ダイヤフラ
ム形状の隔壁膜12と、吹出口14と、で構成されてい
る。図1(A)の状態から図1(B)の状態に隔壁膜1
2を急激に間欠送気装置10内へ張り出すと、箱状部材
11の内部の気体16は吹出口14から一気に吐き出さ
れてドーナッツ状のトルネード18(断面を示してい
る)に生成する。トルネード18は図1(B)に示すと
おり気流が中心部の穴から外周部へ向かい、その外周部
へ向かった気流は反対側へ回り込み再び中心部の穴に戻
る循環をしている渦である。その循環のために排出され
たトルネード18の気体は周囲の空気とすぐには混ざら
ずに独立した状態を保っている。間欠送気装置10から
排出されたトルネード18は、吹出口14から排出され
た勢いと、トルネード18の外周部の循環している気体
の流れによって図中のAの方向へと進む。間欠してトル
ネード18を発生させると図1(B)のように複数のト
ルネードがAの方向に向かって進んでゆく。
【0011】本発明は送るべく気体を、上記のようにし
て発生するトルネードの形に形成して空間内を送気する
方法を用いたことを特徴としている。以下に本発明に係
るトルネード送気方法及びその装置の応用例について説
明する。図2に本発明に係る送気方法を排煙装置に応用
した例を示す。図2は例えば炉30から発生する煙31
を壁32を隔てた室外34へ排出する応用例を示してい
る。
【0012】炉30から発生した煙31は、フード36
で集められ、入口逆止弁38を通った後に間欠送気装置
10に入り隔壁膜12、12の動きによって吸入、圧縮
されることにより間欠状態で吹出口14から排出され、
煙31により形成されるトルネード20、20…を生成
する。入口逆止弁38と出口逆止弁40は、間欠送気装
置10内の隔壁膜12の動きによる煙31の流れる方向
を決定するための弁である。生成されたトルネード2
0、20…は壁32に設けられた排気ファン42の方向
へ向かうように吹出口14が設定されている。排気ファ
ン42に到達したトルネード20、20…は排気ファン
42によって屋外34に排出される。上記のようにして
炉30から発生した煙31は、特別なダクトを設けなく
ともトルネード送気方法及びその装置によって屋外34
へ排出することができる。
【0013】図3に本発明に係る送気方法を局所空調に
応用した例を示す。図3は、例えばダクト54内を流れ
る空調空気50を、作業員52に対して送風する応用例
である。ダクト54内を流れる空調空気50は、間欠送
気装置10に入り、吹出口14から間欠して吹き出され
て空調空気50のトルネード20、20…を生成する。
吹出口14は作業員52の居る方向に向けられており、
空調空気50により形成されたトルネード20、20…
は、作業員52に当たる。このトルネード20によりま
とまった形状を保っている空調空気は、周囲の空気と混
ざらずに作業員に直接当たるので効率が良いうえに、ト
ルネード20は、従来の送風と違い風量が少なくても目
的の遠隔地まで送気できるので、作業員52に対して強
風が当たることによる作業員52の疲労を低減すること
ができ、快適な作業環境とすることが可能となるのに加
えて空調空気を無駄なく効率よく使うことができる。
【0014】図4に本発明に係る間欠送気装置の実施の
形態を示す。図4に示す圧膜式間欠送気装置60は、箱
状部材61と、隔壁膜62と、吹出口64と、入口逆止
弁68と、出口逆止弁70と、隔壁膜62を63の位置
まで動かすための動力となる圧縮空気71と、圧縮空気
71を適正な圧力まで下げて安定させる為の減圧弁72
と、圧縮空気71の供給と停止を制御する供給電磁弁7
4と、圧縮空気71が入る空気室76と、隔壁膜92、
92を引っ張り気体66を箱状部材内部へ吸気させるた
めの引っ張りばね78、78と、空気室76内の空気を
排出するための排出電磁弁80と、その排出空気を消音
するとともに外気へ開放する排気消音器82と、空気室
76へ圧縮空気71を供給したり排気したりを切り換え
るための交互切替電気装置84と、交互切替電気装置8
4の停止と連続運転動作とを切り換えるスイッチ86と
