JP2010127389A - 電磁弁制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一時的な閉弁不良や開弁不良を解消することができる電磁弁制御装置を提供する。
【解決手段】電磁弁制御装置は、燃料ガスを貯留する燃料貯蔵タンク10に設けられた電磁弁1と、電磁弁1内におけるメインバルブ19よりも下流側の外側供給通路14内の圧力を検出する圧力センサ50と、電磁弁1の開閉を制御する制御装置52と、を備え、制御装置52は、電磁弁1に閉指令を与えたときに、前記閉指令の後に圧力センサ50で検出される圧力が所定の圧力値以下にならない場合には、電磁弁1に矯正用の開指令を与え、続いて閉指令を与える。
【選択図】図1

Description

この発明は、電磁弁制御装置に関するものである。
ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系には、燃料ガスの流通を許可あるいは遮断するための開閉弁が設置されており、この開閉弁には電磁駆動方式の所謂電磁弁が多用されている。
また、前記燃料ガス供給系に設置された前記電磁弁のシール性を高める手法として、電磁弁の閉弁後もガス消費機器で燃料ガスを消費することにより電磁弁の下流側の圧力を低下させ、電磁弁の上流と下流との圧力差を所定値以上確保することによって、電磁弁の閉弁力を強めてシール性を高めるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−156320号公報
前述した電磁弁のシール性を高める方法は、電磁弁が正しく閉弁状態となっていることが前提であり、電磁弁が閉弁不良を起こしている場合には効果がない。
ところで、一般的に、弁は種々の原因(例えば、弁体が摺動部を有する場合の摺動不良等)により、一時的に閉弁不良となったり、一時的に開弁不良となる場合がある。
このような場合、弁自体が故障しているわけではないので交換や修理の必要はないが、一時的といえども不良な状態を放置しておくことはできないので、その対応が求められている。
そこで、この発明は、一時的な閉弁不良や開弁不良を解消することができる電磁弁制御装置を提供するものである。
この発明に係る電磁弁制御装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、流体(例えば、後述する実施例における燃料ガス)を貯留するタンク(例えば、後述する実施例における燃料貯蔵タンク10)に接続された電磁弁(例えば、後述する実施例における電磁弁1)と、前記電磁弁内における弁体(例えば、後述する実施例におけるメインバルブ19)よりも下流側の流路(例えば、後述する実施例における外側供給通路14)内の圧力を検出する圧力センサ(例えば、後述する実施例における圧力センサ50)と、前記電磁弁の開閉を制御する制御手段(例えば、後述する実施例における制御装置52)と、備え、前記制御手段は、前記電磁弁に閉指令を与えたときに、前記閉指令の後に前記圧力センサで検出される圧力が所定の圧力値以下にならない場合には、前記電磁弁に矯正用の開指令を与え、続いて閉指令を与えることを特徴とする電磁弁制御装置である。
閉指令の後に前記圧力センサで検出される圧力(すなわち、弁体より下流の流路内圧力)が所定の圧力値以下にならない場合には、一時的な閉弁不良と推定し、このときに電磁弁に開指令を与えて開動作させることにより閉弁不良を解除することができ、その後で再び閉指令を与えることにより正常に閉弁させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記矯正用開指令後の前記閉指令後に、再び前記圧力センサで検出される圧力が前記所定の圧力値以下であるか否かを判定することを特徴とする。
このように構成することにより、一時的な閉弁不良を解除することができたか否か確認することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記矯正用開指令はパルス状の信号で生成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、矯正閉指令時に弁体を動かし易くすることができる。
請求項4に係る発明は、流体(例えば、後述する実施例における燃料ガス)を貯留するタンク(例えば、後述する実施例における燃料貯蔵タンク10)に接続された電磁弁(例えば、後述する実施例における電磁弁1)と、前記電磁弁内における弁体(例えば、後述する実施例におけるメインバルブ19)よりも下流側の流路(例えば、後述する実施例における外側供給通路14)内の圧力を検出する圧力センサ(例えば、後述する実施例における圧力センサ50)と、前記電磁弁の開閉を制御する制御手段(例えば、後述する実施例における制御装置52)と、を備え、前記制御手段は、前記電磁弁に開指令を与えたときに、前記開指令の後に前記圧力センサで検出される圧力の低下割合が所定の低下割合以上である場合には、前記電磁弁に矯正用の閉指令を与え、続いて開指令を与えることを特徴とする。
