JP2000120909A - スプール弁型電磁弁 - Google Patents

スプール弁型電磁弁

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JP2000120909A
JP2000120909A JP29667498A JP29667498A JP2000120909A JP 2000120909 A JP2000120909 A JP 2000120909A JP 29667498 A JP29667498 A JP 29667498A JP 29667498 A JP29667498 A JP 29667498A JP 2000120909 A JP2000120909 A JP 2000120909A
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JP
Japan
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spool
linear solenoid
plunger
force
valve
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JP29667498A
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English (en)
Inventor
Naoki Yamada
直樹 山田
Hiroshi Miyagawa
浩 宮川
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプールの固着を解除するため、リニアソレ
ノイドへの通電制御によってリニアソレノイドの最大出
力よりも遥かに大きな力をスプールに加えることができ
るようにする。 【解決手段】 リニアソレノイド20のプランジャー2
2を復帰させるスプリング29を設置し、リニアソレノ
イド20の非通電時はプランジャー22とスプール16
の対向端間に隙間δを発生させる。リニアソレノイド2
0の通電制御中にスプール16が固着したときは、リニ
アソレノイド20の通電を中断した後、リニアソレノイ
ド20を一時的に最大電流を通電してプランジャー22
を加速シスプール16に衝突させ、その衝撃力でスプー
ル16の固着を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、流量制御
弁や圧力制御弁に適用するスプール弁型電磁弁に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスプール型電磁弁においては、一
般的に、圧油の入口、出口および排出口を有するバルブ
ボデーの内部に摺動自在に設置したスプールにリニアソ
レノイドの出力とスプリングの力とを互いに対抗するよ
うに加えるか、或いはリニアソレノイドの出力と出口油
圧(またはリニアソレノイドの出力および出口油圧とス
プリングの力)とを互いに対抗するように加えてスプー
ルを駆動する。この場合、リニアソレノイドのプランジ
ャーとスプールとは常に一体的に動き、リニアソレノイ
ドによってスプールに加えることができる力はリニアソ
レノイドの最大出力である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のスプール型電磁
弁の問題点として、リニアソレノイドの出力およびスプ
リングの力を小さくした場合に作動油に混入した異物の
噛み込み等によってスプールの固着が発生し易く、スプ
ールの固着が発生したときにはスプールの固着を解除す
ることができないために油圧システムが機能しなくなる
と言うことが挙げられる。
【0004】そのようなスプールの固着を抑制する方法
として、リニアソレノイドの出力およびスプリングの力
を大きくすることが挙げられるが、リニアソレノイドの
出力を大きくするとその発熱が増大し、耐熱性確保のた
めにリニアソレノイドを大型化せざるを得ず、インダク
タンスが大きくなって応答性が悪化する。
【0005】この出願の発明は、スプールの固着を解除
するために、リニアソレノイドへの通電制御によってリ
ニアソレノイドの最大出力よりも遥かに大きな力をスプ
ールに加えることができるようにしたスプール型電磁弁
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、シリンダボアとこのシリンダボアにそれぞれ開口
する圧油の入口、出口および排出口を設けたバルブボデ
ーの前記シリンダ内に、前記入口から前記出口へ流れる
圧油の通路面積および前記出口から前記排出口へ流れる
圧油の通路面積をそれらの増減が反対となるようにそれ
ぞれ可変させるスプールを摺動自在に設置し、このスプ
ールには少なくともリニアソレノイドの出力と第1スプ
リングの力を互いに対抗するように加えるとともに前記
第1スプリングの力による前記スプールの一方向へのス
トローク端を限定するストッパーを設置し、更に、前記
リニアソレノイドの出力がゼロの場合に前記リニアソレ
ノイドのプランジャーを所定の復帰位置まで復帰させて
このプランジャーと前記スプールの対向端部間に所定量
以上の隙間を生じさせる第2スプリングを設置したこと
を特徴とするスプール弁型電磁弁である。
【0007】このようなスプール弁型電磁弁において
は、リニアソレノイドへの通電中にスプールが固着した
場合(スプールの固着の検出は、例えば、この電磁弁に
より作動油を給排されるアクチュエータの動作とリニア
ソレノイドに流す電流値の変化との間の対応関係を監視
することで検出できる)、リニアソレノイドへの通電を