から構成されている。
【0015】次に本発明に係る圧膜式間欠送気装置60
の動作について説明する。圧縮空気71を供給しない初
期の状態では、交互切替電気装置84は排出電磁弁80
を開放している。この状態では引っ張りばね78の引っ
張り力によって隔壁膜62は図4に示す破線の位置にあ
る。その状態を示したのが断面図5で、この断面図5は
図4のA−A断面を示している。次に、交互切替電気装
置84の指令により排出電磁弁80を閉じて、吸入電磁
弁74を開けると、減圧弁72で圧力を調節された圧縮
空気71は空気室76に供給される。空気室76内の圧
力が高まると隔壁膜62は引っ張りばね78の力にうち
勝って図4に示す63の位置まで膨らむ。その状態を示
したのが図6で、62の位置にあった隔壁膜が63の位
置に膨らんでいる状態を示している。圧縮空気71の供
給は、空気室76の内圧が減圧弁74で設定した圧力に
達したか、若しくは適切なタイミングで供給弁74を閉
じることによって停止する。この隔壁膜63の動きによ
って箱状部材61内の送気する気体66の圧力は高まり
入口逆止弁68を閉じるとともに出口逆止弁70を開い
て吹出口64から外気へ吹き出されて、トルネード20
を生成する。気体66が排出された後は箱状部材61内
部の気体66と外気との圧力差が無くなるため出口逆止
弁70は閉じる。次に交互切替電気装置84が供給電磁
弁74を閉じるとともに排出電磁弁80を開放する。す
ると空気室76内の圧縮空気71は排出電磁弁80を通
って排気消音器82から大気へ放出される。また、隔壁
膜63は引っ張りばね78の引っ張り力によって図5に
示す62の位置まで戻る。このときに箱状部材61内部
の気体66の圧力が下がるので出口逆止弁70は閉じる
とともに入口逆止弁68を開いて新たに気体が箱状部材
61内に供給される。以上の二つの状態を繰り返して行
うことにより、トルネード20を間欠生成する。
【0016】図7に他の実施形態である円盤方式間欠送
気装置の実施の形態を示す。図7に示す円盤方式間欠送
気装置90は箱状部材91と、隔壁膜92、92と、吹
出口94と、箱状部材91内部の送気する気体96と、
入口逆止弁98と、出口逆止弁100と、隔壁膜92、
92と、隔壁膜92、92を動かすための円盤102、
102と、円盤102、102の回転軸であるシャフト
104と、円盤102、102を回転するための動力で
ある図9に示すモータ等の動力106と、円盤102、
102に開けられた案内溝108、108…と、前記案
内溝108を貫通しているピン110と、ピン110を
保持しているピン軸受112とから構成されている。図
9に示すとおり、動力106の回転軸と、シャフト10
4と、円盤102とは一体になって90°往復の回転運
動を行う。また図10は円盤方式間欠送気装置90の図
7における断面B−Bを示した図で、に示すように、隔
壁膜92、92にはピン軸受112、112が固定され
ており、ピン軸受112、112と、円盤102、10
2とは、ピン110、110にて回転自在に位置決めさ
れている。
【0017】次に本発明に係る円盤方式間欠送気装置9
0の動作について説明する。図8の状態では、円盤10
2が右回りに回転して案内溝108に従って隔壁膜9
2、92が押し広げられこのときに箱状部材91内部の
気体96の圧力が下がるので出口逆止弁100は閉じる
とともに入口逆止弁98を開いて新たに気体96が箱状
部材91内に供給される。次に図7に示すように円盤1
02を左回りに回転すると、円盤の案内溝108に従っ
て隔壁膜92、92がお互いに近づき、この隔壁膜9
2、92の動きによって気体96の圧力は高まり入口逆
止弁98を閉じるとともに出口逆止弁100を開いて気
体96は外へ吹き出されて、トルネード20を生成す
る。気体96が吹き出された後は箱状部材91内部の気
体96と外気との圧力差が無くなるため出口逆止弁10
0は閉じる。上記のように円盤102を右回り、左回り
と交互に回転することによって上記の二つの状態を繰り
返して、トルネード20を間欠生成する。