開指令の後に圧力センサで検出される圧力(すなわち、弁体より下流の流路内圧力)の低下割合が所定の低下割合以上である場合には、一時的な開弁不良と推定し、このときに電磁弁に閉指令を与えて閉動作させることにより開弁不良を解除することができ、その後で再び開指令を与えることにより正常に開弁させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、前記制御手段は、前記矯正用閉指令後の前記開指令後に、再び前記圧力センサで検出される圧力の低下割合が前記所定の低下割合以上であるか否かを判定することを特徴とする。
このように構成することにより、一時的な開弁不良を解除することができたか否か確認することができる。
請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記矯正用閉指令はパルス状の信号で生成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、矯正開指令時に弁体を動かし易くすることができる。
請求項1に係る発明によれば、一時的な閉弁不良を解除することができ、電磁弁の信頼性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、一時的な閉弁不良を解除することができたか否か確認することができるので、電磁弁の信頼性がさらに向上する。

請求項3に係る発明によれば、矯正閉指令時に弁体を動かし易くすることができる。
請求項4に係る発明によれば、一時的な開弁不良を解除することができ、電磁弁の信頼性が向上する。
請求項5に係る発明によれば、一時的な開弁不良を解除することができたか否か確認することができるので、電磁弁の信頼性がさらに向上する。

請求項6に係る発明によれば、矯正開指令時に弁体を動かし易くすることができる。
以下、この発明に係る電磁弁制御装置の実施例を図1から図7の図面を参照して説明する。
図1は、燃料貯蔵タンク10に電磁弁1が取り付けられた状態を示す断面図である。
この燃料貯蔵タンク10は高圧の水素ガスが燃料ガスとして充填され、燃料電池のアノード極に水素ガスを供給するために用いられる。
電磁弁1は燃料貯蔵タンク10の取り出し口12に取り付けられており、電磁弁1のバルブボディ11が封止プラグを兼ねて取り出し口12に固定されている。バルブボディ11には、燃料貯蔵タンク10の内部と導通する内側供給通路13と、燃料貯蔵タンク10の外部の燃料電池(図示せず)と導通する外側供給通路(下流側の流路)14が形成されている。なお、図中、符号15は、バルブボディ11と燃料貯蔵タンク10のねじ固定部を示し、符号16は、バルブボディ11と燃料貯蔵タンク10の間を封止するゴム材料から成るリング状の弾性シール部材を示す。この実施例のように燃料貯蔵タンク10に電磁弁1が直接取り付けられた形態も、「タンクに接続された電磁弁」に含まれる。
図2は、閉弁状態にある電磁弁1を拡大して示した断面図であり、バルブボディ11には内側供給通路13と外側供給通路14を連通させるように略円柱状のバルブ収容部17が設けられている。バルブ収容部17の軸方向の一端(図中上端)の壁の中央には、外側供給通路14と導通する円筒状のメイン弁座18が突出して設けられている。また、内側供給通路13の端部は、バルブ収容部17の軸方向の一端寄りのメイン弁座18の側面に臨む位置に開口している。
バルブ収容部17には、メイン弁座18と当接・離反することで外側供給通路14を開閉するメインバルブ(弁体)19が進退自在に収容されている。メインバルブ19は、厚肉円板状の弁頭部20と、弁頭部20に同軸に連設されたガイド筒部21とを備え、弁頭部20がバルブ収容部17の周壁に摺動自在に収容されている。弁頭部20の外周面には環状溝22が形成され、その環状溝22に、ゴム材料から成る環状の弾性シール部材23が嵌合固定されている。弾性シール部材23は、バルブ収容部17の周壁との摺動と自身の弾性変形により、メインバルブ19の進退作動を許容しつつ、弁頭部20とバルブ収容部17の間の燃料ガスの流通を遮断する。
また、弁頭部20の軸心位置には弁頭部20を軸方向に貫通するパイロット通路24が設けられている。パイロット通路24はバルブ収容部17のメイン弁座18と同軸になるように形成されている。ここで、弁頭部20とガイド筒部21の主要部分は金属材料によって一体に形成されているが、弁頭部20のパイロット通路24の周域部分は別体のゴム状弾性部材25によって形成されている。このゴム状弾性部材25のメイン弁座18側の端面はメインバルブ19の閉弁時にメイン弁座18に密接する。