中断し、第2スプリングによりリニアソレノイドのプラ
ンジャーを所定の復帰位置まで復帰させてプランジャー
とスプールの対向端間に所定量以上の隙間(固着したス
プールに位置に応じて変わる)を発生させ、その後リニ
アソレノイドに対し、例えばその最大出力に対応する電
流値を一時的に流してプランジャーを加速しスプールに
衝突させ、リニアソレノイドの最大出力よりも遥かに大
きな力をスプールに加える。プランジャーをスプールに
衝突させることによってスプールに加えることができる
力は、リニアソレノイドの最大出力の10倍〜100倍
であり、このような大きな力はリニアソレノイドの通電
制御により繰り返し加えることができ、従ってスプール
の固着を解除することができる。
【0008】尚、プランジャーとスプールは、できるだ
け固い材料で製作すると共に両者の固さを同等にするこ
とが望ましい。
【0009】また、スプールが固着していない場合は、
リニアソレノイドへの通電開始当初の電流増加率を小さ
くしてプランジャーのスプールへの衝突を防止すればよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この出願の発明に係る流
量制御用のスプール弁型電磁弁の構成を示す略図であ
る。図1に示すように、スプール弁型電磁弁10は、シ
リンダボア12とこのシリンダボア12にそれぞれ開口
する圧油の入口13、出口14および排出口15を設け
たバルブボデー11と、ランド17、18および19を
有し、シリンダボア12内に摺動自在に嵌挿したスプー
ル16と、バルブボデー11に固定された固定のコア2
1、可動のプランジャー22、ヨーク23およびコイル
24を有し、スプール16を図1で左方向へ付勢する出
力を発生するリニアソレノイド20と、スプール16を
図1で右方向へ付勢する力を発生するコイルスプリング
25および26と、スプール16のスプリングリテーナ
27が当接、離間するようにリニアソレノイド20のコ
ア21に設けられたストッパ28と、プランジャー22
を図1で右方向へ付勢するコイルスプリング29とから
なる。
【0011】コイルスプリング25および29の力はコ
イルスプリング22の力に比べて遥かに小さいものであ
り、リニアソレノイドの出力と実質的に対抗する力はコ
イルスプリング22により発生される。
【0012】入口13は所定圧力範囲の圧油を蓄積する
アキュームレーター30と接続され、出口14は油圧作
動のアクチュエーター31と接続され、排出口15はリ
ザーバー32と接続される。
【0013】コイルスプリング25、26および29は
線形特性を有するものである。また、リニアソレノイド
20はそのコイル24に流れる電流値に対応した出力を
発生するものである。リニアソレノイド20のコイル2
4に電流を流さない場合、コイルスプリング22および
23がスプール16を、図1に示すようにリテーナ27
がストッパー28に当接した所定の初期位置に位置決め
する。また、リニアソレノイド20のコイル24に電流
を流さない場合、プランジャー22がコイルスプリング
29によって図1に示す所定の復帰位置に復帰させられ
る。図1においては、プランジャー22とスプール16
の対向端間には所定量の隙間δが存在する。コイルスプ
リング29に抗してプランジャー22をスプール16側
へ摺動させるためにコイル24に流さなければならない
電流値は、スプール16をコイルスプリング22に抗し
て摺動させるためにコイル24にながさなければならな
い電流値に比べて遥かに小さいものである。従って、ス
プール16は、実質的にコイルスプリング22の力とリ
ニアソレノイド20の出力とがバランスする位置へ摺動
するので、スプール16の初期位置からのストローク量
はリニアソレノイド20への電流値によって制御でき
る。
【0014】図1の状態では、入口13から出口14へ
の圧油の通路が完全に遮断されると共に出口14から排
出口15への圧油の通路が最大に開かれる。リニアソレ
ノイド20に電流を流しかつその電流値を所定の最大値
に向けて逐次増大させていくと、プランジャー22が図
1で左方向に摺動してスプール16に当接し、その後は
プランジャー22とスプール16とが一体的に左方向へ
摺動する。スプール16の左方向への摺動に伴い、出口
14から排出口15への圧油の通路面積が逐次減少し、
出口14が入口13および排出口15の両方から遮断さ
れた状態に至り、更には入口13から出口14への圧油
の通路が開かれかつその通路面積が逐次増大し、最後に
は入口13から出口14への圧油の通路面積が最大とな
る。従って、リニアソレノイド20への通電制御によっ
て、アクチュエータ31の可動部材の位置および移動速
度を制御することができる。
【0015】ところで、リニアソレノイド20に通電し
てアクチュエータ31の作動を制御している最中に作動
油中に混入している異物の噛み込みなどによりスプール
16が固着すると、アクチュエータ31の可動部材の位
置が固定化し、油圧システムが機能しなくなる。この出
願の発明に係るスプール弁型電磁弁10は、図1に示さ
れるように、リニアソレノイド20に通電しない状態で
は、プランジャー22とスプール16の対向端間に少な
くとも所定量δの隙間が存在する。従って、図1の状態
においてリニアソレノイド20にその最大出力に対応す
る電流値を一時的(パルス的)に流すと、プランジャー
22が左方向に最大に加速されてスプール16に衝突
し、スプール16に左方向の大きな力が加わる。このよ
うにしてスプール16に大きな力を加えることによって
スプール16の固着を解除することができる。
【0016】プランジャー22をスプール16に衝突さ