【0018】図11、図12には溝カム方式間欠送気装
置114の隔壁膜92、92を動かす別の形態を断面図
で示す。図11、図12の例では前記案内溝108の代
わりに溝カム118を用いている。隔壁膜92、92に
はカムフォロア軸受116が固定されており、カムフォ
ロワ軸受け116の両端にはカムフォロワ122、12
2が固定されている。溝カム118、118には楕円形
状の溝120があり、この溝に沿ってカムフォロワ軸受
116に固定されているカムフォロワ122が動く。カ
ムフォロワ122は、溝120に接触する部分がころ軸
受けの外輪になっている構造で、一般に市販されている
部品である。動力106が回転することによって、溝カ
ム118の溝120に沿ってカムフォロワ122が動
き、隔壁膜92、92が広がったりお互いに近づいたり
してトルネード20、20…を発生する。上記説明では
溝カムの溝の形状を楕円として説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、溝の形状は回転角に応じ
て移動量が任意の関数状に変化する形状であれば目的は
達成される。
【0019】また図13、図14、図15(A)、図1
5(B)にはリンク式間欠送気装置123の隔壁膜9
2、92を動かす別の実施の形態を断面図で示す。図1
3、図14、図15(A)、図15(B)の例では前記
案内溝108の代わりにリンク124と板カム126を
用いて隔壁膜92、92を動かしている。隔壁膜92、
92に固定されたピン軸受112、112にはコンロッ
ド128、128が、ピン110、110…によって回
転自在に止められている。リンク124は、シャフト1
04を中心に自在に回転可能な構造となっている。リン
ク124には、ピン110、110…によりコンロッド
128が回転自在に止められている。板カム126は回
転軸130を中心に図13、図14の例では右回転を行
う。ばね132はリンク124を板カム126に押し付
けるとともに箱状部材125内部の気体96を吹出口9
4から吹き出す力を与えている。このばねの取り付け位
置は、図13、図14に限定されるものではなく、図4
の引っ張りばね78の取り付け位置に圧縮ばねを備えて
もよいし、空気室134を加圧しても同様の効果を得る
ことができる。吹出口94にはポペット弁136が設け
られている。ポペット弁136は支点138を中心に回
転自在に止められており、回転軸140を中心に回転す
る板カム142により吹出口94の開閉動作を任意に行
うことができる。ばね144は、ポペット弁136を閉
じるとともにポペット弁136を板カム142に押さえ
つける働きをしている。本説明では説明の都合上板カム
126と、板カム142は同期してモータ等の動力源で
駆動されている例で説明しているが、本発明はこの形態
に限定されるものではない。図15(A)は、横軸に板
カム126の回転角度を表し、縦軸はリンク124の板
カム126との接触点におけるリフト量Y1を示してい
る。板カム回転角度θ0からθ1の範囲は、気体96の
吸入工程を示している。図15(B)は、横軸に板カム
142の回転角度を表し、縦軸はポペット弁136の板
カム142との接触点におけるリフト量Y2を示してい
る。図15(A)、図15(B)の板カム回転角度θ1
からθ2の範囲は、吹き出し工程を示している。
【0020】次に本発明に係るリンク式間欠送気装置1
23の動作について説明する。図14は吸気状態の最後
の状態(θ=θ1)を示している。箱状部材125内部
の気体96は隔壁膜92、92の動きにより負圧になる
ので、入口逆止弁98は自動的に開いて気体96が吸気
される。回転軸130を中心に板カム126が回転して
板カム回転角度θがθ1を越えると図15(A)に示す
ようにリンク124のリフト量が急激に減少して隔壁膜
92、92がお互いに近づくので気体96の圧力が高ま
る。すると今まで開いていた入口逆止弁98は自動的に
閉じて更に気体96の圧力が高まる。その後、更に板カ
ム142が回転軸140を中心に回転すると図15