一方、ガイド筒部21の内側には、略円柱状のパイロットバルブ26が進退作動可能に収容されている。このパイロットバルブ26の弁頭部20側の端面には弁突起27が設けられ、この弁突起27がゴム状弾性部材25の端面のパイロット通路24の孔縁(パイロット弁座28)に対して当接・離反可能とされている。
また、バルブボディ11には、メインバルブ19やパイロットバルブ26を開閉操作するための電磁式の駆動ユニット30が一体に組み込まれている。この駆動ユニット30は、電磁コイル31を収容するケーシング32の軸心位置に凹部33が設けられ、この凹部33内に磁性材料から成るプランジャ34が摺動自在に収容されている。凹部33は、バルブ収容部17側に開口し、且つ、バルブ収容部17と同軸に形成されている。凹部33とプランジャ34の間には、付勢手段であるスプリング35が介装され、プランジャ34がこのスプリング35によって常時バルブ収容部17側に付勢されるようになっている。
プランジャ34のバルブ収容部17側の端面には凹部36が形成され、その凹部36にメインバルブ19のガイド筒部21が挿入されている。プランジャ34には、軸直角方向に凹部36を横切るように連結ピン37が取り付けられ、この連結ピン37によってメインバルブ19のガイド筒部21と、その内側のパイロットバルブ26がプランジャ34に対して連結されている。ただし、連結ピン37は、パイロットバルブ26に対してはほぼ隙間なく嵌合固定されているが、メインバルブ19に対してはガイド筒部21に設けられた長孔38内に僅かな遊びを持たせて連結されている。したがって、プランジャ34が電磁コイル31の磁力を受けてスプリング35の力に抗して操作されるときには、最初にパイロットバルブ26がプランジャ34と一体に変位し、パイロットバルブ26が所定量変位したところでプランジャ34からメインバルブ19に操作力が伝達される。
メインバルブ19は、バルブ収容部17内を、常時内側供給通路13と導通する内側導通室39と、プランジャ34側に臨む中間室40とに隔成している。そして、メインバルブ19のパイロット通路24(軸心)から離間した外周縁部には、内側導通室39と中間室40を連通するオリフィス通路41が形成されている。このオリフィス通路41の開口面積はパイロット通路24の開口面積よりも小さく設定されている。
内側導通室39のガス圧力は、スプリング35の付勢力に抗する押圧力(開弁方向の押圧力)としてメインバルブ19に作用し、中間室40のガス圧力は、スプリング35の付勢力と同方向の押圧力(閉弁方向の押圧力)としてメインバルブ19に作用する。また、メインバルブ19の内側導通室39側の受圧面積と、中間室40側の受圧面積とはほぼ同面積になるように設定されている。したがって、内側導通室39と中間室40に圧力差があるときには、その圧力差に応じた押圧力がメインバルブ19に作用する。
なお、図中48,49は、バルブボディ11と駆動ユニット30の間を密封するゴム材料から成る環状の弾性シール部材である。
また、図1に示すように、バルブボディ11には、外側供給通路14内の圧力を検出するための圧力センサ50が取り付けられている。圧力センサ50は検出した圧力に対応する出力信号を制御装置(制御手段)52に出力する。この制御装置52は、燃料電池の運転状態に応じて電磁弁1に開指令あるいは閉指令を与え、開指令時には電磁コイル31に通電を行い、閉指令時には該通電を停止することによって、電磁弁1を開閉制御する。なお、図中、符号54は、制御装置52や電磁コイル31に電力を供給するためバッテリである。
図3,図4は、燃料貯蔵タンク10内の燃料ガスを、外側供給通路14を通して燃料電池に供給するときの電磁弁1の作動状態を示すものである。以下、燃料ガスを燃料電池に供給するときにおける電磁弁1の作動を図2〜図4を参照して説明する。
電磁コイル31が非通電の状態では、図2に示すようにメインバルブ19とパイロットバルブ26がスプリング35の付勢力によってメイン弁座18とパイロット弁座28に押し当てられ、閉弁状態に維持される。このとき、燃料貯蔵タンク10内の燃料ガスの圧力は、内側供給通路13を介して内側導通室39に作用するとともに、さらにオリフィス通路41を介して中間室40に作用している。したがって、このとき内側導通室39の圧力と中間室40の圧力はほぼ同圧となっている。また、内側導通室39と中間室40の圧力は燃料電池側の外側供給通路14の圧力に対して高圧となっている。
