JP2000121129A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】空気調和機の冷房運転時においては、露の付着
を抑えるために、周囲条件に応じて圧縮機の回転数を下
げたり絞り装置を開く等して露の付着を防ぐ必要があ
る。 【解決手段】湿度検出手段と外気温度検出手段とマイコ
ンと回転数を変化可能な圧縮機と絞り量を変化可能な絞
り装置を備え、外気温度と室内湿度を検知し、その外気
温度と湿度に応じて圧縮機の回転数を下げたり冷媒循環
量を調整する絞り装置を開く等して露の付着を防ぐ露付
き制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は室内の湿度と外気温
度を検出して圧縮機や絞り装置の制御を行う空気調和機
の運転制御に関する。

【０００２】

【従来の技術】空気調和機の冷房運転時においては、空
内機の吹き出し口周囲が冷えるため、吹き出し口周囲に
露が付着し場合によっては滴下する。この露の付着を抑
えるために、外気温度を検出し、その温度が予め設定し
た温度より低いときには、圧縮機の回転数を下げたり、
絞り装置を開く等して冷却力を落とし、室内機の吹き出
し空気温度を上げる制御（以下露付き制御とする）が行
われている。また、特開平8−121843 号公報のように湿
度が高い時に室内送風機の回転数を上げるものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記制
御方式では外気温が設定温度より高い時には室内湿度に
関わらず露付き制御は行われないため、室内湿度が高い
ときには露が付着してしまう。また逆に外気温度が低い
ときには露付き制御を行うため、室内湿度が低く露が付
着しにくい場合でも冷却力を落としてしまい冷えが悪く
なってしまう。また、特開平8−121843 号公報の方式で
は湿度が高いときのみとはいえお客様の希望する風速と
異なる風速モードとなるため、また風速モードの違いは
お客様にとって気付きやすいためクレームになる恐れが
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】これを解決するために本
発明では、室内の湿度と外気温度を検出し湿度が設定湿
度より高いときには圧縮機の回転数を下げたり絞り装置
を開く等して、冷却力を落とす露付き制御を行い露の付
着を防ぐものである。また、室内の湿度が低いときには
外気温度が低くても、露付き制御は行わず設定室温への
到達時間を短くするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図１，
図２，図３により説明する。

【０００６】図１に本発明の空気調和機のシステムを示
す。図１に於いて１は室外機であり２は室内機である。
３は回転数を変化可能な圧縮機であり、４は四方弁、５
は室外熱交換器、６は絞り量を変化させ冷媒の循環量を
調整可能な絞り装置、７は外気温サーミスタ、８は室内
熱交換器、９は湿度センサーである。露付き制御時には
圧縮機３の回転数を下げ、絞り装置６を開き冷却力を落
とし室内機吹き出し口に露が付着するのを防ぐ。

【０００７】図２は本発明の露付き制御を行う条件であ
る。すなわち、室内の湿度が高湿で外気温度が高い場
合、室内の湿度が高湿で外気温度が低い場合、室内の湿
度が中湿で外気温度が低い場合に露付き制御を行う。外
気温度の高低は、例えば３０度以上は高く３０度未満は
低いと設定する。また湿度は相対湿度が５０％未満の時
は低湿、相対湿度が５０％から７０％の時には中湿、相
対湿度が７０％以上では高湿というように設定する。

【０００８】図３は本発明の制御を行うフローチャート
である。冷房運転開始と共に先ずフラグデータに初期値
０を入れておく。このフラグデータは露付き制御を行っ
ていない時には０とし、行っている時には１とする。そ
の後温度センサーにより外気温度を、また例えば湿度セ
ンサーの様な湿度検知手段により室内湿度を検知する。
外気温度が設定温度より高い時には現在の湿度が設定湿
度に対して、高湿か判断し高湿であれば、フラグデータ
を調べ現在露付き制御中か判断し、制御中であれば、そ
のまま外気温度，湿度検知に戻り、制御中でなければ露
付き制御を行いフラグデータに１を入れて外気温度，湿
度検知に戻る。湿度判断にて高湿でなければ、フラグデ
ータを調べ現在露付き制御中か判断し、制御中でなけれ
ば、そのまま外気温度，湿度検知に戻り、制御中であれ
ば露付き制御を解除しフラグデータに０を入れて外気温
度，湿度検知に戻る。

【０００９】また、外気温度が設定温度より低い時には
現在の湿度が設定湿度に対して、低湿か判断し低湿であ
れば、フラグデータを調べ現在露付き制御中か判断し、
制御中でなれば、そのまま外気温度，湿度検知に戻り、
制御中であければ露付き制御を行いフラグデータに０を
入れて外気温度，湿度検知に戻る。湿度判断にて低湿で
なければ、フラグデータを調べ現在露付き制御中か判断
し、制御中であれば、そのまま外気温度，湿度検知に戻
り、制御中でなければ露付き制御を行いフラグデータに
１を入れて外気温度，湿度検知に戻る。この例では露付
き制御における圧縮機回転数の下げ幅および絞り装置の
開き量を１段階としているが、外気温度と室内湿度の関
係を細かく設定することで多段階の露付き制御を行うこ
とも可能である。

【００１０】

【発明の効果】本発明により室内湿度が高いときには室
内機吹き出し口周囲に露が付着するのを防ぎ、室内湿度
が低い時には冷却力を落とさずに冷房運転を行うことが
出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空気調和機のシステム図。

【図２】露付き制御を行う条件を示す図。

【図３】本発明の制御のフローチャート。

【符号の説明】 １…室外機、２…室内機、３…圧縮機、４…四方弁、５
…室外熱交換器、６…絞り装置、７…外気温サーミス
タ、８…室内熱交換器、９…湿度センサー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野沢 重信 栃木県下都賀郡大平町大字富田709番地の ２ 株式会社日立栃木エレクトロニクス内 (72)発明者 松沼 功 栃木県下都賀郡大平町大字富田709番地の ２ 株式会社日立栃木エレクトロニクス内 Ｆターム(参考） 3L060 AA06 AA07 CC03 CC07 DD02 EE04

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】湿度検出手段と外気温度検出手段とマイコ
   ンと回転数を変化可能な圧縮機を備え、冷房運転時に室
   内の湿度と外気温度を検出し、その湿度と外気温度に応
   じて圧縮機の回転数を変化させることを特徴とする空気
   調和機。