(B)に示すようにポペット弁136のリフト量が増加
して吹出口94が開く。すると図13に示す状態にな
り、気体96は吹出口94から吹き出してトルネード2
0が生成する。上記の動作を連続して行うことにより隔
壁膜92、92が広がったりお互いに近づいたりしてト
ルネード20、20…を発生する。
【0021】また図16にエアシリンダ式間欠送気装置
150によりトルネード20…を発生させる実施の形態
を断面図で示す。図16の例では前記隔壁膜92、92
…を動かす代わりにピストン152を図16の上下方向
に動かして、吹出口154からシリンダ151内部の気
体156をトルネード20にして吹き出す。エアシリン
ダ式間欠送気装置150は、シリンダ151と、気体の
流れる方向を定める入口逆止弁158と、出口逆止弁1
60と、ピストン152を圧縮空気162で動かすため
のエアシリンダ164と、ピストン152の移動速度を
調整してトルネード20の生成を確実にするためのスピ
ードコントローラ166と、ピストン152の動きの方
向を切り換えるために圧縮空気162の供給と排気の方
向を切り換える電磁弁168と、電磁弁に切り替え指令
を出力する交互切替電気装置170と、交互切替装置1
70に連続起動及び停止の指令を出すスイッチ172
と、エアシリンダ164に供給された圧縮空気162を
排気する排気消音器174とから構成されている。な
お、図16には図示していないが、エアシリンダ164
の内部のピストンの位置検出するセンサを設け、前記セ
ンサでエアシリンダ164内のピストン152の位置を
検出してエアシリンダ164の内部のピストン位置が上
限に達したこと、或いは下限に達したことを、交互切替
電気装置170に出力し、交互切替電気装置170にお
いて動作のインターロックをとることも考えられる。
【0022】次に本発明に係る、エアシリンダ式間欠送
気装置150の動作について説明する。図16において
スイッチ172を連続側に動かし、エアシリンダ式間欠
送気装置150を連続起動させると、交互切替電気装置
170はピストン152を上昇させるための信号を電磁
弁168に出力する。すると電磁弁168は圧縮空気の
流路を切り換えてエアシリンダ164の下側のポートか
ら圧縮空気162が供給されてエアシリンダ164はピ
ストン152を上昇させる。このときエアシリンダ16
4の上部のポートから排出される圧縮空気162は、ス
ピードコントローラ166で絞られて流量を制限された
のちに電磁弁168を通って排気消音器174から大気
に放出される。上記動作によってピストン152が上昇
し、シリンダ151内部の気体156の圧力が下がり出
口逆止弁160は閉じて入口逆止弁158が開き吸気さ
れる。
【0023】次に、交互切替電気装置170がピストン
152を下降させる信号を電磁弁168に出力する。す
ると電磁弁168は圧縮空気の流路を切り換えてエアシ
リンダ164の上側のポートから圧縮空気162が供給
されてエアシリンダ164はピストン152を下降させ
る。このときエアシリンダ164の下部のポートから排
出される圧縮空気162は、スピードコントローラ16
6で絞られて流量を制限されたのちに電磁弁168を通
って排気消音器174から大気に放出される。このとき
スピードコントローラ166はトルネード20が発生し
やすい条件に設定されている。上記動作によってピスト
ン152が下降し、シリンダ151内部の気体156の
圧力が上がり入口逆止弁158は閉じて出口逆止弁16
0が開き吹出口154からトルネード20…となって吹
き出される。上記の動作を連続して行うことによりピス
トン152が上下してトルネード20、20…を生成す
る。
【0024】また図17にクランク式間欠送気装置19
0によりトルネード20…を発生させる実施の形態を断
面図で示す。図17の例ではピストン192を動かす動
力に前記エアシリンダ式間欠送気装置150で用いたエ
アシリンダ164に対して、図示しないモータ等の動力
により回転軸194回転させ、前記回転軸194を中心
に回転するクランク196と、クランク196とピスト