この閉弁状態から電磁コイル31に通電すると、電磁コイル31の磁力によってプランジャ34が吸引され、図3に示すように、着座面積の小さいパイロットバルブ26がメインバルブ19上のパイロット弁座28から離反する(開弁する)。これにより、パイロット通路24が開き、中間室40内の燃料ガスがパイロット通路24を通って外側供給通路14に供給される。また、このとき内側導通室39から中間室40にはオリフィス通路41を通して燃料ガスが流入するが、オリフィス通路41の開口面積はパイロット通路24の開口面積よりも小さく設定されているため、中間室40の圧力は内側導通室39の圧力よりも低くなる。したがって、パイロットバルブ26が開弁した直後には、内側導通室39と中間室40の差圧に応じた押圧力がメインバルブ19に開弁方向の助勢力として作用し、この助勢力が電磁コイル31による吸引力と相俟って、図4に示すように、メインバルブ19をメイン弁座18から離反させる。こうして、メインバルブ19が開弁すると、燃料貯蔵タンク10内の燃料ガスが内側供給通路13から外側供給通路14を通って燃料電池に供給される。そして、内側導通室39の圧力と中間室40の圧力が同圧になった後は、電磁コイル31の磁力によってメインバルブ19の開弁状態(換言すると、電磁弁1の開弁状態)が維持される。
この開弁状態から電磁弁31の通電を停止すると、プランジャ34がスプリング35の付勢力によってバルブ収容部17側へ押し戻され、メインバルブ19とパイロットバルブ26がメイン弁座18とパイロット弁座28に着座し、閉弁状態となる。
このように構成された電磁弁1においても、電磁弁1が正常であるにも関わらず何らかの原因により、一時的に閉弁不良となったり一時的に開弁不良となる場合が絶対にないとは言い切れない。
例えば、メインバルブ19の弁頭部20がバルブ収容部17の周壁に沿って摺動するのを許容するために、弁頭部20の外周面とバルブ収容部17の周壁との間には、僅かながら隙間が開いている。そのため、メインバルブ19の摺動時にメインバルブ19の軸心方向がバルブ収容部17の軸心方向と一致しない場合もあり得る。そのようになると、閉弁状態においてメインバルブ19がメイン弁座18に対して傾いて着座して閉弁不良となり、シール不良となる場合も考えられ、また、開弁状態においてメインバルブ19が全開位置に至る途中でメインバルブ19が傾いた状態でバルブ収容部17の周壁に引っ掛かり、開弁不良となる場合も考えられる。
そこで、この電磁弁制御装置では、電磁弁1の閉指令後あるいは開指令後の外側供給通路14内の圧力を圧力センサ50で監視し、この圧力に基づいて電磁弁1が一時的な閉弁不良や開弁不良を起こしているか否かを判定し、一時的な閉弁不良や開弁不良を起こしていると判定したときには、少なくとも1度、電磁弁1を前記指令とは反対の方向に動かした後、再び前記指令と同方向に動かすことにより、一時的な閉弁不良や開弁不良の解除を図る。
なお、この電磁弁1の外側供給通路14に接続される燃料電池システムは、燃料電池の運転を停止する際に、燃料電池の燃料供給系に残留する燃料ガスの保有量を減らし残圧を低下させるために、電磁弁1の閉弁指令後も所定時間は燃料電池を運転し、前記燃料供給系に残留する燃料ガスを消費するように制御するものとする。
以下、それぞれの解除制御を説明する。
初めに、一時的な閉弁不良の解除制御を図5のフローチャートに従って説明する。なお、図5のフローチャートに示す一時的閉弁不良解除制御ルーチンは、制御装置52によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101において、電磁弁1の閉指令があるか否かを判定する。
ステップS101における判定結果が「NO」(閉指令なし)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS101における判定結果が「YES」(閉指令あり)である場合には、ステップS102に進み、圧力センサ50により検出される外側供給通路14内の圧力が所定圧以下であるか否かを判定する。
ステップS102における判定結果が「YES」(所定圧以下)である場合には、電磁弁1が正常に閉弁しているので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、ステップS102における判定結果が「NO」(所定圧より大)である場合には、電磁弁1が一時的な閉弁不良を起こしていると推定し、ステップS103に進み、電磁弁1に矯正開指令を与える。
電磁弁1が一時的な閉弁不良を起こしていると推定する理由を説明すると、電磁弁1の閉指令後、燃料電池で燃料ガスを消費しているにも関わらず、外側供給通路14内の圧力が所定圧以下にならないということは、電磁弁1が一時的な閉弁不良を起こしてシール不良となっているため、燃料貯蔵タンク10から外側供給通路14に燃料ガスが漏れていると考えられるからである。