せることによってスプール16に加えることができる力
をシミュレーションによって求めた際のシミュレーショ
ンモデルを図2に、またプランジャーのストローク量に
対するプランジャーの運動エネルギーの関係を図3に、
更にプランジャーのストローク量に対する衝突力(スプ
ールが受ける力)の関係を図4にそれぞれ示す。図2に
おいて、Kpはコイルスプリング22のばね定数(Kg
f/mm)、Cpはスプール16の摺動部の摩擦などに
よる減衰係数(N s/mm)、Mpはプランジャー2
2の質量(g)、Vpはプランジャー22の速度(mm
/sec)、Fpはリニアソレノイド出力(N)、Xp
はプランジャー22のストローク量(mm)、Kはプラ
ンジャー22およびスプール16の表面剛性で決まるば
ね定数、Xsはばね定数Kによる撓み量である。使用し
たプランジャーの運動方程式は次の通りである。
【0017】Mp・dXp /dt =Fp−Cp・
dXp /dt−Kp・Xp また、プランジャー22の運動エネルギーEpは、次の
式で表わされる。
【0018】Ep=1/2・Mp・Vp 更に、衝突力(スプール16が受ける力)Fsは、次の
式で表わされる。
【0019】Fs=k・Xs Mpを30(g)、Kpを0.2(kgf/mm)、k
を1.18e8(N/m)、Cpを0.06(N s/
mm)、Fpを16(N)とした場合のEp、Fsが図
3、図4にそれぞれ示される。図4に示されるように、
プランジャー22のストローク量が約3.5mmに達す
るまでの範囲ではリニアソレノイド20の出力16
(N)の10倍を超える衝突力が得られるので、スプー
ル16の固着を容易に解除することができる。
【0020】尚、図1には流量制御用のスプール弁型電
磁弁を示したが、この出願の発明は圧力制御用のスプー
ル弁型電磁弁にも適用できるものである。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の請求
項1のスプール弁型電磁弁は、リニアソレノイドへの通
電制御によってリニアソレノイドの最大出力よりも遥か
に大きな力をスプールに加えることができるようにした
ので、スプールの固着が発生してもリニアソレノイドの
通電制御によって容易に固着を解除することができ、油
圧システムの機能を回復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係る流量制御用のスプール弁
型電磁弁の構成を示す概略図である。
【図2】スプールに加える衝突力をシミュレーションで
求めた際のシミュレーションモデルを示す図である。
【図3】プランジャーのストローク量に対するプランジ
ャーの運動エネルギーの関係を示す図である。
【図4】プランジャーのストローク量に対する衝突力の
関係を示す図である。
【符号の説明】
10・・・スプール弁型油圧制御電磁弁 11・・・バルブボデー 12・・・シリンダボア 13・・・入口 14・・・出口 15・・・排出口 16・・・スプール 17、18、19・・・ランド 20・・・リニアソレノイド 21・・・コア 22・・・プランジャー 23・・・ヨーク 24・・・コイル 25、26、29・・・コイルスプリング 28・・・ストッパー 30・・・アキュムレーター 31・・・アクチュエーター 32・・・リザーバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボアとこのシリンダボアにそれ
    ぞれ開口する圧油の入口、出口および排出口を設けたバ
    ルブボデーの前記シリンダ内に、前記入口から前記出口
    へ流れる圧油の通路面積および前記出口から前記排出口
    へ流れる圧油の通路面積をそれらの増減が反対となるよ
    うにそれぞれ可変させるスプールを摺動自在に設置し、
    このスプールには少なくともリニアソレノイドの出力と
    第1スプリングの力を互いに対抗するように加えるとと
    もに前記第1スプリングの力による前記スプールの一方
    向へのストローク端を限定するストッパーを設置し、更
    に、前記リニアソレノイドの出力がゼロの場合に前記リ
    ニアソレノイドのプランジャーを所定の復帰位置まで復
    帰させて前記プランジャーと前記スプールの対向端部間
    に所定量以上の隙間を生じさせる第2スプリングを設置
    したことを特徴とするスプール弁型電磁弁。
JP29667498A 1998-10-19 1998-10-19 スプール弁型電磁弁 Pending JP2000120909A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127389A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Honda Motor Co Ltd 電磁弁制御装置
US8061384B2 (en) 2006-07-20 2011-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pressure control device

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US8061384B2 (en) 2006-07-20 2011-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Pressure control device
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