ン192に回転自在に接続されているコンロッド198
によってピストン192を上下する方法を示している。
クランク式間欠送気装置190の吹出口200の弁機構
は、図16の出口逆止弁160の形態でも目的は達成さ
れるが、図17ではポペット弁202を用いた例で示し
ている。ポペット弁202は支点204を軸に回転自在
に取り付けられている。ポペット弁202の支点204
を挟んで反対側にはカムフォロワ206が設けられてい
て、クランク196の外周に形成されたカム形状に接し
ている。このカム形状がポペット弁202を開閉するタ
イミングを決定している。ばね208はカムフォロワ2
06をクランク196に常に押し付けるためのばねであ
る。
【0025】次に本発明に係る、クランク式間欠送気装
置190動作について説明する。図17において回転軸
194を中心にクランク196を回転させるとピストン
192が上下運動を行う。ピストン192が上昇中は入
口逆止弁210が開いてシリンダ191内部へ気体21
2を吸入する。このときポペット弁202は閉じてい
る。ピストン192が下降するとシリンダ191内部の
気体212の圧力が上昇して入口逆止弁210は閉じ
る。更にピストン192が下降するとクランク196に
設けられたカム形状に従って、ばね208の作用により
カム形状に沿って転がっているカムフォロワ206が変
位する。すると支点204を軸にポペット弁202が回
転してポペット弁202は吹出口200を開く。すると
気体212が吹出口200から吹き出されてトルネード
20を生成する。上記の動作を連続して行うことにより
ピストン192が連続して上下してトルネード20、2
0…を間欠生成する。
【0026】なお本発明は、上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、流体を送るブロアやポンプに弁を組
み合わせて間欠送気する形態のものであれば本目的は達
成される。図18にトルネード送気の発生条件について
説明する、間欠送気装置10の断面図を示す。吹出口1
4の断面積ARに対して、十分大きな箱状部材11の容
積VLに設定するほど容易に大きなトルネード20の輪
を生成できる。吹出口14の厚は、t1に対してt2が
小さいほどトルネード20の発生には有効である。そし
て気体16を吹き出す速度VSが速ければ速いほど、ま
た、気体16を吹き出す速度VSの変化が急激であれば
急激であるほど(加速度が大きいほど)、大きなトルネ
ード20を生成することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る送気
方法及びその装置によれば、送気する気体を前記気体の
吹出口から間欠吹き出しすることにより中心部から外
周、そして再び中心部に循環するドーナッツ形状の渦で
あるトルネードに形成し、前記トルネードを前記気体の
送気方向に吹き出すことにより前記気体を送気するよう
にしたので気体を送気、移送する際に必要なダクトを減
らすことができるとともに、空気拡散が少ない送気方法
を提供可能となる。
【0028】また、本発明に係る送気装置によれば、前
記気体の吸気口と略円形をした吹出口とを有する箱状部
材と、前記吸気口及び吹出口における逆流を防止する逆
止弁と、前記箱状部材内に吸い込んだ前記気体を急激に
圧縮し、該圧縮した気体を前記吹出口から間欠的に吹き
出すことにより、中心部から外周、そして再び中心部に
循環するドーナッツ形状の渦であるトルネードを形成す
る圧縮手段とを設けたので簡単な構造で容易にトルネー
ドを生成することが可能となる。
【0029】また、本発明に係る送気装置によれば、前
記箱状部材内の容積を可変するダイヤフラムと、前記圧
縮室内の気体を圧縮する方向に前記ダイヤフラムを変位
する付勢手段と、前記変位したダイヤフラムを元の位置
に復帰させる復帰手段とを設けたので、簡単な構造で容
易にトルネードを生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はトルネード送気の原理について説明す