そして、ステップS103において電磁弁1に矯正開指令を与えることによって、電磁弁1のメインバルブ19を開方向へ動かし、これによりメインバルブ19の姿勢を矯正する。
なお、矯正開指令の継続時間は、長すぎると燃料ガスを浪費させることとなるためできるだけ短い方が好ましいが、メインバルブ19に嵌合された弾性シール部材23が温度に依存して硬化し、作動するまでの時間が変化することを考慮し、例えば氷点下では1秒、それ以上の温度では0.5秒などと設定することが可能である。
また、ステップS103において実行する電磁弁1への矯正開指令は、電磁コイル31に一定の電圧を印加し続ける方法でもよいが、パルス状に電圧を印加してもよい。電磁コイル31にパルス状に電圧を印加した場合には、メインバルブ19を微視的に振動させることができるので、メインバルブ19を動かし易く、メイン弁座18から離間させ易いという効果がある。
ステップS103において矯正開指令を実行した後、ステップS104に進み、電磁弁1に閉指令を与える。
その後、ステップS102に戻り、再び、圧力センサ50により検出される外側供給通路14内の圧力が所定圧以下であるか否かを判定する。これにより、一時的な閉弁不良を解除することができたか否かを確認することができる。
このように電磁弁1を制御することにより、一時的な閉弁不良を解除することができ、電磁弁1の信頼性が向上する。
なお、ステップS102〜S104のサイクルを所定回数実行してもステップS102において否定判定される場合には、電磁弁1が故障であると判定し、制御装置52へ故障信号を出力してから、本ルーチンの実行を一旦終了するようにしてもよい。
次に、一時的な開弁不良の解除制御を図6のフローチャートに従って説明する。なお、図6のフローチャートに示す一時的開弁不良解除制御ルーチンは、制御装置52によって繰り返し実行される。
まず、ステップS201において、電磁弁1の開指令があるか否かを判定する。
ステップS201における判定結果が「NO」(開指令なし)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS201における判定結果が「YES」(開指令あり)である場合には、ステップS202に進み、圧力センサ50により検出される外側供給通路14内の圧力に基づいて、外側供給通路14内の圧力の所定時間(例えば、5秒程度)当たりの圧力低下(すなわち、圧力低下の割合)が所定値以上であるか否かを判定する。
ステップS202における判定結果が「NO」(所定値未満)である場合には、電磁弁1が正常に開弁しているので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、ステップS202における判定結果が「YES」(所定値以上)である場合には、電磁弁1が一時的な開弁不良を起こしていると推定し、ステップS203に進み、電磁弁1に矯正閉指令を与える。
電磁弁1が一時的な開弁不良を起こしているか否かの推定理由を図7を参照して説明すると、電磁弁1が正常に開弁している場合には、燃料電池で燃料ガスが消費されると、その消費量分だけ燃料貯蔵タンク10から電磁弁1を介して外側供給通路14へ燃料ガスが供給されるので、外側供給通路14内の圧力の低下は燃料貯蔵タンク10の圧力低下分だけであり、したがって殆ど変化がなく、ほぼ一定圧となる。これに対して、電磁弁1が開弁不良を起こしていると、燃料貯蔵タンク10から電磁弁1を介して外側供給通路14へ供給される燃料ガスの量が、燃料電池で消費される燃料ガスの量に追いついていけず、その結果、外側供給通路14内の圧力の低下が大きくなるからである。
そして、ステップS203において電磁弁1に矯正閉指令を与えることによって、電磁弁1のメインバルブ19を閉方向へ動かし、これによりメインバルブ19の姿勢を矯正する。
なお、矯正閉指令の継続時間は、長すぎると燃料電池への燃料ガスの供給に不利となるためできるだけ短い方が好ましいが、メインバルブ19に嵌合された弾性シール部材23が温度に依存して硬化し、作動するまでの時間が変化することを考慮し、例えば氷点下では1秒、それ以上の温度では0.5秒などと設定することが可能である。
また、ステップS203において実行する電磁弁1への矯正閉指令は、電磁コイル31に電圧を印加しない状態を前記継続時間保持する方法でもよいが、電磁コイル31に電圧を印加しない状態をパルス状に与えるようにしてもよい。電磁コイル31に電圧を印加しない状態をパルス状に与えるようにした場合には、メインバルブ19を微視的に振動させることができるので、メインバルブ19を動かし易いという効果がある。
ステップS203において矯正閉指令を実行した後、ステップS204に進み、電磁弁1に開指令を与える。
その後、ステップS202に戻り、再び、圧力センサ50により検出される外側供給通路14内の圧力に基づいて、外側供給通路14内の圧力の所定時間当たりの圧力低下が所定値以上であるか否かを判定する。これにより、一時的な開弁不良を解除することができたか否か確認することができる。
このように電磁弁1を制御することにより、一時的な開弁不良を解除することができ、電磁弁1の信頼性が向上する。
なお、ステップS202〜S204のサイクルを所定回数実行してもステップS202において肯定判定される場合には、電磁弁1が故障であると判定し、制御装置52へ故障信号を出力してから、本ルーチンの実行を一旦終了するようにしてもよい。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、電磁弁の構成は前述したものに限らず、パイロットバルブを備えない電磁弁であってもよい。
また、タンクに貯蔵される流体は水素ガスに限らない。
さらに、前述した実施例では電磁弁がタンクに直接取り付けられている形態が記載されているが、これに限らず、タンクと電磁弁が離れて構成され、タンクからの配管流路が電磁弁に接続された形態であっても、前述した実施例と同様の作用・効果をもたらすことは言うまでもない。
この発明の電磁弁制御装置の実施例において用いられる電磁弁の断面図である。 前記実施例の電磁弁の閉弁状態における拡大断面図である。 前記実施例の電磁弁において燃料ガス供給時にパイロットバルブが開弁したときの拡大断面図である。 前記実施例の電磁弁において燃料ガス供給時にメインバルブが開弁したときの拡大断面図である。 前記実施例の電磁弁制御装置において一時的閉弁不良解除制御のフローチャートである。 前記実施例の電磁弁制御装置において一時的開弁不良解除制御のフローチャートである。 前記電磁弁が正常な場合と一時的開弁不良の場合の電磁弁弁体下流側の圧力変化を比較説明した図である。
符号の説明
1 電磁弁
10 燃料貯蔵タンク(タンク)
14 外側供給通路(下流側の流路)
19 メインバルブ(弁体)
50 圧力センサ
52 制御装置(制御手段)

Claims (6)

  1. 流体を貯留するタンクに接続された電磁弁と、
    前記電磁弁内における弁体よりも下流側の流路内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記電磁弁の開閉を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記電磁弁に閉指令を与えたときに、前記閉指令の後に前記圧力センサで検出される圧力が所定の圧力値以下にならない場合には、前記電磁弁に矯正用の開指令を与え、続いて閉指令を与えることを特徴とする電磁弁制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記矯正用開指令後の前記閉指令後に、再び前記圧力センサで検出される圧力が前記所定の圧力値以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁制御装置。
  3. 前記矯正用開指令はパルス状の信号で生成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁弁制御装置。
  4. 流体を貯留するタンクに接続された電磁弁と、
    前記電磁弁内における弁体よりも下流側の流路内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記電磁弁の開閉を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記電磁弁に開指令を与えたときに、前記開指令の後に前記圧力センサで検出される圧力の低下割合が所定の低下割合以上である場合には、前記電磁弁に矯正用の閉指令を与え、続いて開指令を与えることを特徴とする電磁弁制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記矯正用閉指令後の前記開指令後に、再び前記圧力センサで検出される圧力の低下割合が前記所定の低下割合以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の電磁弁制御装置。
  6. 前記矯正用閉指令はパルス状の信号で生成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電磁弁制御装置。
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