る間欠送気装置10の断面図 (B)はトルネード送気の原理について説明する間欠送
気装置10の断面図と、生成したトルネード18、20
…を示す図
【図2】本発明に係る送気装置を排煙装置に応用した例
を示す図
【図3】本発明に係る送気装置を局所空調に応用した例
を示す図
【図4】本発明に係る圧膜式間欠送気装置60の実施の
形態を示す図
【図5】引っ張りばね78の引っ張り力によって隔壁膜
62が引っ張られた状態を示す図4のA−A断面図
【図6】圧縮空気71により隔壁膜63が押された状態
を示す図4のA−A断面図
【図7】本発明に係る円盤方式間欠送気装置90の実施
の形態の、吹き出し工程を示す図
【図8】本発明に係る円盤方式間欠送気装置90の実施
の形態の吸入工程を示す図
【図9】本発明に係る円盤方式間欠送気装置90の円盤
102の構成を示す図
【図10】本発明に係る円盤方式間欠送気装置90の実
施の形態に於ける図7AのB−B断面を示す図
【図11】本発明に係る溝カム方式間欠送気装置114
の実施の形態を示す断面図
【図12】本発明に係る溝カム方式間欠送気装置114
の溝カム120の構成を示す図
【図13】本発明に係る他の実施の形態にリンク式間欠
送気装置123を用いた吹き出し工程を示す図
【図14】本発明に係る他の実施の形態にリンク式間欠
送気装置123を用いた吸入工程を示す図
【図15】(A)は本発明に係る他の実施の形態のリン
ク式間欠送気装置123に用いる板カム126の回転角
θに対するリフト量Y1を示す図 (B)は本発明に係る他の実施の形態のリンク式間欠送
気装置123に用いる板カム142の回転角θに対する
リフト量Y2を示す図
【図16】本発明に係る実施の形態のエアシリンダ式間
欠送気装置150を示す断面図
【図17】本発明に係る他の実施の形態のクランク式間
欠送気装置190を示す断面図
【図18】トルネード送気の発生条件について説明する
間欠送気装置10の断面図
【図19】従来の排気システムを示す図
【図20】従来の空調空気を所定の場所に送気する例を
示す図
【符号の説明】
10…間欠送気装置 11…箱状部材 12…隔壁膜 14…吹出口 16…気体 20…トルネード 38…入口逆止弁 40…出口逆止弁 60…圧膜式間欠送気装置 61…箱状部材 62…隔壁膜 63…隔壁膜 64…吹出口 66…気体 71…圧縮空気 78…引っ張りばね 90…円盤方式間欠送気装置 102…円盤 114…溝カム方式間欠送気装置 123…リンク式間欠送気装置 150…エアシリンダ式間欠送気装置 152…ピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を送気する送気方法であって、 前記送気する気体を、中心部から外周、そして再び中心
    部に循環するドーナッツ形状の渦であるトルネードに形
    成し、 前記トルネードを前記気体の送気方向に吹き出すことに
    より前記気体を送気することを特徴とする送気方法。
  2. 【請求項2】 気体を送気する送気装置において、 前記気体の吸気口と略円形をした吹出口とを有する箱状
    部材と、 前記吸気口及び吹出口における逆流を防止する逆止弁
    と、 前記箱状部材内に吸い込んだ前記気体を急激に圧縮し、
    該圧縮した気体を前記吹出口から間欠的に吹き出すこと
    により、中心部から外周、そして再び中心部に循環する
    ドーナッツ形状の渦であるトルネードを形成する圧縮手
    段と、 から成ることを特徴とする送気装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮手段は、 前記箱状部材内の容積を可変するダイヤフラムと、 前記圧縮室内の気体を圧縮する方向に前記ダイヤフラム
    を変位する付勢手段と、 前記変位したダイヤフラムを元の位置に復帰させる復帰
    手段と、 から成ることを特徴とする請求項2の送気装置。
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